JPH0630223Y2 - パチンコ機における賞球流出規制装置 - Google Patents

パチンコ機における賞球流出規制装置

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JPH0630223Y2
JPH0630223Y2 JP1740989U JP1740989U JPH0630223Y2 JP H0630223 Y2 JPH0630223 Y2 JP H0630223Y2 JP 1740989 U JP1740989 U JP 1740989U JP 1740989 U JP1740989 U JP 1740989U JP H0630223 Y2 JPH0630223 Y2 JP H0630223Y2
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裕豊 永野
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、パチンコ機における賞球流出規制装置にか
かり、さらに詳述すれば、パチンコ機裏側の賞球用給出
部から前側の球受け皿に連絡された排出経路内における
賞球の流通状態を緩和規制するとともに、賞球の機外へ
の零れ出しを制止するための賞球流出規制装置に関す
る。
〔技術背景〕
第11図に略示されるように周知のパチンコ機Pでは、機
枠1に組立てられた開閉式の前枠2の開口前面に、ガラ
ス扉3及び支持板4がともに開閉自在に装着され、また
前枠2の内側に固定された保持枠5に遊技盤6が着脱交
換自在にセットされており、そして支持板4前面の球受
け皿7内に遊技球が投入されているもとで、打球発射装
置8が操作部8Aの操作に伴い駆動されると、同装置8の
打球作動と、支持板4内側にセットされた球送り装置9
の球送り作動との協動に従い、遊技球が保持枠5前面の
発射レール10に1個ずつ送込まれた後、遊技盤6内に打
出される。
この打球遊技において、遊技盤6内の遊技球が各位置の
入賞具に入ってセーフ球とされることに対し、前枠2裏
側の機構セット盤11における賞球給出部12から所定数の
賞球が給出されることになり、以降この賞球について
は、機構セット盤11に形成された排出路13の下流端出口
から保持枠5に形成された球出口14そして支持板4内側
に装着された球通入具15に至る排出経路内を流出して球
受け皿7へ排出される。そして皿内のパチンコ球が充満
した以降は、排出経路内において2段状態(つまり底面
に沿って貯留された下段賞球に上段賞球が載った状態)
で貯留され、このもとで遊技の進行において球受け皿7
内のパチンコ球が減少されることに伴い、排出経路の貯
留賞球が順次皿内に排出される。なお賞球は、球受け皿
7及び排出経路に亘り充満した以後において、排出路12
から分岐路16を介し下の球受け皿17へ排出される。
斯るパチンコ機にあって、賞球給出部12から給出された
賞球を球受け皿7へ速やかに排出すべく、上記排出経路
の底面が、比較的大きな勾配で前下り傾斜とされるとと
もに、前方に従って順次段差が付されている。これによ
り排出経路内の賞球が、相当な勢いを以て素早く流出し
得るが、時には各段差部位において飛び弾み状態を呈
し、球受け皿7内のパチンコ球が未だ少ない時点では、
球受け皿内に通出した賞球が勢い余って皿外へ飛び出し
てしまうことがある。また前記支持板4の内側部分に何
らかの支障(例えば前記打球発射装置8による球飛び不
良や球送り装置9の作動不良等)が発生したために、当
該部分の点検、調整等にあたり支持板4を開放した場合
には、排出経路内の賞球が、排出口14の下流端出口、球
通入具15の上流端入口の夫々から機外へ零れ落ちてしま
う。このため賞球の「皿外への飛び出し及び機外への零
れ出しを解消する技術が希求されている。
〔従来技術及びその問題点〕
前述した背景にあって、上述した「賞球の球受け皿外へ
の飛び出し」を解消するための対策例として、従来では
