JPH06297599A - 例えばアロマ付香または香料付香され且つ水分を含むような物質を貯蔵且つ分配するチューブ - Google Patents
例えばアロマ付香または香料付香され且つ水分を含むような物質を貯蔵且つ分配するチューブInfo
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 例えばアロマ付香または香料付香されている
と共に水分を含むような物質を貯蔵且つ分配するチュー
ブ（Ｃ）を提供する。 【構成】 本発明のチューブは、可撓性多層スカート上
に固定された分配ヘッドを含んでいる。該スカートは主
として、酸素とアロマまたは香料とに対する障壁効果重
合中間層（２０）を含んでいる。該中間層は湿度に敏感
であり、該中間層の各面上で一つまたは複数のポリオレ
フィンベースの重合層（１；１２、１４、１０）は全て
互いに連続性を有するように結合されている。障壁効果
中間層の内側に位置する層アセンブリ（１、２１）は、
内包されているかまたは内包し得る物質のアロマまたは
香料をより良く保つように、４０から１５０μｍの範囲
に含まれる全体的な厚さを有している。該チューブは、
内包する物質の分配をより容易且つ完全にする一つまた
は二つの手段を含むことが好ましい。該チューブは、例
えば液状、クリーム状またはペースト状の物質の調整を
行う産業において応用される。
と共に水分を含むような物質を貯蔵且つ分配するチュー
ブ（Ｃ）を提供する。 【構成】 本発明のチューブは、可撓性多層スカート上
に固定された分配ヘッドを含んでいる。該スカートは主
として、酸素とアロマまたは香料とに対する障壁効果重
合中間層（２０）を含んでいる。該中間層は湿度に敏感
であり、該中間層の各面上で一つまたは複数のポリオレ
フィンベースの重合層（１；１２、１４、１０）は全て
互いに連続性を有するように結合されている。障壁効果
中間層の内側に位置する層アセンブリ（１、２１）は、
内包されているかまたは内包し得る物質のアロマまたは
香料をより良く保つように、４０から１５０μｍの範囲
に含まれる全体的な厚さを有している。該チューブは、
内包する物質の分配をより容易且つ完全にする一つまた
は二つの手段を含むことが好ましい。該チューブは、例
えば液状、クリーム状またはペースト状の物質の調整を
行う産業において応用される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に液状、クリーム
状またはペースト状の物質を貯蔵且つ分配するチューブ
に関し、該チューブは内包する物質のアロマ（arome）
または香料（parfum）を良好に保持することが可能であ
る。
状またはペースト状の物質を貯蔵且つ分配するチューブ
に関し、該チューブは内包する物質のアロマ（arome）
または香料（parfum）を良好に保持することが可能であ
る。
【０００２】
【従来の技術】ヨーロッパ公開特許第００８４９２２号
（米国特許第４６２６４５６号）から、例えば、アロマ
付香（aromatise）または香料付香され（parfume）且つ
水分を含むような物質を貯蔵且つ分配するチューブが公
知となっている。該チューブは可撓性多層スカート（ju
pe）の上に固定された分配ヘッドを含んでいる。該スカ
ートは主として酸素とアロマまたは香料とに対する障壁
効果中間層（couche intermediaire a effet barrier
e）を含んでおり、該中間層の各面上で、ポリオレフィ
ンベースの一つまたは複数の重合層の全ての層は互いに
結合されている。該中間層は湿度に敏感である。内含さ
れる物質は、例えば、歯磨き用ペーストである。障壁効
果中間層は、例えばＥＶＯＨ（エチレンとビニルアルコ
ールとの共重合体）からなっている。金属中間層が無
く、主として例えば、炭酸カルシウム、マイカまたはタ
ルクのような粉末で覆われたポリプロピレンからなる層
を含むスカート構造により、チューブの圧伸ひだ（plis
d'ecrasement）を良好に保持することが可能になる。
（米国特許第４６２６４５６号）から、例えば、アロマ
付香（aromatise）または香料付香され（parfume）且つ
水分を含むような物質を貯蔵且つ分配するチューブが公
知となっている。該チューブは可撓性多層スカート（ju
pe）の上に固定された分配ヘッドを含んでいる。該スカ
ートは主として酸素とアロマまたは香料とに対する障壁
効果中間層（couche intermediaire a effet barrier
e）を含んでおり、該中間層の各面上で、ポリオレフィ
ンベースの一つまたは複数の重合層の全ての層は互いに
結合されている。該中間層は湿度に敏感である。内含さ
れる物質は、例えば、歯磨き用ペーストである。障壁効
果中間層は、例えばＥＶＯＨ（エチレンとビニルアルコ
ールとの共重合体）からなっている。金属中間層が無
く、主として例えば、炭酸カルシウム、マイカまたはタ
ルクのような粉末で覆われたポリプロピレンからなる層
を含むスカート構造により、チューブの圧伸ひだ（plis
d'ecrasement）を良好に保持することが可能になる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そのようなスカートに
は二つの欠点があることが認められている。その中の一
つは、例えば、米国特許第４４０７８９７号から公知で
あるように、ＥＶＯＨが湿度に対して非常に敏感である
ということである。歯磨き用ペーストは、通常２０％か
ら３０％の水分量を含んでおり、ＥＶＯＨ障壁層を有す
る多層チューブにおいては、そのようなペーストのアロ
マはかなり失われることが確認されている。特に、チュ
ーブが局部的に押しつぶされたままになるために、チュ
ーブからの排出が困難になることが認められた。
は二つの欠点があることが認められている。その中の一
つは、例えば、米国特許第４４０７８９７号から公知で
あるように、ＥＶＯＨが湿度に対して非常に敏感である
ということである。歯磨き用ペーストは、通常２０％か
ら３０％の水分量を含んでおり、ＥＶＯＨ障壁層を有す
る多層チューブにおいては、そのようなペーストのアロ
マはかなり失われることが確認されている。特に、チュ
ーブが局部的に押しつぶされたままになるために、チュ
ーブからの排出が困難になることが認められた。
【０００４】特に英国公開特許第２０４８２０９号か
ら、歯磨き用ペーストのような物質のチューブが公知と
なっている。該チューブにおいて、多層プラスチックか
らなるスカートは、連続的なプレスに対する適切な変形
性および層間剥離に対する高い耐性を有している。この
スカートは、酸素に対するＥＶＯＨまたはＰＡ（ポリア
ミド）からなる少なくとも一つの障壁層と、オレフィン
層と、上記の二つの層間に挿入される改質オレフィンか
らなる接着層とを含んでいる。
ら、歯磨き用ペーストのような物質のチューブが公知と
