JPH06300397A - 空気調和機の凍結防止装置 - Google Patents

空気調和機の凍結防止装置

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JPH06300397A
JPH06300397A JP5087165A JP8716593A JPH06300397A JP H06300397 A JPH06300397 A JP H06300397A JP 5087165 A JP5087165 A JP 5087165A JP 8716593 A JP8716593 A JP 8716593A JP H06300397 A JPH06300397 A JP H06300397A
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Takayuki Matsumoto
隆幸 松本
Tomohiko Tsutsumi
智彦 堤
Takao Terauchi
孝夫 寺内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤配管,誤配線や各室用膨張弁の閉鎖不良が
あっても、各室内熱交換器の凍結を防止する。 【構成】 圧縮機2,互いに並列な各室用膨張弁7a〜7
d等を有する室外ユニット1に、複数の室内ユニット9a
〜9dを接続した空気調和機。凍結防止装置20によ
り、各室内ユニット9からの運転信号で運転室数が1か
2以上かを判断し、1と判断したとき、圧縮機起動から
所定時間経過後に、運転室の室温センサ12と室内熱交
温度センサ11の両検出信号の表わす温度差が一定値以
下か否かを判断し、肯と判断した室の番号を記憶すると
ともに、停止室の上記温度差が一定値以上か否かを判断
し、肯と判断した室の番号を記憶する一方、上記両判断
手段に記憶された室数が夫々1のとき、当該室の各室用
膨張弁7を全閉させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単一の室外ユニットに
複数の室内ユニットを接続してなる空気調和機の凍結防
止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の凍結防止装置として、例
えば特開昭58−148374号公報に記載のものが知
られている。この凍結防止装置は、圧縮機,凝縮器とし
て働く室外熱交換器,共通膨張弁を有する単一の室外ユ
ニットに、蒸発器として働く室内熱交換器とファンをも
つ複数の室内ユニットを各室用膨張弁を介して並列に接
続して冷凍回路を構成してなる。そして、各室内熱交換
器に接触して室内熱交温度センサを設け、この室内熱交
温度センサの検出する温度が所定値以下になったとき
に、圧縮機の運転を停止して、室内熱交換器の凍結を防
止するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
凍結防止装置は、電源スイッチがオンにされた運転室の
室内熱交換器のみについてしか上記凍結防止動作を行な
わないため、据え付けの際に配管や配線の誤接続があっ
たり、停止室の各室用膨張弁に閉鎖不良がある場合、凍
結防止策の対象外の停止室のファンの止まった室内熱交
換器に低温の冷媒が流れ続けて、運転条件によっては、
室内熱交換器が凍結するという問題がある。ここで、誤
配管,誤配線のチェックは、据え付け後の試運転で行な
うように指導されてはいるが、現実には指導が徹底して
いない。そのため、室内熱交換器が凍結する結果、フィ
ンチューブが破損するのみならず、氷片が室内ユニット
の吸込口等から室内へ落下して、壁紙やじゅうたんなど
を汚し、ユーザに迷惑をかけるとともに、メーカも修理
責任を負って労力と費用を浪費することになる。
【0004】そこで、本発明の目的は、停止室の室内熱
交換器の温度などに基づいて停止室の冷媒循環異常を判
定し、判定結果に基づき圧縮機を停止等することによっ
て、誤配管,誤配線やごみの挾み込みによる各室用膨張
