JPH06306391A - 塩素を含まないハロゲン化炭化水素を有する組成物 - Google Patents
塩素を含まないハロゲン化炭化水素を有する組成物Info
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- JPH06306391A JPH06306391A JP9468393A JP9468393A JPH06306391A JP H06306391 A JPH06306391 A JP H06306391A JP 9468393 A JP9468393 A JP 9468393A JP 9468393 A JP9468393 A JP 9468393A JP H06306391 A JPH06306391 A JP H06306391A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】CFC−113に代替し得るとともに、オゾン
層を破壊しない洗浄剤、水切り乾燥剤および発泡剤組成
物を提供することを主な目的とする 【構成】(1)塩素を含まないハロゲン化炭化水素と、
(2)塩化炭化水素、炭化水素およびエーテル化合物か
らなる群から選ばれる少なくとも1種とを含有してなる
組成物である。
層を破壊しない洗浄剤、水切り乾燥剤および発泡剤組成
物を提供することを主な目的とする 【構成】(1)塩素を含まないハロゲン化炭化水素と、
(2)塩化炭化水素、炭化水素およびエーテル化合物か
らなる群から選ばれる少なくとも1種とを含有してなる
組成物である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化炭化水素を
含む組成物に関する。
含む組成物に関する。
【0002】なお、本明細書において、“%”および
“部”とあるのは、それぞれ“重量%”および“重量
部”を意味するものとする。
“部”とあるのは、それぞれ“重量%”および“重量
部”を意味するものとする。
【0003】
【従来の技術】クロロフルオロエタン系化合物であるト
リクロロトリフルオロエタン(以下CFC−113とい
う)は、不燃性である、生体毒性が低い、プラスチック
ス、ゴムなどの高分子物質を侵すことなく、油脂、グリ
ース、ワックスなどを溶解するという選択的溶解性に優
れている、などの優れた特性を有しているので、従来か
ら単独で、或いは他の有機溶媒との混合物乃至共沸組成
物の形態で溶剤、洗浄剤などとして広く使用されてい
る。
リクロロトリフルオロエタン(以下CFC−113とい
う)は、不燃性である、生体毒性が低い、プラスチック
ス、ゴムなどの高分子物質を侵すことなく、油脂、グリ
ース、ワックスなどを溶解するという選択的溶解性に優
れている、などの優れた特性を有しているので、従来か
ら単独で、或いは他の有機溶媒との混合物乃至共沸組成
物の形態で溶剤、洗浄剤などとして広く使用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、CFC−113
などの炭化水素中の水素が全て塩素およびフッ素で置換
されたクロロフルオロカーボン系化合物が、地球を取り
巻くオゾン層を破壊するという地球規模での環境汚染が
問題となっており、クロロフルオロカーボン系化合物の
使用量を漸次提言し、やがては全廃することが緊急の課
題となっている。しかしながら、単独或いは他の有機溶
媒との共沸または共沸様組成物として使用されているC
FC−113に代替し得るとともに、オゾン層を破壊し
ない有用な材料は未だ見出されていない。
などの炭化水素中の水素が全て塩素およびフッ素で置換
されたクロロフルオロカーボン系化合物が、地球を取り
巻くオゾン層を破壊するという地球規模での環境汚染が
問題となっており、クロロフルオロカーボン系化合物の
使用量を漸次提言し、やがては全廃することが緊急の課
題となっている。しかしながら、単独或いは他の有機溶
媒との共沸または共沸様組成物として使用されているC
FC−113に代替し得るとともに、オゾン層を破壊し
ない有用な材料は未だ見出されていない。
【0005】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、CFC−1
13に代替し得るとともに、オゾン層を破壊しない組成
物を提供することにある。
13に代替し得るとともに、オゾン層を破壊しない組成
物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の様な
技術の現状に鑑みて鋭意研究を進めた結果、塩素を含ま
ないハロゲン化炭化水素と、塩化炭化水素、炭化水素お
よびエーテル化合物からなる群から選ばれる少なくとも
1種とを含有する組成物が上記の要件をほぼ充足するこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
技術の現状に鑑みて鋭意研究を進めた結果、塩素を含ま
ないハロゲン化炭化水素と、塩化炭化水素、炭化水素お
よびエーテル化合物からなる群から選ばれる少なくとも
1種とを含有する組成物が上記の要件をほぼ充足するこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は下記の組成物を提供す
るものである。
るものである。
【0009】「(1)塩素を含まないハロゲン化炭化水
素と、(2)塩化炭化水素、炭化水素およびエーテル化
合物からなる群から選ばれる少なくとも1種とを含有し
てなる組成物。」塩素を含まないハロゲン化炭化水素と
しては、例えば、1,1,2,2,3,3,4,4−オ
クタフルオロブタン(以下、HFC−338pccと記
載する)、1,1,1,2,3,4,4,4−オクタフ
ルオロブタン、1,1,1,2,2,3,3,4−オク
タフルオロブタンなどのオクタフルオロブタン等の直鎖
または分枝を有する、或いは環状の塩素を含まないハロ
ゲン化炭化水素が挙げられ、最も好ましくはHFC−3
38pccである。
素と、(2)塩化炭化水素、炭化水素およびエーテル化
合物からなる群から選ばれる少なくとも1種とを含有し
てなる組成物。」塩素を含まないハロゲン化炭化水素と
しては、例えば、1,1,2,2,3,3,4,4−オ
クタフルオロブタン(以下、HFC−338pccと記
