JPH11201572A - 多室冷暖房装置 - Google Patents

多室冷暖房装置

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Publication number
JPH11201572A
JPH11201572A JP10004553A JP455398A JPH11201572A JP H11201572 A JPH11201572 A JP H11201572A JP 10004553 A JP10004553 A JP 10004553A JP 455398 A JP455398 A JP 455398A JP H11201572 A JPH11201572 A JP H11201572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
indoor
refrigerant
expansion valve
temperature
heat exchanger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10004553A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiro Nakagawa
信博 中川
Kazuhiko Marumoto
一彦 丸本
Tetsuei Kuramoto
哲英 倉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP10004553A priority Critical patent/JPH11201572A/ja
Publication of JPH11201572A publication Critical patent/JPH11201572A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B13/00Compression machines, plants or systems, with reversible cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2313/00Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for
    • F25B2313/023Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple indoor units
    • F25B2313/0233Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple indoor units in parallel arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/25Control of valves
    • F25B2600/2513Expansion valves

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多室冷暖房装置の暖房運転において、停止ま
たはサーモオフ状態の室内機から暖房能力が出ること及
び、冷媒通過音の発生を防止する。 【解決手段】 室内機114a,114bが停止または
サーモオフ状態の場合に、室内側膨張弁110a,11
0bを全閉にする。そして、停止またはサーモオフ状態
の室内機114a,114bの過冷却度と吐出温度を基
に、冷媒が溜まり込んでいるか判定し、溜まり込んでい
る場合には、室内側膨張弁110a,110bを所定時
間だけ所定開度に開くことにより、停止またはサーモオ
フ室内機から暖房能力が出ることを防止できるととも
に、冷媒通過音の発生を防止できる。また、冷媒が溜ま
り込んだ場合には、冷媒回収を行い、暖房運転を維持で
きる。また、サイクル変動に伴い、過冷却度が変動した
場合でも、冷媒溜まり込みの判定精度を高めることがで
き、安定した暖房運転ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多室冷暖房装置の
暖房運転において、停止またはサーモオフ室内機の膨張
弁制御と、冷媒溜まり込み防止策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては特開平3−9534
2号公報で知られるような空気調和装置がある。
【0003】以下、図面を参照しながら従来の技術につ
いて説明する。図10は、従来の空気調和装置の冷媒配
管系統図である。図10において、Aは室外ユニットで
あり、3台の室内ユニットB〜Dが並列に接続されてい
る。
【0004】1は圧縮機、2は四方弁、3は室外熱交換
器、4は室外電動膨張弁、5は液冷媒を貯留するレシー
バ、8はアキュムレータであり、これらで室外ユニット
Aを形成している。
【0005】6は室内電動膨張弁、7aは室内ファン、
7は室内熱交換器であり、これらで室内ユニットB〜D
を形成している。
【0006】室外ユニットAの圧縮機1、室外熱交換器
3、室外電動膨張弁4、レシーバ5、アキュムレータ8
は冷媒配管9の主冷媒配管9aにより接続されている。
【0007】各室内ユニットB〜Dの室内電動膨張弁
6、室内熱交換器7は冷媒配管9の分岐管9bにより接
続され、各分岐管9bは主冷媒配管9aに対して並列に
接続されている。
【0008】以上により、冷媒回路10が構成されてい
る。Th1は圧縮機1の吸入管に位置され、吸入ガス冷
媒の温度T1を検出する吸入温センサである。Th2は
室外熱交換器3の液管温度T2を検出する室外液管セン
サである。
【0009】Th3は各室内熱交換器7の液管温度T3
を検出する室内液管センサである。Th4は各室内熱交
換器7のガス管温度T4を検出する室内ガス管センサで
ある。Th5は各室内ユニットB〜Dの吸込空気温度T
5を検出する吸込サーミスタである。
【0010】11は室外ユニットAの主冷媒配管9aに
介設された閉鎖弁である。12は各室内ユニットB〜D
における分岐管9bに介設された閉鎖弁である。
【0011】以上のように構成された空気調和装置につ
いて、以下暖房運転時の動作を説明する。
【0012】圧縮機1から吐出された冷媒は、主冷媒配
管9aから各分岐管9bに分岐して、各室内ユニットB
〜Dに流れ、主冷媒配管9aに合流して室外電動膨張弁
4で減圧され、室外熱交換器3で蒸発して圧縮機1に吸
入される。
【0013】このとき、室内電動膨張弁6の開度調節に
より、室内の暖房負荷に応じた冷媒流量の分配がなされ
る。
【0014】室内ユニットB〜Dは、設定温度と吸込空
気温度T5との温度差が小さくなった場合には、サーモ
オフ状態となり、室内電動膨張弁6の開度を所定の低開
度(240パルス)に維持するとともに、室内ファン7
aの風量を微風量に維持する。
【0015】また、停止室内ユニットは、室内電動膨張
弁6を閉じるとともに、室内ファン7aを停止する。
【0016】サーモオフ状態の室内ユニットは、室内液
管温度T3と吸込空気温度T5の温度差が所定値より小
さくなった場合には、室内熱交換器7に冷媒が溜まり込
んでいると判断して、室内電動膨張弁6を開くように制
御し(1000〜2000パルス)、冷媒の溜まり込み
を防止する。
【0017】また、圧縮機1に吸入するガス冷媒温度T
1と室外液管温度T2との温度差から吸入過熱度を求
め、この吸入過熱度が設定値(20℃)を越えた場合に
は、室内熱交換器7に冷媒が溜まり込んでいると判断し
て、全室内ユニットB〜Dの室内電動膨張弁6を所定時
間の間全開に制御し、冷媒の溜まり込みを防止する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、サーモオフ状態の室内ユニットは、室内電
動膨張弁6を微開に維持するため、冷媒が流れて不必要
