JP3563137B2 - ハロゲン化銀カラー感光材料 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は新規なイエロー色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ハロゲン化銀カラー写真感光材料は、該材料に露光を与えたあと発色現像することにより酸化された芳香族第一級アミン現像薬と色素形成カプラー(以下カプラーという)とが反応することによって色画像が形成される。一般に、この方法においては減色法による色再現法が用いられ、青、緑、赤を再現するためにはそれぞれ補色の関係にあるイエロー、マゼンタ及びシアンの色画像が形成される。イエロー色画像の形成にはイエロー色素形成カプラー(以下、イエローカプラーという)として、アセトアニリド型のアシルアセトアミドカプラー及びマロンジアニリドカプラーが、マゼンタ色画像の形成にはマゼンタカプラーとして5−ピラゾロンカプラー及びピラゾロトリアゾールカプラー等が、シアン色画像の形成にはシアンカプラーとしてフェノールカプラー及びナフトールカプラーがそれぞれ一般的に用いられている。
【0003】
これらのカプラーから得られるイエロー色素、マゼンタ色素及びシアン色素はその色素によって吸収される輻射線に対して補色関係にある輻射線に対して感色性のあるハロゲン化銀乳剤層またはその隣接層において形成されるのが一般的である。
そのなかで、イエローカプラーはアセトアニリド型のアシルアセトアミドカプラーとマロンジアニリドカプラーに大別されるが、いずれもその基本骨格中にはアセトアニリド部位を有し、そのアセトアニルド部位のベンゼン環に油溶性基を有している。
特に画像形成用としてはベンゾイルアセトアニリドカプラー及びピバロイルアセトアニリドカプラーに代表されるアシルアセトアミドカプラーが一般的に用いられている。前者は一般に現像時の芳香族第一級アミン現像薬酸化体とのカップリング活性が高く、かつ生成するイエロー色素の分子吸光係数が大きいため高感度を必要とする撮影用カラー感光材料、特にカラーネガティブフィルムに主として用いられ、後者はイエロー色素の分光吸収特性及び堅牢性に優れるため主としてカラーペーパーやカラーリバーサルフィルムに用いられている。
【0004】
例えば、特開昭63−123047号、同52−86333号、米国特許第3658544号にはピバロイルアセトアニリドカプラーが、特開平2−193146号、特開昭52−86333号、米国特許第3658544号にはベンゾイルアセトアニリドカプラーがそれぞれ開示されている。しかしながら、これらの特許に記載のカプラーは、発色性の点、光、熱及び/又は湿度に対する色像の堅牢性、乳化物の冷蔵経時安定性等の点で未だ不十分の点が多かった。
ところで近年、安価なカプラーを使用することによってハロゲン化銀カラー感光材料を安価に提供することが望まれている。ところが、安価な原料を使用したカプラーは発色性が劣るという欠点や乳化物の冷蔵経時安定性等に劣るという欠点があった。特に発色性が満足できるものは乳化物の経時安定性等に劣り、逆に経時安定性を満足できるものは発色性が低いという関係にあった。しかもこれらのカプラーから得られた色素は画像堅牢性が不十分であり、堅牢性の高い色素を得るカプラーの開発が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の目的は、発色性に優れたイエローカプラーを含有するハロゲン化銀カラー感光材料を提供することにある。
また、本発明の目的は、乳化物の冷蔵経時安定性等に優れたイエローカプラーを含有するハロゲン化銀カラー感光材料を提供することにある。
また、本発明の目的は、光、熱、温度に対する堅牢性に優れた色画像を与えるイエローカプラーを含有するハロゲン化銀カラー感光材料を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、安価な原料を用いて製造し得るイエローカプラーを含有するハロゲン化銀カラー感光材料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、イエローカプラーにおけるアセトアニリド部位のベンゼン環に置換する油溶性基として本発明のアシルアミノ基をもつものにより達成されることを見出したものである。即ち、以下の手段によって達成された。
(1)支持体上の少なくとも一層に下記一般式(I−1)で表わされるイエロー色素形成カプラーを少なくとも1種含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー感光材料。
一般式(I−1)
【化5】
一般式(I−1)中、R1 は、アルキル基、シクロアルキル基、アルキルアミノ基、アニリノ基又はヘテロ環基を表し、R2 は水素原子、塩素原子、脂肪族オキシ基、アリールオキシ基、脂肪族基又はアミノ基を表し、R6 は置換基を表し、Xは水素原子または芳香族第一級アミン現像薬の酸化体とのカップリング反応により離脱可能な基を表す。nは0〜3の整数を表す。Bは下記一般式(B)で表わされる基を表す。
一般式(B)
【0007】
【化5−1】
【0008】
一般式(B)中、R3 及びR4 はそれぞれ独立に水素原子、アリール基、又は無置換の脂肪族基を表し、R5 は脂肪族基又はアリール基を表す。mは1〜20の整数を表す。mが2以上の場合はm個のR 3 及びR 4 はそれぞれ同じであっても異なってもよい。
【0009】
(2)前記一般式(I−1)で表されるイエロー色素形成カプラーが下記一般式(II)で表わされるイエロー色素形成カプラーであることを特徴とする上記(1)に記載のハロゲン化銀カラー感光材料。
一般式(II)
【0010】
【化6】
【0011】
一般式(II)中、R 1 〜R 6 、X、mおよびnは一般式(I−1)と同義である。
【0012】
(3)前記一般式(I−1)で表されるイエロー色素形成カプラーが下記一般式(III)で表わされるイエロー色素形成カプラーであることを特徴とする上記(1)に記載のハロゲン化銀カラー感光材料。
一般式(III)
【0013】
【化7】
【0014】
一般式(III)中、R 1 〜R 6 、mおよびnは一般式(I−1)と同義である。 R7 及びR8 はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルコキシ基又はアリールオキシ基を表す。Wは−N(R9 )−、酸素原子又は硫黄原子を表し、R9 は水素原子、アルキル基、アラルキル基又はアリール基を表す。
【0015】
(4)R2 が塩素原子であることを特徴とする上記(1)、(2)又は(3)のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー感光材料。
