JPH06295365A - タコグラフ - Google Patents

タコグラフ

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Publication number
JPH06295365A
JPH06295365A JP16666193A JP16666193A JPH06295365A JP H06295365 A JPH06295365 A JP H06295365A JP 16666193 A JP16666193 A JP 16666193A JP 16666193 A JP16666193 A JP 16666193A JP H06295365 A JPH06295365 A JP H06295365A
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JP
Japan
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speed
signal
voltage
potentiometer
voltage signal
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JP16666193A
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Inventor
Shigeru Hagiwara
茂 萩原
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サーボ機構による速度記録、速度指示にタイ
ミングを一致した(デジタル)速度情報の出力、デジタ
ル速度表示を可能にするタコグラフを提供する。 【構成】 速度センサ1からの走行信号の周波数に応じ
た大きさの信号をf−V変換回路3が発生する。直流モ
ータ6の駆動により速度記録機構Xが速度を記録し、速
度指示機構Yが速度を指示する。モータに連結されたポ
テンショメータ5が機構Xによる記録に対応した信号を
発生する。回路3が出力する信号に対応する車両の速度
を機構Xに記録させるように調整手段20が5からの信
号の大きさを調整できる。回路3からの信号と、20に
より調整した5からの信号とが印加されるモータ制御手
段4が、両者の差に相当する大きさの信号を出力してモ
ータを駆動する。20により調整した5からの信号を速
度信号として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーボ機構による駆動に
よって速度の記録を行うタコグラフに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のタコグラフとして、図6
に示す構成のものが一般に使用されていた。同図におい
て、1は車両の走行に伴って速度に応じた周波数の走行
信号を発生する速度センサである。速度センサ1が発生
する走行信号は、入力回路2によって波形整形などされ
た後周波数−電圧(f−V)変換回路3に入力され、こ
こで走行信号の周波数に応じた大きさの電圧信号に変換
される。
【0003】上記f−V変換回路3が出力する電圧信号
は差動増幅回路4の一方の入力に印加される。差動増幅
回路4の他方の入力には、一端が抵抗R1を介して電源
に、他端が抵抗R2を介してアースにそれぞれ接続され
たポテンショメータ5の可動接点が接続され、電源の電
圧VCCを抵抗R1及びR2並びにポテンショメータ5に
よって分圧した電圧が印加される。
【0004】上記差動増幅回路4はその両入力に印加さ
れている電圧の大小関係に応じその差に応じた電圧を出
力し、具体的には両入力電圧が等しいときの出力電圧を
中心に増減する電圧を出力し、この電圧信号によって直
流(DC)モータ6を回転駆動するモータ制御手段とし
て働く。DCモータ6は両入力電圧が等しいときの出力
電圧に対応する電圧信号を入力すると停止し、その増減
によって正逆転するような図示しない駆動回路を有す
る。
【0005】上記DCモータ6の回転軸には、図示しな
いチャート紙への速度記録を行う速度記録機構Xの記録
針(図示せず)と、図示しない文字板に付した速度目盛
と協動して速度表示を行う速度指示機構Yの指針(図示
せず)と、上記ポテンショメータ5の可動接点とが図示
しない連結機構を介して連結され、DCモータ6の回転
によって記録針、指針及びポテンショメータ5が駆動さ
れるようになっている。
【0006】上記速度センサ1、入力回路2、f−V変
換回路3、差動増幅回路4、ポテンショメータ5、抵抗
R1及びR2並びにDCモータ6がタコグラフを構成し
ていて、車両の走行によって速度センサ1が速度に応じ
た周波数の走行信号を発生すると、f−V変換回路3が
走行信号の周波数、すなわち速度に応じた大きさの電圧
信号を出力し、これを差動増幅回路4の一方の入力に印
加する。差動増幅回路4は、f−V変換回路4から入力
した車両速度に対応する電圧信号と、ポテンショメータ
5によって印加されている現在の速度記録及び速度指示
に対応する電圧との差に相当する、すなわち車両速度と
速度記録値及び指示値との差に相当する大きさの電圧信
号を出力し、この差が0になるようにDCモータ6を駆
動させる。
【0007】速度センサ1が所定の速度時に発生する走
行信号によってDCモータ6の回転軸に連動させた記録
針及び指針によって所定の速度をそれぞれ記録及び指示
させるためには、所定速度時に差動増幅回路4の一方に
入力される電圧信号と所定の速度を記録及び指示してい
るときにポテンショメータ5が発生する電圧信号とが等
しくなければならない。
【0008】しかし、実際には、ポテンショメータ5と
DCモータ6との連結や、ポテンショメータ5や抵抗R
1及びR2の抵抗値のバラツキなどによって、実際の速
度と記録及び指示された速度とが一致しないことがあ
る。そこで、f−V変換回路3に2個の可変抵抗VR1
及びVR2を設け、これらの可変抵抗VR1及びVR2
を調整することによって、f−V変換変換回路4が出力
している電圧信号のレベルを調整して実際の速度と記録
速度及び指示速度とを一致させることが行われている。
【0009】ところで最近、サーボ機構による記録針の
駆動によって速度記録を行うタコグラフにおいて、速度
記録と別個に速度のデジタル表示やデジタルデータの収
集を行うことが求められているが、これに対応して従来
考えられた例えば速度をデジタル表示するための構成
は、図示のように、速度センサ1からの走行信号を分岐
して入力回路11において波形整形してからマイクロコ
ンピュータ(CPU)12に入力し、CPU12におい
て単位時間内のパルス数或いはパルス周期によって速度
を計測し、この計測した速度のデジタルデータを図示し
ないデジタル表示器に送出して速度をデジタル表示させ
るようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
に、速度センサ1からの走行信号を分岐して別個に速度
記録と速度のデジタル表示とを行うようにしたものにお
いては、タコグラフの速度記録或いは速度指示と速度の
デジタル表示とが一致しないことが起こる。
【0011】これは、タコグラフでは、サーボ機構によ
る駆動によって速度の記録或いは指示を行っているため
速度センサからの走行信号に対して記録、指示が遅れが
生じ、また速度のデジタル表示でも、走行信号による速
度計測のためのデータ処理時間による遅れが生じ、両者
の遅れの間に大小が存在するためである。
【0012】サーボ機構による速度の記録或いは指示と
速度のデジタル表示とのタイミングを一致させるだけで
あれば、タコグラフにおける速度記録を直接反映してい
るポテンショメータ5が発生している電圧信号を取り出
して処理すればよいが、上述したようにポテンショメー
タ5とDCモータ6との連結や、ポテンショメータ5や
抵抗R1及びR2の抵抗値のバラツキなどによって、ポ
テンショメータ5が発生する電圧信号は速度情報として
使用することができない。
【0013】よって本発明は、上述した問題点に鑑み、
サーボ機構による速度記録にタイミングを一致した速度
情報を出力できるようにしたタコグラフを提供すること
を主たる目的としている。
【0014】また本発明は、サーボ機構による速度記録
及び速度指示にタイミングを一致した速度情報を出力で
きるようにしたタコグラフを提供することを他の目的と
している。
【0015】更に本発明は、サーボ機構による速度記録
及び速度指示にタイミングを一致した速度のデジタル情
報を出力できるようにしたタコグラフを提供することを
別の目的としている。
【0016】更にまた本発明は、サーボ機構による速度
記録及び速度指示にタイミングを一致したデジタル速度
表示をできるようにしたタコグラフを提供することを更
に他の目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記主たる目的を達成す
るため本発明により成されたタコグラフは、車両の速度
