JPH06305911A - 除草剤組成物 - Google Patents

除草剤組成物

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JPH06305911A
JPH06305911A JP5097924A JP9792493A JPH06305911A JP H06305911 A JPH06305911 A JP H06305911A JP 5097924 A JP5097924 A JP 5097924A JP 9792493 A JP9792493 A JP 9792493A JP H06305911 A JPH06305911 A JP H06305911A
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compound
component
group
weeds
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Application number
JP5097924A
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English (en)
Inventor
Kumiko Tamura
久美子 田村
Keiji Endo
恵次 遠藤
Kazuo Naohara
一男 直原
Atsushi Go
敦 郷
Sachio Kudo
祐夫 工藤
Takako Takahashi
孝子 高橋
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 完全な防除効果を示すと共に、お互いの共力
的な作用により単剤では完全に防除し得ない低薬量にお
いても、種々の雑草を有効に防除し、且つワタに対して
高い安全性を有する除草剤組成物を提供する。 【構成】 式(I)のフッ素化シクロアルカンカルボン
酸N−スルホニルアミド誘導体またはその塩(例えば、
N−メチルスルホニル 1−フルオロ−2−(4,6−
ジメトキシピリミジニル−2−オキシノ−1−シクロヘ
キサンカルボキサミド)と特定の既知除草剤(例えば、
フルオメツロン)とを有効成分として含有する除草剤組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は除草剤組成物に関し、さ
らに詳しくは、ある種のフッ素化シクロアルカンカルボ
ン酸N−スルホニルアミド誘導体またはその塩とある種
の既知の除草剤の組合せを有効成分として含有する、殺
草スペクトラムが広く且つ低薬量で十分な除草効果を発
揮し得る除草剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】長年に亘る除草剤の研究開発の中から多
種多様な除草剤が開発され、これら除草剤は、有用作物
の雑草害からの保護及び農作業の省力化等の農業の生産
性向上の重要な資材として、現在、必要不可欠のものと
なっている。しかし、現在に於いても、より優れた除草
性能を有する、即ち、栽培作物に薬害を与えず、殺草ス
ペクトラムが広く、より低薬量で有効な除草剤の開発が
要望されており、既存の除草剤は必ずしもかかる要求を
満たすものではない。現在までに多くの除草剤が上市さ
れているにもかかわらず、それらは高薬量では種々の雑
草種に有効であっても、低薬量で使用した場合は有効雑
草種が少ないという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決することを目的としており、ある種のフッ素化シ
クロアルカンカルボン酸N−スルホニルアミド誘導体
を、ある種の公知除草剤と併用する事により、それぞれ
の単剤では防除困難な雑草に対して、完全な防除効果を
示すと共に、相乗的な除草効果により単剤では完全に防
除し得ない低薬量においても、種々の雑草を有効に防除
し、且つワタに対して高い安全性を有する除草剤組成物
を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、公知化合
物の欠点を克服すべく、殺草スペクトラムが広く、且つ
低薬量で十分な除草効果を期待し得る除草剤を開発すべ
く鋭意検討を重ねた結果、本発明組成物を完成するに至
った。即ち、本発明によれば (A):下記一般式(1)
