JP4943254B2 - 導電性ペースト組成物、および該組成物を用いた透光性導電フィルム並びにその製造方法 - Google Patents

導電性ペースト組成物、および該組成物を用いた透光性導電フィルム並びにその製造方法 Download PDF

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本発明は、導電性ペースト組成物、及び該組成物を用いたディスプレイ用透光性導電フィルムに関する。さらに詳しくは、CRT(ブラウン管)、PDP(プラズマディスプレイパネル)、EL(エレクトロルミネッセンス)、パネルなどのディスプレイ前面から発生する電磁波を遮断するディスプレイ用電磁波シールドフィルムとして有用な透光性導電フィルムに関する。
従来は、ディスプレイと言うと、CRTディスプレイが代表的であったが、最近はこれに代わって、FPD(フラットパネルディスプレイ)が薄型テレビ等として普及が本格化している。FPDのなかでも、LCD(液晶ディスプレイ)とPDPとが先駆的に普及しだしているが、今後は、これら以外にも更に、SED(Surface−conduction Electron−emitter Display)等として注目を集めるFED(フィールドエミッションディスプレイ)の普及も予想されている。
この様な各種ディスプレイに於いては、画素の駆動信号等から電磁波が発生するので、例えば上記のうちPDP、CRTで説明すれば、これらディスプレイから発生する電磁波をシールドする為に、ディスプレイ前面に配置する電磁波シールドフィルタが知られている。この様な用途に用いる電磁波シールドフィルタでは、電磁波シールド性能と共に光透過性も要求される。
そこで、導電性と光透過性を両立させるために、基材に樹脂フィルムやガラス等の透明基材を用い、この透明基材上に金属箔のエッチングや金属めっきによりメッシュ層を設けたディスプレイ用電磁波シールドフィルタが知られている。この金属層からなるメッシュ層は、その層自体が光不透過性なので、平面視形状が網目状となるようにパターン形成し多数の小さい穴(開口部)を設けることで、光透過性を確保している。ただし、メッシュがあまりに大きければ、目に付いてディスプレイ画像の邪魔になり、またメッシュの穴の総面積(開口率)が小さければ、やはりディスプレイ画像を邪魔して暗くなる。かと言って、メッシュを構成するラインを細くし過ぎれば、メッシュの面積抵抗が増える上、断線等が生じ、本来の電磁波シールド性能を損ねてしまう。
ところで、従来、電磁波シールドフィルタにおける網目状の導電性パターン(導電性メッシュパターン)は、透明基材にラミネートされた銅箔をフォトエッチングして形成されるが、その面が光反射性であると外光等の不要光を反射し、透視画像の明室コントラストを低下させるので、通常、メッシュ層の層自体の面を黒化処理により黒くすることが行われている(例えば、特許文献1を参照)。このため、工程が煩雑となり、生産性やコストの点で問題を抱えている。
生産性を向上する方法として、樹脂フィルムに導電性ペーストを印刷する方法も考案されているが(例えば、特許文献2を参照)、印刷適性と導電性の両立が困難なため、導電性を確保するためのめっき処理が必須となってしまい、工程の煩雑さは解消されていないのが現状である。
すなわち、一般にポリマー型導電性ペーストと言われるものは、有機バインダー樹脂に導電性粒子を分散したものを指すが、所望の導電性と印刷適性を発現させるためには導電性粒子の選択、および導電性粒子の配合比率が重要である。導電性を向上させるための最も効果的な態様としてフレーク状の銀粉末を多量に配合する方法がある。しかしながら、フレーク状の銀粉末を多量に配合すると、導電性ペーストのチキソ性が高くなりすぎて印刷適性が低下してしまうので、電磁波シールドフィルムのような微細な線を形成する用途には適切ではない。一方、微細な線を形成するために、銀粉末の粒子径を細かくし、且つ配合量を減少する方法があるが、導電性ペースト中における導電性粒子同士の接触が起こり難くなり電磁波遮蔽性を発揮する程の導電性を得ることができない。
このように、電磁波シールド性と光透過性を両立し、且つディスプレイのコントラストを損なうことのない透光性導電フィルムを簡便・安価に製造し得る方法並びに該方法に適した導電性ペースト組成物は存在しないのが実情である。
特開平10−335884号公報 特開2000−13088号公報