なっている。該チューブにおいて、多層プラスチックか
らなるスカートは、連続的なプレスに対する適切な変形
性および層間剥離に対する高い耐性を有している。この
スカートは、酸素に対するＥＶＯＨまたはＰＡ（ポリア
ミド）からなる少なくとも一つの障壁層と、オレフィン
層と、上記の二つの層間に挿入される改質オレフィンか
らなる接着層とを含んでいる。
【０００５】これらの層の層間剥離は、障壁層より弱く
且つオレフィン層より強い接着層の弾性限度によって回
避される。
且つオレフィン層より強い接着層の弾性限度によって回
避される。
【０００６】同時に、オレフィン層の厚さは、障壁層と
接着層とを合わせた厚さより厚く、弾性限度とオレフィ
ン層の厚さとの積は７から１７０ｋｇ／ｃｍの範囲であ
る。これらの手段は、チューブの変形性および各プレス
の後の復元性を改善する。この文書は、チューブのスカ
ートの層間剥離がない場合に認められるアロマの損失を
如何にして回避するかを示してはいない。
接着層とを合わせた厚さより厚く、弾性限度とオレフィ
ン層の厚さとの積は７から１７０ｋｇ／ｃｍの範囲であ
る。これらの手段は、チューブの変形性および各プレス
の後の復元性を改善する。この文書は、チューブのスカ
ートの層間剥離がない場合に認められるアロマの損失を
如何にして回避するかを示してはいない。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本出願人は、内包されて
いる物質のアロマまたは香料をより良く保つチューブを
開発すること、およびそれに付随して、該チューブによ
り物質をより容易且つ完全に分配可能にするようにつと
めてきた。
いる物質のアロマまたは香料をより良く保つチューブを
開発すること、およびそれに付随して、該チューブによ
り物質をより容易且つ完全に分配可能にするようにつと
めてきた。
【０００８】本発明は、上記の最初の文書から公知であ
ると共に、障壁効果中間層の内側に位置する層アセンブ
リが、内包されているかまたは内包され得る物質のアロ
マまたは香料をより良く保つように、４０から１５０μ
ｍの範囲に含まれる全体的な厚さを有することを特徴と
するようなチューブを目的としている。
ると共に、障壁効果中間層の内側に位置する層アセンブ
リが、内包されているかまたは内包され得る物質のアロ
マまたは香料をより良く保つように、４０から１５０μ
ｍの範囲に含まれる全体的な厚さを有することを特徴と
するようなチューブを目的としている。
【０００９】この主題に対する本出願人の説明は次の通
りである。障壁効果層の内側に位置する層の厚さが４０
μｍより小さい場合には、これらの層を通過する物質の
水分が、酸素とアロマまたは香料とに対する障壁効果層
の障壁の質を急速に劣化させ、物質のアロマまたは香料
は該障壁層を越えて進み、さらにチューブから逃げてし
まうことさえあり得る。
りである。障壁効果層の内側に位置する層の厚さが４０
μｍより小さい場合には、これらの層を通過する物質の
水分が、酸素とアロマまたは香料とに対する障壁効果層
の障壁の質を急速に劣化させ、物質のアロマまたは香料
は該障壁層を越えて進み、さらにチューブから逃げてし
まうことさえあり得る。
【００１０】当該層の厚さが１５０μｍより大きい場合
には、その質を劣化させるのに充分な量の水分が障壁効
果中間層に到達せず、アロマまたは香料は当該層に吸収
されてかなりの量が保持される。これらのアロマまたは
香料は一般に物質内に含まれている水溶液化合物であ
り、その蒸発および吸収は、ざっと見積もって、物質の
湿度を形成する水分の蒸発および吸収に従う。
には、その質を劣化させるのに充分な量の水分が障壁効
果中間層に到達せず、アロマまたは香料は当該層に吸収
されてかなりの量が保持される。これらのアロマまたは
香料は一般に物質内に含まれている水溶液化合物であ
り、その蒸発および吸収は、ざっと見積もって、物質の
湿度を形成する水分の蒸発および吸収に従う。
【００１１】英国公開特許第２０４８２０９号は、その
重要性にも係わらず、そのような効果を予想し得ず、障
壁層の内側に位置する層の厚さに関する直接または間接
的な示唆を全く与えていない。
重要性にも係わらず、そのような効果を予想し得ず、障
壁層の内側に位置する層の厚さに関する直接または間接
的な示唆を全く与えていない。
【００１２】障壁効果中間層の上に位置する層全体の厚
さが、５５から１４０μｍ、好ましくは６５から１３０
μｍ、最適には７０から１２０μｍの範囲に含まれる場
合に、チューブ内に含まれている物質のアロマまたは香
料はさらに良好に保持されるという結果が得られる。
さが、５５から１４０μｍ、好ましくは６５から１３０
μｍ、最適には７０から１２０μｍの範囲に含まれる場
合に、チューブ内に含まれている物質のアロマまたは香
料はさらに良好に保持されるという結果が得られる。
【００１３】上記の条件により、経済的であると共に層
相互間の溶接に非常に優れているポリオレフィン、即ち
ポリエチレン族をスカートの構成用に使用することが可
能になる。従って本出願人は、スカートのポリオレフィ
ンベースの多重層が、０．８６から０．９３ｇ／ｃｍ3
の範囲に含まれる密度を有する低密度若しくは極低密度
または線形低密度（lineaire basse densite）のポリエ
チレンからなる内側表面層と、それぞれ０．９０から
０．９３ｇ／ｃｍ3の範囲に含まれる密度を有する低密
度ポリエチレン（ＰＥ．ＢＤ）か、あるいは０．９３５
から０．９７ｇ／ｃｍ3の範囲に含まれる密度を有する
高密度ポリエチレン（ＰＥ．ＨＤ）からなる他の層とか
ら構成されるチューブに関心を抱いている。
相互間の溶接に非常に優れているポリオレフィン、即ち
ポリエチレン族をスカートの構成用に使用することが可
能になる。従って本出願人は、スカートのポリオレフィ
ンベースの多重層が、０．８６から０．９３ｇ／ｃｍ3
の範囲に含まれる密度を有する低密度若しくは極低密度
または線形低密度（lineaire basse densite）のポリエ
チレンからなる内側表面層と、それぞれ０．９０から
０．９３ｇ／ｃｍ3の範囲に含まれる密度を有する低密
度ポリエチレン（ＰＥ．ＢＤ）か、あるいは０．９３５
から０．９７ｇ／ｃｍ3の範囲に含まれる密度を有する
高密度ポリエチレン（ＰＥ．ＨＤ）からなる他の層とか
ら構成されるチューブに関心を抱いている。
【００１４】このように、物質のアロマまたは香料をよ
り良く保つ本発明のチューブ内に貯蔵されている該物質
をより容易且つ完全に分配することを望んで、本出願人
は、押込（enfoncement）に対するこのスカートの弾性
抵抗を改良することによって、プレスに起因するチュー
ブの局部的押しつぶしを回避することが可能であること
を明確にした。そのために、チューブのスカートのポリ
エチレン層は、９０μｍより大きいか、あるいは９０μ
