JPH06293384A - Lng船の球型タンク自動検査装置 - Google Patents

Lng船の球型タンク自動検査装置

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JPH06293384A
JPH06293384A JP5103553A JP10355393A JPH06293384A JP H06293384 A JPH06293384 A JP H06293384A JP 5103553 A JP5103553 A JP 5103553A JP 10355393 A JP10355393 A JP 10355393A JP H06293384 A JPH06293384 A JP H06293384A
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Japan
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spherical tank
tank
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heat insulating
inspection
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Tsuyoshi Nakao
強志 中尾
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全範囲にわたっての比較的接近した検査が可
能であるとともに、検査員に高所作業が伴わない、した
がって検査精度及び安全性に優れたLNG船の球型タン
ク自動検査装置を図る。 【構成】 球型タンク01の上半部の防熱材02に沿っ
て検査用空間03a内を移動することができる四分円状
の旋回式足場3と、旋回式足場3の上面に沿って昇降可
能の台車5に装備された撮影機構と、旋回式足場3及び
上記撮影機構の遠隔操作機構とを具えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はLNG船の球型タンク自
動検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大型LNG船の球型タンク構造として
は、従来、例えば、図3全体縦断面図に示すように、船
体構造02aの上に支持されたアルミ製球型タンク01
と、これの外面を被覆する防熱材02と、これの船体構
造02aから上方に突出する部分の外面を保護するタン
クカバー03等とから形成されるものが知られている。
このような球型タンク構造では、球型タンク01,防熱
材02,タンクカバー03等を点検するために、同図に
示すように、防熱材02とタンクカバー03との間の検
査用空間03aには、タンクカバー03に沿うととも
に、その上下端がそれぞれタンクカバー03,船体の受
台04に溶接された固定式足場05が、タンク1基当り
平面図的に等間隔で4個程度配設されている。そして、
検査員はタンクカバー03の側壁部に設けられたマンホ
ール06から検査用空間03a内に入り、固定式足場0
5を使用して防熱材02等の目視検査をしている。
【0003】しかしながら、このような手段では、下記
のような欠点がある。 (1) 検査員は固定式足場05の上から球型タンク01の
中心角90°程度の範囲の防熱材02等を目視検査しな
ければならず、特に球型タンク01の赤道部分では検査
範囲が広くなり、比較的遠方も目視検査せねばならない
ので、精度が悪くなり、したがって信頼性が低下する。 (2) 検査員による目視検査は高所作業となり、安全性上
改善の余地がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、全範囲にわたっての比
較的接近した検査が可能であるとともに、検査員に高所
作業が伴わない、したがって検査精度及び安全性に優れ
たLNG船の球型タンク自動検査装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は外
面が防熱材で被覆されるとともに赤道部が船体構造で支
持された球型タンクと、上記球型タンクの上記船体構造
から上方へ突出する上半球面部分を保護するタンクカバ
ーと、上記防熱材と上記タンクカバーとの間に形成され
た検査用空間とを有するLNG船の球型タンクにおい
て、上記球型タンクの上半部の防熱材に沿って上記検査
用空間内を移動することができる四分円状の旋回式足場
と、上記旋回式足場の上面に沿って昇降可能の台車に装
