JPH06304538A - 除塵装置 - Google Patents

除塵装置

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JPH06304538A
JPH06304538A JP11917693A JP11917693A JPH06304538A JP H06304538 A JPH06304538 A JP H06304538A JP 11917693 A JP11917693 A JP 11917693A JP 11917693 A JP11917693 A JP 11917693A JP H06304538 A JPH06304538 A JP H06304538A
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洋一 野田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークの表面に付着した塵を完全に除去でき
るようにする。 【構成】 ワークWの表面に付着した塵は除塵ロール1
0の粘着性外周面16にその粘着力によって移し取られ
て除去される。除塵ロール10に移し取られた塵は粘着
ベルト30の粘着性表面31にその粘着力によって移し
取られて除去され、除塵ロール10の除塵能力が維持・
回復される。粘着ベルト30が一周長分だけ除塵ロール
10に接触して走行すると、粘着ベルト30が除塵ロー
ル10から離れ、粘着ベルト30に移し取られた塵は洗
浄装置45によって除去され、粘着ベルト30の除塵能
力は回復する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板などのワ
ークの表面に付着した塵を除去する方法を改良した除塵
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、プリント基板に印刷処理を施す
直前にそのプリント基板の表面に付着した塵を除去する
場合や、樹脂材に研磨処理を施す直前にその樹脂材の表
面に付着した塵を除去する場合のように、ワークの表面
に付着した塵を除去するための除塵装置としては、次の
ようなものが公知である。
【0003】この除塵装置は、搬送コンベアによって搬
送されるワークの通過領域に、回転ブラシを設けると共
に、集塵ファン装置の吸引側に接続された吸塵ダクトを
設けた構成になる。そして、回転ブラシでワークの表面
を擦ることによりワークから塵を払い除けると共に、そ
の払い除けた塵を空気と一緒に吸塵ダクト内に吸引する
ことによって除塵を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来手段によって塵を排除しようとしても、実際には、
ワークの表面に付着した塵を十分に除去することができ
ないばかりでなく、回転ブラシによってワークから排除
された塵の一部が吸塵ダクトに吸引されずに再びワーク
に付着する恐れがあり、ワークの表面から塵を完全に取
り除くことができないというのが実情であった。
【0005】本発明の目的は、ワークの表面に付着した
塵を確実に除去できて後工程を能率的ならしめることが
できる除塵装置を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
かかる除塵装置は、粘着性外周面を有してワークの通過
領域に設けられ、その粘着性外周面をワークに接触させ
つつ回転する除塵ロールと、粘着性表面を有して複数の
ロール間に走行可能に設けられ、所定の時期にその粘着
性表面を除塵ロールの粘着性外周面に接触させて走行さ
れる粘着ベルトと、この粘着ベルトの内周側に除塵ロー
ルに沿ってその除塵ロールに近付き或いは遠ざかる方向
に変位可能に設けられ、除塵ロール側に変位することに
より粘着ベルトの粘着性表面を除塵ロールの粘着性外周
面に接触させると共に除塵ロール側から遠ざかる方向に
変位して粘着ベルトの粘着性表面を除塵ロールの粘着性
外表面に対して非接触状態にするコンタクトロールと、
粘着ベルトと前記除塵ロールとが非接触状態にあるとき
にその粘着ベルトの粘着性表面を洗浄する洗浄装置と、
粘着ベルトをその一周長分だけ除塵ロールに接触させる
