JPH06300753A - マラリア感染細胞の検出方法及び試薬 - Google Patents

マラリア感染細胞の検出方法及び試薬

Info

Publication number
JPH06300753A
JPH06300753A JP6024023A JP2402394A JPH06300753A JP H06300753 A JPH06300753 A JP H06300753A JP 6024023 A JP6024023 A JP 6024023A JP 2402394 A JP2402394 A JP 2402394A JP H06300753 A JPH06300753 A JP H06300753A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dye
malaria
iodide
auramine
infected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6024023A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3421111B2 (ja
Inventor
Hideaki Matsumoto
英彬 松本
Takashi Sakata
孝 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sysmex Corp
Original Assignee
Sysmex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sysmex Corp filed Critical Sysmex Corp
Priority to JP02402394A priority Critical patent/JP3421111B2/ja
Publication of JPH06300753A publication Critical patent/JPH06300753A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3421111B2 publication Critical patent/JP3421111B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 マラリア感染細胞を迅速にかつ特異的に染色
することができ、マラリア感染の有無を簡単に検査する
方法および試薬を提供する。 【構成】 被検細胞を含む液体試料を式Iのオーラミン
類似体の少なくとも1種からなる第1染料と、式IIの縮
合ベンゼン誘導体の少なくとも1種からなる第2染料と
を含有する染色液で処理し、蛍光染色したマラリア感染
細胞を光学的に検出することからなるマラリア感染細胞
の検出方法。 (RからRは水素原子、メチル基またはエチル基。
Xはハロゲン原子。RはC1−6アルキル基。Yは−C
H−又は−NH。nは0又は1。 又は2つの低級アルコキシ基もしくは1つのジ低級アル
キルアミノ基(該低級アルキルはシアノ基で置換されて
いてもよい)で置換されたフェニル基である)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マラリアに感染した細
胞(具体的には赤血球)を迅速かつ特異的に染色するこ
とができる、マラリア感染細胞検出方法及び試薬に関す
る。
【0002】
【従来の技術】マラリアに感染すると、マラリア原虫は
赤血球内に入り込み増殖していく。マラリア感染赤血球
を検出することはマラリア感染の有無を検査する上で有
効な方法である。
【0003】マラリア感染赤血球を検出する技術とし
て、従来次のようなものがあった。
【0004】血液塗抹標本をギムザ染色し、顕微鏡下で
観察し、マラリア感染赤血球を検出する方法があり、こ
れは例えば、「マラリア原虫の検査法」、中村敏夫他、
臨床検査、Vol.23,No.4:335−341,
1979に開示されている。また、血液塗抹標本を蛍光
色素で染色し、蛍光顕微鏡下で観察し、マラリア感染赤
血球を検出する方法が、「蛍光色素による各種原虫感染
症の迅速診断の試み」、川本文彦、臨床検査、Vol.
32,No.7:803−806,1988に開示され
ている。
【0005】しかしながら、これらの方法では、塗抹標
本の作成、乾燥、固定、染色の各工程を必要とし、繁雑
である。また、マラリア感染赤血球と非感染赤血球の弁
別に熟練した技術が必要である。さらに、顕微鏡下で観
察するのに多くの時間(通常15分以上)を要すること
になる。
【0006】これに対し、フローサイトメータを用いて
マラリア感染赤血球を測定する方法も開発されている。
これは、蛍光色素でマラリア感染赤血球を染色し、フロ
ーサイトメータを用いて検出するものである。原理的に
は、マラリア原虫が蛍光色素で染色され、アルゴンレー
ザ光を照射することにより蛍光を発する。この蛍光を発
する赤血球をマラリア感染赤血球として検出する。この
原理を用いる以下のような各種の方法が開示されてい
る。
【0007】Analysis of Marari
a Parasite−Infected Blood
by Flow Cytometry(フローサイト
メータを用いたマラリア原虫感染血球の分析)、J.