な暖房能力が出てしまうとともに、冷媒通過音が発生し
てしまい、快適性を損なうという課題を有していた。
【0019】また、圧縮機1の吸入過熱度が設定値より
大きくなった場合、つまり冷媒が室内熱交換器7に溜ま
り込んだ場合に、全室内ユニットB〜Dの室内電動膨張
弁6を所定時間の間全開にして冷媒回収するため、凝縮
圧力が大幅に低下して暖房能力が大幅に低下してしま
い、快適性を損なうとともに、圧縮機1への液バックに
より信頼性を損なうという課題を有していた。
【0020】本発明は従来の課題を解決するもので、サ
ーモオフ状態の室内ユニットから不必要な暖房能力が出
ることを防止でき、冷媒通過音の発生を防止できる多室
冷暖房装置を提供することを目的とする。
【0021】また、冷媒が室内熱交換器に溜まり込んだ
場合でも、暖房能力を維持でき、圧縮機の信頼性も確保
できる多室冷暖房装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の多室冷暖房装置は、室内機が停止またはサー
モオフ状態であるか判定する運転状態判定手段と、この
出力信号が停止またはサーモオフ状態の場合に室内側膨
張弁を全閉にする室内側膨張弁動作手段と、室内側熱交
換器と室内側膨張弁との間の冷媒温度を検出する温度検
出手段と、圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検出手
段と、この出力信号を基に暖房運転時の凝縮冷媒の飽和
液温度を演算する飽和液温度演算手段と、温度検出手段
と飽和液温度演算手段との出力信号に基づいて冷媒の過
冷却度を演算する過冷却度演算手段と、この出力信号を
基に冷媒が室内側熱交換器に溜まり込んでいるか判定す
る冷媒溜まり込み判定手段と、この冷媒溜まり込み判定
手段が溜まり込みの信号を出力した場合に室内側膨張弁
を所定時間だけ所定開度に開く室内側膨張弁動作手段と
を備えた構成となっている。
【0023】このことにより、サーモオフ状態の室内機
から不必要な暖房能力が出ることを防止できるととも
に、冷媒通過音の発生を防止できる。
【0024】また、冷媒が室内側熱交換器に溜まり込ん
だ場合には、暖房能力低下と圧縮機への液バック量を少
なくできる。
【0025】また、本発明は、室内機が停止またはサー
モオフ状態であるか判定する運転状態判定手段と、この
出力信号が停止またはサーモオフ状態の場合に室内側膨
張弁を全閉にする室内側膨張弁動作手段と、室内側熱交
換器と室内側膨張弁との間の冷媒温度を検出する温度検
出手段と、圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検出手
段と、圧縮機の吐出温度を検出する吐出温度検出手段
と、吐出圧力検出手段の出力信号を基に暖房運転時の凝
縮冷媒の飽和液温度を演算する飽和液温度演算手段と、
温度検出手段と飽和液温度演算手段との出力信号に基づ
いて冷媒の過冷却度を演算する過冷却度演算手段と、こ
の過冷却度演算手段と吐出温度検出手段との出力信号を
基に冷媒が室内側熱交換器に溜まり込んでいるか判定す
る冷媒溜まり込み判定手段と、この冷媒溜まり込み判定
手段が溜まり込みの信号を出力した場合に室内側膨張弁
を所定時間だけ所定開度に開く室内側膨張弁動作手段と
を備えた構成となっている。
【0026】このことにより、サイクル変動に伴い、停
止またはサーモオフ状態の室内機の過冷却度が変動した
場合でも、冷媒溜まり込みの判定精度を高めることがで
き、安定した暖房運転ができる。
【0027】また、本発明は、室内機が停止またはサー
モオフ状態であるか判定する運転状態判定手段と、この
出力信号が停止またはサーモオフ状態の場合に室内側膨
張弁を全閉にする室内側膨張弁動作手段と、室内側熱交
換器と室内側膨張弁との間の冷媒温度を検出する温度検
出手段と、圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検出手
段と、圧縮機の吐出温度を検出する吐出温度検出手段
と、吐出圧力検出手段の出力信号を基に暖房運転時の凝
縮冷媒の飽和液温度を演算する飽和液温度演算手段と、
温度検出手段と飽和液温度演算手段との出力信号に基づ
いて冷媒の過冷却度を演算する過冷却度演算手段と、こ
の過冷却度演算手段と吐出温度検出手段との出力信号を
基に冷媒が室内側熱交換器に溜まり込んでいるか判定す
る冷媒溜まり込み判定手段と、この冷媒溜まり込み判定
手段が溜まり込みの信号を出力した場合に過冷却度演算
手段の出力信号が設定値より大きいか小さいかを判定す
る過冷却度判定手段と、この出力信号が設定値より大き
い場合に室内側膨張弁を所定開度開き、設定値より小さ
い場合に室内側膨張弁を閉じる室内側膨張弁動作手段と
を備えた構成となっている。
【0028】このことにより、冷媒が室内側熱交換器に
溜まり込んだ場合には、適正量の冷媒を回収することが
でき、暖房能力低下と圧縮機への液バック量をよりいっ
そう少なくできる。
【0029】また、本発明は、室内機が停止またはサー
モオフ状態であるか判定する運転状態判定手段と、この
出力信号が停止またはサーモオフ状態の場合に室内側膨
張弁を全閉にする室内側膨張弁開度制御手段と、室内側
熱交換器と室内側膨張弁との間の冷媒温度を検出する温
度検出手段と、圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検
出手段と、圧縮機の吐出温度を検出する吐出温度検出手
段と、吐出圧力検出手段の出力信号を基に暖房運転時の
凝縮冷媒の飽和液温度を演算する飽和液温度演算手段
と、温度検出手段と飽和液温度演算手段との出力信号に
基づいて冷媒の過冷却度を演算する過冷却度演算手段
と、この過冷却度演算手段と吐出温度検出手段との出力
信号を基に冷媒が室内側熱交換器に溜まり込んでいるか
判定する冷媒溜まり込み判定手段と、この冷媒溜まり込
み判定手段が溜まり込みの信号を出力した場合に過冷却
度演算手段の出力信号に応じて室内側膨張弁の開度を制
御する室内側膨張弁開度制御手段とを備えた構成となっ
ている。
【0030】このことにより、冷媒が室内側熱交換器に
溜まり込んだ場合には、冷媒の回収量をきめ細かく制御
でき、暖房能力低下と圧縮機への液バックを防止でき
る。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、圧縮機,四方弁,室外側熱交換器,室外側膨張弁か
ら成る室外機と、室内側熱交換器,室内側膨張弁から成
る複数の室内機と、室外機と複数の室内機を環状に接続
して冷媒回路を構成し、室内機が停止またはサーモオフ
状態であるか判定する運転状態判定手段と、運転状態判
定手段の出力信号が停止またはサーモオフ状態の場合に
室内側膨張弁を全閉にする室内側膨張弁動作手段と、室
内側熱交換器と室内側膨張弁との間の冷媒温度を検出す
る温度検出手段と、圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧
力検出手段と、吐出圧力検出手段の出力信号を基に暖房
運転時の凝縮冷媒の飽和液温度を演算する飽和液温度演
算手段と、温度検出手段と飽和液温度演算手段との出力
信号に基づいて冷媒の過冷却度を演算する過冷却度演算
手段と、過冷却度演算手段の出力信号を基に冷媒が室内
側熱交換器に溜まり込んでいるか判定する冷媒溜まり込
み判定手段と、冷媒溜まり込み判定手段が溜まり込みの
信号を出力した場合に室内側膨張弁を所定時間だけ所定
開度に開く室内側膨張弁動作手段とを備えたものであ
り、運転状態判定手段で室内機が停止状態またはサーモ
オフ状態であると判定した場合には、室内側膨張弁動作
手段で室内側膨張弁を全閉にする。
【0032】このことにより、サーモオフ状態の室内機
に、冷媒が流れるのを防止する作用を有する。
【0033】そして、温度検出手段で検出した暖房運転
時の室内側熱交換器出口の冷媒温度と、飽和液温度演算
手段で演算した室内側熱交換器出口の飽和液温度との温