本発明は、かかる実情に鑑み開発されたものであり、効果的に電磁波を遮断しつつ良好な光透過性を有し、且つディスプレイのコントラストを損なうことのないディスプレイ用透光性導電フィルムを、煩雑な工程を経ることなく安価に製造し得る方法並びに該製造方法に適した導電性ペースト組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意研究を行なった結果、下記構成からなる発明により上記課題が解決されることを見出した。
すなわち、本発明は、(A)有機バインダー樹脂、(B)導電粉末、(C)着色剤、(D)有機溶剤、および(E)架橋剤を含有してなり、前記有機バインダー樹脂(A)の数平均分子量3000〜50000の範囲であることを特徴とする導電性ペースト組成物である。
本発明の一態様としては、上記組成物の架橋剤(E)が、一分子中に2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物であることが、優れた導電性と保存安定性の両立の観点から好ましい。
また、本発明の一態様としては、導電性ペースト組成物に含有される有機バインダー樹脂(A)、導電粉末(B)、着色剤(C)、および架橋剤(E)の配合比が、質量基準において、[(B)+(C)]/[(A)+(E)]=7/1〜17/1を満たすことが、導電性と印刷適性の両立の観点から好ましい。
また、本発明は、他の態様において、透明樹脂フィルム上に前記導電性ペースト組成物を用いて形成された網目状パターンを具備する透光性導電フィルムである。
更に、本発明は、他の態様において、透明樹脂フィルム上に網目状の導電性パターンが形成された透光性導電フィルムの製造方法において、前記導電性ペースト組成物をグラビア印刷又はグラビアオフセット印刷を用いて透明樹脂フィルム上に網目状の導電性パターンを形成することを特徴とする透光性導電フィルムの製造方法である。
印刷適性と導電性に優れる本発明の導電性ペースト組成物を用いることにより、網目状パターンの線幅を細くし高開口率を維持しつつ高い電磁波遮蔽性と透明性(視認性)を有するディスプレイ用透光性導電フィルムを形成することができる。しかも、本発明の導電性ペースト組成物は、印刷のみで充分な導電性を確保でき、さらに予め着色されているため、めっきや黒化処理などの後工程が不要となり、低コストで製造することが可能となった。
以下、本発明の導電性ペースト組成物について説明する。
本発明を構成する有機バインダー樹脂(A)は、導電性ペーストを乾燥、硬化後も塗膜に残存し、密着性、耐屈曲性、硬度などの諸物性を付与したり、さらには印刷性を付与したりするために必要な重要な成分である。有機バインダー樹脂(A)の種類は、ペーストに印刷適性を付与できるものであれば限定されるものではなく、ポリエステル樹脂、ウレタン変性ポリエステル樹脂、エポキシ変性ポリエステル樹脂、アクリル変性ポリエステルなどの各種変性ポリエステル樹脂、ポリエーテルウレタン樹脂、ポリカーボネートウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリアミド、ニトロセルロース、セルロース・アセテート・ブチレート(CAB)、セルロース・アセテート・プロピオネート(CAP)などの変性セルロース類などが挙げられる。
このうち、基材に樹脂フィルムを用いる場合は、耐屈曲性と基材に対する密着性の面から、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、変性ポリエステル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、共重合ポリエステル樹脂などが好ましいが、後述する架橋剤との反応部位を有しているポリエステル樹脂、アクリル樹脂、またはポリビニルブチラール樹脂がより好ましい。
有機バインダー樹脂(A)として更に具体的には、数平均分子量(Mn)が3000〜50000、より好ましくは5000〜30000の範囲のものを用いるのが好適である。数平均分子量が3000未満であると、印刷時の転移不良が発生し易くなり良好な導電パターンの形成が困難となるので好ましくない。一方、数平均分子量が50000を超えると印刷時にペーストの糸引きに起因するヒゲ欠陥やラインのうねり等が発生し易くなり印刷適性を損なうので好ましくない。なお、数平均分子量は、ゲルパーメーションクロマトグラフィー(GPC)にて測定した標準ポリスチレン換算の値である。
本発明の導電性ペーストに用いられる導電粉末(B)としては、組成物において導電性を付与するものであればいかなるものでも用いることができる。このような導電粉末としては、Ag、Au、Pt、Pd、Ni、Cu、Al、Sn、Pb、Zn、Fe、Ir、Os、Rh、W、Mo、Ru等を挙げることができる。これらの導電性粉末は、単体の形態で用いるものに限らず、合金や酸化物の形態で用いてもよい。さらに、酸化錫(SnO)、酸化インジウム(In)、ITO(Indium Tin Oxide)などを用いることもできる。
