JP2002098243A - 湯水混合栓 - Google Patents

湯水混合栓

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JP2002098243A JP2000286350A JP2000286350A JP2002098243A JP 2002098243 A JP2002098243 A JP 2002098243A JP 2000286350 A JP2000286350 A JP 2000286350A JP 2000286350 A JP2000286350 A JP 2000286350A JP 2002098243 A JP2002098243 A JP 2002098243A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】湯水混合栓を、長さ方向の寸法を長くすること
なく小型化し得るようにし、しかも、バイアスばねの組
付けを容易にし、また、湯と水との混じりを良くし、ま
た、制御弁体の制御作動がハンチング現象を起こさずに
円滑に行なわれるようにする。 【解決手段】形状記憶合金製の感温ばねを用いる湯水混
合栓Aにおいて、制御弁体2には、それの中心部位に、
湯弁座12側に開放する穴7を軸方向に沿わせて形成
し、その穴7の内腔にバイアスばね3を挿入して内端側
をその穴7の底部に支持させ、そのバイアスばね3の外
端側を、前記穴7に湯弁座12側から出入自在に挿入し
たばね受け軸70に支持させ、そのばね受軸70を制御
弁体2に固定して設ける押さえ金具71により穴7より
の脱出を阻止せしめて、このバイアスばね3を制御弁体
2の内腔に収納せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、湯と水とを混合し
て吐出する湯水混合栓のうちで、ワックスサーモエレメ
ントのかわりに温度により力が変わる感温ばねを用い
て、混合弁を自動調整させるようにした形態の湯水混合
栓についての改良に関する。
【0002】
【従来の技術】上述の感温ばねを用いる形態の湯水混合
栓Aは、従前のものにあっては、弁箱本体と一体に連続
させて形成される筒状のケース、または、図1にあるよ
うに、筒状に形成して弁箱本体aに対しカートリッジ状
に挿抜自在に嵌装して組み付けるケース1の周壁に、湯
流入口10と水流入口11とを、それらのうちの湯流入
口10がケース1の軸方向の一端側(図1において左端
側)に寄り、水流入口11が内側(右側)に寄るように
軸方向に並列させて開設し、これらの内面側には、図2
にあるように、湯弁座12と水弁座13とをそれぞれ装
設しておき、ケース1の内腔には、これら湯弁座12と
水弁座13との間を自在に動くように筒弁状に形成した
制御弁体2を嵌装して、それの筒壁の軸方向の端面にそ
れぞれ形成した湯弁2aと水弁2bとを前記湯弁座12
と水弁座13とにそれぞれ対向させる。
【0003】この制御弁体2を、それに対し、軸方向の
一端側(図2において左端側)から突き当てるバイアス
ばね3と他端側から突き当てる感温ばね4との二つのば
ねを連繋して、それらばね3・4により挟持させる。そ
れらばね3・4のうちのバイアスばね3にあっては、制
御弁体2と反対側の端部を、ケース1の軸方向の一端側
に装設せる温度調整ダイヤルD1により回動する調整ね
じ軸5によってケース1内を軸方向に摺動するスライド
ブロック50に突き当てて支承させ、感温ばね4にあっ
ては、制御弁体2と反対側の端部を、ケース1の筒壁に
一体または一体的に連結して装設しておくばね受け14
に支承させて、この制御弁体2を一対に対向するバイア
スばね3と感温ばね4との二つのばねのバランスされた
位置に保持させておく。
【0004】そして、これにより、温度調整ダイアルD
1の回動操作でスライドブロック50を所望の設定温度
位置に動かしてその位置に保定した状態で、ケース1の
他端側に組付けておく切換ダイヤルD2の回転操作によ
り、ケース1内に嵌装した筒状の切換弁体6を回動させ
て、ケース1’の周壁に設けた流出ポートP1・P2と
切換弁体6の筒壁に設けた連通口60・61とを整合さ
せて、混合室bを吐水管側またはホース側に対し連通さ
せることで、湯流入口10から湯弁座12と湯弁2aと
の間隔により制御された流量で混合室bに流入する湯と
水流入口11から水弁座13と水弁2bとの間隔により
制御された流量をもって混合室b内に流入する水とが混
合して、混合水となって混合水流路cを経て吐水管側ま
たはホース側に流出していくようになる。
【0005】このとき、混合室b内における混合水の温
度が設定した温度より低いときは、感温ばね4が流過す
る混合水の温度変化に応じてばね定数を変化させて収縮
する側に変形することでバイアスばね3側の荷重の方が
大きくなることにより、制御弁体2が図2において右側
に移動して、湯弁座12と湯弁2aとの間隔を拡げて湯
の流入量を多くし、同時に水弁座13と水弁2bとの間
隔を狭めて水の流入量を少なくして、混合水の温度を上
げ、その温度を設定値に戻すようになる。
【0006】また、混合室bを流過する混合水の温度が
設定値よりも高くなると、感温ばね4が膨張変形して、
それの付勢がバイアスばね3のばね荷重よりも大きくな
ることで、制御弁体2を図2において左側に動かし、湯
弁座12と湯弁2aとの間の開度を狭めて湯の流入量を
小さくし、同時に水弁座13と水弁2bとの間の開度を
拡げて水の流入量を多くして、混合水の温度を下げるよ
うになり、これにより、吐水管側またはホース側から取
り出す混合水の温度を設定温度に保持するようにしてあ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のワックスサーモ
