JPH06299136A - 2液型水性接着剤 - Google Patents

2液型水性接着剤

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JPH06299136A
JPH06299136A JP11406093A JP11406093A JPH06299136A JP H06299136 A JPH06299136 A JP H06299136A JP 11406093 A JP11406093 A JP 11406093A JP 11406093 A JP11406093 A JP 11406093A JP H06299136 A JPH06299136 A JP H06299136A
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JP
Japan
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solution
adhesive
aqueous solution
liquid
acetoacetyl group
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JP11406093A
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English (en)
Inventor
Yuji Ono
勇治 小野
Kenji Ebihara
健治 海老原
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Aica Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Aica Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アセトアセチル基を有する高分子化合物を含
む第1液と、ヒドラジン化合物を含む第2液とからなる
分別塗布型の速硬化型水性接着剤において、特定の充填
剤を配合することにより、速乾性の向上及び低コスト化
をはかり、切削加工にも問題がない。 【構成】 アセトアセチル基を有する高分子化合物
(例、アセトアセチル化ポリビニルアルコール)の水性
溶液及び/又は水性エマルジョンからなる第1液と、ヒ
ドラジン化合物(例、カルボジヒドラジド)からなる第
2液に、澱粉、小麦粉、大豆グルーのうち、いずれか1
種以上を上記第1液に含有している分別塗布型の2液型
水性接着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2液分別塗布型の速硬化
型水系接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】木材工業などで生産性の向上を目的に、
接着速度が早く、2液分別塗布型のハネムーン型の速硬
化型水系接着剤の要望がある。
【0003】従来、この種の接着剤として、分子内にア
セトアセチル基を有する高分子化合物の水性溶液および
/または水性エマルジョンからなる第1液と、ヒドラジ
ン化合物の水性溶液からなる第2液の瞬硬化水性接着剤
と接着方法(特公平1−60192号公報)が開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き瞬硬化水性
接着剤(特公平1−60192号公報)を使用して、反
りの大きい被着材(例えば、ベニヤ合板、メラミン化粧
板、ポリエステル化粧合板など)を接着加工すると、反
りの力が強くて剥離、割裂方向への接着不良を起した。
また、生産工程がベルトコンベア式になるに従い、生産
タクトの短期化が必要となり、圧締時間の短縮化の要望
も高くなってきた。
【0005】本発明の目的は、初期接着力の発現性を向
上させた2液分別塗布型のハネムーン型の速硬化型水系
接着剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、アセトアセチ
ル基を有する高分子化合物の水性溶液及び/又は水性エ
マルジョンを主成分とする第1液と、ヒドラジン化合物
の水性溶液を主成分とする第2液と、更にデンプル、小
麦粉、大豆グルーのうち、いずれか1種以上を上記第1
液に含有していることを特徴とする2液型水性接着剤で
ある。
【0007】本発明で使用する第1液のうち、アセトア
セチル基を有する高分子化合物の水性溶液としては、ポ
リビニルアルコール、ヒドロキシアルキルセルロース、
澱粉などの水溶性高分子化合物をアセトアセチル化した
アセトアセチル化ポリビニルアルコール、アセトアセチ
ル化ヒドロキシアルキルセルロース、アセトアセチル化
澱粉などの水性溶液が用いられる。
【0008】また、アセトアセチル基を有する高分子化
合物のエマルジョンとしては、アセトアセチル基を含有
する単量体、例えばアリルアセトアセテート、ビニルア
セトアセテート、2−アセトアセトキシエチルアクリレ
ート、2−アセトアセトキシエチルメタクリレート、2
−アセトアセトキシプロピルアクリレート、2−アセト
アセトキシプロピルメタクリレートなどと、α、βエチ
レン性単量体、例えば酢酸ビニル、α位で分岐した飽和
脂肪酸のビニルエステルなどのビニルエステル。メチル
アクリレート又はメチルメタクリレート[以下、メチル
(メタ)アクリレートの如く記載する]、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−
エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)
アクリレートなどのメタ(アクリレート、スチレン、ア
