JP5432559B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関する。
パチンコ機などの遊技機には、矩形状の外枠に対して内枠が開閉可能に組み付けられ、該内枠にヒンジを介して前枠が開閉可能に配置されている。また、内枠の前面側には、遊技盤が着脱可能に組み付けられ、前枠には球受皿が設けられている。球受皿は、遊技球を一時的に貯留し、該貯留した遊技球を内枠に設けられる発射装置の発射位置へ誘導する。
そして、前枠には発射ハンドルが設けられ、該発射ハンドルの操作により発射装置を作動させる。
また、内枠の背面側には図柄表示装置の画像処理基板や、パチンコ機の動作を制御する主制御基板などを含む制御ユニットが組み付けられている。また、遊技場の遊技機島から供給された遊技球を貯留する補給タンク、補給タンクの遊技球を下流側へ誘導するタンクレール、タンクレールから球圧を分散させながら流下させる球通路、球通路より供給された遊技球を、所定の条件に基づいて賞球・貸球として遊技球を払い出す球払出装置が設けられている。球払出装置から球払出通路を経て払出口より払い出された遊技球は球受皿に一時的に貯留される。
球払出通路は、球払出装置側(内枠側)の球通路と、球受皿側(前枠側)の球通路とで構成されている。ここで、パチンコ機は、遊技者が遊技中に、スタッフによって球詰りの解消や点検のために前枠が開放される場合がある。したがって、前枠が閉鎖した場合には、球払出装置側の球通路と球受皿側の球通路とが接続されて、球払出装置から払い出された遊技球は、球払出通路を経て払出口より球受皿に一時的に貯留され、前枠が開放した場合には、球払出装置側の球通路と、球受皿側の球通路は分離される(特許文献1参照)。
特開2002−119718号公報
上述した特許文献1の遊技機は、前皿部を有する前枠の閉状態では機枠に取り付けられた払い出し装置により賞球として払い出されたパチンコ球を前皿部に誘導するパチンコ球誘導部の第1開口部において前皿部の第2開口部に接続される。
上記の遊技機では、第1開口部の上流側部の出口に対応する前皿部の第2開口部を通じて下流側部に遊技球を横に並ばせて、下流側部の払出口から前皿部(球受皿)へと遊技球が1段でしか払い出されないため、前皿部(球受皿)においても1段でしか遊技球が貯留されず、遊技者が手で球払出通路内の遊技球を掻き出すなどの作業を行わないと、前皿部(球受皿)の本来の貯留できる量を満たすことができないというジレンマがある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、遊技者が手で払出通路内の遊技球を掻き出すなどの手間を必要とせず、前枠側の下流側通路において遊技球の流下に変動を与え、球受皿における遊技球の貯留される量を増加することができる遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するものは、以下(1)から()の遊技機である。
(1) 遊技盤を保持する内枠の前面側にヒンジを介して開閉可能に前枠が配置され、前記内枠側に設けられた球払出装置から払い出された遊技球を前記前枠に設けられた球受皿に誘導する球払出通路を備え、前記球払出通路は、前記内枠側の上流側通路と前記前枠側の下流側通路とを備え、前記前枠の前記内枠への閉鎖時に、前記上流側通路の出口部に前記下流側通路の入口部が位置し、前記上流側通路と前記下流側通路とが連続することにより遊技球を前記球受皿に誘導可能とした遊技機であって、前記下流側通路の底壁は、前記入口部側に位置する上段部と、該上段部の下流端から段差状に下がって前記球受皿の払出口まで延びる下段部とを備え、前記上段部は、該上段部の底壁より上方に延びる向かい合う側壁を有し、かつ長さ方向および高さ方向に1個のみ、横方向に少なくとも2個並んで通過可能な長さと横幅と高さを有し、前記上段部と前記下段部との高低差が、遊技球の半径以上となっており、さらに、前記下段部は、前記底壁より上方に延びる向かい合う側壁を備え、かつ、遊技球の直径の2倍以上の長さを有し、かつ、少なくとも遊技球が2段に積まれた状態かつ少なくとも横に2個並んだ状態にて通過可能な高さと横幅とを有し、前記払出口は、少なくとも遊技球が2段に積まれた状態かつ少なくとも横に2個並んだ状態にて通過可能な開口高さおよび横幅を有している遊技機。