弁の閉鎖不良があっても、総ての室の室内熱交換器の凍
結を確実に防止することができる空気調和機の凍結防止
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為、
本発明の空気調和機の第1の凍結防止装置は、図1,図
2に例示するように、圧縮機2,室外熱交換器4を有す
る室外ユニット1に、室内熱交温度センサ11が設けら
れた室内熱交換器10とファンと室温センサ12を有す
る複数の室内ユニット9a〜9dを、各室用膨張弁7a〜
7dを介して並列に接続してなる空気調和機において、
上記各室内ユニット9a〜9dからの運転信号によって、
運転されている室の数mが1か2以上かを判断する運転
室数判断手段S1,S2と、この運転室数判断手段S1,
S2が運転されている室の数mが1と判断したとき、運
転されている室の室温センサ12と室内熱交温度センサ
11の検出信号に基づき、圧縮機起動から所定時間t1
過後に両検出信号の表わす温度差(Da−Dc)が一定値α
以下か否かを判断し、肯と判断した室の番号を運転異常
室として判断して記憶する運転異常判断手段S4,S5
と、上記運転室数判断手段S1,S2が運転されている
室の数mが1と判断したとき、運転信号のない運転され
ていない室の室温センサ12と室内熱交温度センサ11
の検出信号に基づき、圧縮機起動から所定時間t1経過後
に両検出信号の表わす温度差(Da−Dc)が一定値β以上
か否かを判断し、肯と判断した室の番号を停止異常室と
して判断して記憶する共に、上記停止異常室の室数を累
計する第1停止異常判断手段S6,S7と、上記第1停
止異常判断手段S6,S7が累計した室数が1のとき、
1つの運転異常室と1つの停止異常室の各室用膨張弁7
を全閉させる第1運転停止手段S9を備えたことを特徴
とする。
【0006】また、本発明の第2の凍結防止装置は、図
1,図3に例示するように、上述の空気調和機におい
て、上記各室内ユニット9a〜9dからの運転信号によっ
て、運転されていない室を検知する停止室検知手段S1
1と、この停止室検知手段S11が、運転されていない
と検知した室の室温センサ12と室内熱交温度センサ1
1の検出信号に基づき、両検出信号の表わす温度差(Da
−Dc)が所定時間t2継続して一定値β以上で、かつ室内
熱交温度センサ11の検出信号の表わす温度Dcが一定
値γ以下であるか否かを判断する第2停止異常判断手段
S12と、この第2停止異常判断手段S12が肯と判断
したとき、上記圧縮機2を停止させる第2運転停止手段
S13を備えたことを特徴とする。さらに、上記第2の
凍結防止装置において、図4に例示するように、上記第
2停止異常判断手段S22が最初に肯と判断したとき、
その停止異常の停止室の各室用膨張弁7を,一旦全開さ
せてから全閉させる弁開閉手段S23をさらに備えると
ともに、この弁開閉手段S23による弁の開閉操作に続
いて、上記第2停止異常判断手段S22に再び判断を行
なわせ、この手段が再び肯と判断S24したときに初め
て、上記第2運転停止手段S25をして、上記圧縮機2
を停止せしめるようにしてもよい。
【0007】
【作用】請求項1に記載の凍結防止装置において、運転
室数判断手段S1,S2は、各室内ユニット9a〜9dか
らの運転信号の有無によって、その室が運転されている
か否かおよび運転されている室(「運転室」 と称す。)の数
mが1か2以上かを判断する。この運転室数判断手段S
1,S2が1と判断すると、運転異常判断手段S4,S5
は、運転室の室温センサ12と室内熱交温度センサ11
の検出信号に基づき、圧縮機起動から所定時間t1経過後
に両検出信号の表わす温度差(Da−Dc)が一定値α以下
か否かを判断し、肯と判断すると、運転されているにも
拘わらず上記温度差が小さいので運転異常として、その
室の番号を記憶する。また、第1停止異常判断手段S
6,S7は、上記運転室数判断手段S1,S2が1と判断
すると、運転されていない室(「停止室」 と称す。)の室温
