JPH06305929A - 歯科用組成物及びその用法 - Google Patents

歯科用組成物及びその用法

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JPH06305929A
JPH06305929A JP6078593A JP7859394A JPH06305929A JP H06305929 A JPH06305929 A JP H06305929A JP 6078593 A JP6078593 A JP 6078593A JP 7859394 A JP7859394 A JP 7859394A JP H06305929 A JPH06305929 A JP H06305929A
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cement
independently
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carbon atoms
dental
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JP6078593A
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Kewang Lu
ルー ケワング
Chin-Teh Huang
ファング チン−テー
Paul Hammesfahr
ハメスファー ポール
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    • C07C69/76Esters of carboxylic acids having a carboxyl group bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C69/84Esters of carboxylic acids having a carboxyl group bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring of monocyclic hydroxy carboxylic acids, the hydroxy groups and the carboxyl groups of which are bound to carbon atoms of a six-membered aromatic ring
    • C07C69/92Esters of carboxylic acids having a carboxyl group bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring of monocyclic hydroxy carboxylic acids, the hydroxy groups and the carboxyl groups of which are bound to carbon atoms of a six-membered aromatic ring with etherified hydroxyl groups
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は歯科用セメント組成物及びその硬質
歯材料、金属、セラミックの結合に使用する方法を提供
する。 【構成】 本発明の歯科用セメント組成物は陽イオン源
及び一般式 【化22】 の重合性モノマー化合物からなる。 【効果】 本発明に係るセメントは象牙質やエナメル質
を別途酸エッチングすることなく歯に対して優れた接着
性を有し、更に本発明の組成物は歯科合着用セメント、
ライナー、ベース及び矯正材料として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は歯科用セメント組成物ならびに硬
質歯材、金属、セラミックスの接合のためにその組成物
を使用する方法に関する。
【0002】本発明は重合可能な酸反応性エチレン不飽
和モノマーと、該モノマーと反応しうる、生成する重合
体をさらに架橋させる陽イオン源とを含有するセメント
組成物を提供するものである。本発明は象牙質、エナメ
ル質と象牙質に対して優れた接着性を有しており、歯エ
ナメル質を別個に酸エッチングする工程を必要とするこ
となく、エナメル質、セメント及び上部構造物を接着さ
せることができるセメントを提供する。本発明の組成物
は歯科合着用セメント、ライナー、ベース及び修復物と
して有用である。本発明の組成物は加水分解に安定であ
る。本明細書に開示されている不均質多相歯科セメント
は液体及び固体を包含し、そして向上された物理的強度
を示す。本発明のセメントは、たとえば、歯に対する向
上された結合強度を有することならびに凝結反応中水分
の作用を受けにくいことなどの利点を有する。
【0003】従来技術によるリン酸亜鉛セメントとして
公知の酸化亜鉛/リン酸組成物は金属、エナメル質また
は象牙質に対して接着性がない。酸化亜鉛とポリアクリ
ル酸との組み合わせもポリカルボン酸亜鉛セメントとし
て公知である。しかし、このセメントは比較的強度が低
くそして可溶性である。A.Wilson の米国特許第507
9277号及び4758612号明細書にはガラスイオ
ノマーが記載されている。従来技術のガラスイオノマー
組成物はポリアルケン酸重合体たとえばポリアクリル酸
と、このポリアクリル酸と反応する陽イオン源を与える
溶離可能なガラスとの組み合わせである。従来技術のガ
ラスイオノマーは高応力がかる用途では脆弱であり、し
かも水に対して保護されていないと湿気の存在下で凝結
不良となる。従来技術の歯穴、裂溝充填材料は実質的に
歯に対する接着性を有していない重合性疎水性樹脂を含
有している。これらは、酸エッチングによって形成され
たミクロ機械的アンダーカットを侵入させることによっ
て接着される。この材料は虫歯を減らすためその場で硬
化させて歯を細菌の繁殖から保護するために使用でき
る。しかし、使用が難しいため、この貴重な目的のため
に広く使用されてはいない。すなわち、この材料を使用
して適切な結果を得るためには、歯を清掃し、酸エッチ
ングし、水洗滌し、乾燥し、そして乾燥を維持するため
と唾液による汚染を回避するためラバーダムで隔離する
必要がある。このような処置は患者にとっては不快とな
り、歯医者にとっては労の多いものとなる。本発明は別
個に酸エッチング工程を行う必要なしに歯に適用される
歯穴、裂溝封鎖材組成物を提供する。
【0004】Olivier の米国特許第3234181号明
細書には溶融加工可能な末端保護芳香族ポリイミドが開
示されている。Loneriniの米国特許第3407176号
明細書には二無水物の混合物からなるポリアミド−酸と
ポリミドが開示されている。Gallの米国特許第3422
061号明細書にはポリカルボン酸芳香族二無水物とフ
ェニレンジアミンからなる癒着可能なポリイミド粉末が
開示されている。Angeloの米国特許第3424718号
明細書には芳香族テトラカルボン酸と少なくとも2つの
有機ジアミンとの共重合体が開示されている。Rogersの
米国特許第3959350号明細書には溶融可能な2,
2−ビス(3、4−ジカルボキシフェニル)−ヘキサフ
ルオロプロパン二無水物の線状ポリイミドが開示されて
いる。Madsenの米国特許第4322207号明細書には
歯清掃スラリーが開示されている。Beede 等の米国特許
第4324591号明細書にはイオン浸出可能なセメン
ト組成物のための変性剤が開示されている。Gibbs の米
国特許第4336175号明細書にはポリミド前駆体溶
液が開示されている。Schmitt 等の米国特許第4372
836号明細書にはフッ化カルシウム顔料を含む光硬化
性アクリル歯科組成物が開示されている。Smyth の米国
特許第4401773号明細書には高反応性イオン浸出
可能なガラスが開示されている。Denyer等の米国特許第
4457818号明細書にはウレタンアクリレート、ジ
アクリレートモノマー、カンファーキノン及びジメチル
アミノエチルメタクリレートからなる歯科用組成物が開
示されている。Ratcliffe 等の米国特許第445919
3号明細書にはカンファーキノンと触媒としての有機過
酸化物とを含有する歯科用組成物が開示されている。De
nton,Jr.等の米国特許第4492777号明細書には
熱処理されたバリウムまたはストロンチウムガラスが開
示されている。Bowen の米国特許第4514527号明
細書には象牙質、エナメル質またはその他基質に複合材
料を強力に接着結合させる方法が開示されている。ま
た、Bowen の米国特許第4521550号明細書にも象
牙質、エナメル質及びその他基質に複合材料を強力に接
着結合させる方法が開示されている。Martinの米国特許
第4525256号明細書にはジケトン及び4−(N,
N−ジメチルアミノ)安息香酸またはそのエステル体か
らなる触媒を含有する光重合性組成物が開示されてい
る。
【0005】また、Bowen の米国特許第4588756
号明細書には象牙質、エナメル質またはその他基質に複
合材料を強力に接着結合させる多工程法が開示されてい
る。Ratcliffe 等の米国特許第4602076号明細書
には光重合性組成物が開示されている。Petersの米国特
許第4612361号明細書にはポリ(エーテルイミ
ド)とこれを含有する組成物が開示されている。Blackw
ell 等の米国特許第4657941号明細書にはリン接
着増進剤とスルフィン促進剤とを含有する生物学的に相
容性のある接着剤が開示されている。Bowen の米国特許
第4659751号明細書には象牙質、エナメル質また
はその他基質に複合材料を強力に接着結合させる簡単化
された方法が開示されている。Gallagher 等の米国特許
第4680373号明細書にはポリイミド繰り返し単位
とポリエーテルイミド繰り返し単位とを含有するランダ
ム共重合体の製造方法が開示されている。Aasen 等の米