W.Jacobberger,Cytometry,V
ol.4:228−237,1983。
【0008】この方法は蛍光色素として3,3’−ジメ
チルオキサカルボシアニン(3,3’−dimethy
loxacarbocyanine:DiOC1
(3))を使用してフローサイトメータでマラリア感染
赤血球を検出する。この文献のFig.7には網状赤血
球(Immature RBC:imRBC)とマラリ
ア感染赤血球(pRBC,ppRBC)がオーバーラッ
プして分布することが示されている。また、Fig.2
には、網状赤血球(imRBC)とマラリア感染赤血球
(pRBC,ppRBC)がDiOC1(3)染色で蛍
光を発している写真が掲載されている。
【0009】Thiazole Orange:A
New Dye for Plasmodium Sp
ecies Analysis(チアゾールオレンジ:
熱帯熱マラリア分析の為の新色素)、M.T.Makl
er et al.,Cytometry,Vol8:
568−570,1987。
【0010】この方法は蛍光色素としてチアゾールオレ
ンジを使用して培養マラリア感染赤血球をフローサイト
メータで測定するものである。上記文献569頁左段中
程には網状赤血球がバックグランドとして染色されてい
る旨の記載がある。
【0011】Rapid Identificati
on and Detectionof Parasi
tized Human Red Cells by
Automated Flow Cytometry
(フローサイトメータを用いたヒト原虫感染赤血球の迅
速検出方法)、J.M.Whaum et al.,C
ytometry,Vol.4:117−122,19
83。
【0012】この方法は、蛍光色素としてアクリジンオ
レンジを使用してマラリア感染赤血球をフローサイトメ
ータで測定するものである。マラリア感染赤血球にはマ
ラリアのDNAがあるので、緑蛍光を出し、網状赤血球
はそのRNAのため赤蛍光を発生する。網状赤血球は赤
蛍光の強い赤血球として弁別する。
【0013】Flow Cytometric Tw
o−Color StainingTechnique
for Simultaneous Determi
nation of Human Erythrocy
te Membrane Antigen and I
ntracellular Malarial DNA
(フローサイトメータを使用したヒト赤血球膜抗原と赤
血球内マラリアDNAの同時測定に関する2カラー染色
技術)、K.Pattanapanyasatet a
l.,Cytometry,Vol.13:182−1
87,1992。
【0014】この方法は、蛍光色素としてプロピジウム
アイオダイド(PI:赤蛍光を発する)を使用し、赤血
球膜にある抗原DAF(decay−accelera
ting factor)に対する抗体を使用して、赤
血球膜抗原量とマラリア感染赤血球を測定する。
【0015】上記方法およびにおいては、網状赤血
球とマラリア感染赤血球とが同時に存在すると、正確に
マラリア感染赤血球が測定できない欠点がある。また、
上記方法およびにおいては、赤蛍光と緑蛍光の2つ
の蛍光を測定する必要がある。さらに、方法では、蛍
光色素としてアクリジンオレンジを使用するため、フロ
ーサイトメータの流路や測定セルに蛍光色素が付着し、
これらを著しく汚染する。方法では、モノクローナル
抗体を使用しているため、RBCと反応させるのに30
分以上の時間が必要である等、上記方法はそれぞれ欠点
を有している。
【0016】上記文献以外にもこれと関連する技術とし
て以下のものが挙げられる。
【0017】特開昭61−280565号(米国特許
第4,985,174号) 特開昭62−034058号 これらの文献には蛍光色素としてオーラミンOを含有し
た溶液と血液試料とを混合し、網状赤血球を蛍光染色す
ることが開示されている。には4つの、には1つの
実施例が紹介されている。これを一覧表として以下の表
1にまとめた。
【0018】
【表1】 しかし後述するように、これらの条件では網状赤血球も
マラリア感染赤血球も同じように染まってしまい、マラ
リア感染赤血球のみを検出することはできない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のマラリア感染赤血球を検出する方法はいずれも克服
すべき欠点を有している。本発明の目的は、マラリア感
染赤血球のみをごく短時間(数十秒)で染色し、この染
色されたマラリア感染赤血球をフローサイトメータで個
々に検出する方法及び試薬を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、オーラミンO類似体に加えて第2の染料を使用
することによって、マラリア感染赤血球を特異的に染色
し、これを網状赤血球と区別して検出できる方法を見い
だし、本発明を完成した。
【0021】すなわち、本発明は、被検細胞を含む液体
試料を式(I):
【化23】 [式中、R1からR6は水素原子、メチル基またはエチル