センサ12と室内熱交温度センサ11の検出信号に基づ
き、圧縮機起動から所定時間t1経過後に両検出信号の表
わす温度差(Da−Dc)が一定値β以上か否かを判断
し、肯と判断すると、停止しているにも拘わらず上記温
度差が大きいので停止異常として、その室の番号を記憶
し、室数を累計する。
【0008】次に、第1運転停止手段S9は、第1停止
異常判断手段S6,S7が累計した室数が1のとき、1
対の室内ユニット相互間の誤配管,誤配線の可能性が高
いとして、当該一対の運転異常室と停止異常室の各室用
膨張弁7を全閉させる。これによって、1室運転下で、
誤配管,誤配線および各室用膨張弁の閉鎖不良いずれの
場合も、ファンの止まった室内ユニット9の室内熱交換
器10には、低温の冷媒が流れることがなく、室内熱交
換器の凍結が確実に防止される。
【0009】また、請求項2に記載の凍結防止装置にお
いて、停止室検知手段S11は、各室内ユニット9a〜
9dからの運転信号によって、運転されていない室( 「停
止室」と称す。)を検知する。第2停止異常判断手段S1
2は、停止室の室温センサ12と室内熱交温度センサ1
1の検出信号に基づき、両検出信号の表わす温度差(Da
−Dc)が所定時間t2継続して一定値β以上で、かつ室内
熱交温度センサ11の検出信号の表わす温度Dcが一定
値γ以下であるか否かを判断する。そして、この第2停
止異常判断手段S12が肯と判断すると、多室運転下
で、停止室にも拘わらず、継続して上記温度差が大き
く,かつ室内熱交換器の温度が低いので、誤配管,誤配線
または各室用膨張弁の閉鎖不良で冷媒が流れているとし
て、圧縮機2を停止させる。これによって、多室運転下
で、誤配管,誤配線および各室用膨張弁の閉鎖不良があ
っても、ファンの止まった室内ユニット9の室内熱交換
器10には、低温の冷媒が流れることがなく、室内熱交
換器の凍結が確実に防止される。
【0010】さらに、請求項3に記載の凍結防止装置で
は、上述の請求項2の第2停止異常判断手段S22が最
初に肯と判断すると、弁開閉手段S23は、その停止異
常の停止室の各室用膨張弁7がごみを挾み込んで閉鎖不
良のため冷媒が流れ続けている可能性があるとして、停
止室の各室用膨張弁7を、一旦全開させてから全閉させ
る。そして、停止異常がごみの挾み込みに起因する場合
は、この操作でごみが除去されて正常に戻る。そこで、
第2停止異常判断手段S22は、この弁開閉操作に続い
て再び停止異常か否かの判断を行ない、ここで肯つまり
停止異常と判断されると、初めて第2運転停止手段S2
5が、ごみの挾み込み以外の原因で冷媒が流れ続けてい
るとして、圧縮機2を停止させる。従って、各室用膨張
弁におけるごみの挾み込みで圧縮機2が停止せしめられ
ることが殆んどなくなり、不必要な停止が減少して運転
率を向上させることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。図1は、本発明の凍結防止装置を備えた空気調
和機の一例を示す回路図である。この空気調和機は、圧
縮機2,四路切換弁3,室外熱交換器4,共通膨張弁5,受
液器6および互いに並列な各室用膨張弁7a〜7dを順次
管路8a〜8eで接続した室外ユニット1に室内熱交温度
センサ11が接触して設けられた室内熱交換器10と図
示しないファンと室温センサ12を有する室内ユニット
9a〜9dを接続して、冷凍回路を構成している。上記室
外ユニット1の各室用膨張弁7a〜7dと反対側は、各室
内ユニット9a〜9dに連なるヘッダ13になっており、
このヘッダ13と四路切換弁3を,閉鎖弁14を介設し
た管路8fで、四路切換弁3と圧縮機2の吸込口を,アキ
ュムレータ15を介設した管路8gで夫々接続してい
る。また、受液器6と各室用膨張弁7a〜7dの間の管路
8eに閉鎖弁16を設け、受液器6とアキュムレータ1
5の入口側を,キャピラリチューブ17を介設した管路
8hで接続している。
【0012】上記冷凍回路からなる空気調和機には、凍