ｍに等しい全体的な厚さを有する一つまたは複数のＰ
Ｅ．ＨＤ層を含んでいる。実験により、ＰＥ．ＨＤの全
体的な厚さが８４から１２５μｍの範囲を超えると、押
込に対するスカートの弾性抗力は２倍以上になることが
示されている。例えば、歯磨き用チューブの場合に、ス
カートの厚さが２６０から３８０μｍの範囲に含まれて
いるときには、ＰＥ．ＨＤ層の全体的な厚さは１００か
ら１４０μｍの範囲に含まれるのが好ましく、表面層が
ＰＥ．ＢＤであるか、あるいはまた内部層が線形低密度
ＰＥであるのが好ましい。従って、これらの表面層につ
いての良好な可延性、チューブ外部についての優れた型
押し適性および該チューブの内部についての微小ひび割
れに対する良好な耐性が求められる。上記のＰＥ．ＨＤ
全体の厚さの幅は、スカートが特定の幅を越えている場
合には、スカートの厚さに対する相対値に置換されるこ
とになる。押込に対するスカートの弾性抗力の増大につ
いては、同一の厚さのＰＥ．ＨＤより高い適性を有する
障害効果中間層の影響を考慮に入れることが可能であ
る。上記に具体的に述べたスカートの厚さについては、
ＰＥ．ＨＤ層全体の厚さのみに向けられている上記の条
件が満足されるにしろ満足されないにしろ、障壁層の厚
さの２倍とＰＥ．ＨＤ層全体の厚さとの合計が１３０か
ら１８０μｍの範囲に含まれるのが好ましい。
り良く保つ本発明のチューブ内に貯蔵されている該物質
をより容易且つ完全に分配することを望んで、本出願人
は、押込（enfoncement）に対するこのスカートの弾性
抵抗を改良することによって、プレスに起因するチュー
ブの局部的押しつぶしを回避することが可能であること
を明確にした。そのために、チューブのスカートのポリ
エチレン層は、９０μｍより大きいか、あるいは９０μ
ｍに等しい全体的な厚さを有する一つまたは複数のＰ
Ｅ．ＨＤ層を含んでいる。実験により、ＰＥ．ＨＤの全
体的な厚さが８４から１２５μｍの範囲を超えると、押
込に対するスカートの弾性抗力は２倍以上になることが
示されている。例えば、歯磨き用チューブの場合に、ス
カートの厚さが２６０から３８０μｍの範囲に含まれて
いるときには、ＰＥ．ＨＤ層の全体的な厚さは１００か
ら１４０μｍの範囲に含まれるのが好ましく、表面層が
ＰＥ．ＢＤであるか、あるいはまた内部層が線形低密度
ＰＥであるのが好ましい。従って、これらの表面層につ
いての良好な可延性、チューブ外部についての優れた型
押し適性および該チューブの内部についての微小ひび割
れに対する良好な耐性が求められる。上記のＰＥ．ＨＤ
全体の厚さの幅は、スカートが特定の幅を越えている場
合には、スカートの厚さに対する相対値に置換されるこ
とになる。押込に対するスカートの弾性抗力の増大につ
いては、同一の厚さのＰＥ．ＨＤより高い適性を有する
障害効果中間層の影響を考慮に入れることが可能であ
る。上記に具体的に述べたスカートの厚さについては、
ＰＥ．ＨＤ層全体の厚さのみに向けられている上記の条
件が満足されるにしろ満足されないにしろ、障壁層の厚
さの２倍とＰＥ．ＨＤ層全体の厚さとの合計が１３０か
ら１８０μｍの範囲に含まれるのが好ましい。
【００１５】上記に明示した性質を有する、即ち一般的
にＰＥ．ＢＤからなる表面層を有する場合の製造を容易
にするためには、望まれるＰＥ．ＨＤ全体の厚さを得る
ために、 − 内部表面層と障壁効果中間層の内側に位置する第１
のＰＥ．ＢＤ中間層との間に挿入される第１のＰＥ．Ｈ
Ｄ層か、 − 外側ＰＥ．ＢＤ層と障壁効果中間層の外側に位置す
る第２のＰＥ．ＢＤ中間層との間に挿入される第２のＰ
Ｅ．ＨＤ層かを使用することが好ましい。
にＰＥ．ＢＤからなる表面層を有する場合の製造を容易
にするためには、望まれるＰＥ．ＨＤ全体の厚さを得る
ために、 − 内部表面層と障壁効果中間層の内側に位置する第１
のＰＥ．ＢＤ中間層との間に挿入される第１のＰＥ．Ｈ
Ｄ層か、 − 外側ＰＥ．ＢＤ層と障壁効果中間層の外側に位置す
る第２のＰＥ．ＢＤ中間層との間に挿入される第２のＰ
Ｅ．ＨＤ層かを使用することが好ましい。
【００１６】それぞれの厚さが１０から５０μｍの範囲
および６０から１４０μｍの範囲に含まれるそのような
第１および第２のＰＥ．ＨＤ層を同時に使用すると便利
である。
および６０から１４０μｍの範囲に含まれるそのような
第１および第２のＰＥ．ＨＤ層を同時に使用すると便利
である。
【００１７】この（またはこれらの）ＰＥ．ＨＤ層は一
般に、該層が間に挿入される層と「溶解連続性」状態に
あり、それぞれの物質は溶解する際に相溶しやすく、且
つ製造法により、層間で層構造が完全に連続性を有する
溶接が生成される。従って、このように挿入されたＰ
Ｅ．ＨＤ層は、その構造の外観ではなく、マイクロ硬度
の測定によってその横断面で識別可能である。このよう
に溶接された層は、スカートの複合押出成型または溶解
状態のＰＥの押出成型による被覆を使用してアセンブリ
した後で、一つまたは複数の同時ラミネートの結果生成
される多層の荒加工材（ebauche）の縁を被覆して溶接
することによって得られる。
般に、該層が間に挿入される層と「溶解連続性」状態に
あり、それぞれの物質は溶解する際に相溶しやすく、且
つ製造法により、層間で層構造が完全に連続性を有する
溶接が生成される。従って、このように挿入されたＰ
Ｅ．ＨＤ層は、その構造の外観ではなく、マイクロ硬度
の測定によってその横断面で識別可能である。このよう
に溶接された層は、スカートの複合押出成型または溶解
状態のＰＥの押出成型による被覆を使用してアセンブリ
した後で、一つまたは複数の同時ラミネートの結果生成
される多層の荒加工材（ebauche）の縁を被覆して溶接
することによって得られる。
【００１８】一般的に、第１および第２のＰＥ中間層
は、しばしばＥＡＡまたはＥＭＡ連結層が取り囲む障壁
効果中間層の面にそれぞれ結合されている。当該の五つ
の層はしばしば予め準備された多層形態で製造され、そ
の場合、湿度に敏感な障壁効果層はその点で比較的うま
く保護される。
は、しばしばＥＡＡまたはＥＭＡ連結層が取り囲む障壁
効果中間層の面にそれぞれ結合されている。当該の五つ
の層はしばしば予め準備された多層形態で製造され、そ
の場合、湿度に敏感な障壁効果層はその点で比較的うま
く保護される。
【００１９】湿度に敏感な、スカートの障壁効果中間層
の材料の中で、湿度による劣化について上記に述べた米
国特許第４４０７８９７号に記載されていると共に、感
度がポリアミドおよび例えばポリメタキシレンアジパミ
ド（ＭＸＤ６）のような改質ポリアミドより低いＥＶＯ
ＨおよびＰＶＯＨ（ポリビニルアルコール）を挙げるこ
とが可能である。このような障壁効果中間層は、スカー
ト内で通常０．０１から０．０５ｍｍの範囲に含まれる
厚さを有しており、好ましくは全部合わせた厚さが上記
の全体的な厚さである複数の障壁効果層を得ることが可
能である。
の材料の中で、湿度による劣化について上記に述べた米
