JP2006500521A - 水圧制御式サーモスタット混合弁 - Google Patents

水圧制御式サーモスタット混合弁 Download PDF

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    • G05D23/13Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures
    • G05D23/1306Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids
    • G05D23/1313Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids without temperature sensing element

Abstract

異なる多様な温度を有するとともに異なる多様な圧力を有する第1水流および第2水流から混合水流を生成するための水流混合弁であって、混合水流は第1吸入口水流および第2吸入口水流の温度間に実質的に安定したあらかじめ選択した範囲の温度を有し、水流混合弁はハウジングと、ハウジング内部に配置された混合制御アセンブリと、を含む。本発明はまた異なる多様な温度を有するとともに異なる多様な圧力を有する第1吸入口水流および第2吸入口水流からの混合水流を生成するための方法を提供し、混合水流は第1水流および第2水流の温度間に実質的に安定したあらかじめ選択した範囲の温度を有する水圧制御式サーモスタット混合弁。

Description

本発明はサーモスタット式混合弁に関し、より詳細には水圧制御サーモスタット式混合弁に関する。
配給された熱湯と冷水との割合を制御することにより熱湯の温度を制御するサーモスタット式混合弁を提供することは当業者では周知である。配管された熱湯や冷水を流水させることが建築時に一般的なものとなって以来、シャワーなどの一般的な熱湯および冷水放出口に供給される熱湯や冷水に対する温度または圧力が突然変化することによって生じる不都合がしばしば認識されてきた。極端な例では、放出口からの水の温度が変化する結果、利用者、特にシャワー室における利用者に実質的な不快または損害をもたらすことがありうる。水の供給の圧力が急激に低下することにより、たとえば隣接するトイレで水を流した際などに、シャワーの温度が突然上昇することがあり、潜在的危険をはらむ状態である。
熱湯と冷水を混合するための自動制御式混合弁は次の6つのカテゴリで定義されうる:第1のタイプの自動式制御弁は圧力安定メカニズムを用いて、供給ラインのうちのひとつにおいて圧力が変化することにより温度の急激な変化がもたらされることを防止するものである。しかしながらこのタイプの弁は熱湯供給ラインでの水の温度の低下に反応するものではない。したがってこれによりピーク時の家庭用の需要により熱湯タンクが冷却されたり、または家庭用の需要が実質的な低減することなどにより次第に温度が変化したりすることの影響を埋め合わせるものではない。このタイプの混合弁の典型的なものとして1943年1月12日にSymmonsに付与された米国特許第2,308,127号に開示された「やけど防止混合弁」および2000年4月18日Gonczeらに付与された米国特許第6,050,285号に開示された「圧力安定弁」があげられる。同様に米国特許第5,161,737号に開示された圧力低減弁においては、両方の吸入口を混合弁と等しくし、これによりその温度を安定させるものである。かかる圧力平衡弁の設計は複雑であり、かつ流れ込む水の任意の温度変化に今までどおり影響されるものであり、したがってこれらの圧力平衡弁は安定した温度を保持できるものではない。
他のタイプの自動式制御弁は遮断メカニズムを提供するものであり、これにより排水温度があらかじめ選択された最高温度を超える場合には弁から排出される水の水流を自動的に停止したり分流したりする。このタイプの弁の例としては1950年12月19日にSchlaichに付与された米国特許第2,534,378号に開示された「シャワーヘッドおよび他の熱湯放水口のための安全制御」があげられる。第3のタイプの自動式制御弁は直接駆動サーモスタット式制御弁である。
これらの弁は通常混合チャンバと、熱湯および水の吸入口と、これらの吸入口と混合チャンバとの間に配置された比例弁と、を含む。要素はこの混合チャンバ内に配設されているが、その一端は比例弁に直接連結され、また他方の一端はハウジングに連結されている。このタイプの弁の例としては1939年6月10日にFieldsに付与された米国特許第2,272,403号に開示された「混合弁」、1943年7月26日にReynoldsに付与された米国特許第2,383,215号に開示された「混合弁」、1949年3月8日にPlettに付与された米国特許第2,463,640号に開示された「サーモスタット式水制御」、および1970年11月10日にGroheに付与された米国特許第3,539,099号に開示された「サーモスタット制御式混合水栓」があげられる。上述された直接駆動サーモスタット制御式弁の他のバージョンであるサーモスタット式混合弁においては、たとえば1992年4月28日にStewartに付与された米国特許第5,108,032号に開示された「流体混合制御弁」、1992年5月5日にBergmannに付与された米国特許第5,110,044号に開示された「衛生混合弁」および1993年4月20日にKlineに付与された米国特許第5,203,496号に開示された「流体混合サーモスタット式制御弁」があげられるが、これらにおいては熱湯と冷水との相対的な流量比が温度感応要素に応じて直接設定された比例弁により制御される。
しかしながらかかる直接駆動のサーモスタット式制御弁においては安定した放水口温度を提供することが不可能であるが、そのかわりに供給ラインにおける温度または圧力の変化に伴うあらかじめ選択された温度からの放水口温度の偏差を大幅に低減する。
利用者は比例弁の位置をあらかじめ選択された温度に調節することにより温度を選択する。水の供給温度および圧力が安定していれば、比例弁は固定されて、放水口水はこのあらかじめ選択された温度を保持する。この動力システムは温度感応メカニズムから構成され、その一端は比例弁に直接連結されまた他方の端はハウジングに連結されて、静的平衡性を保持する。
しかし仮に供給ラインのうちのひとつが新しい水圧や温度の値をとると、放水口水の温度は一時的に変化する。温度感応メカニズムは、混合された水の温度を前のレベルに戻す傾向がある方向に比例弁を直接動かすことによって、温度変化に反応する。
比例弁は放水口温度変化に反応して最終的に温度感応メカニズムの運動の方向を逆転させ、これにより変動周期を引き起こす。この後、動力システムは新しい平衡放水口温度に対応する平衡位置を求めることになる。この新規の平衡水温は、あらかじめ選択された温度に対応する温度平衡メカニズムの位置が初期のメカニズム位置であるため、あらかじめ選択された温度と一致するものではない。
開示された第4のタイプの自動式制御弁はフィードバックサーボメカニズム弁である。
この弁は温度感応要素によりハウジングに直接リンクされていない弁要素を用いるものである。温度感応要素があらかじめ選択された値から逸脱した温度を感知した場合、信号が弁要素に伝送され放水口温度を戻す方向の運動を起こさせる。このあらかじめ選択された放水口温度が温度感応要素により感知された温度に達すると、信号伝送は停止する。このタイプの弁の例として、1932年8月2日にCartierに付与された米国特許第1,869,663号に開示された「サーモスタット式混合手段」、1948年9月21日にBrownに付与された米国特許第2,449,766号に開示された「一定の流体混合物を生産するための手段」、1951年2月20日にBrownに付与された米国特許第2,542,273号に開示された「温度制御式混合弁」、1971年2月9日にTaplinに付与された米国特許第3,561,481号に開示された「尾部安全サーボ制御混合弁」、1972年2月15日にHalkemaに付与された米国特許第3,642,199号に開示された「熱湯および冷流体用サーモスタット式混合機」、および1984年7月10日にMacDonaldに付与された米国特許第4,458,839号に開示された「サーモスタット式弁アセンブリ」などがあげられる。上述の発明は全て水流のわずかな部分を用いるものであり、温度変化に対応して弁要素の動きを調節するものである。
サーボメカニズム弁は、温度感応要素が供給水の温度や圧力に関係なくあらかじめ選択された温度に達した場合に同じ平衡位置に復元するものであるため理論上では直接作動された弁に対して、改良されたものである。直接作動されたサーモスタット式制御弁で必要とされる平衡位置に達するための変動フェージング期間が不要なため、サーボメカニズム弁は放水口温度の調節により迅速に反応する。この結果、サーボメカニズムサーモスタット式弁はあらかじめ選択された温度をより正確に保持する。
サーボメカニズム弁は多くの場合、熱湯および冷水流入水に極度の圧力の不均衡が生じた際にはこの不均衡により弁部材の平衡位置が変わるため、上述の理論のように反応するものではないことに留意されたい。
さらに、開示されたサーボメカニズム弁は従来の弁と比較して極端に大きい。また、サーボメカニズム弁および2段弁アセンブリに共通することであるが、長くて狭い流体経路は水供給内の懸濁粒子により詰まりやすい。
第5のタイプの弁は2段弁アセンブリである。第1段は圧力均等手段を備え、圧力変化を補償し、これにより安定した熱湯および冷水の圧力比率を維持する。下流で第2段はサーモスタット制御式比例弁である。