結防止装置20を設けている。この凍結防止装置20
は、請求項1に記載され,後述する運転室数判断手段、
運転異常判断手段、第1停止異常判断手段および第1運
転停止手段を備えたマイクロコンピュータ等からなり、
各室内ユニット9a〜9dの熱交換器の室内熱交温度セン
サ11と室温センサ12の検出信号等を受けて所定の演
算を行ない、演算結果に基づいて圧縮機2の発停と各室
用膨張弁7a〜7dの開閉等を制御するようになってい
る。即ち、凍結防止装置20は、運転室数判断手段とし
て、各室内ユニット9a〜9dからの運転信号の有無によ
って、その室が運転されているか否か,および運転室の
総数mが1か2以上かを判断する(図2のS1,S2参
照)。
【0013】また、凍結防止装置20は、運転室数mが
1と判断したとき、運転異常判断手段として、運転室の
室温センサ12と室内熱交温度センサ11の検出信号に
基づき、圧縮機起動から所定時間t1(例えば10秒)経過
後に両検出信号の表わす温度差 (Da−Dc)が一定値α
以下か否かを判断し、肯と判断すると、運転異常とし
て、その室の番号を記憶する(図2のS4,S5参照)。
同じく、運転室数mが1と判断したとき、第1停止異常
判断手段として、運転信号のない運転されていない室
(停止室)の室温センサ12と室内熱交温度センサ11の
検出信号に基づき、両検出信号の表わす温度差(Da−D
c)が一定値β以上か否かを判断し、肯と判断すると、停
止異常としてその室の番号を記憶し、かつその室数iを
累計する(同S6,S7参照)。そして、第1運転停止手
段として、上記累計された室数iが1のとき、その一つ
の運転異常室と一つの停止異常室の各室用膨張弁7を全
閉させ、かつ室内ファン(図示せず)を停止させる(同S
9参照)。
【0014】上記構成の凍結防止装置20は、図2のフ
ローチャートに従って、次のように動作する。図1の冷
凍回路において、四路切換弁3が図中の実線で示す通路
側に切り換えられ、圧縮機2の起動により、冷媒が図中
の実線矢印の如く室外熱交換器4で凝縮し、各室内熱交
換器10で蒸発するように循環して冷房運転が始まる。
凍結防止装置20は、ステップS1で、各室内ユニット
9a〜9dからの運転信号の有無によって、その室が運転
されているか否かを判断し、運転室の室数mを計数し、
次いで、ステップS2で、計数値m(運転室総数)が1か
2以上かを判断する。計数値mが1と判断すると、ステ
ップS3に進んで、圧縮機2の起動からt1時間経過した
か否かを判断し、経過したと判断すると、ステップS4
に進む。ステップS4では、その運転室について、室温
センサ12と室内熱交温度センサ11の検出信号に基づ
いて、両検出信号の表わす温度差(Da−Dc)が一定値α
以下か否かを判断し、否と判断すると、運転正常とする
一方、肯と判断すると、運転されているにも拘わらず上
記温度差が小さいので運転異常として、ステップS5
で、その室の番号を記憶する。
【0015】次いで、ステップS6で、運転信号のない
停止室について室温センサ12と室内熱交温度センサ1
1の検出信号に基づき、両検出信号の表わす温度差(D
a−Dc)が一定値β以上か否かを判断し、否と判断する
と、停止正常とする一方、肯と判断すると、停止してい
るにも拘わらず上記温度差が大きいので停止異常とし
て、ステップS7で、その室の番号を記憶し、その室数
iを累計する。続いて、ステップS8で、上記累計値iが
1か,0または2以上かを判断し、iが1のときは、ステ
ップS9に進んで、一対の運転,停止異常室の各室用膨
張弁7を全閉させ、かつ室内ファンを停止させる。ま
た、iが0または2以上の場合は、ステップS1の運転
室数の計数の処理に戻る。これによって、誤配管,誤配
線および各室用膨張弁7の閉鎖不良いずれの場合も、1
室運転下で、ファンの止まった室内ユニット9の室内熱
交換器10には、低温の冷媒が流れ続けることがなく、
室内熱交換器10の凍結が確実に防止される。
【0016】図3は、請求項2に記載された凍結防止装
