JP4935592B2 - 熱硬化型導電性ペースト - Google Patents
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Description
導電性粉末としては、銀、金、パラジウム、白金、銅、ニッケル等の金属粉末、これらの金属を含む合金粉末、無機質又は有機質の粒子にこれらの金属を被覆した粉末、カーボン、もしくはITO等の導電性金属酸化物粉末などが使用されている。
このような熱硬化型導電性ペーストは、高温での焼付け処理が必要ないため、プラスチックやアモルファスシリコン等の耐熱性の乏しい基体上や、また導電性高分子や有機EL等の耐熱性の乏しい材料を含むデバイスにも、導電性被膜や電極を形成することが可能である。このため、従来、半導体素子や電子部品を基板に実装するための導電性接着剤として、またプリント回路基板のジャンパー回路やスルーホール導体を含む導体回路の形成や、抵抗器、コンデンサ、表示素子等、各種電子部品の電極の形成、電磁波シールド用導電性被膜の形成などに用いられている。更に近年は、太陽電池の電極材料、特に耐熱性の低いアモルファスシリコン半導体を用いた太陽電池の電極材料としても注目されている。また、樹脂をベースとする導電性被膜は可撓性が大きいため、従来、高温焼成型の導電性ペーストが用いられていたチップ型セラミック電子部品の外部電極についても、熱硬化型導電性ペーストで代替する動きがある。
しかし近年、回路基板や電子部品の小型化、高密度化の要求から、より膜厚が薄い電極や、微細な導体回路を形成する場合でも良好な導通が維持されるよう、更に低抵抗の導電性ペーストが求められている。特に、タンタルコンデンサや、導電性高分子を使用する電子部品、例えばデカップリング回路用コンデンサ等の素子の電極には、より低温で硬化し得ると共に、極めて高い導電性を有し、かつ水分や酸素等を透過させない緻密な硬化被膜を形成し得ることが必要である。更に近年の電子部品の鉛フリー化に対応して、融点の高い無鉛はんだを用いたはんだ実装に耐える耐熱性も要求される。
一方、導電性ペーストに、ステアリン酸等の高級脂肪酸やこれらの金属塩、アミン類などの分散剤を添加することにより、導電性や印刷性が改善されることも知られている。
また、前記メラミン樹脂-エポキシ樹脂系の導電性ペーストは、前記タンタルコンデンサやデカップリング回路用コンデンサ等の電極の形成に用いられる場合、導電性が十分でない。導電性を改善する目的で導電性粉末の量を増加させると、樹脂の比率が減少するため接着性や被膜強度、膜の緻密性が大きく低下する。また特に、熱による素子の損傷を防止するため150℃より低温、例えば125℃程度で硬化させた場合は、高い導電性が得られにくいほか、接着強度、硬度、緻密性も低下する。このため耐久性が不十分で、剥離や接合界面における接触抵抗値の上昇を招いたり、硬化被膜の耐水性や、水分やガスの透過性等が問題になる。更に、低温硬化性を改善しようとするとペーストの反応性も高くなり、ペーストの保存安定性が低くなる傾向がある。
このような問題を解決するために、硬化剤、樹脂の種類や分子量の検討、導電性粉末の表面処理剤や分散剤、界面活性剤の添加等種々の試みがなされたが、前記要求特性を全て満足するものは得られていない。例えば、前記ステアリン酸等の高級脂肪酸系の分散剤は、メラミン樹脂とエポキシ樹脂を主成分とする導電性ペーストの印刷性の改善や緻密性、導電性の向上に対してはほとんど効果がない。
メラミン樹脂とシリコーン変性エポキシ樹脂とを主成分とする熱硬化性樹脂と、導電性金属粉末と、酸性基を有しアミン価を有しない有機リン酸系界面活性剤とを含み、かつメラミン樹脂とシリコーン変性エポキシ樹脂の合計量に対するメラミン樹脂の割合が60〜95重量%であることを特徴とする。
100℃以上150℃未満の硬化温度で用いられることを特徴とする。
前記有機リン酸系界面活性剤の含有量が導電性金属粉末100重量部に対して0.05〜2.0重量部であることを特徴とする。
