JPH06307120A - 建物用動吸振器 - Google Patents
建物用動吸振器Info
- Publication number
- JPH06307120A JPH06307120A JP5097778A JP9777893A JPH06307120A JP H06307120 A JPH06307120 A JP H06307120A JP 5097778 A JP5097778 A JP 5097778A JP 9777893 A JP9777893 A JP 9777893A JP H06307120 A JPH06307120 A JP H06307120A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- building
- horizontal
- dynamic vibration
- vibration
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- Building Environments (AREA)
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 建物の水平振動を防振するため、構成簡素
で、工業化住宅等に簡便かつ安価に採用できる動吸振器
を提供すること。 【構成】 横架材１１の側面におもり１２を取着してな
る建物用動吸振器１０であって、横架材１１が、曲げ剛
性の比較的大なる中心材２１と、中心材２１の両側に接
着される制振材２２と、制振材２２の外側に接着され
る、曲げ剛性の比較的小なる拘束材２３とからなるも
の。
で、工業化住宅等に簡便かつ安価に採用できる動吸振器
を提供すること。 【構成】 横架材１１の側面におもり１２を取着してな
る建物用動吸振器１０であって、横架材１１が、曲げ剛
性の比較的大なる中心材２１と、中心材２１の両側に接
着される制振材２２と、制振材２２の外側に接着され
る、曲げ剛性の比較的小なる拘束材２３とからなるも
の。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、風、地震、交通振動に
よる建物の主として水平方向の振動（横揺れ）を抑制す
るための建物用動吸振器に関する。
よる建物の主として水平方向の振動（横揺れ）を抑制す
るための建物用動吸振器に関する。
【０００２】
【従来の技術】建物用防振装置として、特開昭63-76932
号公報に記載の如くの動吸振器を用いるものがある。こ
の動吸振器は、おもり、ばね、抵抗の各要素を組合わせ
たものを建物に設置することにて構成されている。
号公報に記載の如くの動吸振器を用いるものがある。こ
の動吸振器は、おもり、ばね、抵抗の各要素を組合わせ
たものを建物に設置することにて構成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
では、動吸振器を構成するばねと抵抗の各要素を別異の
ものにて構成している。従って、構成複雑であり、工業
化住宅等に簡便かつ安価に採用できなかった。
では、動吸振器を構成するばねと抵抗の各要素を別異の
ものにて構成している。従って、構成複雑であり、工業
化住宅等に簡便かつ安価に採用できなかった。
【０００４】本発明は、建物の水平振動を防振するた
め、構成簡素で、工業化住宅等に簡便かつ安価に採用で
きる動吸振器を提供することを目的とする。
め、構成簡素で、工業化住宅等に簡便かつ安価に採用で
きる動吸振器を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、建物の主とし
て水平方向の振動を抑制するに際し、横架材の側面にお
もりを取着し、該横架材を水平配置するように該横架材
の両端部を建物構造体に固定し、該横架材の水平方向の
曲げ振動により吸振する建物用動吸振器であって、上記
横架材が、曲げ剛性の比較的大なる中心材と、該中心材
の両側に接着される制振材と、各制振材の外側に接着さ
れる、曲げ剛性の比較的小なる拘束材とからなるように
したものである。
て水平方向の振動を抑制するに際し、横架材の側面にお
もりを取着し、該横架材を水平配置するように該横架材
の両端部を建物構造体に固定し、該横架材の水平方向の
曲げ振動により吸振する建物用動吸振器であって、上記
横架材が、曲げ剛性の比較的大なる中心材と、該中心材
の両側に接着される制振材と、各制振材の外側に接着さ
れる、曲げ剛性の比較的小なる拘束材とからなるように
したものである。
【０００６】
【作用】本発明によれば、下記、の作用がある。 おもりを横架材で支え、該横架材の曲げ剛性をばね要
素とするとともに、該横架材の曲げ振動による内部損失
を抵抗要素とする。即ち、横架材がばねと抵抗の 2つの
要素を代行することとなり、構成簡素な動吸振器を提供
できる。従って、この動吸振器の固有振動数が建物の水
平方向１次固有振動数に一致するように、おもりと横架
材を形成し、該横架材を天井構造体に固定することによ
り、建物の水平方向の振動（横揺れ）を動吸振作用によ
り防振できる。
素とするとともに、該横架材の曲げ振動による内部損失
を抵抗要素とする。即ち、横架材がばねと抵抗の 2つの
要素を代行することとなり、構成簡素な動吸振器を提供
できる。従って、この動吸振器の固有振動数が建物の水
平方向１次固有振動数に一致するように、おもりと横架
材を形成し、該横架材を天井構造体に固定することによ
り、建物の水平方向の振動（横揺れ）を動吸振作用によ
り防振できる。
【０００７】上記において、横架材には、下記(a)
〜(c) の特性が要求される。即ち、(a) 水平方向に容易