) 前記上段部と前記下段部との高低差が、遊技球の直径とほぼ同じとなっている上記(1)に記載の遊技機
) 前記上段部が払出口の高さ範囲に位置している上記(1)または(2)に記載の遊技機
(4) 前記上流側通路の出口部が、前記前枠の前記内枠への閉鎖時に、少なくとも2個の遊技球が横に並んだ状態にて流出可能な出口形態を有するものである上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の遊技機。
(5) 前記上段部は、入口部が傾斜状底壁となっている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の遊技機。
(6) 前記前枠の前記内枠への閉塞時において、前記上段部の底面と前記上流側通路の天井壁部の終端部分との間隔がほぼ遊技球1個分の間隔となっている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の遊技機。
(7) 前記上段部は、入口部が下流側より傾斜角度が大きい傾斜状底壁と、前記傾斜状底壁の下流端から僅かながらに傾斜して水平方向に延出する底面を有している上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の遊技機。
(8) 前記遊技機は、前記上流側通路の底壁の終端部分を形成する規制部材を備え、さらに、前記規制部材は、前記底壁の終端が進退するように往復動して前記上流側通路の開口面積を拡縮し、前記上流側通路の出口部の遊技球の通過を規制するものとなっている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の遊技機。
上記(1)の遊技機によれば、下段部を段差状に下って設け、払出口の開口高さを遊技球が2段に積まれた状態で通過可能に設けたので、遊技球の流下に変動を与えることで、球受皿が1段の遊技球で満たされた場合にも、その上(2段目)から遊技球を払出口から払い出すことが可能となり、球受皿における遊技球の貯留される量(排出可能量)を増やすことができる。ひいては、前皿部(球受皿)の本来の貯留できる量を満たすことが可能となる。そして、上段部と下段部に段差をつけたので、遊技球の流下に変動を与えて、その遊技球の流下を減速させるとともに、整流して球詰まりを抑制することができる。
また、球受皿を有する前枠の開放時に、下流側通路の入口部付近に位置していた遊技球は、上段部に遊技球が存在しない場合には、上段部に移動し、上段部に遊技球が存在していた場合には、その遊技球を下段部側に押し、自らが上段部に移動する。このため、球受皿を有する前枠の開放時に、下流通路の入口部付近に位置していた遊技球の零れ落ちを防止する。遊技球で満杯となった球受皿から遊技者によって遊技球が上流側通路側に押し戻されるのを抑制することができ、前枠を開閉する際の球零れを抑制又は防止することができる。
払出口は、少なくとも遊技球が2段に積まれた状態で通過可能な開口高さを有しているので、球詰まり、球噛みを抑制することができる。そして、下流側通路の上段部は、少なくとも遊技球が1個載置可能な長さを有しているので、遊技球を2段積みに押し出し易くなる。そして、上段部が球受部となり球零れを抑制又は防止できる。さらに、上段部と下段部との高低差が、遊技球の半径以上となっているので、下段部の前面上に球技球が存在していても、後続の遊技球によって球圧を受けたときに上段部の遊技球を下段部の遊技球上に押し上げることができる。また、下段部は、遊技球の直径の2倍以上の長さを有しているので、下段部から球受皿まで遊技球の貯留量を多くできる。
そして、上記(2)のように、上段部と下段部との高低差が、遊技球の直径とほぼ同じとなっている場合、下段部の遊技球の上に後続の遊技球をスムーズに押し出すことができる。