このタイプの弁の一例としては1970年11月10日にGroheに付与された米国特許第3,539,099号の「サーモスタット制御式混合水栓」があげられる。このタイプの弁を用いることによって、広範囲の供給圧力および温度に対して一定の放水口温度を保持する。この弁の主たる欠点は構成要素の数が実質的に増加すること、アセンブリのコスト、1段弁と比較して弁アセンブリ用の空間がより必要とされることである。
温度制御の第6のアプローチは退行性フィードバック装置を用いることであり、この装置は通常、熱湯および冷水吸入口と、混合チャンバと、ステッパまたは他のモータ制御弁と、温度センサと、温度センサ信号を参照信号と比較するための電子比較装置と、信号差をできるだけ低く抑えるためのモータ制御装置とを備える。かかるシステムは多くの場合、複雑な電子部と、マイクロプロセッサと、電力供給部とを内蔵する。電気ショックに対する安全保護とともに、混合された水温の制御を失う危険を避けるための電力損失に対する保護が求められている。これらの装置は高価であり、家庭用のシャワーなどには適していない。
1995年6月27日にSimonovらに付与された米国特許第5,427,312号の「サーモスタット混合弁およびその使用方法」を参照すると、サーモスタット式混合弁とその使用方法が開示されている。サーモスタット式混合弁は混合チャンバ内で混合された熱湯および冷水が流入すると、混合チャンバから流体放水口に配置された温度感応要素により制御される。この作動した水流を配給するための配給装置は温度感応要素により制御される。流体の圧力で作動された駆動部は、駆動部の位置を制御するための制御部に連結される。配給装置を用いて熱湯および冷水流を制御する。配給装置を流体吸入口のうちのひとつと連結し、配給装置を弁本体外部と連結し、使用済みの作動流体を連行し、配給装置を駆動部と連結するために流水経路が設けられている。
米国特許第5,427,312号に開示された混合弁への熱湯または冷水のいずれかの供給の圧力または温度が仮に新規の値に変化するならば、放水口の蒸気の温度は比例弁が放水口温度に復元するまで一時的に変化する。この混合弁には重大な欠点がある。流入流体のうちの一つの水流のわずかな部分のみが作動流として用いられて、これが次に弁本体から別途放出されなければならず、この作動流は小口径のコンジット内に運ばれてその結果、小口径コンジットを閉塞するといった実質的な危険が存在するのである。
したがって混合弁は、安価で小型かつ熱湯および冷水供給流体の温度または圧力の変動にかかわらず安定した流出温度を提供する混合弁を提供する必要がある。かかる弁は熱湯または冷水いずれかの供給の流出停止に対する保護もまた必要であり、これにより利用者を危険、特に熱湯流のみが供給されることの危険にさらすことを防止する。さらに混合弁は供給流からの固体粒子の蓄積または電力障害の結果として生じる故障または不具合を受けやすいものであってはならない。
本発明は平易かつ小型の態様である混合弁において水圧制御メカニズムを提供することを目的とする。比例弁とハウジングとの間に機械的な連絡がないため、感知要素を介して熱湯および冷水供給の温度または圧力の変動にもかかわらず、安定した流体流出温度が得られる。実質的に全面的に作動流を利用して弁メカニズムを作動させ、固体物質または固体粒子の蓄積による不具合、ならびにこれに伴う任意の狭い水流経路での詰まりを引き起こしにくい弁メカニズムが得られる。
本発明はまた全体的な水流、特に冷水の供給が不具合になること、から利用者を保護する混合弁を提供することにある。さらに本発明は、利用者に対して付随的な危険を含んでいる電源供給を一切必要としない。
本発明の好ましい実施形態によると本発明は、異なり変動する温度と、異なり変動する圧力と、第1水流と第2水流との温度間の大きさの実質的に安定したあらかじめ選択された温度とを有する第1水流と第2水流からの混合水流を作るための流体混合弁を提供するものである。流体混合弁はハウジングを含み、このハウジングは第1の水流を受け入れるための第1水流受け入れ口と、第2の水流を受け入れるための第2の流体吸入口と、得られた混合水流のための第1の流体放水口とを備える。流体混合弁はまたハウジング内に配設された混合調節アセンブリを含み、このアセンブリは第3の吸水口と第4の吸水口とを離間する混合要素と、第3の吸水口と第4の吸水口とに連通する水流内に配置された第2の放水口とを備え、第3および第4の吸水口は第1および第2の水流内を通る水流を可能にするように配置されて、これらの混合水流内への混合を円滑にし、第2の放水口は混合水流内を通る流出を円滑にするように配置される。
混合調節アセンブリはさらに分流器を備え、第2の流体放水口と連通する水流内に配置され、混合水流を2つの部分流に分ける作動があり、それぞれが水流と圧力との比を有しており、この水流と圧力は互いに実質的に同等である。さらに混合調節アセンブリはまた、少なくとも1つの水流制御メカニズムを備えて部分流のうちの1つの水流を増加させ、かつ他の部分流の水流をともに減少させて、2つの部分流間に圧力差異を引き起こす。少なくとも1つの温度感応要素は水流内および、部分流の少なくとも1つと連通して作動する熱伝達装置内に配置されて、部分流とあらかじめ選択された温度との間の際に応じて少なくとも1つの水流制御メカニズムを制御する。混合調節アセンブリはさらに部分流を流体混合弁から第1の流体放水口を介して産出するため混合水流に再合流するための再合流手段と吐出手段とを有する。
混合調節アセンブリは第1水流および第2水流の少なくとも一方の温度または圧力の変化から生じる部分流とあらかじめ選択された温度または圧力との間の差異に応じて作動する。2つの部分水流の間に引き起こされた圧力差に応じて混合調節アセンブリは第1水流および第2水流の相対的な水流を調節して、部分流とあらかじめ選択された温度との間の差異を平衡させ、これにより混合水流をあらかじめ選択された温度に実質的に戻す。
本発明の実施形態によると、流体混合弁は第1吸水口と第2吸水口とを有し、これらはそれぞれ機械的に連結された第1吸水口弁と第2吸水口弁とを備えて第1水流と第2水流との相対吸入流を調節する。
本発明の他の実施形態によると、第1吸水口弁と第2吸水口弁は水流を吸水口のうちの1つから実質的に増加させると同時に混合要素に応じて他の吸水口を介して水流を減少させる。
本発明のさらに他の実施形態によると、第1放水口は流体混合弁を介して水流比率を制御するための放水制御装置を含む。
本発明のまた別の実施形態によると、ハウジングは少なくとも1つのハウジング要素と少なくとも1つの閉鎖要素とを含み、内部の混合調節アセンブリの配置を容易にする。
本発明のさらに別の実施形態によると、ハウジングはさらに温度調節メカニズムを含み、混合水流のあらかじめ選択された温度の変更を可能にする。かかる温度調節メカニズムは2つの部分流の間の水流の相対比率率を変化させるための少なくとも1つの圧力差を含み、少なくとも1つの圧力差を引き起こすメカニズムは、複動弁と、変位メカニズムと、温度感応要素の位置を変化させるための位置変化メカニズムとからなる群から選択される。
本発明のさらに異なる実施形態によると、温度調節メカニズムは変更されたあらかじめ選択された温度に伴う混合調節アセンブリの平衡構造を提供するために配置されている。
本発明のさらに異なる実施形態によると、混合調節アセンブリは2つの部分流の間の圧力差に応じて作動する動作要素としてハウジング内に配置され、この動作要素を超えて2つの部分流との間で水流の漏出を実質的に防止するための隔離装置が設けられている。かかる隔離装置は少なくとも1つの可撓性のある薄膜を有する膜板と、少なくとも1つの周線方向の流体封止材を有するピストンと、周縁封止材を有する回転自在に作動する回転羽根と、からなる群のうちの1つから選択される。
本発明のさらなる実施形態によると、第1水流および第2水流の相対流を調節するために作動する混合調節アセンブリは、回転自在に作動する平面ディスクと、回転自在に作動するボールと、変位自在に作動する平面ディスクと、変位自在に作動するスプールパイプアセンブリとからなる群から選択される。
本発明の実施形態によると、変位自在に作動する混合調節アセンブリはさらに少なくとも1つの省スペース要素から形成される。
本発明のさらに他の実施形態によると、分流器は固定されたオリフィスと、可能な開口部と、共通軸に配置された羽根輪とからなる群から選択される。
本発明の他の実施形態によると、混合水流の相対部分は分流器に入る前にばね装荷された側管を通って排出されるため、混合弁を介しての混合水流の高い水流比率が可能となる。
また本発明の他の実施形態によると、少なくとも1つの温度感応要素はバイメタル要素と、熱膨張要素と、ワックス作動サーモスタットと、水流作動要素とからなる群から選択される。
本発明の異なる実施形態によると、バイメタル要素はディスクと、コイルと、ロッドとからなる群から選択される。
本発明の他の実施形態によると、1または複数の水流制御メカニズムは混合水流のあらかじめ選択された温度を変更するための複動弁装置を含む。
本発明のさらなる実施形態によると、再合流手段および吐出手段は2つの部分流の水流の相対比率を変更するための複動流を備えて、2つの部分流の間の圧力差を引き起こし、これによりあらかじめ選択された温度を変更する。
さらに本発明には第1吸入水流と第2吸入水流とから混合水流を産出するための方法が提供されており、この第1吸入水流と第2吸入水流とは互いに異なり変化する温度と、互いに異なり変化する圧力と、を有し、かかる混合水流は第1吸入水流と第2吸入水流の温度間の大きさが実質的に安定しているあらかじめ選択された温度を有する。
