JPH06293357A - 消臭剤用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 詰替部分の入替操作が容易でしかもしっかり
と固定できる消臭剤容器を提供する。 【構成】 開口端１ａが厚み方向で平坦となった外容器
１と、この外容器１の開口端１ａに対向する段部を内面
に備え外容器１に対して嵌合係止可能で通気孔２ｃが設
けられたキャップ２と、外容器１の中に挿入できる大き
さで上部に外向きのフランジ３ａを有する薄肉の内容器
３とで構成し、外容器１の開口端１ａとキャップ２の段
部の間に内容器３のフランジ３ａを挟持した状態で外容
器１とキャップ２を嵌合係止する。内容器３を外容器１
に入れてキャップ２を嵌合係止するだけで容易に消臭剤
の入替ができ、収納された内容器３はそのフランジ３ａ
が外容器１とキャップ２の間に挟持されてしっかりと固
定される。また、内容器３として薄肉のものを使用でき
るので、廃棄するプラスチック量が削減できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、消臭剤を収納した状態
で冷蔵庫等に入れて使用される消臭剤用容器に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の消臭剤用容器としては、
中身である消臭剤が効力を失ったり或いは揮発してなく
なった場合に、容器を丸ごと廃棄するものや中身だけを
移し替えたりするものが一般的であったが、最近では、
消臭剤の入った部分を詰替用として付け替えたり入れ替
えたりする着脱式のものも広く使用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた着
脱式の消臭剤用容器は、容器の一部を有効に利用できし
かも中身だけを移し替えるものに比べて取扱いが簡便に
なるという利点はあるものの、付替式のものでは固定操
作が面倒であり、また入替式のものでは詰替部分をしっ
かりと固定できないという問題点があった。

【０００４】本発明は、上記のような問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的とするところは、詰替部分の入替
操作が容易でしかもしっかりと固定できる消臭剤用容器
を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の消臭剤用容器は、開口端が厚み方向で平坦
面となった外容器と、この外容器の開口端に対向する段
部を内面に備え外容器に対して嵌合係止可能で通気孔が
設けられたキャップと、外容器の中に挿入できる大きさ
で上部に外向きのフランジを有する薄肉の内容器とから
なり、外容器の開口端とキャップの段部の間に内容器の
フランジを挟持した状態で外容器とキャップを嵌合係止
したことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】上述の構成からなる本発明の消臭剤用容器で
は、外容器が詰替用の内容器を収納する役目を果たし、
外容器の開口端とキャップの段部がその間に内容器のフ
ランジを挟持して詰替用内容器を固定するように作用す
る。

【０００７】

【実施例】次に、本発明の実施例について説明すると、
図１〜３は本発明の一実施例としての消臭剤用容器を示
すもので、図１は各構成部材を離間状態で示す斜視図、
図２は同じく組み合わせた状態を示す斜視図、図３は図
２のＡ−Ａにおける一部拡大断面図である。

【０００８】図１及び図２に示すように、消臭剤用容器
は外容器１と、この外容器１に被せるキャップ２と、外
容器１の中に挿入される内容器３とで構成されている。

【０００９】外容器１はポリスチレン等の射出成形品か
らなる厚手の透明容器であり、上部の開口端１ａが厚み
方向で平坦面となっている。そして、開口端１ａから下
方に間隔を置いたところで胴部を周回する段差１ｂがあ
り、この段差１ｂから下部は僅かに分厚くなっている。
また、段差１ｂのすぐ下方には外向きの係合突起１ｃを
周囲４箇所に備えており、この係合突起１ｃの下側には
凹所１ｄが設けられている。さらに、段差１ｂから下方
に所定の間隔を置いたところで胴部を周回する突条１ｅ
が設けられている。