備された撮影機構と、上記旋回式足場及び上記撮影機構
の遠隔操作機構とを具えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】このような構成によれば、外面が防熱材で被覆
されるとともに赤道部が船体構造で支持された球型タン
クと、上記球型タンクの上記船体構造から上方へ突出す
る上半球面部分を保護するタンクカバーと、上記防熱材
と上記タンクカバーとの間に形成された検査用空間とを
有するLNG船の球型タンクにおいて、上記球型タンク
の上半部の防熱材に沿って上記検査用空間内を移動する
ことができる四分円状の旋回式足場と、上記旋回式足場
の上面に沿って昇降可能の台車に装備された撮影機構
と、上記旋回式足場及び上記撮影機構の遠隔操作機構と
を設けているので、下記の作用が行われる。 (1) 全範囲にわたっての比較的接近した自動検査が可能
で、検査の精度が良くなる。 (2) 検査員はタンクカバーの外から防熱材等を自動検査
することが可能で、検査用空間に入ることが不要とな
る。 (3) 旋回式足場をタンク補修工事用の足場としても利用
することができ、費用や時間を節約することが可能とな
る。
【0007】
【実施例】本発明を図3に示したLNG船の球型タンク
に適用した一実施例を図面について説明すると、図3と
同一の符号はそれぞれ同図と同一の部材を示し、まず、
図1(A) 全体縱断面図及び同図(B) 平面図において、1
は船体構造02aの受台04の上面に環状に布設された
下部環状レール、2は検査用空間03aの上部にタンク
カバー03から竪筒状支材03bで支持されるとともに
環状に布設された上部環状レール、3はそれぞれ上下端
が上部環状レール2,下部環状レール1に支持され、球
型タンク01の上半部に沿ってその外側を移動可能の1
/4円弧状の旋回式足場で、本実施例では軽量化を図り
アルミ製としている。4は旋回式足場3の下部を船体構
造02aに固定する固縛機構、5は旋回式足場3の上面
に布設された1/4円弧状の円弧状レール6に沿って昇
降可能の検査用台車、7はタンクカバー03の側壁部に
付設され検査用台車5の遠隔制御用電線等を接続するコ
ネクター、8は旋回式足場3の央部に付設された全体監
視カメラである。
【0008】次に、旋回式足場3の下部を示す図2(A)
部分拡大縦断面図において、9は下部環状レール1の外
周面に布設されたラック、10は旋回式足場3の下端部
に水平軸で軸支され下部環状レール1の上を転動する移
動用ローラー、11は旋回式足場3の下端部に固定され
た竪型モータ12の出力軸に嵌着されラック9に歯合す
る小歯車、13は旋回式足場3の下端部で下部環状レー
ル1の内側に突設され旋回式足場3の移動を下部環状レ
ール1に沿わせる案内用ローラーである。14は吊り索
15により昇降する検査用台車5を円弧状レール6に沿
わせる案内用ローラー、16,17はそれぞれ自動腕部
材18を介して検査用台車5に装備された照明灯,局部
監視カメラである。
【0009】さらに、旋回式足場3の上部を示す図2
(B) 部分拡大縦断面図において、19は旋回式足場3の
上端部下面に水平軸で軸支され上部環状レール2の上を
転動する移動用ローラー、20は旋回式足場3の上端部
下面で上部環状レール2の内側に突設され旋回式足場3
の移動を上部環状レール2に沿わせる案内用ローラーで
ある。21は旋回式足場3の上端部上面に配設され吊り
索15を巻込み,繰出す台車用ウインチである。
【0010】このような装置において、防熱材02等を
検査するには、LNG船が岸壁等に係留された状態で球
型タンクの検査用空間03aをガスフリーにして、旋回
式足場3を固縛機構4から外し、コネクター7に検査装
置の制御機構を接続し、レセプタクルから陸電等を得て
から、検査員は任意の上甲板上位置でモニターテレビを
見ながら自動腕部材18で照明灯16や局部監視カメラ
17を遠隔自動制御する。その際、検査員は全体監視カ
メラ8で全景を撮しながら、旋回式足場3を球型タンク
01の上半部の周りに移動させるとともに、旋回式足場
3の円弧状レール6の上に検査用台車5を昇降させ、局
部監視カメラ17で球型タンク01の上半部を部分的に
順次詳細に撮しながら上甲板上から防熱材02等の自動
検査をすることができる。そして、異常個所を発見した
ならば、作業員が旋回式足場3を使用して該部に接近
し、防熱材02等の補修をする。なお、旋回式足場3は
下端部の竪型モータ12のほかに、上端部にもモータを
付設して、上下のモータを同調させて移動させることも
できる。
【0011】このような、実施例の装置によれば、外面
