JPH06295672A - 熱転写方式による蛍光膜形成方法およびそれに用いる蛍光膜形成用転写材 - Google Patents

熱転写方式による蛍光膜形成方法およびそれに用いる蛍光膜形成用転写材

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JPH06295672A
JPH06295672A JP8359193A JP8359193A JPH06295672A JP H06295672 A JPH06295672 A JP H06295672A JP 8359193 A JP8359193 A JP 8359193A JP 8359193 A JP8359193 A JP 8359193A JP H06295672 A JPH06295672 A JP H06295672A
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Katsutoshi Ono
勝利 大野
Hideo Shinohara
秀雄 篠原
Katsuhiko Kuroda
勝彦 黒田
Yasuo Oguri
康生 小栗
Hiroshi Uchida
博 内田
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Mitsubishi Kasei Corp
Sony Corp
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Kasei Optonix Ltd
Mitsubishi Kasei Corp
Sony Corp
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    • B41M5/265Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used for the production of optical filters or electrical components

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】少なくとも蛍光体と熱溶融性バインダーを含む
熱転写性蛍光体層と、少なくとも顔料と熱溶融性バイン
ダーを含む熱転写性顔料層がこの順にベースフィルム1
上に積層された転写材を用い、前記熱転写性蛍光体層と
熱転写性顔料層の積層をガラス基板上に熱転写方式によ
って転写し、焼成して前記蛍光体層、顔料層のバインダ
ーを除去して顔料膜の層および蛍光膜の層からなる積層
体をガラス基板上に形成する。 【効果】熱転写性顔料層および熱転写性蛍光体層を、ガ
ラス基板上に簡単に熱転写により転写できるので、蛍光
膜の形成の生産性が向上する。サーマルヘッドにより任
意のパターンに転写できるので、赤、緑、青の熱転写性
蛍光体層を有する転写材は、それほど印刷精度を要求さ
れることもなく、効率よく生産することができる。顔料
層と蛍光体層を積層させているので、顔料が剥がれた
り、顔料が他の色の蛍光体に付着して混色が生じたりす
ることもなく、蛍光色は非常に美しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス基板上に、特に
陰極線管のフェースプレート上に蛍光膜を容易に効率よ
く形成する方法およびそれに用いる転写材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、陰極線管のフェースプレート上に
蛍光膜を形成する方法として、スラリー塗布露光法や沈
降法が用いられている。前記した蛍光膜を形成するスラ
リー塗布露光法は、蛍光体を例えばポリビニルアルコー
ルと重クロム酸アンモニウムからなる感光性樹脂中に分
散させたスラリーを、フェースプレート上に回転塗布・
乾燥し、紫外線で所望のパターンを露光する。その後水
により現像し未露光部を除去し蛍光膜を形成する方法で
ある。
【0003】また、沈降法による蛍光膜の形成方法は、
蛍光体と結合剤(水ガラス等)を含む懸濁液中で、蛍光
体をフェースプレート上に沈降させた後、静かに上澄液
を流しだして、蛍光膜を形成するという方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スラリー塗布露光法に
よって蛍光膜を形成すると、工程数が多く、装置も複雑