基であり、Xはハロゲン原子である]のオーラミン類似
体の少なくとも1種からなる第1染料と、式(II):
【化24】 の縮合ベンゼン誘導体の少なくとも1種からなる第2染
料とを含有する染色液で処理し、蛍光染色したマラリア
感染細胞を光学的に検出することからなるマラリア感染
細胞の検出方法、ならびに該方法に使用する試薬を提供
する。
【0022】式(I)のオーラミン類似体化合物におい
て、R1からR6はそれぞれ独立に水素原子、メチル基ま
たはエチル基である。またXはハロゲン原子であり、こ
れにはヨウ素原子、臭素原子及び塩素原子が含まれる。
【0023】式(II)の縮合ベンゼン誘導体化合物にお
いて、RのC1-6アルキルとしては、直鎖状及び分枝状
のアルキルを含むが、直鎖状のものが好ましく、例え
ば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−
ペンチル及びn−ヘキシルなどが含まれる。Xのハロゲ
ン原子としては、ヨウ素原子、臭素原子及び塩素原子を
含む。また、Bにおける2つの低級アルコキシ基で置換
されたフェニル基とは、2つのC1-3アルコキシ、好ま
しくはC1-2アルコキシ、例えばメトキシ基、エトキシ
基で置換されたフェニル基をいう。例えば、2,6−ジ
メトキシフェニル基、2,6−ジエトキシフェニル基が
挙げられる。また、Bにおけるジ低級アルキルアミノ基
(該低級アルキルはシアノ基で置換されていてもよい)
で置換されたフェニル基とは、C1-3アルキルアミノ
基、好ましくはC1-2アルキルアミノ基で置換されたフ
ェニル基をいう。ここで該アルキル基はシアノ基で置換
されていてもよく、例えば、メチル、エチル、シアノメ
チル、シアノエチルなどを含む。好ましいジ低級アルキ
ルアミノ基(該低級アルキルはシアノ基で置換されてい
てもよい)で置換されたフェニル基としては、4−ジメ
チルアミノフェニル基、4−ジエチルアミノフェニル
基、4−(シアノエチルメチルアミノ)フェニル基など
が挙げられる。
【0024】式(I)のオーラミン類似体の好ましい具
体例を挙げると、次の通りである。
【0025】オーラミンO(CI No.41000)
【化25】 ベーシックイェロー37(CI No.41001)
【化26】 ベーシックイェロー3(オーラミンG;CI No.4
1005)
【化27】 式(II)のベンゼン誘導体の具体例を挙げると、次の通
りである。NKと記載したものについては、(株)日本
感光色素研究所から入手可能である。
【0026】i)3,3’−ジエチル−2,2’−オキ
サカルボシアニンアイオダイド(NK−85、DiOC
2(3))
【化28】 ii)2−(p−ジメチルアミノスチリル)−3−エチル
ベンゾチアゾリウムアイオダイド(NK−91)
【化29】 iii)3,3’−ジメチル−2,2’−オキサカルボシ
アニンアイオダイド(NK−86、DiOC1(3))
【化30】 iv)3,3’−(ジ−n−プロピル)−2,2’−オキ
サカルボシアニンアイオダイド(NK−2605、Di
OC3(3))
【化31】 v)3,3’−(ジ−n−ペンチル)−2,2’−オキ
サカルボシアニンアイオダイド(NK−2453、Di
OC5(3))
【化32】 vi)3,3’−(ジ−n−ヘキシル)−2,2’−オキ
サカルボシアニンアイオダイド(NK−2280、Di
OC6(3))
【化33】 vii)2−(p−ジメチルアミノスチリル)−3−メチ
ルベンゾオキサゾリウムアイオダイド(NK−528)
【化34】 viii)2−(p−ジメチルアミノスチリル)−1,3,
3−トリメチル−3H−インドリウムアイオダイド(N
K−97)
【化35】 ix)Basic Yellow 11
【化36】 および x)Basic Red 14
【化37】 本発明のマラリア感染細胞の染色試薬は式(I)のオー
ラミン類似体の少なくとも1種からなる第1染料と、式
(II)の縮合ベンゼン誘導体の少なくとも1種からなる
第2染料と、これらを溶解しうる水または水溶性の有機
溶媒とからなる。本発明の染色試薬(以下、染色液とい
うこともある)は、第1染料と第2染料とを水に溶解し
て調製することができるが、水に可溶性の有機溶媒に溶
解して調製することもできる。このような溶媒を使用す
ると、染料(例えばオーラミンO)の加水分解を防止す
ることができる。使用する有機溶媒としては、低級アル
カノール、低級アルキレングリコールまたは低級アルキ
レングリコールモノ低級アルキルエーテルが好ましい。
例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテルなどを使用
することができる。なかでも、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール及びトリエチレングリコールが好ま
しく、赤血球への影響や粘性などを考慮するとエチレン
グリコールが最も好ましい。
【0027】染料を水または水溶性の有機溶媒に溶解し
た場合、染色液中の第1染料の濃度は0.005〜0.