国特許第４４０７８９７号に記載されていると共に、感
度がポリアミドおよび例えばポリメタキシレンアジパミ
ド（ＭＸＤ６）のような改質ポリアミドより低いＥＶＯ
ＨおよびＰＶＯＨ（ポリビニルアルコール）を挙げるこ
とが可能である。このような障壁効果中間層は、スカー
ト内で通常０．０１から０．０５ｍｍの範囲に含まれる
厚さを有しており、好ましくは全部合わせた厚さが上記
の全体的な厚さである複数の障壁効果層を得ることが可
能である。
【００２０】本発明のチューブ内に貯蔵される物質の分
配をより容易且つ完全にするために、本出願人は、単独
または第１の手段と共に使用可能な、スカートの９０μ
ｍより大きいＰＥ．ＨＤ層を最小厚さにする第２の手段
を開発した。
配をより容易且つ完全にするために、本出願人は、単独
または第１の手段と共に使用可能な、スカートの９０μ
ｍより大きいＰＥ．ＨＤ層を最小厚さにする第２の手段
を開発した。
【００２１】この第２の手段とは、スカートとチューブ
のスロートとの間で押しつぶし可能な環状ショルダを有
することである。その製造法によって公知となっている
チューブのショルダは、剛性であると共に、通常クリー
ム状またはペースト状の物質を分配するために該物質の
一部を留めておく一種の壁を形成している。本出願人が
１９９３年１月２７日に出願した仏国特許出願第９３０
１０６５号の目的である製造法を使用して、特に分配ヘ
ッドが、スカートより小さい直径のスロートと該スロー
トをスカートに連結する環状ショルダとを含むチューブ
を得る。このショルダは、滑らかであると共に、スカー
トの厚さの０．９から１．３５倍、好ましくは０．８か
ら１．２５倍の範囲に含まれる厚さを有し且つスカート
と連続構造をなしていると共に、圧伸され且つ互いに溶
接されたひだを含んでいる。該ショルダは横方向に容易
に押しつぶすことが可能である。該ショルダと通常チュ
ーブの少なくともスロートの一部とは、上記の圧伸され
且つ溶接されたひだ内に含まれている、ひだがつけられ
且つ圧伸された延長部の形態のチューブのスカートの一
つまたは複数の障壁層を含んでおり、ひだ自身もスカー
トの上記一つまたは複数の障壁層の延長部である。スロ
ートはヘッドに溶接されたＰＥ環状リムで仕上げてもよ
く、ショルダは半ば少なくとも押しつぶし可能な状態に
留まっている。
のスロートとの間で押しつぶし可能な環状ショルダを有
することである。その製造法によって公知となっている
チューブのショルダは、剛性であると共に、通常クリー
ム状またはペースト状の物質を分配するために該物質の
一部を留めておく一種の壁を形成している。本出願人が
１９９３年１月２７日に出願した仏国特許出願第９３０
１０６５号の目的である製造法を使用して、特に分配ヘ
ッドが、スカートより小さい直径のスロートと該スロー
トをスカートに連結する環状ショルダとを含むチューブ
を得る。このショルダは、滑らかであると共に、スカー
トの厚さの０．９から１．３５倍、好ましくは０．８か
ら１．２５倍の範囲に含まれる厚さを有し且つスカート
と連続構造をなしていると共に、圧伸され且つ互いに溶
接されたひだを含んでいる。該ショルダは横方向に容易
に押しつぶすことが可能である。該ショルダと通常チュ
ーブの少なくともスロートの一部とは、上記の圧伸され
且つ溶接されたひだ内に含まれている、ひだがつけられ
且つ圧伸された延長部の形態のチューブのスカートの一
つまたは複数の障壁層を含んでおり、ひだ自身もスカー
トの上記一つまたは複数の障壁層の延長部である。スロ
ートはヘッドに溶接されたＰＥ環状リムで仕上げてもよ
く、ショルダは半ば少なくとも押しつぶし可能な状態に
留まっている。
【００２２】従って、第２の手段は、チューブ内に入っ
ている物質のより容易且つ完全な分配および、チューブ
のヘッドレベルでアロマおよび香料をより良く保護する
手段を同時に与える。ショルダの障壁層の所々で薄くな
っているひだは、効率が改良されていると共に、通常全
部合わせた全体的な厚さが「０．０１から０．０５ｍ
ｍ」の範囲という好ましい条件を満足している。この第
２の手段へと導く製造法を実施例により下記に簡略に説
明する。
ている物質のより容易且つ完全な分配および、チューブ
のヘッドレベルでアロマおよび香料をより良く保護する
手段を同時に与える。ショルダの障壁層の所々で薄くな
っているひだは、効率が改良されていると共に、通常全
部合わせた全体的な厚さが「０．０１から０．０５ｍ
ｍ」の範囲という好ましい条件を満足している。この第
２の手段へと導く製造法を実施例により下記に簡略に説
明する。
【００２３】本発明の利点 − 本発明はスカートの経済的な構造により、内包され
ている物質のアロマまたは香料を極めて良好に保つ手段
を提供する。
ている物質のアロマまたは香料を極めて良好に保つ手段
を提供する。
【００２４】− 本発明はさらに、その好ましい特性に
より、プレスされた際のチューブの局部的押しつぶしに
制限を加え、それによってプレスがチューブのさらに大
きな部分に作用し且つ常に容易に行われることを可能に
する。
より、プレスされた際のチューブの局部的押しつぶしに
制限を加え、それによってプレスがチューブのさらに大
きな部分に作用し且つ常に容易に行われることを可能に
する。
【００２５】− スカートの押しつぶし制限効果とは別
にまたは該効果と共に、本発明は、ヘッドを横方向に押
しつぶし、それによって分配の終わりに、より容易且つ
完全に物質を排出させる手段を提供する。
にまたは該効果と共に、本発明は、ヘッドを横方向に押
しつぶし、それによって分配の終わりに、より容易且つ
完全に物質を排出させる手段を提供する。
【００２６】
１．図１から図３のチューブのスカートの構成 該構成は三つとも、厚さが０．０２ｍｍのＥＶＯＨ障壁
効果中間層２０を有しており、該中間層は、０．０１ｍ
ｍの厚さのＥＭＡ共重合体（エチレンおよびメタクリル
酸の共重合体）からなる二つの接着層２１および２２を
介して、連結層２１および２２と接触していると共に層
１または中間下層１１若しくは１２の密度が０．９２ｇ
／ｃｍ3であるＰＥ．ＨＤを含むＰＥ層にそれぞれ結合
されている。異なる性質を有する層の境界は実線で示さ
れており、一方、少なくとも表面が溶解した状態でアセ
ンブリ化された結果生じるＰＥ．ＢＤ下層とＰＥ．ＨＤ
下層との間の不可視的境界は点線で示されている。
効果中間層２０を有しており、該中間層は、０．０１ｍ
ｍの厚さのＥＭＡ共重合体（エチレンおよびメタクリル
酸の共重合体）からなる二つの接着層２１および２２を
介して、連結層２１および２２と接触していると共に層
１または中間下層１１若しくは１２の密度が０．９２ｇ
／ｃｍ3であるＰＥ．ＨＤを含むＰＥ層にそれぞれ結合
されている。異なる性質を有する層の境界は実線で示さ
れており、一方、少なくとも表面が溶解した状態でアセ
ンブリ化された結果生じるＰＥ．ＢＤ下層とＰＥ．ＨＤ