であり生産性に欠けるという欠点があった。沈降法で
は、蛍光体を沈降させるのに時間がかかり、また所定の
パターンを形成することが困難であるという欠点があっ
た。
【0005】この発明の目的は以上のような問題点を解
決し、ガラス基板上に、特に陰極線管のフェースプレー
ト上に蛍光膜を容易に効率よく形成することのできる蛍
光膜形成方法およびその方法に用いる転写材を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、熱転写方
式を用い、かつ、赤、緑、青に対応する蛍光体層を同一
基材上にパターン状に順に隣接して有している転写材を
使用すれば、転写材やヘッドの交換を行う必要がなく、
非常に効率的に赤、緑、青の蛍光体層を転写できること
を見いだし、更に、その際、転写材として熱転写性蛍光
体層だけではなく、熱転写性蛍光体層と熱転写性顔料層
を、熱転写性顔料層が上になるように積層された形か、
もしくは並列の形で同一基材上に有する転写材を使用す
れば、同様の操作で、顔料を蛍光体に付着させる方法に
比べ、顔料が剥がれたり、顔料が他の色の蛍光体に付着
して混色を生じたりすることもなく、さらに優れた蛍光
色が得られることを見いだし、本発明に到達した。
【0007】すなわち本発明の要旨は、少なくとも蛍光
体と熱溶融性バインダーを含む熱転写性蛍光体層と、少
なくとも顔料と熱溶融性バインダーを含む熱転写性顔料
層がこの順にベースフィルム上に積層された転写材を用
い、前記熱転写性蛍光体層と熱転写性顔料層の積層をガ
ラス基板上に熱転写方式によって転写し、焼成して前記
蛍光体層、顔料層のバインダーを除去して顔料膜の層お
よび蛍光膜の層からなる積層体を前記ガラス基板上に形
成することを特徴とする蛍光膜形成方法、およびそれに
用いる、少なくとも蛍光体と熱溶融性バインダーを含む
熱転写性蛍光体層と、少なくとも顔料と熱溶融性バイン
ダーを含む熱転写性顔料層がこの順にベースフィルム上
に積層された転写材であって、同一ベースフィルム上に
赤、緑、及び青の領域を有しており、該同一領域に同じ
色の蛍光体層と顔料層が積層されていることを特徴とす
る蛍光膜形成用転写材に存する。
【0008】また、少なくとも蛍光体と熱溶融性バイン
ダーを含む熱転写性蛍光体層と、少なくとも顔料と熱溶
融性バインダーを含む熱転写性顔料層がベースフィルム
上に並列に形成された転写材を用い、前記熱転写性蛍光
体層及び熱転写性顔料層を熱転写方式によって顔料層、
蛍光体層の順にガラス基板上に重ねて転写し、焼成して
前記顔料層及び蛍光体層のバインダーを除去して顔料膜
層と蛍光膜層からなる積層体を前記ガラス基板上に重ね
て形成することを特徴とする蛍光膜形成方法、およびそ
れに用いる、少なくとも蛍光体と熱溶融性バインダーを
含む熱転写性蛍光体層と、少なくとも顔料と熱溶融性バ
インダーを含む熱転写性顔料層がベースフィルム上に並
列に形成された転写材であって、赤、緑、および青に対
応する熱転写性蛍光体層と熱転写性顔料層とを、同一ベ
ースフィルム上に並列に有することを特徴とする蛍光膜
形成用転写材に存する。
【0009】以下、陰極線管のフェースプレート上に蛍
光膜を形成する場合を例に挙げて、本発明について詳し
く述べる。熱転写記録方法とは、現在パーソナルワープ
ロや、カラープリンター等で広く利用されているよう
に、基材上に熱溶融性インクを有したインクリボンを、
インク層の背面側からサーマルヘッド、レーザー等の加
熱源により所望箇所のみ加熱圧着して、所望のパターン
を形成する方法である。
【0010】本発明に使用される転写材は、ベースフィ
ルム上に少なくとも蛍光体と熱溶融性バインダーとを含
む熱転写性蛍光体層、及び少なくとも顔料と熱溶融性バ
インダーとを含む熱転写性顔料層を各色毎に積層された
形か、各色の熱転写性蛍光体層と各色の熱転写性顔料層
の全てが並列に並べられた形でベースフィルム上に有す
る。そして、これらの赤、緑、青に対応する蛍光体層お
よび/又は顔料層の各領域はほぼ同一面積で同一基材上
に隣接しており、各領域の面積は一つのガラス基板への
転写料に対応した必要で十分な面積量とすれば一領域で
過不足なく一つのガラス基板への成分転写ができるの
で、転写操作や材料の無駄を省くことが可能となり好適
である。
【0011】ベースフィルムとしては、従来より公知の
フィルムや紙などの適したものを使用することができ
る。例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミ
ド、ポリカーボネート、ポリイミド、セロハン等の比較
的耐熱性のよい樹脂フィルムや、グラシン紙、コンデン
サー紙等の紙が挙げられる。厚さは、1〜20μmのも
のが望ましい。このベースフィルムには、耐熱性やサー
マルヘッドの走行性を上げるために、サーマルヘッドと
接触する側に、シリコン樹脂などの耐熱滑性層を設ける
こともできる。
【0012】本発明に使用される例示蛍光体としては、
青色発光成分蛍光体として銀付活硫化亜鉛系蛍光体、例
えばZnS:Ag、ZnS:Ag、Alの少なくとも1
種、緑色発光成分蛍光体としては銅付活硫化亜鉛系蛍光
体、例えばZnS:Cu、Al蛍光体とZnS:Au、
Al蛍光体の混合蛍光体、ZnS:Cu、Al蛍光体、
金、銅、およびアルミニウム付活硫化亜鉛蛍光体(Zn
S:Au、Cu、Al)、銅およびアルミニウム付活硫
化亜鉛・カドミウム蛍光体[(Zn、Cd)S:Cu、
Al]の少なくとも1種、赤色発光成分蛍光体としてユ
ーロピウム付活希土類酸化物系蛍光体、例えばユーロピ
ウム付活酸硫化イットリウム蛍光体(Y2O2S:E
u)、ユーロピウム付活酸化イットリウム蛍光体(Y2
3S:Eu)の少なくとも1種などの従来から陰極線
管に使用されている蛍光体を使用することができる。蛍
光体の大きさとしては、1〜20μmの範囲が望まし
く、2〜8μmの範囲がより望ましい。顔料としては例
えば青色発光蛍光体にはアルミン酸コバルトや群青等の
青色顔料、緑色発光蛍光体にはTiO2・ZnO・Co
O・NiO系等の複合酸化物の緑色顔料、赤色発光蛍光
体にはべんがらや硫セレン化カドミウム等の赤色顔料が
ある。顔料の大きさとしては0.01唐0.5μm程度
のものが好ましい。
【0013】熱溶融性バインダーとしては、パラフィン
ワックスやマイクロクリスタリンワックスおよびカルナ
バワックス、各種合成ワックスのようなワックス類、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリ
レート共重合体、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等
のような熱可塑性樹脂を使用することができる。その
他、必要に応じて、石油樹脂、ロジン誘導体、各種可塑
剤、流動パラフィンなどの柔軟材、及び蛍光体分散のた
めの各種分散剤などを用いることも可能である。
【0014】蛍光体と熱溶融性バインダーの比率は、蛍
光体20〜80重量%に対し、熱溶融性バインダー80
〜20重量%が望ましい。顔料と熱溶融性バインダーの
比率は、顔料20〜80重量%に対し、熱溶融性バイン
ダー80〜20重量%が望ましい。ベースフィルム上に
上記熱転写性蛍光体層、熱転写性顔料層を設ける方法と
しては、蛍光体、または顔料を分散させた熱溶融性バイ
ンダーをホットメルトコーティングやソルベントコーテ
ィング、あるいはエマルジョンコーティングなどの方法
で塗工することにより設けることができる。また、赤、
緑、青に対応する蛍光体層、顔料層を同一基材上にパタ
ーン状に順に隣接しているように塗工すること、及び積
層することは、印刷機を使用すれば容易に実施できる。
熱転写性蛍光体層の厚みは、2〜50μm、特に5〜3
0μmの範囲が望ましい。これは薄すぎるとガラス基板
上に形成される蛍光膜中の蛍光体料量が不足する傾向を
示し、厚すぎると熱転写性蛍光体層への熱伝導等が不十
分となって、所定のパターン形成が困難になる傾向を示
すからである。熱転写性顔料層の厚みは1〜10μmの
範囲が好ましい。
【0015】上記転写材には、必要に応じて、熱転写性
蛍光体層および熱転写性顔料層の、基材への接着性や、
逆に基材からの剥離性を上げるために、基材と熱転写性
蛍光体層の間、および基材と熱転写性顔料層の間にそれ
ぞれ接着層や剥離層を設けることができる。接着層や剥
離層の厚みは0.1〜2μmの範囲が望ましい。その
他、フェースプレート面への接着性を上げるために、上
記熱転写性蛍光体層および熱転写性顔料層の基材とは反
対側にさらに、接着層を設けることも可能である。この
接着層の厚みとしては、0.1〜2μmの範囲が望まし
い。
【0016】図1、図2に本発明の転写材の実施例を挙
げる。図1はベースフィルム(1)上に赤、緑、青の熱
転写性蛍光体層と熱転写性顔料層からなる積層体を隣接
して塗工した例であり、図2は赤、緑、青の熱転写性顔