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R1 およびR2 は同一または異な
る、ハロゲン原子または低級アルコキシ基を示し、R3
は低級アルキル基またはハロゲン原子で置換された低級
アルキル基を示し、R4 は水素原子または低級アルキル
基を示し、nは0〜3までの整数を示す。)で表される
フッ素化シクロアルカンカルボン酸N−スルホニルアミ
ド誘導体またはその塩から選ばれる少なくとも1種の化
合物(以下これを「A成分」ということがある。)と、 (B):下記の化合物(1)〜(8)、(1)モノソジ
ウム メタンアルソネート、(2)ジソジウム メタン
アルソネート、(3)1,1−ジメチル−3−(3−ト
リフルオロメチルフェニル)ウレア、(4)3−(3,
4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレア、
(5)3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−メトキシ
−1−メチルウレア、(6)2−(4−クロロ−6−エ
チルアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミ
ノ−2−メチルプロピオニトリル、(7)2,4−ビス
(イソプロピルアミノ)−6−メチルチオ−1,3,5
−トリアジン、(8)2−(3,4−ジクロロフェニ
ル)−4−メチル−1,2,4−オキサジアゾリジン−
3,5−ジオンよりなる群から選ばれる少なくとも1種
の化合物(以下これを「B成分」ということがある。)
を有効成分として含有する除草剤組成物が提供される。
【0007】以下、本発明の除草剤組成物についてさら
に詳細に説明する。本発明除草剤組成物のA成分を表す
前記一般式(1)における、置換基R1 、R2 、R3
よびR4 の定義について、それぞれの基の具体例を下記
に示す。低級アルコキシ基 :例えば、メトキシ、エトキシ、n−
プロポキシ、イソプロポキシ基等の如き、炭素数1〜3
以下の低級アルコキシ基を挙げることができる。低級アルキル基 :例えば、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、第二ブチル、第三ブチ
ル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、第三
ペンチル基等の如き、炭素数5以下の低級アルキル基を
挙げることができる。ハロゲン原子で置換された低級アルキル基 :例えば、ト
リフルオロメチル、クロロメチル、2−クロロエチル、
2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチ
ル、3−クロロプロピル、3−フルオロプロピル基等の
如き、1〜3個のハロゲン原子で置換された低級アルキ
ル基を挙げることができる。
【0008】前記一般式(1)におけるnは0,1,2
または3を示す。0の時は結合手を表すものとする。本
発明に含まれる塩としては、例えば、ナトリウム、カリ
ウム、カルシウム、アンモニウム、メチルアンモニウ
ム、エチルアンモニウム、n−プロピルアンモニウム、
イソプロピルアンモニウム、n−ブチルアンモニウムお
よびその異性体、n−ペンチルアンモニウムおよびその
異性体、n−ヘキシルアンモニウムおよびその異性体、
n−ヘプチルアンモニウムおよびその異性体、n−オク
チルアンモニウムおよびその異性体、n−ノニルアンモ
ニウムおよびその異性体、n−デシルアンモニウムおよ
びその異性体、ジエチルアンモニウム、トリエチルアン
モニウム等が挙げられる。上記した基に具体的に示され
ていない基については、上記した原子および基から任意
に組合せて或いは一般的に知られた常識に従って選択さ
れる。勿論、前記一般式(1)で表される化合物の光学
活性体は本発明の範囲内にあることを理解すべきであ
る。なお、本発明の前記一般式(1)で表される化合物
には、飽和環上の立体異性が存在し、以下、一般式
(1)の1位 C(O)N(R4)SO23基を基準とした時
に2位置換基がシス配置をとる化合物をシス体、また1
位 C(O)N(R4)SO23基を基準とした時に2位置換
基がトランス配置をとる化合物をトランス体と称する。
【0009】前記一般式(1)で表される化合物の中
で、特に好ましい化合物の具体例を第1表に示す。
【0010】