メラミン樹脂とシリコーン変性エポキシ樹脂の合計量に対する前記メラミン樹脂の割合が65〜80重量%であることを特徴とする。
更に脂肪酸アマイドを含むことを特徴とする。
前記導電性金属粉末として、銀及び/又は銅を含む金属粉末を含有することを特徴とする。
また、脂肪酸アマイドを添加することにより、更に分散安定性及び保存安定性が改善されたペーストが得られる。
更に、導電性金属粉末として銀及び/又は銅を含む金属粉末を用いた場合には、極めて低抵抗の導電性被膜が得られる。
熱硬化型導電性ペーストは、メラミン樹脂とシリコーン変性エポキシ樹脂とを主成分とする熱硬化性樹脂と、導電性金属粉末と、酸性基を有しアミン価を有しない有機リン酸系界面活性剤とを含む。更に脂肪酸アマイドを含むことが好ましい。
<樹脂>
メラミン樹脂としては、制限はなく、メラミン樹脂、メチル化メラミン樹脂、ブチル化メラミン樹脂など各種のメラミン樹脂、変性メラミン樹脂が使用される。特に、n-ブチル化メラミン樹脂、ブチル化尿素メラミン樹脂、iso-ブチル化メラミン樹脂等のブチルアルコールで変性したメラミン樹脂は、エポキシ樹脂との相溶性が良いので好ましく使用される。
特にメラミン樹脂が65〜80重量%の範囲では、最も比抵抗が低く、低温硬化性が優れるとともに高い被膜強度が得られるので好ましい。
ペースト中の樹脂の配合割合は、導電性、接着性の優れた硬化被膜を得るために、導電性金属粉末100重量部に対しておよそ5〜20重量部の範囲が好ましい。20重量部を越えると抵抗値が高くなり過ぎる傾向がある。また、5重量部より少ないと硬化被膜の強度、接着性が不十分となるとともに、これに起因して抵抗値も増大する傾向がある。
導電性金属粉末は、特に制限はなく、銀、金、パラジウム、白金、銅、ニッケル、アルミニウム等の金属粉末、これらの金属を含む合金粉末、ガラス、セラミック、金属酸化物等の無機質の粒子または樹脂等の有機質の粒子にこれらの金属を被覆した粉末などが使用される。高い導電性を得るためには、比抵抗の低い銀粉末、銅粉末、銀合金粉末、銅合金粉末、表面が銀や銅で被覆された無機粉末など、銀及び/または銅を含む金属粉末が好ましく使用される。また、導電性金属粉末に加えて、本発明の効果を損なわない範囲でITO等の導電性金属酸化物粉末やカーボンなどを配合しても良い。
導電性金属粉末の粒径は、特に限定されないが、ペースト中での分散性、塗布性、及び硬化被膜の導電性の点から平均粒径0.1〜30μmであることが望ましい。しかし粒径100nmより小さい超微粉末が少量存在すると、より導電性が向上する傾向があるので好ましい。
導電性金属粉末の形状にも制限はなく、球状、フレーク状、樹枝状、繊維状等種々の形状のものが、目的、塗布方法、要求特性に応じて使用される。
導電性金属粉末は、脂肪酸や脂肪酸の酸無水物(以下「脂肪酸類」と言う。)で表面処理されていてもよい。脂肪酸類としては、例えば総炭素数が6〜24の脂肪酸やこれらの酸無水物が使用される。具体例には、オクチル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の飽和脂肪酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の不飽和脂肪酸、ネオノナン酸、ネオデカン酸等の三級脂肪酸、アジピン酸、ピメリン酸、アルキル置換コハク酸、水素添加フタル酸等の多価カルボン酸や、これらの酸無水物等が金属粉末との付着性、及び分散性向上効果の点から好ましい。
本発明で使用される有機リン酸系界面活性剤は、酸性基を有するリン酸エステル型のもので、かつアミン価を有しないものである。このような界面活性剤としては、例えばビックケミー社製Disperbyk110、Disperbyk111、Disperbyk102、楠本化成社製Disperlon DA-375、Disperlon PW-36などが好ましく使用される。これらのリン酸系界面活性剤は、酸価が10〜130mgKOH/gの範囲で、かつアミン価がほぼ0である。これらは予め金属粉末に表面処理して用いても良い。