載する)、1,1,1,2,3,4,4,4−オクタフ
ルオロブタン、1,1,1,2,2,3,3,4−オク
タフルオロブタンなどのオクタフルオロブタン等の直鎖
または分枝を有する、或いは環状の塩素を含まないハロ
ゲン化炭化水素が挙げられ、最も好ましくはHFC−3
38pccである。
【0010】塩素を含まないハロゲン化炭化水素のう
ち、一例としてオクタフルオロブタンの製造法は、例え
ば水素化リチウムアルミニウムによるω−クロロパーフ
ルオロアルキルヨードの還元法(Journl of
Fluorine Chemistry, 49(19
90) P.107〜114)が挙げられる。
ち、一例としてオクタフルオロブタンの製造法は、例え
ば水素化リチウムアルミニウムによるω−クロロパーフ
ルオロアルキルヨードの還元法(Journl of
Fluorine Chemistry, 49(19
90) P.107〜114)が挙げられる。
【0011】塩化炭化水素、炭化水素およびは、いずれ
も好ましくは沸点が30〜85℃である。
も好ましくは沸点が30〜85℃である。
【0012】塩化炭化水素としては、好ましくは炭素数
1〜4の塩化炭化水素、好ましくはジクロロメタンおよ
びn−プロピルクロライドが挙げられる。
1〜4の塩化炭化水素、好ましくはジクロロメタンおよ
びn−プロピルクロライドが挙げられる。
【0013】炭化水素としては、好ましくは炭素数5〜
9の炭化水素、例えばシクロペンタン、メチルシクロペ
ンタン、シクロペンテン、シクロヘキセンなどの直鎖ま
たは分枝を有する、或いは環状の飽和または不飽和の炭
素数5〜9の炭化水素が挙げられ、より好ましくはシク
ロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロペンテンお
よびシクロヘキセンが挙げられる。
9の炭化水素、例えばシクロペンタン、メチルシクロペ
ンタン、シクロペンテン、シクロヘキセンなどの直鎖ま
たは分枝を有する、或いは環状の飽和または不飽和の炭
素数5〜9の炭化水素が挙げられ、より好ましくはシク
ロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロペンテンお
よびシクロヘキセンが挙げられる。
【0014】エーテル化合物としては、好ましくは炭素
数3〜6の炭化水素、例えばジエチルエーテル、環状エ
ーテルであるテトラヒドロフランおよびフランなどが挙
げられ、より好ましくはジエチルエーテルが挙げられ
る。
数3〜6の炭化水素、例えばジエチルエーテル、環状エ
ーテルであるテトラヒドロフランおよびフランなどが挙
げられ、より好ましくはジエチルエーテルが挙げられ
る。
【0015】本発明の組成物の好ましい配合割合は、第
1成分(塩素を含まないハロゲン化炭化水素)と第2成
分(塩化炭化水素、炭化水素およびエーテル化合物から
なる群から選ばれる少なくとも1種)との合計を100
%とすると、第1成分95〜5%と第2成分5〜95%
である。炭化水素またはエーテル化合物単独では強い燃
焼性を示し、又塩化炭化水素も樹脂への影響が大きいた
め単独での使用は困難であるからである。
1成分(塩素を含まないハロゲン化炭化水素)と第2成
分(塩化炭化水素、炭化水素およびエーテル化合物から
なる群から選ばれる少なくとも1種)との合計を100
%とすると、第1成分95〜5%と第2成分5〜95%
である。炭化水素またはエーテル化合物単独では強い燃
焼性を示し、又塩化炭化水素も樹脂への影響が大きいた
め単独での使用は困難であるからである。
【0016】さらに、共沸様の性質を示す組成物の配合
割合を、以下に示す。
割合を、以下に示す。
【0017】*(1)HFC−338pcc70〜80
%と(2)シクロペンタン30〜20%を含有してなる
組成物。
%と(2)シクロペンタン30〜20%を含有してなる
組成物。
【0018】*(1)HFC−338pcc85〜95
%と(2)メチルシクロペンタン15〜5%を含有して
なる組成物。
%と(2)メチルシクロペンタン15〜5%を含有して
なる組成物。
【0019】*(1)HFC−338pcc70〜80
%と(2)シクロペンテン30〜20%を含有してなる
組成物。
%と(2)シクロペンテン30〜20%を含有してなる
組成物。
【0020】*(1)HFC−338pcc85〜95
%と(2)シクロヘキセン15〜5%を含有してなる組
成物。
%と(2)シクロヘキセン15〜5%を含有してなる組
成物。
【0021】*(1)HFC−338pcc55〜70
%と(2)ジクロロメタン45〜30%を含有してなる
組成物。
%と(2)ジクロロメタン45〜30%を含有してなる
組成物。
【0022】*(1)HFC−338pcc65〜80
%と(2)n−プロピルクロライド35〜20%を含有
してなる組成物。
%と(2)n−プロピルクロライド35〜20%を含有
してなる組成物。
【0023】上記共沸様組成物は、洗浄能力、燃性等の
性質に優れ、繰り返し使用したときの組成のバラツキも
少ないため好ましい。
性質に優れ、繰り返し使用したときの組成のバラツキも
少ないため好ましい。
【0024】なお、本発明組成物の第1成分として用い
られるHFC−338pccの物性を、以下に示す。
られるHFC−338pccの物性を、以下に示す。
【0025】名 称 HFC−338pcc 分子式 CHF2 CF2 CF2 CHF2 分子量 202.09 沸 点 44℃オゾン破壊係数 0.0 本明細書中で使用する共沸様混合物という用語は、二成
分以上の混合物が一定圧力下において、通常の蒸留また
は蒸発により分離が起こらず、蒸気相と液相の成分比率
が実質的に近い混合物を意味するものである。
分以上の混合物が一定圧力下において、通常の蒸留また
は蒸発により分離が起こらず、蒸気相と液相の成分比率
が実質的に近い混合物を意味するものである。
【0026】本発明による組成物は、CFC−113系
混合物に比して高い安定性を示すが、過酷な使用条件下
により高度の安定性が要求される場合には、必要なら
ば、安定剤を添加しても良い。安定剤としては、蒸留操
作により同伴留出されるもの或いは共沸様混合物を形成
するものが望ましい。
混合物に比して高い安定性を示すが、過酷な使用条件下