度差を、過冷却度演算手段で演算し、過冷却度を求め
る。
【0034】次に、冷却溜まり込み判定手段で過冷却度
が小さい場合は、室内側熱交換器に冷媒が溜まり込んで
いないと判定する。しかし、過冷却度が大きい場合は、
室内側熱交換器に冷媒が溜まり込んでいると判定して、
室内側膨張弁動作手段で室内側膨張弁を所定時間の間、
所定開度に開く。
【0035】このことにより、冷媒が溜まり込んだ室内
機のみ室内側膨張弁を開いて、冷媒を回収する作用を有
する。
【0036】請求項2に記載の発明は、圧縮機,四方
弁,室外側熱交換器,室外側膨張弁から成る室外機と、
室内側熱交換器,室内側膨張弁から成る複数の室内機
と、室外機と複数の室内機を環状に接続して冷媒回路を
構成し、室内機が停止またはサーモオフ状態であるか判
定する運転状態判定手段と、運転状態判定手段の出力信
号が停止またはサーモオフ状態の場合に室内側膨張弁を
全閉にする室内側膨張弁動作手段と、室内側熱交換器と
室内側膨張弁との間の冷媒温度を検出する温度検出手段
と、圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検出手段と、
圧縮機の吐出温度を検出する吐出温度検出手段と、吐出
圧力検出手段の出力信号を基に暖房運転時の凝縮冷媒の
飽和液温度を演算する飽和液温度演算手段と、温度検出
手段と飽和液温度演算手段との出力信号に基づいて冷媒
の過冷却度を演算する過冷却度演算手段と、過冷却度演
算手段と吐出温度検出手段との出力信号を基に冷媒が室
内側熱交換器に溜まり込んでいるか判定する冷媒溜まり
込み判定手段と、冷媒溜まり込み判定手段が溜まり込み
の信号を出力した場合に室内側膨張弁を所定時間だけ所
定開度に開く室内側膨張弁動作手段とを備えたものであ
り、運転状態判定手段で室内機が停止状態またはサーモ
オフ状態であると判定した場合には、室内側膨張弁動作
手段で室内側膨張弁を全閉にする。
【0037】このことにより、サーモオフ状態の室内機
に、冷媒が流れるのを防止する作用を有する。
【0038】そして、温度検出手段で検出した暖房運転
時の室内側熱交換器出口の冷媒温度と、飽和液温度演算
手段で演算した室内側熱交換器出口の飽和液温度との温
度差を、過冷却度演算手段で演算し、過冷却度を求め
る。また、吐出温度検出手段で圧縮機の吐出温度を検出
する。
【0039】次に、冷却溜まり込み判定手段で過冷却度
が小さい場合は、室内側熱交換器に冷媒が溜まり込んで
いないと判定する。また、過冷却度が大きくても、吐出
温度が低い場合には、サイクル状態の変動で一時的に過
冷却度が大きくなっただけであり、実際には冷媒は溜ま
り込んでいないと判定する。
【0040】しかし、過冷却度が大きく、かつ吐出温度
が高い場合には、室内側熱交換器に冷媒が溜まり込んで
いると判定して、室内側膨張弁動作手段で室内側膨張弁
を所定時間の間、所定開度に開く。
【0041】このことにより、サイクル状態が変動した
場合にも、正しく冷媒の溜まり込みを判定する作用を有
する。
【0042】また、冷媒が溜まり込んだ室内機のみ室内
側膨張弁を開いて、冷媒を回収する作用を有する。
【0043】請求項3に記載の発明は、圧縮機,四方
弁,室外側熱交換器,室外側膨張弁から成る室外機と、
室内側熱交換器,室内側膨張弁から成る複数の室内機
と、室外機と複数の室内機を環状に接続して冷媒回路を
構成し、室内機が停止またはサーモオフ状態であるか判
定する運転状態判定手段と、運転状態判定手段の出力信
号が停止またはサーモオフ状態の場合に室内側膨張弁を
全閉にする室内側膨張弁動作手段と、室内側熱交換器と
室内側膨張弁との間の冷媒温度を検出する温度検出手段
と、圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検出手段と、
圧縮機の吐出温度を検出する吐出温度検出手段と、吐出
圧力検出手段の出力信号を基に暖房運転時の凝縮冷媒の
飽和液温度を演算する飽和液温度演算手段と、温度検出
手段と飽和液温度演算手段との出力信号に基づいて冷媒
の過冷却度を演算する過冷却度演算手段と、過冷却度演
算手段と吐出温度検出手段との出力信号を基に冷媒が室
内側熱交換器に溜まり込んでいるか判定する冷媒溜まり
込み判定手段と、冷媒溜まり込み判定手段が溜まり込み
の信号を出力した場合に過冷却度演算手段の出力信号が
設定値より大きいか小さいかを判定する過冷却度判定手
段と、過冷却度判定手段の出力信号が設定値より大きい
場合に室内側膨張弁を所定開度開き、設定値より小さい
場合に室内側膨張弁を閉じる室内側膨張弁動作手段とを
備えたものであり、運転状態判定手段で室内機が停止状
態またはサーモオフ状態であると判定した場合には、室
内側膨張弁動作手段で室内側膨張弁を全閉にする。
【0044】このことにより、サーモオフ状態の室内機
に、冷媒が流れるのを防止する作用を有する。
【0045】そして、温度検出手段で検出した暖房運転
時の室内側熱交換器出口の冷媒温度と、飽和液温度演算
手段で演算した室内側熱交換器出口の飽和液温度との温
度差を、過冷却度演算手段で演算し、過冷却度を求め
る。また、吐出温度検出手段で圧縮機の吐出温度を検出
する。
【0046】次に、冷却溜まり込み判定手段で過冷却度
が小さい場合は、室内側熱交換器に冷媒が溜まり込んで
いないと判定する。また、過冷却度が大きくても、吐出
温度が低い場合には、サイクル状態の変動で一時的に過
冷却度が大きくなっただけであり、実際には冷媒は溜ま
り込んでいないと判定する。
【0047】しかし、過冷却度が大きく、かつ吐出温度
が高い場合には、室内側熱交換器に冷媒が溜まり込んで
いると判定して、過冷却度判定手段で過冷却度を設定値
と比較する。
【0048】過冷却度が設定値より大きい場合には、室
内機からの冷媒回収が必要であると判定して、室内側膨
張弁動作手段で室内側膨張弁を所定開度に開く。
【0049】過冷却度が設定値より小さい場合には、冷
媒の溜まり込みが解消されたと判定して、室内側膨張弁
動作手段で室内側膨張弁を閉じる。つまり、冷媒の溜ま
り込み量に応じて、室内側膨張弁が開いている時間を制
御する。
【0050】このことにより、サイクル状態が変動した
場合にも、正しく冷媒の溜まり込みを判定する作用を有
する。
【0051】また、冷媒が溜まり込んだ室内機のみ室内
側膨張弁を開いて、適正量の冷媒を回収する作用を有す
る。
【0052】請求項4に記載の発明は、圧縮機,四方
弁,室外側熱交換器,室外側膨張弁から成る室外機と、
室内側熱交換器,室内側膨張弁から成る複数の室内機
と、室外機と複数の室内機を環状に接続して冷媒回路を
構成し、室内機が停止またはサーモオフ状態であるか判
定する運転状態判定手段と、運転状態判定手段の出力信
号が停止またはサーモオフ状態の場合に室内側膨張弁を
全閉にする室内側膨張弁開度制御手段と、室内側熱交換
器と室内側膨張弁との間の冷媒温度を検出する温度検出
手段と、圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検出手段
と、圧縮機の吐出温度を検出する吐出温度検出手段と、
吐出圧力検出手段の出力信号を基に暖房運転時の凝縮冷
媒の飽和液温度を演算する飽和液温度演算手段と、温度
検出手段と飽和液温度演算手段との出力信号に基づいて
冷媒の過冷却度を演算する過冷却度演算手段と、過冷却
度演算手段と吐出温度検出手段との出力信号を基に冷媒
が室内側熱交換器に溜まり込んでいるか判定する冷媒溜
まり込み判定手段と、冷媒溜まり込み判定手段が溜まり
込みの信号を出力した場合に過冷却度演算手段の出力信
号に応じて室内側膨張弁の開度を制御する室内側膨張弁
開度制御手段とを備えたものであり、運転状態判定手段
で室内機が停止状態またはサーモオフ状態であると判定
した場合には、室内側膨張弁動作手段で室内側膨張弁を
全閉にする。
【0053】このことにより、サーモオフ状態の室内機
に、冷媒が流れるのを防止する作用を有する。