(5)R 1 がt−ブチルであることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
(6)mが1であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
(7)R 3 がアルキル基であり、かつR 4 が水素原子又はアルキル基であることを特徴とする(6)に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0016】
(8)イエロー色素形成カプラーと同一層に下記一般式(IV)で表わされる化合物を含有することを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー感光材料。
一般式(IV)
【0017】
【化8】
【0018】
一般式(IV)中、R31、R32及びR33は、それぞれ独立に、水素原子、脂肪族基またはアリール基を表す。ただしR31、R32、R33の炭素原子数の総和は9以上80以下である。
【0019】
以下に一般式(I−1)で表わされる本発明のイエローカプラーについて詳しく述べる。
【0020】
ここで、本発明における脂肪族基及び脂肪族オキシ基における脂肪族部位は、特に断りのない限り、直鎖状でも分岐鎖状でも環状でもよく、不飽和結合を含んでいてもよく、イエローカプラーにおいて公知の置換基で置換していてもよい。すなわち本発明における脂肪族基はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル等を含有する。
【0021】
また、本発明におけるアルキル基、アルケニル基及びアルキルアミノ基におけるアルキル基は特に断りのない限り、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、イエローカプラーにおいて公知の置換基で置換していてもよい。
【0022】
また、本発明におけるシクロアルキル基は、特に断りのない限りイエローカプラーとして公知の置換基で置換していてもよく、縮環していてもよい。
【0023】
また、本発明におけるヘテロ環基は、ヘテロ原子として窒素原子、酸素原子、硫黄原子又はリン原子を少なくとも1つ有することができ、飽和環でも不飽和結合を有していてもよく、特に断りのない限りイエローカプラーとして公知の置換基で置換していてもよく、縮環していてもよい。
【0024】
また、本発明におけるアリール基またはアリールオキシ基におけるアリール基は、単環(フェニル基)でも多環(例えば、ナフチル)であってもよく、特に断りのない限りイエローカプラーとして公知の置換基で置換していてもよい。
【0025】
また、本発明におけるアニリノ基はアニリノ基中のフェニル基やN位がイエローカプラーとして公知の置換基で置換していてもよい。
また、本発明におけるアミノ基は特に断りのないかぎり、イエローカプラーとして公知の置換基で置換していてもよい。
また、本発明の化合物が不飽和結合等の幾何異性体を含むとき、どちらかの異性体のみが存在しても、その混合物であってもよい。
【0026】
本発明の一般式(I−1)で表わされるイエローカプラーは好ましくは、一般式(II)で表わされるイエローカプラーであり、更に好ましくは、一般式(III)で表わされるイエローカプラーである。
【0028】
一般式(I−1)におけるBはこれらアセトアニリド部位中のベンゼン環に置換する前記一般式(B)で表わされる基である。Bの置換する位置は、アセトアニリド基のベンゼン環において如何なる位置でもよく、アセトアニリド基のベンゼン環において好ましくは、4位又は5位であり、特に好ましくは5位(一般式( II ))である。
【0031】
各一般式においてR1は好ましくは炭素原子数(以下、C数という)1〜30のアルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、t−ブチル、t−ペンチル、オクチル、ベンジル)、C数3〜30のシクロアルキル基(例えばシクロプロピル、1−メチルシクロプロピル、1−エチルシクロプロピル、1−ベンジルシクロプロピル、シクロペンチル、1−メチルシクロヘキシル、シクロヘキシル)、C数1〜30のヘテロ環基(例えば、インドリニル、3,5−ジオキサニル、1−メチル−3,5−ジオキサニル)、C数1〜30のアルキルアミノ基(例えばN−メチルアミノ、N,N−ジメチルアミノ)、C数6〜36のアニリノ基(例えばアニリノ、N−メチルアニリノ)を表し、更に好ましくはR1はアルキル基、シクロアルキル基、ヘテロ環基を表し、より好ましくはt−ブチル、1−メチルシクロプロピル、1−エチルシクロプロピル、1−ベンジルシクロプロピル、インドリニル基を表し、特に好ましくはt−ブチル、1−エチルシクロプロピル基を表し、最も好ましくはt−ブチル基を表す。
【0032】
各一般式にて、R2 は好ましくは水素原子、塩素原子、C数1〜30の脂肪族オキシ基(例えばメトキシ、i−プロポキシ、t−ブトキシ、ベンジルオキシ、シクロヘキシルオキシ)、C数6〜36のアリールオキシ基(例えばフェノキシ、2,4−t−ブチルフェノキシ、2−ナフトキシ、4−メトキシフェノキシ、2−クロルフェノキシ)、C数1〜30の脂肪族基(例えばメチル、i−プロピル、t−ブチル、ベンジル、トリフルオロメチル、シクロヘキシル)、C数0〜30のアミノ基(例えば、N,N−ジメチルアミノ、N−シクロヘキシルアミノ、N−ブチルアミノ)であり、更に好ましくは、R2 は塩素原子、脂肪族オキシ基、アリールオキシ基であり、より好ましくは塩素原子またはメトキシ基であり、最も好ましくは塩素原子である。
【0033】
各一般式にて、R3 、R4 はそれぞれ独立に好ましくは水素原子、C数1〜30の無置換の脂肪族基(例えばメチル、エチル、i−プロピル、t−ブチル、オクチル、ドデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、i−オクタデシル、ベンジル、シクロヘキシル、アリル、オレイル)、C数6〜36のアリール基(例えばフェニル、2−ナフチル、3−メチルフェニル、4−メトキシフェニル、2−クロロフェニル)を表し、好ましくは水素原子またはC数1〜20の無置換の脂肪族基である。
【0034】
各一般式にて、mは1〜20の整数を表し、好ましくは1〜4の整数を表し、より好ましくは1又は2を表し、最も好ましくは1を表す。
mが2以上の場合にはそれぞれのR3 とR4 はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。
mが1のとき、R3 がアルキル基であり、R4 が水素原子又はアルキル基であることが好ましく、R3 がC数1〜5の直鎖又は分岐アルキル基であり、R4 が水素原子である場合とR3 及びR4 がいずれもメチル基である場合が更に好ましい。
【0035】