料層と赤、緑、青の熱転写性蛍光体層を並列して塗工し
た例である。又、図3は図1の熱転写性蛍光体層と熱転
写性顔料層の積層体部の断面を表した図であり、図4、
図5はそれぞれ図2の熱転写性顔料層部、熱転写性蛍光
体層部の断面図を表す。図3から図5において、(9)
は蛍光体、(10)は顔料、(11)は熱溶融性バイン
ダーを表す。また(2)、(4)、(6)は熱転写性蛍
光体層、(3)、(5)、(7)は熱転写性顔料層を表
す。
【0017】上記の熱転写性転写材を用い、陰極線管の
フェースプレート上に蛍光膜を形成する。例えば、蛍光
体層と顔料層が積層された転写材の赤塗工部をフェース
プレート上に重ね、ラインサーマルヘッドで押圧しなが
ら印加走引させ、転写材を引き剥すと赤の顔料層/蛍光
体層の積層された転写層が転写される。次に、緑塗工部
を再びフェースプレート上に重ね、ラインサーマルヘッ
ドを元の位置に戻し、先ほどと同様にラインサーマルヘ
ッドで押圧しながら印加走引させ、転写材を引き剥すと
緑の顔料層/蛍光体層の積層された転写層が転写され
る。その際、最初の赤部で印加したタイミングとは別の
タイミングで印加する。ついで青塗工部についてもまっ
たく同じことを繰り返せば図6のごとく、赤、緑、青の
顔料層(15、17、19)と蛍光体層(16、18、
20)の積層体が順にフェースプレート上にストライプ
状に形成される。図2のごとく蛍光体層と顔料層が並列
に並べられた転写材を使用する場合には、まず顔料層の
赤、緑、青を転写し、次に蛍光体層の赤、緑、青を、同
色の顔料層の上にそれぞれ重なるように転写すればよ
い。
【0018】なお、赤、緑および青の3色の転写順序は
上記赤、緑、青の順序に限られず、他の順序であっても
よい。また、蛍光体層と顔料層が並列に並べられた転写
材を使用する場合は、同一箇所へ顔料層が蛍光体層より
先に転写されればよいので、同色の蛍光体層と顔料層を
隣接させて配置してもよい。得られた蛍光体層の表面は
平滑性の優れたものとなる。
【0019】ついで、フェースプレートを転写された蛍
光体層と共に焼成するが、この焼成は蛍光体や着色顔料
以外の有機成分を除去することを主目的とするもので、
従って蛍光体や着色顔料に悪影響を及ぼさぬ限り、上記
目的に応じた好適温度を任意に採用して良いが、通常は
400〜500℃の範囲から選択することが望ましい。
こうして蛍光体、顔料以外の有機成分を除去すると、
赤、緑、青3色の蛍光膜が順にストライプ状に形成され
る。
【0020】
【実施例】以下実施例により、本発明を更に詳細に説明
するが、その要旨を越えない限り以下の実施例に限定さ
れるものではない。なお実施例中、「部」は「重量部」
を示す。 [実施例1]インキ塗布面の背面が耐熱滑性加工された
ポリエチレンテレフタレートフィルム(6μm厚)上
に、下記組成1、2、3のインキを、乾燥塗工厚みが3
μmになるように塗工し、さらにその上に下記組成4、
5、6のインキを、乾燥厚み15μmになるように印刷
機により塗工し、赤、緑、青の顔料層と蛍光体層からな
る積層体が順に隣接した転写材を得た。
【0021】
【表1】 組成1(赤の顔料インク) エチレン−酢酸ビニル樹脂エマルジョン 10部 (固形分40%) パラフィンワックスエマルジョン 20部 (固形分40%) べんがら赤色顔料 24部 水 30部
【0022】
【表2】 組成2(緑の顔料インク) エチレン−酢酸ビニル樹脂エマルジョン 10部 (固形分40%) パラフィンワックスエマルジョン 20部 (固形分40%) 複合酸化物緑色顔料 24部 水 30部
【0023】
【表3】 組成3(青の顔料インク) エチレン−酢酸ビニル樹脂エマルジョン 10部 (固形分40%) パラフィンワックスエマルジョン 20部 (固形分40%) アルミン酸コバルト青色顔料 24部 水 30部
【0024】
【表4】 組成4(赤の蛍光体インク) エチレン−酢酸ビニル樹脂エマルジョン 10部 (固形分40%) パラフィンワックスエマルジョン 20部 (固形分40%) 蛍光体粉末(Y2O2S:Eu、粒径4.5μm) 24部 水 30部
【0025】
【表5】 組成5(緑の蛍光体インク) エチレン−酢酸ビニル樹脂エマルジョン 10部 (固形分40%) パラフィンワックスエマルジョン 20部 (固形分40%) 蛍光体粉末(ZnS:Cu、Al、粒径4.5μm) 24部 水 30部
【0026】