これらのリン酸系界面活性剤を添加することにより、前記組成のメラミン樹脂とシリコーン変性エポキシ樹脂をベースとする導電性ペーストの動的粘弾性特性が大きく変化して印刷時の流動性が改善され、スクリーン印刷性が極めて良好になる。また、硬化後、緻密で空隙が少なく、水分やガス等を透過させにくい導電性被膜が形成され、また更に導電性も向上する。
前記界面活性剤がこのような効果を奏する理由は定かではないが、該界面活性剤の末端のリン酸系の酸性基が銀等の導電性金属粉末に作用し、付着ないし被覆することによって粉末の分散性やリーフィング性を改善するとともに、レオロジー特性を適正に調節するものと考えられる。他の界面活性剤は、たとえ酸性基を有していてもリン酸系以外ではこのような効果はない。また、リン酸系界面活性剤でもアミン価を有するものは効果がないが、これは塩基がリン酸系界面活性剤の前述のような効果を阻害するためと考えられる。
リン酸系界面活性剤の配合量は、導電性金属粉末100重量部に対して0.05〜2.0重量部であることが好ましい。0.05重量部より少ないと前記効果が顕著でなく、また2.0重量部を越えると耐久性が低下する傾向がある。好ましくは、導電性金属粉末100重量部に対して0.1〜1.5重量部の範囲である。
本発明の導電性ペーストには、粘度調整剤として脂肪酸アマイドを添加することが好ましい。導電性粉末の沈降分離を抑制し、分散安定性の優れたペーストとするためには、ペーストの粘度を高める必要があるが、そのために溶剤の量を減らし樹脂の濃度を高くすると、メラミン樹脂とシリコーン変性エポキシ樹脂を主成分とする本発明のペーストでは、反応性が高くなってゲル化しやすく、保存安定性が低下する。しかし、脂肪酸アマイドを添加することによって、ペースト中の熱硬化性樹脂の濃度を必要以上に高めることなく増粘させることができ、このため保存安定性を損なうことなく分散性を向上させ、またチクソトロピー性を適正に調整することができる。しかも、脂肪酸アマイドは極めて少量で前記効果を奏するため、導電性や耐久性を損なわないので好ましい。脂肪酸アマイドの添加量は、導電性金属粉末100重量部に対して純アマイド量で0.01〜0.3重量部程度が好ましい。0.01重量部より少ないと効果が顕著でなく、また0.3重量部を越えると、硬化被膜の導電性や耐久性が低下することがある。
脂肪酸アマイドとしては限定されないが、例えば楠本化成社製 Disparlon6900、花王社製脂肪酸アマイドS、脂肪酸アマイドT、脂肪酸アマイドO-N、脂肪酸アマイドE、日本化成社製ダイヤミッド200、ダイヤミッドO‐200、ダイヤミッドY、ダイヤミッドL‐200、ダイヤミッドH、ニッカアマイドS、ニッカアマイド、ビスアマイドLA、スリパックスO、スリパックスE、スリパックスZOA、スリパックスZHS、スリパックスZHO、ライオン・アクゾ社製アーモスリップCD、アーモスリップHTパウダー、アーモスリップCPH、アーモスリップCPパウダー、アーモスリップE等が挙げられる。
本発明の導電性ペーストには、上記成分のほか、更に通常必要に応じて添加されることのある溶剤、硬化剤、硬化促進剤、硬化触媒等を適宜配合することができる。
樹脂が常温で液状の場合は、溶剤を用いることは必須ではないが、必要に応じて粘度や塗布性等を調節するために溶剤が配合される。溶剤としては、メラミン樹脂やシリコーン変性エポキシ樹脂を溶解するものであれば制限はなく、アルコール系溶剤、エステル系溶剤、エーテル系溶剤、ケトン系溶剤、炭化水素系溶剤、脂肪酸系溶剤、反応性希釈剤等、公知のものが使用される。具体的には、例えばベンゼン、トルエン、ヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチルカルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテート、ブチルカルビトール、ブチルセロソルブ、ブチルセロソルブアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、イソホロン、ターピネオール等の有機溶剤が挙げられるが、これらに限定されない。
硬化触媒としては、第三アミン系の触媒や、酸触媒、光触媒などが挙げられるが、メラミン樹脂とシリコーン変性エポキシ樹脂の硬化を促進し、硬化温度を低下させるためには、酸触媒が好ましく用いられる。このような酸触媒としては、例えば、スルホン酸系のKing社製Nacure2500、5225、x49-110、3525、4167、155、1051、5076、サンアプロ社製U-CAT SA506、オクチル酸系のサンアプロ社製U-CAT SA102 、 蟻酸系のサンアプロ製U-CAT SA603、フタル酸系のサンアプロ社製U-CAT SA810などが使用される。
本発明の導電性ペーストは、前記の成分を、常法に従って混合し、ロールミル等を用いて均一に分散させてペースト状、インク状または塗料状とすることにより製造される。
本発明の導電性ペーストは、スクリーン印刷、転写印刷、ディッピング、刷毛塗り、ディスペンサーを用いた塗布等、種々の手段で、種々の基体に塗布することができる。基体上に塗布された導電性ペーストを、公知の方法で加熱処理して樹脂を硬化させることにより、導電性被膜が得られる。最適な硬化条件は、樹脂配合や硬化剤によっても異なるが、通常100〜300℃程度、好ましくは200℃以下の温度で、数十秒〜2時間程度で硬化処理を行う。本発明の導電性ペーストは、150℃未満の硬化温度でも良好な導電性被膜を形成し得る。
本発明の導電性ペーストは、様々な用途に使用することができる。代表的な用途としては、プリント回路基板のジャンパー回路やスルーホール導体、アディティブ回路、タッチパネルの導体回路、タンタルコンデンサの電極、フィルムコンデンサの電極、抵抗端子、太陽電池の電極、チップ型セラミック電子部品の外部電極や内部電極等の形成、電磁波シールドや導電性接着剤としての使用等が挙げられる。特に、極めて低温での硬化が可能であることから耐熱性の低い樹脂基板やアモルファスシリコン、また、導電性高分子や有機EL等の材料を含むデバイスにも適用することが可能である。また、緻密で極めて高い導電性を示す硬化被膜を形成できるので、電子部品の電極材料、特にタンタルコンデンサやデカップリング回路用コンデンサ等の電子部品の電極を形成するのにも適している。
(予備実験1)
導電性金属粉末を含まない樹脂溶液について、メラミン樹脂とシリコーン変性エポキシ樹脂の混合比率と低温硬化性の関係を調べた。
メラミン樹脂としてブチル化メラミン樹脂溶液(三井化学社製ユーバン20SE60、樹脂固形分60%)、エポキシ樹脂としてビスフェノールA型エポキシ樹脂を末端にメトキシ基を有するメチルフェニル系シリコーンアルコキシオリゴマーで変性したシリコーン変性エポキシ樹脂の溶液(固形分60%)を30:70〜100:0の範囲の重量比率で混合し、更に樹脂固形分の合計100重量部に対してスルホン酸系の硬化触媒(King社製Nacure5225)を10重量部混合して樹脂溶液を得た。各溶液を、ドクターブレード法により70mm×5mmのラインパターンでPETフィルム上に塗布し、乾燥器中で125℃で30分間加熱して塗膜を乾燥、硬化させた。硬化した被膜をPETフィルムから剥がし、試料とした。電子天秤で各試料の重量を測定した。次いで試験管に各試料を入れ、アセトンを加えて24時間浸漬した後、試料を取り出し、十分乾燥させた後重量を測定し、残存率(ゲル分率、%)を計算した。樹脂全量に対するメラミン樹脂の割合とゲル分率の関係を図1に示す。図1より、硬化温度125℃では、メラミン樹脂の割合が約60重量%以上でゲル分率が90%を越え、十分な硬化性を示すことがわかる。
導電性金属粉末として銀粉末を用いた導電性ペーストについて、メラミン樹脂とシリコーン変性エポキシ樹脂の混合比率と硬化被膜の比抵抗の関係を調べた。