4w/v%であり、第2の染料の濃度は0.005〜
0.5w/v%が好ましい。
【0028】本発明のマラリア感染細胞の検出方法を実
施するには、上記染色液を液体試料および希釈液と混合
して測定液を調製してフローサイトメータによる測定に
供する。本発明において液体試料とは血液試料をいう。
【0029】本発明の方法を実施するには測定液中の染
料濃度を適切に調整することが重要である。つまり、測
定液中に第1染料が好ましくは1〜80ppmの範囲の
濃度、より好ましくは5−50ppmの範囲の濃度で含
有されることが好ましい。これは、染料の濃度が薄すぎ
ても、濃すぎてもマラリア感染細胞の検出に不都合が生
じるためである。すなわち、反応時間が長くなったり、
フローサイトメータでの検出の際にマラリア感染細胞と
網状赤血球との信号強度の差異が不明確になる。測定液
中に含有される第1染料及び第2染料の濃度を上記の範
囲に調整する方法としては、液体試料を染色液で処理す
る前に、予め液体試料を希釈液で希釈する方法、または
予め染色液を希釈液で希釈する方法、あるいは液体試
料、染色液及び希釈液を同時に混合し、処理する方法が
ある。これは、液体試料と高濃度の染色液のみを混合し
て放置すると、とくに有機溶媒を用いて染色液を調製し
た場合には、染色液に含有されている有機溶媒が血球に
悪影響を及ぼし、場合によっては液体試料中の赤血球を
溶解させる可能性があるからである。液体試料に対する
希釈液による希釈倍率は4〜1000倍が好ましい。ま
た、希釈液としては、pH4〜9のリン酸緩衝液、クエ
ン酸緩衝液やトリス緩衝液などの従来公知の緩衝液を使
用することができる。
【0030】さらに、本発明のマラリア感染細胞の検出
方法においては、マラリア感染細胞を特異的に測定する
ために、被検細胞を含有する液体試料を25−40℃の
反応温度で、約20〜60秒間、好ましくは約30〜4
0秒間の反応条件で、第1染料と第2染料を含有する染
色液で処理することが好ましい。
【0031】次いで、本発明において使用するフローサ
イトメータについて説明する。これに使用する光源は励
起波長488nmのアルゴンレーザであり、検出対象は
前方散乱光(FSC)および波長525nm以上の蛍光
(FL)である。本発明の実施例では自動網赤血球測定
装置R−2000(東亜医用電子株式会社)を用いて測
定した。
【0032】本発明のメカニズムは以下のように考えら
れる。
【0033】網状赤血球(reticulocyte)
は赤血球の幼若型であり(したがって、immatur
e red blood cellとも呼ばれる)、R
NAを含む。網状赤血球はオーラミンOによってRNA
が沈殿、凝集することにより染色される。染色されるた
めには、沈殿、凝集を要するので、染料濃度が薄い場合
には染色されるまでに長く時間が必要となる。一方、白
血球やマラリア感染赤血球の内部にはDNAや封入体が
含まれているので、沈殿や凝集の必要がなく、薄い染料
でも短時間で染色される。しかしながら、オーラミンO
の濃度を薄くすると、成熟赤血球の膜の染色性が低下す
るので、十分な蛍光強度が得られなくなるという欠点が
あった。
【0034】3,3’−ジエチル−2,2’−オキサカ
ルボシアニンアイオダイド(DiOC2(3)、商標名
NK−85として(株)日本感光色素研究所より入手)
は血球膜を染める作用のあることが従来知られていた。
そこで、DiOC2(3)を添加してみると、全体的に
蛍光強度を上げることができ、かつ意外にもマラリア感
染赤血球からの蛍光強度と、網状赤血球からの蛍光強度
との間に良好な差異を生じることが判明した。本発明に
おいて、DiOC2(3)はマラリア原虫を染色するた
めに添加するのではなく、マラリア原虫を染めているの
はあくまでオーラミンOである。
【0035】以下に記載する参考例および実施例によっ
て本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれによ
ってなんら限定されるものではない。
【0036】参考例 まず、染料としてオーラミンOだけを用いて、その濃度
を変えた染色液を数種類用意し、フローサイトメータに
て血液試料を測定した。
【0037】使用した染色液と希釈液の組成は以下の通
りである。
【0038】<染色液> ・オーラミンO:300−3000mgを ・エチレングリコール100mlに溶解して作成した。
【0039】染色液中のオーラミンO濃度は0.3−
3.0%である。
【0040】<希釈液> ・プロピオン酸ナトリウム: 9.5g/l ・トリスヒドロキシルメチルアミノメタン: 6.0g
/l ・トリシン: 7.4g/l <測定液> ・血液試料: 10μl ・希釈液 : 1950μl ・染色液 : 40μl を混合して2mlの測定液を作成した(血液試料に対す
る希釈倍率は200倍となる)。なお、希釈液は予め3
5℃に加温したもとを使用し、混合液(測定液)を35
℃で30秒間インキュベートした後、フローセルに導入
し、細胞個々に前方散乱光(FSC)、蛍光(FL)を
測定した。
【0041】図1−図3は、染色液中にオーラミンOが