【００１０】キャップ２はポリスチレン等の射出成形品
からなるもので、周状の裾部分２ａとその上に連なる覆
い部分２ｂとを有した形状をしており、覆い部分２ｂに
は多数のスリットにより通気孔２ｃが形成されている。
キャップ２の内面には裾部分２ａの方が外側となるよう
に周状に段部２ｄが設けられており、裾部分２ａの高さ
は外容器１における開口端１ａと突条１ｅの間の距離と
同じか僅かに大きく設定されている。さらに、裾部分２
ａにはその内面中程に係合突起２ｅが４箇所に設けられ
ており、この係合突起２ｅは外容器１の係合突起１ｃを
乗り越えて凹所１ｄの中に嵌まり込むようになってい
る。

【００１１】内容器３は耐衝撃性ポリスチレンの射出成
形品からなる薄肉で透明の容器であり、外容器１の中に
若干の隙間をおいて挿入できる大きさをしており、上部
開口縁に外向きで外容器１の開口端１ａに丁度載る程度
の大きさのフランジ３ａを有している。この内容器３は
その中にゼリー状の消臭剤を充填しフランジ３ａにフィ
ルム蓋をシールしてあるもので、使用時に際してこのフ
ィルム蓋を剥して消臭剤を露出させるようになってい
る。

【００１２】上記の各構成部分からなる消臭剤用容器
は、消臭剤を充填しフィルム蓋をシールした内容器３を
外容器１の中に入れ、その上からキャップ２を被せた状
態で販売される。このようにすることで、図３に示すよ
うに、外容器１の係合突起１ｃにキャップ２の係合２ｅ
突起が嵌合係止され、外容器１の開口端１ａとキャップ
２の段部２ｄの間に内容器３のフランジ３ａを挟持した
状態となるので、内容器３ががたつくことがない。そし
て、使用時に際しては、キャップ２を外して内容器３を
取り出し、フィルム蓋を剥して消臭剤を露出させた状態
とし、再度外容器１の中に入れキャップ２を被せる。こ
のようにして使用状態にすると、図３に示す如く再び外
容器１の開口端１ａとキャップ２の段部２ｄの間に内容
器３のフランジ３ａが挟持され、内容器３はしっかりと
固定された状態となる。

【００１３】また、内容器３は消臭剤を充填しフィルム
蓋をシールした形態で詰替用としても販売されるもので
ある。したがって、使用中の消臭剤用容器において消臭
剤が揮発して無くなった場合には、この詰替用の内容器
３を入れ替えて使用することができる。この場合、入れ
替えた内容器３がしっかりと固定されるのは前記したの
と同様である。なお、外容器１及び内容器３はそれぞれ
透明であるので、消臭剤が無くなったことがすぐに分か
るものである。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の消臭剤用
容器は、内容器を外容器に入れてキャップを嵌合係止す
るだけで消臭剤の入替ができ、収納された内容器はその
フランジが外容器とキャップの間に挟持されて固定され
ることから、詰替部分の入替操作を容易に行えるととも
にしっかりと固定することができる。また、内容器は保
形性をあまり必要としないので、外容器に比べてかなり
薄手のものとすることができ、廃棄するプラスチック量
がかなり削減できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】消臭剤用容器の各構成部分を離間状態で示す斜
視図である。

【図２】消臭剤用容器の各構成部分を組み合わせた状態
で示す斜視図である。

【図３】図２のＡ−Ａにおける一部拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 外容器 １ａ 開口端 ２ キャップ ２ｃ 通気孔 ２ｄ 段部 ３ 内容器 ３ａ フランジ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 開口端が厚み方向で平坦面となった外容
   器と、この外容器の開口端に対向する段部を内面に備え
   外容器に対して嵌合係止可能で通気孔が設けられたキャ
   ップと、外容器の中に挿入できる大きさで上部に外向き
   のフランジを有する薄肉の内容器とからなり、外容器の
   開口端とキャップの段部の間に内容器のフランジを挟持
   した状態で外容器とキャップを嵌合係止したことを特徴
   とする消臭剤用容器。