JPH0629491U - 浴室用洗面器台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高齢者や身体障害者が入浴する場合に、洗面
器を使用して洗髪、洗顔等を容易に行うことができ、入
浴時の労力を低減することのできる浴室用洗面器台を提
供する。 【構成】 蛇口１４の下方で且つ床面１６よりも上方の
位置に、洗面器２０が載置される受け台１２を壁面１０
に収納自在に取付けている。このため、浴室内で洗面器
２０を受け台１２に載置しておけば、洗髪、洗顔の際に
は、床面１６に載置した場合と比較して身体を必要以上
に屈曲させなくても洗髪、洗顔を行うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、浴室用洗面器台に係り、特に入浴時に使用する洗面器を載置する場 合に好適な浴室用洗面器台に関する。

【０００２】

【背景技術】

従来、入浴時に使用する洗面器は、通常、浴室の床面においた状態で使用され る。従って、洗面器を使用して洗髪、洗顔等を行う場合には、床面に置いた洗面 器に対して顔を近づけて洗髪、洗顔等を行っている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、床面に載置した洗面器に顔を近づけるのは、身体をかなり屈曲させる 必要があり、特に高齢者や身体障害者にとっては入浴に非常な労力を要するとい う問題がある。

【０００４】 本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、高齢者や身体障害者が入 浴する場合に、洗面器を使用して洗髪、洗顔等を容易に行うことができ、入浴時 の労力を低減することのできる浴室用洗面器台を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、蛇口の下方で且つ床面よりも上方の位置に、浴室用の洗面器が載置 される受け台が壁面に収納自在に取付けられていることを特徴としている。

【０００６】

【作用】

本考案では、蛇口の下方で且つ床面よりも上方の位置に、浴室用の洗面器が載 置される受け台を壁面に収納自在に取付けている。このため、浴室内で洗面器を 使用する場合には、洗面器を受け台に載置して使用すれば、洗髪、洗顔の際には 、浴室の床面に載置して使用した場合と比較して身体を必要以上に屈曲させるこ となく洗髪、洗顔が可能となる。

【０００７】

【実施例】

以下、添付図面に従って本考案に係る浴室用洗面器台の実施例について詳説す る。

【０００８】 図１は、本考案に係る浴室用洗面器台の一実施例が適用された浴室の要部を示 した側面図、図２は、図１の浴室の概略平面図である。

【０００９】 図１に示すように、本実施例の浴室用洗面器台は、浴室の壁面１０に取付けら れた受け台１２を中心に構成される。受け台１２は、壁面１０に取付けられた蛇 口１４の下方で且つ床面１６の上方に取付けられている。受け台１２は、リング 状に形成された部材であり、図２に示すように、このリング状の部材の両端が壁 面１０に対して壁面固定用のブラケット１８を介して回動自在に取付けられてい る。従って、受け台１２は、壁面１０に対して垂直な図１の二点鎖線に示す位置 から実線に示す水平位置まで回動自在となっている。

【００１０】 水平な状態の受け台１２には、図１に示すように洗面器２０の周縁部２０Ａが 支持され、蛇口１４から供給される水又は湯を洗面器２０内に溜めることができ るようになっている。つまり、本実施例の浴室用洗面器台によれば、従来、床面 １６上に載置していた洗面器２０を床面１６から高さＨ分だけ、上方で使用する ことができる。このため、洗顔、洗髪時に洗面器２０に対して顔を近づける場合 に、身体を多少屈曲するだけですむことになり、入浴時の労力を大幅に低減する ことができる。

【００１１】 一方、洗面器１４を使用しないときは、図１の二点鎖線に示す位置まで受け台 １２を回動して、壁面１０上に収納しておくことができるので、洗い場のスペー スを犠牲にすることもない。

【００１２】 このように、本実施例によれば、洗面器２０を床面１６から上方の位置で使用 することができるので、高齢者や障害者等が入浴する場合でも、容易に洗面器２ ０を使用することができる。

【００１３】 次いで、本考案の他の実施例に係る浴室用洗面器台について説明する。図３は 、他の実施例に係る浴室用洗面器台の要部側面図である。ここで、前述した実施 例と同様な部材については、同一の符号を付し、その重複する説明を省略する。

【００１４】 図３に示すように、浴室の壁面２２には、浴室用の備品を収納する棚２４が壁 面２２から奥に引っ込んだ部分に形成されている。この棚２４には、入浴時に使 用する石鹸、洗髪料等の備品を収納することができる。また、棚２４の下端には 、棚２４の蓋としての機能を併せ持つ受け台２６が蝶番等の回動部材を介して回 動自在に取付けられている。このため、受け台２６は、壁面２２と垂直な位置か ら、水平な位置まで自由に回動することができる。

【００１５】 従って、図３の実施例についても前記図１の実施例と同様に、受け台２６上に 洗面器２８を載置して使用することができるので、洗面器２８を使用する場合に 床面１６に洗面器２８を載置した場合と比較して身体をそれ程折曲げる必要がな く、洗髪、洗顔に伴う身体への負担を少なくすることができる。このため、高齢 者や身体障害者等でも入浴を容易に行うことができる。

【００１６】 また、図３の実施例によれば、石鹸等の備品を棚２４に収納することができ、 且つ受け台２６上に洗面器２８を載置して使用することができので、洗顔、洗髪 等を容易に行うことができるとともに、浴室内の整理整頓を図ることができる。

【００１７】 尚、図３の実施例では、棚２４に石鹸、洗髪料等の備品を収納するようにした が、図４に示すように、受け台２６に洗面器３０を一体に取付けておき、二点鎖 線に示すように洗面器３０を受け台２６とともに、棚２４内に収納するようにし てもよい。これによれば、浴室内の整理整頓を更に図ることができる。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、洗面器を使用して洗髪、洗顔等を行う 場合に、身体をそれ程屈曲させなくても顔を洗面器に近づけることができるので 入浴時の労力を大幅に低減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る浴室用洗面器台の一実施例が適用
された浴室の要部を示した側面図である。

【図２】図１の浴室の概略平面図である。

【図３】他の実施例に係る浴室用洗面器台の要部側面図
である。

【図４】他の実施例に係る浴室用洗面器台の要部側面図
である。

【符号の説明】

１０ ２２ 壁面 １２ ２６ 受け台 １４ 蛇口 １６ 床面 ２０ ２８ 洗面器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 蛇口の下方で且つ床面よりも上方の位置
   に、浴室用の洗面器が載置される受け台が壁面に収納自
   在に取付けられていることを特徴とする浴室用洗面器
   台。