JPH0630324Y2 - モ−タ内蔵型工作機械のロ−タ支持構造 - Google Patents

モ−タ内蔵型工作機械のロ−タ支持構造

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JPH0630324Y2
JPH0630324Y2 JP2115087U JP2115087U JPH0630324Y2 JP H0630324 Y2 JPH0630324 Y2 JP H0630324Y2 JP 2115087 U JP2115087 U JP 2115087U JP 2115087 U JP2115087 U JP 2115087U JP H0630324 Y2 JPH0630324 Y2 JP H0630324Y2
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潤 藤本
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Mori Seiki Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、主軸駆動用モータを主軸の外周に装着したモ
ータ内蔵型工作機械において、該モータのロータを支持
するための構造に関し、特に該ロータの支持用軸受の寿
命の改善に関する。
〔従来の技術〕
主軸を高速化した場合、主軸駆動用モータの回転を歯車
を介して主軸に伝達するような従来機構では、発熱,騒
音及び振動等の問題が生じる。この問題を避けるため最
近では、主軸の外周に主軸駆動用可変速モータを装着し
てなる、いわゆるビルトインモータを採用したモータ内
蔵型工作機械が提供されている。しかしながらこの場
合、モータによる直接駆動であるので、低速時に充分な
トルクが得られない問題がある。
そこで低速時のトルクを確保できるようにするため、従
来、例えば第2図に示す変速装置を設けたモータ内蔵型
工作機械がある。図において、主軸1は、主軸軸受1
a,1bを介してフレーム2で回転自在に支持され、か
つ主軸駆動用モータ3のロータ4が固定されたモータ軸
5内を挿通しており、該モータ軸5はモータ軸受5a,
5bを介してフレーム2で回転自在に軸支されている。
また該モータ軸5の先端に固定されたクラッチギヤ6に
は変速歯車群7の駆動歯車7aが噛合しており、該駆動
歯車7aはクラッチ部材7b,中間歯車7c,7dを介
して、主軸1に固定された従動歯車9に連結されてい
る。そして主軸1のクラッチギヤ6部分の側方にはクラ
ッチ部材8が摺動自在に装着されており、該クラッチ部
材8及び上記クラッチ部材7bは図示しないシフタで移
動される。
この従来装置では、高速時にはクラッチ部材7bと中間
歯車7cとを切り離すとともに、クラッチ部材8をクラ
ッチギヤ6と噛合させることによって、モータ軸5即ち
ロータ4を主軸1に直結し、また低速時にはクラッチ部
材8とクラッチギヤ6とを切り離すとともに、クラッチ
部材7bと中歯車7cとを噛合させることによって、ロ
ータ4を変速歯車群7を介して主軸1に接続するように
している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら上記従来装置では、特にモータ軸5を支持
する軸受5a,5bの寿命が短いという問題がある。即
ち、主軸1の軸受1a,1bについては、直結時以外は
低速回転であるとともに、高速回転に耐え得る適当な潤
滑構造が採用できることからあまり問題ない。しかし、
モータ軸5を支持するロータ軸受5a,5bについて
は、常時高速回転するとともに、モータ3の構造上、効
果的で低コストの潤滑構造の採用は困難であり、結局軸
受寿命が短いか、潤滑機構のコストが高いかの問題があ
った。
そこで本考案の目的は、上記従来の問題点を解決でき、
ロータを回転自在に支持するためのロータ軸受の回転速
度を低減して軸受寿命を延長できるモータ内蔵型工作機
械のロータ支持構造を提供する点にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、主軸駆動用モータを主軸を囲むように装着
し、高速時は該モータのロータと主軸とを直結し、低速
時は該ロータと主軸とを減速機構を介して接続するよう
にしたモータ内蔵型工作機械において、上記主軸を複数
の主軸軸受を介してフレームで回転自在に支持するとと
もに、上記ロータをロータ軸受を介して上記主軸で回転
自在に支持したことを特徴とするロータ支持構造であ
る。
〔作用〕
本考案のロータ支持構造では、ロータ支持用軸受をロー
タと主軸との間に介設したので、該ロータ軸受の回転速
度はロータと主軸との回転速度の差になる。高速時には
ロータが主軸と直結されるから、両者の相対速度は零で
あり、ロータ支持用軸受は全く回転しない。また低速時
にはロータは減速機構を介して主軸と接続され、両者の
相対速度はその減速比に応じたものとなり、それだけロ
ータ軸受けの回転速度は低速となる。
このように本考案のロータ軸受は、高速時,低速時のい
ずれにおいても上記従来構造とくらべて非常に低速で回
転することとなり、コスト高の潤滑機構を採用しなくて
も、その寿命を延長できる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図について説明する。
第1図は本考案の一実施例を示し、本実施例は立てフラ
イスの主軸頭に適用した例である。
図において、11は立てフライス盤の主軸頭であり、該
主軸願頭11のボディ12内には円筒状のスピンドル
(主軸)13が挿入されており、該スピンドル13は複
数の主軸軸受13b,13cを介してボディ12で回転
自在に支持されている。このスピンドル13の下端には
工具保持穴13aが形成されており、これに挿入された
工具ホルダ14の上端にはドローバー15の下端に装着
されたコレット16が係脱自在となっている。
そして上記スピンドル13の上部には駆動モータ17が
装着されている。この駆動モータ17のステータ18を
保持するケーシング19は上記主軸頭11のボディ12
に固定されており、該ステータ18内にはロータ20が
回転自在に配置されている。該ロータ20内に挿通固定
されたモータ軸20c内に上記スピンドル13が挿通さ
れおり、該モータ軸20cの上下端部はロータ軸受20
a,20bを介してスピンドル13で回転自在に支持さ
れている。またこのモータ軸20cの下端面には小径の
駆動ギヤ21が固定ボルト21bで締め付け固定されて
おり、該駆動ギヤ21の内周面には係合用内歯21aが
形成されている。
また上記スピンドル13の上記駆動ギヤ21と対向する
位置には、環状のクラッチ部材22が軸方向に摺動自在
に装着されており、該クラッチ部材22とスピンドル1
3とはスライドキー23で結合されている。また、この
クラッチ部材22の上端には係合用外歯22aが上記係
合用内歯21aと係脱可能に形成されている。さらに上
記スピンドル13のクラッチ部材22下方には大径の従
動ギヤ24が固着されており、該従動ギヤ24と上記ク
ラッチ部材22との間には付勢ばね25が介設されてお
り、これによりクラッチ部材22は常時駆動ギヤ21と
係合するよう付勢されている。
上記スピンドル13の側方には変速軸27が該スピンド
ル13と平行に、かつ軸方向に移動可能に配置されてお
り、該変速軸27の上端は図示しない変速用駆動シリン
ダに連結されている。また、この変速軸27には減速ギ
ヤ28が軸受29a,29bで回転自在に装着されてい
る。この減速ギヤ28は、上端に大歯車28aを、下端
に小歯車28bをそれぞれ固定してなり、この大,小歯
車28a,28bは上記変速軸27を図示実線で示す変
速時位置に移動させると、それぞれ上記駆動ギヤ21,
従動ギヤ24と噛合し、図示二点鎖線で示す直結時位置
に移動させると、上記噛合が外れるようになっている。
また、上記減速ギヤ28と上記クラッチ部材22とはシ
フタ31で連結されている。このシフタ31は平面視楕
円状のもので、その外側部分31aはシフタ軸受30を
介して減速ギヤ28の大,小歯車28a,28b間部分
に装着されており、その内側部分31bは上記クラッチ
部材22に、これに嵌合固着されたクラッチ軸受22b
の外周との間に所定の隙間をあけて装着されている。こ
れにより、上記変速軸27を移動させると、このシスタ
31が減速ギヤ28によって移動され、これに伴ってク
ラッチ部材22を移動させるように構成されている。
次に本実施例の作用効果について説明する。
本実施例装置において、高速時には変速軸27を変速用
駆動シリンダにより上昇(図示右方向)させる。すると
減速ギヤ28が図示二点鎖線で示す直結時位置に移動
し、該減速ギヤ28の大,小歯車28a,28bと、駆
動ギヤ21,従動ギヤ24との噛合が外れるとともに、
シフタ31によってクラッチ部材22が上昇されてその
外歯22aが駆動ギヤ21の内歯21aと噛合する。そ
してこの場合クラッチ部材22は付勢ばね25で駆動ギ
ヤ21の背面のストッパ21cに当接するよう付勢さ
れ、そのためシフタ31の内側部分31bと上側のクラ
ッチ軸受22bのアウタレースとの間には軸方向に僅か
な隙間ができている。
このようにして、高速時にはロータ20はモータ軸20
c,駆動ギア21及びクラッチ部材22を介してスピン
ドル13と直結され、その結果、ロータ20の回転に
は、駆動ギヤ21からクラッチ部材22を経てそのまま
スピンドル13に伝達される。また、減速ギヤ28は駆
動ギヤ21,従動ギヤ24のいずれとも噛合していない
ことから全く回転しない。
そしてこの高速時においては、ロータ20を支持するロ
ータ軸受20a,20bは、スピンドル13がロータ2
0と同一回転速度で回転することから全く回転しないこ
ととなる。また、クラッチ軸受22bについては、その
インナレースはクラッチ部材22と共にスピンドル13
と同一回転速度で回転するものの、アウタレースはシフ
タ31との間に隙間があることからインナレースと略共
回りし、結局このクラッチ軸受22bについてもほとん