により高度の安定性が要求される場合には、必要なら
ば、安定剤を添加しても良い。安定剤としては、蒸留操
作により同伴留出されるもの或いは共沸様混合物を形成
するものが望ましい。
【0027】この様な安定剤の具体例としては、ニトロ
メタン、ニトロエタン、ニトロプロパン、ニトロベンゼ
ン、ニトロスチレンなどのニトロ化合物;3−メチル−
1−ブチン−3−オール、3−メチル−1−ペンチン−
3−オールなどのアセチレンアルコール類;グリシドー
ル、メチルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエー
テル、フェニルグリシジルエーテル、1,2−ブチレン
オキシド、シクロヘキセンオキシド、エピクロルヒドリ
ンなどのエポキシド類;ジメトキシメタン、1,2−ジ
メトキシエタン、1,4−ジオキサン、1,3,5−ト
リオキサン、などのエーテル類;ヘキセン、ヘプテン、
オクテン、2,4,4−トリメチル−1−ペンテン、ペ
ンタジエン、オクタジエン、シクロヘキセン、シクロペ
ンテンなどの不飽和炭化水素類;アリルアルコール、1
−ブテン3−オール、3−メチル−1−ブテン3−オー
ルなどのオレフィン系アルコール類;アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル
酸ビニルなどのアクリル酸またはメタクリル酸エステル
類、クロロ酢酸メチルエステル、クロロ酢酸エチルエス
テル、ブロモ酢酸メチルエステル、ブロモ酢酸エチルエ
ステルなどのカルボン酸エステル類;クロロアセトニト
リル、ブロモアセトニトリル、α−クロロプロピオニト
リル、β−クロロプロピオニトリル、α−ブロモプロピ
オニトリルなどのニトリル化合物、1−クロロアセト
ン、1,3−ジクロロアセトン、1,1−ジクロロアセ
トン、1−ブロモアセトン、1,3−ジブロモアセト
ン、1,1−ジブロモアセトンなどのカルボニル化合
物、クロロニトロメタン、α−クロロクロロニトロエタ
ン、β−クロロニトロエタン、ブロモニトロメタン、α
−ブロモニトロエタン、β−ブロモニトロエタン等が挙
げられる。
メタン、ニトロエタン、ニトロプロパン、ニトロベンゼ
ン、ニトロスチレンなどのニトロ化合物;3−メチル−
1−ブチン−3−オール、3−メチル−1−ペンチン−
3−オールなどのアセチレンアルコール類;グリシドー
ル、メチルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエー
テル、フェニルグリシジルエーテル、1,2−ブチレン
オキシド、シクロヘキセンオキシド、エピクロルヒドリ
ンなどのエポキシド類;ジメトキシメタン、1,2−ジ
メトキシエタン、1,4−ジオキサン、1,3,5−ト
リオキサン、などのエーテル類;ヘキセン、ヘプテン、
オクテン、2,4,4−トリメチル−1−ペンテン、ペ
ンタジエン、オクタジエン、シクロヘキセン、シクロペ
ンテンなどの不飽和炭化水素類;アリルアルコール、1
−ブテン3−オール、3−メチル−1−ブテン3−オー
ルなどのオレフィン系アルコール類;アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル
酸ビニルなどのアクリル酸またはメタクリル酸エステル
類、クロロ酢酸メチルエステル、クロロ酢酸エチルエス
テル、ブロモ酢酸メチルエステル、ブロモ酢酸エチルエ
ステルなどのカルボン酸エステル類;クロロアセトニト
リル、ブロモアセトニトリル、α−クロロプロピオニト
リル、β−クロロプロピオニトリル、α−ブロモプロピ
オニトリルなどのニトリル化合物、1−クロロアセト
ン、1,3−ジクロロアセトン、1,1−ジクロロアセ
トン、1−ブロモアセトン、1,3−ジブロモアセト
ン、1,1−ジブロモアセトンなどのカルボニル化合
物、クロロニトロメタン、α−クロロクロロニトロエタ
ン、β−クロロニトロエタン、ブロモニトロメタン、α
−ブロモニトロエタン、β−ブロモニトロエタン等が挙
げられる。
【0028】これらの安定剤は、単独で使用しても良
く、或いは2種以上を併用しても良い。 さらに上記安
定剤と下記のような安定助剤とを併用することにより、
相乗的に一層改善された安定化効果が達成される。この
ような安定助剤としては、フェノール、トリメチルフェ
ノール、チモール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェノール、ブチルヒドロキシアニソール、イソオイ
ゲノールなどのフェノール類;ジプロピルアミン、ジイ
ソプロピルアミン、ジイソブチルアミン、トリエチルア
ミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−エチルモルホ
リン、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、N,
N´−ジアリル−p−フェニレンジアミンなどのアミン
類;ベンゾトリアゾール、クロロベンゾトリアゾールな
どのトリアゾール類などが挙げられる。
く、或いは2種以上を併用しても良い。 さらに上記安
定剤と下記のような安定助剤とを併用することにより、
相乗的に一層改善された安定化効果が達成される。この
ような安定助剤としては、フェノール、トリメチルフェ
ノール、チモール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェノール、ブチルヒドロキシアニソール、イソオイ
ゲノールなどのフェノール類;ジプロピルアミン、ジイ
ソプロピルアミン、ジイソブチルアミン、トリエチルア
ミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−エチルモルホ
リン、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、N,
N´−ジアリル−p−フェニレンジアミンなどのアミン
類;ベンゾトリアゾール、クロロベンゾトリアゾールな
どのトリアゾール類などが挙げられる。
【0029】上記安定剤及び安定助剤の使用量は、その
種類などにより異なるが、共沸様の性質に支障のない程
度とする。安定剤及び安定助剤の合計の使用量は、通常
本発明組成物重量の0.01〜10%程度であり、0.