べくコンタクトロールを除塵ロール側に変位させると共
に洗浄装置による粘着ベルトの洗浄を行わせるべくコン
タクトロールを除塵ロール側から遠ざかる方向に変位さ
せるコンタクトロール駆動機構とを備えた構成としたと
ころに特徴を有するものである。
【0007】また、請求項2に記載の発明にかかる除塵
装置は、請求項1に記載の発明において、粘着ベルトが
除塵ロールと非接触状態にされて洗浄装置により洗浄さ
れる場合には、粘着ベルトが除塵ロールと接触して走行
する場合に比べて低速で走行される構成としたところに
特徴を有するものである。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明にかかる除塵装置におい
ては、搬送されるワークの表面に、回転する除塵ロール
の粘着性外周面が接触し、ワークの表面に付着している
塵はこの粘着性外周面の粘着力により除塵ロールに移し
取られてワークから除去される。コンタクトロール駆動
機構は、粘着ベルトをその一周長分だけ除塵ロールに接
触させるべくコンタクトロールを除塵ロール側に変位さ
せるから、その間に、ワーク表面から除塵ロールに移し
取られた塵が粘着ベルトに移し取られて除塵ロールから
除去される。これによって、除塵ロールの粘着力即ち除
塵能力が維持されると共に、粘着ベルトの全周に汚れが
付着して粘着性を低下させる。
【0009】この後は、コンタクトロール駆動機構によ
りコンタクトロールが除塵ロール側から遠ざかる方向に
変位され、粘着ベルトが除塵ロールと非接触状態になる
と粘着ベルトの粘着性表面が洗浄装置によって洗浄さ
れ、除塵ロールから粘着ベルトに移し取られた塵が除去
される。これにより、粘着ベルトの粘着力即ち除塵能力
も回復する。
【0010】また、請求項2に記載の発明にかかる除塵
装置においては、粘着ベルトが除塵ロールから離れて洗
浄される場合には、粘着ベルトが除塵ロールと接触する
場合に比べて低速で走行される。従って、除塵ロールが
効率良く除塵を行うために速い速度で回転する場合で
も、洗浄時には粘着ベルトの走行速度が洗浄に適した低
い速度に保たれて洗浄が効率的且つ確実に行われる。
【0011】
【発明の効果】このように、請求項1の除塵装置によれ
ば、ワークの表面の塵は、擦り払われて空気と共に吸引
されるのではなく、粘着力によって直に除塵ロールに移
し取られるようにして除去されるから、ワーク表面の塵
を完全に排除することができるという優れた効果があ
る。
【0012】また、除塵ロールに移し取られた塵を粘着
ベルトで除去し、且つ、その粘着ベルトの洗浄を行うこ
とによって除塵ロールと粘着ベルトの除塵能力を維持・
回復させるようになっているから、除塵能力の低下した
除塵ロールと粘着ベルトを交換するという手間のかかる
作業が不要となる。しかも、粘着ベルトは除塵ロールに
一周長分だけ接触させた後に洗浄する構成であるから、
粘着ベルトの除塵能力を常に高い状態に維持することが
でき、ひいては除塵ロールの除塵能力も高い状態に維持
することができる。
【0013】更に、請求項2の除塵装置によれば、粘着
ベルトの洗浄とワークの除塵の両方を共に効率的且つ確
実に実行することができるという優れた効果も得られ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例について
図面を参照して説明する。全体的構成は図1に示すよう
に、ワークWの搬送コンベア1、除塵ロール10、粘着
ベルト30及び洗浄装置45とからなっている。
【0015】まず、搬送コンベア1について述べる。ハ
ウジング2の内部には、複数本の送りロール3が平行に
並べて支持されると共に、各送りロール3の一端に設け
たスプロケット4にチェーン5が掛け渡され(図2参
照)、図示しないモータにより全ての送りロール3が同
速度で回転し、これらの送りロール3に載せられたワー
クWが図1の矢線方向に搬送される。本実施例の場合、
その搬送速度は5〜15m/分である。
【0016】かかる搬送コンベア1におけるワークWの
搬送経路の途中には受けロール6が設けられ、この受け
ロール6は、図示しないモータにより送りロール3と同
じ周速度で回転駆動されることによって送りロール3と
共にワークWの搬送面7を構成する。受けロール6の一