第12図に例示されるように、球通入具15内の上半分程の
両側に、賞球と当接し得る一対の緩和規制用の堰片18を
前向き斜状に突出形成したものがある。この技術によれ
ば、球出口14から球通入具15に通入される賞球にあっ
て、両堰片18と一旦当接した賞球については、その勢い
が緩和されて球受け皿7への飛び出しを効果的に抑制し
得るが、両堰片18と当接しないまま中央部を通出した賞
球については、勢いよく皿7内に排出されて時には飛び
出すことがある。また両堰片18が球通入具15内の上段の
賞球を遮ってしまうことから、球受け皿7が未だ満杯前
状態にあっても、球通入具15の後半から前記球出口14そ
して排出路13に亘り賞球が貯留されてしまい、遊技者に
とっては「皿内の球充満による満足感」を味わえないこ
とがある。その上球通入具15内において双方の堰片18の
形成にあたり、その位置及び形状そして向き等の設定事
項に案外難しさがある。ちなみに堰片18を球通入具15内
の上流端入口側又は下流端出口側に形成した場合には球
詰りが多発し易い。
一方「賞球の零れ落ち」を解消するための対策例とし
て、従来では第13図に例示されるように、球出口14の出
口前方に、支持体4の開閉変化において球通入具15で拘
束及び解放される弾性変形自在な軟質合成樹脂製の球止
めカバー19が装着され、このカバー19の可動片19aによ
り球出口14から零れ出した賞球を受け止めるようにした
ものがある。しかしこの技術では、可動片19aが折目溝1
9bを利用して倒伏状態と起立状態とに弾性変形し易いよ
うになっているため、支持板4が長期間において通常の
閉鎖セット状態のまま保持されている場合には、折り曲
げ状態のくせが付いてしまう。このため現実として支持
板4の開放時において、球止めカバー19の可動片19a
が、球通入具15から解放されても自己の弾性復帰力を以
て起立状態に復帰保持されず、倒伏状態を呈したままと
なることがあり、球出口14から零れ落ちた賞球を的確に
受け止め得ないまま、機外への飛散を招いている。ちな
みに上記折目溝19bが省略された場合では、可動片19aが
倒伏状態と起立状態とに適正かつ速やかに変化し得な
い。
また「賞球の零れ出し」を解消するための今一つの対策
例として、従来では第14図に例示されるように球通入具
15に、針金状素材より折曲形成された弾力性を有する規
制部材20が昇降傾動自在に装着されており、支持板4の
閉鎖セット状態では、規制部材20が、前記保持枠5の発
射盤部5aの前側の案内片20bで拘束された際に全体的に
下傾変位されてその横杆部20aを球通入具15の入口下方
に保持し、また支持板4の開放状態では、規制部材20が
案内片20bから解放された際に弾性的に上傾復帰されて
横杆部20aを球通入具15の入口の下段部に変位保持する
ようにした技術内容が実施されていた。従ってこの技術
によれば、支持板4の開放時において規制部材20の横杆
部20aを利用して球通入具15内の下段に位置する賞球の
零れ出しを抑制し得るが、同具15内に上段(2段目)に
位置する賞球については何ら規制できず、現実として入
口側からの「球零れ」が多々生じている。
〔考案の目的〕
本考案の目的は、球受け皿用の支持板の閉鎖セット状態
では、遊技盤側の球出口と支持板側の球通入具とに亘る
賞球用排出経路内での賞球の流出勢いを適宜緩和規制し
て良好な流出状態を維持し、支持板の開放状態では、賞
球の係止及び受け止めをなし得るようにした賞球流出規
制装置を提供し、以て賞球の皿外への飛散及び機外への
零れ出しを防止することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、前述の従来問題を解決するために新規に提案
した「支持板の開閉連動形態の賞球流出規制装置」であ
り、前枠の内側にセットされた遊技盤側の側方下部に、
遊技盤裏側における賞球給出部と連絡された排出路の下