1〜5%程度とすることがより好ましい。
種類などにより異なるが、共沸様の性質に支障のない程
度とする。安定剤及び安定助剤の合計の使用量は、通常
本発明組成物重量の0.01〜10%程度であり、0.
1〜5%程度とすることがより好ましい。
【0030】また、本発明組成物には、洗浄力、界面作
用などを改善するために、必要に応じて、各種の界面活
性剤を添加することができる。界面活性剤としては、ソ
ルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエートな
どのソルビタン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレン
のソルビットテトラオレエートなどのポリオキシエチレ
ンソルビット脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンモ
ノラウレートなどのポリエチレングリコール脂肪酸エス
テル類;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオ
キシエチレンオレイルエーテルなどのポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンセチルエーテルなどのポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンアルキルエーテル類;ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテルなどのポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル類;ポリオキシエチレンオ
レイルアミン、ポリオキシエチレンオレイン酸アミドな
どのノニオン系界面活性剤の一種または二種以上が使用
できる。これらノニオン系界面活性剤には、さらにカチ
オン系界面活性剤およびアニオン系界面活性剤を併用し
ても良い。カチオン系界面活性剤およびアニオン系界面
活性剤は、本発明組成物には溶解し難いが、ノニオン系
界面活性剤と併用する場合には、溶解性が改善され、相
乗的に洗浄力、界面作用などを改善することができる。
用などを改善するために、必要に応じて、各種の界面活
性剤を添加することができる。界面活性剤としては、ソ
ルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエートな
どのソルビタン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレン
のソルビットテトラオレエートなどのポリオキシエチレ
ンソルビット脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンモ
ノラウレートなどのポリエチレングリコール脂肪酸エス
テル類;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオ
キシエチレンオレイルエーテルなどのポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンセチルエーテルなどのポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンアルキルエーテル類;ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテルなどのポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル類;ポリオキシエチレンオ
レイルアミン、ポリオキシエチレンオレイン酸アミドな
どのノニオン系界面活性剤の一種または二種以上が使用
できる。これらノニオン系界面活性剤には、さらにカチ
オン系界面活性剤およびアニオン系界面活性剤を併用し
ても良い。カチオン系界面活性剤およびアニオン系界面
活性剤は、本発明組成物には溶解し難いが、ノニオン系
界面活性剤と併用する場合には、溶解性が改善され、相
乗的に洗浄力、界面作用などを改善することができる。
【0031】界面活性剤の使用量は、その種類などによ
り異なるが、通常本発明組成物重量の0.1〜20%程
度であり、0.3〜5%程度とすることがより好まし
い。
り異なるが、通常本発明組成物重量の0.1〜20%程
度であり、0.3〜5%程度とすることがより好まし
い。
【0032】本発明の組成物は、公知の洗浄及び乾燥用
途に広く使用できるが、水切り乾燥剤、フラックス洗浄
剤、洗浄溶剤、脱脂洗浄剤として好ましく使用できる。
なお、水切り乾燥剤とは、例えば水洗後の電子部品、光
学部品等の各種部材を本発明の組成物に接触させること
により、物品に付着した水を溶解剥離して除去し、乾燥
を容易に行えるようにするためのものである。
途に広く使用できるが、水切り乾燥剤、フラックス洗浄
剤、洗浄溶剤、脱脂洗浄剤として好ましく使用できる。
なお、水切り乾燥剤とは、例えば水洗後の電子部品、光
学部品等の各種部材を本発明の組成物に接触させること
により、物品に付着した水を溶解剥離して除去し、乾燥
を容易に行えるようにするためのものである。
【0033】本発明の組成物はまた、ポリウレタンおよ
び熱可塑性樹脂の発泡体製造用の発泡剤としても好適に
用いられる。発泡原料としては、公知のポリウレタンお
よび熱可塑性樹脂が広く使用できる。
び熱可塑性樹脂の発泡体製造用の発泡剤としても好適に
用いられる。発泡原料としては、公知のポリウレタンお
よび熱可塑性樹脂が広く使用できる。
【0034】発泡原料に対する本発明発泡剤の使用量
も、公知の発泡剤の場合と変わるところはなく、発泡原
料の種類、所望の発泡体の密度などにより適宜決定され
るが、通常発泡原料と発泡剤の合計に対する発泡剤の割
合として1〜40%程度である。 本発明の発泡剤を使
用してポリウレタンおよび熱可塑性樹脂の発泡体を製造
する場合にも、公知の方法と同様にして行なえば良い。
例えば、ポリウレタン発泡体の製造は、ポリオールなど
の活性水素含有基を2以上有する活性水素化合物とポリ
イソシアネート化合物とを触媒と発泡剤の存在下に反応
させる方法が広く知られており、反応体をそれ自身公知
の1段階法、プレポリマー法、ブロック発泡または二重
ベルトコンベア法によっても製造することができる。
も、公知の発泡剤の場合と変わるところはなく、発泡原
料の種類、所望の発泡体の密度などにより適宜決定され
るが、通常発泡原料と発泡剤の合計に対する発泡剤の割
