JPH11108217A - 湯水圧力バランサ - Google Patents

湯水圧力バランサ

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JPH11108217A
JPH11108217A JP9293590A JP29359097A JPH11108217A JP H11108217 A JPH11108217 A JP H11108217A JP 9293590 A JP9293590 A JP 9293590A JP 29359097 A JP29359097 A JP 29359097A JP H11108217 A JPH11108217 A JP H11108217A
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JP
Japan
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water
hot
valve portion
pressure
housing
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JP9293590A
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Inventor
Mamoru Hashimoto
衛 橋本
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】湯水混合水栓における一次側の水の圧力と湯の
圧力とをバランスさせて混合弁部に供給する圧力バラン
サであって、組付けが容易でコストが安く且つ良好な圧
力バランス機能を有するものを提供する。 【解決手段】圧力バランサ10を、(A)筒状のハウジン
グ12と、(B)ハウジング12に形成された水流入口1
6及び湯流入口18と、(C)(イ)ハウジング12の内面
にスライド嵌合されて内部を水側減圧室28と湯側減圧
室30とに仕切る仕切弁部26、(ロ)水側弁部32及び
湯側弁部34、(ハ)連結部24を備えたバランス弁体1
4とを含むように構成する。そして水側弁部32のみ、
水流入口16から水側減圧室28への流入路に形成した
当接面42に対し水側弁部32をスライド方向に当接さ
せることで流入路を閉鎖可能な当接閉鎖構造と成す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は湯水混合水栓にお
ける一次側の湯の圧力と水の圧力とをバランスさせる圧
力バランサに関する。
【0002】
【従来の技術】供給された湯と水とを所定比率で混合
し、求める温度の温水としてこれを吐水する湯水混合水
栓が広く用いられている。ところでこの湯水混合水栓に
おいては、供給される湯と水との圧力が不均等であった
り大きく変動したりすると、温度調節を円滑且つ正確に
行えなくなる。
【0003】そこで湯水混合水栓における一次側の湯及
び水の圧力を圧力バランサでバランスさせた上で、これ
を湯水混合水栓の混合弁部に供給するといったことが行
われている。
【0004】図6はこの種圧力バランサ200の従来の
一例を示したものである。同図において202は円筒形
状のハウジングであり、このハウジング202には水流
入口204,湯流入口206,水出口208,湯出口2
10がそれぞれ形成されている。このハウジング202
の内部には、バランス弁体212が軸心方向に移動可能
に収容されている。
【0005】このバランス弁体212は、軸部(連結
部)214と、軸部214に一体的に且つ大径に設けら
れた仕切弁部216とを有している。仕切弁部216
は、ハウジング202の内面に軸心方向にスライド可能
に嵌合されており、この仕切弁部216によってハウジ
ング202の内部が、水流入口204及び水出口208
に連通する水側減圧室218と、湯流入口206及び湯
出口210に連通する湯側減圧室220とに仕切られて
いる。
【0006】軸部214の図中左右方向両端部には、仕
切弁部216と同じ外径を有する水側弁部222と湯側
弁部224とが軸部214と一体的に設けられており、
これら水側弁部222と湯側弁部224とが、それぞれ
ハウジング202の内面にスライド可能に嵌合されてい
る。
【0007】ここで水側弁部222は、水流入口204
から水側減圧室218への流入路の開度を狭く又は広く
変化させて一次側の水の、水側減圧室218への流入量
を調節し、オリフィス作用で水側減圧室218内の圧力
を一次側の水の圧力に対して減圧状態とするとともにそ
の減圧調整を行うものであり、また同じく湯側弁部22
4は、湯流入口206から湯側減圧室220への流入路
の開度を水側弁部222とは逆に広く又は狭く変化させ
て一次側の湯の、湯側減圧室220への流入量を調節
し、オリフィス作用で湯側減圧室220内の圧力を一次
側の湯の圧力に対して減圧状態とし且つその開度に応じ
て減圧調整する。尚、軸部214は内部中空構造とされ
ていて、その中空内部と外部とが連通口にて連通状態と
されている。
【0008】この圧力バランサ200においては、バラ
ンス弁体212における水側減圧室218及び湯側減圧
室220に対する軸心方向、つまりバランス弁体212
の移動方向の受圧面積が等しくされており、従って水側
減圧室218の圧力が強ければバランス弁体212は図
中左向きに移動して水側弁部222が水側の流入路の開
度を狭く変化させ、また同時に湯側弁部224が湯側の
流入路の開度を広く変化させる。
【0009】この結果、水流入側においては水側弁部2
22による減圧作用が強められる一方、湯流入側におい
ては湯側弁部224による減圧作用が弱められ、そして
水側減圧室218と湯側減圧室220との圧力がバラン
スしたところでバランス弁体212が停止し、水出口2
08と湯出口210とからバランスされた圧力の水と湯
とが流出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの圧力バラ
ンサ200においては、バランス弁体212がハウジン
グ202内部で応答性良く軽やかにバランス位置まで移
動できるように仕切弁部216,水側弁部222及び湯
側弁部224の各外面とハウジング202の内面との間
に所定の嵌合クリアランスCを確保しておく必要があ
る。
【0011】しかしながらこのような嵌合クリアランス
Cを設けることで以下のような不都合が生じる。上述し
たように水側弁部222及び湯側弁部224は水側の流
入路及び湯側の流入路の開度を絞り、オリフィス作用で
水側減圧室218及び湯側減圧室220内部の圧力を、
一次側の圧力に対して減圧状態とし、そしてその減圧調
整によって水側減圧室218と湯側減圧室220との圧
力をバランスさせる。
【0012】而して上記水側弁部222,湯側弁部22
4の外面とハウジング内面との間に嵌合クリアランスC
が存在すると、それら弁部222,224による減圧作
用が減殺されてしまい、特に水,湯の流量が少ない状態
ではこの減圧作用の低下が大きくなり、場合によって水
流入口204又は湯流入口206を閉鎖する位置まで水
側弁部222又は湯側弁部224を移動させても、水側
減圧室218と湯側減圧室220との圧力をバランスさ
せ得ない場合が生じ得る(図6(B)参照)。
【0013】特にハウジング202の内径及びバランス
弁体212の外径、厳密には仕切弁部216,水側弁部
222及び湯側弁部224の外径が大きくなる程嵌合ク
リアランスCを通じての水,湯の漏れの量が多くなるた
め、その傾向はより顕著となる。
【0014】尤も上記嵌合クリアランスCを小さくすれ
ばこの問題をある程度改善することができるが、上述し
たように嵌合クリアランスCはバランス弁体212の円
滑且つ軽やかな移動を確保するためのもので、この円滑
な移動を確保しつつ嵌合クリアランスCを小さくしよう
とすると、ハウジング202内径及びバランス弁体21
2の外径の寸法精度を高精度としなければならず、この
場合部品の製作コストが高くなるとともに、取扱いもよ
り慎重に行う必要が生じ、また組付けも難しくなって組
付コストも高くなる問題を生ずる。
【0015】この圧力バランサ200の場合、図7に示
しているようにハウジング202及びバランス弁体21
2を別々に製作しておいて、バランス弁体212をハウ
ジング202内にその軸心方向の一端開口側から挿入
し、その開口部を閉鎖部202Bで閉鎖することで組付
けを行うことができるが、上記嵌合クリアランスCを小
さくするとその際の組付けが困難となり、コスト増大を
もたらしてしまう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するために成されたものである。而して請求
項1の圧力バランサは、(A)筒状のハウジングと、
(B)該ハウジングに形成された水流入口及び湯流入口
と、(C)(イ)該ハウジングの内面にスライド移動可
能に嵌合されて該ハウジング内部を前記水流入口及び水
出口に連通する水側減圧室と、前記湯流入口及び湯出口
に連通する湯側減圧室とに仕切る仕切弁部、(ロ)該水
流入口から該水側減圧室への流入路の開度を狭く又は広
く変化させて該水側減圧室を減圧調整する水側弁部、及
び該水側弁部とは逆に前記湯流入口から前記湯側減圧室
への流入路の開度を広く又は狭く変化させて該湯側減圧
室を減圧調整する湯側弁部、(ハ)前記仕切弁部及びそ
れら水側弁部及び湯側弁部を連結し、それぞれを前記ハ
ウジング内面に嵌合させた状態で一体にスライド移動さ
せる連結部を備えたバランス弁体と、を有し、該バラン
ス弁体のスライド移動によって水側減圧室と湯側減圧室
との圧力をバランスさせる形式の湯水圧力バランサにお
いて、前記湯側弁部及び水側弁部のうちの一方の水側弁
部のみ、前記水流入口から前記水側減圧室への流入路に
形成した当接面に対して該水側弁部を前記スライド方向
に当接させることで該流入路を閉鎖可能な当接閉鎖構造
と成したことを特徴とする。
【0017】請求項2の圧力バランサは、請求項1にお
いて、前記水側弁部を前記仕切弁部及び湯側弁部の外径
に対して大径となすとともに、前記ハウジングの該水側
弁部の側の部分の内径を対応する大径の内径となして該
ハウジング内面且つ前記水流入口から前記水側減圧室へ
の流路上に段付面を形成し、該段付面を前記当接面とし
て該水側弁部を当接させ得るように成したことを特徴と
する。
【0018】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の圧力バ
ランサは、湯側弁部及び水側弁部のうちの一方の水側弁
部のみ、水側の流入路に形成した当接面に対して水側弁
部を当接させることでその水側流入路を閉鎖可能な当接
閉鎖構造と成したもので、この圧力バランサでは少ない
流量の下でも水側減圧室に流入する水の絞り作用、つま
り減圧作用を良好に行わせることができる。
【0019】この請求項1の圧力バランサでは、水側弁
部のみ当接閉鎖構造としているが、湯側弁部についても
これを同様の当接閉鎖構造となすことも考えられる。
【0020】しかしながらこのように水側弁部及び湯側
弁部の両方共に当接閉鎖構造とすると、バランス弁体を
一体構成の下でハウジングに組み付けることが難しくな
る。従ってバランス弁体を別々の部品に分けてハウジン
グに対し別途に組み付け、その上で二つの部品を一体化
することが必要となって部品コスト,組付コストが高く
なり、従って圧力バランサ自身のコストが高くなってし
まう問題を生ずる。
【0021】ここにおいて請求項1の圧力バランサは、
水側弁部のみ当接閉鎖構造となしたもので、この請求項
1のバランス弁体の場合、圧力バランス機能を特に損な
うことなく、バランス弁体を単一の部材で構成すること
ができ且つその組付けも容易に行うことができる。
【0022】一般に、圧力バランサを湯水混合水栓の混
合弁部と給水源及び給湯源との間に設けた場合におい
て、給水源からの一次側の水の圧力の方が給湯源からの
一次側の湯の圧力よりも大きいのが普通であり、従って
圧力バランサとしては一次側の水の圧力を効果的に減圧
できること、即ち水側の減圧を十分に効かせられること
が求められる。
【0023】本発明の圧力バランサはこのような事情の
下で、水側弁部のみ当接閉鎖構造と成したもので、これ
により圧力バランサの部品コスト,組付コストを低く抑
えつつ良好な圧力バランス機能も併せて確保することが
できる。
【0024】請求項2の圧力バランサは、水側弁部を仕
切弁部及び湯側弁部の外径に対して大径となすととも
に、ハウジングの水側弁部の側の部分の内径を対応する
大径となして水側の流入路に段付面を形成し、そしてこ
れを当接面として水側弁部を当接させ得る構造と成した
もので、このようにすれば、簡単な構造で容易に水側流
入路に当接面を形成し、そこに水側弁部を当接するよう
になすことができる。
【0025】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において、10は本例の圧力バランサで
あって、円筒形状のハウジング12の内部にバランス弁
体14が左右方向(軸心方向)に移動可能な状態に収容
されている。このハウジング12には水流入口16,湯
流入口18及び水出口20,湯出口22がそれぞれ形成
されている。
【0026】尚、ハウジング12は断面円形の周壁部1
2A−1とその軸方向の一方の端部を閉鎖する閉鎖部1
2A−2とから成るハウジング本体12Aと、軸心方向
の他方の端部(開口部)を閉鎖する、ハウジング本体1
2Aとは別体の閉鎖部12Bとから成っている。
【0027】バランス弁体14は、連結部としての軸部
24と、その中間部に一体に形成された大径の仕切弁部
26とを有している。仕切弁部26は外面がハウジング
12の内面に所定の嵌合クリアランスCをもって軸心方
向にスライド移動可能に嵌合されており、この仕切弁部
26によってハウジング12内部が、水流入口16及び
水出口20に連通する水側減圧室28と、湯流入口18
及び湯出口22に連通する湯側減圧室30とに仕切られ
ている。
【0028】軸部24の左右方向(軸心方向)両端部に
は、軸部24よりも大径の水側弁部32及び湯側弁部3
4がそれぞれ一体に形成されており、それら水側弁部3
2及び湯側弁部34の外面がそれぞれハウジング12の
内面に対し、所定の嵌合クリアランスCをもって仕切弁
部26と一体に移動可能な状態で嵌合されている。
【0029】尚軸部24には連通路36が形成されてお
り、これら連通路36によって水側減圧室28と端部室
38、湯側減圧室30と端部室40とがそれぞれ連通状
態とされている。これら端部室38及び40は、連通路
36によって水側減圧室28及び湯側減圧室30とそれ
ぞれ同圧となる。
【0030】本例では、仕切弁部26及び湯側弁部34
の各外径が同径とされており、そしてハウジング12に
おける対応する部分、具体的には水流入口16よりも図
中左側の部分の内径が対応した内径とされている。
【0031】これに対して水側弁部32の外径は、仕切
弁部26及び湯側弁部34の外径よりも大径とされてお
り、そしてこれに対応してハウジング12の図中右端側
部分、具体的には水流入口16を含む右端側部分の内径
が、水側弁部32の外径に対応した内径とされている。
【0032】而して本例では、そのハウジング12内面
における小径部と大径部との境界部位(水流入口16か
ら水側減圧室28への流入路上)に段付面が形成され、
その段付面を当接面42として大径の水側弁部32、詳
しくは水側弁部32の被当接面44が軸心方向に当接
し、その当接によって水側の流入路を閉鎖可能な構造と
されている。尚、水流入口16は図2に示しているよう
に周方向に部分的に形成されているが、段付面即ち当接
面42は周方向全周に亘って形成されている。
【0033】次に本例の圧力バランサ10の作用を説明
する。本例の圧力バランサ10においては、一次側の水
がハウジング12に形成された水流入口16を通じて水
側減圧室28内部に流入する。また一方一次側の湯がハ
ウジング12に形成された湯流入口18を通じて湯側減
圧室30内部に流入する。このとき一次側の水及び湯
は、それぞれ水流入口16,湯流入口18から水側流入
路及び湯側流入路を経て水側減圧室28及び湯側減圧室
30へと流入する過程で流量を絞られ、従って水側減圧
室28及び湯側減圧室30内部の圧力はそれぞれ一次側
の水の圧力及び湯の圧力に対して減圧状態となる。
【0034】本例において、バランス弁体14は水側減
圧室28及び湯側減圧室30に対する軸心方向の受圧面
積が等しくされており、従って水側減圧室28と湯側減
圧室30との間に圧力差があるとき、その差圧によって
軸心方向に移動させられる。
【0035】例えば水側減圧室28の圧力の方が湯側減
圧室30の圧力よりも高い場合には、バランス弁体14
が図中左方向に移動し、水側弁部32が水側の流入路の