3.0%含まれているときの測定結果である(測定液の
オーラミンOの濃度は600ppmであり、また血液試
料1μlに対するオーラミンOの量は120μgであ
る)。
【0042】図1はヘモグロビンH症(網状赤血球が多
い)、図2は正常検体(網状赤血球は少しあり、マラリ
ア感染赤血球はない)、図3はマラリア感染検体(網状
赤血球もマラリア感染赤血球もある)の二次元スキャッ
タグラムによる測定結果である。図1−図3から、網状
赤血球(図中Retで示す)もマラリア感染赤血球(図
中pRBで示す)も同じ領域に出現していることがわか
る。すなわち、この条件では網状赤血球とマラリア感染
赤血球との弁別は不可能である。なお、図中のmRBは
成熟赤血球を示す。
【0043】次に、同じ検体をオーラミンOが低濃度の
染色液を用いて測定した。図4−図6は、同じ検体をオ
ーラミンO低濃度の染色液(染色液中、オーラミンO濃
度が0.3%)を用いて測定した結果である(測定液の
オーラミンOの濃度は60ppmであり、血液検体1μ
lに対するオーラミンOの量は12μgである)。図
4、5、6はそれぞれ図1、2、3に対応する。なお、
オーラミンO濃度が0.3−3.0%の間にある場合の
結果は図示しないが、両者の間の結果となった。
【0044】ここで、図4−図6から、オーラミンOを
低濃度にすることにより、網状赤血球からの蛍光強度と
マラリア感染赤血球からの蛍光強度に差が生じることが
判明した。すなわち、網状赤血球は蛍光染色されない
が、マラリア感染赤血球は蛍光染色されるような条件が
あるのではないか、と推測された。
【0045】しかし、図4−図6からわかるように、単
にオーラミンOの濃度を薄くするだけでは、蛍光強度は
弱く、また蛍光強度の差も必ずしも明確に生じない。そ
こで、測定感度やインキュベートの条件などの各種条件
を変えて検討した。例えば、インキュベート時間を2分
程度に延ばすと蛍光強度は増大する。また、温度を40
℃に上げても蛍光強度が上がる。
【0046】しかし、単にこのような条件を変えるだけ
では網状赤血球とマラリア感染赤血球との差異を迅速に
検出するには不十分であると思われた。
【0047】本発明は測定の迅速化、すなわち30秒程
度の短時間の染色工程で、かつ安定して網状赤血球とマ
ラリア感染赤血球の染料程度に明確な差異を生ぜしめる
条件について鋭意研究した結果、達成されたものであ
る。
【0048】上記課題は、 ・オーラミンOを低濃度にすること、および ・さらに新しい染料を追加すること、 により解決された。
【0049】
【実施例1】以下のようにして測定液を調製した。
【0050】<染色液> ・オーラミンO: 300mg ・3,3’−ジエチル−2,2’−オキサカルボシアニ
ンアイオダイド(DiOC2(3)): 50mg をエチレングリコール100mlに溶解させて作製し
た。第2の染料として用いた3,3’−ジエチル−2,
2’−オキサカルボシアニンアイオダイド(DiOC2
(3))は、(株)日本感光色素研究所からNK−85
(商品名)として入手したものを用いた。
【0051】染色液に第2の染料を含有させた以外は、
参考例と全く同じ組成の測定液、測定条件を用いた。
【0052】図7、8はそれぞれ正常検体、マラリア感
染検体の測定結果であり、それぞれ図2、3に対応す
る。両者の比較から明らかなように、マラリア感染赤血
球pRBのみが良好に蛍光染色され、成熟赤血球mRB
および網状赤血球Retから分かれて分布する。そこで
このマラリア感染赤血球pRBをクラス分けし計数する
ことができる。なお、図には表されていないが、白血球
は蛍光の強い領域に出現するので、これらと明確に区別
することができる。
【0053】
【実施例2】実施例1の3,3’−ジエチル−2,2’
−オキサカルボシアニンアイオダイドに代えて、2−
(p−ジメチルアミノスチリル)−3−エチルベンゾチ
アゾリウムアイオダイド(NK−91として入手)を第
2の染料として用いて同様の試験を行ったところ、同様
にマラリア感染赤血球を良好に区別、計数することがで
きた。
【0054】また、これら2種の染料以外の、上記第2
の染料についても試験したところ、マラリア感染赤血球
の検出に使用可能なことが判明した。その実施可能条件
は上記3,3’−ジエチル−2,2’−オキサカルボシ
アニンアイオダイドの場合とほぼ同じであった。すなわ
ち、濃度については、測定液中における最終濃度で1−
100ppmの範囲で実施可能であり、最適濃度は5−
50ppmであった。
【0055】
【実施例3】実施例1のオーラミンOに代えて、ベーシ
ックイェロー37を第1の染料として用いて同様の試験
を行ったところ、同様にマラリア感染赤血球を良好に区
別、計数することができた。また、ベーシックイェロー
3を第1の染料として用いた場合もマラリア感染細胞の
検出に使用可能であった。濃度については、測定液中に
おける最終濃度で1〜80ppmの範囲で実施可能であ
り、最適濃度は5〜50ppmであった。
【0056】
【発明の効果】本発明の方法により、マラリア感染細胞
を迅速にかつ特異的に染色することができ、マラリア感