下層との間の不可視的境界は点線で示されている。
【００２７】「下層」（sous-couche）という用語は、
本明細書中では少なくとも一つの境界表面が不可視であ
るような層のために使用されているが、該層は完全に本
発明において検討されている技術的機能用の層である。
該層はマイクロ硬度の測定によって位置決め可能であ
る。
本明細書中では少なくとも一つの境界表面が不可視であ
るような層のために使用されているが、該層は完全に本
発明において検討されている技術的機能用の層である。
該層はマイクロ硬度の測定によって位置決め可能であ
る。
【００２８】さらに図１から図３において、０．９５ｇ
／ｃｍ3の密度を有するＰＥ．ＨＤ下層１３および１４
はそれぞれ、上記のＰＥ．ＢＤ中間下層１１または１２
と、線形低密度の内側ＰＥ下層１００または外側ＰＥ．
ＢＤ下層１０との間に含まれている。
／ｃｍ3の密度を有するＰＥ．ＨＤ下層１３および１４
はそれぞれ、上記のＰＥ．ＢＤ中間下層１１または１２
と、線形低密度の内側ＰＥ下層１００または外側ＰＥ．
ＢＤ下層１０との間に含まれている。
【００２９】スカートの内側から外側に向って、厚さの
遷移は下記の通りであり、下層の詳細は括弧中に示され
ている： − チューブＡ（図１）： ０．０３５ｍｍのＰＥ．Ｂ
Ｄ層「１」；０．０１ｍｍのＥＭＡ層「２１」、０．０
２ｍｍのＥＶＯＨ層「２０」、０．０１ｍｍのＥＭＡ層
「２２」、０．２１５ｍｍのＰＥ層「１２＋１４＋１
０」（０．０８２ｍｍのＰＥ．ＢＤ「１２」 − ０．
０１０５ｍｍのＰＥ．ＨＤ「１４」 − ０．０２３ｍ
ｍの外側ＰＥ．ＢＤ「１０」） − チューブＢ（図２）： ０．０９ｍｍの内側ＰＥ層
「１００＋１３＋１１」（０．０１ｍｍの線形低密度内
側ＰＥ「１００」 − ０．０２ｍｍのＰＥ．ＨＤ「１
３」 − ０．０６ｍｍのＰＥ．ＢＤ「１１」）；Ａの
場合と同様に連続ＥＭＡ、ＥＶＯＨ、ＥＭＡ；Ａと同様
な組成の０．２１５ｍｍのＰＥ層「１２＋１４＋１
０」。
遷移は下記の通りであり、下層の詳細は括弧中に示され
ている： − チューブＡ（図１）： ０．０３５ｍｍのＰＥ．Ｂ
Ｄ層「１」；０．０１ｍｍのＥＭＡ層「２１」、０．０
２ｍｍのＥＶＯＨ層「２０」、０．０１ｍｍのＥＭＡ層
「２２」、０．２１５ｍｍのＰＥ層「１２＋１４＋１
０」（０．０８２ｍｍのＰＥ．ＢＤ「１２」 − ０．
０１０５ｍｍのＰＥ．ＨＤ「１４」 − ０．０２３ｍ
ｍの外側ＰＥ．ＢＤ「１０」） − チューブＢ（図２）： ０．０９ｍｍの内側ＰＥ層
「１００＋１３＋１１」（０．０１ｍｍの線形低密度内
側ＰＥ「１００」 − ０．０２ｍｍのＰＥ．ＨＤ「１
３」 − ０．０６ｍｍのＰＥ．ＢＤ「１１」）；Ａの
場合と同様に連続ＥＭＡ、ＥＶＯＨ、ＥＭＡ；Ａと同様
な組成の０．２１５ｍｍのＰＥ層「１２＋１４＋１
０」。
【００３０】− チューブＣ（図３）： ０．１２５ｍ
ｍの内側ＰＥ．ＢＤ層「１」；ＡおよびＢの場合と同様
な連続ＥＭＡ、ＥＶＯＨ、ＥＭＡ；０．１７５ｍｍのＰ
Ｅ層「１２＋１４＋１０」（０．０７３ｍｍのＰＥ．Ｂ
Ｄ「１２」 − ０．０８４ｍｍのＰＥ．ＨＤ「１４」
− ０．０１８ｍｍの外側ＰＥ．ＢＤ「１０」）。
ｍの内側ＰＥ．ＢＤ層「１」；ＡおよびＢの場合と同様
な連続ＥＭＡ、ＥＶＯＨ、ＥＭＡ；０．１７５ｍｍのＰ
Ｅ層「１２＋１４＋１０」（０．０７３ｍｍのＰＥ．Ｂ
Ｄ「１２」 − ０．０８４ｍｍのＰＥ．ＨＤ「１４」
− ０．０１８ｍｍの外側ＰＥ．ＢＤ「１０」）。
【００３１】チューブＡ、Ｂ，Ｃのスカートは、上記の
構成および厚さを有する荒加工フィルムからロール溶接
され、次いでチューブのヘッドが該スカートの上に再成
型されている。
構成および厚さを有する荒加工フィルムからロール溶接
され、次いでチューブのヘッドが該スカートの上に再成
型されている。
【００３２】２．アロマ損失試験 図１から図３に示されている上記の三つの特質を有する
直径５０ｍｍの円形試験片を、層１または層１００のス
カートの内面を２５％の水とメタノールとからなる標準
歯磨き用ペーストに含浸させた状態におき、３８℃で容
器内に４週間保持した。
直径５０ｍｍの円形試験片を、層１または層１００のス
カートの内面を２５％の水とメタノールとからなる標準
歯磨き用ペーストに含浸させた状態におき、３８℃で容
器内に４週間保持した。
【００３３】試験の終わりに、サンプルの表面に残って
いる歯磨き用ペーストを洗い落とし、その重量増分を測
定し、水分およびアロマの損失を計算する。
いる歯磨き用ペーストを洗い落とし、その重量増分を測
定し、水分およびアロマの損失を計算する。
【００３４】この試験においては、各表面毎に１．２ｍ
ｇ／ｃｍ2より小さく、好ましくは０．６６ｍｇ／ｃｍ2
より小さい重量増分を与える特性を有することが望まし
い。Ａは第１の規準においては満足すべきものである
が、第２の規準では満足すべきものではない。試験の結
果は表１および図５に示されている。
ｇ／ｃｍ2より小さく、好ましくは０．６６ｍｇ／ｃｍ2
より小さい重量増分を与える特性を有することが望まし
い。Ａは第１の規準においては満足すべきものである
が、第２の規準では満足すべきものではない。試験の結
果は表１および図５に示されている。
【００３５】試験結果の解釈は下記の通りである：ＥＶ
ＯＨ障壁層がスカートの内側で露出しているサンプルは
存在しない。というのはそのようなＥＶＯＨ層は対応す
る多層の製造の間に湿度によって完全に劣化されるから
である。図５において、理論的にはそのようなサンプル
について水分がＥＶＯＨに容易に浸透し、ＥＶＯＨの外
側の層がこの水分を吸収するために重量が増大するとい
う結果が認められた。ＥＶＯＨの内側の層が０．０２ｍ
ｍの場合には２．５ｍｇ／ｃｍ2以上という大きな重量
増分がさらに認められる。ＥＶＯＨの内側の層の厚さが
０．０３ｍｍを越える場合に重量増分が大きく減少す
る。Ａに位置付けられている線形および急勾配の曲線部
分は、ＥＶＯＨを劣化させる水分の吸収、次いで水分お
よびアロマがＥＶＯＨに浸透し、それによって水分およ
びアロマが２１および１のような内側の層と同様にＥＶ
ＯＨの外側の層２１、１２、１４および１０にも吸収さ
れることに起因する。ＡからＢへの減衰は、内側層の厚
さが増大することによるＥＶＯＨ層２０の保護について
の主導的な効果に対応し、ＢからＣまでの上昇は、内側
層による水分およびアロマの吸収についての主導的な影
響に対応し、その厚さ、従ってその吸収能力が増大する
と、ＥＶＯＨは充分に保護される。
ＯＨ障壁層がスカートの内側で露出しているサンプルは
存在しない。というのはそのようなＥＶＯＨ層は対応す
る多層の製造の間に湿度によって完全に劣化されるから
である。図５において、理論的にはそのようなサンプル
について水分がＥＶＯＨに容易に浸透し、ＥＶＯＨの外
側の層がこの水分を吸収するために重量が増大するとい
