JPH06302436A - 積層型ノイズ吸収素子複合体 - Google Patents
積層型ノイズ吸収素子複合体Info
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- JPH06302436A JPH06302436A JP10883093A JP10883093A JPH06302436A JP H06302436 A JPH06302436 A JP H06302436A JP 10883093 A JP10883093 A JP 10883093A JP 10883093 A JP10883093 A JP 10883093A JP H06302436 A JPH06302436 A JP H06302436A
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- Japan
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- coil
- coil conductors
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Abstract
(57)【要約】
【目的】コイル導体間のクロスト−クを防止でき、ま
た、小型化が図れ、かつ、製造が容易な構造の積層型ノ
イズ吸収素子複合体を提供する。 【構成】磁性層とコイル導体層とを交互に積層すること
により、複数のチャンネルに対応した複数のコイル導体
を内蔵して形成した積層型ノイズ吸収素子複合体におい
て、各々のコイル導体11の間に、コイル導体11の積
層方向に導体層を重ねて板状の接地導体13を設けた。
前記板状の接地導体13の代わりに、コイル導体層と同
層にジグザグ状の接地導体を用いてもよい。コイル導体
に通電することによって発生した磁束のうち、隣接する
コイル導体に向かう磁束は、接地導体に流れる電流とし
て消費されるため、隣接するコイル導体に到達しにくく
なり、また、接地導体の介在により、隣接コイル導体間
の静電結合が弱くなるので、クロストークを生じない。
た、小型化が図れ、かつ、製造が容易な構造の積層型ノ
イズ吸収素子複合体を提供する。 【構成】磁性層とコイル導体層とを交互に積層すること
により、複数のチャンネルに対応した複数のコイル導体
を内蔵して形成した積層型ノイズ吸収素子複合体におい
て、各々のコイル導体11の間に、コイル導体11の積
層方向に導体層を重ねて板状の接地導体13を設けた。
前記板状の接地導体13の代わりに、コイル導体層と同
層にジグザグ状の接地導体を用いてもよい。コイル導体
に通電することによって発生した磁束のうち、隣接する
コイル導体に向かう磁束は、接地導体に流れる電流とし
て消費されるため、隣接するコイル導体に到達しにくく
なり、また、接地導体の介在により、隣接コイル導体間
の静電結合が弱くなるので、クロストークを生じない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器の電源ライン
や信号ラインに挿入されて高周波ノイズを遮断するノイ
ズ吸収素子に係り、より詳しくは、複数のチャンネルに
対応した複数のインダクタを内蔵して形成した積層型ノ
イズ吸収素子複合体に係り、特にそのクロスト−ク防止
構造に関する。
や信号ラインに挿入されて高周波ノイズを遮断するノイ
ズ吸収素子に係り、より詳しくは、複数のチャンネルに
対応した複数のインダクタを内蔵して形成した積層型ノ
イズ吸収素子複合体に係り、特にそのクロスト−ク防止
構造に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、電
源ラインあるいは信号ラインに挿入されるノイズ吸収素
子は、ビーズと称する円筒状の磁性体でなるものであっ
て、リード線をその中に挿通して使用されるものであっ
た。しかし近年における小型化、薄型化の要求に応える
ために、ノイズ吸収素子を、複数のチャンネルにそれぞ
れ対応する複数のコイル導体を磁性体中に内蔵した積層
体により構成することが行われている。
源ラインあるいは信号ラインに挿入されるノイズ吸収素
子は、ビーズと称する円筒状の磁性体でなるものであっ
て、リード線をその中に挿通して使用されるものであっ
た。しかし近年における小型化、薄型化の要求に応える
ために、ノイズ吸収素子を、複数のチャンネルにそれぞ
れ対応する複数のコイル導体を磁性体中に内蔵した積層
体により構成することが行われている。
【0003】このようなノイズ吸収素子複合体におい
て、より小型化して省スペース化するためにチャンネル
対応のコイル導体を近接させると、あるチャンネルの信
号が他のチャンネルに回り込むクロストークが発生す
る。このようなクロストークを防止するため、例えば特
開平3−159206号公報として本出願人が提案して
いるクロストーク防止構造を採用することが考えられ
る。図5(A)は、該公報において開示した積層部品を
示す断面図、同(B)はそのA−A部分断面図である。
この積層部品は、複数の導体6と誘電体層7とを積層す
ることにより形成された複合コンデンサ5に積層構造の
複合インダクタ1Aを積層して一体化し、コイル導体3
の一端あるいはコンデンサ4の一方の電極となる導体6
が接続される外部端子8を側面に形成したものであり、
複合インダクタ1Aにおいて、インダクタ2aと隣接す
るインダクタ2bとの間のクロストークを防止するた
め、各々のインダクタ2a、2bを、閉ループを構成す
る複数個のリング状導体10により囲んで形成したもの
である。
て、より小型化して省スペース化するためにチャンネル
対応のコイル導体を近接させると、あるチャンネルの信
号が他のチャンネルに回り込むクロストークが発生す
る。このようなクロストークを防止するため、例えば特
開平3−159206号公報として本出願人が提案して
いるクロストーク防止構造を採用することが考えられ
る。図5(A)は、該公報において開示した積層部品を
示す断面図、同(B)はそのA−A部分断面図である。
この積層部品は、複数の導体6と誘電体層7とを積層す
ることにより形成された複合コンデンサ5に積層構造の
複合インダクタ1Aを積層して一体化し、コイル導体3
の一端あるいはコンデンサ4の一方の電極となる導体6
が接続される外部端子8を側面に形成したものであり、
複合インダクタ1Aにおいて、インダクタ2aと隣接す
るインダクタ2bとの間のクロストークを防止するた
め、各々のインダクタ2a、2bを、閉ループを構成す
る複数個のリング状導体10により囲んで形成したもの
である。
【0004】このように、複数の閉ループの導体10に
よって各々のインダクタ2a、2bを囲むことにより、
例えばインダクタ2aを構成するコイル導体3に通電す
ることによって発生した磁束のうち、隣接するインダク
タ2bに向かう磁束φAは、閉ループの導体10に鎖交
し、渦電流として消費されるため、隣接するインダクタ
2bに到達しにくくなり、クロストークを防止すること
ができる。
よって各々のインダクタ2a、2bを囲むことにより、
例えばインダクタ2aを構成するコイル導体3に通電す
ることによって発生した磁束のうち、隣接するインダク
タ2bに向かう磁束φAは、閉ループの導体10に鎖交
し、渦電流として消費されるため、隣接するインダクタ
2bに到達しにくくなり、クロストークを防止すること
ができる。
【0005】しかし、このように構成された複合インダ
クタ1Aは、各々のインダクタ2a、2bを囲んで導体
10を形成するため、外形が大きくなり、小型化するこ
とが困難であった。
クタ1Aは、各々のインダクタ2a、2bを囲んで導体
10を形成するため、外形が大きくなり、小型化するこ
とが困難であった。
【0006】また、上述の例の他にも、複数の積層イン
ダクタを有する積層電子部品において、各々のインダク
タ2a、2bの間のクロストークの発生を防止する構造
として、図5(C)の断面図に示すように、インダクタ
2a、2bの間に非磁性層13を形成したものがある。
このような構造とすれば、インダクタ2aを構成するコ
イル導体3に通電することによって発生した磁束のう
ち、隣接するインダクタ2bに向かう磁束は、インダク
タ間に設けられた非磁性層13の部分で通りにくくな
り、クロストークが防止される。
ダクタを有する積層電子部品において、各々のインダク
タ2a、2bの間のクロストークの発生を防止する構造
として、図5(C)の断面図に示すように、インダクタ
2a、2bの間に非磁性層13を形成したものがある。
このような構造とすれば、インダクタ2aを構成するコ
イル導体3に通電することによって発生した磁束のう
ち、隣接するインダクタ2bに向かう磁束は、インダク
タ間に設けられた非磁性層13の部分で通りにくくな
り、クロストークが防止される。
【0007】しかし、このように構成された複合インダ
クタ1Bは、小型化には有利であるが、インダクタを形
成するためのコイル導体層および絶縁性の磁性体層の他
に、非磁性体層の形成工程が必要なため、製造工程が複
雑となり生産性が悪いという問題点があった。
クタ1Bは、小型化には有利であるが、インダクタを形
成するためのコイル導体層および絶縁性の磁性体層の他
に、非磁性体層の形成工程が必要なため、製造工程が複
雑となり生産性が悪いという問題点があった。
【0008】本発明は、上記した実情に鑑み、線路に挿
入されるコイル導体間のクロスト−クを防止でき、ま
た、小型化が図れ、かつ、製造が容易な構造の積層型ノ
イズ吸収素子複合体を提供することを目的とする。
入されるコイル導体間のクロスト−クを防止でき、ま
た、小型化が図れ、かつ、製造が容易な構造の積層型ノ
イズ吸収素子複合体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による積層型ノイ
ズ吸収素子複合体は、上記目的を達成するため、磁性層
とコイル導体層とを交互に積層することにより、複数の
チャンネルに対応した複数のコイル導体を内蔵して形成
した積層型ノイズ吸収素子複合体において、各々のコイ
ル導体の間に、コイル導体の積層方向に導体層を重ねて
板状の接地導体を設けたことを特徴とする。
ズ吸収素子複合体は、上記目的を達成するため、磁性層
とコイル導体層とを交互に積層することにより、複数の
チャンネルに対応した複数のコイル導体を内蔵して形成
した積層型ノイズ吸収素子複合体において、各々のコイ
ル導体の間に、コイル導体の積層方向に導体層を重ねて
板状の接地導体を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明によれば、コイル導体に通電することに
よって発生した磁束のうち、隣接するコイル導体に向か
う磁束は、接地導体に流れる電流として消費されるた
め、隣接するコイル導体に到達しにくくなり、また、接
地導体の介在により、隣接コイル導体間の静電結合が弱
くなるので、クロストークを生じない。
よって発生した磁束のうち、隣接するコイル導体に向か
う磁束は、接地導体に流れる電流として消費されるた
め、隣接するコイル導体に到達しにくくなり、また、接
地導体の介在により、隣接コイル導体間の静電結合が弱
くなるので、クロストークを生じない。
【0011】
【実施例】図1は本発明による積層型ノイズ吸収素子複
合体の一実施例を示す斜視図である。図1において図5
と同じ符号は同じ部材または部分を示す。本実施例の積
層型ノイズ吸収素子複合体は、従来の積層電子部品と同
様に、電気絶縁性の高いフェライト粉とバインダ−から
なる磁性体ペ−ストと、例えばAg、Ag−Pd、Cu、Ni、Pd
等の金属粉とバインダ−とを混合してなる導体ペ−スト
とを、印刷法により交互に積層するか、あるいはシ−ト
法を用いて、もしくはこれらを複合した方法によって積
層することにより、磁性体4の内部に複数(本例では3
つ)のチャンネルにそれぞれ対応したコイル導体11を
形成し、これらのコイル導体11の間に、外面の接地導
体12に接続した板状をなす接地導体13を設けたもの
である。14、15は各コイル導体11の入力端子、出
力端子である。
合体の一実施例を示す斜視図である。図1において図5
と同じ符号は同じ部材または部分を示す。本実施例の積
層型ノイズ吸収素子複合体は、従来の積層電子部品と同
様に、電気絶縁性の高いフェライト粉とバインダ−から
なる磁性体ペ−ストと、例えばAg、Ag−Pd、Cu、Ni、Pd
等の金属粉とバインダ−とを混合してなる導体ペ−スト
とを、印刷法により交互に積層するか、あるいはシ−ト
法を用いて、もしくはこれらを複合した方法によって積
層することにより、磁性体4の内部に複数(本例では3
つ)のチャンネルにそれぞれ対応したコイル導体11を
形成し、これらのコイル導体11の間に、外面の接地導
体12に接続した板状をなす接地導体13を設けたもの
である。14、15は各コイル導体11の入力端子、出
力端子である。
【0012】図2はこの積層型ノイズ吸収素子複合体の
製造工程を示す図であり、まず(a)に示すように、フ
ェライトの粉末をペースト化したシートないし層よりな
る磁性層4aを用意する。次に(b)に示すように、前
記材質でなる金属粉末のペーストからなるチャンネル対
応の3本の線状のコイル導体層11aを印刷により形成
する。これら3本のコイル導体層11aは始端sが前記
入力端子14に接続される引き出し線を兼ねたものであ
る。また、このコイル導体層11aの形成同時に、これ
らのコイル導体層11aの間に、接地導体層13aを印
刷する。次に(c)に示すように、コイル導体層11a
の終端および接地導体層13aだけを残して、コイル導
体層11aを覆うように、半面分の磁性層4bをシート
または印刷により形成する。次に(d)に示すように、
3本のコ字形をなすコイル導体層11bを、その始端を
前記コイル導体層11aの磁性層4bにより覆われてい
ない終端に重ねて形成すると同時に、これらのコイル導
体層11aの間に、接地導体13bを前記接地導体13
aに重ねて印刷する。次に(e)に示すように、コイル
導体層11bの終端および接地導体層13bだけを残し
て、コイル導体層11bを覆うように、他の半面分の磁
性層4cをシートあるいは印刷により形成する。次に
(f)に示すように、コ字形をなすコイル導体層11c
を、その始端を前記コイル導体層11bの磁性層4bに
より覆われていない終端に重ねて形成すると同時に、こ
れらのコイル導体層11cの間に、接地導体13cを前
記接地導体13bに重ねて印刷する。次に(g)に示す
ように、コイル導体層11cの終端および接地導体層1
3cだけを残して、コイル導体層11cを覆うように、
半面分の磁性層4dを形成する。続いて前記(d)〜
(g)の工程を必要ターン数だけ繰り返した後、(h)
に示すように、終端fを有するコイル導体層11dと接
地導体層13dとを形成した後、(i)に示すように、
各接地導体層13dの中央に対応する部分に開口部15
を有する磁性層4eを印刷またはシートにより積層す
る。次に(j)に示すように、前記開口部16に引き出
し線となる接地導体13eを充填する。
製造工程を示す図であり、まず(a)に示すように、フ
ェライトの粉末をペースト化したシートないし層よりな
る磁性層4aを用意する。次に(b)に示すように、前
記材質でなる金属粉末のペーストからなるチャンネル対
応の3本の線状のコイル導体層11aを印刷により形成
する。これら3本のコイル導体層11aは始端sが前記
入力端子14に接続される引き出し線を兼ねたものであ
る。また、このコイル導体層11aの形成同時に、これ
らのコイル導体層11aの間に、接地導体層13aを印
刷する。次に(c)に示すように、コイル導体層11a
の終端および接地導体層13aだけを残して、コイル導
体層11aを覆うように、半面分の磁性層4bをシート
または印刷により形成する。次に(d)に示すように、
3本のコ字形をなすコイル導体層11bを、その始端を
前記コイル導体層11aの磁性層4bにより覆われてい
ない終端に重ねて形成すると同時に、これらのコイル導
体層11aの間に、接地導体13bを前記接地導体13
aに重ねて印刷する。次に(e)に示すように、コイル
導体層11bの終端および接地導体層13bだけを残し
て、コイル導体層11bを覆うように、他の半面分の磁
性層4cをシートあるいは印刷により形成する。次に
(f)に示すように、コ字形をなすコイル導体層11c
を、その始端を前記コイル導体層11bの磁性層4bに
より覆われていない終端に重ねて形成すると同時に、こ
れらのコイル導体層11cの間に、接地導体13cを前
記接地導体13bに重ねて印刷する。次に(g)に示す
ように、コイル導体層11cの終端および接地導体層1
3cだけを残して、コイル導体層11cを覆うように、
半面分の磁性層4dを形成する。続いて前記(d)〜
(g)の工程を必要ターン数だけ繰り返した後、(h)
に示すように、終端fを有するコイル導体層11dと接
地導体層13dとを形成した後、(i)に示すように、
各接地導体層13dの中央に対応する部分に開口部15
を有する磁性層4eを印刷またはシートにより積層す
る。次に(j)に示すように、前記開口部16に引き出
し線となる接地導体13eを充填する。
【0013】このようにして得た積層体を高温で焼成し
て焼結体を得る。そして必要に応じて周辺面を研磨す
る。そして図1に示した端子14、15および外面接地
導体12をメッキや焼き付け等によって形成する。前記
接地導体13は外面接地導体12に接続される。
て焼結体を得る。そして必要に応じて周辺面を研磨す
る。そして図1に示した端子14、15および外面接地
導体12をメッキや焼き付け等によって形成する。前記
接地導体13は外面接地導体12に接続される。
【0014】このような構造とすれば、一つのコイル導
体4で発生した磁束のうち、隣接するコイル導体4に向
かう磁束は、接地導体13と鎖交し、電流として消費さ
れるので、クロストークが防止される。また、コイル導
体4間の導体13が接地されていることにより、コイル
導体4、4間の静電的な結合も防止され、この点からの
クロストークも防止される。
体4で発生した磁束のうち、隣接するコイル導体4に向
かう磁束は、接地導体13と鎖交し、電流として消費さ
れるので、クロストークが防止される。また、コイル導
体4間の導体13が接地されていることにより、コイル
導体4、4間の静電的な結合も防止され、この点からの
クロストークも防止される。
【0015】図3(A)は本発明の他の実施例を示す斜
視図、同(B)は(A)のE−E断面図であり、本実施
例は、コイル導体4、4間に、これらのコイル導体4と
同時に同層をなすジグザグ状の接地導体13を設けたも
のである。
視図、同(B)は(A)のE−E断面図であり、本実施
例は、コイル導体4、4間に、これらのコイル導体4と
同時に同層をなすジグザグ状の接地導体13を設けたも
のである。
【0016】図4は図3の実施例の製造工程を示す図で
あり、図2の例と異なるところは、接地導体13a〜1
3dが積層体の約半幅弱の範囲にわたって形成され、各
層13a〜13dはそれぞれ中央部で重なり、各層間に
磁性層4b〜4dがそれぞれ介在する積層構造をなす。
本実施例によれば、前記実施例に比較して磁束遮蔽効果
は多少劣るものの、クロストークを防止する上では充分
な効果が得られる。
あり、図2の例と異なるところは、接地導体13a〜1
3dが積層体の約半幅弱の範囲にわたって形成され、各
層13a〜13dはそれぞれ中央部で重なり、各層間に
磁性層4b〜4dがそれぞれ介在する積層構造をなす。
本実施例によれば、前記実施例に比較して磁束遮蔽効果
は多少劣るものの、クロストークを防止する上では充分
な効果が得られる。
【0017】本発明は、コイル導体を3/4ターンずつ
あるいは1ターンずつ積層するものにも適用でき、ま
た、複合コンデンサ等と一体に重ねたものにも適用可能
であり、また、この複合インダクタ等を構成する基板の
上にICを搭載することにより、混成集積回路部品を構
成することができる。なお、本発明を、複数のコンデン
サが内蔵された複合コンデンサに適用して、隣接するコ
ンデンサの電極間に前記積層構造でなる板状またはジグ
ザグ状の内蔵接地導体を設けた場合においても、隣接コ
ンデンサ間のクロストークを防止する効果をあげること
ができる。
あるいは1ターンずつ積層するものにも適用でき、ま
た、複合コンデンサ等と一体に重ねたものにも適用可能
であり、また、この複合インダクタ等を構成する基板の
上にICを搭載することにより、混成集積回路部品を構
成することができる。なお、本発明を、複数のコンデン
サが内蔵された複合コンデンサに適用して、隣接するコ
ンデンサの電極間に前記積層構造でなる板状またはジグ
ザグ状の内蔵接地導体を設けた場合においても、隣接コ
ンデンサ間のクロストークを防止する効果をあげること
ができる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、隣接するコイル導体で
発生する磁束が電流として消費されると共に、コイル導
体間の静電結合が内蔵接地導体によって防止されるた
め、クロストークを有効に防止することができる。ま