合として1〜40%程度である。 本発明の発泡剤を使
用してポリウレタンおよび熱可塑性樹脂の発泡体を製造
する場合にも、公知の方法と同様にして行なえば良い。
例えば、ポリウレタン発泡体の製造は、ポリオールなど
の活性水素含有基を2以上有する活性水素化合物とポリ
イソシアネート化合物とを触媒と発泡剤の存在下に反応
させる方法が広く知られており、反応体をそれ自身公知
の1段階法、プレポリマー法、ブロック発泡または二重
ベルトコンベア法によっても製造することができる。
【0035】なお、公知の整泡剤、触媒等を用いること
もできる。整泡剤としては、シリコーン系整泡剤、含フ
ッ素系整泡剤などが挙げられ、これらは発泡原料に対し
て0.1〜2%程度用いられる。また触媒としてはトリ
エチレンジアミンなどの3級アミン触媒や、有機スズ化
合物などの金属化合物系触媒などが挙げられ、これらは
発泡原料に対して0.1〜5%程度用いられる。
もできる。整泡剤としては、シリコーン系整泡剤、含フ
ッ素系整泡剤などが挙げられ、これらは発泡原料に対し
て0.1〜2%程度用いられる。また触媒としてはトリ
エチレンジアミンなどの3級アミン触媒や、有機スズ化
合物などの金属化合物系触媒などが挙げられ、これらは
発泡原料に対して0.1〜5%程度用いられる。
【0036】本発明の発泡剤には、その他、必要に応じ
て水、充填剤、着色剤、難燃剤などを配合することがで
きる。
て水、充填剤、着色剤、難燃剤などを配合することがで
きる。
【0037】
【発明の効果】本発明の組成物は、以下のような顕著な
効果を有している。
効果を有している。
【0038】*CFC−113に比べてオゾン破壊係数
が小さいか、または全くないため、オゾン層破壊の危険
性を低減することができる。
が小さいか、または全くないため、オゾン層破壊の危険
性を低減することができる。
【0039】*請求項5および13の組成物は、液管理
が厳密でない用途において好適に使用できる。
が厳密でない用途において好適に使用できる。
【0040】*請求項15〜20の組成物は、共沸様組
成物であるので、使用中に組成がほとんど変化せず、液
の管理、回収、再生などが容易となる。洗浄および乾燥
の最終仕上げに欠かせない上記洗浄にも使用し得る。
成物であるので、使用中に組成がほとんど変化せず、液
の管理、回収、再生などが容易となる。洗浄および乾燥
の最終仕上げに欠かせない上記洗浄にも使用し得る。
【0041】*安定剤、安定助剤を添加することによ
り、過酷な条件下においても本発明の組成物の安定化を
図ることができる。
り、過酷な条件下においても本発明の組成物の安定化を
図ることができる。
【0042】*水に濡れた物品の乾燥に極めて優れた効
果を発揮する。より具体的には、半導体(IC、LSI
など)の製造に使用されるウェハー、メッキ製品、光学
レンズ、フォトリソグラフィー用マスク、液晶表示装置
部品、各種の金属、プラスチック、ガラス、セラミック
などの部品および材料類の洗浄、水洗後の水切り乾燥に
有用である。
果を発揮する。より具体的には、半導体(IC、LSI
など)の製造に使用されるウェハー、メッキ製品、光学
レンズ、フォトリソグラフィー用マスク、液晶表示装置
部品、各種の金属、プラスチック、ガラス、セラミック
などの部品および材料類の洗浄、水洗後の水切り乾燥に
有用である。
【0043】*さらに、回路基板、接点等の洗浄溶剤、
金属加工時に使用される切削油の除去、フッ素系オイル
の溶解、ドライクリーニング等の洗浄などにも好適であ
る。
金属加工時に使用される切削油の除去、フッ素系オイル
の溶解、ドライクリーニング等の洗浄などにも好適であ
る。
【0044】*化学的に安定しているので、金属、プラ
スチック、ゴムなどにほとんど影響を与えることなく、
洗浄、乾燥を行ない得る。
スチック、ゴムなどにほとんど影響を与えることなく、
洗浄、乾燥を行ない得る。
【0045】*ポリオールとの相溶性が良好であるた
め、ウレタン発泡剤を製造するのに適している。
め、ウレタン発泡剤を製造するのに適している。
【0046】*本発明発泡剤を用いて得られるポリウレ
タン樹脂および熱可塑性樹脂の発泡体は独立気泡である
ため断熱性、寸法安定性および圧縮強度のほか外観、均
一性に優れている。
タン樹脂および熱可塑性樹脂の発泡体は独立気泡である
ため断熱性、寸法安定性および圧縮強度のほか外観、均
一性に優れている。
【0047】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を示し、本発明の
特徴とするところをより一層明確にする。本発明がこれ
ら実施例に限定されないことは言うまでもない。
特徴とするところをより一層明確にする。本発明がこれ
ら実施例に限定されないことは言うまでもない。
【0048】なお、以下の実施例において、HFC−3
38pccを、単に338pccと記載する。
38pccを、単に338pccと記載する。
【0049】以下の実施例2〜4において組成物(1)
〜(6)は、次の組成である。
〜(6)は、次の組成である。
【0050】(1)338pcc 75.0%およびシ
クロペンタン25.0% (2)338pcc 89.6%およびメチルシクロペ
ンタン10.4% (3)338pcc 72.5%およびシクロペンテン
27.5% (4)338pcc 94.9%およびシクロヘキセン
5.1% (5)338pcc 58.0%およびジクロロメタン
42.0% (6)338pcc 73.0%およびn−プロピルク
ロライド27.0%実施例1 蒸留試験 以下の組成物(a)〜(f)について蒸留試験を行っ
た。
クロペンタン25.0% (2)338pcc 89.6%およびメチルシクロペ
ンタン10.4% (3)338pcc 72.5%およびシクロペンテン
27.5% (4)338pcc 94.9%およびシクロヘキセン
5.1% (5)338pcc 58.0%およびジクロロメタン
42.0% (6)338pcc 73.0%およびn−プロピルク
ロライド27.0%実施例1 蒸留試験 以下の組成物(a)〜(f)について蒸留試験を行っ
た。
【0051】(a)338pcc 65%およびシクロ
ペンタン35% (b)338pcc 75%およびメチルシクロペンタ
ン25% (c)338pcc 60%およびシクロペンテン40
% (d)338pcc 80%およびシクロヘキセン20
% (e)338pcc 60%およびジクロロメタン40
% (f)338pcc 65%およびn−プロピルクロラ