【表1】
【0011】前記一般式(1)で表される化合物につい
ては、ヨーロッパ特許公開第468,766号明細書に記載さ
れており、該化合物は該明細書に記載の方法で製造する
ことができる。なお、第1表記載の化合物を上記方法で
製造し、後述する実施例および試験例のA成分として使
用した。
【0012】本発明除草剤組成物のB成分として用いら
れる化合物(1)〜(8)は、それ自体既知の通常用い
られる除草剤であり、その詳細は、例えば下記のとおり
公知文献に記載されているものである。 (1)モノソジウム メタンアルソネート、(一般名:
MSMA、米国特許第2,678,265号明細書;同第2,889,3
47号明細書参照)、(2)ジソジウム メタンアルソネ
ート、(一般名:DSMA、米国特許第2,678,265号明
細書;同第2,889,347号明細書参照)、(3)1,1−
ジメチル−3−(3−トリフルオロメチルフェニル)ウ
レア、(一般名:フルオメツロン、ベルギー特許第594,
227号明細書;英国特許第914 ,779号明細書参照)、
(4)3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジ
メチルウレア、(一般名:ジウロン、米国特許第2,655,
445号明細書参照)、(5)3−(3,4−ジクロロフ
ェニル)−1−メトキシ−1−メチルウレア、(一般
名:リニュロン、ドイツ特許第028,986号明細書;英国
特許第852,422号明細書参照)、(6)2−(4−クロ
ロ−6−エチルアミノ−1,3,5−トリアジン−2−
イル)アミノ−2−メチルプロピオニトリル、(一般
名:シアナジン、英国特許第1,132,306号明細書参
照)、(7)2,4−ビス(イソプロピルアミノ)−6
−メチルチオ−1,3,5−トリアジン、(一般名:プ
ロメトリン、スイス特許第337,019号明細書;英国特許
第814,948号明細書参照)、(8)2−(3,4−ジク
ロロフェニル)−4−メチル−1,2,4−オキサジア
ゾリジン−3,5−ジオン、(一般名:メタゾール、米
国特許第3,437,664号明細書参照)
【0013】本発明除草剤組成物において、前記一般式
(1)で表される有効成分化合物から選ばれる少なくと
も1種の化合物〔A成分〕と、化合物(1)〜(8)よ
り成る群から選ばれる少なくとも1種の化合物〔B成
分〕との混合割合は、適宣に選択変更できるが、一般的
に言って、A成分1重量部に体してB成分を1〜200
0、好ましくは1〜500である。より詳しく述べれ
ば、上記B成分として化合物(1)または(3)を選ん
だ場合は、A成分1重量部に対してB成分を1〜100
0重量部の割合で混合するのが好ましい。上記B成分と
して化合物(2)、(6)または(7)を選んだ場合
は、A成分1重量部に対してB成分を1〜1800重量
部の割合で混合するのが好ましい。上記B成分として化
合物(4)、(5)または(8)を選んだ場合は、A成
分1重量部に対してB成分を1〜800重量部の割合で
混合するのが好ましい。
【0014】上記した除草活性化合物を組合せて、除草
剤として用いる場合には、担体もしくは希釈剤、添加
剤、及び補助剤等と公知の手法で混合して、通常農薬と
して用いられる製剤形態、例えば粉剤、粒剤、水和剤、
乳剤、水溶剤、フロアブル剤等に調製して使用すること
ができる。また他の農薬、例えば殺菌剤、殺虫剤、殺ダ
ニ剤、除草剤、植物生長調節剤、肥料及び土壌改良剤等
と混合又は併用して使用することもできる。
【0015】製剤に際して用いられる担体もしくは希釈
剤としては、一般に使用される固体ないしは液体の担体
が挙げられる。固体担体としては、例えば、カオリナイ
ト群、モンモリロナイト群、イライト群あるいはポリグ
ロスカイト群等で代表されるクレー類、詳しくはパイロ
フイライト、アタパルジャイト、セピオライト、カオリ
ナイト、ベントナイト、バ−ミキュライト、雲母、タル
ク等;石膏、炭酸カルシウム、ドロマイト、けいそう
土、マグネシウム石灰、りん灰石、ゼオライト、無水ケ
イ酸、合成ケイ酸カルシウム等のその他無機物質;大豆
粉、タバコ粉、クルミ粉、小麦粉、木粉、でんぷん、結
晶セルロース等の植物性有機物質;クマロン樹脂、石油
樹脂、アルキッド樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアルキレ
ングリコール、ケトン樹脂、エステルガム、コーバルガ
ム、ダンマルガム等の合成叉は天然の高分子化合物;カ
ルナウバロウ、蜜ロウ等のワックス類あるいは尿素等が
例示できる。
【0016】適当な液体担体としては、例えば、ケロシ
ン、鉱油、スピンドル油、ホワイトオイル等のパラフィ
ン系叉はナフテン系炭化水素;キシレン、エチルベンゼ
ン、クメン、メチルナフタリン等の芳香族炭化水素;ト
リクロルエチレン、モノクロルベンゼン、オルトクロル
トルエン等の塩素化炭化水素;ジオキサン、テトラヒド
ロフランのようなエーテル類;アセトン、メチルエチル
ケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセ
トフェノン、イソホロン等のケトン類;酢酸エチル、酢
酸アミル、エチレングリコールアセテート、ジエチレン
グリコールアセテート、マレイン酸ジブチル、コハク酸
ジエチル等のエステル類;メタノール、n−ヘキサノー
ル、エチレングリコール、ジエチレングリコール、シク
ロヘキサノール、ベンジルアルコール等のアルコール
類;エチレングリコールエチルエーテル、ジエチレング
リコールブチルエーテル等のエーテルアルコール類;ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶
媒あるいは水等が挙げられる。その他に本発明の化合物
の乳化、分散、湿潤、展着、拡展、結合、崩壊性調節、
有効成分安定化、流動性改良、防錆、凍結防止等の目的
で界面活性剤その他の補助剤を使用することもできる。
【0017】使用することにできる界面活性剤の例とし
ては、非イオン性、陰イオン性、陽イオン性及び両性イ
オン性のいずれも使用しうるが、通常は非イオン性及び
/又は陰イオン性のものが使用される。適当な非イオン
性界面活性剤としては、例えば、ラウリルアルコール、
ステアリルアルコール、オレイルアルコール、等の高級
アルコールにエチレンオキシドを重合付加させた化合
物;ブチルナフトール、オクチルナフトール等のアルキ
ルナフトールにエチレンオキシドを重合付加させた化合
物;パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の高級
脂肪酸にエチレンオキシドを重合付加させた化合物;ソ
ルビタン等の多価アルコールの高級脂肪酸エステル及び
それにエチレンオキシドを重合付加させた化合物等が挙
げられる。適当な陰イオン性界面活性剤としては、例え
ば、ラウリル硫酸ナトリウム、オレイルアルコール硫酸
エステルアミン塩等のアルキル硫酸エステル塩、スルホ
コハク酸ジオクチルエステルナトリウム、2−エチルヘ
キセンスルホン酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸
塩、イソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム、メ
チレンビスナフタレンスルホン酸ナトリウム、リグニン
スルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム等のアリールスルホン酸塩等が挙げられる。更
に、本発明の除草剤には、製剤の性状を改善し、効果を
高める目的で、カゼイン、ゼラチン、アルブミン、ニカ
ワ、アルギン酸ソーダ、カルボキシメチルセルロース、
メチルセルロ−ス、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ
ビニルアルコール等の高分子化合物や他の補助剤を併用
することもできる。上記の担体及び種々の補助剤は製剤
の剤系、適用場面等を考慮して、目的に応じてそれぞれ
単独あるいは組み合わせて適宜使用される。
【0018】このようにして得られた各種製剤形におけ
る有効成分含有率は製剤形により種々変化するものであ
るが、通常0.1〜99重量%が適当であり、好ましく
は1〜80重量%が最も適当である。水和剤の場合は、
例えば有効成分化合物を通常25〜90%含有し、残部
は固体担体及び分散湿潤剤であって、必要に応じて保護
コロイド剤、消泡剤等が加えられる。粒剤の場合は、例
えば有効成分化合物を通常1〜35重量%含有し、残部
は固体担体及び界面活性剤である。有効成分化合物は固
体担体と均一に混合されているか、あるいは固体担体の
表面に均一に固着叉は吸着されており、粒の径は約0.