【0054】そして、温度検出手段で検出した暖房運転
時の室内側熱交換器出口の冷媒温度と、飽和液温度演算
手段で演算した室内側熱交換器出口の飽和液温度との温
度差を、過冷却度演算手段で演算し、過冷却度を求め
る。また、吐出温度検出手段で圧縮機の吐出温度を検出
する。
【0055】次に、冷却溜まり込み判定手段で過冷却度
が小さい場合は、室内側熱交換器に冷媒が溜まり込んで
いないと判定する。また、過冷却度が大きくても、吐出
温度が低い場合には、サイクル状態の変動で一時的に過
冷却度が大きくなっただけであり、実際には冷媒は溜ま
り込んでいないと判定する。
【0056】しかし、過冷却度が大きく、かつ吐出温度
が高い場合には、室内側熱交換器に冷媒が溜まり込んで
いると判定し、室内側膨張弁開度制御手段により、過冷
却度の値に応じて室内側膨張弁の開度を制御する。つま
り、冷媒の溜まり込み量に応じて、室内側膨張弁の開度
と、開いている時間を制御する。
【0057】このことにより、サイクル状態が変動した
場合にも、正しく冷媒の溜まり込みを判定する作用を有
する。
【0058】また、冷媒が溜まり込んだ室内機のみ室内
側膨張弁を開いて、冷媒の回収量をきめ細かく制御する
作用を有する。
【0059】
【実施例】以下、本発明による多室冷暖房装置の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0060】(実施例1)本発明の実施例1を図1,図
2を用いて説明する。
【0061】図1は本発明の実施例1による多室冷暖房
装置の冷媒サイクル図である。図2は同実施例の多室冷
暖房装置の暖房運転時の室内機の動作フローチャートで
ある。
【0062】図1において、101は圧縮機、102は
四方弁、103はアキュムレータ、104は室外側熱交
換器、105は室外側膨張弁、106は室外側ファンで
あり、これらで室外機108を形成している。
【0063】109a,109bは室内側熱交換器、1
10a,110bは室内側膨張弁、111a,111b
は室内側ファンであり、これらで室内機114a,11
4bを形成している。
【0064】そして、室外機108と室内機114a,
114bは液管115とガス管116によって環状に接
続されている。
【0065】107は吐出圧力センサであり、圧縮機1
01と四方弁102の間の吐出管に取り付けられてい
る。
【0066】112a,112bは液温度センサであ
り、室内側熱交換器109a,109bと室内側膨張弁
110a,110bの間の配管に取り付けられている。
【0067】113a,113bは室内側マイコンであ
り、室内機114a,114bの運転状態を監視してい
る。
【0068】117a,117bは運転状態判定手段で
あり、室内側マイコン113a,113bにより、室内
機114a,114bが運転状態であるか、サーモオフ
状態であるか、停止状態であるかを検出する。
【0069】118a,118bは温度検出手段であ
り、液温度センサ112a,112bにより、暖房運転
時の室内側熱交換器109a,109b出口の液温度を
検出する。
【0070】119a,119bは吐出圧力検出手段で
あり、吐出圧力センサ107により、圧縮機101の吐
出圧力を検出する。
【0071】120a,120bは飽和液温度演算手段
であり、吐出圧力を基に室内側熱交換器109a,10
9b出口の飽和液温度を演算する。
【0072】121a,121bは過冷却度演算手段で
あり、室内側熱交換器109a,109b出口の飽和液
温度と液温度を基に過冷却度を演算する。
【0073】122a,122bは冷媒溜まり込み判定
手段であり、過冷却度を基に室内側熱交換器109a,
109bに冷媒が溜まり込んでいるかどうかを判定す
る。
【0074】123a,123bは室内側膨張弁動作手
段であり、運転状態判定手段117a,117bと、冷
媒溜まり込み判定手段122a,122bの結果に基づ
いて、室内側膨張弁110a,110bを動作させる。
【0075】124a,124bは制御装置であり、運
転状態判定手段117a,117b、温度検出手段11
8a,118b、吐出圧力検出手段119a,119
b、飽和液温度演算手段120a,120b、過冷却度
演算手段121a,121b、冷媒溜まり込み判定手段
122a,122b、室内側膨張弁動作手段123a,
123bから構成されている。
【0076】以上のように構成された多室冷暖房装置に
おいて、問題となる暖房運転時について、その動作を説
明する。
【0077】圧縮機101から吐出された冷媒は、四方
弁102を通った後、ガス管116を通って室内機11
4a,114bに分配される。
【0078】そして、冷媒は、室内側熱交換器109
a,109bで室内空気に放熱して凝縮液化し、室内側
膨張弁110a,110bに送られる。このとき、室内
側膨張弁110a,110bにより、室内の暖房負荷に
見合った適正な循環量に制御される。
【0079】その後、冷媒は、液管115を通り、室外
側膨張弁105で減圧されて、室外側熱交換器104に
送られる。そして、室外側熱交換器104で外気から吸
熱して蒸発ガス化し、アキュムレータ103を通って、
圧縮機101に戻る。
【0080】このときの室内機114a,114bの動
作について、図2を参照しながら詳しく説明する。尚、
室内機114a,114bのどちらも同一動作をするの
で、室内機114aについてのみ動作を説明する。
【0081】図2において、step1は温度検出手段
118aであり、液温度センサ112aにより室内側熱
交換器109a出口の液温度Toを検出し、step2
へ移行する。
【0082】step2は吐出圧力検出手段119aで
あり、吐出圧力センサ107により圧縮機101の吐出
圧力Pdを検出し、step3へ移行する。
【0083】step3は飽和液温度演算手段120a
であり、吐出圧力Pdを基に次式より室内側熱交換器1
09a出口の飽和液温度Tsを演算し、step4へ移
行する。
【0084】Ts=f(Pd−ΔP) ここで、ΔPは圧縮機101出口から室内側熱交換器1
09a出口までの圧力損失であり、飽和液温度Tsは、
(Pd−ΔP)の関数で表される。尚、ΔPは予め値
(例えば98kPa)を与えておく。
【0085】step4は過冷却度演算手段121aで
あり、次式のようにTsとToの温度差で過冷却度SC
を演算し、step5へ移行する。
【0086】SC=Ts−To step5は運転状態判定手段117aであり、室内側
マイコン113aにより室内機114aの運転状態を判
定する。
【0087】室内機114aが停止またはサーモオフ状
態でない、つまり通常の暖房運転状態であると判定した
場合には、step6へ移行する。
【0088】step6は室内側膨張弁動作手段123
aであり、室内側熱交換器109a出口の過冷却度SC
が5Kになるように室内側膨張弁110aの開度を調節
し、冷媒循環量を適正に制御する。
【0089】step5で室内機114aが停止または
サーモオフ状態であると判定した場合には、step7
へ移行する。
【0090】step7は室内側膨張弁動作手段123
aであり、室内側膨張弁110aを全閉にして冷媒の流
れを止め、step8へ移行する。
【0091】step8は冷媒溜まり込み判定手段12
2aであり、 SC<10K の場合には、室内側熱交換器109aに冷媒は溜まり込
んでいないと判定して、step1へ戻る。
【0092】step8で、 SC≧10K の場合には、室内側熱交換器109aに冷媒が溜まり込
んでいると判定して、step9へ移行する。
【0093】step9は室内側膨張弁動作手段123
aであり、室内側膨張弁110aを5分間の間、500
パルス開き、溜まり込んだ冷媒を回収した後、step
1へ戻る。
【0094】以上のように本実施例の多室冷暖房装置
は、運転状態判定手段117a,117bと、温度検出
手段118a,118bと、吐出圧力検出手段119