流端出口に連通される球出口が形成される一方、前枠の
前側に装着された支持板の開閉支点部側裏面に、球受け
皿の上流部に連通された球通入具が形成され、支持板の
通常の閉鎖セット状態では、球出口の下流端の前向き出
口に対し、球通入具の上流端の後向き入口が、所要対向
間隔をおいて連通可能とされ、上記球通入具の裏側に、
上記球出口の前側に形成された変移案内部材に対し当接
及び離隔し得る昇降規制部材が、上下方向へ変移自在に
装着されて常には一方向へ付勢保持され、この昇降規制
部材に、上記球通入具の入口に位置される第1及び第2
の規制杆が球の直径より適宜大きい流通間隔を以て上下
平行状に配置されており、そしてこの昇降規制部材につ
いて、上記支持板の閉鎖セット状態では、上記変移案内
部材に当接したまま反付勢方向へ変位されることに従
い、上記第1及び第2の規制杆が、球通入具の入口に対
する所定位置に変位して一方の規制杆を賞球と当接可能
な入口の中段部位に保持され、また支持板の開放状態で
は、上記変位案内部材から離隔して付勢方向へ復帰変移
されることに従い、上記第1及び第2の規制杆が、球通
入具の入口内の賞球を係止し得る下段部と上段部の各位
置に保持されるように設定し、上記球出口の出口の前下
方に、上記支持板裏側の操作部と当接及び離隔し得る球
受け部材が、前後方向へ変移自在に装着されて付勢手段
により常には前方へ付勢されており、この球受け部材に
ついて、上記支持板の閉鎖セット状態では、操作部に拘
束されて後方へ変移され、また支持板の開放状態では、
操作部から解放された際に前方へ変移されるように設定
した賞球流出規制装置である。
〔作用〕
本考案の賞球流出規制装置によれば、支持板の通常の閉
鎖セット状態では、球出口に対し球通入具が対向連通状
態に保持された条件にあって、昇降規制部材は、球出口
側の変移案内部材で拘束されて反付勢方向へ変移され、
その第1及び第2の規制杆を、球出口と球通入具との対
向間隔内において賞球の流通を許容し得る下段と中段又
は中段と上段の各位置に変位し、そして一方の規制杆を
賞球と接触又は当接し得る中段部位に保持したもとで、
賞球の流出勢いを適宜緩和規制しつつ賞球を速やかに流
出する。また球受け部材では、操作部で拘束されて後方
へ変移されたまま賞球の流出を阻害しない状態に保持さ
れている。
一方支持板の開放状態時では、球通入具が球出口から離
隔退避されたことに関連して、上記規制部材は、上記変
移案内部材から解放された際に即座に復帰変移し、第1
及び第2の規制杆を球通入具内の賞球を係止し得る下段
部と上段部の各位置に保持したもとで、賞球が球通入具
の入口側から零れ落ちることを積極的に阻止する。また
球受け部材では、操作部から解放された際に前方へ変移
されて球出口から零れ落ちる賞球を受入れて機外への飛
散を防止する。
〔実施例〕
本考案にかかる賞球流出規制装置について、好適な実施
例を挙げて添付図面を参照して説明する。まず本例装置
が実施される前述の第11図と同様なパチンコ機Pにおけ
る賞球用排出経路側を主に要約説明すると、前枠2内側
の遊技盤6用の保持枠5では、横長方形の発射盤部5aと
ほぼ三角形状の不正防止盤部5bとの連接部位に、方形の
球出口14が開口形成されており、その上流端の入口14a
を後向きに開口し、また下流端の出口14bを前向きに開
口している。なお出口14bは、発射盤部5aの前面より少
し(約3〜4mm)前方へ突出されている場合を示す。上
記保持枠5の裏側において開閉及び着脱が自在に装備さ
れた機構セット盤11では、遊技盤6側で発生したセーフ
球の通出処理に必要な機構部等が構成される他、第11図
中の賞球給出部12から給出された賞球を上の球受け皿7
へ排出するための主排出路13が縦設されて、その下流端
の横出口13aを上記球出口14の入口14aと整合連通してい
る。
一方前枠2に装着された支持板4では、その開閉支点部
4a寄りに開口した取付け口4bに、合成樹脂製の球通入具