端には駆動ギヤ8が取り付けられている。この駆動ギヤ
8は後述する除塵ロール10を回転駆動するためのもの
である。
【0017】除塵ロール10は前記搬送コンベア1の受
けロール6の真上に設けられている。これは、図4に示
すように、円筒支持体11の両端部にそれぞれボス12
を嵌着すると共にこのボス12に軸受13を介して枢軸
14が取り付けられ、円筒支持体11の外周面に例えば
ウレタンゴム板15を巻回して構成されており、本実施
例の場合、その外径は150mmである。なお、ウレタン
ゴム板15は化学構造としてはポリウレタンとして表さ
れるもので比重は1.00〜1.30である。ウレタン
ゴム板15の表面は粘着性を有しており、塵の粘着除去
という観点からは、ウレタンゴム板15の硬度は10〜
30°であることが好ましく、本実施例では硬度30°
のものを使用している。このウレタンゴム板15の粘着
性能により除塵ロール10の外周面は粘着性外周面16
となっている。
【0018】上記除塵ロール10の支持構造について述
べるに、除塵ロール10の枢軸14の両端部には支持ブ
ロック17が固着されており、図5に示すように、これ
らの支持ブロック17は、その両側面の突条18をハウ
ジング2に固定した2つの昇降案内体19の案内溝20
に嵌めた状態で昇降自由に案内されている。この支持ブ
ロック17はワークWの厚さに応じて高さが決められ、
搬送されるワークWを除塵ロール10が受けロール6と
の間で挟み付ける高さにおいて図示しないストッパによ
り固定されている。また、図3に示すように、除塵ロー
ル10の一端にはその高さに応じたピッチ径の従動ギヤ
21が取り付けられており、この従動ギヤ21は受けロ
ール6の駆動ギヤ8と噛み合い、この状態においては、
除塵ロール10が搬送コンベア1の搬送速度と同じ周速
度で回転駆動される。
【0019】次に、粘着ベルト30は、伸び防止用のベ
ルト状基材の外周側表面に特殊粘着エラストマーからな
るベルト状粘着材を貼り付けた構造であり、かかる粘着
ベルト30の外周面は粘着性表面31となっている。こ
の粘着性表面31の粘着力は除塵ロール10の粘着性外
周面16よりも強く、粘着性外周面16と粘着性表面3
1とが密着すると粘着性外周面16上の付着物が粘着性
表面31に移し取られるようになっている。また、粘着
性表面31上の付着物は水で擦り洗いすることによって
容易に除去することができ、これによって、粘着性表面
31の粘着能力が回復するようになっている。
【0020】一方、除塵ロール10の真上には粘着ベル
ト30の内周側に位置してコンタクトロール32が設け
られ、粘着ベルト30はその内周面(基材)側をコンタ
クトロール32、後述する洗浄ロール46及び駆動ロー
ル58に接触させた状態で掛け回さている。このコンタ
クトロール32は、その枢軸33の両端がエアシリンダ
34の下向きに突出したロッド35に固着されることに
よって支持されており、このエアシリンダ34を作動さ
せることによりコンタクトロール32を除塵ロール10
に近付き或いは遠ざかる方向に変位させることができ
る。コンタクトロール32を除塵ロール10に近付く方
向(下方)に変位させると、粘着ベルト30の粘着性表
面31が除塵ロール10の粘着性外周面16に接触し、
逆に、コンタクトロール32を除塵ロール10から遠ざ
かる方向(上方)に変位させると、粘着ベルト30を除
塵ロール10に対して非接触状態とする。また、図1に
概略的に示すように、コンタクトロール32の枢軸33
にはロータリエンコーダ60が連結され、コンタクトロ
ール32の回転数、ひいては粘着ベルト30の走行距離
を検出することができるようになっている。このロータ
リエンコーダ60からの信号に基づき、粘着ベルト30
が一周長分だけ除塵ロール10に接触して走行したこと
が制御装置61によって検出されると、その制御装置6
1は上記エアシリンダ34を作動させてコンタクトロー
ル32を除塵ロール10から離れる方向に引き上げて粘
着ベルト30を除塵ロール10に対して非接触状態とす
る。すなわち、上述したエアシリンダ34、ロータリエ
ンコーダ60及び制御装置61の関連構成は、粘着ベル
ト39をその一周長分だけ除塵ロール10に接触させた
り、離したりするコンタクトロール駆動機構62を構成