かかる方法は、第1吸入水流と第2吸入水流を合流して混合水流を産出するステップと、混合水流をそれぞれが水流比率と実質的に同等である圧力とを有する2つの部分流に分流するステップと、部分流の温度とあらかじめ選択された温度との間の差異を検知するステップと、2つの部分流の温度とあらかじめ選択された温度との間の検知された差異にしたがって2つの部分流の実質的に同等な比を2つの部分流の一方の水流比率が増加するとともに2つの部分流のもう一方の水流比率が減少するように平衡をくずし、これにより2つの部分流間の圧力差を引き起こすステップと、2つの部分流間の圧力差を引き起こすことに関連して、2つの部分流間の圧力差に関して第1吸入水流と第2吸入水流とのうちの一方の水流が増加するとともに他方の水流が減少するように第1吸入水流と第2吸入水流の相対水流比率を調節し、これにより2つの部分流の温度をあらかじめ選択された水温に実質的に復元するステップと、合流放水流を産出するために2つの部分流を再合流するためのステップと、と含む。
本発明の別の実施形態によると、混合水流を2つの部分流に分流する方法ステップは容積分流器を用いる。
本発明の他の実施形態によると、かかる混合水流を産出するための第1吸入水流と第2吸入水流とを合流する方法ステップののちに、混合水流の相対部分を放水流に直接排出するステップがある。
本発明のさらなる実施形態によると、2つの部分流の温度とあらかじめ選択された温度との間の差異を検知するための方法ステップには温度感応装置の使用を含む。
本発明の一実施形態によるとかかる方法はさらに検知ステップの前に、あらかじめ選択された温度を変更するステップを含む。
本発明の別の実施形態によると、2つの部分流の実質的に同等な水流比率の平衡をくずす方法ステップは2つの部分流間の圧力差を引き起こし、これにより混合水流のあらかじめ選択された温度を変更することを含む。
本発明のまた別の実施形態によると、第1吸入水流と第2吸入水流との相対比率を調節する方法ステップは、仮に第1吸入水流と第2吸入水流の他方の水流が実質的に停止した場合、第1吸入水流と第2吸入水流のうちの一方の水流が実質的に停止することを含む。
本発明のさらなる実施形態によると、2つの部分流を再合流する方法ステップは、2つの部分流間の圧力差異を引き起こして混合水流のあらかじめ選択された温度を変更して2つの部分流の水流の相対比率を調節することを含む。
本発明のまた他の実施形態によると、混合水流を2つの部分流に分流するステップと、2つの部分流の実質的に同等な水流比率の平衡をくずすステップとは逆にされてもよい。
縮尺目盛を参照することなく、同様の参照番号または参照文字が対応するまたは同様の構成要素を表す添付図面を参照されたい。
発明の詳細な説明
本発明の目的は別途に供給される熱湯および冷水または他の環境における他の流体から一定で安定した温度を提供するための問題に対する解決策を提供することであり、かかる環境には例えば工業用、病院関係、スポーツクラブ、ホテル、一般家庭などでの流しやシャワーなどの末端利用があげられるが、これらに限定されるものではない。この問題は克服できないという類のものではないが、解決法が成功するためには取り付けが容易で、安全のために電力を必要としないものであり、小型でかつ熱湯で火傷を負うことや、冷水による不快感から利用者を保護する装置を提供できるものでなければならない。さらに出力温度は、供給ラインの負荷変動に伴う熱湯および冷水のいずれかの供給の温度と圧力の両方における変動にかかわらずあらかじめ選択されたレベルで安定性を保持していなければならない。実質的に全面的な冷水の供給における不具合に関して回避すべき最も問題が大きいケースは、利用者を本質的に水で薄めていない熱湯に潜在的に曝してしまうことである。さらに、最高温度の設定を制限する選択的に分離可能な停止メカニズムに対する必要性がある。特に装置は極度に高価であったり複雑であったりしてはならない。
本発明の好ましい実施形態に関して用いられる一般原理は、制御導管内の実質的に全ての水流を用いる圧力作動式フィードバックサーボメカニズムを含む混合弁に関する。流入する熱湯および冷水は弁要素を通り、まず混合され、引き続き主な混合水流部は広域ピストン、プランジャー、膜板、または羽根の一方の側を流れる2つの実質的に同等な部分流内に分流される。
吸水口ポートまたは排水口ポートの2つの部分流間の水流比率の平衡をくずすために、温度感応性制御要素によりピストンまたは薄膜のいずれかの側の圧力平衡を一時的に変えて、位置を変化させる。熱湯および冷水弁要素とピストンまたは薄膜との間の機械的接続は効率的に制御ループを閉鎖する。(このことは図3から図19に関連して後述される。)温度感応要素として広域ピストンまたは薄膜の形態でバイメタルディスクを用いることにより製造が容易で比較的低コストとなる。(このことは図3から図15に関連して後述される。)
図1を参照すると、分流システム1の流路3および4の排出ポートに配置された検知要素2の操作を説明する流れ図が示されている。システム1は温度Tおよび圧力Pで冷水が入る冷水吸入口5と、温度Tおよび圧力Pで熱湯が入る熱湯吸入口6と、温度Tおよび圧力Pで混合水が放水される混合水放水口7とから構成される。
熱湯および冷水は機械的に合流され調節可能な熱湯および冷水弁8および9をそれぞれ通過するが、これにより調節運動を行なうことが可能になる。この延長部はX+およびX−により示される。記号(+)および(−)は弁8および9の実質的に同じ調節運動を示すものだが、互いに反対の方向にあり、例えば熱湯弁8が開いたとき、冷水弁9は実質的に同程度閉鎖する。弁8および9はさらに関連して後述されるように圧力差dPmにしたがって制御される。
流入する熱湯および冷水流は、弁8および9を通り進入して混合チャンバ15内で混合されるがここで温度はTであるとともに圧力はPである。通常の動作状態下ではPはPまたはPのいずれか低いほうよりも低くなり、TはTとTとの間に位置するものである。さらに圧力PはPより低くなる。
主混合水流は、混合水流を2つの実質的に同様な固定式限定装置などの分流器11を介して通過させることにより2つの実質的に同等な部分流に分流する。こののちに2つの部分流は温度感応装置2を作動させるが、この装置は温度Tの変化に反応するものである。2つの部分流はさらに一対の調節可能な機械的に連結された部分流弁12および13を通過するが、その中間位置において限定装置など分流気11を通過するものと実質的に同様な流れを可能とし、これにより調節運動が行なわれ、この延長部はY+およびY−により示される。記号(+)および(−)は弁12および13の実質的に同じ水流の調節運動を示すものだが、互いに反対の方向にある。連結弁12および13の位置は温度感応要素2により調節されて、2つの部分流間に圧力差dPをもたらす。この圧力差は熱湯および冷水弁8および9に作動して作動させる。混合水に必要となる水流は放水弁14により制御される。
混合水があらかじめ選択された温度である場合、温度T(選択済み)と分流された部分流弁12および13を有する2つの部分流は実質的に同様に開き、2つの部分流間には圧力差dPは存在しない。仮に圧力または温度変化が内部流のいずれかに起きた場合は、温度Tは一時的に変化する。この結果、熱感知要素が水流分流された部分流の一方で制限するとともに他方で増加させ、これにより2つの部分流間には圧力差dPを発生させる。圧力差dPはついで吸入弁8および9を解除して熱湯および冷水流を調節し、温度Tの変化を修正する。異なる外部温度をTあらかじめ設定しておくためには分流弁12および13を新規の位置に設定しておく必要があり、これにより圧力差dPおよび引き続き吸入弁8および9を介して熱湯および冷水の相対水流比率に影響を及ぼす。
図2を参照すると本発明の他の好ましい実施形態にしたがって混合弁システム20の操作を示す概略流れ図が示されている。図1とは異なり、分流弁12および13に関連する熱感知要素2は混合チャンバ15から出ている分流した部分流3および4に配置され、また限定装置型分流器11は、部分流3および4を放水弁14に再合流する前のそれぞれの流れの中に配置されている。センサ2で感知された温度Tmの変化は圧力差dPをもたらし、吸入弁8および9の設定に変化を与える。限定装置型分流器11は、選択外部温度Tをプリセットするために調節可能であってもよい。
図3ないし図7を参照すると本発明の一実施形態にしたがってスプールアセンブリ30が示されている。図3には線1−1図4に沿って断面図が示され、図4には線2−2(図3)に沿って断面図が示されている。図5および7はそれぞれ「A」の詳細(図3)および「B」の詳細(図6)が示されている。パイプ部の長さはスプール31として機能し、所定の外径に機械加工されてそれぞれが1または複数の孔部34と凹部35と同心溝36とを有するフランジ33と実質的に同様になるようにねじ切られている。
熱湯および冷水はスプール31に入るが、このスプールは好ましくは1または複数の円錐形の放水開口部37が、中央部に配置されてこの中を混合水が通るようにしている。スプール31の内部は混合チャンバ32として機能する。2つの実質的に同様なディスク38および39はそれぞれ同心凹部44および45と、1または複数の放射状の溝部41と、1または複数の開口部43を内部に形成している。
バイメタルディスク50は同軸開口部を有しており、スプール31の中央で2枚の対向するディスク38および39の間に配置されているが、これらのディスクはフランジ33によりパイプ部の中間点に固定取り付けされており、これによりバイメタルディスク50をディスク間に締め付けている。バイメタルディスク50は開口部37の中心部に位置を調節されていずれの側にも等しい水流を提供する。バイメタルディスク50はさらに高膨張側面51が凹部45に面して低膨張側面52が凹部44に面するように配置されている。放射状の溝部41はさらに円錐形の開口部37と整合するように配置されてこの中を流れる水流と連通するようになされる。
バイメタルディスク50は所定の大きさの外径を有するように形成されているが、この径は所定の測定方法による凹部44および45の外形よりわずかに小さい。
