JPH06305091A - プレス用クッション材 - Google Patents
プレス用クッション材Info
- Publication number
- JPH06305091A JPH06305091A JP5123320A JP12332093A JPH06305091A JP H06305091 A JPH06305091 A JP H06305091A JP 5123320 A JP5123320 A JP 5123320A JP 12332093 A JP12332093 A JP 12332093A JP H06305091 A JPH06305091 A JP H06305091A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cushion material
- press
- fluororubber
- fiber cloth
- heat resistance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B15/00—Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
- B30B15/06—Platens or press rams
- B30B15/061—Cushion plates
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱性を向上せしめることにより、繰り返し
の使用に対し耐久性があり、さらに高温における架橋に
も使用できるプレス用クッション材を提供することを目
的とする。 【構成】 耐熱性繊維クロス31の両面にフッ素ゴム層
32および全芳香族系繊維層33を順次設けたことを特
徴とする。 【効果】 耐熱性繊維クロスの両面にフッ素ゴム層を設
けたため、耐熱性が向上し、このため繰り返し使用性が
改良されるという大きな効果がある。
の使用に対し耐久性があり、さらに高温における架橋に
も使用できるプレス用クッション材を提供することを目
的とする。 【構成】 耐熱性繊維クロス31の両面にフッ素ゴム層
32および全芳香族系繊維層33を順次設けたことを特
徴とする。 【効果】 耐熱性繊維クロスの両面にフッ素ゴム層を設
けたため、耐熱性が向上し、このため繰り返し使用性が
改良されるという大きな効果がある。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明はプレス用クッション材、さ
らに詳細には、耐熱性に優れ、高温架橋に最適なプレス
用クッション材に関する。
らに詳細には、耐熱性に優れ、高温架橋に最適なプレス
用クッション材に関する。
【0002】
【従来技術および問題点】たとえば、ガラス+エポキシ
樹脂+銅板、ガラス+ポリイミド樹脂+銅板などの構成
からなるプリント基板を製造する場合、図3に示すよう
に数十枚積層されたプリント基板1などの一部を架橋す
るために多段プレスを使用している。すなわち、複数積
層されたプリント基板1を、例えばステンレス製のプレ
ス板2に挾着し、圧力と温度を負荷して樹脂を架橋せし
めるのであるが、このとき架橋時における厚さを一定と
するためにプレス板2の裏面にプレス用クッション材3
を使用し、クッション性を確保している。なお、4は熱
盤である。
樹脂+銅板、ガラス+ポリイミド樹脂+銅板などの構成
からなるプリント基板を製造する場合、図3に示すよう
に数十枚積層されたプリント基板1などの一部を架橋す
るために多段プレスを使用している。すなわち、複数積
層されたプリント基板1を、例えばステンレス製のプレ
ス板2に挾着し、圧力と温度を負荷して樹脂を架橋せし
めるのであるが、このとき架橋時における厚さを一定と
するためにプレス板2の裏面にプレス用クッション材3
を使用し、クッション性を確保している。なお、4は熱
盤である。
【0003】このようなクッション材としては、従来一
般に不織布、ゴム、ガラスクロスなどの単一材料よりな
るもの、あるいはこれらを複合したものが使用されてい
る。
般に不織布、ゴム、ガラスクロスなどの単一材料よりな
るもの、あるいはこれらを複合したものが使用されてい
る。
【0004】しかしながら、このような従来のクッショ
ン材においては、一般に圧力20kg/cm2、170
℃程度の温度で使用されるが、耐熱性が小さいため20
0回程度の繰り返しの使用により、クッション材が剥離
して破壊されたり、また、高温架橋を要求されるポリイ
ミド樹脂などの架橋に使用できないという欠点があっ
た。
ン材においては、一般に圧力20kg/cm2、170
℃程度の温度で使用されるが、耐熱性が小さいため20
0回程度の繰り返しの使用により、クッション材が剥離
して破壊されたり、また、高温架橋を要求されるポリイ
ミド樹脂などの架橋に使用できないという欠点があっ
た。
【0005】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
であり、耐熱性を向上せしめることにより、繰り返しの
使用に対し耐久性があり、さらに高温における架橋にも
使用できるプレス用クッション材を提供することを目的
とする。
であり、耐熱性を向上せしめることにより、繰り返しの
使用に対し耐久性があり、さらに高温における架橋にも
使用できるプレス用クッション材を提供することを目的
とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるプレス用クッション材は、耐熱性繊維
クロスの両面にフッ素ゴム層および全芳香族系繊維層を
設けたことを特徴とするものである。
め、本発明によるプレス用クッション材は、耐熱性繊維
クロスの両面にフッ素ゴム層および全芳香族系繊維層を
設けたことを特徴とするものである。
【0007】本発明によれば、耐熱性繊維クロスの両面