a,119bと、飽和液温度演算手段120a,120
bと、過冷却度演算手段121a,121bと、冷媒溜
まり込み判定手段122a,122bと、室内側膨張弁
動作手段123a,123bとから構成されており、室
内機114a,114bが停止またはサーモオフ状態の
場合には、室内側膨張弁110a,110bを全閉に
し、冷媒が流れるのを防止する。
【0095】また、過冷却度を基に室内機への溜まり込
みを判定し、冷媒が溜まり込んだ場合には、溜まり込ん
だ室内機のみ室内側膨張弁を開いて冷媒を回収する。
【0096】このことにより、サーモオフ状態の室内機
から不必要な暖房能力が出ることを防止できるととも
に、冷媒通過音の発生を防止できる。
【0097】また、冷媒が室内側熱交換器に溜まり込ん
だ場合でも、大幅な凝縮圧力の低下を防止して、暖房能
力の低下を少なくするとともに、圧縮機への液バック量
を少なくできる。
【0098】(実施例2)本発明の実施例2を図3,図
4を用いて説明する。尚、本発明の実施例1と同一構成
については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0099】図3は本発明の実施例2による多室冷暖房
装置の冷媒サイクル図である。図4は同実施例の多室冷
暖房装置の暖房運転時の室内機の動作フローチャートで
ある。
【0100】図3において、125は吐出温度センサで
あり、圧縮機101と四方弁102の間の吐出管に取り
付けられている。
【0101】126は室外機であり、圧縮機101、四
方弁102、アキュムレータ103、室外側熱交換器1
04、室外側膨張弁105、室外側ファン106で形成
されている。
【0102】127a,127bは吐出温度検出手段で
あり、吐出温度センサ125により、圧縮機101の吐
出温度を検出する。
【0103】128a,128bは冷媒溜まり込み判定
手段であり、過冷却度と吐出温度を基に室内側熱交換器
109a,109bに冷媒が溜まり込んでいるかどうか
を判定する。
【0104】129a,129bは制御装置であり、運
転状態判定手段117a,117b、温度検出手段11
8a,118b、吐出圧力検出手段119a,119
b、吐出温度検出手段127a,127b、飽和液温度
演算手段120a,120b、過冷却度演算手段121
a,121b、冷媒溜まり込み判定手段128a,12
8b、室内側膨張弁動作手段123a,123bから構
成されている。
【0105】以上のように構成された多室冷暖房装置に
おいて、問題となる暖房運転時について、その動作を説
明する。
【0106】冷媒の動作は本発明の実施例1と同じであ
るため省略し、室内機114a,114bの動作につい
て、図4を参照しながら説明する。尚、室内機114
a,114bのどちらも同一動作をするので、室内機1
14aについてのみ動作を説明する。
【0107】図4において、step1は温度検出手段
118aであり、液温度センサ112aにより室内側熱
交換器109a出口の液温度Toを検出し、step2
へ移行する。
【0108】step2は吐出圧力検出手段119aで
あり、吐出圧力センサ107により圧縮機101の吐出
圧力Pdを検出し、step3へ移行する。
【0109】step3は吐出温度検出手段127aで
あり、吐出温度センサ125により圧縮機101の吐出
圧力Tdを検出し、step4へ移行する。
【0110】step4は飽和液温度演算手段120a
であり、吐出圧力Pdを基に次式より室内側熱交換器1
09a出口の飽和液温度Tsを演算し、step5へ移
行する。
【0111】Ts=f(Pd−ΔP) ここで、ΔPは圧縮機101出口から室内側熱交換器1
09a出口までの圧力損失であり、飽和液温度Tsは、
(Pd−ΔP)の関数で表される。尚、ΔPは予め値
(例えば98kPa)を与えておく。
【0112】step5は過冷却度演算手段121aで
あり、次式のようにTsとToの温度差で過冷却度SC
を演算し、step6へ移行する。
【0113】SC=Ts−To step6は運転状態判定手段117aであり、室内側
マイコン113aにより室内機114aの運転状態を判
定する。
【0114】室内機114aが停止またはサーモオフ状
態でない、つまり通常の暖房運転状態であると判定した
場合には、step7へ移行する。
【0115】step7は室内側膨張弁動作手段123
aであり、室内側熱交換器109a出口の過冷却度SC
が5Kになるように室内側膨張弁110aの開度を調節
し、冷媒循環量を適正に制御する。
【0116】step6で室内機114aが停止または
サーモオフ状態であると判定した場合には、step8
へ移行する。
【0117】step8は室内側膨張弁動作手段123
aであり、室内側膨張弁110aを全閉にして冷媒の流
れを止め、step9へ移行する。
【0118】step9は冷媒溜まり込み判定手段12
8aであり、 SC<10K の場合には、室内側熱交換器109aに冷媒は溜まり込
んでいないと判定して、step1へ戻る。
【0119】step9で、 SC≧10K の場合には、室内側熱交換器109aに冷媒が溜まり込
んでいる可能性があると判定して、step10へ移行
する。
【0120】step10も冷媒溜まり込み判定手段1
28aであり、 Td<90℃ の場合には、過冷却度SCは10K以上になったが、こ
れはサイクル変動によるものであり、冷媒の溜まり込み
は発生していないと判定して、step1へ戻る。
【0121】step10で、 Td≧90℃ の場合には、室内側熱交換器109aに冷媒が溜まり込
んでいると判定して、step11へ移行する。
【0122】step11は室内側膨張弁動作手段12
3aであり、室内側膨張弁110aを5分間の間、50
0パルス開き、溜まり込んだ冷媒を回収した後、ste
p1へ戻る。
【0123】以上のように本実施例の多室冷暖房装置
は、運転状態判定手段117a,117bと、温度検出
手段118a,118bと、吐出圧力検出手段119
a,119bと、吐出温度検出手段127a,127b
と、飽和液温度演算手段120a,120bと、過冷却
度演算手段121a,121bと、冷媒溜まり込み判定
手段128a,128bと、室内側膨張弁動作手段12
3a,123bとから構成されており、室内機114
a,114bが停止またはサーモオフ状態の場合には、
室内側膨張弁110a,110bを全閉にし、冷媒が流
れるのを防止する。
【0124】また、過冷却度と吐出温度の2状態量を基
に室内機への溜まり込みを判定し、冷媒が溜まり込んだ
場合には、溜まり込んだ室内機のみ室内側膨張弁を一定
時間の間、一定開度開いて冷媒を回収する。
【0125】このことにより、サーモオフ状態の室内機
から不必要な暖房能力が出ることを防止できるととも
に、冷媒通過音の発生を防止できる。
【0126】また、冷媒が室内側熱交換器に溜まり込ん
だ場合でも、大幅な凝縮圧力の低下を防止して、暖房能
力の低下を少なくするとともに、圧縮機への液バック量
を少なくできる。
【0127】また、サイクル変動に伴い、停止またはサ
ーモオフ状態の室内機の過冷却度が変動した場合でも、
冷媒溜まり込みの判定精度を高めることができ、安定し
た暖房運転ができる。
【0128】(実施例3)本発明の実施例3を図5,図
6を用いて説明する。尚、本発明の実施例2と同一構成
については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0129】図5は本発明の実施例3による多室冷暖房
装置の冷媒サイクル図である。図6は同実施例の多室冷
暖房装置の暖房運転時の室内機の動作フローチャートで
ある。
【0130】図5において、130a,130bは過冷
却度判定手段であり、停止またはサーモオフ状態の室内
機114a,114bに冷媒が溜まり込んだ場合に、室
内側膨張弁110a,110bを開いて冷媒を回収し、