また、この導電粉末(B)は、電子顕微鏡(SEM)を用いて10,000倍にて観察したランダムな10個の導電粉末の平均粒径で、0.1〜5μmの大きさのものを用いることが好ましく、より好ましくは0.4〜2.0μmである。この平均粒径が0.1μm未満の場合、導電粉末同士の接触が起き難くなり導電性が低下するので好ましくなく、一方、平均粒径が5μmを超える場合、印刷した場合のラインエッジの直線性が得られ難くなるので好ましくない。なお、マイクロトラックによって測定した平均粒径では、0.5〜3.5μmの大きさのものを用いることが好ましい。
導電性粉末(B)としては銀粉末が好ましく、その場合、銀粉末(B)は、比表面積が0.01〜2.0m/gのものを用いることが好ましく、より好ましくは0.1〜1.0m/gである。この比表面積が0.01m/g未満の場合、保存時に沈降を引き起こし易く、一方、比表面積が2.0m/gを超える場合、吸油量が大きくなってペーストの流動性が損なわれるため好ましくない。
導電粉末(B)の好適な配合率は、導電性ペーストの不揮発分(乾燥工程でペースト中から揮発せず、膜に残存する成分)を基準として、85〜95質量%であり、より好ましくは87〜92質量%の範囲である。
本発明における着色剤(C)は、導電性ペーストを着色しディスプレイの視認性を向上させる目的で使用する。その種類や形状において特に制限はなく、公知慣用のものが使用可能である。着色剤の色は、ディスプレイ用途として外光反射を抑制するのに充分な明度の低下をもたらすために好適な色であれば、いかなるものも使用可能であるが、好ましくは青、黒、3色混色による黒などが挙げられる。特に黒色が好適であり、カーボンブラック、ソルベントブラック、オイルブラックなどの有機溶剤に可溶なものであれば用いることができるが、入手の容易さなどから色材用カーボンブラックが適している。例えば、カーボンブラックとしては、チャンネルブラック、ファーネスブラックあるいはランプブラックなどの色材用カーボンブラック、および導電性カーボンブラック、アセチレンブラックなどが挙げられるが、なかでも平均粒子径が30nm以下の微粉体が好ましい。
着色剤の配合は、目的とする明度に着色可能であればいかなる配合率でも構わないが、有機バインダー樹脂100質量部に対して、5〜100質量部が好ましく、10〜80質量部がより好ましい。
着色剤の配合率が5質量部未満の場合は、ペーストの明度が高くなり、ディスプレイの視認性が悪化するので好ましくない。一方、100質量部を超えて多量に配合しても、著しい粘度の上昇やチキソ性が高くなりすぎる等の問題が生じるので好ましくない。
なお、明度はJIS Z8729に規定される、L表色系の明度L値で定量化しても良い。ペーストを印刷・乾燥した後、色差計に測定されるL*値が好ましくは5〜40、より好ましくは5〜30となるように着色剤の配合率を5〜100質量部の範囲内で適宜選択することも可能である。
有機溶剤(D)としては、有機バインダーを溶解できるものであれば公知慣用のものが使用可能である。例えば、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、1 − ブタノール、ジアセトンアルコール、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、テルピネオール、メチルエチルケトン、カルビトール、カルビトールアセテート、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテート、等が挙げられ、必要に応じてそれらの2種以上が含まれていてもよい。インキの印刷がグラビア印刷のようなオフセット印刷以外で行われる場合には、インキ中の溶剤は比較的揮発性が高いものであるのが望ましく、インキの印刷がグラビアオフセット印刷のようなオフセット印刷で行われる場合には、インキ中の溶剤は比較的揮発性が低いものであるのが望ましい。
有機溶剤(D)の添加量は、導電性ペーストがグラビア印刷やグラビアオフセット印刷法にて印刷するために適切な粘度となるように方法に応じて適宜選択することができる。導電性ペーストの粘度範囲は、好ましくは50〜1000dPa・s、より好ましくは100〜500dPa・sである。なお、本発明における粘度は、コーンプレート型粘度計を用い25℃にて測定した値である。