に曲げ振動を生じ、(b) 曲げによる内部損失を大とし、
(c)鉛直方向にはおもりを安全確実に支持し得ること、
である。然るに、本発明にあっては、曲げ剛性の比較的
大なる中心材によって全体の剛性を確保することにて、
上記(c) の特性を具備できる。また、制振材の両側に中
心材と拘束材を添着することにて制振材を大きく剪断変
形させるとともに、制振材の厚みを厚くすることにて上
記(b) の特性を具備できる。更に、上記(b) の特性を具
備するために制振材の厚みを厚くしながらも、最も外側
に位置する拘束材の曲げ剛性を比較的小とすることに
て、全体の剛性が過度に大きくなることを抑制して、上
記(a) の特性を具備できる。
〜(c) の特性が要求される。即ち、(a) 水平方向に容易
に曲げ振動を生じ、(b) 曲げによる内部損失を大とし、
(c)鉛直方向にはおもりを安全確実に支持し得ること、
である。然るに、本発明にあっては、曲げ剛性の比較的
大なる中心材によって全体の剛性を確保することにて、
上記(c) の特性を具備できる。また、制振材の両側に中
心材と拘束材を添着することにて制振材を大きく剪断変
形させるとともに、制振材の厚みを厚くすることにて上
記(b) の特性を具備できる。更に、上記(b) の特性を具
備するために制振材の厚みを厚くしながらも、最も外側
に位置する拘束材の曲げ剛性を比較的小とすることに
て、全体の剛性が過度に大きくなることを抑制して、上
記(a) の特性を具備できる。
【０００８】
【実施例】図１は本発明の一実施例を示す模式図であ
る。動吸振器１０は、図１（Ａ）、（Ｂ）に示す如く、
2階建ユニット建物１の 2階小屋裏部に設置され、建物
１の主として水平方向の振動（横揺れ）を抑制する。そ
して、動吸振器１０は、横架材１１の両側面のそれぞれ
におもり１２、１２を取着して構成され、該横架材１１
を水平配置するように該横架材１１の両端部を建物１の
天井梁に固定し、該横架材１１の水平方向の曲げ振動に
より吸振する。
る。動吸振器１０は、図１（Ａ）、（Ｂ）に示す如く、
2階建ユニット建物１の 2階小屋裏部に設置され、建物
１の主として水平方向の振動（横揺れ）を抑制する。そ
して、動吸振器１０は、横架材１１の両側面のそれぞれ
におもり１２、１２を取着して構成され、該横架材１１
を水平配置するように該横架材１１の両端部を建物１の
天井梁に固定し、該横架材１１の水平方向の曲げ振動に
より吸振する。
【０００９】ここで、横架材１１は、中心材２１と、中
心材２１の両側の制振材２２、２２と、各制振材２２、
２２の外側の拘束材２３、２３とを積層した複合材にて
構成されている。
心材２１の両側の制振材２２、２２と、各制振材２２、
２２の外側の拘束材２３、２３とを積層した複合材にて
構成されている。
【００１０】中心材２１は、曲げ剛性の比較的大なるも
のにて構成される。中心材２１としては、例えば鉄板等
を採用できる。
のにて構成される。中心材２１としては、例えば鉄板等
を採用できる。
【００１１】制振材２２は、中心材２１の両側に接着さ
れる。制振材２２としては、例えば制振性ゴム材、アス
ファルト系制振材等を採用できる。
れる。制振材２２としては、例えば制振性ゴム材、アス
ファルト系制振材等を採用できる。
【００１２】拘束材２３は、各制振材２２の外側に接着
される、曲げ剛性の比較的小なるものにて構成される。
拘束材２３としては、例えばアルミ板、合板等を採用で
きる。
される、曲げ剛性の比較的小なるものにて構成される。
拘束材２３としては、例えばアルミ板、合板等を採用で
きる。
【００１３】尚、中心材２１と拘束材２３は、制振材２
２より引張強さが大であり、横架材１１の全体が曲げ変
形するとき、制振材２２を大きく剪断変形せしめ、結果
としてその大なる内部損失により振動エネルギを吸収可
能とする。
２より引張強さが大であり、横架材１１の全体が曲げ変
形するとき、制振材２２を大きく剪断変形せしめ、結果
としてその大なる内部損失により振動エネルギを吸収可
能とする。
【００１４】以下、本実施例の作用について説明する。 おもり１２を横架材１１で支え、該横架材１１の曲げ
剛性をばね要素とするとともに、該横架材１１の曲げ振
動による内部損失を抵抗要素とする。即ち、横架材１１
がばねと抵抗の 2つの要素を代行することとなり、構成
簡素な動吸振器１０を提供できる。従って、この動吸振
器１０の固有振動数が建物１の水平方向１次固有振動数
に一致するように、おもり１２と横架材１１を形成し、
該横架材１１を天井構造体に固定することにより、建物
１の水平方向の振動（横揺れ）を動吸振作用により防振
できる。
剛性をばね要素とするとともに、該横架材１１の曲げ振
動による内部損失を抵抗要素とする。即ち、横架材１１
がばねと抵抗の 2つの要素を代行することとなり、構成
簡素な動吸振器１０を提供できる。従って、この動吸振
器１０の固有振動数が建物１の水平方向１次固有振動数
に一致するように、おもり１２と横架材１１を形成し、
該横架材１１を天井構造体に固定することにより、建物
１の水平方向の振動（横揺れ）を動吸振作用により防振
できる。
【００１５】動吸振器１０が横架材１１とおもり１２
のみからコンパクトに構成されるものであるから、建物
１の小屋裏空間等に容易に設置できる。
のみからコンパクトに構成されるものであるから、建物
１の小屋裏空間等に容易に設置できる。
【００１６】上記において、横架材１１には、下記
(a) 〜(c) の特性が要求される。即ち、(a) 水平方向に
容易に曲げ振動を生じ、(b) 曲げによる内部損失を大と
し、(c) 鉛直方向にはおもりを安全確実に支持し得るこ
と、である。然るに、本実施例にあっては、曲げ剛性の