に、耐熱性の良好なフッ素ゴム層を設けているため、ク
ッション材の耐熱性が向上し、この結果、繰り返し使用
性が著しく改良できると共に、高温におけるプレス成型
にも使用可能になるという利点を生じる。
に、耐熱性の良好なフッ素ゴム層を設けているため、ク
ッション材の耐熱性が向上し、この結果、繰り返し使用
性が著しく改良できると共に、高温におけるプレス成型
にも使用可能になるという利点を生じる。
【0008】
【発明の具体的説明】図1は本発明によるプレス用クッ
ション材の断面図であるが、この図より明らかなよう
に、本発明によるクッション材は、耐熱性繊維クロス3
1の両面にフッ素ゴム層32が設けられている。
ション材の断面図であるが、この図より明らかなよう
に、本発明によるクッション材は、耐熱性繊維クロス3
1の両面にフッ素ゴム層32が設けられている。
【0009】このような耐熱性繊維クロス31として
は、例えばガラス繊維クロスを使用することができる。
この耐熱性繊維クロス31の厚さは、好ましくは0.4
〜0.6mmであるのが好ましい。0.3mm未満であ
ると支持体としての強度が不足する恐れがあり、一方
0.7mmを越えると加工性が難しい。
は、例えばガラス繊維クロスを使用することができる。
この耐熱性繊維クロス31の厚さは、好ましくは0.4
〜0.6mmであるのが好ましい。0.3mm未満であ
ると支持体としての強度が不足する恐れがあり、一方
0.7mmを越えると加工性が難しい。
【0010】さらに、この耐熱性繊維クロス31の両面
にフッ素ゴム層32を形成するものであるが、このフッ
素ゴム層32は耐熱性を向上させるために設けられる。
にフッ素ゴム層32を形成するものであるが、このフッ
素ゴム層32は耐熱性を向上させるために設けられる。
【0011】このフッ素ゴム層32の厚さは、好ましく
は0.4〜0.7mmであるのがよい。0.3mm未満
であると、耐熱性を向上せしめる効果が小さく、一方
0.8mmを越えるとコスト高になる。
は0.4〜0.7mmであるのがよい。0.3mm未満
であると、耐熱性を向上せしめる効果が小さく、一方
0.8mmを越えるとコスト高になる。
【0012】上述のようなフッ素ゴム層32の上部に全
芳香族繊維層33が設けられる。この全芳香族繊維層3
3はクッション性を確保するために設けられるものであ
り、耐熱性の良好な全芳香族繊維を使用している。全芳
香族繊維の例としては、たとえばコーネックス(商品
名:帝人株式会社製)、ノーメックス(商品名:デュポ
ン社製)を挙げることができる。
芳香族繊維層33が設けられる。この全芳香族繊維層3
3はクッション性を確保するために設けられるものであ
り、耐熱性の良好な全芳香族繊維を使用している。全芳
香族繊維の例としては、たとえばコーネックス(商品
名:帝人株式会社製)、ノーメックス(商品名:デュポ
ン社製)を挙げることができる。
【0013】さらにこの全芳香族繊維層33の厚さは、
好ましくは4〜8mmであるのがよい。3mm未満であ
ると、クッション性が劣る恐れがあり、一方10mmを
越えるとクッション材の厚さ変化が大きくなる。
好ましくは4〜8mmであるのがよい。3mm未満であ
ると、クッション性が劣る恐れがあり、一方10mmを
越えるとクッション材の厚さ変化が大きくなる。
【0014】このようなプレス用クッション材の全体の
厚さは、好ましくは8.0〜12.0mmであるのがよ
い。7.0mm未満であると、耐久性、クッション性に
かける恐れがあり、一方15.0mmを越えると作業性
が悪い。
厚さは、好ましくは8.0〜12.0mmであるのがよ
い。7.0mm未満であると、耐久性、クッション性に
かける恐れがあり、一方15.0mmを越えると作業性
が悪い。
【0015】上述のようなプレス用クッション材を製造
するに当たっては、耐熱性繊維クロス31の両面に所定
量の未加硫フッ素ゴムを塗布などの手段によって設け、
さらに全芳香族繊維層33を積層した後、前記未加硫フ
ッ素ゴムを加硫して硬化せしめて製造する。
するに当たっては、耐熱性繊維クロス31の両面に所定
量の未加硫フッ素ゴムを塗布などの手段によって設け、
さらに全芳香族繊維層33を積層した後、前記未加硫フ
ッ素ゴムを加硫して硬化せしめて製造する。
【0016】
【実施例】厚さ0.5mmのガラス繊維クロスの両面に
0.5mmの厚さでフッ素ゴムを設け、さらに5mm厚
のコーネックス繊維層(全芳香族繊維層)を設けて、加
硫してクッション材とした。
0.5mmの厚さでフッ素ゴムを設け、さらに5mm厚
のコーネックス繊維層(全芳香族繊維層)を設けて、加
硫してクッション材とした。
【0017】一方、従来のコーネックス繊維+ブチルゴ
ムタイプと今回のコーネックス+フッ素ゴムタイプを用
意し、両者の耐久性を測定した。
ムタイプと今回のコーネックス+フッ素ゴムタイプを用
意し、両者の耐久性を測定した。
【0018】測定は、温度210℃、圧力20kg/c
m2のプレスを75分(加熱−常温)行なうことを1サ
イクルとして、その変化率を測定することにより行なっ
た。
m2のプレスを75分(加熱−常温)行なうことを1サ
イクルとして、その変化率を測定することにより行なっ
た。
【0019】結果を図2に示す。図中、○は本発明によ
るクッション材、●はガラスクロス+フッ素ゴムのクッ
ション材、△は従来のクッション材の変化率を示す。こ
の図より明らかなように本発明によるクッション材は繰
り返し使用による変化率が小さく、従来のものに比較し
て著しく良好な結果を生じていることがわかる。また、
本発明によるクッション材は、300回使用しても良好
に使用可能であったが、従来のクッション材(△印)に
おいては40回程度で使用ができなくなった。
るクッション材、●はガラスクロス+フッ素ゴムのクッ
ション材、△は従来のクッション材の変化率を示す。こ