イド35% 上記組成物(a)〜(f)各200gを蒸留フラスコに
入れ、理論段数20の蒸留装置で蒸留した。蒸気温度を
モニターしながら分留液を採取し、蒸気中の各成分をガ
スクロマトグラフィーにより分析した。
ペンタン35% (b)338pcc 75%およびメチルシクロペンタ
ン25% (c)338pcc 60%およびシクロペンテン40
% (d)338pcc 80%およびシクロヘキセン20
% (e)338pcc 60%およびジクロロメタン40
% (f)338pcc 65%およびn−プロピルクロラ
イド35% 上記組成物(a)〜(f)各200gを蒸留フラスコに
入れ、理論段数20の蒸留装置で蒸留した。蒸気温度を
モニターしながら分留液を採取し、蒸気中の各成分をガ
スクロマトグラフィーにより分析した。
【0052】結果を第1−1〜1−6表に示す。
【0053】第1−1表(組成物(a)) 蒸発量 蒸気温度 組成物の各成分の割合 (%) (℃) 338pcc シクロペンタン 1 33.0 75.6 24.4 20 33.2 75.0 25.0 40 33.2 74.9 25.1 60 33.2 74.9 25.180 33.5 74.5 25.5 第1−2表(組成物(b)) 蒸発量 蒸気温度 組成物の各成分の割合 (%) (℃) 338pcc メチルシクロペンタン 1 39.7 90.1 9.9 20 39.9 89.7 10.3 40 39.9 89.6 10.4 60 40.0 89.2 10.880 40.3 88.8 11.2 第1−3表(組成物(c)) 蒸発量 蒸気温度 組成物の各成分の割合 (%) (℃) 338pcc シクロペンテン 1 32.4 72.8 27.2 20 32.5 72.5 27.5 40 32.5 72.5 27.5 60 32.6 72.3 27.780 32.8 72.0 28.0 第1−4表(組成物(d)) 蒸発量 蒸気温度 組成物の各成分の割合 (%) (℃) 338pcc シクロヘキセン 1 42.4 95.5 4.5 20 42.5 95.0 5.0 40 42.5 94.9 5.1 60 42.6 94.8 5.280 42.8 94.6 5.4 第1−5表(組成物(e)) 蒸発量 蒸気温度 組成物の各成分の割合 (%) (℃) 338pcc ジクロロメタン 1 32.9 57.8 42.2 20 33.0 58.0 42.0 40 33.0 58.0 42.0 60 33.0 58.0 42.080 33.2 58.2 41.8 第1−6表(組成物(f)) 蒸発量 蒸気温度 組成物の各成分の割合 (%) (℃) 338pcc n−プロピルクロライド 1 38.2 72.8 27.2 20 38.4 73.0 27.0 40 38.4 73.0 27.0 60 38.5 73.2 26.880 38.7 73.4 26.6 上記第1−1〜1−6表の結果から、本発明の組成物
(a)〜(f)は蒸発中に大きな組成変化を起こさず、
共沸様の性質を有していることが明らかになった。
(a)〜(f)は蒸発中に大きな組成変化を起こさず、
共沸様の性質を有していることが明らかになった。
【0054】実施例2−1〜2−6及び比較例1 脱脂能 超音波槽−超音波槽−蒸気槽からなる3槽式卓上洗浄機
に本発明組成物(1)〜(6)を各々入れ、金属加工油
(“G6250”、日本工作油製)が全面に薄く付着し
た鋼板(30mm×60mm×2mm)を洗浄し、脱脂
洗浄試験を行った。洗浄は、超音波洗浄を本発明組成物
の沸点よりも約5℃低い加熱浴中で各1分間行い、次い
で蒸気洗浄を1分間行った後、鋼板に残存している油分
を目視により観察した。目視観察の結果を第2表に示
す。なお。第2表中: “○”は、油分が完全に除去されていることを示す。
に本発明組成物(1)〜(6)を各々入れ、金属加工油
(“G6250”、日本工作油製)が全面に薄く付着し
た鋼板(30mm×60mm×2mm)を洗浄し、脱脂
洗浄試験を行った。洗浄は、超音波洗浄を本発明組成物
の沸点よりも約5℃低い加熱浴中で各1分間行い、次い
で蒸気洗浄を1分間行った後、鋼板に残存している油分
を目視により観察した。目視観察の結果を第2表に示
す。なお。第2表中: “○”は、油分が完全に除去されていることを示す。
【0055】“△”は、油分が若干量残存していること
を示す。
を示す。
【0056】“דは、油分が相当量残存していること
を示す。
を示す。
【0057】 第 2 表 溶 剤 目視観察 比較例1 338pcc 100(%) △〜× 実施例2−1 組成物(1) ○ 実施例2−2 組成物(2) ○ 実施例2−3 組成物(3) ○ 実施例2−4 組成物(4) ○ 実施例2−5 組成物(5) ○実施例2−6 組成物(6) ○ 上記第2表の結果から、本発明の組成物(1)〜(6)
は、脱脂洗浄剤として優れていることが明らかになっ
た。
は、脱脂洗浄剤として優れていることが明らかになっ
た。
【0058】実施例3 ポリウレタン発泡体の製造 トリエチレンジアミンにプロピレンオキシドを反応させ
た水酸基価430のポリエーテルポリオール100g、
シリコーン系整泡剤1g、水0.5g、触媒としてN,
N,N´,N´−テトラメチルヘキサン1,6−ジアミ
ン 2gおよび本発明組成物(1)〜(6)を各々35
g混合した。混合物は均一に溶解し、分離しなかった。
た水酸基価430のポリエーテルポリオール100g、
シリコーン系整泡剤1g、水0.5g、触媒としてN,
N,N´,N´−テトラメチルヘキサン1,6−ジアミ
ン 2gおよび本発明組成物(1)〜(6)を各々35
g混合した。混合物は均一に溶解し、分離しなかった。
【0059】この混合物を、粗製ポリメチレンポリフェ
ニルイソシアネート 148gと混合して発泡させ、硬
質ポリウレタン発泡体を得た。
ニルイソシアネート 148gと混合して発泡させ、硬
質ポリウレタン発泡体を得た。
【0060】得られた発泡体の物理的データを第3表に
示す。なお、第3表中: “○”は、従来品であるCFC11を用いて得た発泡体
の物理的データと同等であることを示す。
示す。なお、第3表中: “○”は、従来品であるCFC11を用いて得た発泡体
の物理的データと同等であることを示す。
【0061】“△”は、従来品であるCFC11を用い
て得た発泡体の物理的データよりやや劣ることを示す。
て得た発泡体の物理的データよりやや劣ることを示す。
【0062】 実施例4−1〜4−6及び比較例2 プラスチックへ
の影響 ABS樹脂の試験片(50mm×50mm×2mm)を