エレメントは用いないで、これにかえて、形状記憶合金
製の感温ばね4を用いる形態の湯水混合栓Aは、ケース
1内にそのケース1の軸方向に可動に設ける制御弁体2
を、それの前記軸方向の一方の側からバイアスばね3を
突き当て、他方の側から感温ばね4を突き当てて、それ
ら二つのばねに制御弁体2を挟持させて、それら二つの
ばねの対向するばね荷重がバランスしてくる位置に制御
弁体2を保持させておき、一方のばねである感温ばね4
が、温度変化に応じてばね定数を変化させることによ
り、この二つのばねのバランス位置を軸方向に変動させ
ることで、制御弁体2に温度に応じた制御作動を行なわ
せることから、ケース内にバイアスばね3と感温ばね4
とが、制御弁体2を挟んで軸方向に並列することになる
ことから、ケース1の軸方向の寸法が長くなる問題があ
る。
【0008】また、バイアスばね3を、温度調製ダイヤ
ルD1の回動により軸方向に変位するスライドブロック
50の作動に対応させて、軸方向の長さが変動するよう
にすることから、図3にあるように、一対に対向する座
板30・31の間に、ガイド金具32を介し軸方向に伸
縮するように渡架装着して組立て、これを、前記スライ
ドブロック50と制御弁体2と制御弁体との間に組込む
ようにすることで、このバイアスばね3の組立て、組付
けが面倒な問題がある。
【0009】また、湯流入口10から流入してくる湯
が、このバイアスばね3のコイル状に巻かれた内腔に流
れ込み、そこを流路として混合室bに流れていくように
していることから、バイアスばね3が軸方向に押し縮め
られてコイル巻き目の間隔が詰まった状態時にも、その
巻き目の間隔を流過する湯の流量に変化を生ぜしめない
ように、バイアスばね3を軸方向に長いコイル状に成形
しておくか、または、図3にあるように、バイアスばね
3の一対の座板30・31のうちの、制御弁体2側に位
置する座板31に、制御弁体2側に延出する脚柱を設け
てその脚柱の間隔を連通口とするか、この座板31に筒
状部を設けてそれの筒壁に連通口33…を開設しておい
て、湯流入口10から流入してくる湯の一部が、バイア
スばね3の巻き目の間隔を流過してケース1内の中心部
位に流入するようにしておく外に、この別の連通口33
…を流過してケース1内の軸心部位を混合室b側に流れ
るようにしておくことが必要であり、このため、バイア
スばね3の軸方向の長さを長くし、湯水混合栓Aの全体
の軸方向の寸法を短くするのを困難にしている問題があ
る。
【0010】また、湯流入口10から流入する湯をケー
ス1内の軸心部位に導いて、その部位から混合室bの軸
心部位に流入させ、それの外周側に水流入口11から流
入する水を合流させて混合させることで、混合水とする
ようにしていることから、湯と水との混りが悪い問題が
ある。
【0011】さらに、感温ばねの応答性が良いことから
湯と水の混合ムラによる温度変化にも応答することで、
制御弁体が振動してハンチング現象を起こし易い問題が
ある。
【0012】本発明は、従前の形状記憶合金製の感温ば
ねを用いた湯水混合栓に生じているこれらの問題を解消
するためになされたものであって、この湯水混合栓を、
長さ方向の寸法を長くすることなく小型化し得るように
し、しかも、バイアスばねの組付けを容易にし、また、
湯と水との混じりを良くし、また、制御弁体の制御作動
がハンチング現象を起こさずに円滑に行なわれるように
する新たな手段を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】そして、本発明において
は、上述の目的を達成するための手段として、筒状に形
成した弁箱本体となるボディまたはそのボディ内にカー
トリッジ状に装着する筒状のケース1の周壁に、湯流入
口10と水流入口11とを軸方向に並列させて設け、そ
れらの内面側に湯弁座12と水弁座13とをそれらが軸
方向において互いに向き合うように設け、ボディまたは
ケース1内には、前記湯弁座12と水弁座13とにそれ
ぞれ対向する湯弁2aと水弁2bとを軸方向の両端に具
備する筒状の制御弁体2を軸方向に移動可能に配置し、
その制御弁体2に水弁座13側から湯弁座12側に付勢
する感温ばね4と湯弁座12側から水弁座13側に付勢
するバイアスばね3とを連繋して、それらばね3・4の
均り合いにより制御弁体2を移動可能に支持せしめ、感
温ばね4またはバイアスばね3の力の変化により混合水
温度を制御する湯水混合栓において、前記制御弁体2に
は、それの中心部位に、湯弁座12側に開放する穴7を
軸方向に沿わせて形成し、その穴7の内腔にバイアスば
ね3を挿入して内端側をその穴7の底部に支持させ、そ
のバイアスばね3の外端側を、前記穴7に湯弁座12側
から出入自在に挿入したばね受け軸70に支持させ、そ
のばね受軸70を制御弁体2に固定して設ける押さえ金
具71により穴7よりの脱出を阻止せしめて、このバイ
アスばね3を制御弁体2の内腔に収納したことを特徴と
する湯水混合栓を提起するものである。
【0014】また、これに併せて、上述の湯水混合栓に
おいて、前記制御弁体2には、それの中心部位に湯弁座
12側に開放する軸方向に沿う穴7を形成し、その穴7
の内腔にバイアスばね3を挿入してそれの内端側を穴7
の底部に支持せしめ外端側を穴7内に出入自在に挿入し
て押さえ金具71により穴7からの脱出を阻止したばね
受軸70に支承してバイアスばね3を穴7内に収納し、
その穴7の周壁の外周側で、湯弁2aおよび水弁2bの
内側となる部位に、湯弁2aを流過した湯を導く流路u
を形成することを特徴とする湯水混合栓。
【0015】および、上述の湯水混合栓において、制御
弁体2には、それの湯弁2aを設けた側に、軸方向視に
おいて放射状に並列する複数の案内羽根2cを、湯弁2
aから水弁2bと反対側に突出するように延出させて設
け、それら案内羽根2cの外周面を、ボディまたはケー
ス1の内壁面の、湯弁座12から水弁座13と反対側に
越した部位に摺接させて、制御弁体2のガイドとしたこ
とを特徴とする湯水混合栓。
【0016】および上記湯水混合栓において、ボディま
たはケース1に設けた水流入口11には、その水流入口
11の内面側に形成した水弁座13に、径方向に略平行
して内側に向かう平行部130とその平行部130の内
端から混合室b側に傾斜して内側に向かうテーパー部1
31を設け、制御弁体2には、それの水弁2bに、前記
水弁座13に設けた平行部130と対向する平行部20
と水弁座13のテーパー部131と対向するテーパー部
21を装設し、この水弁座13のテーパー部131と水
弁2bのテーパー部21とにより水流入口11から流入
する水を混合室b側に向かわせる流路wとした湯水混合
栓。
【0017】および、上記湯水混合栓において、ボディ
またはケースに設けた水流入口11には、その水流入口
11の内面側に形成した水弁座13に、径方向に略平行
して内側に向かう平行部130とその平行部130の内
端から混合室b側に傾斜して内側に向かうテーパー部1
31を設け、制御弁体2には、それの水弁2bに、前記
水弁座13に設けた平行部130と対向する平行部20
と水弁座13のテーパー部131と対向するテーパー部
21を装設し、この水弁座13のテーパー部131と水
弁2bのテーパー部21とにより水流入口11から流入
する水を混合室b側に向かわせる流路wとし、前記制御
弁体2には、それの中心部位に流れを塞ぐばね座22を
設けそのばね座22の外周で前記流路wよりも下流の位
置に、上流側に向かう側がテーパー若しくはアール状
(弧状)のリング23を外周側に突起するように設ける
ことを特徴とする湯水混合栓。
【0018】および、上記湯水混合栓において、水弁座
13に形成する径方向に略平行する平行部130の内端
側に混合室b側に傾斜して内側に向かうテーパー部13
1を設け、制御弁体2には、それの水弁2bに前記水弁
座13の平行部130と対向する平行部20と水弁座1
3のテーパー部131と対向するテーパー部21とを設
け、かつ、この制御弁体2の水弁2bのテーパー部21
を、水弁座13のテーパー部130より小径に形成し、
制御弁体2の水弁2bの平行部20と水弁座13の平行
部130とが衝合したときに、制御弁体2のテーパー部
21と水弁座13のテーパー部131との間に所定の間
隔が形成されるようにしておくことを特徴とする湯水混
合栓。
【0019】および、上記湯水混合栓において、制御弁
体2の内腔で水弁2b側の中心部位に、ボディまたはケ
ース1内の制御弁体2よりも下流側の混合室b内に収蔵
した感温ばね4の一端側を懸架するばね座22をその制
御弁体2の内腔の中心部位を塞ぐ状態に設け、制御弁体
2から混合室bに向けて流れる湯と水の流路vを、ケー
ス1の内壁と前記ばね座22の外周側との間に形成し、
混合室bの下流側の端部には中心部位に感温ばね4の他
端側を懸架するばね支持金具8を、混合室bの中心部位
を塞ぐ状態で設け、そのばね支持金具8の外周側に、混
合水の流路yを形成して、混合室b内を流過する混合水
の主な流路を感温ばね4の外周側としたことを特徴とす
る湯水混合栓。
【0020】および、上記湯水混合栓において、制御弁
体2の内腔で水弁2b側の中心部位に、ボディまたはケ
ース1内の制御弁体2よりも下流側の混合室b内に収蔵
した感温ばね4の一端側を懸架するばね座22をその制
御弁体2の内腔の中心部位を塞ぐ状態に設け、制御弁体
2から混合室bに向けて流れる湯と水の流路vをケース
1の内壁と前記ばね座22の外周側との間に形成し、混
合室bの下流側の端部には中心部位に感温ばね4の他端
側を懸架するばね支持金具8を、混合室bの中心部位を
塞ぐ状態で設け、そのばね支持金具8の外周側に、混合
水の流路yを形成し、混合室bの中心部位には、感温ば
ね4の内腔に位置する円筒状体または円柱状体80を、
前記ばね座22またはばね支持金具8またはそれらの両
方から突出するように装設し、混合室b内を流過する混
合水の主な流路を感温ばね4の外周側としたことを特徴
とする湯水混合栓。
【0021】ならびに上記湯水混合栓において、制御弁
体2の内腔で水弁2b側の中心部位に、ボディまたはケ
ース1内の制御弁体2よりも下流側に形成した混合室b
内に収蔵した感温ばね4の一端側を懸架するばね座22
をその制御弁体2の内腔の中心部位を塞ぐ状態に設け、
制御弁体2から混合室bに向けて流れる湯と水の流路v
をケース1の内壁と前記ばね座22の外周側との間に形
成し、混合室bの下流側の端部には中心部位に感温ばね
4の他端側を懸架するばね支持金具8を、混合室bの中
心部位を塞ぐ状態で設け、そのばね支持金具8の外周側
に、混合水の流路yを形成したことを特徴とする請求項
1または請求項2または請求項3または請求項4または
請求項5または請求項6の記載の湯水混合栓を提起する
ものである。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明による湯水混合栓Aは、弁
箱本体となるボディaまたはそれの内腔にカートリッジ
状に装入して組付ける筒状のケース1の周壁に、図4に
あるように湯流入口10と水流入口11とを軸方向に並
列させて開設し、それらの各内側部位に、湯弁座12と
水弁座13とを、それらが軸方向において互いに対向す
るように形設しておき、ケース1内には、筒弁状に形成
した制御弁体2を、それの軸方向の両端部に湯弁2aと
水弁2bとを形成している筒状の弁部2’が、この湯弁