2ないし1.5mmである。乳剤の場合は、例えば有効
成分化合物を通常5〜30重量%含有しており、これに
約5ないし20重量%の乳化剤が含まれ、残部は液体担
体であり、必要に応じて展着剤及び防錆剤等が加えられ
る。フロアブル剤の場合は、例えば有効成分化合物を通
常5〜50重量%含有しており、これに3ないし10重
量%の分散湿潤剤が含まれ、残部は水であり必要に応じ
て保護コロイド剤、防腐剤、消泡剤等が加えられる。本
発明除草剤組成物は、有効成分である除草活性化合物を
そのまま混合して施用することもできるし、或いは上述
した様な任意の製剤形態で施用することもできる。
【0019】本発明除草剤組成物の施用量は、目的とす
る雑草の種類、生育段階、施用場所、天候等によって適
宣に選択変更できるが、その施用量は有効成分量
〔(A)成分と(B)成分の合計量〕として、例えば1
ha当たり、5g〜5kg程度、好ましくは10g〜2
kg程度を例示することができる。
【0020】
【実施例】次に、製造例、実施例および試験例を挙げて
本発明を説明する。なお、下記の例中の「部」は重量基
準である。 [化合物Aの製造例] 製造例1N−メチルスルホニル 1−フルオロ−2−(4,6−
ジメトキシピリミジニル−2−オキシ)−1−シクロヘ
キサンカルボキサミドのトランス体(化合物No.6)
の合成 :ヨーロッパ特許公開公報第0468766号に
記載の方法に従って合成した1−フルオロ−2−(4,
6−ジメトキシピリミジニル−2−オキシ)−1−シク
ロヘキサンカルボン酸のトランス体0.35g(1.17mm
ol)のアセトニトリル溶液15mlに、トリエチルアミ
ン0.45ml(3.22mmol)と2−クロロ−N−メチル
ピリジニウムイオダイド0.34g(1.35mmol)を加え
た。50℃で30分間撹拌したのち、メタンスルホンア
ミド0.23g(2.43mmol)とトリエチルアミン0.2
2ml(1.60mmol)を加え更に30分間撹拌した。この
反応液を室温まで冷却して一晩撹拌したのち、アセトニ
トリルを留去し、1Nの塩酸5mlとジエチルエーテル
5mlを加え、この溶液を激しく撹拌した。生成した化
合物を濾別して乾燥し、目的のN−メチルスルホニル
1−フルオロ−2−(4,6−ジメトキシピリミジニル
−2−オキシ)−1−シクロヘキサンカルボキサミドの
トランス体(化合物No.6)0.16g(収率36.
3%)を得た。
【0021】製造例2N−メチルスルホニル 1−フルオロ−2−(4−クロ
ロ−6−メトキシピリミジニル−2−オキシ)−1−シ
クロヘキサンカルボキサミドのトランス体(化合物N
o.7)の合成 :ヨーロッパ特許公開公報第04687
66号に記載の方法に従って合成した1−フルオロ−2
−(4−クロロ−6−メトキシピリミジニル−2−オキ
シ)−1−シクロヘキサンカルボン酸のトランス体0.
3g(1mmol)のアセトニトリル溶液15mlに、トリ
エチルアミン0.38ml(2.75mmol)と2−クロロ−
N−メチルピリジニウムイオダイド0.29g(1.15mm
ol)を加えた。50℃で30分間撹拌したのち、メタン
スルホンアミド0.20g(2.1mmol)とトリエチルア
ミン0.19ml(1.37mmol)を加え更に30分間撹拌
した。この反応液を室温まで冷却して一晩撹拌したの
ち、アセトニトリルを留去し、1Nの塩酸5mlとジエ
チルエーテル5mlを加え、この溶液を激しく撹拌し
た。生成した化合物を濾別して乾燥し、目的のN−メチ
ルスルホニル 1−フルオロ−2−(4−クロロ6−メ
トキシピリミジニル−2−オキシ)−1−シクロヘキサ
ンカルボキサミドのトランス体(化合物No.7)0.