本発明の導電性ペーストには架橋剤(E)を配合して使用することも特徴である。有機バインダー樹脂に反応し得る架橋剤は、種類は限定しないが接着性、耐屈曲性、硬化性、耐溶剤性などから一分子中に2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物が特に好ましい。なお、これらのイソシアネート化合物は、貯蔵安定性を確保するためにブロック化して使用してもよい。
イソシアネート化合物としては、芳香族、脂肪族のジイソシアネート、3価以上のポリイソシアネートがあり、低分子化合物、高分子化合物のいずれでもよい。例えば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、水素化ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートあるいはこれらのイソシアネート化合物の3量体、及びこれらのイソシアネート化合物の過剰量と、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ソルビトール、エチレンジアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の低分子活性水素化合物または各種ポリエステルポリオール類、ポリエーテルポリオール類、ポリアミド類の高分子活性水素化合物などと反応させて得られる末端イソシアネート基含有化合物が挙げられる。
イソシアネート基のブロック化剤としては、例えばフェノール、チオフェノール、メチルチオフェノール、エチルチオフェノール、クレゾール、キシレノール、レゾルシノール、ニトロフェノール、クロロフェノールなどのフェノール類、アセトキシム、メチルエチルケトオキシム、シクロヘキサノンオキシムなどのオキシム類、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどのアルコール類, エチレンクロルヒドリン、1,3−ジクロロ−2−プロパノールなどのハロゲン置換アルコール類、t−ブタノール、t−ペンタノールなどの第三級アルコール類、ε−カプロラクタム、δ−バレロラクタム、γ−ブチロラクタム、β−プロピロラクタムなどのラクタム類が挙げられ、その他にも芳香族アミン類、イミド類、アセチルアセトン、アセト酢酸エステル、マロン酸エチルエステルなどの活性メチレン化合物、メルカプタン類、イミン類、イミダゾール類、尿素類、ジアリール化合物類、重亜硫酸ソーダ等も挙げられる。このうち、硬化性よりオキシム類、イミダゾール類、アミン類がとくに好ましい。
これらの架橋剤には、その種類に応じて選択された公知の触媒あるいは促進剤を併用することもできる。
架橋剤の添加は、有機バインダー中の官能基(水酸基、カルボキシル基など)1モル当量あたり、0.1〜2.0モル当量となるよう適宜選択すればよいが、有機バインダー100質量部に対して1〜100質量部、より好ましくは5〜50質量部が好適である。
架橋剤の作用としては、有機バインダー樹脂中の官能基と反応して3次元網目鎖構造を形成し、耐溶剤性、密着性に優れた皮膜を形成することである。3次元網目鎖構造を形成することで、後工程の粘着剤塗布、色変換層塗布、および反射防止膜塗布などにおいて、形成された導電性パターンの形状保持や外観の保持に有効となり、フィルムの品質を良好に保つことが可能となる。
印刷適性と導電性を両立させるためには、前記有機バインダー樹脂(A)、導電粉末(B)、着色剤(C)、および架橋剤(E)の配合率が、質量基準において、[(B)+(C)]/[(A)+(E)]=7/1〜17/1を満たすことが好ましく、10/1〜15/1を満たすことがより好ましい。[(B)+(C)]/[(A)+(E)]が7/1未満の場合は、乾燥塗膜中の導電粉末の量が少なくなり導電性が悪化するので好ましくない。一方、17/1を超える場合は、導電性ペースト中の有機バインダー樹脂の割合が少なくなり過ぎるため印刷適性が悪化し、グラビア印刷時において転移不良などの故障が発生し易くなるので好ましくない。
良好な印刷適性をもたらすためには、ペーストのタック値を適切な範囲とすることも重要である。本発明の導電性ペーストのタック値は、好ましくは5〜35であり、より好ましくは10〜30の範囲である。タック値が5未満であると印刷時にインキの転移性が劣り印刷品質を悪化させることがあるため好ましくない。一方、タック値が35を超えると、印刷時に被印刷物のピッキング(被印刷物の破れ)やジャム(被印刷物が印刷機に詰まる)が起こり易くなるため好ましくない。なお、本明細書においてタック値は、ロータリータックメーター(一般名 インコメーター)を用い、30℃、400回転の条件での測定値である。