ディスク38および39の間には外部同心空隙55が形成されるが、この空隙は所定の増分によるバイメタルディスク50の厚さよりわずかに幅広である。「A」部の詳細(図3)が図5に示されているがここには同心空隙55を介するディスク38および39間の水流経路とともにバイメタルディスク50の両側面,51および52が図示されている。混合水流の温度変化が図6および7に示されたバイメタルディスク50の周辺部の偏差を生じさせて、凹部45からの水流比率を増加させるとともに凹部44からの水流比率を減少させる。
本発明の実施形態にしたがって図4ないし図7に関連して図8および図9を参照すると、本発明の好ましい実施形態にしたがって構築され作動する混合弁アセンブリ60の線3−3図9に沿って断面図(図8)が示されている。混合弁アセンブリ60は固定ねじ付けされた閉鎖部63を有するハウジング61を備える。閉鎖部63は同軸に形成された冷水吸入部65を内蔵し、吸入口65に配管(図示せず)取り付けするためのねじ接続を含む。ハウジング61は同軸上に熱湯吸入口67および放射状に形成された混合水放水口69を有する。スプールアセンブリ30は(図3ないし図7に関して後述して開示されるように)ハウジング61内に配置され、2枚の実質的に同様な弾性膜板71および72と、半弾性封止部73と、O−リング75と、クリップ77と、スペーサ環部79と、出口環部81とにより弾力性を持たせて取り付けられている。出口環部81には複数のオリフィス82が内部に形成され水流の流れをもたらしている。スプール31はその両端部を封止部73により摺動可能に支持される。
圧力チャンバ95および97間の任意の圧力差が膜板71とハウジング61との間および膜板72と閉鎖部63との間にそれぞれ形成されるが、これにより封止部73を介してスプール31の軸方向の摺動運動が生じる。かかる運動の末端部においてはスプール31の両端は弁座91に対して閉鎖する。
吸水口ポート67および65に入った熱湯および冷水は開口部93を介して弁座91の周囲を弁空間83および85それぞれを通過し、ついで,混合チャンバ32に入る。
チャンバ32の水圧は実質的に両方向に等しいため、座91との接触を最小限にするために内部円錐状端部を有するスプール31は熱湯供給圧力と冷水供給圧力との間の圧力差により影響を受けることはない。
混合水流温度Tmがあらかじめ選択された値である場合、バイメタルディスク50は実質的に平面であるとともに2つの部分流は凹部44および45から(図5に示されるように)空隙55を介してバイメタルディスク50の両面に実質的に等しく排出されるが、各面の流水比は1または複数の溝部41のものとほぼ等しくなる。排出水流は出口環部81のオリフィス82を介してハウジング61内に形成された環状開口部87に流入し、ついで出口ポート69から排出される。
制限を設けずに冷水圧力Pcが一時的に低下すると仮定する。混合水流の温度Tmは上昇すると共にバイメタルディスク50は「B」の詳細を示す図6および図7にみられるとおり反応する。(図6)バイメタルディスク50の外径は凹部44の外径よりわずかに小さいのでディスク50の周縁部は歪曲してディスク38の凹部44内に入り、凹部44からの水流を効率的に減少させたり閉塞させたりするとともに同時に凹部45からの水量を増加させることができる。開口部34および43と、凹部35(図3)とは各凹部44および45と圧力チャンバ95および97とのそれぞれの間の水流の連通を行なう。開口部34および43はそれぞれチャンバ44および95とチャンバ45および97との間に圧力平衡連結をもたらし、スプールに変動減衰効果をもたらすような大きさになされている。
空隙55に関するバイメタルディスク50の歪みまたは撓みは温度Tmの上昇によるものであるが、この温度の上昇により凹部44の圧力が増加し、ついで圧力チャンバ95とこれに伴う凹部45および圧力チャンバ97における圧力低下が引き起こされる。圧力差dPはスプールアセンブリ30、特に膜板71および72とバイメタルディスク50に作動し、これにより摺動可能にスプールアセンブリ30を冷水吸入部65から遠ざけて熱湯吸入部67に向かって押し入れる。この結果、スプール31は熱湯流を減少させるとともに冷水流を増加させる。混合水温は実質的にあらかじめ選択された温度に戻るまで低下してバイメタルディスク50は平面状態に復元される。
バイメタルディスク50は平面であり、アセンブリ30の位置を変える圧力差はもはや存在せず、スプールアセンブリ30があらかじめ選択された温度で新規の平衡位置をとり新規の平衡状態が得られる。混合弁制御メカニズムが比例制御を直接駆動するものではなく、調節されたサーボフィードバックであるのは正にこの理由からであり、これにより周期作動またはあらかじめ選択された温度Tmとは異なる平衡温度を避けるものである。
本発明の好ましい実施形態にしたがって上記に開示したメカニズムは簡単に構築でき、容易に理解でき、反応がきわめて正確である。
あらかじめ選択された温度においては平面であるバイメタルディスクを嵌合することによってメカニズムをあらかじめ選択された温度に固定して設定するが、利用者が温度をあらかじめ設定することはない。本実施形態は図1の流れ図にしたがって示され、固定式限定装置などの分流器は主混合水を分流する溝部41により示されて2つの実質的に同様な部分流を提供する。図1に示される調節可能で機械的に連結された分流弁12および13は空隙55に作動するバイメタルディスク50の周辺部の歪により示される。
本発明の他の好ましい実施形態にしたがって図10ないし図15を参照すると利用者が外部温度をあらかじめ選択することが可能な2つの異なる混合弁制御メカニズムが示されている。本発明の好ましい実施形態にしたがって図10を参照するとスプールアセンブリ130の断面図が示されている。アセンブリ130は1または複数の中央に配置された開口部137と、2枚の実質的に同様なディスク138および139と、2枚の実質的に同様なバイメタルディスク150および151と、2個の固定ナット133および134とを有するスプール131を備える。
ディスク138および139はその片面に同心凹部144および145が形成されて、その対向する面には1または複数の放射状の溝部141が形成されている。1または複数の溝部141のそれぞれに対応して、ディスク138および139は溝部141に整合する1または複数の開口部143と、スプール131にわたってしっかりと嵌合する同軸中央開口部(図示せず)とを有する。ディスク138および139もまたその対抗する面の周辺部に同心段状部分136が配置されている。
ディスク138および139が図示のとおりスプール131の機械加工された中心部に嵌合された場合、膜板171(図12に関して後述して開示されるように)は段状部分136に締め付けられる。さらに、放射状の溝部141の対向する対は効率的に開口部を形成してスプール131内の開口部137と整合する。したがってスプール131内部に開口部137を介して混合チャンバ132と連通する自由水流が得られるとともに、溝部141の対向する対から開口部と、凹部144および145それぞれの内部への開口部143が得られる。
実質的に同様のバイメタルディスク150および151はディスク138および139に対してスプール131全体に嵌合するとともに固定ナット133および134により位置固定される。高膨張側面152および低膨張側面153はそれぞれバイメタルディスク150および151にそれぞれ同方向に配置される。
バイメタルディスク150および151とディスク138および139のそれぞれの周辺部の間の空隙146および147を介する水流領域は所定のものであり、このために(図5に関して後述して開示されるように)内部には凹部144および145と実質的には同等な水流が(図12に関して後述して開示されるように)混合弁160の圧力チャンバ195および197内部に得られる。各ディスク138および139の開口部143は流体流を凹部144および145内にもたらすが、この水流比率は空隙146および147を通過する最大水流より大きい。
凹部144および145を通過する水温の上昇はディスク138および139に関してバイメタルディスク150および151の周辺部に熱による歪みやたるみを引き起こす。この歪みに引き続いてバイメタルディスク150および151の周辺部は移動して空隙146を増加させるとともに空隙147を減少させる。これにしたがって、実質的に同様の比率で圧力チャンバ195への凹部144からの水量比率は増加し、圧力チャンバ197への凹部145からの水量比率は減少する。
図10を関連して図12および13を参照すると、混合弁160の端面図(図13)を線4−4に沿って示した断面図、図12が示される(図8および9に関して前述して開示されたものと同様である)が、ハウジング161と、ハウジング161に固定ねじ付けされた閉鎖部163が含まれる。ハウジング161と閉鎖部163の内部にスプールアセンブリ130が摺動的に取り付けられている。しかしながら、本発明の他の好ましい実施形態によると、1枚の弾性膜板171のみが段部136およびハウジング161の内部壁内のディスク138と139との間に配置されている。膜板171の周縁端部は環部179と閉鎖部163との間に締め付けられている。
さらに水は圧力チャンバ195および197からそれぞれハウジング161に排出される。環部179内の孔部181を通過しさらに閉鎖部163内の孔部182を通過し出口経路187および188内に流れる。水は各調節開口部189および190を介して放水口198内を通り経路187および188に排出され、ここより水流はシャワーやキッチンの流し(図示せず)などの利用設備へと進んでいく。経路187および188から放水口198へと水流を制御するためには、調節ノブ186を回転させてレギュレータねじ193を回転させる。この回転によりねじ切りされた水流閉鎖調節装置192はノブ186に関して隣接または遠位で動くため、これにより水流の点で空隙146および147と比較できる制御開口部189および190からそれぞれ水流を制限する。