そして、上記(3)のように、上段部は、払出口の高さ範囲に位置することにより、上段部の遊技球を払出口より円滑に排出できる。
特に、上段部と下段部との高低差が、遊技球の半径以上となっており、払出口もその高さに対応した開口高さを有するものであれば、下段部から球受皿の底壁を遊技球が埋め尽くされた状態においても、上段部に位置する遊技球に球圧が負荷されることがなく、さらに、上段部に流れてくる遊技球は、下段部に位置する遊技球の上を順次移動するものとなり、球受皿および下段部に遊技球が存在する状態においても、遊技球の流下を良好なものとする。
そして、上記(4)のように、上流側通路の出口部、前記前枠の前記内枠への閉鎖時に、球払出装置から払い出される少なくとも2個の遊技球が横に並んだ状態にて流出することができるものであれば、円滑に下流側通路に流下することができる。
そして、上記(5)のように、上段部は、入口部が傾斜状底壁とすることにより、上流側通路から流下する遊技球で上段部の遊技球を押して下段部に移動させやすい。
本発明の実施形態に係る遊技機の一例を示す正面図である。 図1の遊技機の背面図である。 図1の遊技機の前枠開放時の要部拡大図である。 図1の遊技機の前枠閉鎖時の要部拡大図である。 球払出通路の前枠閉鎖時の縦断面図である。 球払出通路の前枠開放時の縦断面図である。 球零れ防止機構の作動を説明する平面図である。 別の実施例の球払出通路の前枠閉鎖時の縦断面図である。
以下、本発明における実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2に示すように、遊技機(以下、パチンコ機ともいう)1は、そのパチンコ機1の外郭を形成する額縁状の外枠2を備え、その外枠2の前面に一側をヒンジ2aを介して軸支して、その前面側に向かって片開き可能に内枠3が支持されている。内枠3には、ガイドレール4により遊技領域5aが形成された遊技盤5が装着され、その下方に発射機構(図示せず)が設けられている。また、内枠3の一側に遊技盤5の正面を覆うガラスなどの透明板を備えた前枠としてガラス枠6がヒンジ2bを介して開閉自在に設けられている。そして、その下方には前枠として球皿枠7がヒンジ2cを介して開閉自在に軸支され、その前面に遊技球を貯留し、貯留した遊技球を整流して発射機構に遊技球を供給する球受皿9が設けられている。また、この球受皿9の右下側に遊技球の発射力を調節する発射ハンドル10が設けられている。
なお、本明細書において、パチンコ機1における上下方向とは遊技盤5の盤面に沿う態様で遊技領域5aを遊技球が流下する方向(鉛直方向)を意味する。また、左右方向とは遊技盤5の盤面に沿う態様で上下方向に直交する方向(水平方向)を意味する。また、前後方向とは遊技盤5の盤面に直交する方向(水平方向)を意味し、遊技盤5の遊技者側が前側であり、遊技盤5の奥側(遊技領域5aの反対側)が後側である。
内枠3は、図2に示すように、アルミなどの金属や合成樹脂により縦長方形状で、中央に窓部11が開設された枠状に形成されている。窓部11の背面上方には、遊技機島の補給経路(図示せず)から補給される遊技球を貯留する補給タンク12が設けられている。また、補給タンク12の下流側に遊技球を整列して流下させる直線及び屈曲状の球誘導路13が設けられている。また、その球誘導路13の下流側には所定個数の遊技球を計数して払い出す球払出装置14が設けられている。そして、その球払出装置14の下流側には、該球払出装置14から払出された遊技球を払出口9aから球受皿9(図1参照)へと誘導する球払出通路15が設けられている。
球払出通路15は、図3ないし図7に示すように、内枠3側に設けられる上流側通路17と、球皿枠7(前枠)側に設けられる下流側通路18とを含み構成されている。そして、球払出通路15は、上流側通路17の出口部17aが下方に開口するとともに、下流側通路18の入口部18aが上方に開口し、球皿枠(前枠)7の閉鎖時に上流側通路17の出口部17aに対応して下流側通路18の入口部18aが配置されて該上流側通路17と下流側通路18とが連続することにより球払出装置14から払い出された遊技球を払出口9aから球受皿9に誘導可能となっている。