15が当嵌されてビス等により取着固定されている。この
球通入具15は、前後両端面を開口した角筒形状に成形さ
れており、その上流端の後向き入口15aを、上記球出口1
4の出口14bに対し連通可能とし、また下流端の前向き出
口15bを、支持板4前面の球受け皿7の皿部7aに適宜段
差を以て連通されている。
なお前記主排出路13の横出口13a及び球出口14そして球
通入具15においては、賞球用流通面域の底面が、第4.6
図に示されるようにほぼ一定の勾配を以て前下り傾斜と
されるとともに、所要の段差を付されており、また流通
面域の幅が、第5図に示されるように順次広くされてい
る。そして上記支持板4が通常の閉鎖セット状態に保持
されているもとでは、球出口14の出口14bに対し球通入
具15の入口15aが所要の対向間隔(約3〜4mm)を以て
連通状態に保持される場合を例示する。
前述した賞球用排出経路に対し実施された本例の賞球流
出規制装置では、前記支持板4の開閉変化に即応して連
動的に状態変化し得る形態であって、図示のように球通
入具15側に昇降規制部材21が装着され、また球出口14側
に球受け箱33が装着されている。すなわち昇降規制部材
21は、球出口14から球通入具15に亘る賞球の流通勢いの
緩和規制を主として、球通入具15の入口15aからの賞球
の零れ落ちをも規制するためのもので、球通入具15の両
側外の上下段位置に支ピン24を利用して片持ち水平の向
き枢着された第1、第2の傾動アーム22.23と、各組の
アーム22.23の自由端間に横通連結されて入口15a外に位
置された上下の第1、第2の規制杆25.26と、双方の規
制杆25.26の両端部に連結された一対の縦支持杆27と、
を以て四節の平行リンク機構形態とされており、そして
付勢手段28(上記支ピン24に装着されたねじりばねを示
す。)を利用して全体が常には一方向(図示上方)へ付
勢されるとともに、球通入具15の両側に形成された突起
29に係止されて付勢側の所定位置に保持されるようにな
っている。
そして上述の昇降規制部材21の全体を昇降変化させるた
めの手段として、上記両側の縦支持杆27の上端部間に第
3の規制杆30が連結されている一方、前記球出口14の出
口14bの上部に変移案内片31が突出されており、支持板
4の開閉変移において第3の規制杆30が、変移案内片31
の下縁に形成された斜状の案内面32に当接する範囲内で
変位し得ることに従って、部材21全体が、下傾及び上傾
の各位置に弾性的に変移される。なお上記傾動アーム2
2.23及び縦支持杆27は、ともに薄肉金属素材より形成さ
れ、また各規制杆25.26.30は、ともに線状素材より同一
サイズ(直径及び長さ)に形成されて球の直径より適宜
大きい賞球用流通間隔Gを以て3段平行状態に保持され
ている。
一方前記球受け箱33は、支持板4の開放時に球出口14か
ら零れ出す賞球を受け入れるためのもので、上面を開口
した合成樹脂製の方形箱とされて前記保持枠5の発射盤
部5aに対し前後方向へ出没変移が自在に装着されてい
る。すなわちこの箱33については、発射盤部5aに開口さ
れた横長方形の口36に挿入されて、その下面両側に形成
した突条34を、口36の両側下端に形成されて前方へ延出
された一対の案内レール37に合せ、またその下面中央に
形成した連繋片35を、口36の下縁中央に固定されて前方
へ延出された支杆38に挿通しており、そして支杆38に挿
通された付勢手段39(発射盤部5aと連繋片35の間に介在
したコイルバネを図示)により常には前方へ付勢されて
いる。なお箱33の底面は、出口40に向けて下り勾配とさ
れている。また上記支杆38は、発射盤部5aの裏面に形成
された支持筒41にねじを利用して挿入支持されるとし、
その前端の頭部38aが箱33の前方へのストッパーとされ
る。
そして上記球受け箱33の変移手段として、前記支持板4
の裏側図示では球通入具15の下部に、操作具42が装着さ