混合水は開口部137、および溝部開口部141を介して混合チャンバ132へと流れて開口部143を介して2つの部分流に分流し凹部144および145を通過する。凹部144および145から混合水は空隙146および147を介して膜板171のいずれかの圧力チャンバ195および197内にそれぞれ流れて圧力差を引き起こし、冷水吸入部165または熱湯吸入部167のいずれかに向かってスプールアセンブリ130の摺動移動をもたらす。
水流調節器192を制御開口部189と190との中間地点に配置すると、チャンバ195と197との間には実質的に圧力差が生じないため、この結果としてスプールアセンブリ130は位置を変化させない。調節装置192を動かすためにノブ186を調節する際、ノブ186に向かって近接するとチャンバ197内の圧力を増加させ、チャンバ195内の圧力を減少させる。スプールアセンブリ130を冷水吸入部165に寄せるとともに熱湯吸入部167から遠ざけると混合チャンバ132内の熱湯流を増加させるとともに冷水流を減少させる。
混合水温度が上昇するため、バイメタルディスク150および151は同時に反応してスペーシング147を減少させるとともにスペーシング146を増加させる。チャンバ195とチャンバ197との間の圧力差が実質的にゼロまで下がり、新規のあらかじめ選択された混合水温度が得られるように流れの平衡が達成されるまで、チャンバ195に流入する水は増加するとともにチャンバ197に流入する水は減少する。新規のあらかじめ選択された混合水温度は吸入温度または圧力の変動にもかかわらず安定するようになる。本発明の実施形態は図2に関して上述して開示されているものにしたがう。放水限定装置型分流器11が調節可能な放水口189および190により示されているがこれは利用者により調節が可能である。
本発明の他の実施形態によると、調節ノブ186は切り離し可能な停止メカニズムを備えて設けられているがこれはあらかじめ選択された温度の範囲を限定することで、不注意によってあまりにも高い温度に設定してしまう危険性を避けるためである。
本発明のさらに好ましい実施形態にしたがって図11を参照すると、スプールアセンブリ220の断面は環状スプール221を含み、2つの互いにねじ切りされたスプール部230および231を備える。スプール部231は1または複数の円錐形の放水開口部237を含み、スプール部231内に同軸上に形成された混合チャンバ232からの水流を可能にする。スプールサブアセンブリ222はねじ切りされた同軸開口部を有する調節ギア259を含み、スプール部230のねじ切りされた部分233にわたりねじ止めされている。またこのアセンブリは2枚のばねディスク238および239と、バイメタルディスク250と、1または複数の開口部241をそれぞれ有する2個のスペーサリング240と、周縁リング256とから構成される。
ばねディスク238および239は平面ステンレススチールばねなどの弾性材料から形成されており、それぞれが1または複数の周縁開口部243と、同軸取り付け開口部(図示せず)とを有する。バイメタルディスク250は高膨張側面252および低膨張側面253を有して形成されるとともに同軸取り付け開口部(図示せず)を有する。周縁リング256は所定の内径を有するがこれはバイメタルディスク250の外径よりわずかに大きく、これによりこれらのリングとディスクとの間に運動空隙を与える。周縁リング256はリング256の内部周縁部中心に形成された放射状の溝部255を有する。溝部255はバイメタルディスク250の厚さよりわずかに広い所定の幅を有する。周縁リング256はまた内部中央部に形成された複数のオリフィス257を有するが、このオリフィスは内方溝部255と水流を連通している。
スプールアセンブリ220の構成はスプール部231上に以下の要素が順に配置される。ばねディスク239、各開口部241が放水開口部237と整合する第1のスペーサリング240、高膨張側面252がばねディスク239とは反対方向に向いているバイメタルディスク250、開口部241が放水開口部237と整合する第2のスペーサリング240、周縁リング256、ばねディスク238、スプール部231にねじ止めされて構造を仕上げているスプールサブアセンブリ222である。ばねディスク239は周縁部にあらかじめ応力がかけられリング256に接触し、圧縮する。さらにスプール221に関して、ギア259の回転がリング256を軸方向にばねディスク239に向かって移動させたり、ギア259から離間して移動させたり、あるいはその逆を行なったりする。リング256はその中心から外方に向かっている2つのC部分の弾性封止部258と嵌合している。封止部258は低摩擦用に設計されているが、一方完全な封止は必ずしも必要ではなく、(図8および図12に関して上記に開示されているように)これらは機能的膜板71、72および171を代用する。
図11に関連して図14ないし図15を参照すると、混合弁260の端面図(図15)を線5−5に沿って示した断面図(図14)が図示されており、(図11に関して上記に開示されているように)ハウジング261と、ハウジング閉鎖部263と、スプールアセンブリ220との内部に配置されている。2つの挿入部265および267は弾性材料で形成されることが好ましいがかならずしもこれに限られるものではなく、それぞれハウジン閉鎖部263に突出し、またハウジング261に突出する。挿入部265および267はスプール部230および231の内径の中にそれぞれ摺動可能に取り付けられ、これによりスプールアセンブリ220はハウジング261内部を軸方向に移動することが可能になる。外部リング279は弾性材料で形成されることが好ましいが、必ずしもこれに限られるものではなく、ハウジング261内に配置される。リング279は中央に形成された複数の開口部281を内部に有し、排出経路287との水流の連通が得られる。リング256と封止部258とはリング279と摺動可能に接触してアセンブリ220のいずれかの側面上の弁260内の容積部295、297と排出経路287との間の水流の連通を実質的に防止する。容積部295と297との間に圧力差が存在するような場合、かかる圧力差によりスプールアセンブリはピストンのような態様で動くことになる。
ピノタンギア293は閉鎖部263内のピニオンシャフト288の(利用者に対して)末端部から所定距離固定的に取り付けられ、かつピニオンシャフト288の近接端部に固定自在に取り付けられたノブ286により回転可能に作動する。ピニオンギア293はギア259に動作的に噛合されるためスプールアセンブリ220の自由な軸方向の運動が可能となる。
さらに、ピニオンシャフト288の末端部は開口部243のうちのひとつを通って挿入され、これによりピニオンギア293の回転中にスプールアセンブリ220が回転することが防止される。ノブ286が回転することによりギア259が回転するが、この結果としてスプール221に関するねじ山233に沿って進退動を行なうことにより、対応するリング256のバイメタルディスク250の周辺部に関してリング256の溝部255を再配置させる。熱湯および冷水吸入挿入口267および265のそれぞれを介してスプール221に入る熱湯および冷水流は混合チャンバ232内部で混合され、開口部237を介して排出される。ここで混合水流は2つの部分流に分流され、開口部241を通過し容積部244および245に入ってバイメタルディスク250のいずれかの側面を通過する。開口部241はバイメタルディスク50が平面な形状である場合、空隙246または247のいずれかを介する水流と実質的に同様な水流となるように大きさを決める。
こののちに混合水流はバイメタルディスク250周辺部のいずれかの側面の空隙246および247を通って容積部244および245を出る。スプールアセンブリ220の溝部255とオリフィス257および281を通って放水経路287を出て、放水部269を介して出口弁260へと流れ出る。開口部243チャンバ245および297、とチャンバ244および295との間のそれぞれの圧力を同等にするとともにこの開口部がスプールアセンブリ220の運動に対して減衰効果を与えるようにその大きさが決められる。
あらかじめ選択された混合水温度を変えるには、ノブ286をたとえば逆方向に回転させてギア259を進めることにより周縁リング256を利用者およびバイメタルディスク250に対して末端方向に移動させる。リング256を移動させることでバイメタルディスク250と溝部255とのそれぞれの側面252と253との間の空隙246および247を介して、容積部244からの水流を減少させるとともに容積部245からの水流を増加させる。
したがって容積部297の圧力の減少および容積部295の圧力の増加がみられる場合には、容積部245の圧力は低下し、また244の圧力は上昇する。
その結果、冷水吸入挿入部265を遠ざけるとともに熱湯吸入挿入部267に向けてスプールアセンブリ220をピストンの態様で移動することになる。したがってこのスプールアセンブリ220の運動は弁オリフィス264に関してスプール弁座266の運動に伴って熱湯流の増加とともに対応する冷水流の減少をもたらす。ひきつづき混合水温度の上昇はバイメタルディスク250に歪みを与えて新規のあらかじめ選択された温度またはより高い温度での平衡を回復させる。本発明の他の実施形態によるとノブ286には切り離し可能な停止メカニズムが備えられてあらかじめ選択された温度の範囲を制限して不注意であまりにも高温に設定される危険を回避する。
安定してあらかじめ選択された混合水温度を提供するためには、熱湯および冷水供給での任意の温度または圧力変化によりスロット255に関してバイメタルディスク250の周辺部に撓みまたは歪みを与えられるために、これにより空隙246および247の相対寸法を変化させる。