国特許第4719149号明細書には硬質組織をプライ
ミングする方法が開示されている。Berdahl 等の米国特
許第4794157号明細書にはポリエーテルイミド共
重合体とその製造方法が開示されている。Engelbrecht
等の米国特許第4806381号明細書には酸と酸誘導
体とを含有する重合性化合物、それを含有する混合物な
らびにその使用法が開示されている。Blackwell 等の米
国特許第4816495号明細書には生物学的に相容性
のある可視光線で硬化可能な接着剤組成物が開示されて
いる。Calla 等の米国特許第4864015号明細書に
はチアンスレン二無水物の製造方法とそれにより得られ
るポリイミドが開示されている。Engelbrecht 等の米国
特許第4872936号明細書には重合性不飽和モノマ
ー及び/またはオリゴマー及び/または酸基及び/また
はそれらの反応性酸誘導体基を含有しているプレポリマ
ーを含有する歯科セメント混合物が教示されている。Aa
sen 等の米国特許第4880660号明細書には硬質組
織をプライミングする方法が開示されている。Kawaguch
i 等の米国特許第4918136号明細書には接着剤組
成物が開示されている。Ibsen 等の米国特許第4964
911号明細書には特に歯科におけるアクリル樹脂の接
着結合が記載されている。Huang 等の米国特許第496
6934号明細書にはリン接着増進剤及び促進剤を含有
する生物学的に相容性のある接着剤が開示されている。
Hirasawa等の米国特許第4985198号明細書には歯
接着化合物が開示されている。Okada 等の米国特許第5
055497号明細書には硬化性樹脂組成物が開示され
ている。Akahane 等の米国特許第5063257号明細
書には歯科用ガラスイオノマーセメント組成物が開示さ
れている。Wilson等の米国特許第5079277号明細
書にはポリビニルホスホン酸と金属酸化物あるいはセメ
ントまたはガラスイオノマーセメントが開示されてい
る。
【0006】Mitra の米国特許第5130347号明細
書には光硬化性イオノマーセメント系が開示されてい
る。Mitra 等の米国特許第5154762号明細書には
万能型水性医科用及び歯科用セメントが開示されてい
る。Ohno等の米国特許第5171763号明細書には硬
化性組成物が開示されている。Rambosekのカナダ国特許
第873935号明細書にはリチウムアルミニウムシリ
ケート重合体歯科充填剤組成物が開示されている。Ross
i のカナダ国特許第934085号明細書には向上され
た研磨性を有する歯科修復材料が開示されている。Spoo
r のカナダ国特許第968741号明細書にはイオン化
放射線で硬化することによるコーティングの製造が開示
されている。Knightのカナダ国特許第969299号明
細書にはビニル末端ポリウレタンプレポリマーから製造
された樹脂が開示されている。Wallerのカナダ国特許第
983190号明細書には光重合性アクリル系歯科製品
が開示されている。Lee 等のカナダ国特許第10182
94号明細書には歯科充填剤パッケージが開示されてい
る。O'Sullivanのカナダ国特許第1020687号明細
書にはウレタン−アクリレート歯科充填剤組成物が開示
されている。Rockett 等のカナダ国特許第102844
1号明細書には3パッケージ歯科修復材料系が開示され
ている。Lorenzのカナダ国特許第1117242号明細
書にはN−ビニル−2−ピロリドンとオリゴマーとから
なるコーティング組成物が開示されている。Osbornのカ
ナダ国特許第1131388号明細書には放射線硬化性
ウレタン組成物が開示されている。Davies等のカナダ国
特許第1136796号明細書には光重合性組成物が開
示されている。Skudelny等のカナダ国特許第11548
95号明細書には合成ケイ酸カルシウムの流動性混合物
と用法が開示されている。Schaeferのカナダ国特許第1
159984号明細書にはプラスチック材料をベースと
した歯科材料が開示されている。Munkのカナダ国特許第
1164124号明細書には注入可能な固体混合物が開
示されている。Chevreux等のカナダ国特許第11767
87号明細書には光硬化性接着剤組成物が開示されてい
る。Gruber等のカナダ国特許第1179094号明細書
にはオリゴマーと共重合性紫外線吸収剤とからなる体放
射線硬化性コーティング組成物が開示されている。Morg
anのカナダ国特許第1194637号明細書には紫外線
及び熱硬化可能な熱可塑性プラスチック含有組成物が開
示されている。Ratcliffe 等のカナダ国特許第1198
847号明細書には歯科用組成物が開示されている。Sz
ycher 等のカナダ国特許第1200647号明細書には
化学線照射により硬化されるポリウレタンアクリル共重
合体が開示されている。
【0007】Temin 等のカナダ国特許第1213699
号明細書には歯科修復組成物が開示されている。Moran
のカナダ国特許第1216982号明細書には硬化性エ
ラストマー組成物が開示されている。Ibsen 等のカナダ
国特許第1243796号明細書には歯科複合材料及び
ポーセレン修復材料が開示されている。Ibsen 等のカナ
ダ国特許第1244177号明細書にはメタクリレート
官能性樹脂歯科複合材料及びポーセレン修復組成物が開
示されている。Yingのカナダ国特許第1259149号
明細書には単官能性モノマー含有歯科修復組成物が開示
されている。Randklevのカナダ国特許第1261992
号明細書には矯正ブラケット接着組成物が開示されてい
る。Waknine のカナダ国特許第1262791号明細書
には二成分系(ペースト−ペースト)自己硬化性歯科修
復材料が開示されている。Dougherty 等のカナダ国特許
第1262981号明細書には光硬化性パック可能な組
成物を使用する臼歯部用歯科修復方法が開示されてい
る。Waknine のカナダ国特許第1269790号明細書
にも歯科修復材料が開示されている。Heid等のカナダ国
特許願第2009471号明細書にはハイブリッドプラ
スチック充填材料が開示されている。Ibsen 等のカナダ
国特許願第2011438号明細書には光硬化性イオノ
マー歯科セメントが開示されている。Rheinberger 等の
カナダ国特許願第2038695号明細書には重合性歯
科材料が開示されている。Rheinberger 等のカナダ国特
許願第2051333号明細書にも重合性歯科材料が開
示されている。Billingtonの欧州特許願第0
241277号明細書にはガラス及びそれを含有するポ
リ(カルボン酸)セメント組成物が開示されている。Bi
llingtonの欧州特許願第0244959号明細書にはガ
ラス/ポリ(カルボン酸)セメント組成物が開示されて
いる。Montgomeryの欧州特許願第0325038号明細
書にはタンパク質基質用表面プライミング組成物とその
製造方法ならびに使用法が開示されている。Kawaguchi
等の欧州特許願第0335645号明細書には接着剤組
成物が開示されている。Griffin 等の欧州特許願第04
70446A1号明細書には高ガラス転移温度混合ポリ
イミドならびにそれからつくられた組成物が開示されて
いる。Masuharaの英国特許願第2000789A号明細
書には硬化性組成物が開示されている。Hirasawaの英国
特許願第2156347A号明細書には歯基質に結合可
能な(メタ)アクリル酸エステル化合物が開示されてい
る。Akahane 等の英国特許願第2202221号明細書
には歯科ガラスイオノマーセメント用ガラス粉末が開示
されている。
【0008】米国特許第4588756号は酸の塗布を
含むいくつかの前処理が必要な歯科接着剤系における1
成分として歯科で使用される芳香族化合物をべースとし
た組成物に関するものである。Engelbrecht の米国特許
第4872936号明細書は広く重合性不飽和モノマー
及び/またはオリゴマー及び/または酸基及び/または
それらの反応性酸誘導体基を含有しているプレポリマー
を含有する歯科セメント混合物を教示するものである。
Mitra の米国特許第5130347号明細書は光硬化性
アミドモノマーを有する光硬化性イオノマーセメントを
開示している。Mitra の米国特許第5154762号明
細書は水溶性還元及び酸化剤を開示している。
【0009】本発明の1つの目的は金属またはセラミッ
クスを歯構造に接着するために要する工程と時間を減少
させるセメント組成物を提供することである。本発明の
さらに1つの目的は充填材料、空洞ライナー及びベース
材料、セメント及び穴・裂溝封鎖材料として役立つ新規
な歯科用組成物を提供することである。本発明のさらに
1つの目的は歯構造及び/または骨と重合体組成物との
間の接着のための接着セメント組成物を提供することで
ある。本発明のさらに1つの目的は比較的安価で製造容
易な歯科修復/セメント組成物を提供することである。
本発明のさらに1つの目的は歯構造、セラミックス及び
金属に接着性を有する歯科セメントを提供することであ
る。本発明のさらに1つの目的は歯構造に接着性を有す
る、合着用セメント、穴・裂溝封鎖材、充填剤及びその
他修復材料として有用な歯科セメント組成物を提供する
ことである。本発明のさらに1つの目的は重合可能な芳
香族二無水物の部分エステルと、重合されたその酸官能
性芳香族エステルをさらに硬化及び/または架橋させる
ためにそのエステルの残存酸基と反応することができる
陽イオン源とからなる組成物を提供することである。
【0010】本明細書で“作業時間”というのは、重合
性組成物の成分の混合の時からその組成物が非常に粘性
になる、ただしまだ思う通りになり、固まってはいない
状態に至るまでの時間を意味する。本明細書で“硬化時
間”というのは、重合性組成物の成分の混合の時からそ
の組成物が固まり、もはや思う通りにはならない状態に
至るまでの時間を意味する。さらに、本明細書における