本実施形態に係る遊技機は、図3ないし図7に示すように、上記パチンコ機1であって、下流側通路18の底壁は、入口部18a側に位置する上段部18bと、該上段部18bの下流端から段差状に下がって球受皿9の払出口9a側に延びる下段部18cとを備えている。払出口9aは、少なくとも遊技球が2段に積まれた状態で通過可能な開口高さを有している。
下流側通路18は、球皿枠7の後面側に払出口9aの開口縁に対応して設けられ、溝状形態をなして形成されている。すなわち、下流側通路18は、上面全体が開放する形で入口部18aを形成している。具体的には、下流側通路18は、入口部18aから払出口9aに向けて転動(流下)するように上段部18bと段差状に設けた下段部18cと、その上段部18bと下段部18cの両側で底壁より上方に延びる向かい合う側壁18dとによって溝状形態をなして形成されている。上段部18bの下段部18cに対する高さ(上段部18bと下段部18dとの高低差)が、遊技球の半径以上となっている。本実施形態では遊技球の直径と同じもしくはそれより若干大きい高さとされている。したがって、上流側通路17より遊技球が溝状形態の下流側通路18に入るので、球皿枠(前枠)7が開いて上流側通路17から下流側通路18が離脱するとき、下流側通路18より遊技球が零れ落ちることはない。
上段部18bは、入口部分に後述する上流側通路本体20の誘導部24aに対応して遊技球を受ける傾斜状底壁18eが形成され、その傾斜状底壁18eの下流端から僅かながらに傾斜して水平方向に延出して遊技球が載るように形成されている。
この上段部18bは、入口部18aが下流側より傾斜角度が大きい傾斜状底壁となっているので、上流側通路17からの後続の遊技球の球圧が下流側通路18の上段部18bの遊技球にかかり、上段部18bの遊技球を押して下段部18cに移動させやすい。
下流側通路18の上段部18bは、少なくとも遊技球が1個載置可能な長さを有し、遊技球を2段積みに押し出し易くしてある。そして、上段部18bは上流側通路17から流入する遊技球の球受部となる。上段部18b(終端)は、払出口9aの高さ範囲に位置している。下流側通路18を上流側通路17に当接時、上段部18bと上流側通路17の天井壁部24aの終端部分との間隔がほぼ遊技球1個分の間隔となるようにする。傾斜状底壁18eと側壁18dとにより溝状形態をなす上段部18bから遊技球が零れ落ちることはない。
さらに、上段部18bの下流端から段差状に下がって球受皿9の払出口9aに延出された下段部18cが形成される。すなわち、上段部18bの終端から遊技球を下方へ誘導するために鉛直方向の鉛直部18fと、該鉛直部18fに続いて円弧状部18gを介して僅かながらに傾斜して水平方向に延出する下段部18cが形成され、遊技球が上段部18bから下段部18cに円滑に流下できるようにしてある。段差状の鉛直部18fと側壁18dとにより溝状形態をなす下段部18cから遊技球が零れ落ちることはない。
下流側通路18は、上段部18bの下流端から段差状に下がって球受皿9の払出口9aに延出された下段部18cを設けたので、下流側通路18の貯留量(排出可能量)を増やすことができ、その段差により遊技球の流下に変動を与えて、その遊技球の流下を減速させるとともに、整流して球詰まりを抑制することができる。
球受皿9を有する球皿枠(前枠)7の開放時に、下流側通路18の入口部18a付近に位置していた遊技球は、上段部18bに遊技球が存在しない場合には、上段部18bに移動し、上段部18bに遊技球が存在していた場合には、その遊技球を下段部18c側に押し、自らが上段部18bに移動する。このため、球受皿9を有する球皿枠(前枠)7の開放時に、下流側通路18の入口部18a付近に位置していた遊技球の零れ落ちを防止する。遊技球で満杯になった球皿枠(前枠)7から遊技者によって遊技球が上流側通路17側に押し出されるのを抑制することができ、球皿枠(前枠)7を開閉する際の球零れを抑制又は防止することができる。