比較的大なる中心材２１によって全体の剛性を確保する
ことにて、上記(c) の特性を具備できる。また、制振材
２２の両側に中心材２１と拘束材２３を添着することに
て制振材を大きく剪断変形させるとともに、制振材２２
の厚みを厚くすることにて上記(b) の特性を具備でき
る。更に、上記(b) の特性を具備するために制振材２２
の厚みを厚くしながらも、最も外側に位置する拘束材２
３の曲げ剛性を比較的小とすることにて、全体の剛性が
過度に大きくなることを抑制して、上記(a) の特性を具
備できる。
(a) 〜(c) の特性が要求される。即ち、(a) 水平方向に
容易に曲げ振動を生じ、(b) 曲げによる内部損失を大と
し、(c) 鉛直方向にはおもりを安全確実に支持し得るこ
と、である。然るに、本実施例にあっては、曲げ剛性の
比較的大なる中心材２１によって全体の剛性を確保する
ことにて、上記(c) の特性を具備できる。また、制振材
２２の両側に中心材２１と拘束材２３を添着することに
て制振材を大きく剪断変形させるとともに、制振材２２
の厚みを厚くすることにて上記(b) の特性を具備でき
る。更に、上記(b) の特性を具備するために制振材２２
の厚みを厚くしながらも、最も外側に位置する拘束材２
３の曲げ剛性を比較的小とすることにて、全体の剛性が
過度に大きくなることを抑制して、上記(a) の特性を具
備できる。
【００１７】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。即ち、本発明にあっ
ては、動吸振器を最上階の天井構造体に設けるのが最適
である。但し、該動吸振器を各階の天井構造体のいずれ
か、もしくは全てに設けるものであっても良い。
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。即ち、本発明にあっ
ては、動吸振器を最上階の天井構造体に設けるのが最適
である。但し、該動吸振器を各階の天井構造体のいずれ
か、もしくは全てに設けるものであっても良い。
【００１８】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、建物の水
平振動を防振するため、構成簡素で、工業化住宅等に簡
便かつ安価に採用できる動吸振器を提供することができ
る。
平振動を防振するため、構成簡素で、工業化住宅等に簡
便かつ安価に採用できる動吸振器を提供することができ
る。
【図１】図１は本発明の一実施例を示す模式図である。
１０ 動吸振器 １１ 横架材 １２ おもり ２１ 中心材 ２２ 制振材 ２３ 拘束材
Claims (1)
- 【請求項１】 建物の主として水平方向の振動を抑制す
るに際し、横架材の側面におもりを取着し、該横架材を
水平配置するように該横架材の両端部を建物構造体に固
定し、該横架材の水平方向の曲げ振動により吸振する建
物用動吸振器であって、 上記横架材が、曲げ剛性の比較的大なる中心材と、該中
心材の両側に接着される制振材と、各制振材の外側に接
着される、曲げ剛性の比較的小なる拘束材とからなるこ
とを特徴とする建物用動吸振器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09777893A JP3262629B2 (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 建 物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09777893A JP3262629B2 (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 建 物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06307120A true JPH06307120A (ja) | 1994-11-01 |
| JP3262629B2 JP3262629B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=14201295
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09777893A Expired - Fee Related JP3262629B2 (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 建 物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3262629B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009174677A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Shimizu Corp | 制振機構 |
-
1993
- 1993-04-23 JP JP09777893A patent/JP3262629B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009174677A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Shimizu Corp | 制振機構 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3262629B2 (ja) | 2002-03-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |