JPH071210U - 浴室

Info

(57)【要約】【目的】健常者等の入浴時にも移乗台が邪魔にならず、
洗い場を広く使用出来る、高齢者の入浴に適した浴室を
提供する。【構成】移乗台４支承用張出部31が突設されたエプロン
３が、浴槽１の鍔縁11に着脱可能に取付けられている。

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、高齢者や病人等の使用に適する浴室に関する。

【０００２】

【従来の技術】

高齢者等が浴槽に入る際に移乗台として使用出来るよう、浴槽の一側から洗い場に突き出して腰掛台を設けることは、実公平３-22425号公報に示すように、公知である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような腰掛台を設けると、限られた浴室空間に於いて、洗い場が狭められ、健常者等の入浴時には邪魔になる等の問題があった。

【０００４】本考案は、上記従来の問題点を解消し、健常者等の入浴時にも移乗台が邪魔にならず、洗い場を広く使用出来る、高齢者等の入浴に適した浴室を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の浴室は、移乗台支承用張出部が突設されたエプロンが、浴槽の鍔縁に着脱可能に取付けられていることを特徴とする。

【０００６】本考案の移乗台支承用張出部の形状は、特に限定されないが、平面形状略扇形となされ、略水平な上面に、素肌に接触しても冷たくないよう、木材、合成樹脂等で成形された移乗台が取着されるのが好ましい。

【０００７】

【作用】

本考案は、移乗台支承用張出部が突設されたエプロンが、浴槽の鍔縁に着脱可能に取付けられているので、健常者等の入浴時には、該エプロンを除去するか、張出部が突設されていない通常のエプロンと交換すれば、洗い場を広く使用することが出来、移乗台が邪魔にならない。

【０００８】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面に基いて説明する。図１は本考案浴室の一例を示す斜視図、図２は同じく移乗台の取着前の状態を示す斜視図である。

【０００９】図１及び２に於いて、ガラス繊維強化ポリエステル樹脂（ＦＲＰ）で成形された和洋折衷型浴槽１のＦＲＰ製洗い場２に面した鍔縁11には、上下両端縁が略Ｌ字状に後方に折曲されたエプロン３が着脱可能に取付けられている。

【００１０】エプロン３の奥側腰壁21に接する上部隅角部には、移乗台支承用張出部31が突設されており、移乗台支承用張出部31の上面には、略すのこ状の移乗台４が取着されている。

【００１１】５は、高齢者等が移乗台４から浴槽１に出入する際に、握持して身体を支えることが出来る手摺である。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、叙上の通り構成されているので、健常者等の入浴時にも、移乗台が邪魔にならず、洗い場を広く使用することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案浴室の一例を示す斜視図。

【図２】図１の移乗台の取着前の状態を示す斜視図。

【符号の説明】

１浴槽３エプロン４移乗台 11 （浴槽の）鍔縁 31 移乗台支承用張出部

【実用新案登録請求の範囲】