室内側熱交換器109a,109b出口の過冷却度を監
視して、冷媒回収の完了を判定する。
【0131】131a,131bは制御装置であり、運
転状態判定手段117a,117b、温度検出手段11
8a,118b、吐出圧力検出手段119a,119
b、吐出温度検出手段127a,127b、飽和液温度
演算手段120a,120b、過冷却度演算手段121
a,121b、冷媒溜まり込み判定手段128a,12
8b、過冷却度判定手段130a,130b、室内側膨
張弁動作手段123a,123bから構成されている。
【0132】以上のように構成された多室冷暖房装置に
おいて、問題となる暖房運転時について、その動作を説
明する。
【0133】冷媒の動作は本発明の実施例1と同じであ
るため省略し、室内機114a,114bの動作につい
て、図6を参照しながら説明する。尚、室内機114
a,114bのどちらも同一動作をするので、室内機1
14aについてのみ動作を説明する。
【0134】図6において、step1は温度検出手段
118aであり、液温度センサ112aにより室内側熱
交換器109a出口の液温度Toを検出し、step2
へ移行する。
【0135】step2は吐出圧力検出手段119aで
あり、吐出圧力センサ107により圧縮機101の吐出
圧力Pdを検出し、step3へ移行する。
【0136】step3は吐出温度検出手段127aで
あり、吐出温度センサ125により圧縮機101の吐出
圧力Tdを検出し、step4へ移行する。
【0137】step4は飽和液温度演算手段120a
であり、吐出圧力Pdを基に次式より室内側熱交換器1
09a出口の飽和液温度Tsを演算し、step5へ移
行する。
【0138】Ts=f(Pd−ΔP) ここで、ΔPは圧縮機101出口から室内側熱交換器1
09a出口までの圧力損失であり、飽和液温度Tsは、
(Pd−ΔP)の関数で表される。尚、ΔPは予め値
(例えば98kPa)を与えておく。
【0139】step5は過冷却度演算手段121aで
あり、次式のようにTsとToの温度差で過冷却度SC
を演算し、step6へ移行する。
【0140】SC=Ts−To step6は運転状態判定手段117aであり、室内側
マイコン113aにより室内機114aの運転状態を判
定する。
【0141】室内機114aが停止またはサーモオフ状
態でない、つまり通常の暖房運転状態であると判定した
場合には、step7へ移行する。
【0142】step7は室内側膨張弁動作手段123
aであり、室内側熱交換器109a出口の過冷却度SC
が5Kになるように室内側膨張弁110aの開度を調節
し、冷媒循環量を適正に制御する。
【0143】step6で室内機114aが停止または
サーモオフ状態であると判定した場合には、step8
へ移行する。
【0144】step8で室内側膨張弁110aが全閉
の場合には、step9へ移行する。
【0145】step9は冷媒溜まり込み判定手段12
8aであり、 SC<10K の場合には、室内側熱交換器109aに冷媒は溜まり込
んでいないと判定して、step1へ戻る。
【0146】step9で、 SC≧10K の場合には、室内側熱交換器109aに冷媒が溜まり込
んでいる可能性があると判定して、step10へ移行
する。
【0147】step10も冷媒溜まり込み判定手段1
28aであり、 Td<90℃ の場合には、過冷却度SCは10K以上になったが、こ
れはサイクル変動によるものであり、冷媒の溜まり込み
は発生していないと判定して、step1へ戻る。
【0148】step10で、 Td≧90℃ の場合には、室内側熱交換器109aに冷媒が溜まり込
んでいると判定して、step11へ移行する。
【0149】step11は室内側膨張弁動作手段12
3aであり、室内側膨張弁110aを500パルス開
き、step12へ移行する。
【0150】step12は過冷却度判定手段130a
であり、 SC>2K の場合には、室内側熱交換器109aに溜まり込んだ冷
媒の回収が完了していないと判定して、室内側膨張弁1
10aを500パルス開いたままstep1へ戻る。
【0151】step12で、 SC≦2K の場合には、室内側熱交換器109aに溜まり込んだ冷
媒の回収が完了したと判定して、step13へ移行す
る。
【0152】step13は室内側膨張弁動作手段12
3aであり、停止またはサーモオフ状態の室内機114
aの室内側膨張弁110aを全閉にし、step1へ戻
る。
【0153】step8で室内側膨張弁110aが全閉
でない場合には、室内側熱交換器109aから冷媒を回
収中であると判定して、step12へ移行する。
【0154】step12,step13の動作は前述
の通りである。以上のように本実施例の多室冷暖房装置
は、運転状態判定手段117a,117bと、温度検出
手段118a,118bと、吐出圧力検出手段119
a,119bと、吐出温度検出手段127a,127b
と、飽和液温度演算手段120a,120bと、過冷却
度演算手段121a,121bと、冷媒溜まり込み判定
手段128a,128bと、過冷却度判定手段130
a,130bと、室内側膨張弁動作手段123a,12
3bとから構成されており、室内機114a,114b
が停止またはサーモオフ状態の場合には、室内側膨張弁
110a,110bを全閉にし、冷媒が流れるのを防止
する。
【0155】また、過冷却度と吐出温度の2状態量を基
に室内機への溜まり込みを判定し、冷媒が溜まり込んだ
場合には、溜まり込んだ室内機のみ室内側膨張弁を所定
開度開いて冷媒を回収する。そして、過冷却度を監視す
ることで、冷媒回収の完了を検知し、室内側膨張弁を全
閉にする。つまり、冷媒回収の状況に応じて室内側膨張
弁の開時間を制御する。
【0156】このことにより、サーモオフ状態の室内機
から不必要な暖房能力が出ることを防止できるととも
に、冷媒通過音の発生を防止できる。
【0157】また、冷媒が室内側熱交換器に溜まり込ん
だ場合には、適正量の冷媒を回収することができ、暖房
能力低下と圧縮機への液バック量をよりいっそう少なく
でき、安定した暖房運転を維持できる。
【0158】また、サイクル変動に伴い、停止またはサ
ーモオフ状態の室内機の過冷却度が変動した場合でも、
冷媒溜まり込みの判定精度を高めることができ、安定し
た暖房運転ができる。
【0159】(実施例4)本発明の実施例4を図7,図
8,図9を用いて説明する。尚、本発明の実施例2と同
一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略
する。
【0160】図7は本発明の実施例4による多室冷暖房
装置の冷媒サイクル図である。図8は同実施例の多室冷
暖房装置の暖房運転時の室内機の動作フローチャートで
ある。図9は同実施例の多室冷暖房装置の停止またはサ
ーモオフ状態の室内機の過冷却度に応じた室内側膨張弁
の開度を示す図である。
【0161】図7において、132a,132bは室内
側膨張弁開度制御手段であり、停止またはサーモオフ状
態の室内機114a,114bに冷媒が溜まり込んだ場
合に、室内側熱交換器109a,109b出口の過冷却
度の値に応じて、室内側膨張弁110a,110bの開
度を制御する。
【0162】133a,133bは制御装置であり、運
転状態判定手段117a,117b、温度検出手段11
8a,118b、吐出圧力検出手段119a,119
b、吐出温度検出手段127a,127b、飽和液温度
演算手段120a,120b、過冷却度演算手段121
a,121b、冷媒溜まり込み判定手段128a,12
8b、室内側膨張弁開度制御手段132a,132bか
ら構成されている。
【0163】以上のように構成された多室冷暖房装置に
おいて、問題となる暖房運転時について、その動作を説
明する。
【0164】冷媒の動作は本発明の実施例1と同じであ
るため省略し、室内機114a,114bの動作につい
て、図8,図9を参照しながら説明する。尚、室内機1
