JPH0629564B2 - エンジンの補器取付構造 - Google Patents
エンジンの補器取付構造Info
- Publication number
- JPH0629564B2 JPH0629564B2 JP9375391A JP9375391A JPH0629564B2 JP H0629564 B2 JPH0629564 B2 JP H0629564B2 JP 9375391 A JP9375391 A JP 9375391A JP 9375391 A JP9375391 A JP 9375391A JP H0629564 B2 JPH0629564 B2 JP H0629564B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- respect
- mounting structure
- vehicle
- center
- Prior art date
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はシリンダボアを傾斜さ
せたスラント型エンジンにおいて、エンジンの左右のバ
ランスをできるだけ均衡させるようにしたエンジンの補
器取付構造に関する。
せたスラント型エンジンにおいて、エンジンの左右のバ
ランスをできるだけ均衡させるようにしたエンジンの補
器取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】スラント型エンジンは、たとえばキャブ
オーバー車の如く座席下にエンジンを収容するため、エ
ンジン高さをできるだけ短縮する目的でシリンダボアを
傾斜させたもので、従来のスラント型エンジンは、シリ
ンダボアが直立した一般のエンジンと同様にシリンダブ
ロックの左右に振り分けてオルタネータやクーラーコン
プレッサ等の補器類を取り付けていた。
オーバー車の如く座席下にエンジンを収容するため、エ
ンジン高さをできるだけ短縮する目的でシリンダボアを
傾斜させたもので、従来のスラント型エンジンは、シリ
ンダボアが直立した一般のエンジンと同様にシリンダブ
ロックの左右に振り分けてオルタネータやクーラーコン
プレッサ等の補器類を取り付けていた。
【0003】また、一般的にシリンダボアが設置状態で
垂直に向いたエンジンにおいては、シリンダブロックの
スカート部とオイルパンとの合わせ面はシリンダボアと
直交して形成されている。そのため、エンジンを傾斜さ
せた場合、そのシリンダブロックを流用したいという要
求から、オイルパンとシリンダブロックのスカート部と
の合わせ面は、シリンダボアの方向に対して垂直な平面
であった。
垂直に向いたエンジンにおいては、シリンダブロックの
スカート部とオイルパンとの合わせ面はシリンダボアと
直交して形成されている。そのため、エンジンを傾斜さ
せた場合、そのシリンダブロックを流用したいという要
求から、オイルパンとシリンダブロックのスカート部と
の合わせ面は、シリンダボアの方向に対して垂直な平面
であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のスラン
ト型エンジンの場合、スラント方向にエンジンの重心が
偏位して重量バランスが悪化し振動が増大するもので、
そのため振動吸収用のエンジンマウント構造が複雑とな
り、十分に振動を吸収し得なくなるといった問題題があ
った。
ト型エンジンの場合、スラント方向にエンジンの重心が
偏位して重量バランスが悪化し振動が増大するもので、
そのため振動吸収用のエンジンマウント構造が複雑とな
り、十分に振動を吸収し得なくなるといった問題題があ
った。
【0005】この発明の目的は、スラント型エンジンの
左右のバランスを改善してスラント方向のローリングモ
ーメントを弱め、振動を軽減してエンジンマウント構造
を容易に止することにある。
左右のバランスを改善してスラント方向のローリングモ
ーメントを弱め、振動を軽減してエンジンマウント構造
を容易に止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
の本発明は、設置状態で、車両の垂直方向に対しシリン
ダボアが傾斜状態となるシリンダブロックを備え、クラ
ンクシャフト中心軸を通る車両に垂直な平面に対して、
エンジン主体の重心点が一方側にオフセットされたエン
ジンに対して、クランク軸からの動力を受けて作動され
る、クーラーコンプレッサやオルタネータ等の補器を取
り付けるエンジンの補器取付構造であって、シリンダブ
ロックのスカート部とオイルパンとの合わせ面が、上記
シリンダボアの傾斜方向に対する垂直面より水平方向に
近づけて形成されるとともに、上記車両に垂直な平面に
対してエンジン主体の重心点とは他方側のスカート部の
面積を広く形成して、該スカート部に少なくとも上記補
器の1つを取り付けた、エンジンの補器取付構造であ
る。
の本発明は、設置状態で、車両の垂直方向に対しシリン
ダボアが傾斜状態となるシリンダブロックを備え、クラ
ンクシャフト中心軸を通る車両に垂直な平面に対して、
エンジン主体の重心点が一方側にオフセットされたエン
ジンに対して、クランク軸からの動力を受けて作動され
る、クーラーコンプレッサやオルタネータ等の補器を取
り付けるエンジンの補器取付構造であって、シリンダブ
ロックのスカート部とオイルパンとの合わせ面が、上記
シリンダボアの傾斜方向に対する垂直面より水平方向に
近づけて形成されるとともに、上記車両に垂直な平面に
対してエンジン主体の重心点とは他方側のスカート部の
面積を広く形成して、該スカート部に少なくとも上記補
器の1つを取り付けた、エンジンの補器取付構造であ
る。
【0007】こうしてエンジン主体がクランクシャフト
の中心に対してスラント側に重心点がオフセットされて
いるのを、補器類の取り付け位置を考慮することによっ
て補器類を含めたエンジン全体のクランクシャフトの中