ど回転しないこととなる。
また、低速時には変速軸27を変速用駆動シリンダによ
って下降させる。すると減速ギヤ28が図示実線で示す
減速時位置に移動し、該減速ギヤ28の大,小歯車28
a,28bがそれぞれモータ軸20cの駆動ギヤ21,
スピンドル13の従動ギヤ24と噛合するとともに、シ
フタ31が付勢ばね25に抗してクラッチ部材22を下
降させ、その外歯22aと駆動ギヤ21の内歯21aと
の噛合が外れる。これにより、ロータ20とスピンドル
13とが減速ギヤ28を介して連結されたこととなり、
該ロータ20の回転は、駆動ギヤ21から減速ギヤ2
8,従動ギヤ24を通って伝達される。
そしてこのとき、ロータ軸受20a,20bは、そのア
ウタレース,インナレースがそれぞれモータ軸20c,
スピンドル13と共に回転することから、両者の回転速
度の差で回転することとなる。またクラッチ軸受22b
については、そのアウタレースがシフタ31と当接し固
定されていることから、スピンドル13の回転速度で回
転することとなる。
このように本実施例では、ロータ20をロータ軸受20
a,20bを介してスピンドル13で回転自在に支持し
たので、該軸受の回転速度は高速時には零、低速時はロ
ータ20とスピンドル13との回転速度の差という非常
な低速となり、特別の潤滑機構を考慮することなく該ロ
ータ軸受20a,20bの寿命を延長できる。
また、クラッチ軸受22bについては、高速時はそのア
ウタレースシフタ31との間に隙間ができるようにした
ので、略零回転となり、低速時は上記減速ギヤ28で減
速されて低速回転するスピンドル13と同一回転であ
り、その結果該クラッチ軸受22bについても寿命を延
長できる。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案に係るモータ内蔵型工作機械のロ
ータ支持構造によれば、ローータ軸と主軸との間にロー
タ軸受を配設してロータを主軸で回転自在に支持したの
で、該ロータ軸受の回転速度を大幅に低減でき、特別の
潤滑機構を設けることなく軸受寿命を大きく延長できる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例によるロータ支持構造が適用
された主軸頭の断面側面図、第2図は従来のロータ支持
構造を示す断面側面図である。 図において、12はボディ(フレーム)、13はスピン
ドル(主軸)、13b,13cは主軸軸受、17は主軸
駆動用モータ、20はロータ、20a,20bはロータ
軸受、20cはモータ軸、28は減速ギヤ(減速機構)
である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸を囲むように主軸駆動用モータのロー
    タを装着し、高速時は該モータのロータと主軸とを直結
    し、低速時は該ロータと主軸とを減速機構を介して接続
    するようにしたモータ内蔵型工作機械において、上記主
    軸を、主軸軸受を介してフレームで回転自在に支持する
    とともに、上記ロータが固定されたモータ軸内に挿通
    し、該モータ軸をロータ軸受を介して主軸で回転自在に
    支持したことを特徴とするモータ内蔵型工作機械のロー
    タ支持構造。
JP2115087U 1987-02-16 1987-02-16 モ−タ内蔵型工作機械のロ−タ支持構造 Expired - Lifetime JPH0630324Y2 (ja)

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JP2115087U JPH0630324Y2 (ja) 1987-02-16 1987-02-16 モ−タ内蔵型工作機械のロ−タ支持構造

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JP2115087U JPH0630324Y2 (ja) 1987-02-16 1987-02-16 モ−タ内蔵型工作機械のロ−タ支持構造

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JPS63176002U JPS63176002U (ja) 1988-11-15
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JP2115087U Expired - Lifetime JPH0630324Y2 (ja) 1987-02-16 1987-02-16 モ−タ内蔵型工作機械のロ−タ支持構造

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JP5581885B2 (ja) * 2010-08-09 2014-09-03 日本精工株式会社 主軸装置及びそれを備えた工作機械

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