する。
【0021】一方、コンタクトロール32の側方には、
枢軸38をエアシリンダ39の上向きのロッド40によ
って支持されたテンションロール37が設けられてお
り、テンションロール37の高さはコンタクトロール3
2よりも高くなるように設定されている。このテンショ
ンロール37はエアシリンダ39の作動により、コンタ
クトロール32の昇降に同期して昇降し、これにより、
粘着ベルト30が弛まずに緊張状態を保つようになって
いる。なお、粘着ベルト30はその粘着性表面31をテ
ンションロール37に接触させつつ掛け回された状態で
走行するが、テンションロール37の外周には例えばシ
リコンゴム板が巻回されていてこのシリコンゴム板に粘
着性表面31が接触しても粘着しないようになってい
る。
【0022】次に、洗浄装置45について述べる。この
洗浄装置45はテンションロール37の側方に設けられ
ている。洗浄装置45はテンションロール37よりも低
い高さに支持された洗浄用ロール46を備えている。粘
着ベルト30は、その基材を洗浄用ロール46に接触さ
せつつ掛け回されて転向した後、上へ向かって走行す
る。この洗浄用ロール46の下側には昇降装置47によ
って支持された洗浄タンク48が設けられており、洗浄
タンク48内においては、図示しない注水口から例えば
5リットル/分の流量で注水される状態で洗浄水50が
一定量貯留されるようになっていると共に、図示しない
モータにより駆動される例えばナイロン製の洗浄用回転
ブラシ49が洗浄水50内に漬かる状態で支持されてい
る。
【0023】洗浄タンク48の高さは、昇降装置47の
作動により、洗浄用回転ブラシ49が洗浄用ロール46
との間で粘着ベルト30を挟むようにしてその粘着性表
面31に接触する高さと、洗浄用回転ブラシ49が粘着
ベルト30トから離間する高さとの間で昇降するように
なっている。なお、洗浄タンク48から流出する洗浄水
50の排水経路にはフィルターを設け、洗浄水50を濾
過して洗浄水50中の異物が垂れ流しになることを防止
するようにすることが望ましい。
【0024】洗浄用ロール46の上方には水切り装置5
1が設けられている。水切り装置51は、水切り用下部
押えロール51aと水切り用下部受けロール52aとを
同じ高さに並べて設けると共に、その上方に水切り用上
部押えロール51bと水切り用上部受けロール52bと
を同じ高さに並べて設けた構成である。
【0025】これらの各ロール51a、51b、52
a、52bは芯筒の外周に筒形のスポンジを装着したも
のであり、スポンジは、親水性高分子であるポリビニル
アルコールを原料とし、極微細な連続気孔により優れた
吸水及び保水能力を有すると共に柔軟性及び耐摩耗性を
備えた材料からなっている。なお、スポンジの目は、下
部の水切りロール51a、52aが粗く、上部の水切り
ロール51b、52bが細かくなっている。
【0026】また、上下の両水切り用押えロール51
a、51bは、エアシリンダ53の水平方向に突出した
ロッド54にブラケット55を介して支持されていると
共に、上下の両水切り用受けロール52a、52bはハ
ウジング2に固定して支持されており、エアシリンダ5
3の作動によって水切り用押えロール51a、51bが
水切り用受けロール52a、52bとの間で上向きに走
行する粘着ベルト30を挟み付ける状態となっている。
【0027】水切り装置51の上方には駆動ロール58
が設けられており、この駆動ロール58には粘着ベルト
30がその基材を接触させて掛け回されてコンタクトロ
ール32に向かう方向に転向されている。そして、図示
しないモータによって回転駆動される駆動ロール58の
回転力により粘着ベルト30が上述した経路で循環走行
する。この粘着ベルト30の走行速度は、モータの駆動
速度を変えることにより、除塵ロール10の粘着性外周
面16の周速度と同じ速度と、除塵ロール10の周速度
よりも遅い例えば0.5m/分の速度のいずれかに変更
できるようになっている。
【0028】次に本実施例の作用について述べる。ま
ず、搬送コンベア1の受けロール6を回転させることに
より除塵ロール10を連動回転させ、粘着ベルト30を
除塵ロール10の周速度と同じ速度で循環走行させ、洗