14a,114bのどちらも同一動作をするので、室内
機114aについてのみ動作を説明する。
【0165】図8において、step1は温度検出手段
118aであり、液温度センサ112aにより室内側熱
交換器109a出口の液温度Toを検出し、step2
へ移行する。
【0166】step2は吐出圧力検出手段119aで
あり、吐出圧力センサ107により圧縮機101の吐出
圧力Pdを検出し、step3へ移行する。
【0167】step3は吐出温度検出手段127aで
あり、吐出温度センサ125により圧縮機101の吐出
温度Tdを検出し、step4へ移行する。
【0168】step4は飽和液温度演算手段120a
であり、吐出圧力Pdを基に次式より室内側熱交換器1
09a出口の飽和液温度Tsを演算し、step5へ移
行する。
【0169】Ts=f(Pd−ΔP) ここで、ΔPは圧縮機101出口から室内側熱交換器1
09a出口までの圧力損失であり、飽和液温度Tsは、
(Pd−ΔP)の関数で表される。尚、ΔPは予め値
(例えば98kPa)を与えておく。
【0170】step5は過冷却度演算手段121aで
あり、次式のようにTsとToの温度差で過冷却度SC
を演算し、step6へ移行する。
【0171】SC=Ts−Tostep6は運転状態判
定手段117aであり、室内側マイコン113aにより
室内機114aの運転状態を判定する。
【0172】室内機114aが停止またはサーモオフ状
態でない、つまり通常の暖房運転状態であると判定した
場合には、step7へ移行する。
【0173】step7は室内側膨張弁開度制御手段1
32aであり、室内側熱交換器109a出口の過冷却度
SCが5Kになるように室内側膨張弁110aの開度を
調節し、冷媒循環量を適正に制御する。
【0174】step6で室内機114aが停止または
サーモオフ状態であると判定した場合には、step8
へ移行する。
【0175】step8は室内側膨張弁開度制御手段1
32aであり、室内側膨張弁110aを全開にして冷媒
の流れを止め、step9へ移行する。
【0176】step9は冷媒溜まり込み判定手段12
8aであり、 SC<10K の場合には、室内側熱交換器109aに冷媒は溜まり込
んでいないと判定して、step1へ戻る。
【0177】step9で、 SC≧10K の場合には、室内側熱交換器109aに冷媒が溜まり込
んでいる可能性があると判定して、step10へ移行
する。
【0178】step10も冷媒溜まり込み判定手段1
28aであり、 Td<90℃ の場合には、過冷却度SCは10K以上になったが、こ
れはサイクル変動によるものであり、冷媒の溜まり込み
は発生していないと判定して、step1へ戻る。
【0179】step10で、 Td≧90℃ の場合には、室内側熱交換器109aに冷媒が溜まり込
んでいると判定して、step11へ移行する。
【0180】step11は室内側膨張弁開度制御手段
132aであり、図9に示すように、過冷却度SCの値
に応じて室内側膨張弁110aの開度を制御する。つま
り、過冷却度SCが2Kから10Kの間は、室内側膨張
弁110aの開度をリニアに調節して、冷媒の回収量を
きめ細かく制御し、step1へ戻る。
【0181】以上のように本実施例の多室冷暖房装置
は、運転状態判定手段117a,117bと、温度検出
手段118a,118bと、吐出圧力検出手段119
a,119bと、吐出温度検出手段127a,127b
と、飽和液温度演算手段120a,120bと、過冷却
度演算手段121a,121bと、冷媒溜まり込み判定
手段128a,128bと、室内側膨張弁開度制御手段
132a,132bとから構成されており、室内機11
4a,114bが停止またはサーモオフ状態の場合に
は、室内側膨張弁110a,110bを全閉にし、冷媒
が流れるのを防止する。
【0182】また、過冷却度と吐出温度の2状態量を基
に室内機への溜まり込みを判定し、冷媒が溜まり込んだ
場合には、溜まり込んだ室内機のみ室内側膨張弁を開い
て冷媒を回収する。このとき、室内側膨張弁の開度を過
冷却度の値に応じて制御する。
【0183】このことにより、サーモオフ状態の室内機
から不必要な暖房能力が出ることを防止できるととも
に、冷媒通過音の発生を防止できる。
【0184】また、冷媒が室内側熱交換器に溜まり込ん
だ場合には、冷媒の回収量をきめ細かく制御することに
より、暖房能力低下と圧縮機への液バックを防止でき、
快適性と信頼性を確保できる。
【0185】また、サイクル変動に伴い、停止またはサ
ーモオフ状態の室内機の過冷却度が変動した場合でも、
冷媒溜まり込みの判定精度を高めることができ、安定し
た暖房運転ができる。
【0186】尚、本発明の実施例1,実施例2,実施例
3,実施例4は、冷媒に代替冷媒(例えば、R407
C,R410A)を使用した場合でも、同等の効果が得
られることは、言うまでもない。
【0187】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、室内機が停止またはサーモオフ状態であるか判定
する運転状態判定手段と、この出力信号が停止またはサ
ーモオフ状態の場合に室内側膨張弁を全閉にする室内側
膨張弁動作手段と、室内側熱交換器と室内側膨張弁との
間の冷媒温度を検出する温度検出手段と、圧縮機の吐出
圧力を検出する吐出圧力検出手段と、この出力信号を基
に暖房運転時の凝縮冷媒の飽和液温度を演算する飽和液
温度演算手段と、温度検出手段と飽和液温度演算手段と
の出力信号に基づいて冷媒の過冷却度を演算する過冷却
度演算手段と、この出力信号を基に冷媒が室内側熱交換
器に溜まり込んでいるか判定する冷媒溜まり込み判定手
段と、この冷媒溜まり込み判定手段が溜まり込みの信号
を出力した場合に室内側膨張弁を所定時間だけ所定開度
に開く室内側膨張弁動作手段とを備えることにより、サ
ーモオフ状態の室内機から不必要な暖房能力が出ること
を防止できるとともに、冷媒通過音の発生を防止でき
る。
【0188】また、冷媒が室内側熱交換器に溜まり込ん
だ場合には、暖房能力低下と圧縮機への液バック量を少
なくできる。
【0189】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明に加えて、圧縮機の吐出温度を検出する吐
出温度検出手段を備え、過冷却度演算手段と吐出温度検
出手段との出力信号を基に冷媒が室内側熱交換器に溜ま
り込んでいるか判定することにより、サイクル変動に伴
い、停止またはサーモオフ状態の室内機の過冷却度が変
動した場合でも、冷媒溜まり込みの判定精度を高めるこ
とができ、安定した暖房運転ができる。
【0190】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の発明に加えて、冷媒溜まり込み判定手段が溜ま
り込みの信号を出力した場合に過冷却度演算手段の出力
信号が設定値より大きいか小さいかを判定する過冷却度
判定手段と、この出力信号が設定値より大きい場合に室
内側膨張弁を所定開度開き、設定値より小さい場合に室
内側膨張弁を閉じる室内側膨張弁動作手段とを備えるこ
とにより、冷媒が室内側熱交換器に溜まり込んだ場合に
は、適正量の冷媒を回収することができ、暖房能力低下
と圧縮機への液バック量をよりいっそう少なくできる。
【0191】また、請求項4に記載の発明は、請求項2
に記載の発明に加えて、冷媒溜まり込み判定手段が溜ま
り込みの信号を出力した場合に過冷却度演算手段の出力
信号に応じて室内側膨張弁の開度を制御する室内側膨張
弁開度制御手段を備えることにより、冷媒が室内側熱交
換器に溜まり込んだ場合には、冷媒の回収量をきめ細か
く制御でき、暖房能力低下と圧縮機への液バックを防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多室冷暖房装置の実施例1の冷媒
サイクル図
【図2】同実施例の多室冷暖房装置の暖房運転時の室内