各一般式にて、R5は好ましくはC数1〜30の脂肪族基(例えばメチル、エチル、i−プロピル、t−ブチル、オクチル、1−エチルペンチル、ドデシル、2,4,4−トリメチルペンチル、i−トリデシル、ペンタデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、i−オクタデシル、1−ヘキシルノニル、4,6,6−トリメチル−1−(1,3,3−トリメチルブチル)ヘプチル、ベンジル、シクロヘキシル、アリル、オレイル、2−ブトキシエチル)、C数6〜36のアリール基(例えばフェニル、2−ナフチル、2,4−ジ−t−ペンチルフェニル、4−オクチルオキシフェニル、3−メチルフェニル、4−メトキシフェニル、2−クロロフェニル)を表し、好ましくはC数1〜20の脂肪族基であり、更に好ましくはC数8〜18の無置換の直鎖又は分岐アルキル基である。一般式(I−1)としては、mが1〜4の整数で、R5がC数1〜20の脂肪族基である場合が好ましく、中でも、mが1又は2であることが好ましく、更にはmが1であり、かつR3がアルキル基、R4が水素原子又はアルキル基であり、R5がC数8〜18の無置換の直鎖又は分枝アルキル基が特に好ましい。
【0036】
各一般式にて、R6 は置換基を表し、好ましくはC数1〜30の脂肪族基(例えば、メチル、i−プロピル、t−ブチル)、C数1〜30の脂肪族オキシ基(例えば、メトキシ、i−プロポキシ、ベンジルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、ヘキサデシルオキシ、シクロヘキシルオキシ)、C数2〜30のアシルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、ベンジルアミノ、ピバロイルアミノ)、C数1〜30のカルバモイル基(例えば、N−メチルカルバモイル、N−フェニルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイル、N−メチル−N−フェニルカルバモイル)、C数2〜30のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル、オクタデシルオキシカルボニル)、C数1〜30のアルキルスルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド、オクタンスルホンアミド、ヘキサデカンスルホンアミド)、C数6〜36のアリールスルホンアミド基(例えば、ベンゼンスルホンアミド、p−クロルベンゼンスルホンアミド)、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子(例えば、塩素、臭素)であり、より好ましくは脂肪族基、脂肪族オキシ基、ハロゲン原子である。
【0037】
各一般式にて、nは0〜3の整数を表し、好ましくはnは0〜1を表し、より好ましくはnは0である。
【0038】
各一般式にて、Xは水素原子または芳香族第一級アミン現像薬の酸化体とのカップリング反応により離脱可能な基を表し、Xは好ましくは窒素原子でカップリング活性位に結合するヘテロ基またはアリールオキシ基を表わす。
【0039】
Xがヘテロ環基を表わすとき、Xは好ましくは置換されてもよい、5〜7員環の単環もしくは縮合環のヘテロ環の基であり、その例としてスクシンイミド、マレインイミド、フタルイミド、ジグリコールイミド、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、1,2,4−トリアゾール、テトラゾール、インドール、インダゾール、ベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、イミダゾリジン−2,4−ジオン、オキサゾリジン−2,4−ジオン、チアゾリジン−2,4−ジオン、イミダゾリジン−2−オン、オキサゾリジン−2−オン、チアゾリジン−2−オン、ベンズイミダゾリン−2−オン、ベンゾオキサゾリン−2−オン、ベンゾチアゾリン−2−オン、2−ピロリン−5−オン、2−イミダゾリン−5−オン、インドリン−2,3−ジオン、2,6−ジオキシプリン、パラバン酸、1,2,4−トリアゾリジン−3,5−ジオン、2−ピリドン、4−ピリドン、2−ピリミドン、6−ピリダゾン−2−ピラゾン、2−アミノ−1,3,4−チアゾリジン、2−イミノ−1,3,4−チアゾリジン−4−オン等があり、これらのヘテロ環は置換されていてもよい。これらのヘテロ環の置換基の例としては、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、スルホ基、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基がある。Xがアリールオキシ基を表わすとき、Xは好ましくはC数6〜30のアリールオキシ基を表わし、前記Xが複素環である場合に挙げた置換基群から選ばれる基で置換されていてもよい。アリールオキシ基の置換基としては、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、トリフルオロメチル基、アルコキシカルボニル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基またはシアノ基が好ましい。
【0040】
各一般式にてXは好ましくは下記一般式(X−1)〜(X−3)のいずれかで表わされる。
【0041】
【化9】
【化10】
【0042】
Wは、−N(R9 )−、酸素原子または硫黄原子を表し、R7 及びR8 は独立に水素原子、アルキル基、アルコキシ基又はアリールオキシ基を表し、R9 及びR10はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アリール基又はアラルキル基を表し、R11及びR12の少なくとも一方はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アシル基、ヒドロキシ基のいずれかであり、もう一方は前記の置換基であるか水素原子、アルキル基、アルコキシ基である。R13はR11またはR12と同じ意味の基を表し、kは0〜2の整数を表す。
【0043】
一般式(X−1)〜(X−3)について更に説明する。
Wは、−N(R9 )−、酸素原子または硫黄原子を表し、好ましくは−N(R9 )−又は酸素原子であ、より好ましくは−N(R9 )−である。
【0044】
R7 、R8 は独立に好ましくは水素原子、C数1〜20のアルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、t−ブチル、2−メトキシエチル、ベンジル)、C数1〜20のアルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、i−プロポキシ、t−ブトキシ)、C数6〜26のアリールオキシ基(例えば、フェノキシ、4−メトキシフェニキシ、3−メチルフェノキシ)を表し、より好ましくは水素原子、C数1〜10のアルキル基又はC数1〜10のアルコキシ基を表し、さらに好ましくは水素原子、C数1〜4のアルキル基又はC数1〜4のアルコキシ基を表わし、特に好ましくは、水素原子、メチル基、メトキシ基又はエトキシ基を表し、最も好ましくは、水素原子又はメチル基を表す。
【0045】
R9 、R10は好ましくはそれぞれ独立に水素原子、C数1〜20のアルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、t−ブチル、2−メトキシエチル)、C数6〜36のアリール基(例えばフェニル、2−ナフチル、3−メチルフェニル、4−メトキシフェニル、2−クロロフェニル)C数7〜20のアラルキル基(例えば、ベンジル、フェネチル、3−フェニルプロピル)を表し、好ましくは水素原子、C数1〜4のアルキル基又はベンジル基を表し、より好ましくは水素原子、メチル基、エチル基又はベンジル基を表し、更に好ましくは水素原子又はメチル基を表す。
【0046】
R11及びR12の少なくとも1つはハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、カルボキシル基、C数2〜20のアルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニル)、C数1〜20のアシルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノ)、C数1〜20のスルホンアミド基(例えばメタンスルホンアミド、4−メチルフェニルスルホンアミド)、C数1〜20のカルバモイル基(例えば、N,N−ジエチルカルバモイル、N−ブチルカルバモイル)、C数0〜20のスルファモイル基(例えば、N,N−ジメチルスルファモイル、N−フェニルスルファモイル)、C数1〜20のアルキルスルホニル基(例えば、メチルスルホニル、i−プロピルスルホニル)、C数6〜26のアリールスルホニル基(例えばフェニルスルホニル、4−ベンジルオキシフェニルスルホニル、4−ヒドロキシフェニルスルホニル)、C数1〜20のアシル基(例えば、アセチル、ベンゾイル)、ヒドロキシ基のいずれかであり、もう一方は前記の置換基であるか水素原子、アルキル基、アルコキシ基である。R13はR11またはR12と同じ意味の基を表し、kは0〜2の整数を表す。
【0047】
本発明の一般式(II)においては、Xは一般式(X−1)又は(X−3)が好ましく、(X−1)がより好ましい。
【0048】
中でも、一般式(X−1)において、Wが−N(R9 )であり、R9 が水素原子、C数1〜4のアルキル基又はベンジル基であり、R7 及びR8 が水素原子、C数1〜4のアルキル基又はC数1〜4のアルコキシ基である場合が好ましく、Wが−N(R9 )−のとき、R7 、R8 、R9 の好ましい組み合わせは、R9 が水素原子であり、R7 、R8 がメチル基であるか(1)、R9 がメチル基であり、R7 、R8 が水素原子であるか(2)、R9 がメチル基、R7 がメトキシ基、R8 が水素原子であるか(3)、R9 がベンジル基、R7 がエトキシ基、R8 が水素原子である(4)組み合わせであり、より好ましくは(1)、(2)、(4)の組み合わせであり、さらに好ましくは(1)、(2)の組み合わせであり、最も好ましくは(1)の組み合わせである。
【0049】
以下に一般式(II)におけるXの具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0050】
【化11】
【0051】
【化12】
【0052】
【化13】
【0053】
【化14】
【0054】
本発明のイエローカプラーは一般式(III)で表わされるのが好ましく、一般式(III)で表わされる本発明のイエローカプラーの好ましい組み合わせとしては、R2 が塩素原子またはメトキシ基であり、mは1であり、R3 、R4 は共にメチル基であるか、R3 がC数1〜5のアルキル基、R4 が水素原子であり、R5 はC数8〜18の無置換の直鎖または分岐アルキル基であり、nは0であり、Wは−N(R9 )−であり、R7 、R8 、R9 はそれぞれ独立に水素原子またはメチル基である組み合わせが挙げられ、R2 が塩素原子であればより好ましく、その際、R1 がt−ブチル基であれば好ましく、さらにR9 がメチル基でありR7 、R8 が共に水素原子であるか、R9 が水素原子でR7 、R8 共にメチル基であればさらに好ましく、R9 が水素原子で、R7 、R8 共にメチル基であれば最も好ましい。
なお、本発明のイエローカプラーは置換基R1 、R2 、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 、X等で、2価以上の基を介して互いに結合し2量体または多量体を形成してもよい。この場合、前記の各置換基において示した炭素原子数範囲の規定外となってもよい。
【0055】
以下に一般式(I−1)で表わされる本発明のイエローカプラーの具体例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0056】
【化15】
【0057】
【化16】
【0058】
【化17】
【0059】
【化18】
【0060】
【化19】
【0061】
【化20】
【0062】
【化21】
【0063】
【化22】
【0064】
【化23】
【0065】
【化24】
【0066】
【化25】
【0067】
以下に一般式(I−1)で表わされる本発明のイエローカプラーの合成例を示すが本発明はこれに限定されるわけではない。
【0068】
一般式(I−1)で表わされる本発明のイエローカプラーは、一般に、ヒドロキシ置換カルボン酸と酸クロライドとの反応によりアシル置換カルボン酸を合成し、これを酸クロライド化した後、対応するカプラー母核を有するアニリンとアミド化反応させる工程を経て合成される。
【0070】
合成例1
Y−18の合成
【0071】
【化26】
【0072】
カルボン酸(1)23.6g(0.2mol )をジメチルアセトアミド100mlに溶解、攪拌し、カルボン酸クロライド(2)49.4g(0.2mol )を10分かけて滴下し、さらに30分間攪拌した後、水を加えて結晶を析出させた。濾過後、乾燥しカルボン酸(3)の白色結晶64.3g(98.0%)を得た。
【0073】
カルボン酸(3)26.2g(0.08mol )およびジメチルホルムアミド0.5mlを塩化メチレン100mlに溶解攪拌し、塩化チオニル11.9g(0.1mol )を滴下し、さらに30分攪拌した。アスピレーターで減圧濃縮してカルボン酸クロライド(4)を得た。
【0074】
アニリン(5)17.5g(0.065mol )をジメチルアセトアミド50mlに溶解、攪拌し、カルボン酸クロライド(4)22.5g(0.065mol )をジメチルアセトアミドに溶解させて、20分かけて滴下し、さらに30分攪拌した。酢酸エチル、水を加えて分液し、有機相を2回洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、アミド(6)の結晶35.6g(94.5%)を得た。
【0075】
アミド(6)14.0g(0.0242mol )を塩化メチレン50mlに溶解、攪拌し、臭素3.9g(0.0242mol )を10分かけて滴下し、さらに10分攪拌した。水を加えて分液し、有機相を2回水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。ここに、ヒダントイン(7)6.3g(0.049mol )、DBU7.5g(0.049mol )をジメチルホルムアミド100mlに溶解させた溶液を加え、2時間攪拌した。酢酸エチル、水を加えて分液した後、有機相を希塩酸で洗浄し、さらに水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル:ヘキサン=1:2→1:1.5)で精製し、目的のY−18の白色結晶14.5g(84.9%)を得た。
融点88℃ NMRスペクトル(300MHz 、CDCl3 δ:ppm )
0.88(3H、t、CH3CH2−),1.2−1.4(22H、m、−CH2 −),
1.30(9H、s、(CH3)3C−),
1.50(3H、s、(CH3)2C<),1.58(3H、s、(CH3)2C<),
1.65(6H、s、(CH3)2C−CH2OCO) ,2.37(2H、t、−CH2COO−),
4.19(2H、s、−CH2O−),5.66(1H、s、CH),
5.92(1H、s、CONH),7.40(1H、d、aromatic ) ,
7.75(1H、d of d aromatic ) ,7.82(1H、s、CONH),
8.13(1H、d、 aromatic ) ,9.36(1H、s、CONH)
【0076】
なお、本発明で使用するイエローカプラーとしては、一般式(I−1)で表わされるイエローカプラー(一般式(II)、(III)で表わされるイエローカプラーを含む。以下、本発明のイエローカプラーという。)1種を用いても2種以上を用いてもよく、他の公知のイエローカプラーと組み合わせて用いてもよい。本発明のイエローカプラーを含有する層としては、親水性コロイド層であればいずれの層でもよいが、青感性ハロゲン化銀乳剤層中で併用することが好ましい。
【0077】
本発明のイエローカプラーのハロゲン化銀カラー写真感光材料における好ましい使用量は0.01〜10mmol/m2の範囲であり、より好ましくは0.05〜5mmol/m2の範囲、最も好ましくは0.1〜2mmol/m2の範囲である。もちろん、本発明のイエローカプラーは2種以上併用して用いてもよい。また、本発明のイエローカプラー以外のカプラーと併用することもできる。
さらに、本発明の目的は、本発明のイエローカプラーと同一層に、一般式(IV)で表わされる化合物を含有させた層を支持体上に少なくとも一層有するハロゲン化銀カラー写真感光材料により著しく達成された。
【0078】
【化27】
【0079】
以下に一般式(IV)で表わされる化合物について詳しく述べる。一般式(IV)にてR31、R32、R33はそれぞれ独立に水素原子、C数1〜40の脂肪族基(例えば、メチル、エチル、t−ブチル、i−プロピル、ベンジル、1−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)プロピル、ヘプチル、ウンデシル、1−エチルペンチル、シクロヘキシル、9−デセニル、1−ヘキシルノニル、2−エチルヘキシル、ドデシル、1−ヘキシルデシル、オクチル、4,6,6−トリメチル−1−(1,3,3−トリメチルブチル)ヘプチル)、C数6〜40のアリール基(例えばフェニル、2−ナフチル、2−クロロフェニル、3−メチルフェニル、4−オクチルオキシフェニル)を表し、R31、R32、R33のC数の総和は9〜80であり、好ましくは13〜60であり、より好ましくは、15〜50である。また、R31とR32、R32とR33はそれぞれ連結して環(たとえば、ピペリジン環、ピペラジン環、モルホリン環、ピロリジン環、トリアジン環)を形成してもよい。なお、一般式(IV)で表される化合物はR31、R32、R33いずれかの位置で連結してオリゴマーまたはポリマーを形成してもよく、その場合のC数は前記規定を越えてもよい。
【0080】
本発明の一般式(IV)で表される化合物は好ましくは以下の一般式(V)で表される。
【0081】
【化28】
【0082】
一般式(V)にてR34、R35は一般式(IV)におけるR31と同義であり、R34、R35のC数の総和は12〜75である。
【0083】
一般式(V)にてR34及びR35は同じ置換基であることが好ましくその際、R34、R35共C数8〜26のアルキル基であることが好ましく、さらに、R34、R35とも一般式(VI)で示したような分岐アルキル基であることが好ましい。
【0084】
【化29】
【0085】
一般式(VI)中、R36はC数4〜13の直鎖または分岐鎖状アルキル基であり、R37はC数2〜11の直鎖または分岐鎖状アルキル基である。好ましくはR36はC数7〜13の分岐鎖状アルキル基であり、R37はC数5〜11の分岐鎖状アルキル基であり、より好ましくはR36はC数9〜10の分岐鎖状アルキル基であり、R37はC数7〜8の分岐鎖状アルキル基である。R36は、R37よりも炭素原子が2個少ないことが最も好ましい。
【0086】
以下に一般式(IV)で表わされる本発明の化合物の具体例を示すが本発明はこれに限定されるものではない。なお、C8 H17−iのような記載のある場合、分岐の様式は単一でも何成分かの混合物でもよい。例えばC8 H17−iを記載されている場合は、2−エチルヘキシル、2−エチル−4−メチルペンチル、2,2,4−トリメチルペンチル等の混合物であってもよい。
【0087】
【化30】
【0088】
【化31】
【0089】
【化32】
【0090】
【化33】
【0091】
【化34】
【0092】
【化35】
【0093】
以下に一般式(IV)で表わされる化合物の合成例を示す。
一般式(IV)で表される化合物は一般的に、カルボン酸を塩化チオニル、三塩化リン、オキザリルクロライド等を用いてカルボン酸クロライドとした後に、脱酸剤にトリエチルアミン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等を用いてアミン類と反応させることにより容易に合成することができる。
【0094】
S−1の合成
【0095】
【化36】
【0096】
日産化学(株)製イソステアリン酸568.9g(2mol)にDMF1.0gを加えて、攪拌しながら塩化チオニル261.8g(2.2mol)を30分かけて滴下した。室温で30分攪拌した後、40℃にて30分攪拌し、さらにアスピレーターで減圧下濃縮し、カルボン酸クロライド(8)605.8g(収率100%)を得た。無水ピペラジン(9)86.1g(1mol)、トリエチルアミン242.8g(2.4mol)を酢酸エチル1250mlに溶解し、氷水冷下攪拌した。ここに上記のカルボン酸クロライド605.8gを1時間かけて滴下し、さらに30分攪拌した後、50℃に昇温し1時間攪拌した。
水500mlを加えて有機相を抽出し、水で3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後濃縮し、淡黄色油状のS−1 607.0g(収率98.1%)を得た。
構造はNMR、IR、MSスペクトル及びガスクロマトグラフィーにより確認した。
NMRスペクトル(300MHz 、CDCl3 、δ:ppm)
1.0−1.2(48H 、S or d、CH3)
1.2−2.0(20H 、m 、−CH2− 又は=CH−)
2.4−2.7(2H 、m 、−CHCO<)
3.6−4.0(8H 、m 、>NCH2CH2N<)
MSスペクトル
618(M+ ) 、603、551、463、353
【0097】
なお、一般式(IV)で表わされる化合物は、単独で用いても他の一般式(IV)で表わされる化合物と併用してもよく、また公知の退色防止剤と組合せて用いてもよい。
【0098】
一般式(IV)で表わされる化合物は主として高沸点有機溶媒として機能するものであるが公知の高沸点有機溶媒と併用してもよく、また安定剤等の添加剤として使用してもかまわない。ここで、高沸点とは常圧で175℃以上の沸点をいう。
【0099】
一般式(IV)で表わされる化合物の使用量は、目的に応じて変化させることができ、特に限定されない。使用量としては、感光材料1m2当たり、0.000g〜20gが好ましく、0.001g〜5gがより好ましく、使用するカプラー、例えば前述の本発明のイエローカプラーに対して、重量比で0.1〜8の範囲が好ましく、0.1〜4.0の範囲がより好ましく、0.2〜1.0の範囲がさらに好ましい。
【0100】
尚、一般式(IV)で表わされる化合物を公知の高沸点有機溶媒と併用する場合、高沸点有機溶媒の全量に対して、本発明の化合物は重量比で、好ましくは10%以上100%以下、さらに好ましくは20%以上70%以下使用する。
【0101】
一般式(IV)で表わされる化合物と併用しうる高沸点溶媒の例は、米国特許第2,322,027号等に記載されている。常圧での沸点が175℃以上の高沸点有機溶媒の具体例としては、フタル酸エステル類〔例えば、ジブチルフタレート、ジシクロヘキシルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、デシルフタレート、ビス(2,4−ジ−tert−アミルフェニル)フタレート、ビス(2,4−ジ−tert−アミルフェニル)イソフタレート、ビス(1,1−ジエチルプロピル)フタレート〕、リン酸又はホスホン酸のエステル類(例えば、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、トリシクロヘキシルホスフェート、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリドデシルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリクロロプロピルホスフェート、ジ−2−エチルヘキシルフェニルホスホネート)、安息香酸エステル類(例えば、2−エチルヘキシルベンゾエート、ドデシルベンゾエート、2−エチルヘキシル−p−ヒドロキシベンゾエート)、スルホンアミド類(例えば、N−ブチルベンゼンスルホンアミド)、アルコール類又はフェノール類(イソステアリルアルコール、2,4−ジ−tert−アミルフェノール)、脂肪族カルボン酸エステル類(例えば、ビス(2−エチルヘキシル)セバケート、ジオクチルアゼペート、グリセロールトリブチレート、イソステアリルラクテート、トリオクチルシトレート)、アニリン誘導体(N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−tert−オクチルアニリン)、炭化水素類(例えば、パラフィン、ドデシルベンゼン、ジイソプロピルナフタレン)、塩素化パラフィン類等が挙げられる。また補助溶媒としては、沸点が30℃以上、好ましくは50℃以上約160℃以下の有機溶剤等が使用でき、典型例としては、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、2−エトキシエチルアセテート、ジメチルホルムアミドが挙げられる。
【0102】
一般的な感光材料は、支持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層および赤感性ハロゲン化銀乳剤層を少なくとも一層ずつこの順で塗設して構成することができるが、これと異なる順序であっても良い。これらの感光性乳剤層には、それぞれの波長域に感度を有するハロゲン化銀乳剤と、感光する光と補色の関係にある色素を形成するカラーカプラーを含有させることで減色法の色再現を行うことができる。但し、感光性乳剤層とカラーカプラーの発色色相とは、上記のような対応を持たない構成としても良い。
【0103】
本発明において適用されるハロゲン化銀乳剤やその他の素材(添加剤など)および写真構成層(層配置など)、並びにこの感光材料を処理するために適用される処理法や処理用添加剤としては、特開昭62−215272号、特開平2−33144号、欧州特許EP0,355,660A2号に記載されているものが好ましく用いられる。
更には、特開平5−34889号、同4−359249号、同4−313753号、同4−270344号、同5−66527号、同4−34548号、同4−145433号、同2−854号、同1−158431号、同2−90145号、同3−194539号、同2−93641号、欧州特許EP0,520,457A2号等に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料やその処理方法も好ましい。
【0104】
本発明に用いられるハロゲン化銀としては、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃塩臭化銀、沃臭化銀などを用いることができるが、特に迅速処理の目的には沃化銀を実質的に含まない塩化銀含有率が90モル%以上100モル%以下、更には95モル%以上100モル%以下、特に98モル%以上100モル%以下の塩臭化銀又は純塩化銀乳剤の使用が好ましい。
【0105】
また、本発明に係わる感光材料には、画像のシャープネス等を向上させる目的で親水性コロイド層に、欧州特許EP0,337,490A2号の第27〜76頁に記載の、処理により脱色可能な染料(なかでもオキソノール系染料)を感光材料の680nmに於ける光学反射濃度が0.70以上になるように添加したり、支持体の耐水性樹脂層中に2〜4価のアルコール類(例えばトリメチロールエタン)等で表面処理された酸化チタンを12重量%以上(より好ましくは14重量%以上)含有させるのが好ましい。
【0106】
また、本発明に係わる感光材料は、カプラーと共に欧州特許EP0,277,589A2号に記載のような色像保存性改良化合物を使用するのが好ましい。特にピラゾロアゾール系マゼンタカプラーとの併用が好ましい。
【0107】
即ち、発色現像処理後に残存する芳香族アミン系現像主薬と化学結合して、化学的に不活性でかつ実質的に無色の化合物を生成する化合物および/又は発色現像処理後に残存する芳香族アミン系発色現像主薬の酸化体と化学結合して、化学的に不活性でかつ実質的に無色の化合物を生成する化合物を同時又は単独に用いることが、例えば処理後の保存における膜中残存発色現像主薬ないしその酸化体とカプラーの反応による発色色素生成によるステイン発生その他の副作用を防止する上で好ましい。
【0108】
また、本発明に係わる感光材料には、親水性コロイド層中に繁殖して画像を劣化させる各種の黴や細菌を防ぐために、特開昭63−271247号に記載のような防黴剤を添加するのが好ましい。
【0109】
また、本発明に係わる感光材料に用いられる支持体としては、ディスプレイ用に白色ポリエステル系支持体又は白色顔料を含む層がハロゲン化銀乳剤層を有する側の支持体上に設けられた支持体を用いてもよい。更に鮮鋭性を改良するために、アンチハレーション層を支持体のハロゲン化銀乳剤層塗布側又は裏面に塗設するのが好ましい。特に反射光でも透過光でもディスプレイが観賞できるように、支持体の透過濃度を0.35〜0.8の範囲に設定するのが好ましい。
【0110】
本発明に係わる感光材料は可視光で露光されても赤外光で露光されてもよい。露光方法としては低照度露光でも高照度短時間露光でもよく、特に後者の場合には一画素当りの露光時間が10−4秒より短いレーザー走査露光方式が好ましい。
また、露光に際して、米国特許第4,880,726号に記載のバンド・ストップフィルターを用いるのが好ましい。これによって光混色が取り除かれ、色再現性が著しく向上する。
【0111】
【実施例】
以下、実施例をもって本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0112】
実施例1
ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面にコロナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むゼラチン下塗層を設け、さらに種々の写真構成層を塗布して、以下に示す層構成の多層カラー印画紙(101)を作製した。塗布後は下記のようにして調製した。
【0113】
第一層塗布液調製
イエローカプラー(RY−9)122.0g、色像安定剤(Cpd−2)7.5g、色像安定剤(Cpd−3)16.7g、色像安定剤(Cpd−5)8.0gを、溶媒(Solv−3)22g、溶媒(Solv−9)22g及び酢酸エチル180mlに溶解し、この溶液を10%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム86mlを含む10%ゼラチン水溶液1000gに乳化分散させて乳化分散物Aを調製した。一方、塩臭化銀乳剤A(立方体、平均粒子サイズ0.88μm の大サイズ乳剤Aと0.70μm の小サイズ乳剤Aとの3:7混合物(銀モル比)。粒子サイズ分布の変動係数はそれぞれ0.08と0.10。各サイズ乳剤とも臭化銀0.3モル%を、塩化銀を基体とする粒子表面の一部に局在含有させた)を調製した。この乳剤には下記に示す青感性増感色素A、B及びCが銀1モル当り大サイズ乳剤Aに対しては、それぞれ8.0×10−5モル、また小サイズ乳剤Aに対しては、それぞれ1.0×10−4モル添加されている。また、この乳剤の化学熟成は硫黄増感剤と金増感剤が添加して行われた。前記の乳化分散物Aとこの塩臭化銀乳剤Aとを混合溶解し、以下に示す組成となるように第一層塗布液を調製した。乳剤塗布量は銀量換算塗布量を示す。
【0114】
第二層から第七層用の塗布液も第一層塗布液と同様の方法で調製した。各層のゼラチン硬化剤としては1−オキシ−3,5−ジクロロ−s−トリアジンナトリウム塩を用いた。
また、各層にCpd−12、Cpd−13、Cpd−14及びCpd−15をそれぞれ全量が15.0mg/m2、60.0mg/m2、5.0mg/m2及び10.0mg/m2となるように添加した。
各感光性乳剤層の塩臭化銀乳剤には下記の分光増感色素をそれぞれ用いた。
青感性乳剤層
【0115】
【化37】
【0116】
(ハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳剤に対しては、それぞれ1.4×10−4モル、また小サイズ乳剤に対しては、それぞれ1.7×10−4モル添加した。)
緑感性乳剤層
【0117】
【化38】
【0118】
(増感色素Dをハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳剤に対しては3.0×10−4モル、また小サイズ乳剤に対しては3.6×10−4モル、また、増感色素Eをハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳剤に対しては4.0×10−5モル、また小サイズ乳剤に対しては7.0×10−5モル、また、増感色素Fをハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳剤に対しては2.0×10−4モル、また小サイズ乳剤に対しては2.8×10−4モル添加した。)
赤感性乳剤層
【0119】
【化39】
【0120】
(ハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳剤に対しては、それぞれ5.0×10−5モル、また小サイズ乳剤に対しては、それぞれ8.0×10−5モル添加した。)
【0121】
更に、下記の化合物をハロゲン化銀1モル当たり2.6×10−3モル添加した。
【0122】
【化40】
【0123】
また青感性乳剤層、緑感性乳剤層及び赤感性乳剤層に対し、1−(5−メチルウレイドフェニル)−5−メチルカプトテトラゾールをそれぞれハロゲン化銀1モル当たり3.3×10−4モル、1.0×10−3モル及び5.9×10−4モル添加した。
さらに、第二層、第四層、第六層及び第七層にもそれぞれ0.2mg/m2、0.2mg/m2、0.6mg/m2、0.1mg/m2となるように添加した。
また、青感性乳剤層と緑感性乳剤層に対し、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンをそれぞれハロゲン化銀1モル当たり、1×10−4モルと2×10−4モル添加した。
また、イラジエーション防止のために、乳剤層に下記の染料(カッコ内は塗布量を表す)を添加した。
【0124】
【化41】
【0125】
(層構成)
以下に各層の層構成を示す。数字は塗布量(g/m2)を表す。ハロゲン化銀乳剤は銀換算塗布量を表す。
【0126】
支持体
ポリエチレンラミネート紙
〔第一層側のポリエチレンに白色顔料(TiO2;含有率15重量%)と青味染料(群青)を含む〕
【0127】
第一層(青感性乳剤層)
前記塩臭化銀乳剤A 0.27
ゼラチン 1.60
イエローカプラー(RY−9) 0.61
色像安定剤(Cpd−2) 0.04
色像安定剤(Cpd−3) 0.08
色像安定剤(Cpd−5) 0.04
溶媒(Solv−3) 0.11
溶媒(Solv−9) 0.11
【0128】
第二層(混色防止層)
ゼラチン 0.99
混色防止剤(Cpd−4) 0.10
溶媒(Solv−1) 0.07
溶媒(Solv−2) 0.20
溶媒(Solv−3) 0.15
溶媒(Solv−7) 0.12
【0129】
【0130】
第四層(混色防止層)
ゼラチン 0.72
混色防止剤(Cpd−4) 0.07
溶媒(Solv−1) 0.05
溶媒(Solv−2) 0.15
溶媒(Solv−3) 0.12
溶媒(Solv−7) 0.09
【0131】
【0132】
第六層(紫外線吸収層)
ゼラチン 0.64
紫外線吸収剤(UV−2) 0.39
色像安定剤(Cpd−7) 0.05
溶媒(Solv−8) 0.05
【0133】
第七層(保護層)
ゼラチン 1.01
ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体(変性度17%) 0.04
流動パラフィン 0.02
界面活性剤(Cpd−11) 0.01
【0134】
以下に用いた化合物を示す。
【0135】
【化42】
【0136】
【化43】
【0137】
【化44】
【0138】
【化45】
【0139】
【化46】
【0140】
【化47】
【0141】
【化48】
【0142】
【化49】
【0143】
【化50】
【0144】
【化51】
【0145】
以上のように作製した試料101に対して、第一層のイエローカプラー(RY−9)を表Aに示したように置き換え、他は試料101とまったく同様にして試料102〜127を作製した。このときイエローカプラーは等モル量になるように置き換えた。
さらに101〜127の乳剤を5℃にて30時間保存した乳剤を用いて試料201〜227を作製した。
各試料に対して感光計(富士写真フイルム社製FWH型光源の色温度3200K)を使用して、塗布銀量の約35%が現像されグレイを与えるような露光を行った。
上記試料をペーパー処理機を用いて下記の処理工程で各50m2連続処理を行った。
【0146】
処理工程 温 度 時 間 補充量*
カラー現像 38.5℃ 45秒 73ミリリットル
漂白定着 35℃ 45秒 60ミリリットル**
リンス(1) 35℃ 30秒
リンス(2) 35℃ 30秒
リンス(3) 35℃ 30秒 360ミリリットル
乾 燥 80℃ 60秒
* 感光材料1m2当たりの補充量
**上記60ミリリットル加えて、リンス(1) より感光材料1m2当たり120ミリリットルを流し込んだ。
(リンスは(3) から(1) への3タンク向流方式とした。)
【0147】
各処理液の組成は以下の通りである。
【0148】
【0149】
〔リンス液〕(タンク液と補充液は同じ)
塩素化イソシアヌール酸ナトリウム 0.02g
脱イオン水(導電率5μs/cm以下) 1000ml
pH 6.5
【0150】
次に各試料に青色光で階調露光を行い、前記ランニング処理液にて処理を行った。処理後の試料の発色濃度を青色光で測定し、イエロー最大発色濃度Dmaxを求めた。この結果を表Aに示した。
【0151】
【表1】
【0152】
表Aから明らかなように本発明のイエローカプラーは公知のイエローカプラーRY−1〜10に対して高い発色性を示す。
【0153】
さらに公知のイエローカプラーは乳剤を5℃にて30日間冷蔵保存した後の発色性(Dmax )が著しく落ちるが本発明のイエローカプラーには発色性の低下がほとんどみられず、本発明のイエローカプラーの溶解性の良さが判る。
【0154】
実施例2
実施例の試料102に対し、第一層に本発明のアミド化合物を表(B)のように0.20g/m2追添加した以外は全く同様にして試料301〜329を作製した。
次に各試料を8万ルックスの蛍光灯光源の下で14日間光照射し、初濃度1.5における色像残存率を求めた。また、各試料を80℃−70%RH下に20日間保管し、初濃度1.5における色像残存率を求めた。
【0155】
【表2】
【0156】
表Bより明らかなように、公知のイエローカプラーに対して、本発明のカプラーは、熱、湿度、光に対する堅牢性に優れる。また、本発明のアミド化合物を添加することにより、本発明のイエローカプラーより形成される色画像の光、熱、湿度に対する堅牢性はさらに向上し、その中でも一般式(VI)で表わされるジアミド化合物は特に著しく堅牢性を向上させている。
【0157】
【発明の効果】
本発明のイエローカプラーは乳剤を長期冷蔵保存しても発色性の低下を生じず、また堅牢性にも優れている。
Claims (8)
- 支持体上の少なくとも一層に下記一般式(I−1)で表わされるイエロー色素形成カプラーを少なくとも1種含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー感光材料。
一般式(I−1)
一般式(B)
- R2 が塩素原子であることを特徴とする請求項1、2又は3のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー感光材料。
- R 1 がt−ブチルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
- mが1であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
- R 3 がアルキル基であり、かつR 4 が水素原子又はアルキル基であることを特徴とする請求項6に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
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