れてその頭部42aを球受け箱33の前面に当接及び離隔可
能としている。この操作具42は、ビス状のものを図示
し、支持筒43に対し突出量が調整自在に挿入支持されて
いるとする。44は前記保持枠5の発射盤部5aの前面にビ
ス等で固定された合成樹脂製の球受けカバーで、球受け
箱33の出口40から放出される賞球を、底板44aと垂直板4
4bとの間に形成される空間通路45に受入れて、前記下の
球受け皿17側に排出する。
従って前述のように構成された本例の賞球流出規制装置
では、支持板4の開閉状態(球出口14に対する球通入具
15の遠近方向への変移)に関連して、昇降規制部材21が
球通入具15の入口15aに対し昇降変位し得、また球受け
箱33が前後方向へ出没変移し得、これに基いて賞球の流
通状態の規制及び賞球の機外への飛散を防止し得る。
そこで支持板4の閉鎖セット状態時における本例装置の
状態について観ると、第3.4図に示されるように上記昇
降規制部材21では、第3規制杆30が球出口14側の変移案
内片31の案内面32の傾斜に沿って押下げられたことに従
い、図示のように球通入具15の入口15aと、球出口14の
出口14bとの間において、第1規制杆25が下端位置に、
また第2規制杆26が中段位置に夫々保持される。一方上
記球受け箱33については、図示のように球通入具15側の
操作具42の頭部42aが、箱33の前端面に当接した以降付
勢手段39に抗して押動されて図示のように開口上面の前
半分程を球出口14の出口14bの前下方に露呈した状態の
後退端位置に拘束されている。
従って斯る状態において、前記賞球給出部12から給出さ
れた賞球の排出状況を観ると、第4図から理解できるよ
うに排出路13の横出口13aから球出口14及び球通入具15
に亘り通出される賞球は、そのほとんどの場合において
上記第2規制杆26と接触又は衝突してその流通勢いが緩
和されて同規制杆26の下方又は上方から球通入具15内に
入り、以降は同具15の流通勾配を利用して速やかに流出
して球受け皿7内に排出されることになり、皿7内の賞
球は、その勢いが軽減されて皿外への飛び出しを抑制さ
れる。
そして球受け皿7内のパチンコ球が満杯状態になった以
降において、新たに給出された賞球は、皿内に排出し得
ないまま逆に球通入具15から球出口14そして排出路13の
横出口13aに亘り順次貯留されることになり、ほとんど
の場合において、当初は夫々の流出底面に沿って1段状
態を呈し、以降横出口13aから溢れる分の賞球が、下段
の貯留賞球上を2段状態で貯留されつつ押し出される。
そして球出口14から球通入具15において、賞球は前記第
2及び第3規制杆26.30間の流通間隔Gを通出して球通
入具15内の上部(2段部位)に入り貯留される。なお遊
技の進行において球受け皿7内のパチンコ球が漸減すれ
ば、球通入具15内の貯留賞球が、押し出されるように出
口15bから皿部7a内に排出され、これに続く球出口14及
び排出路13の貯留賞球についても当該の流通底面に沿っ
て順次滑り出されて皿7に排出される。
一方前記発射盤部5aの前面側や支持板4の内面側の点検
や調整等のために支持板4が前方へ開放された場合にお
ける本例装置の状態について観ると、第5.6.7図に示さ
れるように前記昇降規制部材21では、第3規制杆30が変
移案内片31の案内面32から離隔されるやいなや付勢手段
28を利用して瞬時に上傾復帰されることに従い、図示の
ように第1規制杆25が球通入具15の入口15aに対する下
段部位置に、また第2規制杆26が入口15aに対する上段
部位置(いずれも第4図の位置に比し約球の半径分程上
方)に夫々保持される。これにより賞球が球通入具15の
入口15a側に貯留されている場合にあって、第1の杆25
は下段位置の賞球を、また第2の杆26は上段位置の賞球
を夫々係止することになるため、これら賞球の入口15a
からの零れ落ちが積極的に防止される。
この状態において、前記球受け箱33については、球通入