銀粉末100重量部、ブチル化メラミン樹脂(三井化学社製ユーバン20SE60または21R、いずれも樹脂固形分60%)、もしくはエポキシ変性メラミン樹脂(三井化学社製ユーバン80S、樹脂固形分60%)と、予備実験1で使用したものと同じシリコーン変性エポキシ樹脂溶液とを種々の混合比率で混合した熱硬化性樹脂20重量部(樹脂固形分12重量部)、硬化触媒(King社製Nacure5225)2.0重量部、溶剤としてブチルカルビトールアセテートを混合し、3本ロールミルで混練して導電性ペーストを作製した。得られたペーストを、ガラス基板上に、硬化被膜の厚さが約20μmとなるように0.5mm×50mmのラインパターンにスクリーン印刷し、125℃、30分間の硬化条件で硬化させた。硬化被膜について、ケースレーインスツルメンツ社製デジタルマルチメーター2002を用いて抵抗値を、また表面粗さ計(東京精密社製Surfcom)を用いて厚さを測定し、これらの値から比抵抗(μΩ・cm)を求めた。
樹脂全量に対するメラミン樹脂の重量割合と比抵抗の関係を図2に示す。図2より、いずれもメラミン樹脂の割合がほぼ60重量%以上で抵抗値が極めて低くなり、更に約65重量%以上で抵抗値が最も低くかつほぼ一定となることがわかる。
予備実験2と同じペーストを、ドクターブレード法によりPETフィルム上に塗布し、125℃、30分間の硬化条件で硬化させた。硬化被膜をPETフィルムから剥がし、巾3mm×長さ20mmに切断し、新興社製万能引張圧縮試験機TCM−100を用いて被膜の引張強度(抗張力)を測定した。
樹脂全量に対するメラミン樹脂の重量割合と被膜強度の関係を図3に示す。図3より、メラミン樹脂の割合がほぼ50〜80重量%の範囲で極めて高い被膜強度を示すことがわかる。
平均粒径5.0μmのフレーク状銀粉末と平均粒径0.3μmの球状銀粉末を7:3の配合割合で混合した銀粉末100重量部に対し、樹脂固形量でそれぞれ、予備実験1で用いたものと同じメラミン樹脂7.35重量部、予備実験1で用いたものと同じシリコーン変性エポキシ樹脂3.15重量部を配合し、更に硬化触媒(King社製Nacure5225)1.75重量部、酸価が53mgKOH/gでありかつアミン価を有しないリン酸系界面活性剤A(ビックケミー社製Disperbyk110)0.35重量部、脂肪酸アマイドとして楠本化成社製Disparlon69000.3重量部(アマイド固形分で0.06重量部)、溶剤としてテルピネオール16重量部をそれぞれ加えて3本ロールミルで混練し、熱硬化性導電性ペーストを作製した。
得られた導電性ペーストを、ガラス基板上に、硬化被膜の厚さが約20μmとなるように、0.5mm×50mmのラインパターンにスクリーン印刷し、125℃、30分間の硬化条件で硬化させた。予備実験2と同様にして硬化被膜の比抵抗の値を求め、下記表1に示した。
同様に、ガラス基板上に導電性ペーストを、325ステンレスメッシュのスクリーン版を用いて硬化被膜の厚さが約20μmとなるように10mm×10mmパターンでスクリーン印刷し、125℃で30分間硬化させた試料について、スクリーン印刷性を評価し、また基板との接着強度試験及び耐久性試験を行った。試験方法及び各特性の評価方法は次のとおりである。
接着強度試験: 試料100個につきJIS K5400 6.15の碁盤目試験を行い、硬化被膜と基板との接着強度を測定した。100個中、全く剥離しなかったものの個数を表1に示した。
耐久性試験(沸水試験): 試料を沸騰水中に60分間浸漬した後、硬化被膜と基板との接着強度を、同様に碁盤目試験により測定した。試料100個中、全く剥離しなかったものの割合を表1に示した。
硬化被膜の緻密性は膜密度で評価した。導電性ぺーストをドクターブレード法でPETフィルム上に塗布し、125℃で30分間硬化させた後、硬化被膜をPETフィルムから剥がし、直径20mmのポンチで打抜いたものについて膜厚及び重量を測定し、その結果から膜密度(g/cm3)を算出して表1に示した。
ペーストの保存安定性は、導電性ペーストを1週間室温で放置し、ペーストの粘度変化率が0〜5%であったものを◎、5%超〜20%であったものを○、20%超〜50%であったものを△、50%超であったものを×として評価した。ペースト粘度はブルックフィールド社製E型粘度計で測定した。