座12と水弁座13との間を軸方向に自在に動くように
嵌装する。
【0023】この制御弁体2に、湯弁座12の側から水
弁座13側に押し出すよう付勢するバイアスばね3と、
水弁座13側から湯弁座12側に押し出すよう付勢する
感温ばね4とを連繋し、これらばね3・4のうちのバイ
アスばね3にあっては、それの制御弁体2に連繋する側
と反対側を、ケース1の一方の軸端側(図4において左
端側)に設ける温度調整ダイヤルD1の操作により回転
する調整ねじ軸5によってケース1を軸方向に移動する
スライドブロック50に対し連繋してそれに支持せし
め、他方の感温ばね4にあっては、ケース1内の制御弁
体2の下流側に形成する混合室b内において、制御弁体
2に対し連繋する側と反対側を、ケース1内に位置を固
定して設けるばね支持金具8に支持せしめ、これによ
り、制御弁体2をバイアスばね3と感温ばね4との対向
する二つのばね3・4に挟持させて、これら二つのばね
の対向するばね荷重がバランスしてくる位置に制御弁体
2を保持させ、一方のばねである感温ばね4が、温度変
化に応じてばね定数を変化させることにより二つのばね
のバランス位置を軸方向に変動させることで、制御弁体
2に混合室b内を流過する混合水の温度に応じた制御作
動を行なわせるようにすることについては、従前の記憶
合金製の感温ばねを用いる湯水混合栓と同様に構成して
よい。
【0024】しかし、制御弁体2に一端側を連繋させる
バイアスばね3は、制御弁体2の中心部位に、湯弁座1
2側に開放する穴7を形成して、この穴7内にバイアス
ばね3を挿入し、それの内端側を穴7の底部側に支持さ
せて制御弁体2に連繋し、外端側を穴7に対し出入自在
としたばね受軸70に支承させ、そのばね受軸70を、
制御弁体2に固定して組付ける押さえ金具71により穴
7よりの脱出を阻止せしめるなどによって、このバイア
スばね3を制御弁体2の内腔に収納した形態とし、これ
により、二つのばねのうちの一方のばねを、それの軸方
向の長さが制御弁体2の軸方向の長さにラップした状態
として、このばねの軸方向の長さ分だけ湯水混合栓Aの
全体の長さを短くし得るようにする。
【0025】このバイアスばね3の調整ねじ軸5に対す
る連繋は、バイアスばね3の外端側を内端側で受けるば
ね受軸70の外端側を、温度調整ダイヤルD1の操作に
より回動する調整ねじ軸5によってケース1を軸方向に
スライドするスライドブロック50に衝合させることで
よい。
【0026】このバイアスばね3を収蔵させるために制
御弁体2の中心部位に形成する穴7は、そこに、バイア
スばね3およびそのばね3の外端側を支承させるばね受
軸70を挿入するための挿入口となる開放口が、湯弁座
12の側に開放していればよく、制御弁体2の中心部位
を軸方向に貫通しているように形成してよい。この穴7
はそれの周壁を利用して、制御弁体2の湯弁2aおよび
水弁2bにより制御されてケース1内に流入してくる湯
および水を、穴7の外周側において混合室bに向けて誘
導する流路uが形成されるようになる。これには、この
穴7の周壁を形成する制御弁体2のボディに、図8およ
び図9にあるように、湯弁2aおよび水弁2bを形成し
ている筒状の弁部2’の内側で、穴7の内壁面の外周側
となる部位に、軸方向に貫通する透孔2d…を環状に整
列させて開設しておき、これら透孔2d…により、湯弁
2aおよび水弁2bにより制御されてケース1内に流入
してくる湯と水とを混合室b側に導く流路uを形成する
ようにしてよい。
【0027】このように、穴7の外周側に流路uを形成
することで、制御弁体2の湯弁2aおよび水弁2bに制
御されてケース1内に流入する湯および水は、この穴7
の外周側の流路uにより、この穴7内に収蔵されている
バイアスばね3の間を通ることなく混合室bに向け流れ
込んでいくようになる。
【0028】このとき、穴7内に挿入するバイアスばね
3の内端側を支持させるために、穴7の底部側に設けて
おくばね受座22を、穴7の底部側を塞ぐように形成し
て装設することで、制御弁体2により制御されてケース
1内に流入する湯および水の、バイアスばね3およびそ
れを収蔵する穴7内に対する遮断が一層確実に行なわれ
るようになる。
【0029】また、この制御弁体2の中心部位に形成す
る穴7は、筒弁状に形成する制御弁体2のボディに、そ
れの外周側の筒状の弁部2’と対応する長さに形成して
よいものであるが、図5にあるように、制御弁体2のボ
ディの、穴7の周壁となる部位を、湯弁2aの側に、そ
の湯弁2aを越して長く延出するように延長させておく
ことで、前述の流入してくる湯と水の、穴7内およびバ
イアスばね3に対する遮断が一層効果的になる。
【0030】このとき、この湯弁2aを越して延出する
延長部の外周側には、軸方向視において図10に示して
いるように、穴7の周壁部の外面から放射状に突出する
案内羽根2c…を、周方向に整列させて装設し、かつ、
それら案内羽根2c…を設けた部位の外径の寸法を、そ
れら案内羽根2c…の外周面が、ケース1の内壁面で湯
弁座12を越した部位に略摺接する程度に形成しておく
ことで、制御弁体2が軸方向に動くときに、この案内羽
根2c…がケース1の内壁面のうちの、湯弁座12を水
弁座13と反対側に越した部位に摺接して、制御弁体2
の動きをガイドするようになり、制御弁体2が感温ばね
4の感温作動により制御作動を行なうときのハンチング
現象を防止するようになる。
【0031】また、この制御弁体2の水弁2bとケース
1の水流入口11の内面側の水弁座13とで構成する水
弁機構部は、それの制御弁体2の水弁2bには、図5に
あるように、そこを流過する水を案内する案内面に、径
方向に略平行する平行部20と、その平行部20の内端
側から混合室b側に傾斜して内側に向かうテーパー部2
1とを形設し、水弁座13には、前記水弁2bの平行部
20と平行して対向する平行部130と、それの内端側
から混合室b側に傾斜内側に向かうテーパー部131と
を形設し、これにより、水弁2bの平行部20と水弁座
13の平行部130との間を流過した水を混合室bに向
け斜めに誘導する流路wを、対向する水弁2bのテーパ
ー部21と水弁座13のテーパー部131とで形成する
ようにする。
【0032】このとき、水弁2bの内端側に形成するテ
ーパー部21は、それの外径を、水弁座13の内端側に
形成するテーパー部131の内径よりも小径に形成して
おいて、制御弁体2が水弁座13側に突き当たるまで動
いたときに、図7にあるように、水弁2bの平行部20
と水弁座13の平行部130とだけが衝合し、水弁2b
のテーパー部21と水弁座13のテーパー部131とは
衝合しないで、それらの間に間隙が形成されるようにし
ておくことで、制御弁体2が水弁座13側に動いたとき
の水弁2bと水弁座13とによる閉塞作動が精確に行な
われるようになる。
【0033】また、水弁2bのテーパー部21と水弁座
13のテーパー部131とで形成される流路wの下流側
には、その流路wを経て混合室に向かう水の流れと湯弁
2aを流過してくる湯との混合を良くしてから、コイル
状に巻かれて混合室b内に収蔵される感温ばね4と接触
をさせるために、この湯と水の流れを混合室b内の外周
部に誘導する案内面が存在するようにしておくことが有
効である。
【0034】これには、制御弁体2の前述の穴7を形成
するボディの中心部位を、図6にあるように、混合室b
側にも延出させて、穴7の周壁部が、湯弁2aと水弁2
bを形成した筒状の弁部2’を越して混合室b側に深く
突入するようにして、これの突出端部に、外周方向に突
出するリング23を設け、そのリング23の上流側に向
かう面23aを、アール状(弧状)ないしテーパーに形
成しておくことでよい。
【0035】これにより、この流路wを経て流れ込んで
くる水の流れに対し、弁部2’の内側に形成した流路u
を流れてくる湯が、リング23の上流側に向かう面23
aに形成したテーパーまたはアールにより外周側に向け
て誘導されて流路wから流入してくる水に混合しなが
ら、それによる混合水を混合室b内の外周部に向けて誘
導するようになる。
【0036】また、制御弁体2の湯弁2aおよび水弁2
bを流過した湯および水を流入させる混合室bは、それ
の下流側の端部に、その混合室b内に配位して制御弁体
2に一端側を連繋する感温ばね4の他端側を支持させる
ばね支持金具8を装設するが、そのばね支持金具8は、
混合室bの中心部位の下流側の端部を塞ぐ状態に装設
し、かつ、このばね支持金具8の外周側には、混合室b
の内周壁との間に、混合室b内に流入してきた湯と水と
の混合水を流出させる流路yを形成しておく。
【0037】これにより、制御弁体2により制御されて
混合室b内に流入する湯と水との混合水は、コイル状に
巻かれて混合室b内に配設される感温ばね4の外周側に
沿った部位を主な流路として混合室b内を流過するよう
になり、感温ばね4に接触する混合水を均質に混ざり合
ったものとして感温ばね4を正しく作動させるようにす
る。
【0038】このとき、混合室bの下流側の端部に配設
するばね支持金具8は、混合室bの下流側の端部の中心
部位を密閉する栓状に形成しておき、また、混合室b内
に配設する感温ばね4の内腔に位置する部位に、円柱状
または円筒状に形成した円柱状体または円筒状体80を
配位し、それを混合室b内の下流側の端部に設けたばね
支持金具8に一体または一体的に組付け支持せしめる
か、混合室b内の上流側の端部に設けておくばね受座2
2の、混合室b側に対面する背面側に一体または一体的
に組付け支持せしめておいて、この感温ばね4の内腔側
となる混合室bの中心部位を混合室b内の外周部位から
遮断した状態となるようにしておくことで、制御弁体2
に制御されて混合室b内に流入する湯と水との混合水
が、感温ばね4の外周側を主な流路として混合室b内を
流過していくようにするのを一層確実にする。
【0039】このとき、混合室b内の中心部位に配設す
る上述の円筒状体または円柱状体80を、図4にあるよ
うに、中空の円筒状体80とした場合は、混合室bの中
心部位に混合水が流れ込むようになるが、この混合水が
流動しない滞留水となって、そこに停滞し、混合室b内
を流過する混合水と混じり合うことがないようになるか
ら、混合水に温度むらを生ぜしめることがなく、感温ば
ね4の感温作動にハンチング現象を生ぜしめることはな
い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明手段による
湯水混合栓Aは、制御弁体2にそれの軸方向の両側か
ら、対抗するように連繋する感温ばね4とバイアスばね
3との二つのばねのうちの一方のばねであるバイアスば
ね3を、制御弁体2の中心部位に設ける穴7内に収納し
た状態とすることから、バイアスばね3の軸方向の長さ
分だけ、全体の長さ寸法を短くできて小型化し得るよう
になる。
【0041】また、制御弁体2の湯弁2aおよび水弁2
bに制御されて混合室b内に流入する湯と水との混合水
が、混合室b内に配設する感温ばね4の外周側に沿い混
合室b内を流過していくようにしていることから、感温
ばね4の混合水の温度に応じた作動が正確となり、制御
弁体2の制御作動がハンチング現象を起こさずに円滑に
行なわれるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従前の湯水混合栓の一部破断した正面図であ
る。
【図2】同上の制御弁機構部の縦断正面図である。
【図3】同上のバイアスばね部の湯の流れ状態の説明図