開度を狭く、また湯側弁部34が湯側の流入路の開度を
広くそれぞれ変化させる。
【0036】即ち、水側弁部32による減圧作用を強く
また湯側弁部34による減圧作用を弱くするようにバラ
ンス弁体14が軸心方向に移動する。そして水側減圧室
28と湯側減圧室30との圧力がバランスした位置でバ
ランス弁体14が停止する。これにより水側出口20と
湯側出口22とから、それぞれ水及び湯が等しい圧力で
流出し、湯水混合水栓における混合弁部に供給される。
【0037】本例の圧力バランサ10の場合、当接面4
2への水側弁部32の当接によって水側の流入路を閉鎖
し、水流入口16から水側減圧室28への水の流入を効
果的に遮断することができる。換言すれば水側弁部32
の当接面42への当接近傍位置において、水側弁部32
とハウジング12との嵌合クリアランスCによる漏れの
影響を排除して当接面42と被当接面44とにより効果
的に水側弁部32による減圧作用を発揮させることがで
きる。即ち流量が少量の下でも水側の減圧を十分に効か
すことができる。
【0038】以上のように本例の圧力バランサ10で
は、水側弁部32を当接面42に当接させることで水側
の流入路を閉鎖可能な構造としているため、少ない流量
の下でも水側減圧室28に流入する水の絞り作用、つま
り減圧作用を良好に行わせることができる。
【0039】また本例の圧力バランサ10は、水側弁部
32のみ当接閉鎖構造としているため、このバランス弁
体14の場合、圧力バランス機能を特に損なうことな
く、バランス弁体14を単一の部材で構成することがで
き且つその組付けも容易に行うことができる。
【0040】即ち本例に従って水側弁部32のみ当接閉
鎖構造とした場合、図2に示しているようにバランス弁
体14を単一の部材で一体に構成して、これをハウジン
グ本体12Aの軸心方向の一方の開口部から挿入した
上、閉鎖部12Bにて開口部を閉鎖することによって、
簡単に圧力バランサ10を組み付けることができる。
【0041】これに対して、図8の比較例図に示してい
るように、水側弁部32,湯側弁部34の何れをも当接
閉鎖構造とすると、バランス弁体14を二つの部品14
A,14Bに分割するとともに、ハウジング12におけ
る一方の閉鎖部12A−2を周壁部12A−1と別体に
し、圧力バランサの組付けに際してそれぞれ別体に構成
したバランス弁体14の二つの部品14A,14Bを、
それぞれ互いに反対側からハウジング12の周壁部12
A−1の内部に挿入してそれらを互いにねじ結合その他
の結合手段で結合した上、周壁部12A−2の両端部を
閉鎖部12A−2及び12Bにて閉鎖する必要が生じ、
組付けが著しく面倒となる。
【0042】即ち本例に従って圧力バランサ10を構成
した場合、圧力バランサとしての機能を特に損なうこと
なく簡単にその組付けを行うことができる。
【0043】上述のように給水源からの一次側の水の圧
力の方が給湯源からの一次側の湯の圧力よりも大きいの
が普通であり、従って圧力バランサ14としては一次側
の水の圧力を効果的に減圧できることが求められる。こ
こにおいて本例の圧力バランサ10は、このような事情
の下で水側弁部32のみ当接閉鎖構造としたもので、こ
れにより圧力バランサ10の部品コスト,組付コストを
低く抑えつつ良好な圧力バランス機能も併せて確保する
ことができる。
【0044】更に本例では、水側弁部32を仕切弁部2
6及び湯側弁部34の外径に対して大径とし、ハウジン
グ12の水側弁部32の側の部分の内径を対応する大径
として、水側の流入路に段付面を形成し、これを当接面
42として水側弁部32を当接させ得る構造としている
ため、簡単な構造で容易に当接面42を形成してそこに
水側弁部32を当接させることができる。
【0045】尚、図3に示しているように、仕切弁部2
6及び水側弁部32の外面に環状溝を形成してそこにリ
ング状のシール部材46,48を装着し、それらシール
部材46,48にて嵌合クリアランスCによる隙間を遮
断するようになすこともできる。
【0046】上記実施例では仕切弁部26,水側弁部3
2及び湯側弁部34を軸部24によって連結し、バラン
ス弁体14を構成しているが、図4に示しているように
仕切弁部26,水側弁部32及び湯側弁部34を外周側