また、本発明の導電性ペーストには、印刷適性を損なわない範囲で、金属分散剤、チクソトロピー性付与剤、消泡剤、レベリング剤、希釈剤、可塑化剤、酸化防止剤、金属不活性化剤、カップリング剤や充填剤などの添加剤を配合してもよい。
本発明の透光性導電フィルムは、以上詳述した本発明の導電性ペースト組成物を、透明基材上に印刷して導電性樹脂組成物からなるパターンを形成させ、これを乾燥・硬化して得られるものである。本発明の導電性ペーストを用いることによりめっき処理を施すことなく十分な導電性が付与され、優れた電磁波遮蔽性能を有する透光性導電フィルムが提供される。
透明フィルムの素材としては、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリプロピレン樹脂、トリアセチルセルロース樹脂、シクロペンタジエン樹脂、ノルボルネン樹脂、ウレタン樹脂のような樹脂等が挙げられる。フィルムの表面には、必要に応じて、ハードコート層、易接着層、離形処理層、導電性ポリマー層等が設けられていてもよいし、また、プラズマ処理等が施されていてもよい。フィルムの厚みは通常20〜800μmである。
インキを上記透明樹脂フィルム表面に網目状にパターン印刷する方法としては、例えば、グラビア印刷、グラビアオフセット印刷、パッド印刷、凹版オフセット印刷のような凹版を用いる印刷; 凸版印刷、フレキソ印刷、ドライオフセット印刷のような凸版を用いる印刷; 平版印刷、スクリーン印刷等が挙げられる。中でも、印刷品位や生産性の観点から、グラビア印刷やグラビアオフセット印刷が好ましい。なお、グラビア印刷やグラビアオフセット印刷に用いる凹版は、銅、42アロイ、ガラス等からなるシリンダーや平板の表面に、写真製版やレーザー等の手法を用いて製版することにより、作製することができる。更には、必要に応じてクロームめっき処理やDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)処理を施し凹版の耐久性を向上させても良い。
印刷は通常、そのパターンが網目状となるように行われ、パターン形状は例えば三角形、四角形、五角形、その他のN角形(Nは6 以上の整数)等の格子状であってもよく、丸型、葉型等のパターンでもよいし、不定形でもよい。このパターンの線幅は、通常10〜80μm 、好ましくは10 〜40μm であり、また、このパターンの線間隔は、通常100〜500μm、好ましくは125〜500μmである。線幅や線間隔をあまり大きくすると、得られる透光性導電フィルムの導電パターンが目に付きやすくなり、ディスプレイ前面板として用いたときに、画面の視認性が低下する傾向にある。また、線間隔をあまり小さくすると、得られる透光性導電フィルムの導電性パターンが細かくなって(単位面積あたりの線の本数が多くなる)、可視光線の透過率が低下し、ディスプレイ前面板として用いたときに、画面が暗くなる傾向にある。なお、線幅が小さいほど、均一なパターンの形成が困難になる傾向にあるので、上記のように10μm以上であるのが適当である。
パターン状に印刷されたインキは、溶剤を含むものであれば、溶剤を蒸発させて除去し、また、そこに含まれるバインダー樹脂成分が重合・硬化性のものであれば、重合・硬化処理を行うことにより、導電粒子を含有する樹脂組成物のパターンが形成される。
なお、本発明の導電性ペーストは予め着色しているため、黒化処理が不要であり印刷・乾燥(または硬化)のみで導電性に優れた透光性導電フィルムを得ることができ、該フィルムは電磁波シールドなどの用途として好適に用いることが可能である。
このようにして形成されたディスプレイ用透光性導電フィルムには、必要に応じて反射防止処理、色補正のための着色処理、近赤外線吸収処理などの後処理が施されてもよい。また、ディスプレイに貼り付けるための粘着剤が塗布されていることが好ましい。
以下、実施例および比較例を示して本発明についてより具体的に説明するが、以下の実施例は本発明の例示のためのみであり、本発明を限定するものではない。なお、以下において「部」とあるのは、特に断りのない限り全て「質量部」を示す。
実施例1〜、および比較例1〜3
表1に示す配合割合で各成分を配合し、3本ロールミルにて練肉して導電性ペースト組成物を得た。
Figure 0004943254
このようにして得られた各導電性ペースト組成物の各種特性について評価した。評価方法は以下の通りである。
(1)比抵抗値の測定
ガラス基板上に0.5cm×10cmのパターンを形成し、130℃にて30分間加熱処理を行なった後に、ミリオームハイテスターにて抵抗値を測定し、シート抵抗と膜厚に基づいて比抵抗値を算出した。