上段部18bと下段部18cとの高低差は、遊技球の半径以上、より好ましくは、遊技球の直径とほぼ同じになるのが好ましい。
上段部18bと下段部18cとの高低差が、遊技球の半径以上となっている場合は、下段部18cが満杯になったときにも、後続の遊技球によって球圧を受けたときに上段部18bの遊技球を下段部18cの遊技球上に押し上げることができる。
上段部18bと下段部18cとの高低差が、遊技球の直径とほぼ同じとなっている場合は、下段部18cの遊技球の上に後続の遊技球によって球圧を受けたときに上段部18bの遊技球をスムーズに押し出すことができる。
下段部18cにおける2段目の遊技球の高さと、上段部18bにおける遊技球の高さが同じになるので、効率よく球圧を加えることができ、払出口9aに押し出すことができる。
また、下段部18cは、遊技球の直径の2倍以上の長さを有している。
上段部18bおよび下段部18cは、遊技球の直径の2倍以上の横幅を有し、かつ、下流側通路18は、底壁より上方に延びる向かい合う側壁18dを備えている。上段部18bと下段部18cは、遊技球が下流側に向けて転動(流下)するように僅かに下り傾斜状とされる。
なお、下流側通路18は、上段部18bと下段部18cの2段としたが、2段以上とすることも可能である。
本実施形態に係る遊技機は、下流側通路18を上述した構造としたので、球払出装置14から払い出された遊技球は、上流側通路17の出口部17aより下流側通路18の入口部18aに流下し、上段部18bの傾斜状底壁18eから上段部18b上に載り、さらに上段部18bの終端より鉛直部18f、円弧状部18gに沿って下段部18cに流下して、下段部18cから払出口9aを介して球受皿9へ流下する。上段部18bと下段部18cに段差をつけたので、遊技球の流下に変動を与えて、その遊技球の流下を減速させるとともに、整流して球詰まりを抑制することができる。
そして、球受皿9が満杯になると、下段部18cに遊技球が滞留するようになり、下段部18cが満杯になると、球払出装置14から払い出された後続の遊技球は下段部18cに滞留した遊技球の上に押し出される。すなわち、下流側通路18の下段部18cと、上段部18bから下段部18cの遊技球の上部にも遊技球を溜めることができるので、貯留量(排出可能量)を増やすことができる。
払出口9aは、遊技球の直径の2倍以上の高さを有することが好ましい。
本実施形態に係る遊技機は、図3ないし図7に示す実施例に示すように、上流側通路17に球皿枠7の開放時における遊技球の零れを防止する球零れ防止機構を備えている。ここで、球零れ防止機構16は、内枠3に対して球皿枠7が閉鎖時には、球払出装置14から払い出された遊技球の球払出通路15における流下を許容し、球皿枠7の開放時には、球払出通路15における遊技球の流下を堰き止める。球零れ防止機構16は、後述する規制部材30を備えた上流側通路17としての上流側通路ユニットUTと、下流側通路18とを含み構成されている。
上流側通路ユニットUTは、図5および図6に示すように、主として上流側通路17を形成する上流側通路本体20と、上流側通路17の底壁の終端部分を形成する規制部材30とを備えている。規制部材30は、底壁の終端が進退するように往復動して出口部17aの開口面積を拡縮し、該出口部17aの遊技球の通過を規制するものである。また、上流側通路ユニットUTは、規制部材30を出口部17aを縮小する方向に常時付勢する付勢部材としてのコイルばね40と、規制部材30を上記往復動可能に保持する保持部材50とを備えている。
具体的には、上流側通路本体20は、L字状の角筒状形態をなし、鉛直方向に延出する鉛直部21と、水平方向に延出する水平部22とを備えている。上流側通路本体20は、鉛直部21の端部に上流側開口21aと、水平部22の端部に下流側開口22aを形成している。水平部22は、遊技球が鉛直部21側から下流側開口22aに向けて転動(流下)するように僅かに下り傾斜した底壁部23と、その底壁部23に対向する天井壁部24と、底壁部23と天井壁部24との両辺を繋ぐ一対の側壁25とを備えている。
上流側通路17は、天井壁部24の終端部分に上流側通路17を流下する遊技球を下方に開口する出口部17aに向けて誘導する誘導部24aが形成されている。上流側通路17の出口部は、前枠7の内枠3への閉鎖時に、球払出装置14から払い出される少なくとも2個の遊技球が横に並んだ状態にて流出されるので、下流側通路18の上段部18bの入口部18aへ零れることなく、円滑に流下できる。
規制部材30は、下流側通路18が当接する当接部が上流側通路17の底壁を構成する上面部31の先端よりも上流側に入り込んで該上面部31の下側に形成され、下流側通路18が当接部に当接したときに入口部18aを上面部31の先端の下側に配置可能としてある。
規制部材30は、板状形態をなし、上流側通路17の底壁を構成する上面部31と、コイルばね40の一端を固定する突起部32と、規制部材30が所定範囲で往復動するために両側に形成された一対のガイド片33,33と、下流側通路18が当接する当接部34とを備えている。
底壁部23の下面側には、規制部材30を往復動可能に保持する保持部材50がビスなどの締結部材60によって固定されている。天井壁部24には、終端部分に上流側通路17を流下する遊技球を下方に開口する出口部17a(下流側開口22a)に向けて誘導する誘導部24aが形成されている。
規制部材30は、上流側通路本体20の水平部22の底壁23の下側で、上から見て、遊技球の流れ方向に沿って突出した状態で往復動(図7(b)の矢印Q参照)可能に配置されている。これにより、規制部材30が板状形態で前後方向に往復動するので、正面視の投影面積の高さが小さくなり、遊技機の設計の自由度を広げることができる。さらには、上流側通路17の底壁を構成する上面部31が、上流側通路本体20の水平部22における底壁23に対して段差部23aを形成する。すなわち、底壁23の終端(下流側開口22a)において、底壁23の厚み分が遊技球の流下を変動させる段差として利用されている。
下流側通路18の入口部18aは、当接部34に当接することにより規制部材30を押圧するとともに、規制部材30の押圧時に、入口部18aの先端部は、上面部31の先端よりも上流側かつ上面部31の下側に位置するものである。
規制部材30は、上流側通路17の出口部17aを縮小する前方位置(図6,図7(b)参照)と該出口部17aを拡大する後方位置(図5,図7(a)参照)との間で前後方向に往復動するように固定されている。そして、規制部材30は、コイルばね40によって常時前方位置側に向けて付勢されており、前枠7の開放時に出口部17aの開口面積を縮小して遊技球の流下を堰き止める。なお、上流側通路17の出口部17aとは、上流側通路本体20の下流側開口22aと規制部材30の上面部31の先端部35によって構成される。
上面部31は、上流側に位置する平坦面31aと下流側に位置する傾斜面31bとを備えている。平坦面31aは、規制部材30が上流側通路17の出口部17aを拡大する後方位置(図5参照)のときに、上流側通路本体20の水平部22の底壁23の下側に没入するように形成されている。すなわち、規制部材30が出口部17aを縮小する前方位置(図6参照)のときには、傾斜面31bだけが底壁23から露出(上流側通路17の底壁を形成)するので、停留することなく遊技球が流下することができる。さらには、平坦面31aを形成することで、遊技球の流下を堰き止める場合に、その流下の勢いを抑制又は停留している状態を維持することが可能となり、前枠7の開閉時における球零れを効率よく抑制することができる。
当接部34は、上面部31の先端部35よりも上流側に入り込んで該上面部31の下側に形成されている。下流側通路18が当接部34に当接したときに入口部18aを上面部31の先端の下側(真下;直下)に配置可能となる。
下流側通路18の上段部18b(誘導受部)の先端部が、規制部材30の当接部34に当接して押圧する押圧部19として形成されている。
下流側通路18は、球皿枠7の閉鎖に伴い規制部材30に当接して入口部18aを上流側通路17の出口部17aに対応して配置するとともに、そのまま該規制部材30を押圧し移動させて出口部17aの開口面積を拡大させる。
したがって、前枠の開放時には、規制部材30で出口部17aの開口面積を縮小して遊技球の流下を堰き止め、前枠7の内枠への閉鎖時には、規制部材30は、下流側通路18の入口部18aによる押圧により後退し、上流側通路17から下流側通路18への遊技球の通過を許容する。
上流側通路17に球零れ防止機構16を備えた場合、図6及び図7(a)に示すように、球皿枠7の閉鎖時には、下流側通路18の上段部18bの押圧部(先端部)19が規制部材30の当接部34に当接して該規制部材30をコイルばね40の付勢力に抗して後方位置に保持している。すなわち、下流側通路18の入口部18aが上流側通路17の出口部17aに対応して配置されるとともに、そのまま規制部材30を押圧し移動させて(図7(b)矢印Pの閉鎖方向)出口部17aの開口面積を拡大した状態で保持している。これにより、球払出通路15として上流側通路17と下流側通路18とが連続した状態となるので、球払出装置14から払い出された遊技球が上流側通路17から下流側通路18に流下し、下流側通路18の入口部18a、上段部18b、下段部18cを通じて払出口9aを介して球受皿9へ払い出される。
なお、本実施形態においては、上流側通路17及び下流側通路18の境界部分において、出口部17aが下方に開口し、入口部18aが上方に開口されて水平方向で遮断する横切りタイプのシャッター(球零れ防止構造)を採用しつつも、誘導部24aと入口部18aの傾斜底壁18eの傾斜に沿って遊技球が流下するように接続されている。これによれば、上流側通路17と下流側通路18とを高さ位置において重複した形で連続的に接続することが可能となり、正面視における投影面積の高さを低くすることができる。
さらに、横切りタイプのシャッターを採用しつつも、境界部分での球の流れを単なる落下とせず、後方から前方に流れるようにすることで、下流側通路の下段部が遊技球で満たされた場合にも、払出口から遊技球の上から(2段積みする形で)払い出すことができる。球受皿の貯留される量を増加させることができる。
そして、球皿枠7の開放時には、図5に示すように、球皿枠7とともに下流側通路18が上流側通路ユニットUTから矢印Pの開放方向に離間するため(図3参照)、下流側通路18の上段部18bの押圧部19による規制部材30の当接部34への押圧力が解除され、規制部材30がコイルばね40の付勢力によって前方位置に移動する。すなわち、規制部材30が下流側通路18に追従して前方に移動し、上流側通路17の出口部17aの開口面積を縮小した状態で保持されて、下流側通路18が上流側通路17から離間していく。これにより、球払出通路15として上流側通路17と下流側通路18とが分断された状態となり、かつ、規制部材30が上流側通路17の出口部17aで遊技球の流下を堰き止める。ひいては、球受皿9が遊技球で満杯で球払出通路15まで遊技球で満たされていたり、入賞により賞球の払出し動作が行われていたりしたときでも球払出通路15を流下、或いは停留している遊技球が床などに零れ落ちることなく、良好に球皿枠7を開閉することができる。
上記実施例の遊技機は、球払出通路15に球零れ防止機構16を備えた場合で説明したが、これに限られるものではなく、本発明は、図8に示すように球零れ防止機構を設けていない遊技機にも適用できる。
図8に示す実施例の遊技機は、上流側通路17に球零れ防止機構を設けていない。
この遊技機は、球払出通路15を構成する上流側通路17と下流側通路18とを当接する構成としてある。すなわち、上流側通路17の下面壁17bに下流側通路18の押圧部(先端部)19が当接もしくは、下側に入り込む構成としてある。
球払出通路15は、球皿枠7の閉鎖時上流側通路17と下流側通路18とが当接して連続した状態となり、上流側通路17から下流側通路18に流下し、下流側通路18より球払出装置14から払い出された遊技球が払出口9aを介して球受皿9へ払い出される。
その他の球払出通路の構成は、上述した実施例と同様である。