クリロニトリル、エチレン、塩化ビニルなどのモノビニ
ル単量体などとを乳化共重合することにより、分子内に
アセトアセチル基を有する高分子化合物の水性エマルジ
ョンがえられる。又、アセトアセチル化ポリビニルアル
コールを乳化剤として乳化重合した重合体水性エマルジ
ョンも含まれる。
【0009】本発明で使用する第2液のヒドラジン化合
物としては、ヒドラジン、ヒドラジンヒドラード、ヒド
ラジンの塩酸、硫酸、硝酸、亜硝酸、リン酸、チオシア
ン酸、炭酸などの無機塩類およびギ酸、シュウ酸などの
有機塩類、ヒドラジンのメチル、エチル、プロピル、ブ
チル、アリルなどの一置換体、1,1−ジメチル、1,
1−ジエチル、4−n−ブチル−メタルなどの非対称二
置換体、並びに1,2−ジメチル、1,2−ジエチル、
1,2−ジイソプロピルなどの対称二置換体などが挙げ
られる。ことに好適なヒドラジン化合物はカルボジヒド
ラジド、シュウ酸ジヒドラジド、マロン酸ジビドラジ
ド、コハク酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、
セバチン酸ジヒドラジド、イソフタール酸ジヒドラジ
ド、テレフタル酸ジヒドラジド、グリコリツク酸ジヒド
ラジド、ポリアクリル酸ヒドラジンなどである。
【0010】本発明の接着剤は、上記の如き必須成分の
外に、必要に応じて可塑剤、防腐剤、着色剤、界面活性
剤、PH調整剤、粘度調整剤などを適宜添加することが
できる。
【0011】
【作用】従来より、初期接着力の向上または低コスト化
及び速乾性向上を目的に、種々の充填剤(フィラー)を
添加するが、本発明では、上記の本接着剤の硬化反応
(架橋反応)が酸性域(低PH域)でのみ有効であるた
めに、使用できる充填剤は限られてくる。酸性域に属す
る充填剤として、クレーやカオリンなどのシリカ含有物
もあるが、合板などの被着材を切削する際に、刃物に対
して刃こぼれや刃の摩耗などの問題を含んでいる。そこ
で、本発明では充填剤として澱粉、小麦粉、大豆グルー
のうちいずれか1種以上を使用することにより、初期接
着力と速乾性向上、及び低コスト化に役立っている。
【0012】
【実施例】なお、部は重量部を示し、%は重量%を示
す。 実施例1 以下の各成分を混合してA液とした。重合度1600、
ケン化度88モル%のポリビニルアルコールにアセトア
セチル基を8.0モル%付加させたアセトアセチル変性
ポリビニルアルコールの20%水溶液、100部。アイ
カアイボンA−370[アイカ工業社製の濃度42%の
酢酸ビニルエマルジョン]50部、小麦粉(強力粉)
[日清製粉社製]30部次いで、以下の各成分を混合し
てB液とした。10%アジピン酸ジヒドラジド水溶液、
100部。10%リン酸水溶液、10部。
【0013】実施例2 以下の各成分を混合してA液とした。重合度1600、
ケン化度88モル%のポリビニルアルコールにアセトア
セチル基を8.0モル%付加させたアセトアセチル変性
ポリビニルアルコールの20%水溶液100部。アイカ
アイボンA−370、50部。澱粉(庄野澱粉社製)1
5部。B液は実施例1のB液を用いた。
【0014】実施例3 以下の各成分を混合してA液とした。重合度1500、
ケン化度99モル%のポリビニルアルコールにアセトア
セチル基を6.0モル%付加させたアセトアセチル変性
ポリビニルアルコール20%水溶液、100部。アイカ
アイボンA−503F[アイカ工業社製の濃度43%の
酢酸ビニルエマルジョン]50部。小麦粉(強力粉)
[日清製粉社製]30部。B液は実施例1のB液を用い
た。
【0015】比較例1 実施例1で、A液作成時に、小麦粉30部を混合しなか
った以外は同様にして比較例1の接着剤とした。
【0016】比較例2 実施例3で、A液作成時に小麦粉30部を混合しなかっ
た以外は同様にして、比較例2の接着剤とした。
【0017】次に、実施例1〜4及び比較例1〜2の各
接着剤を用い、JIS K6853「接着剤の割裂接着
強さ試験方法」に示された方法に準じて、接着強さを測
定した結果を表1に示す。
【0018】試験方法の概要は次の如くである。パーチ
クルボード(80mm×80mm×10mm)と中比重繊維板
(MDF)(85mm×80mm×2mm)の2片の被着体
で、パーチクルボード側にA液を塗布量約150g/m
2塗布し、MDF側にB液を約30g/m2塗布し、両面
を密着貼合せて、直ちに約2kg/cm2で5秒間圧締し、
解圧直後、5分後、30分後の割裂強度(kgf/8cm
巾)を測定した。なお、試験における雰囲気温度は20
℃であった。
【0019】
【発明の効果】表1より明らかの如く、アセトアセチル
化ポリビニルアルコール水溶液を含む水性エマルジョン
を主成分とに小麦粉や澱粉を含有するA液と、ヒドラジ
ン化合物の水溶液を主成分とするB液とからなる本発明
の2液分別塗布型の接着剤は強力な初期接着力が得られ
ている。よって、本発明の接着剤は、圧縮時間の短縮化
が要求される産業用接着剤として好適である。
【0020】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アセトアセチル基を有する高分子化合物
    の水性溶液及び/又は水性エマルジョンを主成分とする
    第1液と、ヒドラジン化合物の水性溶液を主成分とする
    第2液と、更にデンプン、小麦粉、大豆グルーのうち、
    いずれか1種以上を上記の第1液に含有していることを
    特徴とする2液型水性接着剤。
JP11406093A 1993-04-16 1993-04-16 2液型水性接着剤 Pending JPH06299136A (ja)

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