“MAX Lite”という言葉はMAXTM、すなわち
Dentsply International Inc.からそのL.D.Caulk Di
visionを通じて販売されている光重合性歯科材料用樹脂
硬化単位を意味する。なお、本明細書の全体にわたり組
成物の各成分の量は、特に別途記載のない限り、重量パ
ーセントである。
【0011】本発明の組成物は象牙質、エナメル質及び
骨に対して優れた接着力を示す。本発明の好ましい実施
態様のセメント組成物においては、本組成物は相互に接
合されるべき面をエッチングする工程を行うことなく使
用される。本発明によって提供される接着性歯科材料に
は歯科修復材料特に空洞基底材料、上張り材料、合着用
セメント、穴・裂溝封鎖材、充填材料などがある。
【0012】本発明の歯科材料は芳香族二無水物の新規
な重合性部分エステルと、重合されたその酸官能性芳香
族エステル重合体をさらに硬化及び/または架橋するた
めその残存酸基と反応しうる陽イオン源とを含有する。
【0013】本発明の歯科組成物は少なくとも1つの酸
部分を含有する重合性不飽和置換芳香族化合物を含む。
これら芳香族化合物は下記一般式(I)で表される:
【化12】 式中、Xは
【化13】 または
【化14】 であり、R1 及びR2 は互いに独立的に2乃至13個の
炭素原子を有する重合性不飽和分子部分であり、R3
4 、R5 及びR6 は互いに独立的に水素、ハロゲン、
1乃至10個の炭素原子を有するアルキルまたは1乃至
10個の炭素原子を有するハロゲン化アルキルであり、
9 、R10、R11、R12、R13及びR14は互いに独立的
に水素、1乃至10個の炭素原子を有するアルキルまた
は6乃至10個の炭素原子を有するアリールであり、Z
1 及びZ2 は互いに独立的に酸基または反応性酸誘導体
を含有する分子部分であり、a、m及びnは互いに独立
的に0または1の数であり、b及びpは互いに独立的に
1乃至10の整数である。
【0014】本発明の好ましい実施例によれば、R1
びR2 は互いに独立的に下記式の基であり:
【化15】 (式中、R7 は二価炭素原子を含有する残基であり、R
8 は水素、ハロゲンまたは1乃至10個の炭素原子を有
するアルキルである)。
【0015】本発明の好ましい実施例においては、一般
式(I)の化合物の中でも下記により定義される化合物
が使用される:n及びmが0(ゼロ)であり、Xが酸
素、スルホニルまたはジトリフルオロメチルであり、Z
1 及びZ2 が−COO(M)(ここでMは水素、アルカ
リ金属、アルカリ土類金属、アミンまたはアミン塩であ
る)、そしてR1 及びR2 は下記式の基である
【化16】
【0016】一般式(I)の化合物の中でも最も好まし
いものは、Xが酸素、そしてMが水素、Li、Naまた
はKである化合物である。
【0017】適当な重合性不飽和基R1 及びR2 として
は、互いに独立的に、アルケニル、アルケノオキシ、シ
クロアルケニル、アリールアルケニル、アルケンアリー
ル部分が考慮され、ビニル部分とスチリル部分が好まし
く、そして歯科材料における多くのモノマーの重合可能
な基を構成しているアクリル部分及びメタクリル部分が
特に好ましい。
【0018】R1 及びR2 に対する特に好ましい(メ
タ)アクリレート部分を例示すれば以下のものである:
【化17】 (式中、nは好ましくは1乃至10の整数である)。好
ましいR1 及びR2 は(メタ)アクリロイルオキシエチ
ル部分である。
【0019】式(I)の範囲の中で好ましい化合物とし
ては下記のようなジエステル体が挙げられる:4,4’
−オキシジフタル酸無水物に2−ヒドロキシエチルメタ
クリレートを付加した付加物;2,2−ビス(3、4−
ジカルボキシルフェニル)ヘキサフルオロプロパン無水
物に2−ヒドロキシエチルメタクリレートを付加した付
加物;4,4’−スルホニルジフタル酸無水物に2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレートを付加した付加物。
【0020】好ましい実施例においては、式(I)の化
合物の少なくとも2つの芳香環は少なくとも1つの飽和
炭素、酸素またはスルホニルを介して結合されている。
【0021】一般式(I)の化合物を製造するための好
ましい芳香族二無水物は反応して部分エステルを生成し
かつカルボン酸官能性を示すものである。少なくとも2
つの芳香環を有する二無水物がさらに好ましい。最も好
ましくは、式(1)に示されているように、少なくとも
2つの芳香環はそれらの芳香環の間で共役の中断が存在
するよう結合されている。このような組成物は変色を生
じさせる光に対してさほど敏感ではないから、歯に対す
る審美的考慮が重要となる場合に好ましい。最も好まし
い二無水物の例は4,4’−オキシジフタル酸無水物及
び2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキ
サフルオロプロパン二無水物である。
【0022】本発明の好ましい実施例による歯科セメン
ト組成物は一般式(I)に該当する酸官能性重合可能な
有機エステル、水、陽イオン溶出可能なガラス充填剤及
び重合触媒系を含有する。所望によりさらなる重合性モ
ノマー及び/またはプレポリマーが含有される。
【0023】本発明の好ましい実施例による組成物は少
なくとも1つの酸基または反応性酸誘導体を有する重合
性モノマーと、その酸部分と反応しうる陽イオン源と、
触媒系とを含む。好ましくは、その触媒系はフリーラジ
カル重合を促進するものでありそして、可視光硬化及び
/またはレドックス触媒系を包含するのが好ましい。本
組成物は液体希釈剤及び/または充填剤アジュバンドを
含有するのが好ましい。好ましい希釈剤は一般式(I)
の重合性モノマーと共重合するものである。また、重合
性モノマーと反応しない希釈剤でもよい。反応しない希
釈剤の例は水である。適当な重合性コモノマーは米国特
許第4657941号明細書、特にその3欄5行から5
欄59行まで、及び米国特許第4514342号明細書
に開示されており、ここで引用例として組み込む。充填
剤アジュバンドは、たとえば、重合性モノマーの酸部分
と反応する陽イオン源を供与することにより、反応性で
あるものが好ましい。本発明の好ましい実施例による組
成物には、好ましくは、非反応性充填剤が含有される。
所望の場合は、充填剤は相容性及び得られる組成物の強
度を向上させる目的で表面処理される。充填剤の例とし
ては次ぎのものがあげられる。シリカ、シリケート、ア
ルミナ、アルミナート、フッ化カルシウム、フッ化スト
ロンチウム、フッ素ガラスを含むガラス類、セラミック
ス、雲母、ゼオライト、セラミックス、カルシウムアパ
タイトを含む鉱物類、有機重合体ならびに米国特許第4
758612号と第5079277号の明細書に開示さ
れているもの。
【0024】本発明の好ましい実施例においては、液体
と粉末が混合されて歯科セメント組成物が形成される。
この場合、その液体は一般式(I)の重合性モノマーを
含有しそしてその粉末は該重合性モノマーと反応する陽
イオン源を含有する。好ましくは、液体は希釈剤を含有
する。粉末組成物は、好ましくは、フリーラジカル重合
触媒、陽イオン源を与えるガラス粉末及び充填剤アジュ
バンドを含有する。
【0025】本発明の好ましい組成物は一般式(I)の
モノマー化合物、そのモノマー化合物の酸または酸誘導
体と反応する陽イオン源を供与する少なくとも1種の微
粉砕された反応性充填剤、及び硬化剤を含有する。本発
明による歯科合着用セメント組成物は、一般式(I)の
化合物、触媒、開始剤、促進剤、充填剤、アジュバン
ト、陽イオン源、水及び希釈剤を含有する。本発明の好
ましい実施例による歯科セメント及び歯科充填剤は一般
式(I)のモノマー化合物を含有する。
【0026】一般式(I)の化合物は少なくとも2つの
異なる官能性置換基を有し、その1つの置換基は付加重
合可能なものでありそしていま1つの置換基はカルボキ
シルまたは他の酸あるいは反応性酸誘導体の基である。
最も好ましくは、この化合物は少なくとも1つの重合可
能な基と1つまたはそれ以上の酸基または反応性酸誘導
体基を含有する。一般式(I)の好ましい化合物を特に
示せば、4,4’−オキシジフタル酸無水物または2,
2−ビス(3,4−ジカルボキルフェニル)ヘキサフル
オロプロパン二無水物をヒドロキシルまたは多価化合物
と反応させてそのエステルまたは部分エステルを形成さ
せて得られた化合物である。
【0027】本発明の新規な組成物は重合させて線状ま
たは架橋された重合体を形成することができ、この線状
または架橋された重合体は陽イオン、特に2価またはそ
れ以上の陽イオンとさらに反応させられうる複数の酸基
または反応性酸誘導体基を含有しており、水に比較的不
溶性なポリ塩を形成することができる。この化合物はエ
チレン性不飽和部位とカルボキシル反応性酸誘導体部位
との両方が高密度の比較的低分子量のモノマーであるか
ら、一体性の卓越したすぐれた硬化が起こる。陽イオン
は既製調合物の成分から供給されてもよいし、また、調
合物の第2の成分から供与された陽イオンの溶液から供
給されてもよいし、また、本組成物が重合される基質、
特に歯から供給されてもよい。好ましい歯科組成物にお
いては陽イオンは基質から供給されそして好ましい用途
においてはこれによって強力な結合が与えられる。この
場合、カルボキシルイオン、他の酸イオンまたは反応性
酸誘導体イオンは基質の表面陽イオンとキレート結合し
て接着結合がなされる。好ましい歯科組成物において
は、このような基質結合が得られるばかりでなく、イオ
ンを供与する無機充填剤が同時に一体的結合に貢献す
る。なお、ここで反応性酸誘導体イオンという言葉は水
と相容性のある塩、及び他の陽イオン、特に一価の陽イ
オン、たとえばリチウム、ナトリウム、アンモニウム、
カリウム等の塩を包含するものであり、これらの塩はメ
タセシスによってより価数の大きい陽イオンによって置
換される。しかし、他の酸部分または反応性酸誘導体イ
オンよりはカルボキシル基そのものが最も好ましい。特