実施例4−1〜4−6及び比較例2で示された7種の溶
剤に各々浸漬し、50℃の恒温槽中に1時間放置した
後、取り出して直ちに重量変化及び体積変化を調べ、下
記の基準により評価した。
の影響 ABS樹脂の試験片(50mm×50mm×2mm)を
実施例4−1〜4−6及び比較例2で示された7種の溶
剤に各々浸漬し、50℃の恒温槽中に1時間放置した
後、取り出して直ちに重量変化及び体積変化を調べ、下
記の基準により評価した。
【0063】1:重量または体積増加0〜2%未満 2:重量または体積増加2〜5%未満 結果を第4表に示す。
【0064】 第 4 表 溶 剤 プラスチックへの影響 比較例1 CFC11 100(%) 2 実施例2−1 組成物(1) 1 実施例2−2 組成物(2) 1 実施例2−3 組成物(3) 1 実施例2−4 組成物(4) 1 実施例2−5 組成物(5) 1実施例2−6 組成物(6) 1 第4表の結果から、本発明の組成物は従来の溶剤である
CFC11よりもプラスチックへの影響が少なく、溶剤
として優れた性質を有することが明らかとなった。
CFC11よりもプラスチックへの影響が少なく、溶剤
として優れた性質を有することが明らかとなった。
【0065】実施例5−2および5−2並びに比較例3
−1および3−2 ニトロメタンの安定化効果 実施例として組成物(A)および(B)、比較例として
組成物(C)および(D)を用いてニトロメタンの安定
化効果を評価した。
−1および3−2 ニトロメタンの安定化効果 実施例として組成物(A)および(B)、比較例として
組成物(C)および(D)を用いてニトロメタンの安定
化効果を評価した。
【0066】組成物(A):338pcc/シクロヘ゜ンタン/ニトロメタン
=74.2/24.8/1.0 (%) 組成物(B):338pcc/シ゛クロロメタン/ニトロメタン =57.4/41.6/
1.0 (%) 組成物(C):338pcc/シクロヘ゜ンタン=74.9/25.1 (%) 組成物(D):338pcc/シ゛クロロメタン=58.0/48.0 (%) 上記組成物(A)〜(D)を100mlの耐圧ガラスビ
ンに各々50mlずつ加えた。次いで、該組成物中に金
属テストピースとして鉄を加えて、50℃で2時間加熱
し、腐食状況を観察した。結果を第5表に示す。
=74.2/24.8/1.0 (%) 組成物(B):338pcc/シ゛クロロメタン/ニトロメタン =57.4/41.6/
1.0 (%) 組成物(C):338pcc/シクロヘ゜ンタン=74.9/25.1 (%) 組成物(D):338pcc/シ゛クロロメタン=58.0/48.0 (%) 上記組成物(A)〜(D)を100mlの耐圧ガラスビ
ンに各々50mlずつ加えた。次いで、該組成物中に金
属テストピースとして鉄を加えて、50℃で2時間加熱
し、腐食状況を観察した。結果を第5表に示す。
【0067】なお、第5表中: “○”は、腐食がないことを示す。
【0068】“△”は、若干腐食が認められたことを示
す。
す。
【0069】“דは、腐食したことを示す。
【0070】 第5表の結果から、ニトロメタンが本発明の組成物に対
し、過酷な条件下でも安定化効果を有することが明らか
となった。
し、過酷な条件下でも安定化効果を有することが明らか
となった。
【0071】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 7:30 7:24 7:26 7:32) (72)発明者 井手 哲 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 青山 博一 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内
Claims (27)
- 【請求項1】(1)塩素を含まないハロゲン化炭化水素
と、(2)塩化炭化水素、炭化水素およびエーテル化合
物からなる群から選ばれる少なくとも1種とを含有して
なる組成物。 - 【請求項2】(1)塩素を含まないハロゲン化炭化水素
5〜95%と、(2)塩化炭化水素、炭化水素およびエ
ーテル化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を
95〜5%含有してなる請求項1に記載の組成物。 - 【請求項3】塩素を含まないハロゲン化炭化水素がオク
タフルオロブタンである請求項1または2に記載の組成
物。 - 【請求項4】(1)1,1,2,2,3,3,4,4−
オクタフルオロブタン95〜5%と(2)沸点30〜8
5℃の塩化炭化水素、炭化水素およびエーテル化合物か
らなる群から選ばれる少なくとも1種を95〜5%含有
してなる請求項3に記載の組成物。 - 【請求項5】(1)1,1,2,2,3,3,4,4−
オクタフルオロブタン95〜5%と(2)沸点30〜8
5℃の炭素数1〜4の塩化炭化水素95〜5%を含有し
てなる請求項4に記載の組成物。 - 【請求項6】(1)1,1,2,2,3,3,4,4−
オクタフルオロブタン95〜5%と(2)ジクロロメタ
ン95〜5%を含有してなる請求項5に記載の組成物。 - 【請求項7】(1)1,1,2,2,3,3,4,4−
オクタフルオロブタン95〜5%と(2)n−プロピル
クロライド95〜5%を含有してなる請求項5に記載の
組成物。 - 【請求項8】(1)1,1,2,2,3,3,4,4−
オクタフルオロブタン95〜5%と(2)沸点30〜8
5℃の炭素数5〜9の炭化水素95〜5%を含有してな
る請求項4に記載の組成物。 - 【請求項9】(1)1,1,2,2,3,3,4,4−
オクタフルオロブタン95〜5%と(2)シクロペンタ
ン95〜5%を含有してなる請求項8に記載の組成物。 - 【請求項10】(1)1,1,2,2,3,3,4,4
−オクタフルオロブタン95〜5%と(2)メチルシク
ロペンタン95〜5%を含有してなる請求項8に記載の
組成物。 - 【請求項11】(1)1,1,2,2,3,3,4,4
−オクタフルオロブタン95〜5%と(2)シクロペン
テン95〜5%を含有してなる請求項8に記載の組成
物。 - 【請求項12】(1)1,1,2,2,3,3,4,4
−オクタフルオロブタン95〜5%と(2)シクロヘキ
セン95〜5%を含有してなる請求項8に記載の組成
物。 - 【請求項13】(1)1,1,2,2,3,3,4,4
−オクタフルオロブタン95〜5%と(2)沸点30〜
85℃の炭素数3〜6のエーテル化合物95〜5%を含
有してなる請求項4に記載の組成物。 - 【請求項14】(1)1,1,2,2,3,3,4,4