結果として得られる容積部295および297での相対圧力変化はスプールアセンブリ220を軸方向に移動させ、混合チャンバ232への熱湯および冷水の相対吸入流を調節する
したがって混合水温度はあらかじめ選択された温度に実質的に戻される。
上述の例に基づいて本発明の実施形態にしたがうと、吸入挿入部265に入る冷水供給などの圧力が完全に降下すると、スプール運動が急激に発生して熱湯吸入部267を実質的に閉鎖し、これにより利用者への潜在的な損傷が防止される。本発明の実施形態によると熱湯および冷水流を制御するための弁配列は冷水流吸入の停止またはその実質的な減少の際には、熱湯流吸入閉鎖部をより迅速により肯定的に流れさせる。さらにそれぞれの吸入部を通る水流の方向はその吸入部を効率的に閉鎖する。
本発明の実施形態によると上述されるように他の混合弁メカニズムは構成部品の数が比較的少ないとともに可動部分が極めて少なく、さらに取り付けおよび使用の際に容易であるという長所がある。さらに、あらかじめ選択された混合水温度は吸入温度および圧力の変動に関わらず、安定した値で保持される。バイメタルディスクの側面が混合水流に高度に曝され接触する結果として反応時間は短く、実質的な耐用年数にわたり信頼性が維持される。
多くの他のサーモスタット式サーボ制御型混合弁に共通な詰まりの問題は任意の比較的長くて狭い流路を取り除くことにより解消されてきた。比較的狭い経路を通る小さい試験流を用いて温度制御を行なった先行技術における混合弁では、明らかに高い閉塞が見られその反応は遅かった。満杯の混合水を、スプールアセンブリ220を介して2つの実質的に同等な部分流に分流すると、乱流をもたらし、1または複数のバイメタルディスクによる速くて感度の高い反応が得られ、これにより他のタイプの混合弁に露見する潜在的な閉塞性が解消される。
本発明の他の実施形態によると他の温度感応装置は、移動または歪み運動を引き起こし、複動弁メカニズムを作動させるが、このメカニズムはひいては2つの部分流の水流の相関比率を制御し、これにより部分流間の圧力差を生じさせる。かかる温度感応装置はバイメタルロッドおよびコイルと、熱膨張可能なロッドと、「ワックスサーモスタット」などの流体に作動可能な温度感応要素と、を含むが、これに限定されるものではない。これらおよび他の温度感応装置は当業界では公知である。
さらに本発明の他の実施形態によると、(図3ないし図15に関連して上記に開示されているように)環状の軸方向に作動するスプールアセンブリ以外の作動メカニズムが設けられている。
図16ないし図17を参照すると、ボールまたは球状スプールアセンブリ305がハウジング314内部に矢印310および312により示されているように回転可能に配置されているボールまたはサーモスタット式混合弁300が図示されている。ハウジング314は、混合弁300および弁アセンブリ座部分316のアセンブリを容易にするための、熱湯および冷水吸入部317と319とをそれぞれ備えたハウジング閉鎖部315と、2つの部分流のための2つの放水口322および324とを含む。ハウジング放水口322と324とは実質的に同様であり、このために容積部326および328の水量が同じである場合、中を流れる水流の比率を実質的に確かなものにしている。
実質的に球状の中空スプール330はそれぞれ熱湯および冷水給水口332および334を有しているが、これらの吸水口は熱湯および冷水ハウジング吸入口317および319と双方向に噛合して配置される。この配置は時計回りの回転では、冷水流が増加するとともに熱湯流が減少し、逆に反時計回りの回転では冷水流が減少するとともに熱湯流が増加するようになされている。球体330の内部容積部は混合チャンバ336として作動し、ここから混合水が放水口338を通り、熱チャンバ340に入り、軸方向に摺動可能なディスク弁344内の1または複数の開口部342を通過して熱チャンバ340を満たす。ばね346は熱ワックス式サーモスタットロッド348と噛合接触するディスク弁344をディスク弁344に関して近接端部で保持するように作動する。
混合水流は熱チャンバ側壁354の2つの実質的に半球状のスロット開口部350および352を通って熱チャンバ340に流れ出る。スロット開口部350は球体330の末端部のディスク弁344の側面に実質的に配置され、スロット開口部352ディスク弁344に近接して配置される。ディスク弁344はスロット350および352の実質的に同等な部分を平衡位置に見えないように配置するが、ここで混合水流はあらかじめ選択された温度と同じ温度を有する。この平衡位置では部分流が容積部326および328それぞれに流入するので、ディスク弁344はロット350および352を介して水流を実質的に同じ比率で制御する。球体部330に向かうディスク弁344の軸方向の運動はスロット350を介して水流を増加させる一方でスロット352を介して水流を減少させる。これについては逆の場合も同様である。したがって、混合流をディスク弁344の軸方向の移動に反応して容積部326および328に流入する2つの可変部分流に分流すると周縁封止部に配置された羽根部356により分離される。
熱センサロッド348はチャンバ358に含まれるワックスの膨張または収縮により摺動可能に操作される。混合水流の温度上昇などに反応するロッド348の運動はディスク弁344を球体部330に関して近接的に移動させ、これによりスロット350を通り容積部326に入る部分流の水流を増加させ、また一方ではスロット352を介して容積部328に入る部分流の水流を減少させる。上記に開示されるようにハウジング放水口322および324は弁344が中央位置にある場合開口部350および352のそれぞれを介する水流と実質的に同様になるように大きさを決められる。容積部326への水流の増加および容積部328への水流の減少は容積部326の圧力の上昇および容積部328の圧力の下降につながるが、これはつまり容積部間の圧力差である。その後、この圧力差に反応してスプールアセンブリ305が矢印310で示される方向に回転し、ハウジング吸入部317および球体吸入部332を介して熱湯の流入を減少させ、一方で吸入口319および334を介して熱湯の水流を増加させる。これにより混合水流の温度をあらかじめ選択された温度に下げる。混合水温度を下げることで逆の反応が起こり、混合水流をあらかじめ選択された温度へ戻す。
あらかじめ選択された温度を変えるためには,ハウジング放水口322および324を利用者が調節可能な複動弁メカニズムに連結させる。(図示されないが図12に関して上記に開示される水流調節器192と配列が類似している。)例えば、ハウジング放水部324を通る水流を減少させるとともにハウジング放水部322を通る水流を増加させることにより、あらかじめ選択された温度を上げるためには、容積部328と326との間の圧力差をスプールアセンブリ305を矢印312で示される方向に移動させて、これにより吸入部317を介して熱湯流を増加させるとともにこれに対応して吸入部319を介して冷水流を減少させる。これを熱ロッド348が部分流を調節して容積部328と326との間の圧力差を解消するまで続けると、スプールアセンブリ305は新規のあらかじめ選択された温度で平衡位置へと戻る。
本発明の他の実施形態にしたがって図18および図19を参照すると、図16ないし図17に関して上記に開示された混合弁と同様なものが図示されているが、混合チャンバ436を内蔵する管状スプール430を備えたスプールアセンブリ405を有している。チャンバ358に含まれた熱ワックスの膨張または収縮はロッド348に摺動的に作動してばね346に対してディスク344を移動させ、壁354の開口部350および352を介して水流の変動を起こさせる。放水口338を介して混合チャンバ436を離れる混合水流は孔部342を介して熱チャンバ340に入り、熱的に調節された開口部350および352のそれぞれにより容積部426および428に流入する。
座416により閉鎖されたハウジング415は熱湯吸入口417および冷水吸入口419と、ハウジング吸入部417および419にそれぞれ同軸上に対応する吸入部を有するハウジング壁418内部に固定的に取り付けられた吸入ディスク455とを有する。スプール430と交差するように固定的に取り付けられているのは吸入部467および469を有するスプールディスク470である。スプールディスク470は吸入ディスク455に近接するとともに摺動回転的に噛合している。ディスク455および470は艶出しセラミックなどの材料で形成されディスク間の摺動可能な接触部分を実質的に漏洩にくくしている。スプールディスク吸入口467および469はそれぞれハウジング吸入口417および419に対して角度をつけて配置されている。スプールアセンブリ405が回転すると、矢印310および312で示されるように、容積部426と428との間の圧力差に反応して熱湯および冷水吸入口417および419のいずれか一つが内部の熱湯流または冷水流が増加するように開き、この一方で他の吸入口はその内部の他の水流を減少させる。他の全ての点で混合弁400は混合弁300(図16ないし図17)と実質的に同様な態様で機能する。
本発明のさらに好ましい実施形態にしたがって図20を参照すると、図11に関して図示され説明されたスプールアセンブリに基づいてスプールアセンブリ223の断面図が示されている。ここではバイメタルディスクの両側面のスプールの内部容積部に配置された省スペースリング226、227が付加されている。リングは可塑性材料で作成されリングのスペースに自由に配置されることが好ましい。図14の吸入弁264からの水流は後述して説明されるように図14の放水開口部281の水流と比較してより早く流れるため、低水流状態であっても変動の危険は避けられる。