に適当な酸部分は酸化物充填剤、鉱物性充填剤、セラミ
ック充填剤、ガラス充填剤または金属充填剤と反応しう
るすべての酸部分である。
【0028】これら他の酸部分の例を以下に示す。リン
酸の下記部分
【化18】 (式中、Rはアルキル、アリールまたはビニルであ
る);硫酸の−SO2 H,−SO3 Hまたは−O−SO
3 H部分;ホウ酸の下記部分
【化19】 (式中、Rはアルキル、アリールまたはビニルであ
る);−NR2+ (ここでRはHまたはアルキルであ
る)のごとき陽イオン酸部分。
【0029】反応性酸誘導体は酸ハロゲン化物、酸無水
物、酸アミド、ニトリルによって置換されることがで
き、また容易に酸に加水分解され、イオン交換、中和、
塩形成可能な、または反応性充填剤とキレート反応する
ことができるエステルによって置換されることができ
る。好ましい酸または反応性酸誘導体はカルボキシレー
ト、ホスフェート、ホスホナート、スルホナートまたは
ホウ酸塩及び/またはその反応性誘導体の酸部分であ
る。
【0030】本発明の組成物は一成分、二成分またはよ
り多成分の可視光硬化性、自己硬化性及び/または二元
硬化性製品またはこれらの組み合わせとして調合製造す
ることができる。本発明の好ましい実施例の組成物は重
合性カルボン酸モノマー、所望成分としての充填剤及び
/または希釈剤、陽イオン溶出可能なガラスまたは他の
多価陽イオン源及び重合触媒系を含有する。重合性カル
ボン酸モノマーは疎水性部分と親水性部分の適当なバラ
ンスをもたらし、金属、セラミック及び歯に対する接着
性を含めた一連のバランスされた特性が得られるように
選択される。本発明によるモノマーは実質的に非揮発性
であり、そしてすぐに固まり、口腔内での硬化の間湿気
によって重大な影響を受けない組成物を与える。また、
永久接着が意図されている特定実施例においてはリン酸
亜鉛セメントと少なくとも同程度の強度をもたらす。さ
らにまた、歯の上または内部に見られるような水和され
た面上で使用されうる組成物を与える。さらにまた、好
ましい実施例においては、歯構造に対する接着を達成す
るために酸エッチングや接着剤のプライミングを別の工
程として実施する必要がない。
【0031】本発明の好ましいエチレン性不飽和カルボ
ン酸モノマー化合物の諸特性及びその製造方法をよりよ
く理解してもらうために、以下に本発明の好ましい一連
の化合物の製造方法を示す。
【0032】酸、塩基または他の適当な触媒の存在で、
1モルの4、4’−オキシジフタル酸無水物を2モルの
一般式R−OH(Rは2乃至13個の炭素原子を有する
重合可能な不飽和分子部分である)と反応させる。これ
により下記一般式II乃至IVの異性体モノマーの混合物で
あると想定される液体生成物が得られる。
【化20】
【0033】後記の実施例3で詳細に記載しているよう
に、1モルのオキシジフタル酸無水物をH2 SO4 の存
在下で2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEM
A)として公知のメタクリロイルオキシエチルアルコー
ルの2モルと反応させると下記一般式V−VII の異性体
モノマーの混合物と想定される液体生成物が得られる。
【化21】
【0034】一般式(I)のモノマー化合物はそのモノ
マー内に少なくとも1つの未反応カルボン酸基と1つの
重合可能な基とを有する反応性エステルである。このモ
ノマー内に存在する既反応カルボン酸基と未反応カルボ
ン酸基の数は反応条件及び反応成分のモル比を変えるこ
とによってコントロールすることができる。本発明のモ
ノマー化合物はエチレン性不飽和基を通じた付加重合に
よって重合する。重合を促進及び調節するために硬化
剤、触媒、開始剤及び/または促進剤が使用される。過
酸化物開始剤、たとえば、過酸化ベンゾイル及び/また
は熱が反応を開始させるために有効である。促進剤は反
応を増進し室温で反応をより早く進行させることができ
る。促進剤の好ましい例はアミンまたはスルフィネート
のごとき還元剤及び/または遷移金属イオンである。紫
外線及び/または可視光線を開始剤及び促進剤と一緒に
使用して重合の開始と促進を図ることもできる。口の中
で本発明の組成物を硬化させるには可視光硬化が好まし
い。組成物を予備的に成形させる目的で、あるいは体外
で硬化させる場合には、他の形態の照射、たとえば、紫
外線イオン化照射が本発明の組成物の硬化のために好ま
しい。
【0035】本発明の方法によれば、生体内重合は一般
式(I)のモノマー化合物の重合が患者の内部で起こっ
ても患者に有害な作用を及ぼすことはない。重合触媒
系、たとえば、過酸化物とアミンは2つの部分として処
方するのが好ましい。2つの部分が一緒にされて反応し
てモノマーが重合されるまで重合は遅延される。別の方
法として、単一触媒組成物を使用し熱または光の作用を
加えて重合を誘起させてもよい。紫外線または可視光線
の照射によって重合を開始させるためには、単一で即時
使用可能なプレミックス貯蔵安定な組成物内にベンゾフ
ェノンまたはカンファーキノンを配合するのが好まし
い。本発明の好ましい実施例による組成物は感光性重合
開始剤たとえばカンファーキノン、還元剤たとえば4−
ジメチルアミノ安息香酸エチル(EDAB)と酸化剤た
とえば過酸化ベンゾイルとからなる重合触媒系を含有す
る。当技術分野で公知のレドックス重合系が本発明の組
成物を重合させるために好ましく使用される。本発明に
従って使用するために好ましいレドックス重合触媒系は
過酸化物とトリブチルホウ素及び/または遷移金属塩を
含有するものである。レドックス重合触媒及び触媒系は
ここで引用例として示す米国特許第4657941号明
細書の7欄10行乃至8欄27行に開示されている。本
材料の使用条件によって特定の重合方法と系が選択され
る。重合の態様またはモノマーを含む本組成物の“硬
化”の態様のいかんにかかわらず、形成される重合体の
重要な特性はその重合体がさらに二価または多価陽イオ
ンと反応して生成物を架橋されることができることであ
る。本発明の化合物及び組成物は樹脂を形成または含有
するよう意図されており、その樹脂は重合されるところ
の陽イオン含有表面、金属、金属酸化物、歯及び/また
は骨と樹脂との間の接着性を示すものである。
【0036】本発明の組成物に使用するために特に適当
な充填剤はガラスイオノマーセメントに使用されている
ような無機ガラスである。かかる充填剤の例としてはこ
こで引用例として示す米国特許第4814362号明細
書に記載されているものが考慮される。好ましい充填剤
はバリウム、カルシウム、ストロンチウム、ランタン、
タンタル及び/またはタングステンケイ酸塩及びアルミ
ン酸塩及び/またはアルミノケイ酸塩、シリカたとえば
サブミクロンシリカ、石英、及び/またはセラミックス
たとえばカルシウムヒドロキシアパタイトから形成され
た、またはこれらを含有しているガラスである。本発明
の好ましい実施例において、反応性陽イオン、特にカル
シウムイオン、ストロンチウムイオン、アルミニウムイ
オン、及び特にフッ化物イオンのごとき陰イオンは充填
剤から溶出される。本発明で使用される充填剤は組成物
に配合する前に好ましくは粒子サイズが減少されかつ好
ましくはシラン化される。充填剤の好ましい配合量は本
セメント組成物の全重量を基準にして約20%乃至約8
5%であり、好ましくは約40%乃至約85%そして最
も好ましくは約50%乃至約80%である。より微細に
粉砕された充填剤が使用された場合には、粒子サイズが
小さくなるにしたがって相対的に表面積が増加するか
ら、充填剤の量を減らすことができる。好ましい粒子サ
イズ分布は0.02乃至50ミクロンであり、好ましく
は0.1乃至10ミクロン、最も好ましくは1乃至6ミ
クロンである。
【0037】好ましい実施例においては、たとえば、S
rF2 のごとき二価または多価陽イオンの塩のごとき陽
イオン源が本発明の生成物の架橋結合のために好ましく
使用される。別の好ましい実施例においては、本発明の
組成物は溶剤、可塑剤、顔料、抗菌剤、組成物から適当
な時期に放出されうる薬剤、及びブチル化ヒドロキシト
ルエンのごとき酸化防止剤を含有する。本発明の組成物
は、一般式(I)の化合物に加えて、酸基及び/または
その塩及び/またはその容易に加水分解する反応性酸誘
導体基をまったく含有していない重合可能な不飽和希釈
剤モノマー及び/またはオリゴマー及び/またはプレポ
リマーを含有するのが好ましい。かかる好ましいモノマ
ーの例はヒドロキシアルキルメタクリレートである。ま
た、好ましくは、本発明の組成物は、酸基及び/または
その塩及び/またはその容易に加水分解する反応性酸誘
導体基を有しているが、不飽和で重合可能な基はまった
く含有していない化合物、たとえば、多塩基性酸やその
容易に加水分解する反応性誘導体を含有する。特に好ま
しい多塩基酸はヒドロキシ酸たとえば酒石酸またはクエ
ン酸である。ただし、ポリカルボン酸、ポリリン酸、ポ
リホスホン酸、ポリスルホン酸のごとき多酸も好まし
い。
【0038】キレート基を有しているが、しかしカルボ
ン酸基または容易に加水分解する酸誘導体基は含有して
いない化合物、たとえば、バニリン酸塩、シリンガン酸
塩、サリチル酸塩なども本発明の組成物に好ましく含有
される。さらに、より完全かつ迅速に基質を湿潤させる
ために非反応性希釈剤を含有させるのも望ましい。適当
な希釈剤はエタノール、アセトン、水及び低粘性反応性
モノマーである。
【0039】本発明の組成物の混合は標準的配合技術を
使用して実施することができる。たとえば、まず液体、
光開始剤(一種または複数種)、促進剤(一種または複
数種)を混合し、次にこれに充填剤を少しずつ添加す
る。しかしながら、感光性組成分を混合する時には、安
全光室内照明を使用する。すなわち、組成物が事前に重
合を開始してしまうのを避けるため光開始剤系を活性化
するような波長の電磁放射線をほとんど含まない室内照
明を使用する。
【0040】以下、本発明の組成物の用途について詳述
する。セメント 本発明の化合物は自己接着性骨セメントとして医科の用
途も有しているが、最も好ましい用途は歯科医または歯