−オクタフルオロブタン95〜5%と(2)ジエチルエ
ーテル95〜5%を含有してなる請求項13に記載の組
成物。 - 【請求項15】(1)1,1,2,2,3,3,4,4
−オクタフルオロブタン70〜80%と(2)シクロペ
ンタン30〜20%を含有してなる請求項9に記載の組
成物。 - 【請求項16】(1)1,1,2,2,3,3,4,4
−オクタフルオロブタン85〜95%と(2)メチルシ
クロペンタン15〜5%を含有してなる請求項10に記
載の組成物。 - 【請求項17】(1)1,1,2,2,3,3,4,4
−オクタフルオロブタン70〜80%と(2)シクロペ
ンテン30〜20%を含有してなる請求項11に記載の
組成物。 - 【請求項18】(1)1,1,2,2,3,3,4,4
−オクタフルオロブタン85〜95%と(2)シクロヘ
キセン15〜5%を含有してなる請求項12に記載の組
成物。 - 【請求項19】(1)1,1,2,2,3,3,4,4
−オクタフルオロブタン55〜70%と(2)ジクロロ
メタン45〜30%を含有してなる請求項6に記載の組
成物。 - 【請求項20】(1)1,1,2,2,3,3,4,4
−オクタフルオロブタン65〜80%と(2)n−プロ
ピルクロライド35〜20%を含有してなる請求項7に
記載の組成物。 - 【請求項21】安定剤としてさらにニトロメタン0.1
〜5%を含有してなる請求項1〜20のいずれかに記載
の組成物。 - 【請求項22】請求項1〜21のいずれかに記載の組成
物からなる水切り乾燥剤。 - 【請求項23】請求項1〜21のいずれかに記載の組成
物からなるフラックス洗浄剤。 - 【請求項24】請求項1〜21のいずれかに記載の組成
物からなる脱脂洗浄剤。 - 【請求項25】請求項1〜21のいずれかに記載の組成
物からなる洗浄溶剤。 - 【請求項26】請求項1〜21のいずれかに記載の組成
物からなるポリウレタン樹脂発泡体製造用発泡剤。 - 【請求項27】請求項1〜21のいずれかに記載の組成
物からなる熱可塑性樹脂発泡体製造用発泡剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9468393A JPH06306391A (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 塩素を含まないハロゲン化炭化水素を有する組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9468393A JPH06306391A (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 塩素を含まないハロゲン化炭化水素を有する組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06306391A true JPH06306391A (ja) | 1994-11-01 |
Family
ID=14117014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9468393A Pending JPH06306391A (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 塩素を含まないハロゲン化炭化水素を有する組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06306391A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5562854A (en) * | 1994-09-29 | 1996-10-08 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Octafluorobutane compositions |
US5562853A (en) * | 1994-09-29 | 1996-10-08 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | 1,1,2,2,3,3,4,4,-octafluorobutane compositions |
US5705471A (en) * | 1994-09-29 | 1998-01-06 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | 1,1,2,2,3,3,4,4-octaflourobutane compositions |
US5730894A (en) * | 1996-04-16 | 1998-03-24 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | 1,1,2,2,3,3,4,4-octafluorobutane azeotropic (like) compositions |
WO2009054494A1 (ja) * | 2007-10-26 | 2009-04-30 | Senju Metal Industry Co., Ltd. | 非引火性洗浄組成物 |
-
1993
- 1993-04-21 JP JP9468393A patent/JPH06306391A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5562854A (en) * | 1994-09-29 | 1996-10-08 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Octafluorobutane compositions |
US5562853A (en) * | 1994-09-29 | 1996-10-08 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | 1,1,2,2,3,3,4,4,-octafluorobutane compositions |
US5653908A (en) * | 1994-09-29 | 1997-08-05 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Octafluorobutane compositions |
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