17g(収率43.5%)を得た。
【0022】製造例3N−メチルスルホニル 1−フルオロ−2−(4,6−
ジメトキシピリミジニル−2−オキシ)−1−シクロペ
ンタンカルボキサミドのトランス体のナトリウム塩(化
合物No.10)の合成 :製造例1と同様の方法により
合成したN−メチルスルホニル 1−フルオロ−2−
(4,6−ジメトキシピリミジニル−2−オキシ)−1
−シクロペンタンカルボキサミドのトランス体0.5g
(1.33mmol)のメタノール溶液5mlに28%ナトリウ
ムメトキサイドのメタノール溶液0.27g(1.38mmo
l)を加え、室温でしばらく撹拌の後、溶媒を留去する
ことによって、N−メチルスルホニル1−フルオロ−2
−(4,6−ジメトキシピリミジニル−2−オキシ)−
1−シクロペンタンカルボキサミドのトランス体のナト
リウム塩(化合物No.10)0.53g(収率100
%)を得た。
【0023】製造例4N−メチルスルホニル 1−フルオロ−2−(4,6−
ジメトキシピリミジニル−2−オキシ)−1−シクロペ
ンタンカルボキサミドのトランス体のジエチルアミン塩
(化合物No.12)の合成 :製造例1と同様の方法に
より合成したN−メチルスルホニル 1−フルオロ−2
−(4,6−ジメトキシピリミジニル−2−オキシ)−
1−シクロペンタンカルボキサミドのトランス体0.5
g(1.33mmol)のテトラヒドロフラン溶液5mlにジエ
チルアミン0.10g(1.38mmol)を加え、室温でしば
らく撹拌の後、溶媒を留去することによって、N−メチ
ルスルホニル 1−フルオロ−2−(4,6−ジメトキ
シピリミジニル−2−オキシ)−1−シクロペンタンカ
ルボキサミドのトランス体のジエチルアミン塩(化合物
No.12)0.59g(収率100%)を得た。
【0024】上記実施例1から4と同様の方法により、
前記第1表記載の化合物を合成した。第2表にそれらの
化合物NMRデータを示す。
【0025】
【表2】
【0026】 実施例1(乳剤) A成分:化合物No.6 0.1 部 B成分:化合物(5) 20.0 部 シクロヘキサノン 10.0 部 ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 3.0 部 ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル 4.0 部 キシレン 62.9 部 以上を均一に混合溶解して乳剤100部を得た。
【0027】 実施例2(水和剤) A成分:化合物No.1 0.05 部 B成分:化合物(3) 20.0 部 リグニンスルホン酸カルシウム 5.0 部 アルキルナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物 2.0 部 ケイソウ土 72.95 部 以上を混合し、ジェットミルで粉砕して水和剤100部
を得た。
【0028】 実施例3(フロアブル剤) A成分:化合物No.6 0.1 部 B成分:化合物(6) 20.0 部 スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルエステルナトリウム塩 2.0 部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 3.0 部 消泡剤 1.0 部 プロピレングリコール 5.0 部 水 68.9 部 以上を湿式ボ−ルミルで均一に粉砕混合し、フロアブル
剤100部を得た。上述の実施例に準じて前記A成分と
B成分を組合せて成る本発明除草剤がそれぞれ製剤でき
る。
【0029】次に、本発明除草剤組成物の効果を試験例
を挙げて説明する。 試験例1(畑地茎葉処理) 角型ポット(21×15×7cm)に畑地土壌を充填し、
第3表に示す各種雑草種子を一定量ずつ播種し、1cm深
の覆土をした。播種後ポットをガラス温室内に置き、各
植物が2〜4葉期になるまで育成した後、第3表に示し
た化合物を実施例2に準じて水和剤に調製し、第3表に
示した有効成分量となるように500l/haの散布量相当
で各植物の茎葉にむらなく散布した。薬剤処理を行って
から21日後に各種雑草への除草効果及び作物の薬害程
度を下記の基準に従って判別した。その結果を第3表に
示す。
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】
【表5】
【0033】
【表6】
【0034】
【表7】
【0035】試験例2(畑地茎葉処理) 角型ポット(21×15×7cm)に畑地土壌を充填し、
第4表に示す各種雑草種子を一定量ずつ播種し、1cm深
の覆土をした。播種後ポットをガラス温室内に置き、各
植物が2〜4葉期になるまで育成した後、第4表に示し
た化合物を実施例2に準じて水和剤に調製し、第4表に
示した有効成分量となるように500l/haの散布量相当
で各雑草の茎葉に局部散布した。薬剤処理を行ってから
21日後に各種雑草への除草効果及び作物の薬害程度を
試験例1の基準に従って判別した。その結果を第4表に
示す。
【0036】
【表8】
【0037】
【表9】
【0038】
【表10】
【0039】
【表11】
【0040】
【発明の効果】前記A成分とB成分とを組合せて成る本
発明除草剤組成物を使用すると、それぞれの化合物単剤
では防除困難な雑草に対して完全な防除効果を示すと共
に、相乗的な除草効果により単剤では完全に防除し得な
い低薬量においても種々の雑草を有効に防除し、且つ或
る種の栽培作物に対して高い安全性を有す。また、薬量
の低減化によって作物への薬害を最小にする為に行われ
ていた局部処理に代わって頭上処理ができるようになっ
た。本発明除草剤組成物は、雑草の生育期の施用におい
て、畑地の広範囲の雑草を防除可能である。特に、畑地
に発生するオナモミ、アメリカツノクサネム、アサガ
オ、アオビユ、スベリヒユ、オオイヌタデ、オオニシキ
ソウ、イチビ、エビスグサ、シロバナチョウセンアサガ
オ、シロザ等の広葉雑草、及び、イヌビエ、メリケンニ
クキビ、メヒシバ、オヒシバ、オオクサキビ、セイバン
モロコシ、ギョウギシバ、アキノエノコログサ等の種々
のイネ科雑草に対して優れた除草活性を示し、ワタ等の
有用作物に対して選択性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 郷 敦 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社筑波総合研究所内 (72)発明者 工藤 祐夫 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社筑波総合研究所内 (72)発明者 高橋 孝子 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社筑波総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A):下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1 およびR2 は同一または異なる、ハロゲン
    原子または低級アルコキシ基を示し、R3 は低級アルキ
    ル基またはハロゲン原子で置換された低級アルキル基を
    示し、R4 は水素原子または低級アルキル基を示し、n
    は0〜3までの整数を示す。)で表されるフッ素化シク
    ロアルカンカルボン酸N−スルホニルアミド誘導体また
    はその塩から選ばれる少なくとも1種の化合物と、 (B):下記の化合物(1)〜(8); (1)モノソジウム メタンアルソネート、(2)ジソ
    ジウム メタンアルソネート、(3)1,1−ジメチル
    −3−(3−トリフルオロメチルフェニル)ウレア、
    (4)3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメ
    チルウレア、(5)3−(3,4−ジクロロフェニル)−
    1−メトキシ−1−メチルウレア、(6)2−(4−ク
    ロロ−6−エチルアミノ−1,3,5−トリアジン−2
    −イル)アミノ−2−メチルプロピオニトリル、(7)
    2,4−ビス(イソプロピルアミノ)−6−メチルチオ
    −1,3,5−トリアジン、(8)2−(3,4−ジク
    ロロフェニル)−4−メチル−1,2,4−オキサジア
    ゾリジン−3,5−ジオンよりなる群から選ばれる少な
    くとも1種の化合物を有効成分として含有する除草剤組
    成物。
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