科技師によって生きた患者の口の中の1本または多数本
の生歯に施用することによる歯科処置における用途であ
る。本発明の組成物は好ましくは歯に対する歯科セメン
トとして使用される。本発明の歯科セメント組成物は、
好ましくは、一般式(I)の化合物、陽イオン源及びそ
の他成分たとえば硬化触媒、開始剤、促進剤、希釈剤及
び/またはアジュバンドを含有する。本組成物は公知常
用の技術によりセメントとして施用されそして好ましく
は常用方法により可視光線を適用することによって硬化
される。本発明によるセメントは象牙質及びエナメル質
に対して自己接着性である。このセメントは構造物と象
牙質を接合する場合、たとえば、セラミックインレーを
歯の準備された窩洞(以下キャビテイという)に接着す
るために使用される。インレーは好ましくは重合体、あ
るいはポーセリンフリットから成形されそして燒結され
たセラミックである。あるいはまた、インレーはチタン
や金のごとき金属から機械加工されるか、あるいはま
た、予備成形された重合複合材料または均質単一体重合
体組成物から、たとえば、CAD−CAM方法によって
加工される。本発明の好ましい実施例によれば、歯冠の
ための金属またはセラミック上部構造物及びブリッジ及
び/または矯正具が本発明のセメント組成物を使用して
歯に結合される。本セメント組成物で金属またはセラミ
ックを歯に接合する場合には、このセメント組成物を塗
布してセメントが硬化するまで両者を接触させておく。
本発明の好ましい組成物は2部分系を含む。その1つの
部分は硬化剤を含有する部分である。2つの部分は歯に
塗る前にセメントを形成するようへらで練り合わされ
る。塗布は標準技術によって行われる。好ましくは、セ
メントは可視光硬化性及び/または自己硬化性レドック
ス重合開始剤系を含有する。本発明の好ましい実施例に
おいては、合着用セメント(luting cement )組成物は
低粘度を有しそして準備加工された歯に緊密適合取付物
を接合するため約25μmよりも大きくない塗膜厚さを
有する。本発明の合着用セメント組成物の1つの実施例
によれば、非緊密適合補修取付物たとえば現在の技術に
よるCAD−CAM器具を使用して制作されたインレー
に施用するために数百ミクロンまでの厚さの接着”の
り”ラインを形成するような高い粘度とコンシステンシ
ーを有する合着用セメント組成物を製造することもでき
る。本発明による組成物は機械的強度が大きく、摩耗抵
抗性があり、審美的な面で適当であり、そして歯構造に
インレー、歯冠、ブリッジまたはその他取付物を保持す
るただ1つの構造エレメントとして役立つ。
【0041】充填組成物 本発明による好ましい歯科処置は硬化剤と少なくとも1
種の一般式(I)の化合物を含む歯科充填組成物の使用
である。好ましくは、本歯科充填組成物はモノマーの酸
または酸誘導体とイオン反応しうる微粉砕された反応性
充填剤を含有する。好ましくは、この組成物は一成分材
料として常用技術を使用して充填材料として歯に適用さ
れそして常用方法により可視光線を照射して硬化され
る。
【0042】穴・裂溝封鎖剤 本発明の好ましい実施例においては、少なくとも1種の
一般式(I)の化合物を含有する一成分系または二成分
系穴・裂溝封鎖剤が歯の解剖欠陥部及び/または歯の外
部に施用される。本封鎖剤は虫歯をつくる細菌が穴、裂
溝またはその他歯の表面にコロニーを形成するのを制限
する。本発明による穴・裂溝封鎖組成物はエナメル質欠
陥を充填して欠陥部をなくすことによって虫歯を減らす
手段として特に有用である。本発明による穴・裂溝封鎖
剤は好ましくは前もって酸エッチングを施したりあるい
は歯にラバーダムを使用したりすることなく施用され
る。1つの実施例においては、本発明の組成物中に好ま
しくはフッ化物溶出化合物及びガラスが含有される。フ
ッ化物は溶出して本発明の組成物に近接する歯質内での
カリエスの発生を減少させることができる。本発明の方
法によれば、セメント・修復組成物は一般式(I)の少
なくとも1種の重合可能な酸反応性エチレン不飽和化合
物を含有する。この組成物は前もって歯をエッチングす
ることなく歯に適用される。
【0043】次に、本発明の組成物にかかわる試験法を
説明する。 国際標準機構(ISO=International Standard Organ
ization) 9917:1991(E)5乃至7頁歯科水性セメントの
規定による圧縮強度の測定方法 被試験材料のそれぞれについて直径4mm、長さ6mm
の円柱体を次のようにして作成する。テフロン型に混合
した材料を充填しそしてMAX Liteを使用して各
端側から40秒間光硬化させる。形成された円柱体を型
から取り出しそして試験実施前に24時間37℃の温水
中に保存する。この試料を破断点まで荷重するために必
要な力を、1mm/分のクロスヘッド速度で作動する万
能材料試験機を使用して測定する。
【0044】国際標準機構(ISO) 4049:1988(E)6乃
至8頁樹脂ベース充填材料の規定による横方向曲げ強度
の測定方法 未硬化材料を25mm×2mm×2mmの内側寸法を有
するスプリット型テフロン(商標)成形型に充填する。
このあと露出面をポリエステル箔でカバーしそして2つ
の透明プラスチックブロックの間に挟持する。光の標的
棒をプラスチックブロックに接触させた状態で歯科硬化
光を型に沿って一様に前後に移動させながら試料を合計
120秒間光硬化させる。硬化後、固まった試料を37
℃の温水に入れて24時間保存する。試験を実施する前
に、試料のエッジに沿って残留する水気をていねいに除
去し、そして各試料の正確な寸法を測定する。このあ
と、その試料を20mmの間隔で配置された支持部材の
上にのせ、その中点で荷重を負荷しながら1mm/分の
クロスヘッド速度にセットした万能材料試験機を使用し
て、三点曲げモードで試験を行う。横方向曲げ強度はメ
ガパスカル(MPa)単位で標準式により計算される。
【0045】直径引張強度の測定方法 ADAspecification No.9と No.27の改良法がすべての
材料の試験のために使用される。内側寸法が3mm±
0.1mm、高さ6mm±0.1mm直径のスプリット
テフロン型を使用する。この型の底にマイラーフィルム
(Mylar film)を敷く。混合された材料を型の中に過剰に
運び込んだ後、型の頂部に第2のマイラーフィルムを置
きそして余分な材料を金属板で押してしぼり出す。この
あと、マイラーフィルムは頂部に置いたまま金属板を外
し、そしてMAX Liteを使用して1分間両側を硬
化させる。37℃の温水に24時間保存した後、試料を
インストロン(Instron )装置にかけてクロスヘッド速
度を10mm/分のクロスヘッド速度上昇をもって直径
引張強度を測定する。
【0046】象牙質に対する接着:象牙質に対する結合強度の測定 剪断結合強度試験に使用するためのヒトから抜歯した歯
を次亜塩素酸ナトリウムの1%溶液中で18乃至24時
間処理し、そして蒸留水に入れて使用するまで約4℃の
冷蔵庫に保存する。これらの歯を水で洗い、120/3
20/600グリットのカーボランダム紙で平らな象牙
質面が露出されるまで機械的に紙ヤスリがけする。これ
らの歯が次に個々に以下のようにして試験に供される。
すなわち、各歯に圧縮乾燥空気を吹きつけて象牙質表面
に実質的に湿気がないことが確認されるまで乾燥する。
別に、内径3.7mm、長さ2乃至3mmの小さいプラ
スチックストローの中に混合した材料を詰め、そして圧
力を加えないで1つのポストが形成されるように象牙質
の上に置く。このストローの上側開放端を薄いフィルム
でカバーし、そしてMAX Liteで40秒間硬化さ
せる。このあと、その試料を37℃の蒸留水に入れて2
4時間以上保存する。しかるのち、この歯を2.54c
m(1インチ)フェノールリングに自己硬化性ポリメチ
ルメタクリレート樹脂を使用して垂直に取りつける。こ
れにより基台に直角にポストがついた試験用基台ができ
る。基台に取りつけられた試料にインストロン装置で5
mm/分のクロスヘッド速度で剪断荷重を加えて象牙質
に対するポストの接着力を測定する。荷重は準備された
歯の表面に平行かつポストに直角に、割れ目が生じるま
で印加される。この試験から剪断結合強度が計算され
る。
【0047】フッ化物放出の測定方法 各材料について4枚の1×20mm(直径)の円盤をつ
くりそして重量一定となるまでコンディショニングす
る。初期平均重量(グラム)を記録する。二連式のセッ
トアップを使用する。各セットアップの構成は脱イオン
水300mlを含有する500mlフラスコ、円筒ろ紙の中
に2個の試料を入れたソックスレー抽出器及び水コンデ
ンサーである。試料を還流水によって24時間抽出す
る。水抽出物を室温まで冷却しそしてフッ化物含量を測
定する。このあと、新しい脱イオン水を使用してソック
スレー抽出をさらに6回くりかえす。イオン選択性電極
を使用して各抽出物ごとにフッ化物濃度(ppm)を測
定する。二連式の平均ppmを記録する。
【0048】以上、本発明を一般的に説明したが、本発
明は以下の特定の実施例を参照することにより一層よく
理解されるであろう。なお、以下の実施例は本発明を説
明するためのものであって、本発明を限定するものでは
ない。
【0049】実施例1 6FDMAは1モルのヘキサフルオロイソプロピリジン
−2、2−ビス(フタル酸無水物)と2モルの2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート(以下、HEMAと略す)
との反応生成物である。ヘキサフルオロイソプロピリジ
ン−2、2−ビス(フタル酸無水物)の13.3g
(0.03モル)、HEMAの12.6g(0.097
モル)及びブチル化ヒドロキシトルエンの0.6gを温
度計及び乾燥管付き水冷コンデンサーを具備した100
ml丸底フラスコの中で加熱する。ゆっくりと100℃ま
で加熱しながらこの混合物を撹拌する。このあと、温度
を110℃に1時間保持し、つぎに50℃の温度に昼夜
にわたり16時間、そしてさらに110℃の温度で3.