浄装置45の洗浄タンク48を下降させて洗浄用回転ブ
ラシ49が粘着ベルト30に接触しないようにし、更
に、テンションロール37を下降させつつコンタクトロ
ール32を下降させて粘着ベルト30を除塵ロール10
に接触させる。
【0029】かかる状態で搬送コンベア1によって上面
に塵の付着したワークWを搬送すると、ワークWが受け
ロール6と除塵ロール10との間を通過する間に、除塵
ロール10がその粘着性外周面16を密着させつつワー
クWの上面を転動し、ワークW上面の塵は粘着性外周面
16に粘着して除塵ロール10へ移し取られることによ
り除去される。このとき除塵ロール10は粘着ベルト3
0に接触しているため、除塵ロール10の粘着性外周面
16上の塵は粘着性表面31の強い粘着力によって粘着
ベルト30に移し取られる。これにより、除塵ロール1
0の除塵能力が常に高い状態に維持される。
【0030】そして、粘着ベルト30が一周長分だけ走
行したことがロータリエンコーダ60によって検出され
ると、制御装置61からの信号に基づいてエアシリンダ
34が作動され、もってコンタクトロール32が除塵ロ
ール10から離れる方向に引き上げられて粘着ベルト3
0が除塵ロール10に対して非接触状態とされる。ま
た、これと共に、粘着ベルト30の走行速度は除塵ロー
ル10と接触していたときよりも遅い速度となる。粘着
ベルト30が除塵ロール10から離間すると、洗浄装置
45の洗浄タンク48が上昇して洗浄用回転ブラシ49
が粘着ベルト30の粘着性表面31に接触する。粘着ベ
ルト30が低速度で洗浄装置45を通過する間に、除塵
ロール10から移し取った粘着ベルト30の塵は、その
粘着性表面31を擦る洗浄用回転ブラシ49によって除
去される。このときに、粘着ベルト30の走行速度は遅
いため、塵の除去が効率的且つ確実に行われる。
【0031】塵が除去された後、粘着ベルト30は水切
り装置51を通過する。水切り装置51においては、下
部の両水切りロール51a、52aの間と上部の両水切
りロール51b、52bの間を順に挟まれて通過するこ
とにより、洗浄装置45において付着した水分が各水切
りロール51a、51b、52a、52bに吸収されて
除去される。
【0032】このようにして洗浄と水切りが行われるこ
とにより、粘着ベルト30の粘着力即ち除塵能力が回復
する。この後、制御装置61からの信号に基づき、洗浄
タンク48を下降させると共に、コンタクトロール32
とテンションロール37とが下降して粘着ベルト30が
除塵ロール10に接触する状態に戻される。
【0033】なお、粘着ベルト30が洗浄されている
間、除塵ロール10によるワークWの塵の除去は継続し
ても中断してもどちらでもよい。除塵を継続する場合に
は、除塵ロール10の粘着性外周面16への塵の付着量
が増し続けることから除塵ロール10の除塵能力は次第
に低下していく。しかしながら、この除塵能力が大きく
低下するより前に粘着ベルト30の洗浄を完了してこの
洗浄済みの粘着ベルト30を除塵ロール10に接触させ
るようにすることにより、確実なるワークWの除塵を連
続的に行うことができる。
【0034】このように、本実施例によれば、ワークW
の表面の塵は粘着力によって直に除塵ロール10に移し
取られるようにして除去されるから、ワークW表面の塵
を完全に排除することができる。また、除塵ロール10
に移し取られた塵を粘着ベルト30で除去し、且つ、そ
の粘着ベルト30の洗浄を行うことによって除塵ロール
10と粘着ベルト30の除塵能力を維持・回復させるよ
うになっているから、除塵能力の低下した除塵ロール1
0と粘着ベルト30を交換するという手間と時間のかか
る作業が不要であり、且つ、この交換作業のために除塵
を中断するという必要がない。しかも、粘着ベルト30
は除塵ロール10に一周長分だけ接触させた後に洗浄す
る構成であるから、粘着ベルト30の除塵能力を常に高
い状態に維持することができ、ひいては除塵ロール10
による除塵能力も高い状態に維持することができる。
【0035】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、例えば次のような変形が
可能である。
【0036】(1)除塵ロールの粘着性外周面を構成す