に応じた周波数の走行信号を発生する速度センサと、該
走行センサが発生する走行信号の周波数に応じた大きさ
の電圧信号を発生する周波数−電圧変換回路と、直流モ
ータと、該直流モータによって駆動され速度を記録する
速度記録機構と、該直流モータの出力軸に連結され前記
速度記録機構による記録に対応した電圧信号を発生する
ポテンショメータと、前記周波数−電圧変換回路が出力
する電圧信号に対応する車両の速度を前記速度記録機構
に記録させるように前記ポテンショメータが発生する電
圧信号の大きさを調整する調整手段と、前記周波数−電
圧変換回路が出力する電圧信号が一方の入力に、前記調
整手段により調整した前記ポテンショメータからの電圧
信号が他方の入力にそれぞれ印加され、前記両電圧信号
の大小関係によって前記直流モータを正逆転又は停止さ
せる信号を出力するモータ制御手段とを備え、前記調整
手段により調整した前記ポテンショメータからの電圧信
号を速度信号として出力するようにしたことを特徴とし
ている。
【0018】上記他の目的を達成するため本発明により
成されたタコグラフは、前記直流モータにより駆動され
速度を指示する速度指示機構を備えることを特徴として
いる。
【0019】上記別の目的を達成するため本発明により
成されたタコグラフは、前記調整手段により調整した前
記ポテンショメータからの電圧信号をデジタル信号に変
換し、速度信号として出力するアナログ−デジタル変換
回路を備えることを特徴としている。
【0020】上記更に他の目的を達成するため本発明に
より成されたタコグラフは、前記アナログ−デジタル変
換回路によりデジタル信号に変換された速度信号を入力
して速度をデジタル表示する速度デジタル表示手段を備
えることを特徴としている。
【0021】また、主たる目的を達成するため本発明に
より成されたタコグラフは、車両の速度に応じた周波数
の走行信号を発生する速度センサと、該走行センサが発
生する走行信号の周波数に応じた大きさの電圧信号を発
生する周波数−電圧変換回路と、直流モータと、該直流
モータによって駆動され速度を表示する速度表示機構
と、該直流モータの出力軸に連結されたポテンショメー
タと、該ポテンショメータの両端と電源の正負との間に
それぞれ接続され抵抗で構成する電圧印加回路と、前記
周波数−電圧変換回路が出力する電圧信号が一方の入力
に、前記ポテンショメータの可動接点からの電圧信号が
他方の入力にそれぞれ印加され、前記両電圧信号の大小
関係によって前記直流モータを正逆転又は停止させる信
号を出力するモータ制御手段とを備えるとともに、前記
ポテンショメータの両端及び可動接点からそれぞれ引き
出された電圧をデジタル信号に変換するアナログ−デジ
タル変換回路と、該アナログ−デジタル変換回路の出力
信号を入力し演算してポテンショメータの回動角を算出
し、更に該回動角に対応する速度として表示するデジタ
ル表示手段とを備えることを特徴としている。
【0022】また、車両の速度に応じた周波数の走行信
号を発生する速度センサと、該速度センサが発生する走
行信号に基づいて速度を算出する速度算出手段と、該速
度算出手段で算出された速度値をアナログ値に変換する
ディジタルアナログ変換器と、直流モータと、該直流モ
ータによって駆動され速度を記録する速度記録機構と、
該直流モータの出力軸に連結され前記速度記録機構によ
る記録に対応した電圧信号を発生するポテンショメータ
と、前記アナログディジタル変換器が出力する電圧信号
に対応する車両の速度を前記速度記録機構に記録させる
ように前記ポテンショメータが発生する電圧信号の大き
さを調整する調整手段と、前記アナログディジタル変換
器が出力する電圧信号が一方の入力に、前記調整手段に
より調整した前記ポテンショメータからの電圧信号が他
の入力にそれぞれ印加され、前記両電圧信号の大小関係
によって前記直流モータを正逆転又は停止させる信号を
出力するモータ制御手段と、前記速度算出手段で算出し
た速度値を出力する出力手段と、を備える。
【0023】
【作用】上記主たる目的を達成するため成された構成に
おいて、走行センサが発生する走行信号の周波数に応じ
た大きさの電圧信号を周波数−電圧変換回路が発生し、
速度を記録する速度記録機構を駆動する直流モータの出
力軸に連結されポテンショメータが速度記録機構による
記録に対応した電圧信号を発生する。
【0024】周波数−電圧変換回路が出力する電圧信号
に対応する車両の速度を速度記録機構に記録させるよう
に調整手段がポテンショメータの発生する電圧信号の大
きさを調整する。
【0025】モータ制御手段が、その一方の入力に印加
される周波数−電圧変換回路からの電圧信号と、他方の
入力に印加される調整手段により調整したポテンショメ
ータからの電圧信号との大小関係によって直流モータを
正逆転又は停止させる。調整手段によって調整したポテ
ンショメータからの電圧信号を速度信号として出力す
る。
【0026】速度信号として出力される電圧信号は速度
記録機構による速度記録に対応したポテンショメータか
らの電圧信号に基づいて得られたものであるので、速度
信号とタコグラフの速度記録とのタイミングが一致する
ようになる。
【0027】上記他の目的を達成するため成された構成
において、速度信号として出力される電圧信号は速度記
録機構による速度記録及び速度指示機構による速度指示
に対応したポテンショメータからの電圧信号に基づいて
得られたものであるので、速度信号とタコグラフの速度
記録及び速度指示とのタイミングが一致するようにな
る。
【0028】上記他の目的を達成するため成された構成
において、調整手段によって調整した電圧信号を変換し
て速度信号としてアナログ−デジタル変換回路が出力す
るデジタル信号は、速度記録機構による速度記録及び速
度指示機構による速度指示に対応したポテンショメータ
からの電圧信号に基づいて得られたものであるので、速
度のデジタル信号とタコグラフの速度記録及び速度指示
とのタイミングが一致するようになる。
【0029】上記更に他の目的を達成するため成された
構成において、速度デジタル表示手段がデジタル表示を
行うデジタル信号は、速度記録機構による速度記録及び
速度指示機構による速度指示に対応したポテンショメー
タからの電圧信号をアナログ−デジタル変換回路が変換
したものであるでの、速度のデジタル表示とタコグラフ
の速度記録及び速度指示とのタイミングが一致するよう
になる。
【0030】また、上記主たる目的を達成するため成さ
れた構成において、走行センサが発生する走行信号の周
波数に応じた大きさの電圧信号を周波数−電圧変換回路
が発生して、モータ制御手段の一方の入力に印加され、
モータ制御手段の他方の入力には直流モータの出力軸に
連結されたポテンショメータの可動接点からの電圧信号
が印加される。ポテンショメータの両端と電源の正負と
の間にそれぞれ抵抗で構成する電圧印加回路が接続され
ているので、モータ制御手段は両入力電圧信号の大小関
係によって前記直流モータを正逆転又は停止させる信号
を出力して直流モータを駆動し両入力電圧信号が一致し
た点で停止させる。この位置で、直流モータによって駆
動される速度表示機構が速度を表示する。
【0031】また、前記ポテンショメータの両端及び可
動接点からそれぞれ引き出された電圧はアナログ−デジ
タル変換回路によってデジタル信号に変換され、更にこ
のデジタル信号はデジタル表示手段により演算されてポ
テンショメータの回動角として算出し、更に該回動角に
対応する速度としてデジタル表示される。また、速度算
出手段は、速度センサが発生する走行信号に基づいて車
両が走行している速度を算出する。
【0032】速度算出手段が算出した速度はディジタル
アナログ変換器でアナログ信号に変換されてモータ制御
手段の入力端子に入力する。アナログ信号に変換された
速度信号がモータ制御手段に入力されると、モータ制御
手段はモータの制御を開始し、調整手段のポテンショメ
ータより発生する電圧がアナログ変換された速度信号と
等しくなるようモータを回転させて停止する。
【0033】モータが回転することによって、モータの
軸と連結された速度記録機構に速度を記録する。また、
速度算出手段で算出された速度は、前記ディジタルアナ
ログ変換器に出力すると共に出力手段によってディジタ
ル値の速度信号を外部に出力する。この出力されたディ
ジタル値の速度信号は、速度表示器に入力され速度の表
示が行なわれる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図面に基づい
て説明する。図1は本発明によるタコグラフの第1の実
施例を示し、同図において図6について上述した従来の
ものと同等の部分には同一の符号を付しその詳細な説明
を省略する。
【0035】図1において、入力回路2とモータ制御手
段としての差動増幅回路4との間に設けられた周波数−
電圧変換回路13は、入力回路2によって波形整形など
された速度センサ1からの走行信号を周波数に応じた所
定の大きさの電圧信号に変換して出力し、従来のタコグ
ラフが備えていた電圧信号を調整するための可変抵抗を
もっておらず、所定の車両の速度に対応した所定の大き
さの電圧信号を出力する。
【0036】DCモータ6に連動して可動接点が移動さ
れて発生する電圧信号が変化させるポテンショメータ5
と差動増幅回路4との間には、ポテンショメータ5が発
生する電圧信号の大きさを調整するための調整回路20
が設けられている。調整回路20は、演算増幅回路OP
と抵抗R11及びR12と可変抵抗VR11及びVR1
2とから構成さており、演算増幅回路OPの非反転入力
にはポテンショメータ5可動接点が、出力と反転入力と
の間には帰還抵抗としての可変抵抗VR11が、反転入
力とアースとの間には抵抗R11が、出力とアースとの
間には抵抗R12及び可変抵抗VR12の直列回路がそ
れぞれ接続されている。そして、抵抗R12及び可変抵
抗VR12の相互接続点が、差動増幅回路4の他方の入
力に接続されると共に、相互接続点に得られる電圧信号
を速度信号として出力する出力端子OUTに接続されて
いる。
【0037】演算増幅回路OPは、非反転入力の電圧を
1 、出力の電圧をv0 とすると、v0 =(1+VR1
1/R11)・v1 なる電圧信号を出力し、可変抵抗V
R11の調整によってv0 を調節することができる。ま
た、この電圧v0 を抵抗R12及び可変抵抗VR12に
よって分圧された大きさの電圧信号が調整回路20から
出力されるようになっていて、可変抵抗VR12の調整
によって差動増幅回路4の他方の入力に印加される電圧
信号の大きさが調節される。
【0038】よって、任意の車両速度においてf−V変
換回路13が出力する電圧信号の大きさと調整回路20
が出力する電圧信号とが等しくなり、かつ車両速度とサ
ーボ機構による速度記録又は速度指示とが等しくなるよ
うに、調整回路20において可変抵抗VR11及びVR
12を調整することによって、出力端子OUTにはf−
V変換回路13から出力される電圧信号に等しい電圧信
号からなる速度信号が得られる。
【0039】出力端子OUTにはアナログ−デジタル
(A/D)変換回路21が接続され、ここでf−V変換
回路13から出力される電圧信号に等しいアナログ電圧
信号をデジタル信号に変換することによって、その出力
に速度のデジタルデータが得られる。この速度デジタル
データはCPU22に入力されて速度のデジタル表示デ
ータに変換され、このデジタル表示データは更に図示し
ないデジタル表示器に供給されて、速度がデジタル表示
される。このために、CPU22内のメモリには入力し
た速度のデジタルデータを速度のデジタル表示データに
変換するための変換データテーブルが格納されている。
【0040】上述の実施例では、調整回路20からの電
圧信号を出力する出力端子OUTが設けられているが、
これを省略してA/D変換回路21を直接接続するよう
にし、A/D変換回路21の出力に出力端子を設け、A
/D変換回路21までをタコグラフのケーシングに内蔵
しておき、このタコグラフにCPU22やデジタル表示
器などを内蔵したデジタル速度計を接続して、タコグラ
フを車載した車両にこれと並設して設けるようにしても
よい。
【0041】また、調整回路20の出力にA/D変換回
路21及びCPU22を介してデジタル表示器を接続
し、これらをタコグラフのケーシングに内蔵してタコグ
ラフの速度表示を指針式に代えてデジタルで行うように
してもよい。
【0042】更に、実施例では、調整回路20からの電
圧信号によって速度のデジタル表示を行う例を示してい
るが、速度のデジタル表示に代え、速度のアナログ表示
や速度のデジタルデータの収集、並びに速度のデジタル
データの処理による各種の制御に利用することも可能で
ある。
【0043】なお、図示実施例では、モータ制御手段と
して、両入力電圧が等しいときの出力電圧を中心に増減
する電圧を出力する差動増幅回路4を使用しているが、
正負電源を得られる場合には、両入力電圧の大小関係に
よって極性が反転する偏差信号を出力するような回路構
成を採用することも可能である。
【0044】次に、本発明の第2の実施例を図面に基づ
いて説明する。図2は本発明によるタコグラフの第2の
実施例を示し、同図において図6について上述した従来
のものと同等の部分には同一の符号を付しその詳細な説
明を省略する。
【0045】図2に示すように、本発明実施例のタコグ
ラフが図6に示す従来のタコグラフと異なる点は、ポテ
ンショメータ5の両端及び可動接点からそれぞれ引き出
された電圧をバッファ回路31,31,31を介してア
ナログ−デジタル変換回路32によりデジタル信号に変
換し、更にこのアナログ−デジタル変換回路の出力信号
を、CPU33を構成要素とするデジタル表示手段に入
力し演算してポテンショメータ5の回動角を算出し、該
回動角に対応する速度としてデジタル表示した点であ
る。
【0046】図2に示すように、ポテンショメータ5の
可動接点の電圧をVPOT 、ポテンショメータ5の両端の
うち電位が高い方の電圧をV2 、電位が低い方の電圧を
1とする。なお、ポテンショメータ5の両端と電源V
DD及びアースとの間には、従来と同様、それぞれ抵抗R
1 ,R2 で構成する電圧印加回路が取り付けられてい
る。この状態で、ポテンショメータ5の可動接点の電圧
をVPOT 及びポテンショメータ5の両端の両端の電圧V
2 ,V1 を取り出した場合、タコグラフの速度表示位置
に対応するポテンショメータ5の位置角度θは、図3に
示すポテンショメータ5の特性より、 θ=360×(VPOT −V1 )/(V2 −V1 )・・・・・・ にて求められる。
【0047】VPOT ,V2 ,V1 をR1 ,R2 ,R3
DDで現し式に代入すると、式の右辺から誤差の要
因であるR1 ,R2 ,R3 ,VDDが全て消去される。し
たがって、VPOT ,V2 ,V1 をそれぞれ出力し、A/
D変換した後、CPU33で演算することにより、タコ
グラフの速度表示機構で示す速度指示や記録位置と同じ
ものが精度よく得られ、そのデータによりデジタル表示
をすることによりタコグラフとタイミングの一致したデ
ジタル表示が得られる。
【0048】次に本発明の第3の実施例を図4および5
を参照して説明する。図4は第3の実施例の構成図、図
5は同実施のプロセッサが行なう動作フローチャートで
ある。図4において、速度センサ1、差動増幅回路4、
ポテンショメータ5、DCモータ6、速度記録機構Xお
よび速度指示機構Yについては図6の従来例で説明した
通りであり、またその動作も従来例で説明したとおりで
ある。
【0049】また、40は速度を算出するためのプロセ
ッサであり、図示しないメモリに記録されたプログラム
によって速度センサ1より入力されるパルスの周期を計
測するパルス周期計測部40a,パルス周期計測部40
aで計測された周期を記録するデータ記録部40b、お
よびデータ記録部40bに記録されているデータより速
度を算出する速度算出部40cで構成されている。
【0050】41は速度算出部40cで算出された速度
のディジタル値をアナログ値に変換するディジタルアナ
ログ変換器、42は速度算出部40cで算出された速度
を外部に出力するインタフェース(I/O)、43は速
度センサ1より発生するパルスをCPU40に入力させ
るためのI/Oである。
【0051】つぎに、図5を参照して、第3の実施例の
動作を説明する。速度センサ1よりは車両の速度が速く
なると周期の短い、また速度が遅いと周期の長いパルス
が出力され、I/O43を介してCPU40に入力され
る。処理S1では、パルス周期計測部40aは、I/O
43を介して入力されるパルスが“0”から“1”に変
化したか否かを判定し、判定結果がNOならば“1”に
変化するまで待つ。
【0052】処理S2では、パルス周期計測部40a
は、図示しない時間を計測するカウンタAの時間計測を
停止し、もう一方のカウンタBの時間計測を開始する。
なお、処理S1で次に“0”から“1”に変化したと判
定されたときはカウンタBを停止し、カウンタAは時間
の計測を開始し、交互に繰り返される。
【0053】処理S3では、データに記録部40bは、
図示しないN個のバッファメモリの中の最も古いデータ
が記録されているメモリに処理S2で計測された時間カ
ウンタA(またはB)の計測値でもって書換える。処理
S4では、速度算出部40cは、データ記録部40bの
N個のバッファメモリに記録されている計測値の平均値
i を算出する。
【0054】処理S5では、速度算出部40cは、処理
S4で算出されたN個のパルス周期の平均値Ti で、定
数αを乗算して速度Vを算出する。定数αは、速度セン
サ1が連接されているトランスミッションが1回転する
間に発生するパルス数および車両のタイヤの径によって
異なり、予め、これらの値に対応した定数が速度算出部
40cに格納されている。
【0055】処理S6では、速度算出部40cは、処理
S5で算出された速度VをD/A41およびI/O42
に出力して処理S1に移り、処理S1〜S6が繰り返さ
れる。なお、処理S4で入力パルスの周期をN個記録
し、N個の記録値の平均値をパルスの周期Ti とする理
由は、処理S5で算出される速度Vの算出値をスムージ
ングするためである。
【0056】算出された速度VはD/A41でアナログ
値に変換され、従来例で説明したように差動増幅回路4
を介して速度記録機構Xで速度の記録および速度指示機
構Yで速度が指示される。また、I/O42を介して出
力された速度VはCPU12によって図示しない速度表
示器に速度を表示する。
【0057】したがって、速度記録機構Xでの速度の記
録、速度指示機構Yでの速度の指示、および速度表示器
での速度の表示は皆一致する。以上、本発明の一実施例
について説明したが、本発明はこの実施例に限定される
ものではなく、その発明の趣旨に従った各種変形が可能
である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、速
度信号として出力される電圧信号が速度記録機構による
速度記録に対応したポテンショメータからの電圧信号に
基づいて得られたものであるので、速度信号とタコグラ
フの速度記録とのタイミングを一致させることができ
る。
【0059】また、速度信号として出力される電圧信号
が速度記録機構による速度記録及び速度指示機構による
速度指示に対応したポテンショメータからの電圧信号に
基づいて得られたものであるので、速度信号とタコグラ
フの速度記録及び速度指示とのタイミングを一致させる
ことができる。
【0060】更に、調整手段によって調整した電圧信号
を変換して速度信号として出力するデジタル信号が速度
記録機構による速度記録及び速度指示機構による速度指
示に対応したポテンショメータからの電圧信号に基づい
て得られたものであるので、速度のデジタル信号とタコ
グラフの速度記録及び速度指示とのタイミングを一致さ
せることができる。
【0061】更にまた、デジタル表示を行うデジタル信
号が速度記録機構による速度記録及び速度指示機構によ
る速度指示に対応したポテンショメータからの電圧信号
を変換したものであるでの、速度のデジタル表示とタコ
グラフの速度記録及び速度指示とのタイミングを一致さ
せることができる。
【0062】また、デジタル表示を行うデジタル信号が
ポテンショメータの両端及び可動接点の電圧信号を取り
出して変換したものであるので、速度のデジタル表示と
タコグラフの速度記録及び速度指示とのタイミングを一
致させることができる。
【0063】また、速度センサより発生する走行信号よ
り車両が走行する速度を算出し、算出した速度値をディ
ジタルアナログ変換器でアナログ信号に変換して速度記
録機構に速度を記録させるためのモータ制御手段に入力
し、一方ディジタルとアナログ変換器に入力したと同一
の算出された速度信号は出力部を介して外部に出力する
ようにしたので、サーボ機構による速度記録と一致した
速度情報を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタコグラフの第1の実施例を示す
図である。
【図2】本発明によるタコグラフの第2の実施例を示す
図である。
【図3】ポテンショメータの特性を示す図である。
【図4】本発明によるタコグラフの第3の実施例を示す
図である。
【図5】第3の実施例の動作フローチャートである。
【図6】従来のタコグラフの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 速度センサ 4 モータ制御手段(差動増幅回路) 5 ポテンショメータ 6 直流モータ(DCモータ) X 速度記録機構 Y 速度指示機構 13 周波数−電圧変換回路 20 調整手段(調整回路) 21 アナログ−デジタル変換回路 31 バッファ回路 32 アナログ−デジタル変換回路 33,40 プロセッサ(CPU) 40a パルス周期計測部 40b データ記録部 40c 速度算出部 41 ディジタルアナログ変換器(D/A) 42,43 インターフェース(I/O)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の速度に応じた周波数の走行信号を
    発生する速度センサと、 該走行センサが発生する走行信号の周波数に応じた大き
    さの電圧信号を発生する周波数−電圧変換回路と、 直流モータと、 該直流モータによって駆動され速度を記録する速度記録
    機構と、 該直流モータの出力軸に連結され前記速度記録機構によ
    る記録に対応した電圧信号を発生するポテンショメータ
    と、 前記周波数−電圧変換回路が出力する電圧信号に対応す
    る車両の速度を前記速度記録機構に記録させるように前
    記ポテンショメータが発生する電圧信号の大きさを調整
    する調整手段と、 前記周波数−電圧変換回路が出力する電圧信号が一方の
    入力に、前記調整手段により調整した前記ポテンショメ
    ータからの電圧信号が他方の入力にそれぞれ印加され、
    前記両電圧信号の大小関係によって前記直流モータを正
    逆転又は停止させる信号を出力するモータ制御手段とを
    備え、 前記調整手段により調整した前記ポテンショメータから
    の電圧信号を速度信号として出力するようにしたことを
    特徴とするタコグラフ。
  2. 【請求項2】 前記直流モータにより駆動され速度を指
    示する速度指示機構を備えることを特徴とする請求項1
    記載のタコグラフ。
  3. 【請求項3】 前記調整手段により調整した前記ポテン
    ショメータからの電圧信号をデジタル信号に変換し、速
    度信号として出力するアナログ−デジタル変換回路を備
    えることを特徴とする請求項1又は2記載のタコグラ
    フ。
  4. 【請求項4】 前記アナログ−デジタル変換回路により
    デジタル信号に変換された速度信号を入力して速度をデ
    ジタル表示する速度デジタル表示手段を備えることを特
    徴とする請求項3記載のタコグラフ。
  5. 【請求項5】 車両の速度に応じた周波数の走行信号を
    発生する速度センサと、 該走行センサが発生する走行信号の周波数に応じた大き
    さの電圧信号を発生する周波数−電圧変換回路と、 直流モータと、 該直流モータによって駆動され速度を表示する速度表示
    機構と、 該直流モータの出力軸に連結されたポテンショメータ
    と、 該ポテンショメータの両端と電源の正負との間にそれぞ
    れ接続され抵抗で構成する電圧印加回路と、 前記周波数−電圧変換回路が出力する電圧信号が一方の
    入力に、前記ポテンショメータの可動接点からの電圧信
    号が他方の入力にそれぞれ印加され、前記両電圧信号の
    大小関係によって前記直流モータを正逆転又は停止させ
    る信号を出力するモータ制御手段とを備えるとともに、 前記ポテンショメータの両端及び可動接点からそれぞれ
    引き出された電圧をデジタル信号に変換するアナログ−
    デジタル変換回路と、 該アナログ−デジタル変換回路の出力信号を入力し演算
    してポテンショメータの回動角を算出し、更に該回動角
    に対応する速度として表示するデジタル表示手段とを備
    えることを特徴とするタコグラフ。
  6. 【請求項6】 車両の速度に応じた周波数の走行信号を
    発生する速度センサと、 該速度センサが発生する走行信号に基づいて速度を算出
    する速度算出手段と、 該速度算出手段で算出された速度値をアナログ値に変換
    するディジタルアナログ変換器と、 直流モータと、 該直流モータによって駆動され速度を記録する速度記録
    機構と、 該直流モータの出力軸に連結され前記速度記録機構によ
    る記録に対応した電圧信号を発生するポテンショメータ
    と、 前記アナログディジタル変換器が出力する電圧信号に対
    応する車両の速度を前記速度記録機構に記録させるよう
    に前記ポテンショメータが発生する電圧信号の大きさを
    調整する調整手段と、 前記アナログディジタル変換器が出力する電圧信号が一
    方の入力に、前記調整手段により調整した前記ポテンシ
    ョメータからの電圧信号が他の入力にそれぞれ印加さ
    れ、前記両電圧信号の大小関係によって前記直流モータ
    を正逆転又は停止させる信号を出力するモータ制御手段
    と、 前記速度算出手段で算出した速度値を出力する出力手段
    と、を備えたことを特徴とするタコグラフ。
JP16666193A 1992-10-01 1993-07-06 タコグラフ Withdrawn JPH06295365A (ja)

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JP2273493 1993-02-10
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