5時間保持する。この溶液を室温まで冷却する。この溶
液は6FDMA70重量%とHEMA30重量%とを含
有し、下記のIR吸収を示す:2500−3500cm
-1、ブロード;1715cm-1、ブロード;1630c
-1;1130−1450cm-1、ブロード;1170
cm-1、950cm-1;及び800cm-1 多重。
【0050】実施例2 BTDMAの合成 BTDMAは1モルの3,3’,4,4’−ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸二無水物と2モルの2−ヒドロキ
シエチルメタクリレートとの反応生成物である。2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレートを過剰に存在させて製造
を実施した場合にはそのHEMAがエステル化反応のた
めの溶剤として働く。3,3’,4,4’−ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸二無水物(Aldrich Chemical)の
50g(0.155モル)をHEMA(Aldrich Chemic
al)の82.7g(0.635モル)と120℃の温度
で1時間反応させる。この反応により過剰のHEMA中
にBTDMAを含有している澄んだ濃厚液体が得られ
る。この液体は下記IR吸収を示す:3000−355
0cm-1、非常にブロード;2950cm-1、ブロー
ド;1720cm-1、ブロード;1630cm-1;13
70−1450cm-1、多重;1100−1340cm
-1、非常にブロード;1160cm-1;940cm-1
810cm-1;及び650cm-1。この溶液はBTDM
A70重量%とHEMA30重量%とを含有する。
【0051】実施例3 OEMAの合成 OEMAは1モルの4,4’−オキシジフタル酸無水物
(化学名は5,5’−オキシビス−1、3−イソベンゾ
フランジオン)と2モルのHEMAとの反応生成物であ
る。4,4’−オキシジフタル酸無水物の35.60g
(0.115モル)とHEMAの58.0g(0.04
5モル)とを110℃の温度で4時間反応させる。この
反応により過剰のHEMA中OEMAの澄んだ油状溶液
が得られる。この液体は5250cpsの粘度を有しそ
して下記IR吸収を示す:2700−3550cm-1
非常にブロード;1715cm-1、ブロード;1630
cm-1;1590cm-1;1570cm-1;1450c
-1;1400cm -1;1360cm-1;1100−1
330cm-1;1165cm-1;940cm-1;810
cm-1;及び785cm-1。この溶液はOEMA70重
量%とHEMA30重量%とを含有する。
【0052】実施例4 OPMAの合成 OPMAは1モルのオキシジフタル酸無水物と2モルの
HPMAとの反応生成物である。4,4’−オキシジフ
タル酸無水物(Occidental Petroleum)の18.0g
(0.058モル)とHPMA(Aldrich )の32.6
g(0.226モル)とを撹拌しながら110℃の温度
で3時間反応させる。この反応により過剰のHPMA中
OPMAの澄んだ油状溶液が得られる。反応後のこの液
体の23℃における粘度は3250cpsであり、そし
てOPMAは下記IR吸収を示す:3100−3550
cm-1、非常にブロード;2900−3000cm-1
1715cm-1;1630cm-1;1590cm-1;1
570cm-1;1445cm-1;1400cm-1;11
00−1330cm-1;1060cm-1;940c
-1;810cm-1。この溶液はOPMA70重量%と
HEMA30重量%とを含有する。
【0053】実施例5 STDMAの合成 STDMAは1モルの4,4’−スルホニルジフタル酸
二無水物(STDA)と2モルのHEMAとの反応生成
物である。本実施例においてはSTDMAは過剰のHE
MA中で製造された。HEMAの26.9g(0.20
7モル)、STDAの10.4g(0.029モル)及
びBHTの0.044gを100mlフラスコに入れて9
0℃まで加熱する。この混合物を90乃至95℃に1.
5時間、115乃至120℃に1.33時間保持する。
このあと、混合物にトリフェニルホスフィンの0.11
g、STDAの10.2g(0.028モル)及びHE
MAの4.3g(0.033モル)を添加して、この混
合物をさらに1.5時間115乃至120℃の温度に保
持する。この反応によりSTDMA68.6重量%とH
EMA31.4重量%を含有する溶液が得られる。この
溶液は下記IR吸収を示す:3500cm-1、非常にブ
ロード;1715cm-1;1635cm-1;1300c
-1、ブロード;1150cm-1、ブロード。この溶液
はSTDMA68.6重量%とHEMA31.4重量%
とを含有する。
【0054】実施例6 TEGMA中OEMAの製造 OEMAは1モルのオキシジフタル酸二無水物(ODP
A)と2モルのHEMAとの反応生成物である。本実施
例では生成物は溶剤としてのトリエチレングリコールジ
メタクリレート(TEGDMA)中で製造される。OD
PAの19.6g(0.063モル)、HEMAの30
g(0.23モル)、モノメチルハイドロキノンの0.
046g及び溶剤としてのTEGDMAの20gを25
0mlフラスコに装填する。この混合物を撹拌しながら9
5乃至100℃まで加熱し、そして触媒としてトリフェ
ニルホスフィンの0.06gを添加し、さらに25分間
100℃に保持する。続いて、110℃の温度でODP
Aの15.5g(0.05モル)とトリフェニルホスフ
ィンの0.03gを添加する。110℃で1.5時間撹
拌後、トリフェニルホスフィンの0.02gを添加して
110℃で1時間、そのあと50℃で7日間保持する。
この期間の終わりには全部の無水物が消費される。この
反応によりOEMA76.5重量%とTEGMA23.
5重量%を含有する溶液が得られる。このOEMAは下
記IR吸収を示す:2500−3550cm-1、非常に
ブロード;1700cm-1、ブロード;1630c
-1;1100−1450cm-1、非常にブロード;1
050cm-1;950cm-1;及び780−900cm
-1。この溶液はOEMA76.5重量%とTEGMA2
3.5重量%とを含有する。
【0055】実施例10−16で使用するための実施例
7−9における粉末の製造 実施例7乃至9で粉末をつくるために使用したストロン
チウムアルミノフルオロシリケートガラスは実施例10
乃至16のセメント組成物に含有される陽イオン源であ
る。これらのガラスは米国特許第4814362号明細
書に記載されている方法に従って酸化アルミニウム、シ
リカ、フッ化ストロンチウム、フッ化アルミニウム、リ
ン酸アルミニウム及びクリオライトを融解して粒子を形
成させることにより製造され、それら粒子が平均粒子サ
イズ5.5ミクロンまで粉砕された。これらの粉末はフ
ッ素を除きすべての元素を元素の酸化物として計算して
下記分析値を有するものであった。アルミノフルオロシリケートガラス粉末の組成分 重量% Al23 24.6 SiO2 32.1 Na2 O 2.9 SrO 28.7 F 12.3 P25 4.8
【0056】実施例7 びんに下記のものを装填し、1時間びんを回転させて混
合する。 ストロンチウムアルミノフルオロシリケートガラス粉末 98.78g 過酸化ベンゾイル 1.0g パルミチン酸アスコルビル 0.2g アセチルアセトン第2銅 0.02g。 この混合物を325メッシュふるいに通して粉末製品と
する。
【0057】実施例8 びんに下記のものを装填し、1時間びんを回転させて混
合する。 ストロンチウムアルミノフルオロシリケートガラス粉末 79.0g 過酸化ベンゾイル 1.0g パルミチン酸アスコルビル 0.2g アセチルアセトン第2銅 0.02g 平均粒子サイズ1ミクロンのバリウムアルミニウムシリケートガラス粉末 (Corning Incorporated 7724 ガラス) 19.6g。 この混合物を325メッシュふるいに通して粉末製品と
する。
【0058】実施例9 びんに下記のものを装填し、1時間びんを回転させて混
合する。 ストロンチウムアルミノフルオロシリケートガラス粉末 79.2g バリウムアルミニウムシリケートガラス粉末 20.0g ジメチルアミノ安息香酸エチル 0.8g。 この混合物を325メッシュふるいに通して粉末製品と
する。上記のごとく、実施例7乃至9の粉末はそれぞれ
の組成物の各成分を次の表1に示した重量部比率で混合
して製造されたものである。
【表1】
【0059】実施例10 セメント 実施例1で製造された6FDMA70重量%とHEMA
30重量%とを含む溶液95gに水5.0gを加えて撹
拌して液体調合物をつくり、そしてこの液体調合物1g
を実施例7に記載した方法で製造された粉末製品2gと
混合した。この混合物は3.0分の作業時間、4.0分
の硬化時間で反応して、象牙質に対する結合強度が1
3.8MPa、エナメル質に対する結合強度が9.7M
Paであるセメントを形成した。
【0060】実施例11 セメント 実施例2で製造された過剰のHEMA中にBTDMAを
含有する濃厚液体95gに水5.0gを加えて撹拌して
液体調合物をつくり、そしてこの液体調合物1gを実施
例7に記載した方法で製造された粉末製品2gと混合し
た。この混合物は2.3分の作業時間、3.5分の硬化
時間で反応して、象牙質に対する結合強度が7.6MP
a、エナメル質に対する結合強度が10.2MPa、直
径引張強度が28.6MPa,そして圧縮強度が116
MPaであるセメントが形成された。
【0061】実施例12 セメント 実施例3で製造された過剰のHEMA中にOEMAを含
有する油状溶液90gに水10.0gを加えて撹拌して
液体調合物をつくり、そしてこの液体調合物1gを実施
例7に記載した方法で製造された粉末製品2gと混合し
た。この混合物は2.5分の作業時間、3.5分の硬化
時間で反応して、エナメル質に対する結合強度が9.4
MPa、直径引張強度が32.3MPa、圧縮強度が1
30MPaそしてアマルガムに対する結合強度が17.