染の有無を簡単に検査することが可能になった。本発明
の医学診断分野における効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】染色液中にオーラミンOを3.0%含む測定液
を用いて、ヘモグロビンH症の血液試料を測定した場合
の二次元スキャッタグラムを示す。
【図2】染色液中にオーラミンOを3.0%含む測定液
を用いて、正常血液試料を測定した場合の二次元スキャ
ッタグラムを示す。
【図3】染色液中にオーラミンOを3.0%含む測定液
を用いて、マラリア感染血液試料を測定した場合の二次
元スキャッタグラムを示す。
【図4】染色液中にオーラミンOを0.3%含む測定液
を用いて、ヘモグロビンH症の血液試料を測定した場合
の二次元スキャッタグラムを示す。
【図5】染色液中にオーラミンOを0.3%含む測定液
を用いて、正常血液試料を測定した場合の二次元スキャ
ッタグラムを示す。
【図6】染色液中にオーラミンOを0.3%含む測定液
を用いて、マラリア感染血液試料を測定した場合の二次
元スキャッタグラムを示す。
【図7】実施例1に記載する本発明の測定液を用いて、
正常血液試料を測定した場合の二次元スキャッタグラム
を示す。
【図8】実施例1に記載する本発明の測定液を用いて、
マラリア感染血液試料を測定した場合の二次元スキャッ
タグラムを示す。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検細胞を含む液体試料を式(I): 【化1】 [式中、R1からR6は水素原子、メチル基またはエチル
    基であり、 Xはハロゲン原子である]のオーラミン類似体の少なく
    とも1種からなる第1染料と、式(II): 【化2】 の縮合ベンゼン誘導体の少なくとも1種からなる第2染
    料とを含有する染色液で処理し、蛍光染色したマラリア
    感染細胞を光学的に検出することからなるマラリア感染
    細胞の検出方法。
  2. 【請求項2】 前記第1染料がオーラミンOである請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記第2染料が以下の群から選択される
    少なくとも1種である請求項1に記載の方法: i)3,3’−ジエチル−2,2’−オキサカルボシア
    ニンアイオダイド(NK−85、DiOC2(3)) 【化3】 ii)2−(p−ジメチルアミノスチリル)−3−エチル
    ベンゾチアゾリウムアイオダイド(NK−91) 【化4】 iii)3,3’−ジメチル−2,2’−オキサカルボシ
    アニンアイオダイド(NK−86、DiOC1(3)) 【化5】 iv)3,3’−(ジ−n−プロピル)−2,2’−オキ
    サカルボシアニンアイオダイド(NK−2605、Di
    OC3(3)) 【化6】 v)3,3’−(ジ−n−ペンチル)−2,2’−オキ
    サカルボシアニンアイオダイド(NK−2453、Di
    OC5(3)) 【化7】 vi)3,3’−(ジ−n−ヘキシル)−2,2’−オキ
    サカルボシアニンアイオダイド(NK−2280、Di
    OC6(3)) 【化8】 vii)2−(p−ジメチルアミノスチリル)−3−メチ
    ルベンゾオキサゾリウムアイオダイド(NK−528) 【化9】 viii)2−(p−ジメチルアミノスチリル)−1,3,
    3−トリメチル−3H−インドリウムアイオダイド(N
    K−97) 【化10】 ix)Basic Yellow 11 【化11】 および x)Basic Red 14 【化12】
  4. 【請求項4】 染色液による処理時に、液体試料がpH
    4〜9の希釈液で希釈される請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 液体試料の希釈液による希釈倍率が4〜
    1000倍である請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 染色処理時における第1の染料と第2の
    染料の濃度が、測定液中それぞれ1〜80ppm、1〜
    100ppmである請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 染色処理時における温度が25〜40℃
    である請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 染色処理時間が約20〜60秒である請
    求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の式(I)のオーラミン
    類似体の少なくとも1種からなる第1染料と、請求項1
    に記載の式(II)の縮合ベンゼン誘導体の少なくとも1
    種からなる第2染料と、これらを溶解しうる水または水
    溶性の有機溶媒とからなるマラリア感染細胞の染色試
    薬。
  10. 【請求項10】 前記第1染料がオーラミンOである請
    求項9に記載の試薬。
  11. 【請求項11】 前記第2染料が以下の群から選択され
