JPH06294475A - 水 栓 - Google Patents

水 栓

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JPH06294475A
JPH06294475A JP5103541A JP10354193A JPH06294475A JP H06294475 A JPH06294475 A JP H06294475A JP 5103541 A JP5103541 A JP 5103541A JP 10354193 A JP10354193 A JP 10354193A JP H06294475 A JPH06294475 A JP H06294475A
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信介 松尾
Masakazu Kogo
雅一 古後
Yoshinori Sagara
芳則 相良
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂により水栓を形成する。 【構成】 エンジニアリングプラスチックの一種である
ポリフェニレンスルフィド(PPS)により外側ケーシ
ング50および内側ケーシング60を形成し、外側ケー
シング50の内径と内側ケーシング60の外径の差によ
って形成される空間を水流路55,混合湯水の流路17
4,184として用いる。この結果、水栓全体として重
量が軽量となり、取扱いを容易とする。PPSにより形
成する際、部材の表面を滑らかにすることができるの
で、シール部材が接触する部分等について研削・研磨等
の二次加工をする必要がない。また、PPSは、断熱性
を有するので、湯流路付近の外側ケーシング50の外表
面が熱くなるのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水栓に関し、詳しくは
樹脂を用いた水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の水栓としては、湯や水を
単独で吐水できることは勿論、湯水を混合して吐水する
湯水混合水栓がある。この湯水混合水栓は、そのケーシ
ング内部に湯水の混合比を調整して混合湯水の温度を変
更する湯水混合機構や湯水の切換を行なう切換機構を備
える。また、湯側および水側の供給配管からこの湯水混
合機構に到るまでの湯側通路と水側通路のほか、湯水混
合機構から吐水口に向かう混合湯水通路が、ケーシング
の内周面を利用して形成されている。
【0003】ところで、湯水混合水栓は、吐水される混
合湯水の温度を変更できることから、快適な水まわりの
環境の創造の一貫として急速に普及している。例えば、
一般家庭の台所やバスルームは勿論、ホテルのバスルー
ムやデパート,空港等におけるトイレ等に設置されてい
る。
【0004】そして、湯水混合水栓の形状自体は勿論、
その多種多様な設置場所の雰囲気を高めるために、高級
感を持たせることが求められている。このような要求に
応えるために、湯水混合水栓の外観をなすケーシングを
鋳型成形することが行なわれている。このように、ケー
シングを鋳型成形すれば、鋳型に施した彫刻模様等をケ
ーシング外表面に転写できるので、上記した要求を充足
できていた。なお、倣い加工やNC工作機械によりケー
シング外表面に彫刻模様等を切削形成できるが、長時間
の機械加工を必要としたり高コストとなるため現実的で
はない。
【0005】また、ケーシングを鋳型成形することによ
り、ウォーターハンマ発生時等に生じる過度の水圧に対
する強度への要求や、冷水と熱水とによる急激な温度変
化に対する耐久性への要求も十分に満たしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ケーシ
ングを鋳型成形した場合には、次のような問題点が残さ
れている。既述したようにケーシングは湯水混合機構等
を内蔵するとともに、ケーシングの内周面は水栓内部に
おける湯側通路,水側通路や混合湯水通路として利用さ
れている。よって、シール性の確保,湯水混合機構の組
み込みや通路形成のために、ケーシング内部に種々の機
械加工を必要とする。具体的には、鋳肌のままではシー
ル性を確保できなかったり、湯水混合機構等の組み込み
や均一な通路形成ができないため、ケーシングの内部に
おいて、湯水混合機構等の収納用の穴やOリング配置用
の溝等の切削加工や旋削加工,研磨加工等を必要とす
る。
【0007】穴や溝等の切削加工や旋削加工,研磨加工
等の機械加工は、ケーシングの外側であれば容易に行な
うことができるが、ケーシングの内部では使用する工具
に制約を受けたり、内部でのいわゆるバリ取りが必要と
なるため特別な工具や複雑な製造工程を必要とする。つ
まり、ケーシングの内部において複雑な機械加工を経な
ければならなかった。
【0008】また、鋳型成形によるケーシングでは、見
かけより重量があり、その運搬・取扱および取付工事等
で重量を考慮する必要があった。さらに、鋳物は熱容量
が小さく、断熱性に欠けるため、ケーシング内部に湯流
路を設けると、ケーシング表面の温度が部分的に高くな
り、使いにくい場合があった。従って、ケーシング内に
湯流路を設けることなく、湯が流入すると同時に水と混
合されるよう混合弁を湯の流入口に設置する設計が要求
されていた。なお、上記した問題点の多くは、水或いは
湯のみを吐水する水栓であっても指摘されている。
【0009】本発明の水栓は、こうした問題を解決し、
本体外部部材を樹脂により形成することを目的としてな
され、次の構成を採った。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の水栓は、
流体の入口および出口と、該入口と該出口とを連通する
通路とを備えた内部部材と、樹脂により成形され、前記
内部部材との間に間隙を形成し、該内部部材を収納する
収納空間を備えた外部部材とからなり、前記間隙は、前
記入口および/または前記出口と連通していることを要
旨とする。
【0011】ここで、請求項1記載の水栓において、前
記内部部材は、該内部部材の通路に流れる流体を制御す
る弁装置を備えた構成とすることもできる。この場合、
前記弁装置は、前記内部部材の通路に嵌挿される所定形
状のハウジングを有し、該ハウジング内に流体を制御す
る機能の少なくとも一部を納めた構成とすることもでき
る。
【0012】請求項1ないし3いずれか記載の水栓にお
いて、前記外部部材は、前記内部部材を収納する前記収
納空間に該内部部材を挿入する挿入穴を備えた構成とす
ることもできる。この場合、前記挿入穴は、前記内部部
材が該内部部材の通路に流れる流体を制御する弁装置を
備える場合には該弁装置と該弁装置の駆動部とを連絡す
る連絡口、または、前記外部部材における流体の入口若
しくは出口、あるいは、水栓を他の構造物に固定する場
合の固定部とすることもできる。
【0013】請求項1ないし5いずれか記載の水栓にお
いて、前記外部部材は、少なくとも一方が前記間隙に連
通する貫通孔を備えた構成とすることもできる。
【0014】請求項1ないし6いずれか記載の水栓にお
いて、前記内部部材は、外周面に、前記外部部材の内周
面と組み合わさって前記間隙を2以上に仕切る凸部を設
けた構成とすることもできる。これとは逆に、請求項1
ないし6いずれか記載の水栓において、前記外部部材
は、内周面に、前記内部部材の外周面と組み合わさって
前記間隙を2以上に仕切る凸部を設けた構成とすること
もできる。
【0015】請求項1ないし6いずれか記載の水栓にお
いて、前記外部部材は、2以上の部品を接合して形成す
る構成とすることもできる。また、請求項8記載の水栓
において、前記外部部材は、該外部部材の収納空間の軸
と略垂直な面で、かつ内周面の凹部で分割した2以上の
部品を接合して形成する構成とすることもできる。ある
いは、請求項8記載の水栓において、前記外部部材は、
該外部部材の収納空間の軸と略垂直な面で、かつ内周面
の凸部で分割した2以上の部品を接合して形成する構成
とすることもできる。さらに、請求項8記載の水栓にお
いて、前記外部部材は、該外部部材の収納空間の軸と略
平行な面で分割した2以上の部品を接合して形成する構
成とすることもできる。
【0016】請求項4または5記載の水栓において、前
記外部部材は、内周面に、前記挿入穴の開端部から内部
に向けて内側径が小さくなる一段以上の段差を有する構
成とすることもできる。この請求項13記載の水栓にお
いて、前記外部部材の内周面と前記内部部材の外周面と
の間に設けられ、前記間隙を遮断するシール部材を備え
た構成とすることもできる。また、請求項13記載の水
栓において、前記外部部材の内周面に形成された段差部
端面と、前記内部部材の端面または該内部部材の外周面
に形成された段差部端面との間に設けられ、前記間隙を
遮断するシール部材を備えた構成とすることもできる。
【0017】
【作用】以上のように構成された請求項1記載の水栓
は、外部部材を樹脂により形成することにより、水栓全
体の重量を軽量とする。このことにより、水栓の製造場
所から使用場所への運搬や水栓の取付工事等の取扱いを
容易とする。
【0018】ここで、外部部材の材料とされる樹脂は、
一般にはエンジニアリングプラスチックといわれ、耐
熱,耐じん,耐薬品,耐難燃等に優れているプラスチッ
クである。数値的に示せば、引張強さがおよそ50MP
a以上、衝撃強さがおよそ50J/m以上、熱変形温度
がおよそ100℃以上のプラスチックである(プラスチ
ック成形加工用語辞典)。例えば、ポリアミド(P
A),ポリカーボネート(PC),ポリアセタール(P
OM),変性ポリフェニレンエーテル(PPE),ポリ
エステル等のいわゆる汎用エンジニアリングプラスチッ
クや、ポリフェニレンスルフィド(PPS),ポリアリ
レート(PAR),ポリエーテルイミド(PEI),ポ
リスルホン(PSF),ポリエーテルスルホン(PE
S),ポリエーテルケトン(PEK),ポリエーテルエ
ーテルケトン(PEEK),ポリイミド(PI),ポリ
アミドイミド(PAI),ふっ素樹脂,液晶プラスチッ
ク,耐衝撃性および耐薬品性に優れる熱硬化性樹脂等の
いわゆるスーパーエンジニアリングプラスチックを用い
ることが可能である。また、これらの樹脂にガラス繊維
を加えたものや、二種あるいは三種以上を混合した樹脂
で形成することも可能である。
【0019】樹脂により成形された外部部材の内周面の
表面粗さは、射出成形するときの型の表面の粗さによっ
て決定される。したがって、型の表面を滑らかにするこ
とにより、形成される外部部材の内周面の表面を滑らか
にすることも容易である。また、一部分のみを滑らかと
することも容易であるので、Oリング等のシール部材が
接触する部分について研削・研磨等の二次加工を不要と
する。
【0020】また、樹脂は、金属材料に比べて、熱容量
が大きく、断熱性を有するので、湯流路付近の外周面が
熱くなりすぎることを防止する。したがって、外部部材
と内部部材とにより形成される間隙に湯流路を設け、湯
のいわゆる引き回しを行なうことを可能とする。また、
水流路付近の外周面で生じる結露も防止する。
【0021】請求項1記載の水栓は、水,湯,混合湯
水,石鹸水,薬剤水,ムース,アルコール,食塩水など
の流体に対して一般的に使用される状態でのすべての水
栓を含む。また、水栓内部に弁装置を備えたものに限ら
れず、弁装置がないもの、例えば、水栓本体に弁装置が
なくシャワーヘッド内に止水弁を備える場合等をも含
む。
【0022】請求項1記載の水栓の外部部材は、単一の
樹脂によって成形されたものに限られず、異なる樹脂に
よる二層以上として形成されてもよく、あるいは、外周
面または内周面に異なる樹脂による被覆層を有してもよ
い。
【0023】請求項2記載の水栓は、弁装置が内部部材
に有する通路に流れる流体に対して流体の流れの停止,
切り換え,2種以上の流体の混合,混合割合の調節,流
速の調節等の制御をする。
【0024】請求項3記載の水栓は、弁装置を所定形状
のハウジングに収納することで、水栓の組み付けを容易
とし、弁装置に不良が生じた場合の対応を容易とする。
【0025】請求項4記載の水栓は、外部部材の内部部
材を収納する収納空間に、内部部材を挿入する挿入穴を
設けたことにより、内部部材の挿入を容易とする。
【0026】請求項5記載の水栓は、挿入穴を、弁装置
の操作部の連絡口や流体の出入口,水栓を他の構造物に
固定する固定部に兼用することにより、外部部材に設け
る穴を少なくし、外部部材の強度を維持する。
【0027】請求項6記載の水栓は、外部部材に設けら
れた貫通孔を通路として、流体が外部部材と内部部材に
より形成される間隙から他の同様な間隙や内部部材の入
口または出口,外部部材の入口または出口などへ移動す
る。
【0028】請求項7記載の水栓は、内部部材の外周面
に設けられた凸部により、外部部材と内部部材とで形成
される間隙を2以上に仕切る。この仕切られた間隙を1
種類の流体または2種以上の流体の通路とする。
【0029】請求項8記載の水栓は、外部部材の内周面
に設けられた凸部により、外部部材と内部部材とで形成
される間隙を2以上に仕切る。この仕切られた間隙を流
体の通路とする。
【0030】請求項9記載の水栓は、外部部材を2以上
の部品を接合して形成することで、外部部材の内周面ま
たは外周面が複雑な形状を有する場合でも射出一体成形
を容易とする。
【0031】請求項10記載の水栓は、外部部材の収納
空間の軸と略垂直な面で、分割した2以上の部品を接合
して外部部材を形成することで、外部部材の内周面が複
雑な凹凸を有する場合でも射出一体成形を容易とする。
また、分割面を外部部材の内周面の凹部とすることによ
り、外部部材と内部部材との係合部に通常有するシール
部材を接合部に生じる微少な凹凸により痛めない。
【0032】請求項11記載の水栓は、外部部材の収納
空間の軸と略垂直な面で、分割した2以上の部品を接合
して外部部材を形成することで、外部部材の内周面が複
雑な凹凸を有する場合でも射出一体成形を容易とする。
また、分割面を外部部材の内周面の凸部とすることによ
り、部材の接合面積を多くして、接合強度を高くする。
【0033】請求項12記載の水栓は、外部部材の収納
空間の軸と略水平な面で、分割した2以上の部品を接合
して外部部材を形成することで、外部部材の内周面が複
雑な凹凸を有する場合でも射出一体成形を容易とする。
【0034】請求項13記載の水栓は、外部部材の内周
面に、外部部材の挿入穴の開端部から内部に向けて内側
径が小さくなる一段以上の段差を有する形状とすること
により、外部部材と内部部材との間に間隙を形成する。
また、外部部材は、共に簡単な形状なので、射出一体成
形が容易で、大量生産に適する。簡単な形状とすること
によって、歩留まりも高く保たれ、品質の向上に貢献す
る。
【0035】請求項14記載の水栓は、外部部材の内側
径が開端部から段階的に小さくなるので、内部部材を外
部部材に嵌挿する際、内部部材の外周面に設置したOリ
ング等のシール部材がシール部付近のみの接触でよく、
シール部材の位置ずれや損傷を防止する。
【0036】請求項15記載の水栓は、内部部材を外部
部材に嵌挿する際、シール部材はシール部以外の外部部
材に接触することがなく、シール部材の位置ずれや損傷
を防止する。また、挿入方向への押圧強さを調整するこ
とができるので、最適なシール効果を得ることができ