(2)耐溶剤性の評価方法
ガラス基板上に10μmのアプリケーターで塗布し、130℃にて30分間加熱処理を行った後に、アセトンを染み込ませたウェスで擦り耐溶剤性を評価した。評価基準は以下の通りである。
○: ほとんど変化のないもの
△: わずかに塗膜が溶解したもの
×: 塗膜が溶解し、下地まで達したもの
(3)保存安定性の評価
前記のようにして調製した導電性ペースト組成物について、40℃で7日間放置した後の状態を観察して保存安定性を評価した。評価基準は以下の通りである。
○: ほとんど変化の無いもの
△: ペースト状態を保っているが、粘度上昇が見られたもの
×: ゲル化してペースト状態を保っていないもの
(4)印刷性の評価
線幅20μmで版深10μm、ピッチ300μmの格子パターンが形成されたクロームめっき凹版を用いてポリエステルフィルム(東レ製、ルミラー、125μm厚)にグラビア印刷にて格子状パターンを印刷し、130℃にて30分間加熱し乾燥を行なった。得られた透光性導電フィルムを観察し、地汚れ(非画線部へのペーストの付着)の有無、線幅再現性を目視観察し印刷性の評価を行った。評価基準は以下の通りである。
○:地汚れ、ヒゲ欠陥、かすれが全く無いもの
△:わずかに地汚れ、ヒゲ欠陥、かすれが確認されたもの
×:地汚れ、ヒゲ欠陥、かすれが全面にわたり確認されたもの
(5)視認性の評価
線幅20μmで版深10μm、ピッチ300μmの格子パターンが形成されたクロームめっき凹版を用いてポリエステルフィルム(東レ製、ルミラー、125μm厚)にグラビア印刷にて格子状パターンを印刷し、130℃にて30分間加熱し、得られた透光性導電フィルムをPDP画面の最前面に貼り付けて目視観察にて評価を行った。評価基準は以下の通りである。
○:電磁波シールドパターン部に全くムラやメッシュ等が確認されないもの
△:電磁波シールドパターン部にかすかにムラやメッシュ等が確認されたもの
×:電磁波シールドパターン部の全面にわたりムラやメッシュ等が確認されたもの
これらの結果を表2に示す。なお、比較例1は耐溶剤性に劣るため粘着剤の塗布が不可能であったので、視認性の評価は実施不能であった。
Figure 0004943254
表2に示された結果から明らかなように、本発明の導電性ペーストによれば導電性と細かい線の印刷性が両立された導体パターンを容易に得ることができ、更に該導電性ペーストを用い得られたディスプレイ用透光性導電フィルムは視認性に優れるものであった。

Claims (5)

  1. (A)ポリビニルブチラール樹脂、(B)導電粉末、(C)着色剤、(D)有機溶剤、および(E)架橋剤を含有してなり、前記ポリビニルブチラール樹脂(A)の数平均分子量が3000〜50000の範囲であることを特徴とするグラビア印刷又はグラビアオフセット印刷用導電性ペースト組成物。
  2. 前記架橋剤(E)が、一分子中に2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物であることを特徴とする請求項1に記載のグラビア印刷又はグラビアオフセット印刷用導電性ペースト組成物。
  3. 請求項1又は2に記載のグラビア印刷又はグラビアオフセット印刷用導電性ペースト組成物に含有されるポリビニルブチラール樹脂(A)、導電粉末(B)、着色剤(C)、および架橋剤(E)の配合比が、質量基準において、[(B)+(C)]/[(A)+(E)]=7/1〜17/1を満たすことを特徴とするグラビア印刷又はグラビアオフセット印刷用導電性ペースト組成物。
  4. 透明樹脂フィルム上に請求項1乃至3のいずれか1項に記載のグラビア印刷又はグラビアオフセット印刷用導電性ペースト組成物を用いて形成された網目状の導電性パターンを具備する透光性導電フィルム。
  5. 透明樹脂フィルム上に網目状の導電性パターンが形成された透光性導電フィルムの製造方法において、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の導電性ペースト組成物をグラビア印刷又はグラビアオフセット印刷を用いて透明樹脂フィルム上に網目状のパターンを形成することを特徴とする、透光性導電フィルムの製造方法。
JP2007187477A 2007-07-18 2007-07-18 導電性ペースト組成物、および該組成物を用いた透光性導電フィルム並びにその製造方法 Active JP4943254B2 (ja)

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