置の一実施例による制御の流れを示すフローチャートで
あり、この装置20を備えた空気調和機の回路図は、図
1と同じである。上記凍結防止装置20は、停止室検知
手段と第2停止異常判断手段と第2運転停止手段とを備
える。上記停止室検知手段は、各室内ユニット9a〜9d
からの運転信号によって運転されていない室(停止室)を
検知し、検知した停止室の番号を記憶するとともに、そ
の室数nを計数する(図3のS11参照)。上記第2停止
異常判断手段は、検知されたn個の各停止室について、
室温センサ12と室内熱交温度センサ11の検出信号に
基づき、両検出信号の表わす温度差(Da−Dc)が所定時
間t2継続して一定値β以上で、かつ室内熱交温度センサ
11の検出信号の表わす温度Dcが一定値γ以下である
か否かを判断する(図3のS12参照)。そして、この第
2停止異常判断手段が肯と判断したとき、上記第2運転
停止手段が、圧縮機2を停止させるようになっている
(図3のS13参照)。
【0017】上記構成の請求項2に係る実施例は、図3
に従って次のように動作する。凍結防止装置20は、ス
テップS11で、運転信号により停止室を検知して、そ
の室番号を記載し、その室数nを計数する。つぎに、ス
テップS12で、n個の各停止室について、室温センサ
12と室内熱交温度センサ11の検出信号に基づいて、
両検出信号の表わす温度差(Da−Dc)が所定時間t2継続
して一定値β以上で、かつ室内熱交換器の温度Dcが一
定値γ以下であるか否かを判断する。そして、ここで否
と判断すると、停止正常とする一方、肯と判断すると、
停止しているにもかかわらず誤配管,誤配線または各室
用膨張弁7の閉鎖不良があって、室内熱交換器に冷媒が
流れているとして、ステップS13に進んで、圧縮機2
を停止させ、かつ全室の室内ファンを停止させる。これ
によって、多室運転下で誤配管,誤配線および各室用膨
張弁7の閉鎖不良いずれの場合も、ファンの止まった室
内ユニット9の室内熱交換器10には、低温の冷媒が流
れ続けることがなく、室内熱交換器10の凍結が確実に
防止されることになる。
【0018】図4は、図3の変形例で,請求項3に記載
された凍結防止装置の一実施例による制御の流れを示す
フローチャートであり、この装置20を備えた空気調和
機の回路図も、図1と同じである。上記凍結防止装置2
0は、図3で述べたと同じ停止室検知手段S22(図3
のS11)および類似の第2停止異常判断手段S22,S
24(図3のS12)と第2運転停止手段S25(図3の
S13)を備え、さらに弁開閉手段S23を備えてい
る。この弁開閉手段は、上記第2停止異常判断手段が、
最初に肯と判断したとき(図4のS22参照)、その停止
異常の停止室の各室用膨張弁7を、一旦全開させてから
全閉させる。また、第2停止異常判断手段は、弁開閉手
段S23による弁の開閉操作に続いて、その停止室につ
き再びステップS22と同じ判断を行ない(図4のS2
4参照)、ここで再び肯と判断されたときに初めて、上
記第2運転停止手段S25が、圧縮機2を停止させるよ
うになっている。
【0019】上記構成の請求項3に係る実施例は、図4
のフローチャートから判るように、図3のステップS1
2とS13の間に、ステップS23とS24を挿入した
ものである。従って、図3と同じ部分の説明を省略し、
異なる部分のみについて述べる。凍結防止装置20は、
ステップS22で最初に肯と判断すると、ステップS2
3に進んで、その停止異常の停止室の各室内用膨張弁7
が、ごみを挾み込んで閉鎖不良のため冷媒が流れ続けて
いる可能性があるとして、その停止室の各室用膨張弁7
を一旦全開させてから全閉させる。停止異常がごみの挾
み込みに起因する場合は、この操作でごみが循環冷媒で
除去されて正常に戻る。そこで、続くステップS24
で、再びその停止室について停止異常か否かの判断を行
ない、ここで肯と判断すると、初めてステップS25に
進んで、ごみ挾み込み以外の原因で冷媒が流れ続けてい
るとして、圧縮機2を停止させる。従って、各室用膨張
弁7a〜7dにおけるごみの挾み込みで、圧縮機2が停止
せしめられることが殆んどなくなり、不必要な停止が減
少して運転率を向上させることができる。
【0020】なお、本発明が、実施例に示した冷暖房兼
用の空気調和機に限らず、冷房専用の空気調和機にも適
用できるのはいうまでもない。また、実施例では、各室
用膨張弁7a〜7dを室外ユニット1内に設けたが、こ
れを各室内ユニット9a〜9dに夫々設けてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
空気調和機の第1の凍結防止装置は、圧縮機等を有する
室外ユニットに、室内熱交温度センサをもつ室内熱交換
器とファンと室温センサを有する複数の室内ユニット
を、各室用膨張弁を介して並列に接続した空気調和機に
おいて、運転室数判断手段により、各室内ユニットから
の運転信号に基づいて運転室数が1か2以上かを判断
し、1と判断された時、運転異常判断手段により、圧縮
機起動から所定時間経過後に、運転室の室温センサと室
内熱交温度センサの両検出信号の表わす温度差が一定値
以下か否かを判断し、肯と判断した室の番号を運転異常
室として記憶すると共に、1と判断された時、第1停止
異常判断手段により、停止室の上述と同様の温度差が一
定値以上か否かを判断し、肯と判断した室の番号を停止
異常室として記憶し,その室数を累計する一方、第1運
転停止手段により、上記両判断手段に記憶された室数が
夫々1の時、当該一対の運転,停止異常室の上記各室用
膨張弁を全閉させるようにしているので、1室運転下
で、誤配管,誤配線および各室用膨張弁の閉鎖不良等に
起因して,ファンが止まった室内ユニットの熱交換器へ
の低温冷媒の循環を阻止でき、室内熱交換器の凍結を防
止できて、凍結によるフィンチューブの破損や室内家具
等の汚損をなくすことができる。
【0022】また、本発明の第2の凍結防止装置は、上
述の空気調和機において、停止室検知手段により、各室
内ユニットからの運転信号で停止室を検知し、検知され
た各停止室について、第2停止異常判断手段により、室
温センサ,室内熱交温度センサの検出信号が夫々表わす
温度の差が、所定時間継続して一定値以上で,かつ室内
熱交温度センサの検出信号が表わす温度が一定値以下で
あるか否かを判断するとともに、ここで肯と判断された
とき、第2運転停止手段により、圧縮機を停止させるよ
うにしているので、多室運転下で、誤配管,誤配線およ
び各室用膨張弁の閉鎖不良等に起因して,ファンが止ま
った室内ユニットの熱交換器への低温冷媒の循環を阻止
でき、室内熱交換器の凍結を防止できるから、上述の効
果を奏することができる。さらに、上記第2の凍結防止
装置に、第2停止異常判断手段が最初に肯と判断したと
き、その停止異常の停止室の各室用膨張弁を,一旦全開
させてから全閉させる弁開閉手段を備え、この弁開閉手
段による弁の開閉操作に続いて、上記第2停止異常判断
手段に再び判断を行なわせ、この手段が再び肯と判断し
たときに初めて、上記第2運転停止手段をして、圧縮機
を停止せしめるようにすれば、各室用膨張弁におけるご
みの挾み込みで圧縮機が停止せしめられることが殆んど
なくなり、不必要な停止の減少で運転率を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の凍結防止装置の一実施例を備えた空
気調和機を示す回路図である。
【図2】 請求項1に記載の装置の一実施例の動作の流
れを示すフローチャートである。
【図3】 請求項2に記載の装置の一実施例の動作の
流れを示すフフローチャートである。
【図4】 請求項3に記載の装置の一実施例の動作の
流れを示すフフローチャートである。
【符号の説明】
1…室外ユニット、2…圧縮機、4…室外熱交換器、5
…共通膨張弁、7a〜7d…各室用膨張弁、8a〜8h…管
路、9a〜9d…室内ユニット、10…室内熱交換器、1
1…温度センサ、12…室温センサ、20…凍結防止装