【表6】 組成6(青の蛍光体インク) エチレン−酢酸ビニル樹脂エマルジョン 10部 (固形分40%) パラフィンワックスエマルジョン 20部 (固形分40%) 蛍光体粉末(ZnS:Ag、粒径4.5μm) 24部 水 30部 上記転写材の赤塗工部をフェースプレート上に重ね、6
ドット/mmの発熱体を有する試作ラインサーマルヘッ
ドで押圧しながら、下記条件で印加走引させ、転写材を
引き剥すと赤の蛍光体層の転写層が転写された。
【0027】
【表7】 記録ライン密度 6ドット/mm サーマルヘッド印加電力 0.2W/ドット サーマルヘッド印加パルス幅 12ミリ秒 印加パターン 1ライン印加有り2ライ
ン印加無しの繰り返し 次に、緑塗工部を再びフェースプレート上に重ね、ライ
ンサーマルヘッドを元の位置に戻し、先ほどと同様にラ
インサーマルヘッドで押圧しながら印加走引させ、転写
材を引き剥すと緑の蛍光体層の転写層が転写された。そ
の際、最初の赤部で印加したタイミングとは別のタイミ
ングで印加した。ついで青塗工部についてもまったく同
じことを繰り返したところ赤、緑、青の顔料層と蛍光体
層からなる積層体が順にフェースプレート上にストライ
プ状に形成された。蛍光体層の表面は平滑性の優れたも
のであった。
【0028】上記フェースプレートを、450℃にて3
0分間焼成することにより有機成分を除去し、赤、緑、
青3色の蛍光膜をストライプ状に形成できた。 [実施例2]インキ塗布面の背面が耐熱滑性加工された
ポリエチレンテレフタレートフィルム(6μm厚)上
に、下記組成7、8、9のインキを、乾燥塗工厚みが3
μmになるように、下記組成10、11、12のインキ
を、乾燥塗工厚みが15μmになるように、ホットメル
ト法にて印刷機で塗工し、赤、緑、青の顔料層および蛍
光体層がパターン状に順に隣接した転写材を得た。
【0029】
【表8】 組成7(赤の顔料インク) エチレン−酢酸ビニル樹脂 1部 パラフィンワックス 8部 合成ワックス 1部 べんがら赤色顔料 40部
【0030】
【表9】 組成8(緑の顔料インク) エチレン−酢酸ビニル樹脂 1部 パラフィンワックス 8部 合成ワックス 1部 複合酸化物緑色顔料 40部
【0031】
【表10】 組成9(青の顔料インク) エチレン−酢酸ビニル樹脂 1部 パラフィンワックス 8部 合成ワックス 1部 アルミン酸コバルト青色顔料 40部
【0032】
【表11】 組成10(赤の蛍光体インク) エチレン−酢酸ビニル樹脂 1部 パラフィンワックス 8部 合成ワックス 1部 蛍光体粉末(Y2O2S:Eu、粒径4.5μm) 40部
【0033】
【表12】 組成11(緑の蛍光体インク) エチレン−酢酸ビニル樹脂 1部 パラフィンワックス 8部 合成ワックス 1部 蛍光体粉末(ZnS:Cu、Al、粒径4.5μm) 40部
【0034】
【表13】 組成12(青の蛍光体インク) エチレン−酢酸ビニル樹脂 1部 パラフィンワックス 8部 合成ワックス 1部 蛍光体粉末(ZnS:Ag、粒径4.5μm) 40部 この転写材を実施例1と同様にフェースプレート上に重
ね、6ドット/mmの発熱体を有する試作ラインヘッド
で押圧しながら、まず顔料層の赤、緑、青の順に印加走
引させ、転写材を引き剥すと、きれいな3色のストライ
プ状の顔料層がフェースプレート上に得られた。次に、
蛍光体層の赤、緑、青の順に先ほどの顔料層の上に同じ
色が重なるように印加走引させ、転写材を引き剥すと、
顔料層、蛍光体層の積層体がフェースプレート上に得ら
れた。
【0035】上記フェースプレートを、450℃にて3
0分間焼成することにより有機成分を除去し、赤、緑、
青3色の蛍光膜をストライプ状に形成できた。
【0036】
【発明の効果】本発明の蛍光膜形成方法によると、赤、
緑、青の熱転写性顔料層および熱転写性蛍光体層は、ガ
ラス基板上に簡単に熱転写により転写できるので、蛍光
膜の形成の生産性が非常に向上する。また、赤、緑、青
の顔料層および蛍光体層は、サーマルヘッドにより任意
のパターンに転写できるので、赤、緑、青の熱転写性蛍
光体層を有する転写材は、それほど印刷精度を要求され
ることもなく、非常に効率よく生産することができる。
また顔料層と蛍光体層を積層させているので、顔料を蛍
光体に付着させる方法に比べ、顔料が剥がれたり、顔料
が他の色の蛍光体に付着して混色が生じたりすることも
なく、蛍光色は非常に美しいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蛍光膜形成用転写材の一実施例を表す