スプールアセンブリ容積部内の水が減少するため、熱湯および冷水吸入弁通過後、極めて短時間でバイメタルディスクにより水温が測定される。
混合水温の任意の変化に対するバイメタル反応は水流状態に関連する機械的な変動周期時間と比較して速く、過度の反応(オーバーシュート)をおこしやすいフィードバック相遅延はより短くなり、スペース295、297(図11)の水の容積を効率的に減衰する。これらのスペースにとらわれた水は減衰孔243を介してのみ排出することができる。
ディスク表面上に沿って水流比率がより早いために水からバイメタルディスクへの熱伝達もまたより早いものとなる。
本発明のより好ましい実施形態にしたがって図21を参照すると、図11に関して図示されたスプールアセンブリに部分的に基づいたスプールアセンブリ620の断面図が示される。スプールパイプ部631の開口部633は混合チャンバ632の吸入口として機能する。外部および内部にねじ切りされたナット633はばねディスク238、239と、スペーサリング240と、バイメタルディスク250と、リング256とのアセンブリを固定する。アセンブリの操作に関しては図11に詳細が説明されている。
図21に関連して図22ないし図23を参照すると混合弁660の端面図(図23)を線10−10に沿って断面図22が示されているが、これは(図21に関連して上記に開示されているように)ハウジング661とハウジング閉鎖部663と、スプールアセンブリ620とに配置されている。
閉鎖部663内に配置されたばね装荷されたバイパス671は弁全体の圧力降下があらかじめ選択された圧力よりも高い場合、バイパス内を水流が通るように構成されている。
熱湯吸入部665および冷水吸入部667は、対角線上の封止部687を有するスリーブ685により誘導されてスプールパイプ部内の開口部633を介して冷水用の吸入部657のスペースと熱湯用の吸入部655のスペースを混合チャンバ632内部に送る。
混合チャンバ632と排水口ポート669との間の圧力降下が一定のあらかじめ選択された値より低い場合に限り、ディスク675はばね673によりスリーブ686内の座に向かって押され、水はバイメタルディスク250の両側面上のスプールアセンブリの開口部237を介してのみ、空隙246、247および孔255、281を通って出口ポート669に流れ込むことが可能になる。
より高い水流比率が求められていれば混合チャンバ632と放水ポート669との間の圧力がさらに降下してバイパスディスク675はばね673を押し戻し、バイパス671を介して混合水流を起こさせることとなる。本発明の実施形態はスプールアセンブリを狭い水流範囲で用いてより正確な温度制御を達成するが、バイパスを介して水流に高い水流比率の上昇が求められる際はスプールパイプ部631の反対側のバイパス端部におけるあらかじめ選択された温度の正確な混合に影響を与えるものではなく、両側面に対して開いてスプール位置の吸入口水圧の影響を排除する。
ハウジング661およびカバー663から構成されるアセンブリはねじ679(図23)で固定されてバイパス671はその開口部とともにハウジング内に適切に整合される。
調節ノブ286が回転するとギア259を回転させて図14に関連して詳細が示される所望の温度に設定する。
本発明のさらに好ましい実施形態にしたがって図24ないし図25を参照すると、断面図(図24)の線12−12に沿ってかつ図24の線11−11に沿って部分的に断面された端面図(図25)が示される。両図とも混合弁560を示しているが、この弁は(図10に関して上記に示されているように)ハウジング561およびハウジング閉鎖部563、スプールアセンブリ130ならびに(図12に関して上記に示されているように)膜板171内に配置されている。示唆された実施形態は図12、図13に関して説明される混合弁160に基づくものである。
ここで羽根車501、503は共通するシャフト軸502に配置され、これゆえに同速度で回転し、中央膜板171の両側面を介して同じ容積高で水を押し出す。本発明の好ましい実施形態の図24ではリング505などの分離装置が2つの部分流間の流体分離を維持する。アセンブリを容易にするためにハウジング561の底部はねじ切りされたプラグ507でねじ締めされ羽根車501、503の剥き出しのシャフト軸502を中央に位置決めして保持する。
本発明の実施形態では羽根車501、503は図12に関連して示されるオリフィス189、190を移動する分流器と、図2の方法における固定式の等量限定装置型分流器11とを備える。固定式の限定装置型分流器11を能動羽根分流器と差し替えると、温度精度を厳密に保持しながら水流比率範囲を大幅に大きくする。羽根車501、503により画定されチャンバを満たす水容積部は、羽根車がなくとも側面に取り込まれた水容量の水温を平均化する制御チャンバとして機能することに留意されたい。たとえば図25に規定された環状流路は羽根部自体がなくとも良好な温度平均化能力を有する。単により大きい容量のチャンバを使用することにより流体の容量がより大きくなり、したがってより良好な制御を容易に得ることができる。
水流に関して上記に詳細が開示されているが、本発明の種々の実施形態にしたがって開示された混合弁は水の混合に限定されるものではなく、異なる種々の温度および圧力を有する多様な流体を混合して実質的に安定したあらかじめ選択された混合水温を提供することを当業者なら理解されるであろう。
以上特定の実施形態に関して本発明を説明してきたが、当業者に対してさらなる改良を示唆するものであり、かつこれらの改良が添付の特許請求の範囲内に含まれるものであることからこれらの説明が本発明を限定するものではないものを当業者なら理解されるであろう。
本発明の実施形態にしたがって分流された水流の出水ポートに検知要素を有する混合弁の流れ図である。 本発明の他の実施形態にしたがって分流された水流の入水ポートに検知要素を有する混合弁の流れ図である。 本発明の実施形態にしたがってスプールアセンブリの断面を示す図である。 上図3のスプールアセンブリの上部からの断面を示す図である。 図3の上部の領域「A」で示される部分の拡大図を示す。 図3のスプールアセンブリの断面であり、その作動原理を示す。 図6の領域「B」で示される部分の拡大図を示す。 ハウジング内に配置された図3に示されるスプールアセンブリを含むサーモスタット式弁の断面を示す。 図8のサーモスタット式混合弁の端面を示す図である。 本発明の他の実施形態にしたがって2つの熱検知要素を有するスプールアセンブリの断面を示す図である。 本発明のさらなる実施形態にしたがってスプールアセンブリの断面を示す図である。 ハウジング内に配置され図10で示されるようにスプールアセンブリを含むサーモスタット式混合弁の断面を示す図である。 図12のサーモスタット式混合弁の端面を示す図である。 ハウジング内に配置された図11のスプールアセンブリを含むサーモスタット式混合弁の断面を示す図である。 図14のサーモスタット式弁の端面を示す図である。 本発明のさらなる実施形態にしたがってボール型スプールアセンブリを有するサーモスタット式混合弁の立面体を前部から見た断面を示す図である。 図16のサーモスタット式混合弁の側部断面を示す図である。 本発明のさらに他の実施形態にしたがってディスク式スプールアセンブリを有するサーモスタット式混合弁の断面を示す図である。 図18のサーモスタット式混合弁の側部断面を示す図である。 図11のスプールアセンブリに類似しているが省スペース環部を備えたスプールアセンブリの断面を示す図である。 本発明のさらなる実施形態にしたがって側部吸入開口部を備えたスプールアセンブリの断面を示す図である。 ハウジング内に配置されて図21のスプールアセンブリを含むサーモスタット式混合弁の断面を示す図である。 図22のサーモスタット式混合弁の端面を示す図である。 本発明のさらなる実施形態にしたがってハウジング内に配置されて図10のスプールアセンブリを含むサーモスタット式混合弁の断面を示す図である。 図24のサーモスタット式混合弁の一部破断された端面部を示す図である。

Claims (28)

  1. 異なる多様な温度を有するとともに異なる多様な圧力を有する第1および第2水流からの混合水流を生成するための水流混合弁であって、前記混合水流は前記第1および第2水流の温度間に実質的に安定したあらかじめ選択した範囲の温度を有し、前記混合水流弁は、
    ア)ハウジングであって、
    1)前記第1水流の流れを受け入れるための第1水流吸入口と、
    2)前記第2水流の流れを受け入れるための第2水流吸入口と、
    3)結果として得られる前記混合水流の流れのための第1水流放水口とを有するハウジングと、
    イ)前記ハウジング内に配置された混合制御アセンブリであって、
    1)第3および第4の水流吸入口から離間された混合要素と、前記第3および第4の水流吸入口と連通する水流の流れの中に配置された第2水流放水口とを有し、前記第3および第4の水流吸入口は前記第1および第2の水流内部の流れを可能にするように配置されて、前記混合水流の混合を円滑にし、第2水流放水口は前記混合水流の内部からの流出を円滑にし、
    2)前記混合制御アセンブリはさらに、前記第2水流放水口と連通する水流の流れの中に配置され、前記混合流を、互いに実質的に同等の水流比および圧力を有する2つの部分流に効率的に分流する分流器と、
    3)前記2つの部分流のうちの1つの流れを増加させるとともに同時に前記2つの部分流の他方の流れを減少させて前記2つの部分流間の圧力差を引き起こさせるための少なくとも1つの流量制御メカニズムと、
    4)水流の流れおよび前記2つの部分流のうちの少なくとも1つと連通する熱伝達装置に配置されて作用し、前記2つの部分流の温度と前記あらかじめ選択された温度との間の温度差に反応して前記少なくとも1つの流量制御メカニズムを制御する少なくとも1つの温度感応要素と、