た、クロストーク防止用導体をコイル導体の間に設けた
ので、コイル導体を囲むようにクロストーク防止用導体
を設ける場合に比較して小型化に寄与することができ
る。また、接地導体はコイル導体と同材質の導体によっ
て作製できるので、非磁性材層を設ける従来構造に比較
して製造工程が簡略化し、価格の低廉化に寄与できる。
発生する磁束が電流として消費されると共に、コイル導
体間の静電結合が内蔵接地導体によって防止されるた
め、クロストークを有効に防止することができる。ま
た、クロストーク防止用導体をコイル導体の間に設けた
ので、コイル導体を囲むようにクロストーク防止用導体
を設ける場合に比較して小型化に寄与することができ
る。また、接地導体はコイル導体と同材質の導体によっ
て作製できるので、非磁性材層を設ける従来構造に比較
して製造工程が簡略化し、価格の低廉化に寄与できる。
【図1】本発明による積層型ノイズ吸収素子複合体の一
実施例を示す斜視図である。
実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の実施例の製造工程図である。
【図3】(A)は本発明による積層型ノイズ吸収素子複
合体の他の実施例を示す斜視図、(B)はE−E断面図
である。
合体の他の実施例を示す斜視図、(B)はE−E断面図
である。
【図4】図3の実施例の製造工程図である。
【図5】(A)は従来の混成集積回路部品の一例を示す
断面図、(B)はそのA−A部分断面図、(C)は従来
の積層電子部品の他の例を示す断面図である。
断面図、(B)はそのA−A部分断面図、(C)は従来
の積層電子部品の他の例を示す断面図である。
4 磁性体 4a〜4e 磁性層 11 コイル導体 11a〜11d コイル導体層 12 外面の接地導体 13 接地導体 13a〜13e 接地導体層 14 入力端子 15 出力端子
Claims (2)
- 【請求項1】磁性層とコイル導体層とを交互に積層する
ことにより、複数のチャンネルに対応した複数のコイル
導体を内蔵して形成した積層型ノイズ吸収素子複合体に
おいて、各々のコイル導体の間に、コイル導体の積層方
向に導体層を重ねて板状の接地導体を設けたことを特徴
とする積層型ノイズ吸収素子複合体。 - 【請求項2】請求項1において、前記板状の接地導体の
代わりに、コイル導体層と同層にジグザグ状の接地導体
を設けたことを特徴とする積層型ノイズ吸収素子複合
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10883093A JP3233306B2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 積層型ノイズ吸収素子複合体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10883093A JP3233306B2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 積層型ノイズ吸収素子複合体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06302436A true JPH06302436A (ja) | 1994-10-28 |
JP3233306B2 JP3233306B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=14494634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10883093A Expired - Fee Related JP3233306B2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 積層型ノイズ吸収素子複合体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3233306B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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