図。
【図2】本発明の蛍光膜形成用転写材の一実施例を表す
図。
【図3】図1の蛍光膜形成用転写材の断面図。
【図4】図2の蛍光膜形成用転写材の顔料層塗工部の断
面図。
【図5】図2の蛍光膜形成用転写材の蛍光体層塗工部の
断面図。
【図6】本発明の熱転写方式の説明図。
【符号の説明】
1 ベースフィルム 2 赤の熱転写性蛍光体層 3 赤の熱転写性顔料層 4 緑の熱転写性蛍光体層 5 緑の熱転写性顔料層 6 青の熱転写性蛍光体層 7 青の熱転写性顔料層 8 検知マーク 9 蛍光体 10 顔料 11 熱溶融性バインダー 12 フェースプレート 13 サーマルヘッド 14 転写材 15、17、19、転写された顔料層 16、18、20、転写された蛍光体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 秀雄 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 黒田 勝彦 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 小栗 康生 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 内田 博 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも蛍光体と熱溶融性バインダー
    を含む熱転写性蛍光体層と、少なくとも顔料と熱溶融性
    バインダーを含む熱転写性顔料層がこの順にベースフィ
    ルム上に積層された転写材を用い、前記熱転写性蛍光体
    層と熱転写性顔料層の積層をガラス基板上に熱転写方式
    によって転写し、焼成して前記蛍光体層、顔料層のバイ
    ンダーを除去して顔料膜の層および蛍光膜の層からなる
    積層体を前記ガラス基板上に形成することを特徴とする
    蛍光膜形成方法
  2. 【請求項2】 少なくとも蛍光体と熱溶融性バインダー
    を含む熱転写性蛍光体層と、少なくとも顔料と熱溶融性
    バインダーを含む熱転写性顔料層がこの順にベースフィ
    ルム上に積層された転写材であって、同一ベースフィル
    ム上に赤、緑、青の領域を有しており、該同一領域に同
    じ色の蛍光体層と顔料層が積層されていることを特徴と
    する蛍光膜形成用転写材
  3. 【請求項3】 少なくとも蛍光体と熱溶融性バインダー
    を含む熱転写性蛍光体層と、少なくとも顔料と熱溶融性
    バインダーを含む熱転写性顔料層がベースフィルム上に
    並列に形成された部分を有する転写材を用い、前記熱転
    写性蛍光体層及び熱転写性顔料層を熱転写方式によって
    顔料層、蛍光体層の順にガラス基板上に重ねて転写し、
    焼成して前記顔料層及び蛍光体層のバインダーを除去し
    て顔料膜層と蛍光膜層からなる積層体を前記ガラス基板
    上に重ねて形成することを特徴とする蛍光膜形成方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも蛍光体と熱溶融性バインダー
    を含む熱転写性蛍光体層と、少なくとも顔料と熱溶融性
    バインダーを含む熱転写性顔料層がベースフィルム上に
    並列に形成された転写材であって、赤、緑、および青に
    対応する熱転写性蛍光体層と熱転写性顔料層とを、同一
    ベースフィルム上に並列に有することを特徴とする蛍光
    膜形成用転写材
JP8359193A 1993-03-11 1993-04-09 熱転写方式による蛍光膜形成方法およびそれに用いる蛍光膜形成用転写材 Pending JPH06295672A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5952137A (en) * 1996-04-04 1999-09-14 Sony Corporation Color display device and production method of same
JP2000158823A (ja) * 1998-11-30 2000-06-13 Fujicopian Co Ltd 熱転写記録媒体

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