う結果が認められた。ＥＶＯＨの内側の層が０．０２ｍ
ｍの場合には２．５ｍｇ／ｃｍ2以上という大きな重量
増分がさらに認められる。ＥＶＯＨの内側の層の厚さが
０．０３ｍｍを越える場合に重量増分が大きく減少す
る。Ａに位置付けられている線形および急勾配の曲線部
分は、ＥＶＯＨを劣化させる水分の吸収、次いで水分お
よびアロマがＥＶＯＨに浸透し、それによって水分およ
びアロマが２１および１のような内側の層と同様にＥＶ
ＯＨの外側の層２１、１２、１４および１０にも吸収さ
れることに起因する。ＡからＢへの減衰は、内側層の厚
さが増大することによるＥＶＯＨ層２０の保護について
の主導的な効果に対応し、ＢからＣまでの上昇は、内側
層による水分およびアロマの吸収についての主導的な影
響に対応し、その厚さ、従ってその吸収能力が増大する
と、ＥＶＯＨは充分に保護される。
【００３６】３．スカートのプレスまたは押込に対する
抵抗試験 スカートのサンプル１５を、直径が２５ｍｍで、長さが
１００ｍｍの再現可能な半円形の円筒ドーム１６を形成
するように固定し、該ドームの頂点から線形母線１８に
沿って直径３ｍｍの堅い棒１７で該ドームを押す。点線
１９は、棒１７の押込が一定速度で進められたときのド
ーム１６の形態を示している。
抵抗試験 スカートのサンプル１５を、直径が２５ｍｍで、長さが
１００ｍｍの再現可能な半円形の円筒ドーム１６を形成
するように固定し、該ドームの頂点から線形母線１８に
沿って直径３ｍｍの堅い棒１７で該ドームを押す。点線
１９は、棒１７の押込が一定速度で進められたときのド
ーム１６の形態を示している。
【００３７】装置（図示せず）により棒１７に対してド
ーム１６または１９が及ぼす抗力を測定し、その最大値
を決定する。その抗力が強いときには、対応するチュー
ブのスカートはプレスに対して優れた耐性を有し、その
押込は部分的に少なくとも可撓性領域に留まり、ヨーロ
ッパ公開特許第００８４９２２号の文書の教示とは反対
に局部的なくびれを回避することが可能になる。
ーム１６または１９が及ぼす抗力を測定し、その最大値
を決定する。その抗力が強いときには、対応するチュー
ブのスカートはプレスに対して優れた耐性を有し、その
押込は部分的に少なくとも可撓性領域に留まり、ヨーロ
ッパ公開特許第００８４９２２号の文書の教示とは反対
に局部的なくびれを回避することが可能になる。
【００３８】試験の結果は表２および図６に示されてい
る。指標点Ａ、Ｂ、Ｃは図６において一直線上に配列さ
れている。スカート内にＰＥ．ＨＤがない場合に、ＥＶ
ＯＨおよびそれを取り囲む薄い接着層２１および２２を
除いた完全なＰＥ．ＢＤの抗力は必然的にわずかしか見
られない（指標点Ｚ）ので、押込に対するスカートの抗
力に関するＰＥ．ＨＤの厚さの増大による効果は、４０
から７０μｍの範囲（点線状の曲線ＺＸ部分）で加速度
的に増加することがわかる。
る。指標点Ａ、Ｂ、Ｃは図６において一直線上に配列さ
れている。スカート内にＰＥ．ＨＤがない場合に、ＥＶ
ＯＨおよびそれを取り囲む薄い接着層２１および２２を
除いた完全なＰＥ．ＢＤの抗力は必然的にわずかしか見
られない（指標点Ｚ）ので、押込に対するスカートの抗
力に関するＰＥ．ＨＤの厚さの増大による効果は、４０
から７０μｍの範囲（点線状の曲線ＺＸ部分）で加速度
的に増加することがわかる。
【００３９】最小として採用されている９０μｍの厚さ
のレベルで効果が確認される。本発明によるチューブＢ
は押込に対して耐性が優れているスカートを有してお
り、チューブＣはその点で不十分である。チューブＡ
は、アロマの損失に対して不十分であり、従って本出願
で請求されている本発明の範囲外にあるが、押込に対す
る耐性は充分である。
のレベルで効果が確認される。本発明によるチューブＢ
は押込に対して耐性が優れているスカートを有してお
り、チューブＣはその点で不十分である。チューブＡ
は、アロマの損失に対して不十分であり、従って本出願
で請求されている本発明の範囲外にあるが、押込に対す
る耐性は充分である。
【００４０】４．内包する物質をより容易且完全に分配
する第２の手段： 押しつぶし可能なショルダ付きチュ
ーブ（図７から図１０） このチューブを得る方法は、スカートより長い管状の荒
加工材から、表面層の溶解温度以上の温度、ポリエチレ
ン表面層の場合には好ましくは１４０から２２０℃の範
囲の温度で、荒加工材を加熱し、ひだ状にしわをつくる
べきこの単一の部分を工具の間で圧伸し、ひだを各面上
で互いに完全に溶接して成型加工してこの部分を薄板加
工することからなり、通常完全に滑らかなショルダの面
が得られる。
する第２の手段： 押しつぶし可能なショルダ付きチュ
ーブ（図７から図１０） このチューブを得る方法は、スカートより長い管状の荒
加工材から、表面層の溶解温度以上の温度、ポリエチレ
ン表面層の場合には好ましくは１４０から２２０℃の範
囲の温度で、荒加工材を加熱し、ひだ状にしわをつくる
べきこの単一の部分を工具の間で圧伸し、ひだを各面上
で互いに完全に溶接して成型加工してこの部分を薄板加
工することからなり、通常完全に滑らかなショルダの面
が得られる。
【００４１】図７は周囲にショルダが形成されているチ
ューブを示しており、圧伸された内側方向３１または外
側方向３２の起伏に対応する３１および３２のような二
重ひだを示している。
ューブを示しており、圧伸された内側方向３１または外
側方向３２の起伏に対応する３１および３２のような二
重ひだを示している。
【００４２】下記に示されているような熱間成形加工に
おいて、ひだは、そこに含まれている障壁層２０のひだ
を含めて強く圧伸され、スカートより薄いショルダ３３
を得ることが可能である。図８は、本発明に従ってねじ
切られ且つ熱間成形加工によって直接得られたスロート
付きチューブ３４を示しており、内側工具および外側工
具の環状すべり弁は、締め付けの終わりに互いの間でス
ロートのねじ切り部３５を形成する。図９は、熱間成形
加工によって得られ、次いでチューブのスロートを完成
するＰＥからなる外側環状リム３７で覆われた、同様な
性質を有するチューブ３６を示している。このリム３７
は、熱間成形されたチューブ３６の外側および上端に完
全に溶接されており、１６０℃で加熱されたＰＥ環状荒
加工材を圧縮成型して設置されている。従って、これは
溶解点以上のペースト状態での成型を意味している。環
状リムの設置は注入または超音波溶接による成型によっ
ても可能である。チューブ３４および３６はそれぞれ、
Ｂタイプのスカートを有し、ヘッドの熱間成形加工によ
っても変わらない０．３４５ｍｍの厚さを有しており、
それらの環状ショルダ３８は、０．３から０．４ｍｍの
範囲であることが要求される基準厚さを有している。チ
ューブ３６（図９）の場合には、環状リム３７は環状シ
ョルダ３８の大きさの半分以下であり、環状ショルダ３
８はさらに、物質の排出を向上させるに充分であるよう