    る少なくとも1種である請求項9に記載の試薬: i)3,3’−ジエチル−2,2’−オキサカルボシア
    ニンアイオダイド(NK−85、DiOC2(3)) 【化13】 ii)2−(p−ジメチルアミノスチリル)−3−エチル
    ベンゾチアゾリウムアイオダイド(NK−91) 【化14】 iii)3,3’−ジメチル−2,2’−オキサカルボシ
    アニンアイオダイド(NK−86、DiOC1(3)) 【化15】 iv)3,3’−(ジ−n−プロピル)−2,2’−オキ
    サカルボシアニンアイオダイド(NK−2605、Di
    OC3(3)) 【化16】 v)3,3’−(ジ−n−ペンチル)−2,2’−オキ
    サカルボシアニンアイオダイド(NK−2453、Di
    OC5(3)) 【化17】 vi)3,3’−(ジ−n−ヘキシル)−2,2’−オキ
    サカルボシアニンアイオダイド(NK−2280、Di
    OC6(3)) 【化18】 vii)2−(p−ジメチルアミノスチリル)−3−メチ
    ルベンゾオキサゾリウムアイオダイド(NK−528) 【化19】 viii)2−(p−ジメチルアミノスチリル)−1,3,
    3−トリメチル−3H−インドリウムアイオダイド(N
    K−97) 【化20】 ix)Basic Yellow 11 【化21】 および x)Basic Red 14 【化22】
  12. 【請求項12】 染色試薬中の第1染料と第2染料のそ
    れぞれの濃度が、0.005〜0.4w/v%、0.0
    05〜0.5w/v%である請求項9に記載の試薬。
JP02402394A 1993-02-22 1994-02-22 マラリア感染細胞の検出方法及び試薬 Expired - Lifetime JP3421111B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02402394A JP3421111B2 (ja) 1993-02-22 1994-02-22 マラリア感染細胞の検出方法及び試薬

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3175793 1993-02-22
JP5-31757 1993-02-22
JP02402394A JP3421111B2 (ja) 1993-02-22 1994-02-22 マラリア感染細胞の検出方法及び試薬

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06300753A true JPH06300753A (ja) 1994-10-28
JP3421111B2 JP3421111B2 (ja) 2003-06-30

Family

ID=26361483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02402394A Expired - Lifetime JP3421111B2 (ja) 1993-02-22 1994-02-22 マラリア感染細胞の検出方法及び試薬

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3421111B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11508353A (ja) * 1995-04-21 1999-07-21 アボット・ラボラトリーズ 網状赤血球を迅速に分析するための組成物及び方法
JP2006304774A (ja) * 2005-03-29 2006-11-09 Sysmex Corp マラリア感染赤血球の検出方法並びにこれに使用する検出用試薬及び赤血球膜部分溶解試薬
JP2010096749A (ja) * 2008-09-17 2010-04-30 Univ Of Tokyo マラリアの検査方法、並びに検査用試薬又はキット
JP2012523229A (ja) * 2009-04-09 2012-10-04 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 分析のための細胞を含む流体の薄層の調製

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11508353A (ja) * 1995-04-21 1999-07-21 アボット・ラボラトリーズ 網状赤血球を迅速に分析するための組成物及び方法
JP2006304774A (ja) * 2005-03-29 2006-11-09 Sysmex Corp マラリア感染赤血球の検出方法並びにこれに使用する検出用試薬及び赤血球膜部分溶解試薬
JP2010096749A (ja) * 2008-09-17 2010-04-30 Univ Of Tokyo マラリアの検査方法、並びに検査用試薬又はキット