である。
【図4】本発明を実施せる湯水混合栓の縦断正面図であ
る。
【図5】同上の制御弁部の制御弁体の湯弁が湯弁座に衝
合した状態時の縦断正面図である。
【図6】同上の制御弁部の制御弁体が湯弁座と水弁座と
の中間に位置している状態時の縦断正面図である。
【図7】同上の制御弁部の制御弁体の水弁が水弁座に衝
合した状態時の縦断正面図である。
【図8】同上の制御弁体の図9における I−I 線断面図
である。
【図9】同上の制御弁体の縦断正面図である。
【図10】同上の制御弁体の図9におけるII−II線断面
図である。
【符号の説明】
A…湯水混合栓、a…弁箱本体(ボディ)、b…混合
室、c…混合水流路、u・v・w・y…流路、D1…温
度調整ダイヤル、D2…切換ダイヤル、P1・P2…流
出ポート、1・1’…ケース、10…湯流入口、11…
水流入口、12…湯弁座、13…水弁座、130…平行
部、131…テーパー部、14…ばね受け、2…制御弁
体、2’…筒状の弁部、2a…湯弁、2b…水弁、2c
…案内羽根、2d…透孔、20…平行部、21…テーパ
ー部、22…ばね座、23…リング、23a…上流側に
向かう面、3…バイアスばね、30・31…座板、32
…ガイド金具、33…連通口、4…感温ばね、5…調整
ねじ軸、50…スライドブロック、6…切換弁体、60
・61…連通口、7…穴、70…ばね受軸、71…押さ
え金具、8…ばね支持金具、80…円柱状体(円筒状
体)。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状に形成した弁箱本体となるボディま
    たはそのボディ内にカートリッジ状に装着する筒状のケ
    ース1の周壁に、湯流入口10と水流入口11とを軸方
    向に並列させて設け、それらの内面側に湯弁座12と水
    弁座13とをそれらが軸方向において互いに向き合うよ
    うに設け、ボディまたはケース1内には、前記湯弁座1
    2と水弁座13とにそれぞれ対向する湯弁2aと水弁2
    bとを軸方向の両端に具備する筒状の制御弁体2を軸方
    向に移動可能に配置し、その制御弁体2に水弁座13側
    から湯弁座12側に付勢する感温ばね4と湯弁座12側
    から水弁座13側に付勢するバイアスばね3とを連繋し
    て、それらばね3・4の均り合いにより制御弁体2を移
    動可能に支持せしめ、感温ばね4またはバイアスばね3
    の力の変化により混合水温度を制御する湯水混合栓にお
    いて、前記制御弁体2には、それの中心部位に、湯弁座
    12側に開放する穴7を軸方向に沿わせて形成し、その
    穴7の内腔にバイアスばね3を挿入して内端側をその穴
    7の底部に支持させ、そのバイアスばね3の外端側を、
    前記穴7に湯弁座12側から出入自在に挿入したばね受
    け軸70に支持させ、そのばね受軸70を制御弁体2に
    固定して設ける押さえ金具71により穴7よりの脱出を
    阻止せしめて、このバイアスばね3を制御弁体2の内腔
    に収納したことを特徴とする湯水混合栓。
  2. 【請求項2】 筒状に形成した弁箱本体となるボディま
    たはそのボディ内にカートリッジ状に装着する筒状のケ
    ース1の周壁に、湯流入口10と水流入口11とを軸方
    向に並列させて設け、それらの内面側に湯弁座12と水
    弁座13とをそれらが軸方向において互いに向き合うよ
    うに設け、ボディまたはケース1内には、前記湯弁座1
    2と水弁座13とにそれぞれ対向する湯弁2aと水弁2
    bとを軸方向の両端に具備する筒状の制御弁体2を軸方
    向に移動可能に配置し、その制御弁体2に水弁座13側
    から湯弁座12側に付勢する感温ばね4と湯弁座12側
    から水弁座13側に付勢するバイアスばね3とを連繋し
    て、それらばね3・4の均り合いにより制御弁体2を移
    動可能に支持せしめ、感温ばね4またはバイアスばね3
    の力の変化により混合水温度を制御する湯水混合栓にお
    いて、前記制御弁体2には、それの中心部位に湯弁座1
    2側に開放する軸方向に沿う穴7を形成し、その穴7の
    内腔にバイアスばね3を挿入してそれの内端側を穴7の
    底部に支持せしめ外端側を穴7内に出入自在に挿入して
    押さえ金具71により穴7からの脱出を阻止したばね受
    軸70に支承してバイアスばね3を穴7内に収納し、そ
    の穴7の周壁の外周側で、湯弁2aおよび水弁2bの内
    側となる部位に、湯弁2aを流過した湯を導く流路uを
    形成することを特徴とする湯水混合栓。
  3. 【請求項3】 筒状に形成した弁箱本体となるボディま
    たはそのボディ内にカートリッジ状に装着する筒状のケ
    ース1の周壁に、湯流入口10と水流入口11とを軸方
    向に並列させて設け、それらの内面側に湯弁座12と水
    弁座13とをそれらが軸方向において互いに向き合うよ
    うに設け、ボディまたはケース1内には、前記湯弁座1
    2と水弁座13とにそれぞれ対向する湯弁2aと水弁2
    bとを軸方向の両端に具備する筒状の制御弁体2を軸方
    向に移動可能に配置し、その制御弁体2に水弁座13側
    から湯弁座12側に付勢する感温ばね4と湯弁座12側
    から水弁座13側に付勢するバイアスばね3とを連繋し
    て、それらばね3・4の均り合いにより制御弁体2を移
    動可能に支持せしめ、感温ばね4またはバイアスばね3
    の力の変化により混合水温度を制御する湯水混合栓にお
    いて、制御弁体2には、それの湯弁2aを設けた側に、