においてアーム50により連結してバランス弁体14を
構成することも可能である。
【0047】図5は本発明の他の実施例を示したもので
ある。この例では、仕切弁部26をリング状に形成する
とともに、バランス弁体14を内部に収容するハウジン
グ12の一部を成すように円筒状の弁体54を設けて、
その弁体54の外面に仕切弁部26の内面をスライド移
動可能に嵌合し、そしてその弁体54自身の軸心方向の
移動によって、水出口20及び湯出口22の開度を変化
させ、それら水出口20及び湯出口22からの水と湯と
を通路56を通じて外部に流出させるように成したもの
である。即ちこの例では、弁体54の軸心方向の移動に
よって混合水温度を調節できるようにしている。
【0048】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において、種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である圧力バランサを示す図
である。
【図2】図1の圧力バランサの組付方法を示す説明図で
ある。
【図3】本発明の他の実施例を示す図である。
【図4】本発明の更に他の実施例を示す図である。
【図5】本発明の更に他の実施例を示す図である。
【図6】圧力バランサの従来の例を示す図である。
【図7】図6の圧力バランサの組付方法の説明図であ
る。
【図8】本発明の実施例の利点を説明するために示した
比較例図である。
【符号の説明】
10 圧力バランサ 12 ハウジング 14 バランス弁体 16 水流入口 18 湯流入口 20 水出口 22 湯出口 26 仕切弁部 28 水側減圧室 30 湯側減圧室 32 水側弁部 34 湯側弁部 42 当接面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)筒状のハウジングと(B)該ハウジ
    ングに形成された水流入口及び湯流入口と(C)(イ)
    該ハウジングの内面にスライド移動可能に嵌合されて該
    ハウジング内部を前記水流入口及び水出口に連通する水
    側減圧室と、前記湯流入口及び湯出口に連通する湯側減
    圧室とに仕切る仕切弁部、(ロ)該水流入口から該水側
    減圧室への流入路の開度を狭く又は広く変化させて該水
    側減圧室を減圧調整する水側弁部、及び該水側弁部とは
    逆に前記湯流入口から前記湯側減圧室への流入路の開度
    を広く又は狭く変化させて該湯側減圧室を減圧調整する
    湯側弁部、(ハ)前記仕切弁部及びそれら水側弁部及び
    湯側弁部を連結し、それぞれを前記ハウジング内面に嵌
    合させた状態で一体にスライド移動させる連結部を備え
    たバランス弁体と を有し、該バランス弁体のスライド移動によって水側減
    圧室と湯側減圧室との圧力をバランスさせる形式の湯水
    圧力バランサにおいて 前記湯側弁部及び水側弁部のうちの一方の水側弁部の
    み、前記水流入口から前記水側減圧室への流入路に形成
    した当接面に対して該水側弁部を前記スライド方向に当
    接させることで該流入路を閉鎖可能な当接閉鎖構造と成
    したことを特徴とする湯水圧力バランサ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記水側弁部を前記
    仕切弁部及び湯側弁部の外径に対して大径となすととも
    に、前記ハウジングの該水側弁部の側の部分の内径を対
    応する大径の内径となして該ハウジング内面且つ前記水
    流入口から前記水側減圧室への流路上に段付面を形成
    し、該段付面を前記当接面として該水側弁部を当接させ
    得るように成したことを特徴とする湯水圧力バランサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004108530A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Masayuki Sakamoto 自動温度調整ミキシング装置
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