JP2012523229A (ja) * 2009-04-09 2012-10-04 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 分析のための細胞を含む流体の薄層の調製

Also Published As

Publication number Publication date
JP3421111B2 (ja) 2003-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Shapiro Flow cytometric estimation of DNA and RNA content in intact cells stained with Hoechst 33342 and pyronin Y
US10774359B2 (en) Cellular analysis of body fluids
JP4831914B2 (ja) 未成熟赤血球細胞における核酸の検出用色素及び方法
EP0882983B1 (en) Reagent and method for classification and counting of leukocytes
FI94180B (fi) Menetelmä solukomponenttien analysoimiseksi nesteestä
US4336029A (en) Method and reagents for quantitative determination of reticulocytes and platelets in whole blood
US5175109A (en) Reagent for classifying leukocytes by flow cytometry
US8367358B2 (en) Reagent, kit and method for differentiating and counting leukocytes
EP0485945B1 (en) Method of classifying leukocytes by flow cytometry
US7354775B2 (en) Reagent for partially lysing a cell membrane of a red blood cell, a reagent for detecting malaria infected red blood cells, and a sample analyzing method for detecting malaria infected red blood cells
FI72611B (fi) Blandning som laempar sig foer testning av biologiska vaevnader och/eller vaetskor och foerfarande foer anvaendning av denna blandning.
US5470751A (en) Reagent for detecting malaria infected cells and a detecting method for malaria infected cells using the same
JP2009167191A (ja) ハロレピジンから誘導できるヘリウム−ネオン励起性網状赤血球染色用色素
EP1837402B1 (en) Reagent for analyzing urine and method for analyzing urine
CA1155041A (en) Fluorescent nucleic acid stains
JPH0464429B2 (ja)
JPH0692971B2 (ja) 細胞内にとり込まれる蛍光剤を使用する検定方法
JP3739482B2 (ja) 尿中の有形成分分析方法および試薬
JP3421111B2 (ja) マラリア感染細胞の検出方法及び試薬
EP0259833B1 (en) Reagent and method for classifying leukocytes by flow cytometry
WO2021087730A1 (zh) 白细胞分类试剂及其使用方法
KR101993965B1 (ko) 소변 시료 분석 방법, 소변 시료 분석용 시약 및 소변 시료 분석용 시약 키트
JPH1175892A (ja) マラリア原虫の検出方法
US20210239581A1 (en) Liquid flourescent dye concentrate for flow cytometry evaluation of virus-size particles and related products and methods
Shapiro Fluorescent probes

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090418

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140418

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term