    軸方向視において放射状に並列する複数の案内羽根2c
    を、湯弁2aから水弁2bと反対側に突出するように延
    出させて設け、それら案内羽根2cの外周面を、ボディ
    またはケース1の内壁面の、湯弁座12から水弁座13
    と反対側に越した部位に摺接させて、制御弁体2のガイ
    ドとしたことを特徴とする湯水混合栓。
  4. 【請求項4】 筒状に形成した弁箱本体となるボディま
    たはそのボディ内にカートリッジ状に装着する筒状のケ
    ース1の周壁に、湯流入口10と水流入口11とを軸方
    向に並列させて設け、それらの内面側に湯弁座12と水
    弁座13とをそれらが軸方向において互いに向き合うよ
    うに設け、ボディまたはケース1内には、前記湯弁座1
    2と水弁座13とにそれぞれ対向する湯弁2aと水弁2
    bとを軸方向の両端に具備する筒状の制御弁体2を軸方
    向に移動可能に配置し、その制御弁体2に水弁座13側
    から湯弁座12側に付勢する感温ばね4と湯弁座12側
    から水弁座13側に付勢するバイアスばね3とを連繋し
    て、それらばね3・4の均り合いにより制御弁体2を移
    動可能に支持せしめ、感温ばね4またはバイアスばね3
    の力の変化により混合水温度を制御する湯水混合栓にお
    いて、ボディまたはケース1に設けた水流入口11に
    は、その水流入口11の内面側に形成した水弁座13
    に、径方向に略平行して内側に向かう平行部130とそ
    の平行部130の内端から混合室b側に傾斜して内側に
    向かうテーパー部131を設け、制御弁体2には、それ
    の水弁2bに、前記水弁座13に設けた平行部130と
    対向する平行部20と水弁座13のテーパー部131と
    対向するテーパー部21を装設し、この水弁座13のテ
    ーパー部131と水弁2bのテーパー部21とにより水
    流入口11から流入する水を混合室b側に向かわせる流
    路wとした湯水混合栓。
  5. 【請求項5】 筒状に形成した弁箱本体となるボディま
    たはそのボディ内にカートリッジ状に装着する筒状のケ
    ース1の周壁に、湯流入口10と水流入口11とを軸方
    向に並列させて設け、それらの内面側に湯弁座12と水
    弁座13とをそれらが軸方向において互いに向き合うよ
    うに設け、ボディまたはケース1内には、前記湯弁座1
    2と水弁座13とにそれぞれ対向する湯弁2aと水弁2
    bとを軸方向の両端に具備する筒状の制御弁体2を軸方
    向に移動可能に配置し、その制御弁体2に水弁座13側
    から湯弁座12側に付勢する感温ばね4と湯弁座12側
    から水弁座13側に付勢するバイアスばね3とを連繋し
    て、それらばね3・4の均り合いにより制御弁体2を移
    動可能に支持せしめ、感温ばね4またはバイアスばね3
    の力の変化により混合水温度を制御する湯水混合栓にお
    いて、ボディまたはケースに設けた水流入口11には、
    その水流入口11の内面側に形成した水弁座13に、径
    方向に略平行して内側に向かう平行部130とその平行
    部130の内端から混合室b側に傾斜して内側に向かう
    テーパー部131を設け、制御弁体2には、それの水弁
    2bに、前記水弁座13に設けた平行部130と対向す
    る平行部20と水弁座13のテーパー部131と対向す
    るテーパー部21を装設し、この水弁座13のテーパー
    部131と水弁2bのテーパー部21とにより水流入口
    11から流入する水を混合室b側に向かわせる流路wと
    し、前記制御弁体2には、それの中心部位に流れを塞ぐ
    ばね座22を設けそのばね座22の外周で前記流路wよ
    りも下流の位置に、上流側に向かう側がテーパー若しく
    はアール状(弧状)のリング23を外周側に突起するよ
    うに設けることを特徴とする湯水混合栓。
  6. 【請求項6】 筒状に形成した弁箱本体となるボディま
    たはそのボディ内にカートリッジ状に装着する筒状のケ
    ース1の周壁に、湯流入口10と水流入口11とを軸方
    向に並列させて設け、それらの内面側に湯弁座12と水
    弁座13とをそれらが軸方向において互いに向き合うよ
    うに設け、ボディまたはケース1内には、前記湯弁座1
    2と水弁座13とにそれぞれ対向する湯弁2aと水弁2
    bとを軸方向の両端に具備する筒状の制御弁体2を軸方
    向に移動可能に配置し、その制御弁体2に水弁座13側
    から湯弁座12側に付勢する感温ばね4と湯弁座12側
    から水弁座13側に付勢するバイアスばね3とを連繋し
    て、それらばね3・4の均り合いにより制御弁体2を移
    動可能に支持せしめ、感温ばね4またはバイアスばね3
    の力の変化により混合水温度を制御する湯水混合栓にお
    いて、水弁座13に形成する径方向に略平行する平行部
    130の内端側に混合室b側に傾斜して内側に向かうテ
    ーパー部131を設け、制御弁体2には、それの水弁2
    bに前記水弁座13の平行部130と対向する平行部2
    0と水弁座13のテーパー部131と対向するテーパー
    部21とを設け、かつ、この制御弁体2の水弁2bのテ
    ーパー部21を、水弁座13のテーパー部130より小
    径に形成し、制御弁体2の水弁2bの平行部20と水弁
    座13の平行部130とが衝合したときに、制御弁体2
    のテーパー部21と水弁座13のテーパー部131との
    間に所定の間隔が形成されるようにしておくことを特徴
    とする湯水混合栓。
  7. 【請求項7】 筒状に形成した弁箱本体となるボディま
    たはそのボディ内にカートリッジ状に装着する筒状のケ
    ース1の周壁に、湯流入口10と水流入口11とを軸方
    向に並列させて設け、それらの内面側に湯弁座12と水
    弁座13とをそれらが軸方向において互いに向き合うよ
    うに設け、ボディまたはケース1内には、前記湯弁座1
    2と水弁座13とにそれぞれ対向する湯弁2aと水弁2
    bとを軸方向の両端に具備する筒状の制御弁体2を軸方
    向に移動可能に配置し、その制御弁体2に水弁座13側
    から湯弁座12側に付勢する感温ばね4と湯弁座12側
    から水弁座13側に付勢するバイアスばね3とを連繋し
    て、それらばね3・4の均り合いにより制御弁体2を移
    動可能に支持せしめ、感温ばね4またはバイアスばね3
    の力の変化により混合水温度を制御する湯水混合栓にお
    いて、制御弁体2の内腔で水弁2b側の中心部位に、ボ
    ディまたはケース1内の制御弁体2よりも下流側の混合
    室b内に収蔵した感温ばね4の一端側を懸架するばね座
    22をその制御弁体2の内腔の中心部位を塞ぐ状態に設
    け、制御弁体2から混合室bに向けて流れる湯と水の流
    路vを、ケース1の内壁と前記ばね座22の外周側との
    間に形成し、混合室bの下流側の端部には中心部位に感
    温ばね4の他端側を懸架するばね支持金具8を、混合室
    bの中心部位を塞ぐ状態で設け、そのばね支持金具8の
    外周側に混合水の流路yを形成して、混合室b内を流過
    する混合水の主な流路を感温ばね4の外周側としたこと
    を特徴とする湯水混合栓。
  8. 【請求項8】 筒状に形成した弁箱本体となるボディま
    たはそのボディ内にカートリッジ状に装着する筒状のケ
    ース1の周壁に、湯流入口10と水流入口11とを軸方
    向に並列させて設け、それらの内面側に湯弁座12と水
    弁座13とをそれらが軸方向において互いに向き合うよ
    うに設け、ボディまたはケース1内には、前記湯弁座1
    2と水弁座13とにそれぞれ対向する湯弁2aと水弁2
    bとを軸方向の両端に具備する筒状の制御弁体2を軸方
    向に移動可能に配置し、その制御弁体2に水弁座13側
    から湯弁座12側に付勢する感温ばね4と湯弁座12側
    から水弁座13側に付勢するバイアスばね3とを連繋し
    て、それらばね3・4の均り合いにより制御弁体2を移
    動可能に支持せしめ、感温ばね4またはバイアスばね3
    の力の変化により混合水温度を制御する湯水混合栓にお
    いて、制御弁体2の内腔で水弁2b側の中心部位に、ボ
    ディまたはケース内の制御弁体2よりも下流側の混合室
    b内に収蔵した感温ばね4の一端側を懸架するばね座2
    2をその制御弁体2の内腔の中心部位を塞ぐ状態に設
    け、制御弁体2から混合室bに向けて流れる湯と水の流
    路vをケース1の内壁と前記ばね座22の外周側との間
    に形成し、混合室bの下流側の端部には中心部位に感温
    ばね4の他端側を懸架するばね支持金具8を、混合室b
    の中心部位を塞ぐ状態で設け、そのばね支持金具8の外
    周側に、混合水の流路yを形成し、混合室bの中心部位
    には、感温ばね4の内腔に位置する円筒状体または円柱
    状体80を、前記ばね座22またはばね支持金具8また
    はそれらの両方から突出するように装設し、混合室b内
    を流過する混合水の主な流路を感温ばね4の外周側とし
    たことを特徴とする湯水混合栓。
  9. 【請求項9】 筒状に形成した弁箱本体となるボディま
    たはそのボディ内にカートリッジ状に装着する筒状のケ
    ース1の周壁に、湯流入口10と水流入口11とを軸方
    向に並列させて設け、それらの内面側に湯弁座12と水
    弁座13とをそれらが軸方向において互いに向き合うよ
    うに設け、ボディまたはケース1内には、前記湯弁座1
    2と水弁座13とにそれぞれ対向する湯弁2aと水弁2
    bとを軸方向の両端に具備する筒状の制御弁体2を軸方
    向に移動可能に配置し、その制御弁体2に水弁座13側
    から湯弁座14側に付勢する感温ばね4と湯弁座12側
    から水弁座13側に付勢するバイアスばね3とを連繋し
    て、それらばね3・4の均り合いにより制御弁体2を移
    動可能に支持せしめ、感温ばね4またはバイアスばね3
    の力の変化により混合水温度を制御する湯水混合栓にお
    いて、制御弁体2の内腔で水弁2b側の中心部位に、ボ
    ディまたはケース1内の制御弁体2よりも下流側に形成
    した混合室b内に収蔵した感温ばね4の一端側を懸架す
    るばね座22をその制御弁体2の内腔の中心部位を塞ぐ
    状態に設け、制御弁体2から混合室bに向けて流れる湯
    と水の流路vをケース1の内壁と前記ばね座22の外周
    側との間に形成し、混合室bの下流側の端部には中心部
    位に感温ばね4の他端側を懸架するばね支持金具8を、
    混合室bの中心部位を塞ぐ状態で設け、そのばね支持金
    具8の外周側に、混合水の流路yを形成したことを特徴
    とする請求項1または請求項2または請求項3または請
    求項4または請求項5または請求項6の記載の湯水混合
    栓。
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