機の動作フローチャート
【図3】本発明による多室冷暖房装置の実施例2の冷媒
サイクル図
【図4】同実施例の多室冷暖房装置の暖房運転時の室内
機の動作フローチャート
【図5】本発明による多室冷暖房装置の実施例3の冷媒
サイクル図
【図6】同実施例の多室冷暖房装置の暖房運転時の室内
機の動作フローチャート
【図7】本発明による多室冷暖房装置の実施例4の冷媒
サイクル図
【図8】同実施例の多室冷暖房装置の暖房運転時の室内
機の動作フローチャート
【図9】同実施例の多室冷暖房装置の停止またはサーモ
オフ状態の室内機の過冷却度に応じた室内側膨張弁の開
度を示す図
【図10】従来の空気調和機の冷媒配管系統図
【符号の説明】
101 圧縮機 102 四方弁 104 室外側熱交換器 105 室外側膨張弁 108 室外機 109a,109b 室内側熱交換器 110a,110b 室内側膨張弁 114a,114b 室内機 117a,117b 運転状態判定手段 118a,118b 温度検出手段 119a,119b 吐出圧力検出手段 120a,120b 飽和液温度演算手段 121a,121b 過冷却度演算手段 122a,122b,128a,128b 冷媒溜まり
込み判定手段 123a,123b 室内側膨張弁動作手段 127a,127b 吐出温度検出手段 130a,130b 過冷却度判定手段 132a,132b 室内側膨張弁開度制御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機,四方弁,室外側熱交換器,室外
    側膨張弁から成る室外機と、室内側熱交換器,室内側膨
    張弁から成る複数の室内機と、前記室外機と前記複数の
    室内機を環状に接続して冷媒回路を構成し、前記室内機
    が停止またはサーモオフ状態であるか判定する運転状態
    判定手段と、前記運転状態判定手段の出力信号が停止ま
    たはサーモオフ状態の場合に前記室内側膨張弁を全閉に
    する室内側膨張弁動作手段と、前記室内側熱交換器と前
    記室内側膨張弁との間の冷媒温度を検出する温度検出手
    段と、前記圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検出手
    段と、前記吐出圧力検出手段の出力信号を基に暖房運転
    時の凝縮冷媒の飽和液温度を演算する飽和液温度演算手
    段と、前記温度検出手段と前記飽和液温度演算手段との
    出力信号に基づいて冷媒の過冷却度を演算する過冷却度
    演算手段と、前記過冷却度演算手段の出力信号を基に冷
    媒が前記室内側熱交換器に溜まり込んでいるか判定する
    冷媒溜まり込み判定手段と、前記冷媒溜まり込み判定手
    段が溜まり込みの信号を出力した場合に前記室内側膨張
    弁を所定時間だけ所定開度に開く前記室内側膨張弁動作
    手段とを備えた多室冷暖房装置。
  2. 【請求項2】 圧縮機,四方弁,室外側熱交換器,室外
    側膨張弁から成る室外機と、室内側熱交換器,室内側膨
    張弁から成る複数の室内機と、前記室外機と前記複数の
    室内機を環状に接続して冷媒回路を構成し、前記室内機
    が停止またはサーモオフ状態であるか判定する運転状態
    判定手段と、前記運転状態判定手段の出力信号が停止ま
    たはサーモオフ状態の場合に前記室内側膨張弁を全閉に
    する室内側膨張弁動作手段と、前記室内側熱交換器と前
    記室内側膨張弁との間の冷媒温度を検出する温度検出手
    段と、前記圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検出手
    段と、前記圧縮機の吐出温度を検出する吐出温度検出手
    段と、前記吐出圧力検出手段の出力信号を基に暖房運転
    時の凝縮冷媒の飽和液温度を演算する飽和液温度演算手
    段と、前記温度検出手段と前記飽和液温度演算手段との
    出力信号に基づいて冷媒の過冷却度を演算する過冷却度
    演算手段と、前記過冷却度演算手段と前記吐出温度検出
    手段との出力信号を基に冷媒が前記室内側熱交換器に溜
    まり込んでいるか判定する冷媒溜まり込み判定手段と、
    前記冷媒溜まり込み判定手段が溜まり込みの信号を出力
    した場合に前記室内側膨張弁を所定時間だけ所定開度に
    開く前記室内側膨張弁動作手段とを備えた多室冷暖房装
    置。
  3. 【請求項3】 圧縮機,四方弁,室外側熱交換器,室外
    側膨張弁から成る室外機と、室内側熱交換器,室内側膨
    張弁から成る複数の室内機と、前記室外機と前記複数の
    室内機を環状に接続して冷媒回路を構成し、前記室内機
    が停止またはサーモオフ状態であるか判定する運転状態
    判定手段と、前記運転状態判定手段の出力信号が停止ま
    たはサーモオフ状態の場合に前記室内側膨張弁を全閉に
    する室内側膨張弁動作手段と、前記室内側熱交換器と前
    記室内側膨張弁との間の冷媒温度を検出する温度検出手
    段と、前記圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検出手
    段と、前記圧縮機の吐出温度を検出する吐出温度検出手
    段と、前記吐出圧力検出手段の出力信号を基に暖房運転
    時の凝縮冷媒の飽和液温度を演算する飽和液温度演算手
    段と、前記温度検出手段と前記飽和液温度演算手段との
    出力信号に基づいて冷媒の過冷却度を演算する過冷却度
    演算手段と、前記過冷却度演算手段と前記吐出温度検出
    手段との出力信号を基に冷媒が前記室内側熱交換器に溜
    まり込んでいるか判定する冷媒溜まり込み判定手段と、
    前記冷媒溜まり込み判定手段が溜まり込みの信号を出力
    した場合に前記過冷却度演算手段の出力信号が設定値よ
    り大きいか小さいかを判定する過冷却度判定手段と、前
    記過冷却度判定手段の出力信号が設定値より大きい場合
    に前記室内側膨張弁を所定開度開き、設定値より小さい
    場合に前記室内側膨張弁を閉じる前記室内側膨張弁動作
    手段とを備えた多室冷暖房装置。
  4. 【請求項4】 圧縮機,四方弁,室外側熱交換器,室外
    側膨張弁から成る室外機と、室内側熱交換器,室内側膨
    張弁から成る複数の室内機と、前記室外機と前記複数の
    室内機を環状に接続して冷媒回路を構成し、前記室内機
    が停止またはサーモオフ状態であるか判定する運転状態
    判定手段と、前記運転状態判定手段の出力信号が停止ま
    たはサーモオフ状態の場合に前記室内側膨張弁を全閉に
    する室内側膨張弁開度制御手段と、前記室内側熱交換器
    と前記室内側膨張弁との間の冷媒温度を検出する温度検
    出手段と、前記圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力検
    出手段と、前記圧縮機の吐出温度を検出する吐出温度検
    出手段と、前記吐出圧力検出手段の出力信号を基に暖房
    運転時の凝縮冷媒の飽和液温度を演算する飽和液温度演
    算手段と、前記温度検出手段と前記飽和液温度演算手段
    との出力信号に基づいて冷媒の過冷却度を演算する過冷
    却度演算手段と、前記過冷却度演算手段と前記吐出温度
    検出手段との出力信号を基に冷媒が前記室内側熱交換器
    に溜まり込んでいるか判定する冷媒溜まり込み判定手段
    と、前記冷媒溜まり込み判定手段が溜まり込みの信号を
    出力した場合に前記過冷却度演算手段の出力信号に応じ
    て前記室内側膨張弁の開度を制御する前記室内側膨張弁
    開度制御手段とを備えた多室冷暖房装置。
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