    5)前記第1水流放水口を介して前記水流混合弁から放水するために前記2つの部分流を前記混合水流に再合流させるための再合流および排出手段と、を含み、
    前記第1および第2水流のうちの少なくとも1つの温度または圧力の変化に起因する前記2つの部分流と前記あらかじめ選択された温度との間の温度差に応じて、前記混合制御アセンブリは前記2つの部分流間に引き起こされた圧力差に応じて作用して前記第1および第2水流の相対的な流れを調節して前記2つの部分流と前記あらかじめ選択された温度との間の温度差を平衡し、これにより前記混合水流の流れを前記あらかじめ選択された温度に実質的に戻す混合水流弁。
  2. 前記第1および第2水流吸入口が前記第1および第2水流の相対的な吸入口の流れを制御するために機械的に連結された第1および第2吸入弁をそれぞれ含むことを特徴とする請求項1に記載の水流混合弁。
  3. 前記第1および第2吸入弁は前記第1および第2水流吸入口のひとつから実質的に流れを増加させると同時に前記混合要素に応じて前記第1および第2水流吸入口の他方からの流れを減少させることを特徴とする請求項2に記載の水流混合弁。
  4. 前記第1水流放水口は前記水流混合弁を介して水流比を制御するための放水口水量調節弁を含むことを特徴とする請求項1に記載の水流混合弁。
  5. 前記ハウジングは内部に前記混合制御アセンブリを容易に配置するために少なくとも1つのハウジング要素と少なくとも1つの閉鎖要素とを含むことを特徴とする請求項1に記載の水流混合弁。
  6. 前記ハウジングは前記混合水流の前記あらかじめ選択された温度を変えるための温度制御メカニズムを含み、前記温度制御メカニズムは水流間の前記2つの部分流の相対的な水流比を変化させるための少なくとも1つの圧力差誘引メカニズムを備えており、前記少なくとも1つの圧力差誘引メカニズムは、
    複動弁と、
    排水メカニズムと、
    前記温度感応要素の位置を変化するための位置変化メカニズムと
    からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の水流混合弁。
  7. 前記温度制御メカニズムは変更された前記あらかじめ選択された温度に関連して前記混合制御アセンブリの平衡位置を提供することを特徴とする請求項6に記載の水流混合弁。
  8. 前記混合制御アセンブリは前記2つの部分流の流れの間の前記圧力差に応じて作用する作動要素として前記ハウジング内に配置され、前記作動要素を超えて配置される前記2つの部分流の間の水流漏洩を実質的に防止するために分離装置を設けられており、前記分離装置は
    少なくとも1つの可撓性の膜を含む膜板と、
    少なくとも1つの円周方向の水流封止部を含むピストンと、
    周辺封止部を含み回転作動する羽根部と、からなる群のひとつから選択されることを特徴とする請求項1に記載の水流混合弁。
  9. 前記混合制御アセンブリは前記第1および第2水流の相対的な流れを調節するために作用して、
    回転的に作動する平面ディスクと、
    回転的に作動するボールと、
    移動可能に作動する平坦な側面と、
    移動可能に作動するスプールパイプアセンブリと、からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の水流混合弁。
  10. 前記混合制御アセンブリはさらに少なくとも1つの省スペース要素を含むことを特徴とする請求項1に記載の水流混合弁。
  11. 前記分流器は、
    固定式オリフィスと、
    調節可能なオリフィスと、
    共通軸上に配置された羽根車と、からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の水流混合弁。
  12. 前記混合水流の相対部分は前記分流器に入る前にばね装荷されたバイパスを介して排出されるため前記混合弁を介して高い混合水流の竜良否が得られる請求項1に記載の水流混合弁。
  13. 前記少なくとも1つの温度感応要素は、
    バイメタル要素と、
    熱膨張要素と、
    ワックス作動型サーモスタットと、
    水流作動型要素と、からなる群のひとつから選択されることを特徴とする請求項1に記載の水流混合弁。
  14. 前記バイメタル要素はディスクと、コイルと、ロッドとからなる群のひとつから選択されて構成されることを特徴とする請求項13に記載の水流混合弁。
  15. 前記少なくとも1つの流量制御メカニズムは前記混合水流の前記あらかじめ選択された温度を変えるために複動弁装置を含むことを特徴とする請求項1に記載の水流混合弁。
  16. 前記再合流および排出手段は前記混合制御アセンブリの外部の前記ハウジング内に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の水流混合弁。
  17. 前記再合流および排出手段は前記2つの部分流間の圧力差を引き出すために前記2つの部分流の相対水流比を変化させる複動弁を含み、これにより前記あらかじめ選択された温度を変えることを特徴とする請求項1に記載の水流混合弁。
  18. 異なる多様な温度を有するとともに異なる多様な圧力を有する第1および第2吸入口水流からの混合水流を生成するための方法であって、前記混合水流は前記第1および第2吸入口水流の温度間の実質的に安定したあらかじめ選択した範囲の温度を有し、前記方法は
    a)前記混合水流を生成するための第1吸入口水流と第2吸入口水流とを合流するステップと、
    b)実質的に同等な水流比および圧力をそれぞれ有する2つの部分流に前記混合水流を分流するステップと、
    c)前記2つの部分流と前記あらかじめ選択された温度との間の差を検知するステップと、
    d)前記2つの部分流と前記あらかじめ選択された温度との間に検知された差異にしたがって前記2つの部分流のうちのひとつの水流比は増加するとともに前記2つの部分流の他方は減少するように前記2つの部分流の実質的に同等な水流比を不均衡にすることで前記2つの部分流間の圧力差を引き起こすステップと、
    e)前記2つの部分流間に引き起こされた圧力差に関連して前記第1吸入口水流と第2吸入口水流との相対水流比を調節して、前記2つの部分流間に引き起こされた圧力差に関連して前記第1吸入口水流と第2吸入口水流のうちのひとつの流れは増加するとともに前記第1吸入口水流と第2吸入口水流のうちの他方の流れが減少し、これにより前記2つの部分流の温度を前記あらかじめ選択された水流の温度に実質的に戻すステップと、
    f)結合された放水口の流れを生成するために前記2つの部分流を再合流するステップと、を含む混合水流を生成するための方法。
  19. 前記混合水流を2つの部分流に分流するための前記ステップb)は容積水量分流装置を用いることを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 前記混合水流を生成するために前記第1吸入口水流と第2吸入口水流とを合流するステップa)ののちに、前記混合水流の相対部分を放水口水流に直接排出するステップが存在することを特徴とする請求項18に記載の方法。
  21. 前記2つの部分流の温度と前記あらかじめ選択された温度との間の差を検知する前記ステップc)は温度感応装置を用いることを特徴とする請求項18に記載の方法。
  22. 前記あらかじめ選択された温度を検知する前記ステップc)の前に、前記あらかじめ選択された温度を変更するステップがさらに含まれることを特徴とする請求項18に記載の方法。
  23. 前記2つの部分流の実質的に同等な水流比を不均衡にする前記ステップd)は前記2つの部分流間に引き起こされた前記圧力差を含み、このために前記混合水流の前記あらかじめ選択された温度を変更することを特徴とする請求項18に記載の方法。
  24. 前記第1吸入口水流と第2吸入口水流との相対水流比を調節するステップe)は、前記第1吸入口水流と第2吸入口水流が実質的に終了すると前記第1吸入口水流と第2吸入口水流のうちのひとつの水量を実質的に終了することを含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。
  25. 前記2つの部分流を再合流させるステップf)は前記2つの部分流の相対水流比を調節して前記2つの部分流間に圧力差を引き起こすことにより前記混合水流の前記あらかじめ選択された温度を変更すること含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。
  26. 前記混合水流を2つの部分流に分流するステップb)と前記2つの部分流の実質的に同等な水流比を不均等にするステップd)を逆にすることをさらに含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。
  27. 異なる多様な温度を有するとともに異なる多様な圧力を有する第1水流および第2水流から混合水流を生成するための水流混合弁であって、実質的に上記に説明されるとともに添付された図面に関連するように前記混合水流は前記第1水流および第2水流の温度間の実質的に安定したあらかじめ選択した範囲の温度を有する水流混合弁。
  28. 異なる多様な温度を有するとともに異なる多様な圧力を有する第1吸入口水流および第2吸入口水流からの混合水流を生成するための方法であって、実質的に上記に説明されるとともに添付された図面に関連するように前記混合水流は前記第1および第2吸入口水流の温度間に実質的に安定したあらかじめ選択した範囲の温度を有する水流混合弁を生成するための方法。
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