る。
【0037】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な一実施例としての
湯水混合水栓について説明する。
【0038】図1は実施例の湯水混合水栓の平面図であ
る。この湯水混合水栓は、本体10と、図示しない水道
管に接続される給水脚金具20と、図示しない給湯機か
らの配管に接続される給湯脚金具40とを備えている。
本体10は、外側ケーシング50内に主要な機能部品を
収納しており、その両端には、温度調節ハンドル80お
よび切換ハンドル160とを備えている。
【0039】図2は、給水脚金具20の構造を示す図1
のI−I線断面図である。給水脚金具20は、止水弁3
0を組み込んだハウジング22と、後述する外側ケーシ
ング50の水入り口51に接続される接続金具24と、
接続金具24とハウジング22とを接続・固定する締め
具28とを備えている。接続金具24は、一端の出口2
9で、外側ケーシング50の水入り口51に嵌合され、
その先端において後述する外側ケーシング50内に形成
される水流路55と導通する。他端には、螺刻部を有
し、螺刻部と締め具28を螺合することで、ハウジング
22に接続・固定される。ハウジング22の他端には、
入り口21が形成され、入り口21外周には水道管に螺
合するよう螺刻部が設けられている。なお、接続金具2
4とハウジング22との間には樹脂製のパッキン26が
装着されており、液密になるようシールされている。
【0040】ハウジング22に組み込まれた止水弁30
は、ハウジング22に液密に締結されたキャップ34
と、キャップ34とハウジング22にガイドされた弁体
32と、ストレーナ38とを有する。弁体32は、ハウ
ジング22とのガイド部35と、端部36とを有してお
り、ガイド部35には通水時に水の通路となる開口部3
7が設けられている。ガイド部35は、ハウジング22
と噛み合っており、弁体32を回転させることにより、
弁体32が軸方向にスライドする構成となっている。し
たがって、弁体32を回転させて端部36とハウジング
22に形成された弁座23とを着脱させることにより、
止水または通水する。通水時には、端部36と弁座23
との隙間から流入した水は、開口部37を通り、ストレ
ーナ38によりゴミを除去した後、出口29を通って本
体10に流れ込む。
【0041】給湯脚金具40は、給水脚金具20と同一
の構成を備え、図示しない給湯管に接続されており、湯
を後述する湯流路134(図3参照)に導入する。この
給湯脚金具40の構成については、その説明を省略す
る。
【0042】図3は、図1のII−II線断面図であ
る。同図に示すように、本体10は、外側ケーシング5
0内に嵌挿された内側ケーシング60と、内側ケーシン
グ60内に収納された混合弁カートリッジ70と、同じ
く内側ケーシング60内に収納された切換弁カートリッ
ジ150と、カラン出口170と、シャワー出口180
とを備えている。また、外側ケーシング50には、給水
脚金具20に接続された水入り口51と、給湯脚金具4
0に接続された湯入り口52と、カラン出口170と、
シャワー出口180とが形成されている。外側ケーシン
グ50の内径に対して内側ケーシング60の外径は数ミ
リ小さくなっているので、両者の間には間隙が構成され
ており、ここが、水流路55と、混合湯水のカラン出口
170への流路176と、混合湯水のシャワー出口18
0への流路184として用いられている。
【0043】水流路55には、水入り口51から水が流
入し、この水は、内側ケーシング60に形成された図示
しない孔を通過して混合弁カートリッジ70に流れ込
む。一方、湯入り口52から湯流路に流入した湯は、内
側ケーシング60に形成された図示しない孔を通過して
混合弁カートリッジ70に流れ込む。そして、混合弁カ
ートリッジ70において湯水が混合され、混合湯水が切
換弁カートリッジ150を経て、カラン出口170また
はシャワー出口180から流出する。なお、混合弁カー
トリッジ70および切換弁カートリッジ150の構造に
ついては、後で、詳しく説明する。
【0044】この外側ケーシング50は、エンジニアリ
ングプラスチックの一種であるポリフェニレンスルフィ
ド(PPS)により形成されている。本実施例の外側ケ
ーシング50に用いたPPSは、耐熱性・耐熱水性およ
び耐圧性が特に優れたプラスチックである。また、本実
施例では、内側ケーシング60もPPSにより形成され
ている。本実施例では、外側ケーシング50等をPPS
により形成したが、PPS以外のプラスチックであって
も性能的に優れたプラスチックであれば使用できること
は勿論である。例えば、ポリイミド(PI)、ポリアミ
ドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(P
EEK)、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリス
ルフォン(PSF)、ポリアリレート(PAR)、ポリ
エーテルイミド(PEI)等も使用可能である。
【0045】次に外側ケーシング50内に収納される混
合弁カートリッジ70について説明する。混合弁カート
リッジ70は、感温ばね室90と、バイアスばね室10
0と、スライド室120とを備えている。混合弁カート
リッジ70には、湯入り口52に接続された湯流路13
4が形成されると共に、この湯流路134からバイアス
ばね室100への湯の通路である湯側ポート138を有
する湯側弁座136が形成されている。同様に、混合弁
カートリッジ70には、水流路144が形成されると共
に、この水流路144から感温ばね室90への水の通路
である水側ポート148を有する水側弁座146が形成
されている。また、混合弁カートリッジ70はその外周
に水流路144を備え、この水流路144と水入り口5
1とは内側ケーシング60に形成された孔を介して連通
する。この水流路144から感温ばね室90への水の通
路である水側ポート148には、後述の可動弁体110
が着座する水側弁座146が形成されている。
【0046】湯側弁座136と水側弁座146との間に
は、湯側弁座136および水側弁座146と着脱する可
動弁体110が摺動自在に嵌合されている。この可動弁
体110は、感温ばね室90に収納された感温ばね92
のばね力をばね受け94を介して受けると共に、バイア
スばね室100に収納されたバイアスばね102のばね
力を受け、これらのばね力の釣合により、その位置が定
まる。また、この可動弁体110には、バイアスばね室
100と感温ばね室90とを連通する連通孔111が形
成されている。
【0047】よって、湯流路134に流入した湯は、可
動弁体110と湯側弁座136との間の湯側ポート13
8を通過してバイアスばね室100に流入し、その後連
通孔111を通過して感温ばね室90内に流入する。一
方、水流路144に流入した水は、可動弁体110と水
側弁座146との間の水側ポート148を通過して感温
ばね室90内に流入する。このため、この感温ばね室9
0内において湯水が混合され、その混合比は、可動弁体
110とその両側の弁座との間の間隙の比で定まる。混
合弁カートリッジ70の感温ばね室90において混合さ
れた湯水は、後述の切換弁カートリッジ150を経て流
路176に流入し、カラン出口170から吐水される。
【0048】感温ばね92は、温度に応じて弾性係数が
変化する金属によって形成されている。温度に応じて弾
性係数が変化する金属材料としては、ニッケル・チタン
合金からなる形状記憶合金(SMA)の範疇に属する合
金が知られている。このSMAが温度に応じて弾性係数
を変化させることにより、感温ばね92のばね定数が温
度に応じて変化する。一方、バイアスばね102は温度
に関して一定のばね定数を有する通常のばね材料により
形成されている。
【0049】スライド室120には、バイアスばね10
2のばね受け122が軸方向変位自在、かつ回転不能に
混合弁カートリッジ70の内側にスプライン嵌合されて
おり、ばね受け122の内ねじには、温度調節ハンドル
80に固定されたウォーム124が噛み合っている。し
たがって、温度調節ハンドル80を回転させることによ
り、ウォーム124が回転し、ばね受け122が軸方向
にスライドして、バイアスばね102の付勢量が変化す
る。この結果、感温ばね92とバイアスばね102との
釣合が崩れて可動弁体110は新たな釣合の位置まで変
位し、可動弁体110とその両側の弁座との間の新たな
間隙の比となるよう湯水の混合比が変化して、混合湯水
の温度が変わる。
【0050】温度調節ハンドル80によりバイアスばね
102の付勢量を調節することにより出湯温度を設定し
た後は、次に説明するように感温ばね92とバイアスば
ね102により出湯温度が調節される。
【0051】出湯開始後、混合湯水が設定温度となり、
給湯機からの給湯温度,水道水温または流量等の条件が
定常状態にある時には、可動弁体110は、感温ばね室
90内の混合湯水の温度により発生する感温ばね92の
ばね力とバイアスばね102のばね力との釣合により位
置が決定され、静止している。この状態から、給湯機か
らの給湯温度、水道水温または流量等の条件が外乱によ
り変動し、混合湯水の温度が設定温度より高くなると、
感温ばね92は、この温度変化に応じてばね定数を大き
い側に変化させ、ばね力を増大させる。このことによ
り、感温ばね92のばね力とバイアスばね102のばね
力との釣合が崩れ、感温ばね92は、バイアスばね10
2の予荷重を増加させ、可動弁体110を図3左方に変
位させる。この可動弁体110の変位に従って、湯の割
合が減少し、混合湯水の温度が低下する。反対に、混合
湯水の温度が設定温度より低くなると、感温ばね92
は、この温度変化に応じてばね定数を小さな側に変化さ
せ、そのばね力を減少させる。このことにより、感温ば
ね92のばね力とバイアスばね102のばね力との釣合
が崩れ、バイアスばね102が感温ばね92の付勢力に
抗して可動弁体110を図3右方に変位させる。この可
動弁体110の変位にしたがって、水の割合が減少し、
混合湯水の温度が上昇する。こうした感温ばね92の作
用により混合湯水の温度は設定温度に保持される。
【0052】内側ケーシング60に収納された切換弁カ
ートリッジ150は、混合湯水の吐水・止水の切換およ
び吐水量の調整を行なうための切換弁152をハウジン
グ153内に回動自在に収納して備える。また、その外
周には、混合湯水を流路176に流入させるための環状
の流路172と同じく混合湯水を流路184に流入させ
るための環状の流路182とを備える。そして、内側ケ
ーシング60に切換弁カートリッジ150が水密に収納
されることで、この流路172と流路176とは、内側
ケーシング60に形成された孔173を介して連通す
る。同様に、流路182と流路184とは、内側ケーシ
ング60に形成された孔183を介して連通する。この
切換弁152には、感温ばね室90において混合された
湯水が切換弁152の端面から流入する流入室154が
形成されており、この流入室154を覆うよう、切換弁
152には弁体155が取り付けられている。一方、ハ
ウジング153には、流入室154と流路172とを連
通する湯水通過孔156と、流入室154と流路182
とを連通する湯水通過孔157とが穿孔されている。こ
の湯水通過孔156および157は、切換弁152の回
転により弁体155を介してその開口面積を変化させ
る。また、切換弁152は切換ハンドル160に固定さ
れており、切換ハンドル160を回転させることによ
り、切換弁152が回転する。
【0053】よって、切換ハンドル160を介して切換
弁152を回転させて、切換弁152の弁体155によ
り湯水通過孔156を開口することで、その開口面積に
応じた吐水量の混合湯水が、流路172,内側ケーシン
グ60の孔173,流路176を経てカラン出口170
から吐水される。また、弁体155により湯水通過孔1
57を開口することで、その開口面積に応じた吐水量の
混合湯水が、流路182,内側ケーシング60の孔18
3,流路184を経てシャワー出口180から吐水され
る。弁体155により湯水通過孔156および157の
いずれをも開口しないことで止水する。したがって、上
記した切換弁カートリッジ150により、カラン出口1
70からの混合湯水の吐水・止水、シャワー出口180
からの混合湯水の吐水・止水の切替および吐水量の調整
がなされる。
【0054】以上説明した実施例の湯水混合水栓によれ
ば、外側ケーシング50を断熱性を有するPPSにより
形成したので、外側ケーシング50の外周面が熱くなる
ことを防止することができる。このことにより、水の流
路と湯の流路とを入れ替えること、すなわち本実施例に
おいて水流路55を湯流路とすることが可能となる。し
たがって、混合弁カートリッジ70と切換弁カートリッ
ジ150との位置を変更することも可能である。
【0055】外側ケーシング50を合金や鋳物等の金属
材料に比べて比重の小さいPPSで形成したので、湯水
混合水栓全体の重量が軽くなり、湯水混合水栓の運搬や
取付工事時に容易に取り扱うことができる。なお、内側
ケーシング60,混合弁カートリッジ70および切換弁
カートリッジ150をもPPS等で形成することもでき
るので、この場合には、さらに軽量にすることができ
る。
【0056】外側ケーシング50の肉厚を一定とし凹凸
のない構造としたので、簡単な一体射出成形することが
できる。この場合、内周面を滑らかにすることができる
ので、Oリング等のシール部材が接触する部分の研削・
研磨等の二次加工をする必要がない。また、肉厚の相違
が存在する場合にみられる形成時の窪み(ヒケ)を生じ
ることがなく、外観を良好とすることができる。さら
に、外側ケーシング50と内側ケーシング60との間隙
を水流路55としたので、円形断面あるいは矩形断面の
流路を設けた場合に比べて、外側ケーシング50の直径
を小さくすることができる。
【0057】また、混合弁カートリッジ70および切換
弁カートリッジ150は、他の水栓でも使用できるよう
規格化することができ、この規格化した混合弁カートリ
ッジ70および切換弁カートリッジ150を使用すれ
ば、容易に組み立てることができる。
【0058】本実施例では、混合湯水の温度制御にSM
Aによる感温ばね92を用いる構成としたが、ワックス
エレメントを用いる構成も差し支えない。もとより、感
温素子による温度制御を行なわない構成であってもかま
わない。また、本実施例では、カランとシャワーとの選
択により吐水する構成としたが、カランのみの吐水また
はシャワーのみの吐水とする構成であってもかまわな
い。
【0059】本実施例では、外側ケーシング50を略円
柱形としたが、多角柱形や楕円柱形も好適である。ま
た、外側ケーシング50の肉厚を一定としたが、内面に
凹凸がなく滑らかであれば肉厚は一定でなくてもかまわ
ない。さらに、外側ケーシング50は、内側ケーシング
60を収納することができればよいので、両端とも開口
していなくてもよく、一端のみ開口している形状であっ
てもかまわない。
【0060】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。第2実施例の湯水混合水栓は、その本体の内周面
に、通水路や内部部材の支持等の凹凸部を有する湯水混
合水栓である。図4は、第2実施例の湯水混合水栓20
0の断面図である。湯水混合水栓200は、各機能部材
を収納するハウジング210と、ハウジング210の端
部に取り付けられた温度調節ハンドル270とを備えて
いる。
【0061】ハウジング210は、ハウジング210の
軸方向に変位可能な可動弁体220と、温度によってハ
ウジング210の軸方向に伸縮する感温エレメント25
0と、感温エレメント250の位置を操作する進退機構
260とを収納しており、図示しない給水脚金具に接続
されている水入り口211と、図示しない給湯脚金具に
接続されている湯入り口212と、混合湯水の出口21
9とが形成されている。
【0062】ハウジング210は、PPSにより構成さ
れており、ハウジング210の長手方向に沿った軸に平
行な面を接着面とする2部材により形成されている。接
着面はハウジング210の長手方向に沿った軸に平行で
あればどの面でもかまわないが、水入り口211,湯入
り口212および混合湯水の出口219を接着面とする
と、開口部の強度が下がることおよび接着面積を広くと
れないことより、開口部のない面を接着面とすることが
好ましい。また、PPSを接着するのに超音波溶着が望
ましいことにから、本実施例では超音波溶着により接着
した。接着には、接着剤による接着,熱接着,超音波溶
着等の方法があるが、ハウジング210に使用する材質
や接着強度により接着方法を決定する。接着剤による接
着の場合には溶剤等が溶出しないことも肝要であり、例
えば、エポキシ系接着剤やアクリル系接着剤等が適して
いる。
【0063】ハウジング210の端部には、キャップ2
74が液密に螺合されており、このキャップ274の内
側には湯側弁座部材232が嵌合されている。また、ハ
ウジング210と可動弁体220と湯側弁座部材232
とキャップ274とにより環状の湯流路230が形成さ
れている。この湯流路230は、湯入り口212と連通
しており、給湯機からの湯が供給される。また、ハウジ
ング210と可動弁体220とにより環状の水流路24
0が形成されている。この水流路240は、ハウジング
210にその長手方向に形成された図示しない通路によ
り水入り口211と連通しており、水道管からの水が供
給される。
【0064】可動弁体220は、湯側弁座部材232に
形成された湯側弁座234と、ハウジング210に形成
された水側弁座244との間に、ハウジング210の軸
方向に摺動自在に、かつ湯側弁座234または水側弁座
244と着脱可能に配置されている。可動弁体220
は、一方をばね236により付勢されると共に、他方を
感温エレメント250により付勢され、これらの力の釣
合により、その位置を定め、湯水の混合比を調節する。
【0065】感温エレメント250は、温度によって所
定の体積変化を生じるワックスを封入し、ワックスの熱
膨張により端部257を突出伸長する周知のワックスペ
レット型感温エレメントで、エレメントケース251に
保持されて、混合湯水流路245内に配置されている。
したがって、混合湯水の温度が変化すると、感温エレメ
ント250が軸方向に伸縮し、感温エレメント250の
端部により付勢された可動弁体220の位置が変位し
て、湯水の混合比を変え、出湯温度を一定に保つよう働
く。
【0066】進退機構260は、温度調節ハンドル27
0を回転させることにより感温エレメント250の位置
を軸方向に変位可能に構成されている。このため、ハウ
ジング210に液密に螺合されたスピンドルガイド26
2には、バネケース264がスプライン嵌合されてお
り、このバネケース264の一方の端部の内ねじにはス
ピンドル268が噛み合っている。また、バネケース2
64の他方の端部には感温エレメント250が接合され
ており、スピンドル268の他端部には温度調節ハンド
ル270が固定されている。したがって、温度調節ハン
ドル270を回転することにより、スピンドル268が
回転し、バネケース264が軸方向にスライドし、感温
エレメント250の位置を軸方向に変位することができ
る。
【0067】バネケース264内には、一端はバネケー
ス264により支持され、他端はエレメント押さえ25
9により支持されるばね266が収納されている。エレ
メント押さえ259は、感温エレメント250の端部2
57と係合し、混合湯水の温度が上昇することによる端
部257が伸長するのを受け止め、ばね266を付勢す
る。したがって、可動弁体220および感温エレメント
250は、ばね266とばね236との釣り合う位置と
なる。
【0068】以上説明した第2実施例の湯水混合水栓で
は、ハウジング210内部に凹凸を設けて湯流路23
0,水流路および感温エレメント250等の支持を形成
するので、湯水混合装置を構成する部品数を少なくする
ことができる。また、ハウジング210の軸方向に水平
な断面を接着断面とするPPSの2部材によりハウジン
グ210を形成するので、ハウジング210内部を複雑
な構造とすることができる。したがって、ハウジング2
10を、従来の金属材料により形成されていた形状と同
一な形状とすることができ、従来の内部部材をそのまま
使用することができる。
【0069】ハウジング210をPPSにより形成した
ので、周面を滑らかにすることができ、Oリング等のシ
ール部材が接触する部分を研削・研磨等の二次加工をす
る必要がない。もとより、ハウジング210をPPSで
形成したことによる断熱性の効果,軽量化等について
は、第1実施例と同様の効果を得ることができる。
【0070】なお、第2実施例は、ワックスエレメント
による温度制御を行なう構成としたが、SMAによる温
度制御を行なう構成も好適であり、温度制御を行なわな
い構成であってもかまわない。また、第2実施例では、
一つの吐水口を有する構成としたが、二つの吐水口を有
し、切換機構により選択的に吐水する構成であってもか
まわない。
【0071】次に本発明の第3の実施例について説明す
る。図5は第3実施例の湯水混合水栓の断面図である。
第3実施例の湯水混合水栓は、第2実施例の湯水混合水
栓のハウジング210を除き同一の構成を有する。した
がって、第3実施例のハウジング280以外の構成につ
いては説明を省略する。同図に示すように、ハウジング
280は、部材282,284,286の3部材を接着
して形成される。この3部材の接着面は、いずれもハウ
ジング280の長手方向に垂直な面であり、かつハウジ
ング280の内面に有する凹凸部の凹部である。ただ
し、接着面は、強度の保持および液密性の確保のため水
入り口211,湯入り口212および混合湯水の出口2
19の開口部を避けることが好ましい。
【0072】この第3実施例の湯水混合装置では、ハウ
ジング280の凹部を接着面とするので、Oリング等に
よるシール部に接着面が当たることがなく、十分なシー
ル力を得ることができる。また、接着面をハウジング2
10の長手方向と垂直な面とするので、円周方向に対す
る十分な強度を得ることができる。
【0073】次に本発明の第4の実施例について説明す
る。図6は第4実施例の湯水混合水栓の断面図である。
第4実施例の湯水混合水栓は、第2実施例の湯水混合水
栓のハウジング210を除き同一の構成を有する。した
がって、第4実施例のハウジング290以外の構成につ
いては説明を省略する。同図に示すように、ハウジング
290は、部材292,294,296,298の4部
材を接着して形成される。この3部材の接着面は、いず
れもハウジング280の長手方向に垂直な面であり、か
つハウジング280の内面に有する凹凸部の凸部であ
る。ただし、接着断面は、十分なシール力を得るために
Oリング等のシール部材に接触しないことが好ましい。
【0074】この第4実施例の湯水混合装置では、ハウ
ジング290の凸部を接着面とするので、接着面積を大
きくとることができ、接着強度を高くすることができ
る。
【0075】ここで、以上説明した第1実施例ないし第
4実施例の外部部材(外側ケーシング50やハウジング
210,280,290)と内部部材(内側ケーシング
60やエレメントケース251等)とで形成される流路
の形成の仕方、すなわち外部部材と内部部材の組み合わ
せ方について説明する。図7は、外部部材と内部部材と
の組み合わせ方を示した説明図である。図7(a)で
は、外部部材Aの平坦な内周面と内部部材Bの外周面に
有する凹凸とにより、流路C,Dを形成する。図7
(b)では、外部部材Aの内周面に有する凹凸と内部部
材Bの平坦な外周面とにより流路C,Dを形成する。図
7(c)では、外部部材A内周面および内部部材Bの外
周面の双方に凹凸を有し、それぞれの凸部と凸部が係合
することによりそれぞれの凹部に流路C,Dを形成す
る。図7(d)では、外部部材Aの内周面と内部部材B
の外周面の双方に凹凸を有し、外部部材Aの凸部には内
部部材Bの凹部が組み合い、外部部材Aの凹部には内部
部材の凸部が組み合うことにより流路C,Dを形成す
る。
【0076】第1実施例ないし第4実施例では、流路
は、主に図7(a)に示す外部部材Aの内周面は平坦で
内部部材Bの外周面に凹凸を有することにより流路C,
Dを形成する外部部材Aと内部部材Bの組み合わせ方
と、図7(b)に示す外部部材Aの内周面に有する凹凸
と内部部材Bの平坦な外周面により流路C,Dを形成す
る外部部材Aと内部部材Bの組み合わせ方とにより形成
したが、図7(c)または図7(d)に示す外部部材A
と内部部材Bとの組み合わせ方により流路を形成する構
成も好適である。
【0077】次に、第2実施例ないし第4実施例の外部
部材(ハウジング210,280,290)の部品の接
合方法について説明する。図8は、外部部材を形成する
部品の接合方法を示した説明図である。図8(a)で
は、外部部材は、軸に平行な面で分離された部品E1,
E2を接合することにより形成されている。第2実施例
のハウジング210は、この接合方法により形成された
ものである。この場合、外部部材の内面形状が複雑な形
状であっても、部品E1,E2は射出一体成形が可能で
あり、外部部材を3以上の部品による接合により形成す
る必要がない。もとより、3以上の部品による接合であ
ってもかまわない。また、断面の中心を通る平面で接合
しなくてもかまわない。
【0078】図8(b)および図8(c)は、略円柱形
状の外部部材を略円柱形状の2以上の部品の接合方法を
示した説明図である。図8(b)では、外部部材は、外
部部材の内周面の凹部となる面で各部品F1,F2,F
3を接合することにより形成されている。第3実施例の
ハウジング280は、この接合方法により形成されたも
のである。この接合方法による場合には、外部部材の内
周面の凸部に通常有するシール部材を、接合部に生じる
微少な凹凸により痛めることがない。一方、図8(c)
では、外部部材は、外部部材の内周面の凸部となる面で
各部品G1,G2,G3を接合することにより形成され
ている。第4実施例のハウジング290は、この接合方
法により形成されたものである。この接合方法による場
合には、外部部材の内周面の凸部で接合するので、接合
強度を高くすることができる。
【0079】ここで、第2実施例ないし第4実施例の外
部部材の部品の接合方法の説明で、外部部材の形状を略
円柱形状としたが、外部部材は、略円柱形状に限られる
ものではなく、どんな形状であってもかまわない。ま
た、接合面は外部部材の軸に対して垂直または平行でな
くてもかまわない。さらに、接合方法の選択は、外部部
材に求められる強度、形状等により定めらるものであ
り、単一の接合方法により外部部材を形成するばかりで
なく、複数の接合方法を組み合わして外部部材を形成す
る場合も好適である。
【0080】次に、本発明の第5の実施例について説明
する。第5実施例の湯水混合水栓は、外側ケーシング5
0の内周面に、中央に向けて階段状の段差部を有する水
栓である。図9は第5実施例の湯水混合水栓の断面図で
ある。図中の符号で、第1実施例と同様の部分について
は便宜上同じ符号が付して呼ぶこととする。以下図9に
基づいて説明する。
【0081】同図に示すように、外側ケーシング50
は、この外側ケーシング50内に収納された混合弁ケー
シング62と、同じく外側ケーシング50内に収納され
た切換弁ケーシング66と、混合弁ケーシング62内に
収納された混合弁カートリッジ70と、切換弁ケーシン
グ66内に収納された切換弁カートリッジ150と、カ
ラン出口170と、シャワー出口180とを備えてい
る。また、外側ケーシング50には、給水脚金具20に
接続された水入り口51と、給湯脚金具40に接続され
た湯入り口52と、カラン出口170と、シャワー出口
180とが形成されている。外側ケーシング50,混合
弁ケーシング62および切換弁ケーシング66は、PP
Sにより形成されている。
【0082】外側ケーシング50の内周面には、両開端
部から内部に向けて段差部54a,54b,54c,5
6a,56b,56c,56dが形成されている。一
方、混合弁ケーシング62の外周面には、外側ケーシン
グ50の内周面とでシールするためのOリング用の凸部
63と、凸部63と挿入端との間に段差部64とが形成
されている。凸部63と外側ケーシング50の内周面と
には若干のクリアランスが設けられており、Oリング1
91aによりシールされている。また、段差部64での
外周半径の大きい側の外周面と外側ケーシング50の段
差部54aでの内径の小さい側の内周面とにも若干のク
リアランスが設けられており、Oリング191bにより
シールされている。したがって、混合弁ケーシング62
の凸部63と外側ケーシング50の段差部54aとによ
り環状の空間が形成され、ここが、湯流路130として
用いられる。また、混合弁ケーシング62の挿入端の外
周面と外側ケーシング50の段差部54bでの内径の小
さい側の内周面とにも若干のクリアランスが設けられて
おり、同じくOリング191cによりシールされてい
る。したがって、混合弁ケーシング62の段差部64と
外側ケーシング50の段差部54bとの間にも環状の空
間が形成され、ここが、水流路142として用いられ
る。
【0083】また、同様に切換弁ケーシング66の外周
面には、凸部67と、段差部68a,68bとが形成さ
れており、凸部67と外側ケーシング50の段差部56
aとによりシャワー出口180への混合湯水の流路18
4、段差部68aと外側ケーシング50の段差部56b
とにより水流路140、段差部68bと外側ケーシング
50の段差部56cとによりカラン出口170への混合
湯水の流路174とが形成されている。ここでも、各流
路を遮断するため、各段差部および挿入端の外周にはO
リング196a,196b,196c,196dが設け
られている。
【0084】外側ケーシング50には、水流路140と
水流路142とが連通するように通路58が形成されて
いる。また、外側ケーシング50には、カラン出口17
0への混合湯水の流路174とカラン出口170が連通
するように通路176が形成されている。
【0085】水入り口51から水流路140に流入した
水は、通路58と水流路142を通って混合弁カートリ
ッジ70に流れ込み、湯は、湯入り口52から流入し、
湯流路130を通って混合弁カートリッジ70に流れ込
む。そして、混合弁カートリッジ70において湯水が混
合され、混合湯水が切換弁カートリッジ150を経て、
カラン出口170またはシャワー出口180から流出す
る。なお、混合弁カートリッジ70および切換弁カート
リッジ150の構造については、第1実施例と同様なの
で省略する。
【0086】以上説明した第5実施例の湯水混合水栓に
よれば、外側ケーシング50を開端部から内径が段階的
に小さくなる形状としたので、一体射出成形により形成
することが容易となり、大量生産に適した形状とするこ
とができる。また、外側ケーシング50を開端部から段
階的に小さくなる形状とすることにより、混合弁ケーシ
ング62または切換弁ケーシング66を外側ケーシング
50に挿入する際に、シール部材が横ずれする距離を小
さくすることができる。例えば、混合弁カートリッジ7
0の挿入端に設置されるOリング191cは、外側ケー
シング50の奥深い位置に設けられるが、外側ケーシン
グ50の段差部54bから数ミリ外側ケーシング50の
内周面に接触しながら横ずれするだけでよい。したがっ
て、シール部材の損傷を軽減することができる。もとよ
り、外側ケーシング50を、断熱性を有するPPSによ
り形成したので、湯流路付近の外側ケーシング50の外
周面が熱くなることを防止することができる。
【0087】第5実施例では、外側ケーシング50と混
合弁ケーシング62とで形成する各流路をシールするの
にOリング191a,191b,191cを、外側ケー
シング50の内周面と混合弁ケーシング62の外周面と
で圧着することにより行なっているが、シールの方法と
しては図10に示す方法で行なってもよい。
【0088】図10は、外側ケーシング50と混合弁ケ
ーシング62とで形成される水または湯,混合湯水の各
流路をシールする方法の模式図である。図10(a)
は、第5実施例で説明したシール方法で、外側ケーシン
グ50の内周面と混合弁ケーシング62の外周面の間に
Oリング192a,193aが位置する。このシール方
法を用いれば、上記したように、混合弁ケーシング62
を外側ケーシング50に挿入する際に、シール部材が横
ずれする距離を小さくすることができる。
【0089】図10(b)は、外側ケーシング50の段
差部の端面と混合弁ケーシング62の段差部の端面との
間にOリング192b,193bが位置するシール方法
を示すものである。このシール方法を用いれば、段差部
端面に設置されたOリング192b,193bは、混合
弁ケーシング62を外側ケーシング50に挿着する際、
外側ケーシング50の内周面と接触することがないの
で、Oリング192b,193bの接触による損傷を防
止することができる。また、Oリング192b,193
bに加わる荷重を調節することができるので、シール力
を強くすることができる。
【0090】また、これらのシール方法を組み合わせ
て、図10(c)または図10(d)に示すように、流
路の一方のOリング192c,193dを外側ケーシン
グ50の内周面と混合弁ケーシング62の外周面との間
の位置とし、他方のOリング193c,192dを外側
ケーシング50の段差部の端面と混合弁ケーシング62
の段差部の端面の間の位置とすることもできる。これら
のシール方法の組み合わせは、使用材料や水圧の作用の
仕方などにより決められる。なお、外側ケーシング50
と切換弁ケーシング66とで形成する流路をシールする
場合についても同様である。
【0091】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、例えば、ハウジングの長手方向に垂直な面を接着面
とする第3実施例または第4実施例において、ハウジン
グの内周面の凸部での接着面と凹部での接着面とが混在
する構成など、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の水栓
では、外部部材を樹脂により形成したので、保温性,断
熱性を有することができる。したがって、湯の流路を設
けても外部部材の外周面が熱くなりすぎることがなく、
水栓内で混合弁の位置を自由に設計することができる。
また、金属材料に比較して比重が小さいので、水栓全体
の重量を軽量にすることができ、取扱いを容易にするこ
とができる。さらに、外部部材の内周面を滑らかな状態
とすることができるので、Oリング等のシール部材が接
触する部分についても、研削・研磨等の二次加工をする
必要がない。
【0093】外部部材の内周面を凹凸部のない平坦形状
とすれば、一体射出成形が容易となり、大量生産をする
ことができる。さらに肉厚を一定とすれば、樹脂の硬化
速度が一定となり、外観を極めて良好にすることができ
る。
【0094】請求項2記載の水栓では、弁装置を備えた
ので、内部部材に有する通路に流れる流体に対して、流
体の流れの停止,切り換え,2種以上の流体の混合,混
合割合の調節,流速の調節等の種々の制御をすることが
できる。
【0095】請求項3記載の水栓では、弁装置の機能を
所定形状のハウジングに収納したものを用いたので、弁
装置の組立を水栓の組立と別に行なうことができる。ま
た、水栓に弁装置を組み付ける場合にも部品数を少なく
することができるので、水栓の組み付けを容易とするこ
とができる。さらに、弁装置に不良が生じた場合でも弁
装置を容易に交換することができる。
【0096】請求項4記載の水栓では、外部部材の内部
部材を収納する収納空間に、内部部材を挿入する挿入穴
を設けたので、水栓を組み付けるときに内部部材の挿入
を容易とすることができる。
【0097】請求項5記載の水栓では、挿入穴を、弁装
置の駆動部の連絡口や流体の出入口,水栓を他の構造物
に固定する固定部に兼用するので、外部部材に設ける穴
を少なくすることができ、この結果、外部部材の強度を
維持することができる。
【0098】請求項6記載の水栓では、外部部材に流体
の通路として貫通孔を設けたので、流体の通路を得るた
めに外部部材の内周面の形状または内部部材の外周面の
形状を複雑な形状とする必要がない。また、外部材は樹
脂により形成されるので、貫通孔は容易に形成すること
ができる。
【0099】請求項7記載の水栓では、内部部材の外周
面に凹凸部を有するので、外部部材の内周面を簡単な形
状とすることができ、射出一体成形を容易とすることが
できる。
【0100】請求項8記載の水栓では、外部部材の内周
面に凹凸部を有するので、従来使用してきた内部部材を
そのまま使用することができる。
【0101】請求項9記載の水栓では、外部部材を2以
上の部品を接合して形成するので、外部部材の内周面ま
たは外周面が複雑な形状を有する場合でも容易に射出一
体成形することができる。
【0102】請求項10記載の水栓では、外部部材を、
外部部材の収納空間の軸と略垂直な面で分割するので、
射出一体成形により形成した場合でも外部部材の内周面
を複雑な形状とすることができる。また、分割面を外部
部材の内周面の凹部とするので、外部部材と内部部材と
の係合部に通常有するシール部材を接合部に生じる微少
な凹凸により痛めることがなく、十分なシール力を発揮
することができる。
【0103】請求項11記載の水栓では、外部部材を、
外部部材の収納空間の軸と略垂直な面で分割するので、
射出一体成形により形成した場合でも外部部材の内周面
を複雑な形状とすることができる。また、分割面を外部
部材の内周面の凸部とするので、部材の接合面積を多く
して、接合強度を高くすることができる。
【0104】請求項12記載の水栓では、外部部材を、
外部部材の収納空間の軸と略平行な面で分割するので、
射出一体成形により形成した場合でも外部部材の内周面
を複雑な形状とすることができる。また、外部部材の軸
と略水平な面で分割するので、接合面積を大きくとるこ
とができ、接合強度を高くすることができる。
【0105】請求項13記載の水栓では、外部部材の内
周面に、挿入穴の開端部から内部に向けて内側径が小さ
くなる段差を有する形状としたので、外部部材と内部部
材との間に間隙を形成することができ、この間隙の一部
を流体の通路として用いることができる。また、外部部
材は、共に簡単な形状なので、射出一体成形が容易にで
き、大量生産に適する。簡単な形状とすることにより、
歩留まりも高く保たれ、品質の高く維持することができ
る。
【0106】請求項14記載の水栓では、内部部材を外
部部材に嵌挿する際、外部部材の内側径が開端部から段
階的に小さくなるので、内部部材の外周面に設置したO
リング等のシール部材がシール部付近のみの接触でよ
く、シール部材の位置ずれや損傷を防止することができ
る。
【0107】請求項15記載の水栓は、内部部材を外部
部材に嵌挿する際、シール部材はシール部以外の外部部
材に接触することがなく、シール部材の位置ずれや損傷
を防止することができる。また、内部部材の挿入方向へ
の圧着強さを調整することができるので、シール部材に
適した押圧強さを得ることができ、最適なシール効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である湯水混合水栓の外観平
面図である。
【図2】第1実施例の湯水混合水栓の給水脚金具20を
含む断面図である。
【図3】第1実施例の湯水混合水栓の本体断面図であ
る。
【図4】第2実施例の湯水混合水栓の本体断面図であ
る。
【図5】第3実施例の湯水混合水栓の本体断面図であ
る。
【図6】第4実施例の湯水混合水栓の本体断面図であ
る。
【図7】第1実施例ないし第4実施例の外部部材Aと内
部部材Bとの組み合わせ方を示した説明図である。
【図8】第2実施例ないし第4実施例の外部部材を形成
する部品の接合方法を示した説明図である。
【図9】第5実施例の湯水混合水栓の本体断面図であ
る。
【図10】第5実施例の湯水混合水栓の外側ケーシング
50と混合弁ケーシング62とで形成される流路をシー
ルする方法の模式図である。
【符号の説明】
10…本体 20…給水脚金具 21…入り口 22…ハウジング 23…弁座 24…接続金具 26…パッキン 28…締め具 29…出口 30…止水弁 32…弁体 34…キャップ 35…ガイド部 36…端部 37…開口部 38…ストレーナ 40…給湯脚金具 50…外側ケーシング 51…水入り口 52…湯入り口 54a,54b,56a,56b,56c…段差部 55…水流路 58…通路 60…内側ケーシング 62…混合弁ケーシング 63,67…凸部 64,68a,68b…段差部 66…切換弁ケーシング 70…混合弁カートリッジ 80…温度調節ハンドル 90…感温ばね室 100…バイアスばね室 110…可動弁体 111…連通孔 120…スライド室 124…ウォーム 130,134…湯流路 136…湯側弁座 138…湯側ポート 140,142,144…水流路 146…水側弁座 148…水側ポート 150…切換弁カートリッジ 152…切換弁 153…ハウジング 154…流入室 155…弁体 156,157…湯水通過孔 160…切換ハンドル 170…カラン出口 172,174,176…流路 173,183…孔 180…シャワー出口 182,184…流路 191,192,193,196…Oリング 200…湯水混合水栓 210,280,290…ハウジング 211…水入り口 212…湯入り口 219…出口 220…可動弁体 230…湯流路 232…湯側弁座部材 234…湯側弁座 240…水流路 244…水側弁座 245…混合湯水流路 250…感温エレメント 251…エレメントケース 257…端部 260…進退機構 262…スピンドルガイド 264…バネケース 268…スピンドル 270…温度調節ハンドル 274…キャップ 282,284,286…部材 292,294,296,298…部材

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の入口および出口と、該入口と該出
    口とを連通する通路とを備えた内部部材と、 樹脂により成形され、前記内部部材との間に間隙を形成
    し、該内部部材を収納する収納空間を備えた外部部材と
    からなり、 前記間隙は、前記入口および/または前記出口と連通し
    ていることを特徴とする水栓。
  2. 【請求項2】 前記内部部材は、該内部部材の通路に流
    れる流体を制御する弁装置を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の水栓。
  3. 【請求項3】 前記弁装置は、前記内部部材の通路に嵌
    挿される所定形状のハウジングを有し、該ハウジング内
    に流体を制御する機能の少なくとも一部を納めたことを
    特徴とする請求項2記載の水栓。
  4. 【請求項4】 前記外部部材は、前記内部部材を収納す
    る前記収納空間に該内部部材を挿入する挿入穴を備えた
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の水
    栓。
  5. 【請求項5】 前記挿入穴は、前記内部部材が該内部部
    材の通路に流れる流体を制御する弁装置を備える場合に
    は該弁装置と該弁装置の駆動部とを連絡する連絡口、ま
    たは、前記外部部材における流体の入口若しくは出口、
    あるいは、水栓を他の構造物に固定する場合の固定部で
    あることを特徴とする請求項4記載の水栓。
  6. 【請求項6】 前記外部部材は、少なくとも一方が前記
    間隙に連通する貫通孔を備えたことを特徴とする請求項
    1ないし5いずれか記載の水栓。
  7. 【請求項7】 前記内部部材は、外周面に、前記外部部
    材の内周面と組み合わさって前記間隙を2以上に仕切る
    凸部を設けたことを特徴とする請求項1ないし6いずれ
    か記載の水栓。
  8. 【請求項8】 前記外部部材は、内周面に、前記内部部
    材の外周面と組み合わさって前記間隙を2以上に仕切る
    凸部を設けたことを特徴とする請求項1ないし6いずれ
    か記載の水栓。
  9. 【請求項9】 前記外部部材は、2以上の部品を接合し
    て形成してなることを特徴とする請求項1ないし6いず
    れか記載の水栓。
  10. 【請求項10】 前記外部部材は、該外部部材の収納空
    間の軸と略垂直な面で、かつ内周面の凹部で分割した2
    以上の部品を接合して形成してなることを特徴とする請
    求項8記載の水栓。
  11. 【請求項11】 前記外部部材は、該外部部材の収納空
    間の軸と略垂直な面で、かつ内周面の凸部で分割した2
    以上の部品を接合して形成してなることを特徴とする請
    求項8記載の水栓。
  12. 【請求項12】 前記外部部材は、該外部部材の収納空
    間の軸と略平行な面で分割した2以上の部品を接合して
    形成してなることを特徴とする請求項8記載の水栓。
  13. 【請求項13】 前記外部部材は、内周面に、前記挿入
    穴の開端部から内部に向けて内側径が小さくなる一段以
    上の段差を有することを特徴とする請求項4または5記
    載の水栓。
  14. 【請求項14】 前記外部部材の内周面と前記内部部材
    の外周面との間に設けられ、前記間隙を遮断するシール
    部材を備えたことを特徴とする請求項13記載の水栓。
  15. 【請求項15】 前記外部部材の内周面に形成された段
    差部端面と、前記内部部材の端面または該内部部材の外
    周面に形成された段差部端面との間に設けられ、前記間
    隙を遮断するシール部材を備えたことを特徴とする請求
    項13記載の水栓。
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