に横方向に押しつぶすことが可能である。
おいて、ひだは、そこに含まれている障壁層２０のひだ
を含めて強く圧伸され、スカートより薄いショルダ３３
を得ることが可能である。図８は、本発明に従ってねじ
切られ且つ熱間成形加工によって直接得られたスロート
付きチューブ３４を示しており、内側工具および外側工
具の環状すべり弁は、締め付けの終わりに互いの間でス
ロートのねじ切り部３５を形成する。図９は、熱間成形
加工によって得られ、次いでチューブのスロートを完成
するＰＥからなる外側環状リム３７で覆われた、同様な
性質を有するチューブ３６を示している。このリム３７
は、熱間成形されたチューブ３６の外側および上端に完
全に溶接されており、１６０℃で加熱されたＰＥ環状荒
加工材を圧縮成型して設置されている。従って、これは
溶解点以上のペースト状態での成型を意味している。環
状リムの設置は注入または超音波溶接による成型によっ
ても可能である。チューブ３４および３６はそれぞれ、
Ｂタイプのスカートを有し、ヘッドの熱間成形加工によ
っても変わらない０．３４５ｍｍの厚さを有しており、
それらの環状ショルダ３８は、０．３から０．４ｍｍの
範囲であることが要求される基準厚さを有している。チ
ューブ３６（図９）の場合には、環状リム３７は環状シ
ョルダ３８の大きさの半分以下であり、環状ショルダ３
８はさらに、物質の排出を向上させるに充分であるよう
に横方向に押しつぶすことが可能である。
【００４３】ショルダ３８と環状リム３７との溶接部を
含むチューブ３６の断面（図１０）は、薄板成形された
ヘッドにおけるひだの圧伸および溶接効果、ならびに環
状リム３７の完全な溶接を示している： − 障壁層２０の二重ひだ３９は、ひだの重層および圧
伸が行われていない端部４０と、それに続く二つの非常
に薄いひだ４１とを示している； − 障壁層２０の第２の部分４２は、障壁層２０の二重
ひだ３９を含む二重ひだとの溶接ひだのように見える； − 端部４０および二重ひだ３９の右側に、チューブ３
６の表面層としてのＰＥリム３７がある； − ひだ間および該ひだ間でショルダおよび環状リムを
形成する溶接の連続性は完全である。断面は２１のよう
な接着層を所々に示しているが、記載した素子を取り囲
むＰＥ内に他の不連続性は全く無い； − 得られた薄層化は驚くべきものであり、この薄層化
は熱間成形加工の温度選択および工具の締め付けの必要
に応じて調整可能である。
含むチューブ３６の断面（図１０）は、薄板成形された
ヘッドにおけるひだの圧伸および溶接効果、ならびに環
状リム３７の完全な溶接を示している： − 障壁層２０の二重ひだ３９は、ひだの重層および圧
伸が行われていない端部４０と、それに続く二つの非常
に薄いひだ４１とを示している； − 障壁層２０の第２の部分４２は、障壁層２０の二重
ひだ３９を含む二重ひだとの溶接ひだのように見える； − 端部４０および二重ひだ３９の右側に、チューブ３
６の表面層としてのＰＥリム３７がある； − ひだ間および該ひだ間でショルダおよび環状リムを
形成する溶接の連続性は完全である。断面は２１のよう
な接着層を所々に示しているが、記載した素子を取り囲
むＰＥ内に他の不連続性は全く無い； − 得られた薄層化は驚くべきものであり、この薄層化
は熱間成形加工の温度選択および工具の締め付けの必要
に応じて調整可能である。
【００４４】産業上の応用 プラスチック材料の柔軟スカートを有するチューブは、
例えば液状、クリーム状またはペースト状の内包物質の
アロマまたは香料をより良く保持する。該チューブは物
質をより容易且つ完全に分配することを可能にする。本
発明は、特に化粧品、医薬品、衛生品、食糧品および清
掃用化成品産業において応用される。
例えば液状、クリーム状またはペースト状の内包物質の
アロマまたは香料をより良く保持する。該チューブは物
質をより容易且つ完全に分配することを可能にする。本
発明は、特に化粧品、医薬品、衛生品、食糧品および清
掃用化成品産業において応用される。
【００４５】
【表１】
【００４６】
【表２】
【図１】本発明の範囲外のチューブ（対照用）のスカー
ト断面を示す図である。
ト断面を示す図である。
【図２】本発明によるチューブのスカート断面を示す図
である。
である。
【図３】本発明によるチューブのスカート断面を示す図
である。
である。
【図４】物質をより容易且つ完全に分配させる第１の手
段と関連して、チューブのスカートへの押込に対する弾
性抗力を測定する配置の軸方向断面図である。
段と関連して、チューブのスカートへの押込に対する弾
性抗力を測定する配置の軸方向断面図である。
【図５】アロマ損失試験において、障壁層の内側の層全
体の厚さに応じたスカートのサンプルの重量増分を表す
グラフである。
体の厚さに応じたスカートのサンプルの重量増分を表す
グラフである。
【図６】示されているＰＥ．ＨＤ層全体の厚さに応じた
スカートの押込に対する耐性の変動を示すグラフであ
る。
スカートの押込に対する耐性の変動を示すグラフであ
る。
【図７】周囲温度で成形加工することにより得られたチ
ューブの斜視立面図である。図７から図１０は押しつぶ
し可能なチューブの分配を改良させる第２の手段に関す
る。
ューブの斜視立面図である。図７から図１０は押しつぶ
し可能なチューブの分配を改良させる第２の手段に関す
る。
【図８】押しつぶし可能なショルダを有する本発明によ
るチューブの軸方向の半断面図である。
るチューブの軸方向の半断面図である。
【図９】スロートの外側部を構成するＰＥ環状リムを有
する押しつぶし可能なもう一つのショルダ付きチューブ
を示す軸方向の半断面図である。
する押しつぶし可能なもう一つのショルダ付きチューブ
を示す軸方向の半断面図である。
【図１０】チューブのショルダの高さおよび環状リムを
備えた該ショルダの接続についての顕微鏡的外観を示し
ている。
備えた該ショルダの接続についての顕微鏡的外観を示し
ている。
１ ＰＥ．ＢＤ層 １０ 外側ＰＥ．ＢＤ層 １１、１２ ＰＥ．ＢＤ中間下層 １３、１４ ＰＥ．ＨＤ下層 ２０ 障壁効果中間層 ２１、２２ ＥＭＡ接着層 ３７ 外側環状リム
Claims (14)
- 【請求項１】 例えば、アロマ付香または香料付香され
且つ水分を含むような物質を貯蔵且つ分配するチューブ
（Ｂ、Ｃ、３４、３６）であって、可撓性多層スカート
の上に固定された分配ヘッド（３８および３５）を含ん
でおり、前記スカートは主として酸素とアロマまたは香
料との間の障壁効果重合中間層（２０）を含んでおり、
該中間層は湿度に敏感であり、該中間層の各面上で、ポ
リオレフィンベースの一つまたは複数の重合層（１、１
００、１３、１１；および１２、１４、１０）の全ての
層は互いに連続性を有するように結合されており、前記
障壁効果中間層の内面上に位置する層アセンブリ（１、
２１；１００、１３、１１、２１）が、含まれているか
または含み得る物質のアロマまたは香料をより良く保つ
ように４０から１５０μｍの範囲に含まれる全体的な厚
さを有していることを特徴とするチューブ。 - 【請求項２】 前記中間層の前記内面上に位置する層
（１、２１；１００、１３、１１、２１）の前記全体的
な厚さが、５５から１４０μｍの範囲、好ましくは６５
から１３０μｍの範囲に含まれている請求項１に記載の
チューブ。 - 【請求項３】 前記ポリオレフィンベースの重合層が、
一方が０．８６から０．９３ｇ／ｃｍ3の範囲に含まれ
る低密度（１）若しくは極低密度または線形低密度（１
００）のポリエチレンからなる内側表面層（１００）
と、他方がそれぞれ０．９０から０．９３ｇ／ｃｍ3の
範囲に含まれる密度の低密度ポリエチレン（ＰＥ．Ｂ
Ｄ）か、あるいは０．９３５から０．９７ｇ／ｃｍ3の
範囲に含まれる密度の高密度ポリエチレン（ＰＥ．Ｈ
Ｄ）かからなる他の層（１３、１４）とから構成されて
いる請求項１または２に記載のチューブ。 - 【請求項４】 前記ポリエチレン層が少なくとも９０μ
ｍに等しい全体的な厚さを有する一つまたは複数のＰ
Ｅ．ＨＤ層（１３、１４）を含む請求項３に記載のチュ
ーブ。 - 【請求項５】 ＰＥ．ＨＤ層（１３、１４）の厚さの合
計が１００から１４０μｍの範囲に含まれており、前記
スカートの厚さが２６０から３８０μｍの範囲に含まれ
ている請求項４に記載のチューブ。 - 【請求項６】 前記障壁層（２０）の厚さの２倍と、前
記ＰＥ．ＨＤ層（１３、１４）の厚さとの合計が１３０
から１８０μｍの範囲に含まれており、前記スカートの
厚さが２６０から３８０μｍの範囲に含まれている請求
項４に記載のチューブ。 - 【請求項７】 前記ポリエチレン層が、前記内側表面層
（１００）と障壁効果中間層（２０）の内側に位置する
第１のＰＥ．ＢＤ中間層（１１）との間に挿入されてい
る第１のＰＥ．ＨＤ層（１３）を含んでいる請求項３か
ら６のいずれか一項に記載のチューブ。 - 【請求項８】 前記ポリエチレン層が外側ＰＥ．ＢＤ層
（１０）と障壁効果中間層（２０）の外側に位置する第
２のＰＥ．ＢＤ中間層（１２）との間に挿入されている
第２のＰＥ．ＨＤ層（１４）を含んでいる請求項３から
７のいずれか一項に記載のチューブ。 - 【請求項９】 前記第１のＰＥ．ＨＤ層（１３）および
／または前記第２のＰＥ．ＨＤ層（１４）が前記ＰＥ．
ＢＤ層（１００、１１；１２、１０）の間に挿入されて
いると共に該ＰＥ．ＢＤ層と溶解連続性状態になってい
る請求項７または８に記載のチューブ。 - 【請求項１０】 前記第１および第２のＰＥ．ＨＤ層
（１３、１４）の厚さがそれぞれ１０から５０μｍおよ
び６０から１４０μｍの範囲に含まれている請求項７に
従った請求項８に記載のチューブ（Ｂ、３４、３６）。 - 【請求項１１】 前記第１および第２のＰＥ．ＢＤ中間
層（１１、１２）が、それぞれＥＡＡまたはＥＭＡから
なる連結層（２１、２２）を介して、前記障壁効果中間
層（２０）の面に結合されている請求項１０に記載のチ
ューブ（Ｂ、３４、３６）。 - 【請求項１２】 スカートの前記障壁効果中間層（２
０）が、ＥＶＯＨ、ＰＶＯＨ、ＰＡ、改質ＰＡからなる
材料グループの中の一つから作製されていると共に、
０．０１から０．０５ｍｍの範囲の厚さを有している請
求項１から１１のいずれか一項に記載のチューブ。 - 【請求項１３】 前記分配ヘッド（３８および３５）
が、スカートより小さい直径を有するスロート（３５）
と、該スカートのスロート（３５）に接続されている環
状ショルダ（３８）とを含んでおり、該ショルダが、ス
カートの０．９から１．３５倍の範囲に含まれる厚さを
有し且つ前記スカートと連続構造をなしていると共に圧
伸されて互いに溶接されたひだを含んでおり、前記ショ
ルダ（３８）が横方向に押しつぶし可能である請求項１
から１２のいずれか一項に記載のチューブ（３４、３
６）。 - 【請求項１４】 前記ショルダの圧伸され且つ互いに溶
接されたひだが、スカートの前記障壁効果中間層（２
０）からひだを作って圧伸された延長部（３９、４１）
を含んでいる請求項１３に記載のチューブ（３６）。
Applications Claiming Priority (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| FR9302291A FR2701926B1 (fr) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | Tube de stockage et de distribution d'un produit par exemple aromatisé ou parfumé et contenant de l'eau. |
| FR9302291 | 1993-02-22 | ||
| FR9308444 | 1993-07-05 | ||
| FR9308444 | 1993-07-05 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06297599A true JPH06297599A (ja) | 1994-10-25 |
| JP2544705B2 JP2544705B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6024464A Expired - Lifetime JP2544705B2 (ja) | 1993-02-22 | 1994-02-22 | 例えばアロマ付香または香料付香され且つ水分を含むような物質を貯蔵且つ分配するチュ―ブ |
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|---|---|
| EP (1) | EP0612612B1 (ja) |
| JP (1) | JP2544705B2 (ja) |
| KR (1) | KR0127770B1 (ja) |
| CN (1) | CN1056582C (ja) |
| AT (1) | ATE152040T1 (ja) |
| AU (1) | AU673399B2 (ja) |
| BG (1) | BG61335B1 (ja) |
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| CA (1) | CA2115705C (ja) |
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| NZ (1) | NZ250882A (ja) |
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| TW (1) | TW246663B (ja) |
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