具15側の操作具42から解放されるやいなや付勢手段39を
利用して前方へ速やかに進出し、図示のようにその開口
上面を球出口14の出口14bの前下方に全面的に露呈した
状態の前進端位置に保持されている。これにより球出口
14内の賞球が出口14bから前方に零れ落ちた場合、球受
け箱33が、全ての零れ球を受入れて前方への飛び出しを
防止し、出口40から球受けカバー44に放出する。
また前記支持板4の開放直後として、球出口14に対し球
通入具15が、例えば球1個分程の対向位置に退避された
場合における本例装置の状態について第8図を参照して
観ると、前記昇降規制部材21では、第3の規制杆30が変
移案内片31の案内面32から離隔する分だけ解放されて上
傾復帰することに従い、図示のように第1及び第2規制
杆25.26が上昇変位され、球通入具15内の下段賞球及び
上段賞球を夫々係止し始めて入口15aからの零れ落ちを
規制する。なおこの状態において前記球受け箱33では、
球通入具15側の操作具42の退避分だけ解放されて前進
し、図示のようにその開口上面の前側2/3程を球出口14
の出口14bの前下方に露呈した状態に保持される。また
球出口14内の賞球は、図示のように第1及び第2の規制
杆25.26に当接したまま零れ出しが阻止された状態にあ
る。
本考案の対象とする賞球流出規制装置として、昇降規制
部材21については、前述した四節平行リンク機構形態と
は別に、第9図に例示されるような昇降直動形態、つま
り球通入具15の両側に配置された一対の縦支杆46に対
し、図示3本の規制杆25.26.30を連結した支持体47を昇
降自在に縦挿支持して付勢手段(図示しない)を利用し
て一方に付勢する形態としてもよい。いずれの形態にあ
っても部材21全体を下向きに付勢保持し、第3の規制杆
30が変移案内片31に沿って変位することに従って、第1
規制杆25が球通入具15の入口15aの中段及び下部に変位
可能にし、また第2規制杆26が入口15aの上端及び上部
に変位可能にした形式としてもよい。勿論部材21を球出
口14側に装着することも可能である。
一方球受け箱33については、第10図に例示されるように
保持枠5の発射盤部5a前面の支軸48及び案内受け片49を
利用して旋回状態で前後方向へ出没変移自在に装備し
て、付勢手段(図示しない)により常には前方へ付勢す
る形態としてもよい。何れの形態にあっても内底面に球
の飛び出し防止用のマットを敷設してもよい。
〔考案の効果〕
前述した実施例から理解できるように本考案の賞球流出
規制装置によれば、球受け皿用の支持板の通常の閉鎖セ
ット状態において、昇降規制部材が、球出口側の変移案
内部材により反付勢方向へ変位されてその第1及び第2
の規制杆を、球出口と球通入具との対向間隔内において
賞球の流通を許容し得る下段と中段又は上段と中段の各
位置に変位するとともに、一方の規制杆を賞球と接触又
は当接し得る中段部位に保持した状態において、賞球の
流出勢いを適宜緩和規制して以降賞球を球受け皿側へ速
やかに流出し得るので、賞球の皿外への飛び出しを防止
し得る。
また支持板の解放状態時では、上記昇降規制部材が、上
記変移案内部材から解放された際に即座に復帰変移し
て、第1及び第2の規制杆を球通入具内の賞球を係止し
得る下段部と上段部の各位置に保持するので、この状態
において球通入具の入口側からの賞球の零れ落ちを積極
的に阻止し得る。しかも球受け部材が、支持板裏側の操
作部から解放された際に前出されて球出口の前方で球受
け状態に保持されるので、球出口から零れ落ちる賞球を
受入れて機外への飛散を防止し得る。
特に本考案装置において、昇降規制部材では第1及び第
2の規制杆を、球の直径より適宜大きい流通間隔で平行
状に配置し、そして双方の規制杆を球の半径分程昇降変
位し得る内容で構成し得るので、装置自体が簡単かつ小
型でしかも安価に製作し得る。また球受け部材では、図
示実施例のような前後方向への出没変位形態としている