心を通る車両に垂直な平面に対する左右のバランスを改
善して振動を軽減し、エンジンを支持するマウント構造
を簡単にすることができるものである。
の中心に対してスラント側に重心点がオフセットされて
いるのを、補器類の取り付け位置を考慮することによっ
て補器類を含めたエンジン全体のクランクシャフトの中
心を通る車両に垂直な平面に対する左右のバランスを改
善して振動を軽減し、エンジンを支持するマウント構造
を簡単にすることができるものである。
【0008】尚、水平の道路に車両を停車させた場合、
車両の垂直方向が鉛直方向である。
車両の垂直方向が鉛直方向である。
【0009】
【実施例】図1は、本発明装置の1実施例を示す正面図
であって、(1)はシリンダブロックで、シリンダボア
がクランクシャフト(2)の中心軸を通る車両に垂直な
平面(以下単に垂直面と称す)(A)に対し角(θ)だ
け図に向って右方に傾斜(B)し、上端にシリンダヘッ
ド(3)を載設している。従ってシリンダブロック
(1)、シリンダヘッド(3)等からなるエンジン主体
の重心点は垂直面より図に向って右方にオフセットされ
ている。
であって、(1)はシリンダブロックで、シリンダボア
がクランクシャフト(2)の中心軸を通る車両に垂直な
平面(以下単に垂直面と称す)(A)に対し角(θ)だ
け図に向って右方に傾斜(B)し、上端にシリンダヘッ
ド(3)を載設している。従ってシリンダブロック
(1)、シリンダヘッド(3)等からなるエンジン主体
の重心点は垂直面より図に向って右方にオフセットされ
ている。
【0010】(10)はオイルパン当接面で、シリンダブ
ロック(1)の下端面であって、シリンダボア方向
(B)に対するクランクシャフト(2)の中心を通る垂
直面(C)に対し角(α)だけ水平方向に近づけて形成
され、オイルパン(11)の上縁が当接して取り付けられ
る。
ロック(1)の下端面であって、シリンダボア方向
(B)に対するクランクシャフト(2)の中心を通る垂
直面(C)に対し角(α)だけ水平方向に近づけて形成
され、オイルパン(11)の上縁が当接して取り付けられ
る。
【0011】こうしてシリンダボアの傾斜と、水平に近
いオイルパン当接面(10)とにより、垂直面(A)に対
する反スラント側のシリンダブロック(1)のスカート
部(12)は広い面積が得られ、この広いスカート部(1
2)に重量の最も大きい補器であるクーラーコンプレッ
サ(5)が取り付けられる。
いオイルパン当接面(10)とにより、垂直面(A)に対
する反スラント側のシリンダブロック(1)のスカート
部(12)は広い面積が得られ、この広いスカート部(1
2)に重量の最も大きい補器であるクーラーコンプレッ
サ(5)が取り付けられる。
【0012】(4)はオルタネータで、垂直面(A)に
近い反スラント側に位置している。
近い反スラント側に位置している。
【0013】こうして補器類のうち最も重量のあるクー
ラーコンプレッサ(5)を垂直面(A)より反スラント
側の最も遠い位置に配置し、次に重量のあるオルタネー
タ(4)を反スラント側で垂直面(A)に近く配置した
ことにより補器の重量がエンジン主体の重量と垂直面
(A)に対してほぼ均衡させることができて、振動を軽
減し、スラント方向のローリングモーメントを弱めるこ
とができる。
ラーコンプレッサ(5)を垂直面(A)より反スラント
側の最も遠い位置に配置し、次に重量のあるオルタネー
タ(4)を反スラント側で垂直面(A)に近く配置した
ことにより補器の重量がエンジン主体の重量と垂直面
(A)に対してほぼ均衡させることができて、振動を軽
減し、スラント方向のローリングモーメントを弱めるこ
とができる。
【0014】(6)、(6a)はエンジンマウントで、
それぞれマウントブラケット(7)(7a)を介してエ
ンジン全体を車体に支持し振動を吸収するもので、スラ
ント側のエンジンマウント(6)はシリンダブロック
(1)のライナー部取付ボス(8)およびスカート部取
付ボス(9)がそれぞれの部分を補強するとともに、マ
ウントブラケット(7)をほぼU字形に折り曲げて構成
することにより、ライナー部とスカート部を連結したエ
ンジンマウント(6)が形成できて、理想とするローリ
ングの中心にエンジンマウント(6)を位置させてマウ
ント効果を最高に発揮するとともに、小型軽量化を果し
得るものである。
それぞれマウントブラケット(7)(7a)を介してエ
ンジン全体を車体に支持し振動を吸収するもので、スラ
ント側のエンジンマウント(6)はシリンダブロック
(1)のライナー部取付ボス(8)およびスカート部取
付ボス(9)がそれぞれの部分を補強するとともに、マ
ウントブラケット(7)をほぼU字形に折り曲げて構成
することにより、ライナー部とスカート部を連結したエ
ンジンマウント(6)が形成できて、理想とするローリ
ングの中心にエンジンマウント(6)を位置させてマウ
ント効果を最高に発揮するとともに、小型軽量化を果し
得るものである。
【0015】さらに、マウントブラケット(7)がライ
ナー部とスカート部を連結する補強材としての機能を併
せ持つ効果を有するものである。この点従来はライナー
部またはスカート部の何れかにエンジンマウントを取り
付けていたもので、ローリングの中心から遠ざかり、補
強効果も乏しいものであった。また、反対側のマウント
ブラケット(7a)もスカート部(12)を取付ボスとと
もに補強の役を果して振動の軽減に役立つものである。
ナー部とスカート部を連結する補強材としての機能を併
せ持つ効果を有するものである。この点従来はライナー
部またはスカート部の何れかにエンジンマウントを取り
付けていたもので、ローリングの中心から遠ざかり、補
強効果も乏しいものであった。また、反対側のマウント
ブラケット(7a)もスカート部(12)を取付ボスとと
もに補強の役を果して振動の軽減に役立つものである。
【0016】
【発明の効果】以上説明した本発明に係るエンジンの補