9MPaであるセメントが形成された。
【0062】実施例13 セメント 実施例4で製造された過剰のHPMA中にOPMAを含
有する油状溶液95gに水5.0gを加えて撹拌して液
体調合物をつくり、そしてこの液体調合物1gを実施例
7に記載した方法で製造された粉末製品2gと混合し
た。この混合物は2.5分の作業時間、3.5分の硬化
時間で反応して、象牙質に対する結合強度が6.3MP
a、エナメル質に対する結合強度が18.6MPa、直
径引張強度が27.0MPa、圧縮強度が120MPa
そしてアマルガムに対する結合強度が20.2MPaで
あるセメントが形成された。
【0063】実施例14 セメント 実施例5で記載されたようにして過剰のHEMA中で製
造されたSTDMA85.9gを水8.0gとHEMA
6.1gと共に撹拌して液体調合物をつくり、そしてこ
の液体調合物1gを実施例7に記載した方法で製造され
た粉末製品2gと混合した。この混合物は2.5分の作
業時間、3.0分の硬化時間で反応して、象牙質に対す
る結合強度が6.5MPa、直径引張強度が26.7M
Pa、そして圧縮強度が139MPaであるセメントが
形成された。
【0064】実施例15 セメント 実施例3で製造された過剰のHEMA中にOEMAを含
有する油状溶液91.8gを水8.0g及びカンファー
キノン0.20gと共に撹拌して液体調合物をつくり、
そしてこの液体調合物1.0gを実施例9に記載した方
法で製造された粉末製品1.8gと混合した。この混合
物を反応させ(作業時間は10分間そして放置して自己
硬化させた場合は硬化時間は120分)、そしてMAX
Liteからの可視光線を照射したところ、象牙質に
対する結合強度が11.7MPa,直径引張強度が3
7.2MPaそして圧縮強度が154MPaのセメント
が形成された。
【0065】実施例15A 自己硬化性の粉末・液体二成分系セメント 実施例3に記載した方法で製造された液体の0.92g
と水の0.08とを相互に溶解させて1つの液体とし
た。この液体の1.0gを実施例7のストロンチウムア
ルミノフルオロシリカート含有粉末の2.0gに添加し
た。得られた混合物のコンシステンシーは合着用セメン
トとしてまた歯冠及びブリッジセメントとしてまたは矯
正セメントして使用するために適当でありかつまた穴・
裂溝封鎖剤として使用するためにも適当であった。重合
は過酸化ベンゾイル、パルミチン酸アスコルビル、銅ア
セチルアセトネートからなるレドックス重合系によって
誘起された。この液体は水を8.0%含有しており、こ
のセメントを付与した時に歯は湿潤される。粉末成分と
液体成分の組成を次表にまとめて示す。 粉末成分の組成 重量% ─────────────────────────────────── ストロンチウムアルミノフルオロ 98.83 シリケートセメント(実施例7のガラス) 過酸化ベンゾイル 1.00 パルミチン酸アスコルビル 0.15 銅アセチルアセトネート 0.02 液体成分の組成 ─────────────────────────────────── 実施例3の製品 92.00 水 8.00 このセメントはみがき粉で清掃する以外はさらに別途処
理することなしに象牙質及びエナメル質に接着性であ
る。この混合物が自由に使用取りあつかいできる“作業
時間”は3.0分間でありそして“硬化時間”は4.5
分間である。硬化されたこの生成物は149MPaの圧
縮強度、34.2MPaの直径引張強度、10.5MP
aの24時間内象牙質結合強度及び9.0MPaの24
時間内エナメル質結合強度を示した。
【0066】実施例15B セメント 実施例3で製造された過剰のHEMA中にOEMAを含
有する油状溶液の92gに水の8.0gを加えて撹拌し
て液体調合物をつくり、そしてこの液体調合物の1gを
実施例9に記載した方法で製造された粉末製品2gと混
合した。この混合物は10.0分の作業時間と120分
の硬化時間を示した。この混合物は反応して117MP
aの圧縮強度を有するセメントを形成した。
【0067】実施例16 セメント 実施例3で製造された過剰のHEMA中にOEMAを含
有する油状溶液の90gに水の10.0gを加えて撹拌
して液体調合物をつくり、そしてこの液体調合物の1g
を実施例8に記載した方法で製造された粉末製品2gと
混合した。この混合物は2.5分の作業時間と2.7分
の硬化時間で反応し、象牙質に対する結合強度が7.8
MPa,そして152MPaの圧縮強度を有するセメン
トを形成した。上記したように、実施例7乃至9の各粉
末製品を実施例10乃至16の対応する液体と次表に記
載した比率で混合してセメント混合物が得られる。液体
は成分を撹拌して調製され、この液体に次に実施例7乃
至9に記載した方法で製造された粉末が加えられて混合
される。得られたセメントは次の表2に記載した物性な
らびにその他特性を示す。
【表2】
【0068】一成分系光硬化セメント充填材料組成物 後記表3に表記した実施例17乃至21の各実施例にお
いて、液体は酸官能性モノマー、希釈剤コモノマー、カ
ンファーキノン、及び重合可能な材料の重合のための触
媒と促進剤を含有するよう調合された。この液体調合物
に撹拌しながらストロンチウムアルミノフルオロシリケ
ートガラスを添加して一成分系予備触媒化混合物を形成
した。この混合物は前記したようにMAX Liteか
らの光照射により重合されるものである。
【0069】実施例17 実施例3で製造された過剰のHEMA中にOEMAを含
有する油状溶液の25gにジメチルアミノ安息香酸エチ
ルの0.8gとカンファーキノンの0.2gを加えて撹
拌して液体溶液を形成した。この液体溶液にストロンチ
ウムアルミノフルオロシリケートガラスの74.0gを
加えて撹拌し一成分系予備触媒化生成物を製造した。こ
の予備触媒化セメント生成物をMAX Liteからの
可視光線で照射したところ、象牙質に対する結合強度が
7MPa、エナメル質に対する結合強度が12.5MP
a、直径引張強度が28.6MPa、圧縮強度が16
5.6MPaである重合したセメント製品が形成され
た。
【0070】実施例18 実施例4で製造された過剰のHPMA中にOPMAを含
有する油状溶液の25gにジメチルアミノ安息香酸エチ
ルの0.8gとカンファーキノンの0.2gを加えて撹
拌して液体溶液を形成した。この液体溶液にストロンチ
ウムアルミニウムシリケートガラスの74.0gを加え
て撹拌し一成分系予備触媒化生成物を製造した。この予
備触媒化セメント生成物をMAX Liteからの可視
光線で照射したところ、象牙質に対する結合強度が7.