ので、状態のくせが付きにくく本来の球受け機能を長く
良好に維持し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は球受け皿用の支持板側の球通入具及び昇降規制
部材を主に示す斜視図、第2図は遊技盤側の球出口の周
囲部分を示す斜視図、第3図及び第4図は球出口と球通
入具との連通時における昇降規制部材及び球受け箱の状
態変化を示す正面図及び側断面図、第5図及び第6図は
球出口に対する球通入具の離隔時における昇降規制部材
及び球受け箱の状態変化を示す平断面図及び側断面図、
第7図は同上離隔時における球受け部材の状態変化を示
す平断面図、第8図は支持板の開放直後における昇降規
制部材及び球受け箱の状態変化を例示する側断面図、第
9図は本考案の昇降規制部材の別実施例を示す側断面
図、第10図は同じく球受け箱の別実施例を示す側断面
図、第11図はパチンコ機を略示する正面図、第12図、第
13図及び第14図は夫々従来の賞球流出緩和規制にかかる
個々の技術手段を例示する斜視図である。 2……前枠、4……支持板 5……保持枠、6……遊技盤 7……球受け皿、12……賞球給出部 13……排出路、14……球出口 15……球通入具、21……昇降規制部材 25……第1規制杆、26……第2規制杆 28……付勢手段、30……第3規制杆 31……変移案内片、33……球受け箱 36……口、39……付勢手段 42……操作具

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技の入賞成立に対し前枠の内側にセット
    された遊技盤の裏側における賞球給出部から給出された
    賞球が、前枠の前側に開閉自在に装着された支持板の前
    面における球受け皿へ排出されるパチンコ機にあって、 上記遊技盤側の側方下部に、上記賞球給出部と連絡され
    た排出路の下流端出口に連通される球出口が形成される
    一方、上記支持板の開閉支点部寄りの裏面に、上記球受
    け皿の上流部に連通された球通入具が形成されて、支持
    板の通常の閉鎖セット状態では、上記球出口の下流端の
    前向き出口に対し、上記球通入具の上流端の後向き入口
    が、所要対向間隔をおいて連通可能とされ、 上記球通入具の裏側に、上記球出口の前側に形成された
    変移案内部材に対し当接及び離隔し得る昇降規制部材
    が、上下方向へ変位自在に装着されて常には一方向へ付
    勢保持され、この昇降規制部材に、上記球通入具の入口
    に位置される第1及び第2の規制杆が球の直径より適宜
    大きい流通間隔を以て上下平行状に配置されており、 そして上記昇降規制部材について、上記支持板の閉鎖セ
    ット状態では、上記変移案内部材に当接したまま反付勢
    方向へ変移されることに従い、上記第1及び第2の規制
    杆が、球通入具の入口に対する所定位置に変位して一方
    の規制杆を賞球と当接可能な入口の中段位置に保持さ
    れ、また支持板の開放状態では、上記変移案内部材から
    離隔して付勢方向へ復帰変移されることに従い、上記第
    1及び第2の規制杆が、球通入具の入口内の賞球と係止
    し得る下段部と上段部の各位置に保持されるように設定
    し、 上記球出口の出口の前下方に、上記支持板裏側の操作部
    と当接及び離隔し得る球受け部材が、前後方向へ出没変
    移自在に装着されて付勢手段により常には前方へ付勢さ
    れており、この球受け部材について、上記支持板の閉鎖
    セット状態では、上記操作部に拘束されて後方へ変移さ
    れ、また支持板の開放状態では、操作部から解放された
    際に前方へ変移されるように設定してなるを特徴とする
    賞球流出規制装置。
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