る材料としては、ウレタンゴムに限らず、他の粘着性材
料であってもよい。なお、ウレタンゴムとする場合に
は、ワークに付着する塵の材質や大きさ等に応じて適宜
選択することができる。
【0037】(2)上記実施例では、除塵ロールを円筒
支持体の表面にウレタンゴム板を貼り付けて構成した
が、これに限らず、例えばシャフトに形成した径部の外
周に直接にウレタンゴムを設けた構成であってもよい。
【0038】(3)上記実施例では、粘着ベルト30が
一周長分だけ走行することを検出するためにコンタクト
ロール32にロータリーエンコーダ60を連結したが、
これに限らず、駆動ロール58や洗浄用ロール46等の
他のロールにロータリエンコーダを連結してもよく、或
いは粘着ベルト30に走行距離検出用のロールを接触さ
せたり、さらには、粘着ベルト30の走行速度によって
決まる一周長分の走行時間をタイマーにより計時するこ
とにより粘着ベルト30が一周長分だけ走行することを
検出するようにしてもよい。
【0039】その他、本発明は上記し且つ図面に示す実
施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲
内で種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体の正面図
【図2】搬送コンベアの平面図
【図3】除塵ロール及び粘着ベルトの側面図
【図4】除塵ロールの断面図
【図5】除塵ロールの正面図
【図6】洗浄装置の拡大断面図
【符号の説明】
10…除塵ロール 16…粘着性外周面 30…粘着ベルト 31…粘着性表面 32…コンタクトロール 37…テンションロール 45…洗浄装置 46…洗浄用ロール 58…駆動ロール W…ワーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着性外周面を有してワークの通過領域
    に設けられ、その粘着性外周面をワークに接触させつつ
    回転する除塵ロールと、 粘着性表面を有して複数のロール間に走行可能に設けら
    れた無端の粘着ベルトと、 この粘着ベルトの内周側に前記除塵ロールに沿ってその
    除塵ロールに近付き或いは遠ざかる方向に変位可能に設
    けられ、除塵ロール側に変位することにより粘着ベルト
    の粘着性表面を前記除塵ロールの粘着性外周面に接触さ
    せると共に除塵ロール側から遠ざかる方向に変位して前
    記粘着ベルトの粘着性表面を除塵ロールの粘着性外表面
    に対して非接触状態にするコンタクトロールと、 前記粘着ベルトと前記除塵ロールとが非接触状態にある
    ときにその粘着ベルトの粘着性表面を洗浄する洗浄装置
    と、 前記粘着ベルトをその一周長分だけ前記除塵ロールに接
    触させるべく前記コンタクトロールを前記除塵ロール側
    に変位させると共に前記洗浄装置による前記粘着ベルト
    の洗浄を行わせるべく前記コンタクトロールを前記除塵
    ロール側から遠ざかる方向に変位させるコンタクトロー
    ル駆動機構とを備えてなる除塵装置。
  2. 【請求項2】 粘着ベルトが除塵ロールと非接触状態に
    されて洗浄装置により洗浄される場合には、粘着ベルト
    が前記除塵ロールと触して走行する場合に比べて低速で
    走行されることを特徴とする請求項1記載の除塵装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104550058A (zh) * 2014-12-12 2015-04-29 新昌县江北轴承有限公司 一种轴承清洁装置
JP2017177006A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 日新製鋼株式会社 塗装金属帯製造設備
CN113474095A (zh) * 2019-02-20 2021-10-01 日东电工株式会社 异物去除装置

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JP2653622B2 (ja) 1997-09-17

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