本発明では遊技機の一例としてパチンコ機について説明したが、他に例えばアレンジボール遊技機、雀球遊技機等の球払出装置が設けられる遊技機に適用することができる。
1 パチンコ機(遊技機)
2 外枠
3 内枠
5 遊技盤
6 ガラス枠(前枠)
7 球皿枠(前枠)
9 球受皿
9a 払出口
14 球払出装置
15 球払出通路
16 球零れ防止機構
17 上流側通路
17a 出口部
18 下流側通路
18a 入口部
18b 上段部
18c 下段部
20 上流側通路本体
21 鉛直部
21a 上流側開口
22 水平部
22a 下流側開口
23 底壁部
24 天井壁部
24a 誘導部
25 側壁
30 規制部材
31 上面部
32 突起部
34 当接部
35 先端
40 コイルばね(付勢部材)
50 保持部材
UT 上流側通路ユニット

Claims (8)

  1. 遊技盤を保持する内枠の前面側にヒンジを介して開閉可能に前枠が配置され、前記内枠側に設けられた球払出装置から払い出された遊技球を前記前枠に設けられた球受皿に誘導する球払出通路を備え、前記球払出通路は、前記内枠側の上流側通路と前記前枠側の下流側通路とを備え、前記前枠の前記内枠への閉鎖時に、前記上流側通路の出口部に前記下流側通路の入口部が位置し、前記上流側通路と前記下流側通路とが連続することにより遊技球を前記球受皿に誘導可能とした遊技機であって、
    前記下流側通路の底壁は、前記入口部側に位置する上段部と、該上段部の下流端から段差状に下がって前記球受皿の払出口まで延びる下段部とを備え、
    前記上段部は、該上段部の底壁より上方に延びる向かい合う側壁を有し、かつ長さ方向および高さ方向に1個のみ、横方向に少なくとも2個並んで通過可能な長さと横幅と高さを有し、前記上段部と前記下段部との高低差が、遊技球の半径以上となっており、さらに、前記下段部は、該下段部の底壁より上方に延びる向かい合う側壁を備え、かつ、遊技球の直径の2倍以上の長さを有し、かつ、少なくとも遊技球が2段に積まれた状態かつ少なくとも横に2個並んだ状態にて通過可能な高さと横幅とを有し、前記払出口は、少なくとも遊技球が2段に積まれた状態かつ少なくとも横に2個並んだ状態にて通過可能な開口高さおよび横幅を有していることを特徴とする遊技機。
  2. 前記上段部と前記下段部との高低差が、遊技球の直径とほぼ同じとなっている請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記上段部が払出口の高さ範囲に位置している請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記上流側通路の出口部が、前記前枠の前記内枠への閉鎖時に、少なくとも2個の遊技球が横に並んだ状態にて流出可能な出口形態を有するものである請求項1ないしのいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記上段部は、入口部が傾斜状底壁となっている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記前枠の前記内枠への閉塞時において、前記上段部の底面と前記上流側通路の天井壁部の終端部分との間隔がほぼ遊技球1個分の間隔となっている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 前記上段部は、入口部が下流側より傾斜角度が大きい傾斜状底壁と、前記傾斜状底壁の下流端から僅かながらに傾斜して水平方向に延出する底面を有している請求項1ないし6のいずれか1項に記載の遊技機。
  8. 前記遊技機は、前記上流側通路の底壁の終端部分を形成する規制部材を備え、さらに、前記規制部材は、前記底壁の終端が進退するように往復動して前記上流側通路の開口面積を拡縮し、前記上流側通路の出口部の遊技球の通過を規制するものとなっている請求項1ないし7のいずれか1項に記載の遊技機。
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