JPH06295040A - カラー写真画像形成方法 - Google Patents

カラー写真画像形成方法

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JPH06295040A
JPH06295040A JP8346693A JP8346693A JPH06295040A JP H06295040 A JPH06295040 A JP H06295040A JP 8346693 A JP8346693 A JP 8346693A JP 8346693 A JP8346693 A JP 8346693A JP H06295040 A JPH06295040 A JP H06295040A
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JP
Japan
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color
layer
sensitive
color photographic
silver halide
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Application number
JP8346693A
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English (en)
Inventor
Katsuya Yabuuchi
克也 籔内
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント時の生産性が良好で、色再現性にお
いて、色相を変えることなく、色純度の向上したカラー
プリントを得ることができるカラー写真画像形成方法を
提供する。 【構成】 (1) 撮影用カラー写真感光材料中の緑感性ハ
ロゲン化銀乳剤層と、プリント用カラー写真感光材料中
のマゼンタ発色層に、下記一般式[M−1]で表される
化合物のうちから選ばれる少なくとも一種のマゼンタカ
プラーを含有させる。 (2) 現像処理済撮影用カラー写真感光材料中の青感性ハ
ロゲン化銀乳剤層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感
性ハロゲン化銀乳剤層の最低濃度を0.20以下とする。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー写真画像形成方
法に関し、更に詳しくは、色再現性に優れ、生産性の高
いカラー写真画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハロゲン化銀多層カラー写真感光
材料の高画質化は著しい。即ち、近年のカラー写真感光
材料にあっては、画質の三つの大きな要素である粒状
性、鮮鋭性、色再現性のいずれもがかなり高いレベルに
なっている。例えば、一般のカラー写真についても、ユ
ーザーが手にするカラープリントでは、通常大きな不満
がないものと思われている。
【0003】しかしながら、上記三つの画質要素の中で
も、特に色再現性については、プリントの拡大倍率に関
係なく、仕上がりのプリント品質に影響を与えるため、
さらなる向上が望まれている。中でも、赤色再現に対す
る人間の期待は大きく、期待した色よりも濁って再現さ
れてしまいユーザーを失望させる事も少なくなかった。
【0004】色再現性にかかわる大きな因子として、分
光感度分布と層間効果(インターイメージ効果)があ
る。
【0005】インターイメージ効果については、次のよ
うなことが知られている。即ち、ハロゲン化銀多層カラ
ー写真感光材料において、カラー現像主薬の酸化体とカ
ップリングして現像抑制剤またはそのプレカーサーを形
成する化合物を添加することが知られており、このいわ
ゆるDIR化合物から放出される現像抑制剤により他の
発色層の現像を抑制することにより、インターイメージ
効果を生じて、色再現性の改良効果を生み出すことが知
られている。
【0006】しかしながら、インターイメージ効果は、
その方向性のコントロールが困難であり、色純度は高く
できるが、色相を変えてしまう欠点も有している。
【0007】また、カラーネガフィルムにおいては、カ
ラードカプラーを不要な吸収を相殺する量より多く使用
することにより、インターイメージ効果と同様な効果を
与えることが可能である。
【0008】しかしながら、カラードカプラーを多用し
た場合には、フィルムの最低濃度が上昇するため、プリ
ント時の色・濃度の補正の判断が非常に困難になった
り、プリント時間が長くなり現像所での作業性が劣る等
の欠点があり、効果的にできあがるプリントの色の品質
や収率が劣ることがしばしば起こる。
【0009】一方、分光感度分布については、米国特許
第3,672,898号に撮影時の光源の違いによる色再現性の
変動を軽減するための適切な分光感度分布について開示
されている。
【0010】しかし、これは前述の問題点を解決する手
段となっていない。
【0011】また、上記色再現性改良のために開発され
たマゼンタカプラーの例としては、米国特許3,725,067
号に記載されたピラゾロトリアゾール類があるが、この
カプラーをそのまま使用すると、赤の純色の再現性は向
上するものの、ワインレッドの様なある特定の赤色の再
現性を劣化させることが、本発明者等の検討により明ら
かになった。そこで、さらに、上記イメージ効果やカラ
ードカプラーを併用して検討を行なったが、この特定の
赤色再現性を同時に満足できるものではなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プリ
ント時の生産性が良好で、色再現性において、色相を変
えることなく、色純度の向上したカラープリントを得る
ことができるカラー写真画像形成方法を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、撮影用カ
ラー写真感光材料のみならず、プリント用カラー写真感
光材料についても鋭意検討した結果、以下の構成によ
り、本発明の目的が達成されることを見出した。
【0014】支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤層、
緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀乳剤
層を設けた撮影用カラー写真感光材料を用いて得たカラ
ー写真画像を、支持体上にイエロー発色層、マゼンタ発
色層及びシアン発色層を設けたプリント用カラー写真感
光材料に焼付けるカラー写真画像形成方法において、下
記(A),(B)の要件を具備することを特徴とするカラー写
真画像形成方法。
【0015】(A) 撮影用カラー写真感光材料中の緑感性
ハロゲン化銀乳剤層と、プリント用カラー写真感光材料
中のマゼンタ発色層に前記一般式[M−1]「化1」で
表される化合物のうちから選ばれる少なくとも一種のマ
ゼンタカプラーを含有する。
【0016】(B) 現像処理済撮影用カラー写真感光材料
中の青感性ハロゲン化銀乳剤層、緑感性ハロゲン化銀乳
剤層及び赤感性ハロゲン化銀乳剤層の各層の最低濃度が
0.20以下である。
【0017】色再現性を良くするためには、カラードカ
プラーの使用等により最低濃度を上げた方が好ましいと
されているが、0.20以下の低い領域で使用した方が良い
というのは驚くべき結果であり、本発明のカプラーとの
組み合わせではじめて可能となった。
【0018】以下に、本発明を詳細に説明する。
【0019】前記一般式[M−1]において、Rの表す
置換基としては特に制限はなく、代表的には、アルキ
ル、アリール、アニリノ、アシルアミノ、スルホンアミ
ド、アルキルチオ、アリールチオ、アルケニル、シクロ
アルキル等の各基が挙げられるが、この他にハロゲン原
子及びシクロアルケニル、アルキニル、複素環、スルホ
ニル、スルフィニル、ホスホニル、アシル、カルバモイ
ル、スルファモイル、シアノ、アルコキシ、アリールオ
キシ、複素環オキシ、シロキシ、アシルオキシ、カルバ
モイルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、イミド、ウレ
イド、スルファモイルアミノ、アルコキシカルボニルア
ミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アルコキシカ
ルボニル、アリールオキシカルボニル、複素環チオの各
基、ならびにスピロ化合物残基、有橋炭化水素化合物残
基等も挙げられる。
【0020】Rの表す置換基、Xの表す発色現像主薬の
酸化体との反応により離脱しうる基及びZにより形成さ
れる含窒素複素環等が有していてもよい置換基の好まし
い範囲及び具体例並びに一般式[M−1]で表されるマ
ゼンタカプラーの好ましい範囲は、欧州公開特許第0327
272号第5頁第23行〜第8頁第52行に記載のものと同じ
である。
【0021】以下に一般式[M−1]で表されるマゼン
タカプラーの代表的具体例を示す。
【0022】
【化2】
【0023】
【化3】
【0024】
【化4】
【0025】
【化5】
【0026】
【化6】
【0027】以上の代表的具体例の他の具体例として
は、特願平2-218720号明細書の63頁〜82頁に記載されて
いる化合物の中で、No.13,34,42,57〜59,61,62,6
5〜67で示される化合物、欧州公開特許第0327272号第10
頁〜28頁に記載されている化合物の中で、No.3,5〜2
0,22〜33,35〜60,62〜77で示される化合物及び同第0
235913号36頁〜92頁に記載されている化合物の中で、N
o.1〜4,6,8〜17,19〜24,26〜43,45〜59,61〜1
04,106〜121,123〜162,164〜223で示される化合物等
が挙げられる。
【0028】又、前記カプラーはジャーナル・オブ・ザ
・ケミカル・ソサイアティ(Journalof the Chemical So
ciety),パーキン(Perkin)I(1977),2047〜2052、米国
特許3,725,067号、特開昭59-99437号、同58-42045号、
同59-162548号、同59-171956号、同60-33552号、同60-4
3659号、同60-172982号、同60-190779号、同62-209457
号及び同63-307453号等を参考にして合成することがで
きる。
【0029】本発明の撮影用カラー写真感光材料の現像
処理後において、青感性ハロゲン化銀乳剤層、緑感性ハ
ロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀乳剤層の各層
の最低濃度は0.20以下であることが必要であるが、好ま
しくは0.15以下である。
【0030】本発明のカラー写真感光材料は、その乳剤
層に、発色用のカプラーが用いられるが、本発明のカラ
ー写真感光材料には、更に色補正の効果を有しているカ
ラードカプラー、競合カプラー及び現像主薬の酸化体と
のカップリングによって現像促進剤、漂白促進剤、現像
剤、ハロゲン化銀溶剤、調色剤、硬膜剤、カブリ剤、カ
ブリ防止剤、化学増感剤、分光増感剤、及び減感剤のよ
うな写真的に有用なフラグメントを放出する化合物を用
いることができる。
【0031】感光材料には、フィルター層、ハレーショ
ン防止層、イラジエーション防止層等の補助層を設ける
ことができる。これらの層中及び/又は乳剤層中には現
像処理中に感光材料から流出するかもしくは漂白される
染料が含有させられてもよい。
【0032】本発明において、ハロゲン化銀乳剤は、リ
サーチディスクロージャー308119(以下RD308119と略
す)933頁I−A項、I−B項、994頁I−C項、I−D
項、I−E項、995頁I−F項、I−G項、I−H項、
I−J項、II−A項に記載されているものを用いること
ができる。
【0033】本発明において、ハロゲン化銀写真乳剤
は、物理熟成、化学熟成及び分光増感を行ったものを使
用する。このような工程で使用される添加剤は、リサー
チ・ディスクロージャーNo.17643,No.18716及びNo.308
119(それぞれ、以下RD17643,RD18716及びRD308119と略
す)に記載されている。
【0034】以下に記載箇所を示す。
【0035】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕〔RD18716〕 化学増感剤 996 III―A項 23 648 分光増感剤 996 IV―A―A,B,C,D,H,I,J項 23〜24 648〜9 強色増感剤 996 IV―A―E,J項 23〜24 648〜9 カブリ防止剤 998 VI 24〜25 649 安定剤 998 VI 24〜25 649 本発明に使用できる公知の写真用添加剤も上記リサーチ
・ディスクロージャーに記載されている。以下に関連の
ある記載箇所を示す。
【0036】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕〔RD18716〕 色濁り防止剤 1002 VII―I項 25 650 色素画像安定剤 1001 VII―J項 25 増白剤 998 V 24 紫外線吸収剤 1003 VIII―C,XIIIC項 25〜26 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルター染料 1003 VIII 25〜26 バインダー 1003 IX 26 651 スタチック防止剤 1006 XIII 27 650 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑剤 1006 XII 27 650 活性剤・塗布助剤 1005 XI 26〜27 650 マット剤 1007 XVI 現像剤(感材中に含有) 1011 XXB項 本発明には種々のカプラーを使用することができ、その
具体例は、上記リサーチ・ディスクロージャーに記載さ
れている。以下に関連ある記載箇所を示す。
【0037】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 イエローカプラー 1001 VII―D項 VIIC〜G項 マゼンタカプラー 1001 VII―D項 VIIC〜G項 シアンカプラー 1001 VII―D項 VIIC〜G項 カラードカプラー 1002 VII―G項 VIIG項 DIRカプラー 1001 VII―F項 VIIF項 BARカプラー 1002 VII―F項 その他の有用残基 放出カプラー 1001 VII―F項 アルカリ可溶カプラー 1001 VII―E項 本発明に使用する添加剤は、RD308119XIVに記載されて
いる分散法などにより添加することができる。
【0038】本発明においては、前述RD17643 28頁,RD
18716 647〜8頁及びRD308119のXIXに記載されている支
持体を使用することができる。
【0039】支持体としては、ポリエチレン等をラミネ
ートした紙、ポリエチレンテレフタレートフィルム、バ
ライタ紙、三酢酸セルロースフィルム等を用いることが
できる。
【0040】本発明の感光材料には、前述RD308119VII-
K項に記載されているフィルター層や中間層を設けるこ
とができる。
【0041】本発明の感光材料は、前述RD308119VII-K
項に記載されている順層、逆層、ユニット構成等の様々
な層構成をとることができる。
【0042】本発明は、一般用もしくは映画用のカラー
ネガフィルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反
転フィルム、カラーペーパー、カラーポジフィルム、カ
ラー反転ペーパーに代表される種々のカラー感光材料に
適用することができるが、カラー反転フィルム、カラー
反転ペーパーに適用することが好ましい。
【0043】本発明の感光材料を用いて色素画像を得る
には露光後、通常知られているカラー現像処理を行うこ
とができる。
【0044】本発明の感光材料は前述RD17643 28〜29
頁、RD1816 647頁及びRD308119のXIXに記載された通常
の方法によって、現像処理することができる。
【0045】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。
【0046】以下の全ての実施例において、ハロゲン化
銀写真感光材料中の塗布量は、特に記載のない限り1m2
当たりのグラム数を示す。またハロゲン化銀及びコロイ
ド銀は、銀に換算して示した。
【0047】実施例1 〔撮影用カラー写真感光材料の作成〕トリアセチルセル
ロースフィルム支持体上に、下記組成の各層を順次支持
体側から形成して多層カラー写真感光材料101を作成し
た。
【0048】 試料101(比較) 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 0.24 紫外線吸収剤 U−1 0.14 紫外線吸収剤 U−2 0.072 高沸点溶媒 O−1 0.31 高沸点溶媒 O−2 0.098 ポリ-N-ビニルピロリドン 0.15 ゼラチン 2.02 第2層(中間層−1) ゼラチン 0.50 第3層(中間層−2) 表面をカブラせた微粒子沃臭化銀乳剤 (沃化銀1.0モル%,0.06μm) 0.05 ゼラチン 0.50 第4層(低感度赤感性ハロゲン化銀乳剤層) 赤色増感色素(S−1,S−2)により分光増感された AgBrI(AgI 4.0モル%,平均粒径 0.28μm) 0.55 カプラー C−1 0.3 高沸点溶媒 O−2 0.6 ゼラチン 1.3 第5層(高感度赤感性ハロゲン化銀乳剤層) 赤色増感色素(S−1,S−2)により分光増感された AgBrI(AgI 2.5モル%,平均粒径 0.7μm) 0.75 カプラー C−1 1.0 高沸点溶媒 O−2 1.2 ゼラチン 1.8 第6層(中間層−3) 2,5-ジ-t-オクチルハイドロキノン 0.1 高沸点溶媒 O−1 0.2 ゼラチン 0.9 第7層(中間層−4) 表面をカブラせた微粒子沃臭化銀乳剤 (沃化銀1.0モル%,0.06μm) 0.05 2,5-ジ-t-オクチルハイドロキノン 0.1 高沸点溶媒 O−3 0.25 ゼラチン 0.9 第8層(低感度緑感性ハロゲン化銀乳剤層) 緑色増感色素(S−3,S−4)により分光増感された AgBrI(AgI 3.5モル%,平均粒径 0.28μm) 0.55 カプラー M−1 0.19 高沸点溶媒 O−3 0.25 ゼラチン 1.4 第9層(高感度緑感性ハロゲン化銀乳剤層) 緑色増感色素(S−3,S−4)により分光増感された AgBrI(AgI 2.5モル%,平均粒径 0.7μm) 0.8 カプラー M−1 0.68 高沸点溶媒 O−3 1.0 ゼラチン 1.5 第10層(中間層) 2,5-ジ-t-オクチルハイドロキノン 0.1 高沸点溶媒 O−1 0.2 ホルマリンスカベンジャー HS−1 0.2 ゼラチン 0.9 第11層(イエローフィルタ層) 黄色コロイド銀 0.15 ホルマリンスカベンジャー HS−1 0.2 ゼラチン 0.9 2,5-ジ-t-オクチルハイドロキノン 0.1 高沸点溶媒 O−1 0.2 第12層(低感度青感性ハロゲン化銀乳剤層) 青色増感色素(S−5)により分光増感された AgBrI(AgI 2.5モル%,平均粒径 0.36μm) 0.6 カプラー Y−1 1.4 高沸点溶媒 O−3 0.6 ゼラチン 1.3 第13層(高感度青感性ハロゲン化銀乳剤層) 青色増感色素(S−5)により分光増感された AgBrI(AgI 2.5モル%,平均粒径 1.0μm) 0.75 カプラー Y−1 3.5 高沸点溶媒 O−3 1.4 ホルマリンスカベンジャー HS−1 0.4 ゼラチン 2.1 第14層:第1保護層 紫外線吸収剤 U−1 0.3 紫外線吸収剤 U−2 0.4 2,5-ジ-t-オクチルハイドロキノン 0.1 高沸点溶媒 O−3 0.6 ホルマリンスカベンジャー HS−1 0.4 ゼラチン 1.2 第15層:第2保護層 平均粒径 0.08μm、沃化銀1モル%を含む沃臭化銀 からなる非感光性微粒子ハロゲン化銀乳剤 0.3 ポリメチルメタクリレート粒子(直径 1.5μm) 0.06 界面活性剤 SA−1 0.004 ゼラチン 0.7 上記試料に用いた高沸点溶媒O−1はジ(2-エチルヘキ
シル)フタレート、O−2はジブチルフタレート、O−
3はトリクレジルフォスフェートである。
【0049】又、ホルマリンスカベンジャーHS−1は
ヒダントインである。
【0050】尚、各層には上記組成物の他にゼラチン硬
化剤H−1(2,4-ジクロロ-6-ヒドロキシ-s-トリアジン
ナトリウム塩),H−2や界面活性剤、防腐剤DI−1
を添加した。
【0051】各感光層に用いたハロゲン化銀乳剤は、特
開昭59-178447号の実施例1の方法を参考にして調製し
た。
【0052】各乳剤は脱塩、水洗した後、チオ硫酸ナト
リウム、塩化金酸及びチオシアン酸アンモニウムの存在
下にて最適な化学熟成を施し、増感色素、4-ヒドロキシ
-6-メチル-1,3,3a,7-テトラザインデン、1-フェニル-5-
メルカプトテトラゾールを加えた。
【0053】上記試料に用いた組成物の構造式は次の通
りである。
【0054】
【化7】
【0055】
【化8】
【0056】
【化9】
【0057】さらに、試料101の第8層、第9層のカプ
ラーを表1に示す様に変更し、それ以外は試料101と同
様にして試料102〜110を作成した。
【0058】
【表1】
【0059】
【化10】
【0060】ただし、直接の鑑賞を可能にする目的とプ
リントを容易にする目的で処理後の三つの感色性層の最
低濃度(Dmin)をそろえるために、下記化合物EX−1
およびEX−2を第1層に相当量添加した。
【0061】
【化11】
【0062】〔プリント用カラー写真感光材料の作成〕
両面をポリエチレンコートした紙支持体上に、以下の第
1層から第11層を設けてカラー反転感光材料の比較用試
料201を作成した。
【0063】 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 0.10 高沸点溶媒(O−11) 0.90 ゼラチン 1.5 第2層(第1赤感性層) シアンカプラー(C−11) 0.08 シアンカプラー(C−12) 0.24 退色防止剤(A−11) 0.15 退色防止剤(A−12) 0.075 混色防止剤(AN−11) 0.0060 高沸点溶媒(O−11) 0.22 赤色増感色素(S−11,S−12)で分光増感された AgBrI(AgI 4.0モル%,平均粒径0.42μm) 0.18 ポリビニルピロリドン 0.035 ゼラチン 0.79 第3層(第2赤感性層) シアンカプラー(C−11) 0.11 シアンカプラー(C−12) 0.056 退色防止剤(A−11) 0.085 退色防止剤(A−12) 0.043 混色防止剤(AN−11) 0.0034 高沸点溶媒(O−11) 0.13 赤色増感色素(S−11,S−12)で分光増感された AgBrI(AgI 4.0モル%,平均粒径0.80μm) 0.20 ポリビニルピロリドン 0.016 ゼラチン 0.90 第4層(第1中間層) ゼラチン 0.90 混色防止剤(AN−11) 0.020 混色防止剤(AN−12) 0.060 高沸点溶媒(O−12) 0.13 第5層(第1緑感性層) マゼンタカプラー(M−11) 0.12 退色防止剤(A−13) 0.034 退色防止剤(A−14) 0.0056 退色防止剤(A−16) 0.070 混色防止剤(AN−11) 0.0046 高沸点溶媒(O−12) 0.092 緑色増感色素(S−13)で分光増感された AgBrI(AgI 4.0モル%,平均粒径0.42μm) 0.15 緑色増感色素(S−13)で分光増感された AgBrI(AgI 2.0モル%,平均粒径0.27μm) 0.015 ポリビニルピロリドン 0.022 ゼラチン 0.93 第6層(第2緑感性層) マゼンタカプラー(M−11) 0.18 退色防止剤(A−13) 0.052 退色防止剤(A−16) 0.11 退色防止剤(A−14) 0.0085 混色防止剤(AN−11) 0.0070 高沸点溶媒(O−12) 0.14 緑色増感色素(S−13)で分光増感された AgBrI(AgI 4.0モル%,平均粒径0.80μm) 0.24 ポリビニルピロリドン 0.031 ゼラチン 0.83 第7層(第2中間層) 黄色コロイド銀 0.15 混色防止剤(AN−11) 0.011 混色防止剤(AN−12) 0.034 高沸点溶媒(O−11) 0.070 ゼラチン 0.90 第8層(第1青感性層) イエローカプラー(Y−11) 0.30 退色防止剤(A−11) 0.11 退色防止剤(A−15) 0.057 混色防止剤(AN−11) 0.0085 高沸点溶媒(O−13) 0.055 青色増感色素(S−14)で分光増感された AgBrI(AgI 4.0モル%,平均粒径0.42μm) 0.16 ゼラチン 0.95 第9層(第2青感性層) イエローカプラー(Y−11) 0.53 退色防止剤(A−11) 0.21 退色防止剤(A−15) 0.11 混色防止剤(AN−11) 0.016 高沸点溶媒(O−13) 0.10 青色増感色素(S−14)で分光増感された AgBrI(AgI 2.0モル%,平均粒径0.90μm) 0.20 ゼラチン 1.1 第10層(紫外線吸収層) 紫外線吸収剤(U−11) 0.15 紫外線吸収剤(U−12) 0.45 紫外線吸収剤(U−13) 0.60 混色防止剤(AN−11) 0.033 ゼラチン
1.7 第11層(保護層) ゼラチン 0.50 試料201に用いた成分の構造を以下に示す。
【0064】
【化12】
【0065】
【化13】
【0066】
【化14】
【0067】
【化15】
【0068】但し、以上の他に界面活性剤、硬膜剤、イ
ラジエーション防止染料、防黴剤を含有する。
【0069】各感光層に用いたハロゲン化銀乳剤は、特
開昭59-178447号の実施例−1の方法を参考にして調製
した。各乳剤は脱塩、水洗したのち、チオ硫酸ナトリウ
ム、塩化金酸及びチオシアン酸アンモニウムの存在下に
て最適な化学熱成を施し、増感色素、4-ヒドロキシ-6-
メチル-1,3,3a,7-テトラザインデン、1-フェニル-5-メ
ルカプトテトラゾールを加えた。
【0070】更に、試料201の第5層、第6層のマゼン
タカプラーと銀量を以下に示す様に変更し、それ以外は
試料201と同様にして試料202〜203を作成した。
【0071】 試料No. 第5層,第6層のカプラー 201 M −11 202 MC−5 203 MC−9 前記のように作成した撮影用カラー写真感光材料試料10
1〜110を用いて、マクベスカラーレンディションチャー
トと、赤とワインレッドの2つのドレスを撮影し、下記
現像処理Aを行った後カラーチャートの濃度0.7のグレ
ーが同じ濃度のグレーになるように、プリント用カラー
写真感光材料試料201〜203にそれぞれ焼き付け、下記現
像処理Bを行い、カラープリントを得た。
【0072】 〈現像処理A〉 処理工程 処理時間 処理温度 処理工程 処理時間 処理温度 1.第1現像 6分 38℃ 6.漂 白 6分 38℃ 2.水 洗 2分 38℃ 7.定 着 4分 38℃ 3.反 転 2分 38℃ 8.水 洗 4分 38℃ 4.発色現像 6分 38℃ 9.安 定 1分 常 温 5.調 整 2分 38℃ 10.乾 燥 上記処理工程に用いた処理液組成は以下の通りである。
【0073】 第1現像液 テトラポリ燐酸ナトリウム 2g 亜硫酸ナトリウム 20g ハイドロキノン・モノスルホネート 30g 炭酸ナトリウム(一水塩) 30g 1-フェニル-4-メチル-4-ヒドロキシメチル-3-ピラゾリドン 2g 臭化カリウム 2.5g チオシアン酸カリウム 1.2g 沃化カリウム(0.1%溶液) 2ml 水を加えて1リットルに仕上げた(pH 9.60)。
【0074】 反転液 ニトリロトリメチレンホスホン酸・六ナトリウム塩 3g 塩化第一錫(二水塩) 1g p-アミノフノェール 0.1g 水酸化ナトリウム 8g 氷酢酸 15ml 水を加えて1リットルに仕上げた(pH 5.75)。
【0075】 発色現像液 テトラポリ燐酸ナトリウム 3g 亜硫酸ナトリウム 7g 第三燐酸ナトリウム(二水塩) 36g 臭化カリウム 1g 沃化カリウム(0.1%溶液) 90ml 水酸化ナトリウム 3g シトラジン酸 1.5g N-エチル-N-(β-メタンスルホンアミドエチル)-3-メチル -4-アミノアニリン・硫酸塩 11g 2,2-エチレンジチオジエタノール 1g 水を加えて1リットルに仕上げた(pH 11.70)。
【0076】 コンディショナー 亜硫酸ナトリウム 12g エチレンジアミン四酢酸ナトリウム(二水塩) 8g チオグリセリン 0.4ml 氷酢酸 3ml 水を加えて1リットルに仕上げた(pH 6.15)。
【0077】 漂白液 エチレンジアミン四酢酸ナトリウム(二水塩) 2g エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム(二水塩) 120g 臭化アンモニウム 100g 水を加えて1リットルに仕上げた(pH 5.56)。
【0078】 定着液 チオ硫酸アンモニウム 80g 亜硫酸ナトリウム 5g 重亜硫酸ナトリウム 5g 水を加えて1リットルに仕上げた(pH 6.60)。
【0079】 安定液 ホルマリン(37重量%) 5ml コニダックス(コニカ株式会社製) 5ml 水を加えて1リットルに仕上げた(pH 7.00)。
【0080】〈現像処理B〉 第1現像(白黒現像) 1分15秒(38℃) 水 洗 1分30秒 光カブリ 100lux以上1秒以上 第2現像(発色現像) 2分15秒(38℃) 水 洗 45秒 漂白定着 2分 (38℃) 水 洗 2分15秒第1現像液 亜硫酸カリウム 3.0g チオシアン酸ナトリウム 1.0g 臭化ナトリウム 2.4g 沃化カリウム 8.0mg 水酸化カリウム(48%) 6.2ml 炭酸カリウム 14g 炭酸水素ナトリウム 12g 1-フェニル-4-メチル-4-ヒドロキシメチル-3-ピラゾリドン 1.5g ハイドロキノンモノスルホネート 23.3g (pH=9.65)発色現像液 ベンジルアルコール 14.6ml エチレングリコール 12.6ml 炭酸カリウム(無水) 26g 水酸化カリウム 1.4g 亜硫酸ナトリウム 1.6g 3,6-ジチアオクタン-1,8-ジオール 0.24g ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.6g 4-N-エチル-N-(β-メタンスルホンアミドエチル) -3-メチル-4-アミノ-アニリン硫酸塩 5.0g 水を加えて 1000ml (pH=10.4)漂白定着液 エチレンジアミン四酢酸鉄(III) アンモニウム塩の1.56モル溶液 115ml メタ重亜硫酸ナトリウム 15.4g チオ硫酸アンモニウム(58%水溶液) 126ml 1,2,4-トリアゾール-3-チオール 0.4g 水を加えて 1000ml (pH=6.5) 撮影用感光材料試料101〜110とプリント用感光材料試料
201〜203の種々の組み合せで得られたカラープリントN
o.1〜No.14の色の特徴目視評価結果と生産性(プリン
トにかかる時間)評価結果を表2に示す。
【0081】評価基準は次の通りである。
【0082】プリントの色(赤いドレス)の特徴 ◎ :赤の濁りがなく、非常に明るく最も好ましい ○ :赤の濁りがなく、明るく好ましい × :赤が濁っていて好ましくない ××:赤が濁っており、しかも暗い。
【0083】プリントの色(ワインレッドのドレス)の特徴 ○ :ドレスの色を忠実に再現している △ :赤いドレスと差は識別できるが忠実ではない × :赤いドレスに近い色に再現され色相がずれてしま
っている。
【0084】生産性 ◎:プリントにかかる露光時間が短かく最も好ましい ○:プリントにかかる露光時間は通常通りであり好まし
い ×:プリント露光時間が長く生産性が悪い。しかもグレ
ーに仕上げるのが難しく、収率が低い。
【0085】
【表2】
【0086】表から、本発明のマゼンタカプラーを含有
し、現像処理後の最低濃度(Dmin)が0.20以下である撮
影用感光材料102〜107,110を用い、本発明のカプラー
を含有するプリント用感光材料202,203と組み合せて得
たプリントNo.4〜9,12及び14は、プリントの赤の再
現性に優れ、プリント生産性も向上していることが分か
る。
【0087】実施例2 (プリント用カラー感光材料試料401〜402の作製)紙支
持体の片面にポリエチレンを、もう一方の面に酸化チタ
ンを含有するポリエチレンをラミネートした支持体上
に、以下に示す構成の各層を酸化チタンを含有するポリ
エチレン層の側に塗設し、多層ハロゲン化銀カラー写真
感光材料(試料401)を作製した。塗布液は下記の如く
調製した。
【0088】第1層塗布液 イエローカプラー(Y−11)26.7g、色素画像安定化剤
(A−11)10.0g、色素画像安定化剤(A−15)6.67
g、添加剤(AN−11)0.67g 及び高沸点有機溶媒(DN
P)6.67gに酢酸エチル60mlを加え溶解し、この溶液を2
0%界面活性剤(SU−11)7ml、を含有する10%ゼラ
チン水溶液 220ml に超音波ホモジナイザーを用いて乳
化分散させてイエローカプラー分散液を作製した。
【0089】この分散液を下記条件にて作製した青感性
ハロゲン化銀乳剤(銀10g含有)と混合し第1層塗布液
を調製した。第2層〜第7層塗布液も上記第1層塗布液
と同様に調製した。
【0090】又、硬膜剤として第2層及び第4層に(H
−11)を、第7層に(H−12)を添加した。塗布助剤と
しては、界面活性剤(SU−12)、(SU−13)を添加
し、表面張力を調整した。
【0091】表3、表4に第1層〜第7層の塗布液の構
成を示す。
【0092】
【表3】
【0093】
【表4】
【0094】又、第1層〜第7層の塗布液に用いた化合
物を下記に示す。
【0095】
【化16】
【0096】
【化17】
【0097】
【化18】
【0098】なお、UV−11,UV−2,UV−13,C
−11,C−12,Y−11,AN−11,A−11,A−15及び
A−16は、実施例1に述べたカラー反転感光材料試料20
1で用いた成分とそれぞれ同一の構造である。
【0099】(青感性ハロゲン化銀乳剤の調製方法)40
℃に保温した2%ゼラチン水溶液1000ml中に下記(A
液)及び(B液)をpAg=6.5,pH=3.0に制御しつつ30
分かけて同時添加し、更に下記(C液)及び(D液)を
pAg=7.3,pH=5.5に制御しつつ180分かけて同時添加し
た。この時pAgの制御は特開昭59-45437号記載の方法に
より行い、pHの制御は硫酸又は水酸化ナトリウムの水溶
液を用いて行った。
【0100】 (A液) 塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.03g 水を加えて 200ml に仕上げた (B液) 硝酸銀 10g 水を加えて 200ml に仕上げた (C液) 塩化ナトリウム 102.7g 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 600ml に仕上げた (D液) 硝酸銀 300g 水を加えて 600ml に仕上げた 添加終了後、花王アトラス社製デモールN5%水溶液と
硫酸マグネシウムの20%水溶液を用いて脱塩を行った
後、ゼラチン水溶液と混合して平均粒径0.85μm、変動
係数0.07、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤
EMP−1を得た。
【0101】上記乳剤EMP−1に対し、下記化合物を
用い50℃にて90分化学熟成を行い、青感性ハロゲン化銀
乳剤(Em−B)を得た。
【0102】なお化合物の使用量は、AgX1モル当た
りのmg又はモル数で示してある。 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg 塩化金酸 0.5mg 安 定 剤 STAB−11 6×10-4 増感色素 BS−1 4×10-4 増感色素 BS−2 1×10-4 (緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製方法)(A液)と(B
液)の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変
更する以外はEMP−1と同様にして、平均粒径0.43μ
m、変動係数0.08、 塩化銀含有率99.5モル%の単分散立
方体乳剤EMP−2を得た。
【0103】EMP−2に対し、下記化合物を用いて55
℃で120分化学熟成を行い、緑感性ハロゲン化銀乳剤
(Em−G)を得た。
【0104】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg 塩化金酸 1.0mg 安 定 剤 STAB−11 6×10-4 増感色素 GS−1 4×10-4 (赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製方法)(A液)と(B
液)の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変
更する以外はEMP−1と同様にして、平均粒径0.50μ
m、変動係数0.08、 塩化銀含有率99.5モル%の単分散立
方体乳剤EMP−3を得た。
【0105】EMP−3に対し、下記化合物を用いて60
℃で90分化学熟成を行い、赤感性ハロゲン化銀乳剤(E
m−R)を得た。
【0106】 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg 塩化金酸 2.0mg 安 定 剤 STAB−11 6×10-4 増感色素 RS−1 1×10−4 次に上記各ハロゲン化銀乳剤の調製に用いた化合物を示
す。
【0107】
【化19】
【0108】試料401の第3層に用いられるMカプラ
ーM−11の代わりに同モルのMC−5に各々代えて試料
401と同様に試料402を作成した。
【0109】(撮影用カラー感光材料301の作製)トリ
アセチルセルロースフィルム支持体上に、下記に示すよ
うな組成の各層を順次支持体側から形成して、多層カラ
ー写真感光材料試料301を作成した。
【0110】 試料301 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.15 UV吸収剤(UV─1) 0.20 高沸点溶媒(O─1:ジ(2-エチルヘキシル)フタレート) 0.20 カラード化合物(Ex−2) 0.05 ゼラチン 1.10 第2層:第1中間層 ゼラチン 1.00 第3層:低感度赤感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.25μm、平均AgI 含有率8.0モル%) 0.80 増感色素(S─6) 6.0×10-4 増感色素(S─7) 5.2×10-4 シアンカプラー(C─2) 0.60 カラード化合物(Ex─1) 0.06 DIR化合物 (DD─1) 0.05 DIR化合物 (DD−3) 0.005 高沸点溶媒 (O─1) 0.50 ゼラチン 0.90 第4層:高感度赤感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.40μm、平均AgI 含有率7.0モル%) 0.90 増感色素(S─6) 2.0×10-4 増感色素(S─7) 1.7×10-4 シアンカプラー(C─2) 0.10 カラード化合物(Ex─1) 0.04 DIR化合物 (DD─1) 0.04 DIR化合物 (DD─3) 0.003 高沸点溶媒 (O─1) 0.15 ゼラチン 0.90 第5層:中間層 色汚染防止剤 (SC−1) 0.10 高沸点溶媒 (O─3:トリクレジルフォスフェート) 0.10 ゼラチン 1.00 第6層:低感度緑感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.25μm、平均AgI 含有率8.0モル%) 0.80 増感色素(S─8) 5.85×10-4 増感色素(S─9) 3.15×10-4 マゼンタカプラー(M─1) 0.53 マゼンタカプラー(M─2) 0.04 DIR化合物 (DD─2) 0.05 DIR化合物 (DD─3) 0.005 高沸点溶媒 (O−3) 0.70 ゼラチン 1.30 第7層:高感度緑感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.35μm、平均AgI 含有率7.0モル%) 0.93 増感色素(S─8) 3.64×10-4 増感色素(S─9) 1.96×10-4 マゼンタカプラー(M─1) 0.17 マゼンタカプラー(M─2) 0.04 DIR化合物 (DD─2) 0.05 DIR化合物 (DD─3) 0.004 高沸点溶媒 (O─3) 0.40 ゼラチン 0.90 第8層:イエローフィルタ層 黄色コロイド銀 0.10 色汚染防止剤(SC−1) 0.10 高沸点溶媒 (O─3) 0.10 ゼラチン 1.00 第9層:低感度青感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.27μm、平均AgI 含有率7.0モル%) 0.50 増感色素(S−10) 6.0×10-4 イエローカプラー(Y─1) 0.30 イエローカプラー(Y─2) 0.40 DIR化合物 (DD─1) 0.01 高沸点溶媒 (O─3) 0.10 ゼラチン 0.90 第10層:高感度青感性乳剤層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.40μm、平均AgI 含有率7.0モル%) 0.65 増感色素(S−10) 5.0×10-4 イエローカプラー(Y─2) 0.20 高沸点溶媒 (O─3) 0.08 ゼラチン 0.55 第11層:第1保護層 微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.08μm ) 0.40 紫外線吸収剤(UV─1) 0.07 紫外線吸収剤(UV─2) 0.10 高沸点溶媒 (O─1) 0.07 高沸点溶媒 (O−2:ジブチルフタレート) 0.07 ゼラチン 0.60 第12層:第2保護層 アルカリ可溶性マット剤(平均粒径2μm) 0.15 ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.04 滑り剤 (WAX─1) 0.04 ゼラチン 0.60 試料301に用いた化合物を以下に記す。
【0111】
【化20】
【0112】
【化21】
【0113】
【化22】
【0114】
【化23】
【0115】なお、カラード化合物Ex−1及びEx−
2は、実施例1の撮影用カラー写真感光材料101の第1
層に添加したEx−1およびEx−2と同一構造の化合
物である。上記組成物の他に、塗布助剤ナトリウム-ジ
オクチルスルホサクシナート、分散助剤ナトリウム-ト
リ(イソプロピル)ナフタレンスルホナート、粘度調整
剤、硬膜剤2,4-ジクロロ-6-ヒドロキシ-s-トリアジンナ
トリウム塩、ジ(ビニルスルホニルメチル)エーテル、
安定剤4-ヒドロキシ-6-メチル-1,3,3a,7-テトラザイン
デン、カブリ防止剤1-フェニル-5-メルカプト-テトラゾ
ール、平均重量平均分子量10,000及び1,100,000の2種
のポリ-N-ビニルピロリドンを添加した。
【0116】次に試料301において、第6層、第7層の
マゼンタカプラーを表5のように変えた以外は、試料30
1と同様にして、試料302〜303を作製した。この時試料3
03は、処理後の三つの感色性層の最低濃度(Dmin)を
そろえるために、カラード化合物Ex−1とEx−2を
殆ど取り除いた。
【0117】
【表5】
【0118】又、試料301〜303の中に含まれる各乳剤は
通常の方法により金、硫黄増感剤を用いて最適に化学増
感を施した。
【0119】これらの試料301〜303を用いてマクベス社
製カラーレンディションチャート及び赤とワインレッド
の2つのドレスを撮影後、下記のカラー現像処理を行っ
た。
【0120】処理工程(38℃) 発色現像 3分10秒 漂 白 6分30秒 水 洗 3分15秒 定 着 6分30秒 水 洗 3分15秒 安 定 化 1分30秒 乾 燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記の通りで
ある。
【0121】 (発色現像液) 4‐アミノ‐3‐メチル‐N‐エチル‐N‐ (β‐ヒドロキシエチル) アニリン・硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロ三酢酸・三ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1リットルとする(pH=10.1)。
【0122】 (漂白液) エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム塩 100g エチレンジアミン四酢酸二アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10ml 水を加えて1リットルとし、アンモニア水を用いてpH=6.0に調整する。
【0123】 (定着液) チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1リットルとし、酢酸を用いてpH=6.0に調整する。
【0124】 (安定液) ホルマリン(37%水溶液) 1.5ml コニダックス(コニカ(株)製) 7.5ml 水を加えて1リットルとする。
【0125】前記カラーレンディションチャート及びポ
ートレートを撮影現像したネガフィルムを前記プリント
用カラー感光材料の試料401から402までのそれぞれに焼
付け、下記の現像処理を施してカラープリントを得た。
尚、試料の各々に対しマクベスチャートのグレーが一定
のグレーになるよう焼き合わせをした。
【0126】 処理工程 温 度 時 間 発色現像 35.0±0.3℃ 45秒 漂白定着 35.0±0.5℃ 45秒 安 定 化 30〜34℃ 90秒 乾 燥 60〜80℃ 60秒発色現像液 純 水 800ml トリエタノールアミン 10g N,N-ジエチルヒドロキシルアミン 5g 臭化カリウム 0.02g 塩化カリウム 2g 亜硫酸カリウム 0.3g 1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸 1.0g エチレンジアミン四酢酸 1.0g カテコール-3,5-ジホスホン酸二ナトリウム 1.0g N-エチル-N-β-メタンスルホンアミドエチル -3-メチル-4-アミノアニリン硫酸塩 4.5g 蛍光増白剤(4,4′-ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体 1.0g 炭酸カリウム 27g 水を加えて全量を1リットルとし、pH=10.10に調整する。
【0127】漂白定着液 エチレンジアミン四酢酸鉄第二鉄アンモニウム二水塩 60g エチレンジアミン四酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100ml 亜硫酸アンモニウム (40%水溶液) 27.5ml 水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウム又は氷
酢酸でpH=5.7に調整する。
【0128】安定化液 5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン 1.0g エチレングリコール 1.0g 1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸 2.0g エチレンジアミン四酢酸 1.0g 水酸化アンモニウム(20%水溶液) 3.0g 蛍光増白剤(4,4′-ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体) 1.5g 水を加えて全量を1リットルとし、硫酸又は水酸化カリ
ウムでpH=7.0に調整する。
【0129】カラーネガとカラーペーパーの種々の組み
合せで得られたカラープリントの目視評価結果を表6に
示す。
【0130】
【表6】
【0131】評価基準は実施例1と同様に行った。
【0132】表6から本発明のマゼンタカプラーを含有
し、現像処理後の最低濃度(Dmin)が0.20以下である
撮影感光材料303を用い、本発明のカプラーを含有する
プリント用感光材料402と組み合せて得たプリントNo.4
はプリント生産性に優れ、赤の色再現性においても優れ
ている事が分かる。
【0133】色再現性向上のために、カラードカプラー
を用いてDminを上げるのが常識であるが、下げたほう
が色再現性が向上したのは驚くべき結果であった。
【0134】
【発明の効果】本発明により、色再現性、特に赤色の色
相が忠実に再現され、しかも色純度が向上し、生産性の
良いカラー写真画像形成方法を提供できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤
    層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
    乳剤層を設けた撮影用カラー写真感光材料を用いて得た
    カラー写真画像を、支持体上にイエロー発色層、マゼン
    タ発色層及びシアン発色層を設けたプリント用カラー写
    真感光材料に焼付けるカラー写真画像形成方法におい
    て、下記(A),(B)の要件を具備することを特徴とするカ
    ラー写真画像形成方法。 (A) 撮影用カラー写真感光材料中の緑感性ハロゲン化銀
    乳剤層と、プリント用カラー写真感光材料中のマゼンタ
    発色層に下記一般式[M−1]で表される化合物のうち
    から選ばれる少なくとも一種のマゼンタカプラーを含有
    する。 【化1】 〔式中、Rは水素原子又は置換基を表し、Zは含窒素複
    素環を形成するに必要な非金属原子群を表す。Xは水素
    原子又は発色現像主薬の酸化体との反応により離脱しう
    る基を表す。〕 (B) 現像処理済撮影用カラー写真感光材料中の青感性ハ
    ロゲン化銀乳剤層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感
    性ハロゲン化銀乳剤層の各層の最低濃度が0.20以下であ
    る。
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