置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(2),室外熱交換器(4)を有す
    る室外ユニット(1)に、室内熱交温度センサ(11)が設
    けられた室内熱交換器(10)とファンと室温センサ(1
    2)を有する複数の室内ユニット(9a〜9d)を、各室用
    膨張弁(7a〜7d)を介して並列に接続してなる空気調和
    機の凍結防止装置(20)において、 上記各室内ユニット(9a〜9d)からの運転信号によっ
    て、運転されている室の数(m)が1か2以上かを判断す
    る運転室数判断手段(S1,S2)と、 この運転室数判断手段(S1,S2)が運転されている室
    の数(m)が1と判断したとき、運転されている室の室温
    センサ(12)と室内熱交温度センサ(11)の検出信号に
    基づき、圧縮機起動から所定時間(t1)経過後に両検出信
    号の表わす温度差(Da−Dc)が一定値(α)以下か否かを
    判断し、肯と判断した室の番号を運転異常室として判断
    して記憶する運転異常判断手段(S4,S5)と、 上記運転室数判断手段(S1,S2)が運転されている室
    の数(m)が1と判断したとき、運転信号のない運転され
    ていない室の室温センサ(12)と室内熱交温度センサ
    (11)の検出信号に基づき、圧縮機起動から所定時間(t
    1)経過後に両検出信号の表わす温度差(Da−Dc)が一定
    値(β)以上か否かを判断し、肯と判断した室の番号を停
    止異常室として判断して記憶するとともに、上記停止異
    常室の室数を累計する第1停止異常判断手段(S6,S
    7)と、 上記第1停止異常判断手段(S6,S7)が累計した室数
    が1のとき、1つの運転異常室と1つの停止異常室の各
    室用膨張弁(7)を全閉させる第1運転停止手段(S9)を
    備えたことを特徴とする空気調和機の凍結防止装置。
  2. 【請求項2】 圧縮機(2),室外熱交換器(4)を有す
    る室外ユニット(1)に、室内熱交温度センサ(11)が設
    けられた室内熱交換器(10)とファンと室温センサ(1
    2)を有する複数の室内ユニット(9a〜9d)を、各室用
    膨張弁(7a〜7d)を介して並列に接続してなる空気調和
    機の凍結防止装置(20)において、 上記各室内ユニット(9a〜9d)からの運転信号によっ
    て、運転されていない室を検知する停止室検知手段(S
    11)と、 この停止室検知手段(S11)が、運転されていないと検
    知した室の室温センサ(12)と室内熱交温度センサ(1
    1)の検出信号に基づき、両検出信号の表わす温度差(D
    a−Dc)が所定時間(t2)継続して一定値(β)以上で、か
    つ室内熱交温度センサ(11)の検出信号の表わす温度
    (Dc)が一定値(γ)以下であるか否かを判断する第2停
    止異常判断手段(S12)と、 この第2停止異常判断手段(S12)が肯と判断したと
    き、上記圧縮機(2)を停止させる第2運転停止手段(S
    13)を備えた空気調和機の凍結防止装置。
  3. 【請求項3】 上記第2停止異常判断手段(S22)が最
    初に肯と判断したとき、その停止異常の停止室の各室用
    膨張弁(7)を、一旦全開させてから全閉させる弁開閉手
    段(S23)を備えると共に、上記第2停止異常判断手段
    (S22)は、上記弁開閉手段(S23)による弁の開閉操
    作に続いて、再び判断を行なう(S24)ようになってお
    り、上記第2運転停止手段(S25)は、上記第2停止異
    常判断手段が再び肯と判断(S24)したときに初めて、
    上記圧縮機(2)を停止させるようになっている請求項2
    に記載の空気調和機の凍結防止装置。
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