5MPa、エナメル質に対する結合強度が13.8MP
a、直径引張強度が25.8MPa、圧縮強度が16
7.1MPaである重合したセメント製品が形成され
た。
【0071】実施例19 実施例1記載の方法で製造された6FDMA70重量%
とHEMA30重量%とを含有する溶液の25gにジメ
チルアミノ安息香酸4−エチルの0.8gとカンファー
キノンの0.2gを加えて撹拌して液体溶液を形成し
た。この液体溶液にストロンチウムアルミニウムシリケ
ートガラスの74.0gを加えて撹拌し一成分系予備触
媒化生成物を製造した。この予備触媒化セメント生成物
をMAXLiteからの可視光線で照射したところ、象
牙質に対する結合強度が10.1MPa、直径引張強度
が20.5MPa、圧縮強度が157MPaである重合
したセメント製品が形成された。
【0072】実施例20 実施例4で製造された過剰のHPMA中にOPMAを含
有する油状溶液の8.75gにウレタンジメタクリレー
ト(米国特許第4657941号明細書の実施例1に記
載されている方法によって製造)の12.5g、グリセ
リンジメタクリレート(Rohm Tech. D1108)の3.75
g、MDEA(メチルジエタノールアミン)の0.5g
及びカンファーキノンの0.2gを加えて撹拌して液体
溶液を形成した。この液体溶液にストロンチウムアルミ
ニウムフルオロシリケートガラスの74.0gを加えて
撹拌し一成分系予備触媒化生成物を製造した。この予備
触媒化セメント生成物をMAX Liteからの可視光
線で照射したところ、象牙質に対する結合強度が7.9
MPa、エナメル質に対する結合強度が10.7MP
a、直径引張強度が27.5MPa、圧縮強度が14
1.5MPaである重合したセメント製品が形成され
た。
【0073】実施例21 実施例6記載の方法で製造されたTEGDMA中OEM
Aの油状溶液の20.79gとTEGDMAの2.36
gにジメチルアミノ安息香酸4−エチルの0.181g
とカンファーキノンの0.046gを加えて撹拌して液
体溶液を形成した。この液体溶液にストロンチウムアル
ミニウムフルオロシリケートガラスの76.62gを加
えて撹拌し一成分系予備触媒化生成物を製造した。この
予備触媒化セメント生成物をMAX Liteからの可
視光線で照射したところ、象牙質に対する結合強度が
4.0MPa、エナメル質に対する結合強度が4.7M
Pa,直径引張強度が28.9MPa、圧縮強度が18
2.6MPaである重合したセメント製品が形成され
た。
【0074】上記実施例17乃至21に記載した生成物
の組成、物理、機械的特性を次の表3にまとめて示す。
【表3】 実施例2の生成物、過剰のHEMA中のBTDMAは強
くオレンジ・イエローに着色された生成物であった。こ
れを実施例11によるセメントに配合して重合した時、
このセメントは濃い緑色を有しており、他の所望の特性
を有していたが、歯科セメント組成物に使用するために
は実際上適当ではなかった。これとは対照的に、実施例
1、3、4及び5の生成物は重合前は薄い麦わら色を呈
していた。これを実施例10及び実施例12乃至20に
よるセメント組成物に配合した時、これら生成物は乳白
色半透明セメントを与え、これらは顔料を加えて歯の色
に合わせるのに適当であった。
【0075】実施例22 セメント 実施例3記載の方法で製造された過剰のHEMA中にO
EMAを含有している油状溶液の92gに水の5gを加
えて撹拌して液体調合物を調製した。この液体調合物の
1.0gを実施例7に記載の粉末製品の3gと混合し
た。この混合物を反応させると次のように7日間にわた
りソックスレーフッ化物を放出するセメントを形成し
た。 自己接着性セメント 日数 一日のフッ化物放出量 累積フッ化物放出量 μgF- /g組成物 μgF- /g組成物 1日目 1817.28 1817.28 2日目 837.69 2654.97 3日目 525.40 3180.37 4日目 548.22 3728.59 5日目 368.63 4097.22 6日目 351.90 4449.12 7日目 305.46 4754.58 以上、本発明を特定の実施例について詳細に説明した
が、本発明はこれら実施例に限定されるものでなく、特
許の請求の範囲に記載された本発明の精神と範囲から逸
脱することなく上記実施例以外の各種実施態様をとりう
るものであることを理解されたい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チン−テー ファング アメリカ合衆国.19934 デラウエア,ド ーヴァー,クロスレイ ドライヴ 22 (72)発明者 ポール ハメスファー アメリカ合衆国.19934 デラウエア,ワ イオミング,クアイル ラン 605

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分からなる歯科用セメント組成
    物:陽イオン源、及び下記一般式の重合性モノマー化合
    物 【化1】 〔式中、Xは 【化2】 または 【化3】 であり、R1 及びR2 は互いに独立的に2乃至13個の
    炭素原子を有する重合性不飽和分子部分、R3 、R4
    5 及びR6 は互いに独立的に水素、ハロゲン、1乃至
    10個の炭素原子を有するアルキルまたは1乃至10個
    の炭素原子を有するハロゲン化アルキル、R9 、R10
    11、R12、R13及びR14は互いに独立的に水素、1乃
    至10個の炭素原子を有するアルキルまたは6乃至10
    個の炭素原子を有するアリールであり、Z1 及びZ2
    互いに独立的に酸基または反応性酸誘導体を含有する分
    子部分であり、a、m及びnは互いに独立的に0または
    1であり、b及びpは互いに独立的に1乃至10の整数
    である〕。
  2. 【請求項2】 陽イオン源がカルシウム、アルミニウム
    またはストロンチウムのイオンからなる請求項1記載の
    組成物。
  3. 【請求項3】 さらに希釈剤コモノマーからなる請求項
    1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 該陽イオン源がさらにガラス粒子からな
    る請求項2記載の組成物。
  5. 【請求項5】 n及びmが0(ゼロ)である請求項1記
    載の組成物。
  6. 【請求項6】 Xが酸素または式 【化4】 (式中、R3 及びR4 はフッ素化メチル部分である)で
    ある請求項5記載の組成物。
  7. 【請求項7】 Z1 及びZ2 が−COOM(ここでMは
    水素、リチウム、アンモニウム、ナトリウム、カリウ
    ム、カルシウム、アルミニウムまたはストロンチウムで
    ある)である請求項6記載の組成物。
  8. 【請求項8】 該陽イオン源が、それからカルシウム、
    ストロンチウムまたはアルミナの反応性イオンが溶離さ
    れるガラス充填剤からなる請求項1記載の組成物。
  9. 【請求項9】 更に、フッ化物イオン源からなる請求項
    1記載の組成物。
  10. 【請求項10】 歯材に歯科セメントを接着する方法に
    おいて、下記一般式 【化5】 〔式中、Xは 【化6】 または 【化7】 であり、R1 及びR2 は互いに独立的に2乃至13個の
    炭素原子を有する重合性不飽和分子部分であり、R3
    4 、R5 及びR6 は互いに独立的に水素、ハロゲン、
    1乃至10個の炭素原子を有するアルキルまたは1乃至
    10個の炭素原子を有するハロゲン化アルキルであり、
    9 、R10、R11、R12、R13及びR14は互いに独立的
    に水素、1乃至10個の炭素原子を有するアルキルまた
    は6乃至10個の炭素原子を有するアリールであり、Z
    1 及びZ2 は互いに独立的に酸基または反応性酸誘導体
    を含有する分子部分であり、a、m及びnは互いに独立
    的に0または1の数であり、b及びpは互いに独立的に
    1乃至10の整数である〕の化合物からなる歯科セメン
    トを準備し、;そして該セメントを歯材に付与すること
    を特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 該セメントの付与が、そのセメントの
    歯材への接着を向上させるための洗浄を除いては、該歯
    材の前処理なしに行われる請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 陽イオン源がカルシウム、アルミニウ
    ムまたはストロンチウムのイオンからなる請求項10記
    載の方法。
  13. 【請求項13】 さらに希釈剤コモノマーからなる請求
    項10記載の方法。
  14. 【請求項14】 該陽イオン源がさらにガラス粒子から
    なる請求項12記載の方法。
  15. 【請求項15】 n及びmが0(ゼロ)である請求項1
    0記載の方法。
  16. 【請求項16】 Xが酸素または式 【化8】 (式中、R3 及びR4 はフッ素化メチル部分である)で
    ある請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 Z1 及びZ2 が−COOM(ここでM
    は水素、アンモニウム、アルカリ金属、アルカリ土類金
    属、アルミニウムまたはストロンチウムである)である
    請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 Mが水素、リチウム、アンモニウム、
    ナトリウム、カリウム、カルシウム、アルミニウムまた
    はストロンチウムである請求項16記載の方法。
  19. 【請求項19】 歯材に接着するための歯科用組成物に
    おいて、下記一般式の化合物からなる歯科セメントから
    形成された重合化歯科生成物からなることを特徴とする
    歯科組成物 【化9】 〔式中、Xは 【化10】 または 【化11】 であり、R1 及びR2 は互いに独立的に2乃至13個の
    炭素原子を有する重合性不飽和分子部分であり、R3
    4 、R5 及びR6 は互いに独立的に水素、ハロゲン、
    1乃至10個の炭素原子を有するアルキルまたは1乃至
    10個の炭素原子を有するハロゲン化アルキルであり、
    9 、R10、R11、R12、R13及びR14は互いに独立的
    に水素、1乃至10個の炭素原子を有するアルキルまた
    は6乃至10個の炭素原子を有するアリールであり、Z
    1 及びZ2 は互いに独立的に酸基または反応性酸誘導体
    を含有する分子部分であり、a、m及びnは互いに独立
    的に0または1の数であり、b及びpは互いに独立的に
    1乃至10の整数である〕。
  20. 【請求項20】 該重合化生成物が歯科充填剤、歯の穴
    や裂溝の封鎖剤、合着用セメント、ベースまたは矯正セ
    メントである請求項19記載の歯科組成物。
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