器取付構造によれば、シリンダブロックのスカート部と
オイルパンとの合わせ面を水平方向に近づけたことによ
り、反スラント側のスカート部の面積を大きくすること
ができ、この部分に補器を取り付けたことにより、アン
バランスとなりやすいスラント型エンジンのクランクシ
ャフトに対する左右のバランスをほぼ均衡させることが
できて振動を軽減するとともに、スラント方向のローリ
ングモーメントを弱めることができ、かつエンジンのマ
ウント構造を簡素化することができるものである。
器取付構造によれば、シリンダブロックのスカート部と
オイルパンとの合わせ面を水平方向に近づけたことによ
り、反スラント側のスカート部の面積を大きくすること
ができ、この部分に補器を取り付けたことにより、アン
バランスとなりやすいスラント型エンジンのクランクシ
ャフトに対する左右のバランスをほぼ均衡させることが
できて振動を軽減するとともに、スラント方向のローリ
ングモーメントを弱めることができ、かつエンジンのマ
ウント構造を簡素化することができるものである。
【図1】本発明の実施例を示す一部切断正面図である。
1 シリンダブロック 2 クランクシャフト 3 シリンダヘッド 4 オルタネータ 5 クーラーコンプレッサ 10 オイルパン当接面 11 オイルパン 12 スカート部 A クランクシャフトの中心軸を通る車両に垂直な平面 B シリンダボア方向 C シリンダボア方向に対する垂直面
Claims (1)
- 【請求項1】 設置状態で、車両の垂直方向に対しシリ
ンダボアが傾斜状態となるシリンダブロックを備え、ク
ランクシャフト中心軸を通る車両に垂直な平面に対し
て、エンジン主体の重心点が一方側にオフセットされた
エンジンに対して、クランク軸からの動力を受けて作動
される補器を取り付けるエンジンの補器取付構造であっ
て、上記シリンダブロックのスカート部とオイルパンと
の合わせ面が、上記シリンダボア方向に対する垂直面よ
り水平方向に近づけて形成されるとともに、上記車両に
垂直な平面に対してエンジン主体の重心点とは他方側の
上記スカート部に補器を取り付けたことを特徴とする、
エンジンの補器取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9375391A JPH0629564B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | エンジンの補器取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9375391A JPH0629564B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | エンジンの補器取付構造 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18237685A Division JPS6241934A (ja) | 1985-08-19 | 1985-08-19 | エンジンの補器類取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04219419A JPH04219419A (ja) | 1992-08-10 |
JPH0629564B2 true JPH0629564B2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=14091192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9375391A Expired - Fee Related JPH0629564B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | エンジンの補器取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0629564B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2058870A2 (de) | 2007-11-07 | 2009-05-13 | SolarionAG Photovoltaik | Kontaktierung und Modulverschaltung von Dünnschichtsolarzellen auf polymeren Trägern |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6776527B2 (ja) * | 2015-11-27 | 2020-10-28 | いすゞ自動車株式会社 | エンジン搭載構造 |
CN106585355A (zh) * | 2016-12-26 | 2017-04-26 | 重庆小康工业集团股份有限公司 | 发电机安装结构 |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP9375391A patent/JPH0629564B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2058870A2 (de) | 2007-11-07 | 2009-05-13 | SolarionAG Photovoltaik | Kontaktierung und Modulverschaltung von Dünnschichtsolarzellen auf polymeren Trägern |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04219419A (ja) | 1992-08-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |