JPH06295616A - 半田付け可能な塗膜形成用導電性ペースト - Google Patents

半田付け可能な塗膜形成用導電性ペースト

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JPH06295616A
JPH06295616A JP10197593A JP10197593A JPH06295616A JP H06295616 A JPH06295616 A JP H06295616A JP 10197593 A JP10197593 A JP 10197593A JP 10197593 A JP10197593 A JP 10197593A JP H06295616 A JPH06295616 A JP H06295616A
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    • H01B1/00Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors
    • H01B1/20Conductive material dispersed in non-conductive organic material
    • H01B1/22Conductive material dispersed in non-conductive organic material the conductive material comprising metals or alloys

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半田濡れ性、印刷適性、高導電率の半田付け
可能な塗膜形成用の導電性ペーストを提供する。 【構成】 スクリーン印刷などにより絶縁基板上に印刷
塗布及び加熱処理することにより固形体の、かつ半田付
けが可能な塗膜を形成することができる導電性ペースト
において、熱可塑性樹脂、好ましくは飽和ポリエステル
樹脂を含むバインダー樹脂に導電性フィラー、好ましく
は球状の銀粉が60〜80vol%含まれている構成と
した。及び上記の熱可塑性樹脂の10〜1wt%を架橋
剤または熱硬化性樹脂に置き換えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性ペーストをスク
リーン印刷法などにより印刷して配線を形成する安価な
半田付け可能な印刷配線板などの製造に使用される導電
性ペーストに関する。
【0002】
【従来の技術】導電性ペーストをスクリーン印刷するこ
とにより半田付けが可能な塗膜を形成することは主に印
刷配線板の分野において従来からあり、導電性ペースト
は、銀粉、銅粉などの導電性フィラー、熱硬化性樹脂か
らなるバインダー樹脂および印刷特性を調節するための
溶剤、添加剤などを混合、分散してペースト状としたも
のであった。そして、この導電性ペーストをスクリーン
印刷によって樹脂積層板やプラスチィックフィルムから
なる基板の上に印刷し、適宜乾燥、加熱などして溶剤を
除去、バインダー樹脂である熱硬化性樹脂を硬化させ
て、固化した薄い皮膜からなる配線パターンを得てい
た。
【0003】代表的な従来の導電ペーストにおけるバイ
ンダー樹脂と導電性フィラーの組み合わせとしては、エ
ポキシ樹脂と銅粉、エポキシ樹脂と銀粉、フェノール樹
脂と銀コート銅粉、フエノール樹脂と銀粉などがあっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の導電性ペーストは、バインダー樹脂としてエポキ
シ、フェノールなどの熱硬化性樹脂を使用しているため
に、形成した塗膜中の導電性フィラーの含有率を高くす
ることが難しく、そのため導電性フィラーの表面が熱硬
化性樹脂の層によって覆われ、いわゆる半田の濡れ性が
悪く、半田が付着しづらく、半田付けの信頼性が低いと
いう問題点があった。
【0005】バインダー樹脂が熱硬化性樹脂であること
が導電性フィラーの含有率が高くできない結果をもたら
す理由は次のように考えられる。導電性ペーストは、ス
クリーン印刷適性、一般的には60〜300ポイズの範
囲の粘度、及び適度にチキソトロッピックな流動特性を
有する必要がある。これら印刷適性、即ち粘度及び流動
特性に影響を及ぼす大きな因子は、バインダー樹脂の粘
度、溶剤の種類及び量、導電性フィラーの種類及び量で
ある。印刷適性を調整するために種々の添加剤が使用さ
れるが、基本的には上記因子を適切に選択組み合わせす
ることが必要である。硬化性樹脂は、硬化後に分子量が
大きくかつ三次元的に架橋するように設計されており、
硬化前、即ち材料段階では(本願発明における熱可塑性
樹脂と比較すると)分子量が小さいので、溶剤を加えて
一定粘度の樹脂溶液を作成した場合、溶液中の樹脂分、
つまり固形分濃度が高い。更に導電性フィラーを分散さ
せてスクリーン印刷に適した粘度の範囲に調整される
が、樹脂溶液中の固形分濃度が高いために、結果として
導電性ペースト中の固形分濃度も高くならざるを得な
い。バインダー樹脂として熱硬化性樹脂を使用した場合
の固形分中の導電性フィラーの含有率は高々50vol
%である。導電性フィラーの量を多くするために、溶剤
の量を多くして樹脂溶液の固形分濃度を低くすると同時
に粘度を下げておく方法が考えられるが、樹脂溶液の粘
度を下げると導電性フィラーが沈降してしまい導電性フ
ィラーを分散させた状態を維持させることができない。
【0006】以上のように、硬化性樹脂をバインダー樹
脂とした場合は形成された塗膜(固形分)において、導
電性フィラーの含有率が50vol%しかないので、導
電性フィラーの周囲は熱硬化性樹脂の層で覆われ、塗膜
の表面付近の導電性フィラーにも樹脂の層がかなり厚く
形成されるので、半田が導電性フィラーと接触しづらく
なる。
【0007】更に、固形分中の導電性フィラーの含有率
を高くできないため、導電性フィラーの種類にも制限が
生ずる。即ち、導電性フイラーの含有率が高くできない
ので、回路を構成する配線となるべき塗膜の固有抵抗が
高くなる傾向にあり、そのため、同じ含有率で塗膜の固
有抵抗を引き下げることができる例えばフレーク状の銀
粉などを使用せざるを得ないが、フレーク状の銀粉は半
田食われが発生し易いという欠点がある。固有抵抗の高
い銅電性ペーストは用途が制限されていた。
【0008】従って、本願は上記従来技術の問題点を解
決し、導電性フィラーの含有率が高く導電性及び半田濡
れの良い塗膜を形成することが可能な、かつ印刷性の良
い導電性ペーストを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願発明は、塗膜形成用導電性ペーストを熱可塑性
樹脂、代表的には熱可塑性ポリエステル樹脂を含むバイ
ンダー樹脂に導電性フィラーが60〜80vol%含ま
れる構成とした。
【0010】また、上記の半田濡れ性、印刷適性及び導
電性を良好な状況に保ちつつ、耐熱性を改善するため
に、上記構成に替えて、バインダー樹脂を熱可塑性樹脂
と10wt%以下の硬化性樹脂との混合物とし、このバ
インダー樹脂に導電性フィラーが60〜80vol%含
まれる構成とした。
【0011】
【作用】本願発明は、上記の前者の構成を具備すること
により、具体的にはバインダー樹脂として熱可塑性樹脂
を使用することにより、該導電ペーストを用いて形成し
た塗膜中の導電性フィラーの含有率が60wt%以上
と、極めて大きくできるため、塗膜表面に位置するフィ
ラーの表面が比較的厚く強固な樹脂皮膜で覆われること
がなく、またたとえ若干の樹脂皮膜が存在しても、半田
付け時の熱により樹脂が軟化することにより、半田と導
電性フィラーとの接触がし易くなる結果、濡れ性が改善
される。同時に、塗膜の導電性が良くなる。また、導電
性フィラーの含有率を80wt%以下にしたので印刷適
性が良好に保たれる。上記後者の構成を具備することに
より、具体的には、バインダー樹脂の10wt%以下を
硬化性樹脂に置き換えることにより前者の構成が奏する
効果はほぼそのままに、かつ耐熱性を改善することがで
きる。
【0012】
【実施例】バインダー樹脂として溶剤に可溶な熱可塑性
ポリエステル樹脂が用いられる。該ポリエステル樹脂の
酸性分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、アイコサンニ酸、カプロラクトン、
トリメリット酸、ナフタレンジカルボン酸、グリコール
成分としては、エチレングリコール、プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、トリメチロールプロパン、ビスフェノールAジエチ
レングリコールなどであり、これらの共重合体で、20
0℃における溶融粘度2900ポイズ以上、ガラス転移
点65℃以上のものが使用でき、好ましくは90℃以上
のものが良い。溶融粘度が低い場合は、一定粘度の樹脂
溶液を作るのに余り多量の溶剤を必要としないので導電
性ペーストの固形物中の導電性フィラーの含有率を高く
できない。ガラス転移点は、65℃未満であると導電性
ペーストの固形物の内部凝集力の耐熱特性が悪く、実用
に耐えない。
【0013】バインダー樹脂の従たる成分として、架橋
剤、硬化性樹脂を用いても良い。架橋剤としては、トル
エンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート等のブロック体、鉄−アセチルアセトネート錯体、
ニッケルアセチルアセトネート錯体、銅アセチルアセト
ネート錯体、銅−8オキシキノリン錯体等の金属錯体が
用いられる。硬化性樹脂としては、メラミン、エポキシ
樹脂が用いられる。しかし、硬化性樹脂を10%以上配
合すると半田濡れ性が低下する。
【0014】溶剤としては、メチルエチルケトン、酢酸
セロソルブ、酢酸ブチルセロソルブ、酢酸カルビトー
ル、イソホロン等が単独あるいは混合して用いられる。
【0015】導電性フィラーとしては、銀粉、銀メッキ
銅粉、銀コート銅粉、銀/銅合金粉が用いられる。導電
性フィラーの少なくとも70%は、粒径が1〜10μ
m、好ましくは2〜5μmのできるだけ球形の金属粉が
用いられる。球形とするのは球形が最も比表面積が小さ
く含有率を高くできるからである。粒径が1μm未満で
あるといわゆる半田喰われの影響が大きくなる。粒径が
10μmを越えると導電性ペースト中で沈降し易くなる
とともにスクリーン印刷しづらくなる。また、度塗膜の
導電性も良くない。導電性フィラーの30%未満を前記
球場粉の替わりに、粒径0.1〜10μmのりん片状
粉、樹枝状粉、粒径1μm以下の微小球形粉の少なくと
もひとつで置き換えることができる。球形粉の替わりに
りん片状粉あるいは樹枝状粉を用いると、半田喰われの
影響が大きくなる。
【0016】固形分中の導電性フィラーの含有率が60
%未満であると、導電性が著しく悪くなる。80%を越
すと導電性ペーストの流動特性がダイラタンシー的にな
り、スクリーン印刷に適さないものとなる。
【0017】上記の他に、添加剤、例えばバインダー樹
脂と導電性フィラーの界面強度を高めるためのシランカ
ップリング剤、チタネート系カップリング剤などのカッ
プリング剤、ペースト中の導電性フィラーの分散を助け
る分散剤、印刷適性を向上させるための揺変剤が適宜添
加使用される。
【0018】[実施例1〜7]バインダー樹脂として飽
和ポリエステル樹脂(東レ製ケミットK−1294、溶
融粘度4300ポイズ、ガラス転移点67℃)を溶剤で
ある酢酸カルビトールに加熱溶解して樹脂溶液を作製し
た。更に、導電性フィラーとして粒径が2〜3μmの球
状銀粉(徳力化学製シルベストG−1)を、実施例ごと
に配合比を変えて混合し、三本ロールミルで分散して導
電性ペーストを得た。次にこの導電性ペーストを紙−フ
ェノール積層板にスクリーン印刷で塗布し、加熱して溶
剤を除去してプリント配線基板を得た。なお、導電性フ
ィラーの配合比が異なることによる導電性ペーストの粘
度の大小は溶剤量、添加剤量をあらかじめ変更すること
で調整した。各実施例における固形分中の導電性フィラ
ーの含有率と印刷適性、半田濡れ性及び導電性の評価結
果は下記のようであった。実験例は、固形分中の銀粉含
有率が実施例の範囲外のものであって実用上の問題が発
生したものである。
【0019】
【表1】 以上のように、バインダー樹脂として飽和ポリエステル
樹脂を使用すると、固形分中の銀粉含有率が60〜80
%という高い導電性フィラーの含有率の範囲で良好な半
田濡れ性及び印刷適性が得られ、また、導電性も良好な
結果が得られた。
【0020】[実施例8〜9]上記実施例4のバインダ
ー樹脂を変更し、半田付け後の半田付け部の密着強度を
測定した。実施例8のサンプルは、バインダー樹脂をガ
ラス転移点が35℃で溶融粘度が7000ポイズの飽和
ポリエステル樹脂を使用した他は実施例4と同一の方法
により作成した。実施例9のサンプルは、バインダー樹
脂をガラス転移点が94℃で溶融粘度が13000ポイ
ズの飽和ポリエステル樹脂を使用した他は実施例4と同
一の方法により作成した。これらのサンプルに対し26
0℃の溶融半田に3秒間接触させた後、70℃で30
分、続いて−30℃で30分の熱履歴を与えた後、半田
付け部が基板から剥離する強度を測定した。比較のた
め、実施例4のものも同一の試験を行った。
【0021】
【表2】 以上のように、ガラス転移点が低いと耐熱性が低く、保
存環境の条件によっては半田付け部が脱落することがわ
かった。
【0022】[実施例10〜13]実施例3のバインダ
ー樹脂の一部を硬化性樹脂であるメラミン樹脂(住友化
学工業製スミマールM−100)またはエポキシ樹脂
(ダウケミカル製タクティクス785)で置き換えた場
合の評価は下記の通りであった。
【0023】
【表3】 バインダー樹脂(飽和ポリエステル樹脂)の一部を硬化
性樹脂に変更すると、耐熱性は改善されるが、バインダ
ー樹脂の10%以上になると半田濡れ性が悪化する。
【0024】[実施例14〜17]実施例2の導電性フ
ィラーである球状銀粉の一部をりん片状銀粉(徳力化学
製TCG−7)に置き換えた場合の評価結果は下記のよ
うであった。
【0025】
【表4】 導電性フィラー(球状銀粉)の一部をりん片状銀粉に変
更すると導電性が良くなるが、割合が30%を越すと半
田喰われが発生する。
【0026】
【比較例】市販の熱硬化性樹脂を使用した導電性ペース
トについて同様の評価を行った。
【0027】比較例のメーカーと品番 比較例1 旭化成、GPC−6593 2 三井金属鉱業、S−5000 3 京都エレックス、DD−1610A−5 4 アサヒ化学、ACP−055−AE 5 シントーケミトロン、K−3424 比較例の組成材料 比較例のものの固形物中の導電性フィラーの含有率は略
50%以下であった。
【0028】
【表5】 比較例の評価結果
【0029】
【表6】 なお、上記説明においては、熱可塑性樹脂として飽和ポ
リエステル樹脂を代表させて説明したが、発明の作用効
果から当然にして考えられる他の熱可塑性樹脂に置換で
きることは明かである。また、熱可塑性樹脂に加えて使
用される硬化性樹脂に付いても適宜変更が可能である。
導電性フィラーは銀粉についてのみ説明したが、銀コー
ト銅粉、銀/銅合金など他の材料で置換できる。また、
銅粉など酸化性の強いフィラーにおいても含有率を高め
ることができることにより、半田濡れ性他の改善の効果
を奏することは明かである。
【0030】
【発明の効果】本願発明は、上記の前者の構成を具備す
ることにより、具体的にはバインダー樹脂として熱可塑
性樹脂を使用することにより、該導電ペーストを用いて
形成した塗膜中の導電性フィラーの含有率が60wt%
以上と、極めて大きくできるため、塗膜表面に位置する
フィラーの表面が比較的厚く強固な樹脂皮膜で覆われる
ことがなく、またたとえ若干の樹脂皮膜が存在しても、
半田付け時の熱により樹脂が軟化することにより、半田
と導電性フィラーとの接触がし易くなる結果、濡れ性が
改善される。同時に、塗膜の導電性が良くなる。また、
導電性フィラーの含有率を80wt%以下にしたので印
刷適性が良好に保たれる。上記後者の構成を具備するこ
とにより、具体的には、バインダー樹脂の10wt%以
下を硬化性樹脂に置き換えることにより前者の構成が奏
する効果はほぼそのままに、かつ耐熱性を改善すること
ができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 更に、固形分中の導電性フィラーの含有
率を高くできないため、導電性フィラーの種類にも制限
が生ずる。即ち、導電性フィラーの含有率が高くできな
いので、回路を構成する配線となるべき塗膜の固有抵抗
が高くなる傾向にあり、そのため、同じ含有率で塗膜の
固有抵抗を引き下げることができる3えばフレーク状の
銀粉などを使用せざるを得ないが、フレーク状の銀粉は
半田食われが発生し易いという欠点がある。固有抵抗の
高い導電性ペーストは用途が制限されていた。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 導電性フィラーとしては、銀粉、銀メッ
キ銅粉、銀コート銅粉、銀/銅合金粉が用いられる。導
電性フィラーの少なくとも70%は、粒径が1〜10μ
m、好ましくは2〜5μmのできるだけ球形の金属粉が
用いられる。球形とするのは球形が最も比表面積が小さ
く含有率を高くできるからである。粒径が1μm未満で
あるといわゆる半田喰われの影響が大きくなる。粒径が
10μmを越えると導電性ペースト中で沈降し易くなる
とともにスクリーン印刷しづらくなる。また、塗膜の導
電性も良くない。導電性フィラーの30%未満を前記球
場粉の替わりに、粒径0.1〜10μmのりん片状粉、
樹枝状粉、粒径1μm以下の微小球形粉の少なくともひ
とつで置き換えることができる。球形粉の替わりにりん
片状粉あるいは樹枝状粉を用いると、半田喰われの影響
が大きくなる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】比較例のメーカーと品番 比較例1 旭化成、GPC−6593 2 三井金属鉱業、S−5000 3 京都エレックス、DD−1610A−5 4 アサヒ化学、ACP−055−AE 5 シントーケミトロン、K−3424 比較例の組成材料 比較例のものの固形物中の導電性フィラーの含有率は略
50vol%以下であった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】
【発明の効果】本願発明は、上記の前者の構成を具備す
ることにより、具体的にはバインダー樹脂として熱可塑
性樹脂を使用することにより、該導電ペーストを用いて
形成した塗膜中の導電性フィラーの含有率が60vol
以上と、極めて大きくできるため、塗膜表面に位置す
るフィラーの表面が比較的厚く強固な樹脂皮膜で覆われ
ることがなく、またたとえ若干の樹脂皮膜が存在して
も、半田付け時の熱により樹脂が軟化することにより、
半田と導電性フィラーとの接触がし易くなる結果、濡れ
性が改善される。同時に、塗膜の導電性が良くなる。ま
た、導電性フィラーの含有率を80vol%以下にした
ので印刷適性が良好に保たれる。上記後者の構成を具備
することにより、具体的には、バインダー樹脂の10w
t%以下を硬化性樹脂に置き換えることにより前者の構
成が奏する効果はほぼそのままに、かつ耐熱性を改善す
ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂を含むバインダー樹脂に導
    電性フィラーが60〜80vol%含まれていることを
    特徴とする半田付け可能な塗膜形成用導電性ペースト。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂が熱可塑性ポリエステル樹
    脂であることを特徴とする請求項1の半田付け可能な塗
    膜形成用導電性ペースト。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂90〜99wt%と架橋剤
    または熱硬化性樹脂10〜1wt%とからなるバインダ
    ー樹脂に、導電性フィラーが60〜80vol%含まれ
    ていることを特徴とする半田付け可能な塗膜形成用導電
    性ペースト。
JP5101975A 1993-04-05 1993-04-05 半田付け可能な塗膜形成用導電性ペースト Expired - Lifetime JP2965815B2 (ja)

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