の図より明らかなように本発明によるクッション材は繰
り返し使用による変化率が小さく、従来のものに比較し
て著しく良好な結果を生じていることがわかる。また、
本発明によるクッション材は、300回使用しても良好
に使用可能であったが、従来のクッション材(△印)に
おいては40回程度で使用ができなくなった。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるプレ
ス用クッション材は、耐熱性繊維クロスの両面にフッ素
ゴム層を設けたため、耐熱性が向上し、このため繰り返
し使用性が改良されるという大きな効果がある。
ス用クッション材は、耐熱性繊維クロスの両面にフッ素
ゴム層を設けたため、耐熱性が向上し、このため繰り返
し使用性が改良されるという大きな効果がある。
【図1】本発明によるプレス用クッション材の構成を示
す断面図。
す断面図。
【図2】本発明によるプレス用クッション材の耐久性試
験の結果を示す図。
験の結果を示す図。
【図3】プレス用クッション材の使用状態を示す説明
図。
図。
1 プリント基板 2 プレス板 3 プレス用クッション材 31 耐熱性繊維クロス 32 フッ素ゴム層 33 全芳香族繊維層 4 熱盤
Claims (1)
- 【請求項1】 耐熱性繊維クロスの両面にフッ素ゴム層
および全芳香族系繊維層を順次設けたことを特徴とする
プレス用クッション材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12332093A JP3259741B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | プレス用クッション材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12332093A JP3259741B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | プレス用クッション材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06305091A true JPH06305091A (ja) | 1994-11-01 |
JP3259741B2 JP3259741B2 (ja) | 2002-02-25 |
Family
ID=14857642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12332093A Expired - Lifetime JP3259741B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | プレス用クッション材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3259741B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7897527B2 (en) | 2004-07-14 | 2011-03-01 | Yamauchi Corporation | Cushioning pad for hot press |
JP2011507724A (ja) * | 2007-11-21 | 2011-03-10 | フォルボ・ジークリング・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 搬送ベルト/駆動ベルトの製造方法 |
CN103009765A (zh) * | 2011-09-22 | 2013-04-03 | 得万利科技股份有限公司 | 热压机用的缓冲材及其应用 |
JP2018075631A (ja) * | 2016-10-28 | 2018-05-17 | 三ツ星ベルト株式会社 | 熱プレス用クッション材 |
CN114571744A (zh) * | 2022-04-21 | 2022-06-03 | 内蒙古工业大学 | 一种纤维预制体增强树脂橡胶三元复合材料及其制备方法和应用 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4712504B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2011-06-29 | 三ツ星ベルト株式会社 | 耐熱性プレス用クッション材の製造方法 |
-
1993
- 1993-04-27 JP JP12332093A patent/JP3259741B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7897527B2 (en) | 2004-07-14 | 2011-03-01 | Yamauchi Corporation | Cushioning pad for hot press |
JP2011507724A (ja) * | 2007-11-21 | 2011-03-10 | フォルボ・ジークリング・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 搬送ベルト/駆動ベルトの製造方法 |
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CN114571744B (zh) * | 2022-04-21 | 2024-04-26 | 内蒙古工业大学 | 一种纤维预制体增强树脂橡胶三元复合材料及其制备方法和应用 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3259741B2 (ja) | 2002-02-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20011127 |