樹脂、リン酸系界面活性剤、脂肪酸アマイド及び溶剤の配合量を表1の通りとする以外は実施例1と同様にして、熱硬化性導電性ペーストを調製した。実施例1と同様に諸特性を調べ、結果を表1に示した。
実施例1と同様にして、表1に示す通りの配合で熱硬化性導電性ペーストを調製し、特性を表1に示した。但し、リン酸系界面活性剤B、C、Dは下記の通りである。
B:ビックケミー社製Disperbyk111(酸価129mgKOH/g、アミン価0mgKOH/g)
C:楠本化成社製Disperlon PW-36(酸価55mgKOH/g、アミン価0mgKOH/g)
D:楠本化成社Disperlon DA-375(酸価14mgKOH/g、アミン価0mgKOH/g)
リン酸系界面活性剤Aを配合しない以外は実施例1と同様にし、熱硬化性導電性ペーストを作製した。同様に特性を調べ、結果を下記表2に示した。
表2に示す通りの配合とする以外は実施例1と同様にして、熱硬化性導電性ペーストを調製した。同様に特性を調べ、結果を表2に示した。但し、界面活性剤E〜Iは下記の通りである。
E:ビックケミー社製Disperbyk101 (酸価30mgKOH/g、アミン価14mgKOH/g リン酸系)
F:同Disperbyk180 (酸価95mgKOH/g、アミン価95mgKOH/g リン酸系)
G:楠本化成社製Disparlon 3600N(酸価25mgKOH/g、アミン価0mgKOH/g ポリエーテルエステル系)
H:ビックケミー社製Disperbyk108 (酸価0mgKOH/g、アミン価71mgKOH/g カルボン酸エステル系)
I:同Disperbyk112 (酸価0mgKOH/g、アミン価36mgKOH/g アクリル系共重合物)
シリコーン変性エポキシ樹脂に代えて、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製エピコート1001、樹脂固形分60%)を使用し、比較例10においては更にアクリル樹脂(三菱レーヨン社製ダイヤナール216、樹脂固形分40%)を配合し、表2に示す組成とする以外は実施例1と同様にし、熱硬化性導電性ペーストを作製した。同様に特性を調べ、結果を表2に示した。
シリコーン変性しないビスフェノールA型エポキシ樹脂を用いたペーストでは、沸水試験による接着強度の低下が大きく、リン酸系界面活性を添加した場合でも耐久性が低いことがわかる。
Claims (7)
- メラミン樹脂とシリコーン変性エポキシ樹脂とを主成分とする熱硬化性樹脂と、導電性金属粉末と、酸性基を有しアミン価を有しない有機リン酸系界面活性剤とを含み、かつメラミン樹脂とシリコーン変性エポキシ樹脂の合計量に対するメラミン樹脂の割合が60〜95重量%であることを特徴とする熱硬化型導電性ペースト。
- 100℃以上150℃未満の硬化温度で用いられることを特徴とする、請求項1に記載の熱硬化型導電性ペースト。
- 前記有機リン酸系界面活性剤の含有量が導電性金属粉末100重量部に対して0.05〜2.0重量部であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の熱硬化型導電性ペースト。
- メラミン樹脂とシリコーン変性エポキシ樹脂の合計量に対する前記メラミン樹脂の割合が65〜80重量%であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱硬化型導電性ペースト。
- 更に脂肪酸アマイドを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱硬化型導電性ペースト。
- 前記導電性金属粉末として、銀及び/又は銅を含む金属粉末を含有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の熱硬化型導電性ペースト。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱硬化型導電性ペーストを硬化することにより形成された導電性被膜。
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