が防熱材で被覆されるとともに赤道部が船体構造で支持
された球型タンクと、上記球型タンクの上記船体構造か
ら上方へ突出する上半球面部分を保護するタンクカバー
と、上記防熱材と上記タンクカバーとの間に形成された
検査用空間とを有するLNG船の球型タンクにおいて、
上記球型タンクの上半部の防熱材に沿って上記検査用空
間内を移動することができる四分円状の旋回式足場と、
上記旋回式足場の上面に沿って昇降可能の台車に装備さ
れた撮影機構と、上記旋回式足場及び上記撮影機構の遠
隔操作機構とを設けているので、下記効果が奏せられ
る。 (1) 全範囲にわたっての比較的接近した自動検査が可能
で、検査の精度が良くなり、したがって検査の信頼性が
向上する。 (2) 検査員はタンクカバーの外から防熱材等を自動検査
することが可能で、検査用空間に入ることが不要とな
り、したがって作業の安全性が向上する。 (3) 旋回式足場をタンク補修工事用の足場としても利用
することができ、費用や時間を節約することが可能とな
り、したがって経済性が向上する。
【0012】
【発明の効果】要するに本発明によれば、外面が防熱材
で被覆されるとともに赤道部が船体構造で支持された球
型タンクと、上記球型タンクの上記船体構造から上方へ
突出する上半球面部分を保護するタンクカバーと、上記
防熱材と上記タンクカバーとの間に形成された検査用空
間とを有するLNG船の球型タンクにおいて、上記球型
タンクの上半部の防熱材に沿って上記検査用空間内を移
動することができる四分円状の旋回式足場と、上記旋回
式足場の上面に沿って昇降可能の台車に装備された撮影
機構と、上記旋回式足場及び上記撮影機構の遠隔操作機
構とを具えたことにより、全範囲にわたっての比較的接
近した検査が可能であるとともに、検査員に高所作業が
伴わない、したがって検査精度及び安全性に優れたLN
G船の球型タンク自動検査装置を得るから、本発明は産
業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を図3に示すLNG船の球型タンクに適
用した一実施例を示し、(A) ,(B) はそれぞれ全体縦断
面図,平面図である。
【図2】図1の旋回式足場3を示し、(A) ,(B) はそれ
ぞれ下部部分拡大縦断面図,上部部分拡大縦断面図であ
る。
【図3】公知のLNG船の球型タンク検査構造を示す全
体縦断面図である。
【符号の説明】
1 下部環状レール 2 上部環状レール 3 旋回式足場 4 固縛機構 5 検査用台車 6 円弧状レール 7 コネクター 8 全体監視カメラ 9 ラック 10 移動用ローラー 11 小歯車 12 モータ 13 案内用ローラー 14 案内用ローラー 15 吊り索 16 照明灯 17 局部監視カメラ 18 自動腕部材 19 移動用ローラー 20 案内用ローラー 21 台車用ウインチ 01 球型タンク 02 防熱材 02a 船体構造 03 タンクカバー 03a 検査用空間 03b 竪筒状支材 04 受台 06 マンホール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外面が防熱材で被覆されるとともに赤道
    部が船体構造で支持された球型タンクと、上記球型タン
    クの上記船体構造から上方へ突出する上半球面部分を保
    護するタンクカバーと、上記防熱材と上記タンクカバー
    との間に形成された検査用空間とを有するLNG船の球
    型タンクにおいて、上記球型タンクの上半部の防熱材に
    沿って上記検査用空間内を移動することができる四分円
    状の旋回式足場と、上記旋回式足場の上面に沿って昇降
    可能の台車に装備された撮影機構と、上記旋回式足場及
    び上記撮影機構の遠隔操作機構とを具えたことを特徴と
    するLNG船の球型タンク自動検査装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10214768A (ja) * 1997-01-29 1998-08-11 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JP2019014428A (ja) * 2017-07-10 2019-01-31 三菱造船株式会社 船舶
CN114104188A (zh) * 2021-12-01 2022-03-01 中国船舶工业集团公司第七0八研究所 一种液化气船甲板结构

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