JPH06108Y2 - 輸液用プラスチック容器 - Google Patents
輸液用プラスチック容器Info
- Publication number
- JPH06108Y2 JPH06108Y2 JP8885889U JP8885889U JPH06108Y2 JP H06108 Y2 JPH06108 Y2 JP H06108Y2 JP 8885889 U JP8885889 U JP 8885889U JP 8885889 U JP8885889 U JP 8885889U JP H06108 Y2 JPH06108 Y2 JP H06108Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- infusion
- stopper
- mouth
- flange portion
- plastic container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Closures For Containers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、糖質輸液剤、電解質輸液剤、血漿増量材、浸
透圧利尿剤、アミノ酸輸液剤、脂肪乳剤、高カロリー輸
液剤などの経静脈や経腸用の輸液等を収容する輸液用プ
ラスチック容器に関するものである。
透圧利尿剤、アミノ酸輸液剤、脂肪乳剤、高カロリー輸
液剤などの経静脈や経腸用の輸液等を収容する輸液用プ
ラスチック容器に関するものである。
［従来の技術］ 従来、この種の輸液容器として、容器本体から突出する
口部にゴム栓を被せ、かつそれに上栓を被せたうえ、上
栓の下端周部を口部に溶着して口部を封止するように構
成されたものは、特開昭６３−９６０５１号公報に記載
されている。
口部にゴム栓を被せ、かつそれに上栓を被せたうえ、上
栓の下端周部を口部に溶着して口部を封止するように構
成されたものは、特開昭６３−９６０５１号公報に記載
されている。
［考案が解決しようとする課題］ 上記従来の輸液用プラスチック容器にあっては、口部に
対する上栓の溶着部が平坦面のまま口部の開口に連なっ
ているので、上栓の溶着の際に発生する溶融プラスチッ
クが容器本体内に落ち込みやすく、輸液の衛生上好まし
くないことが指摘されていた。
対する上栓の溶着部が平坦面のまま口部の開口に連なっ
ているので、上栓の溶着の際に発生する溶融プラスチッ
クが容器本体内に落ち込みやすく、輸液の衛生上好まし
くないことが指摘されていた。
本考案は、従来のこの種の輸液用プラスチック容器にお
ける問題点に鑑み、容器本体の口部の開口端側にフラン
ジ部を形成するとともに、このフランジ部の上面に環状
突起を設けたこと、およびゴム栓を密嵌装した上栓内に
ゴム栓の下面を保持し、かつフランジ部の環状突起の外
側に嵌合する下栓を備えたことにより、ゴム栓の下支え
を確実にし、環状突起を溶着部と口部の開口間の仕切り
として、溶着時に発生する溶融プラスチックが輸液内に
落ち込むのを防止し、もつて、輸液を衛生的に保つこと
ができる優れた輸液用プラスチック容器を提供すること
を目的とするものである。
ける問題点に鑑み、容器本体の口部の開口端側にフラン
ジ部を形成するとともに、このフランジ部の上面に環状
突起を設けたこと、およびゴム栓を密嵌装した上栓内に
ゴム栓の下面を保持し、かつフランジ部の環状突起の外
側に嵌合する下栓を備えたことにより、ゴム栓の下支え
を確実にし、環状突起を溶着部と口部の開口間の仕切り
として、溶着時に発生する溶融プラスチックが輸液内に
落ち込むのを防止し、もつて、輸液を衛生的に保つこと
ができる優れた輸液用プラスチック容器を提供すること
を目的とするものである。
［課題を解決するための手段］ 本考案は、その目的を達成するための技術的手段とし
て、次のとおり構成した。
て、次のとおり構成した。
すなわち、その構成は、容器本体の口部にゴム栓を密嵌
装した上栓を溶着して、ゴム栓で口部を封止してなる輸
液用プラスチック容器において、容器本体の口部の開口
端側にフランジ部を形成するとともに、このフランジ部
の上面に環状突起を設け、ゴム栓を密嵌装した上栓内に
は、ゴム栓の下面を保持し、かつ上記フランジ部の環状
突起の外側に嵌合する下栓を有し、上栓を上記口部のフ
ランジ部に溶着して口部を封止する構成としたことを特
徴とする輸液用プラスチック容器としたものである。
装した上栓を溶着して、ゴム栓で口部を封止してなる輸
液用プラスチック容器において、容器本体の口部の開口
端側にフランジ部を形成するとともに、このフランジ部
の上面に環状突起を設け、ゴム栓を密嵌装した上栓内に
は、ゴム栓の下面を保持し、かつ上記フランジ部の環状
突起の外側に嵌合する下栓を有し、上栓を上記口部のフ
ランジ部に溶着して口部を封止する構成としたことを特
徴とする輸液用プラスチック容器としたものである。
［作用］ 本考案に係る輸液用プラスチック容器においては、前記
のように、口部のフランジ部には環状突起が形成されて
おり、その外側に下栓が嵌合するので、上栓を溶着する
際に発生する溶融プラスチックは環状突起と下栓に遮ら
れ、口部内に落ち込むのが防止される。このため、輸液
は衛生的に保たれる。
のように、口部のフランジ部には環状突起が形成されて
おり、その外側に下栓が嵌合するので、上栓を溶着する
際に発生する溶融プラスチックは環状突起と下栓に遮ら
れ、口部内に落ち込むのが防止される。このため、輸液
は衛生的に保たれる。
［実施例］ 本考案の実施例を図面について説明する。
１は輸液用プラスチック容器の口部であって、この口部
１は容器本体（胴部）２の上端に突出している。口部１
の上端には外側に張出したフランジ部３が形成されてお
り、フランジ部３の上面には環状突起４が一体に形成さ
れている。なお、上記環状突起４は、フランジ部３を口
部１の上端より少し下げて形成することによって形成し
てもよい。
１は容器本体（胴部）２の上端に突出している。口部１
の上端には外側に張出したフランジ部３が形成されてお
り、フランジ部３の上面には環状突起４が一体に形成さ
れている。なお、上記環状突起４は、フランジ部３を口
部１の上端より少し下げて形成することによって形成し
てもよい。
５は上栓であって、この上栓５内にはゴム栓６に密に嵌
装されており、ゴム栓６の下面は上栓５内に嵌合する下
栓７によって係合状態で押さえられている。すなわち、
ゴム栓５の下面には環状凹溝８が形成され、この環状凹
溝８に下栓７の環状突起部９が係合しており、上栓５に
形成されたフランジ部10を口部１のフランジ部３に溶着
することによって、下栓７が押し上げられ、上記緊密な
係合状態が得られるようになっている。また上記下栓７
の下部の環状部11は、前記フランジ部３の環状突起４の
外側に嵌合されるものであり、その下端は溶着代部12と
なっている。上記上栓５の上面には開口部13が形成され
ており、この開口部13は、上栓５の上面の周部に形成さ
れた環状突起14に貼付されたイージーピールフィルム15
で覆われている。口部１のフランジ部３の上面および上
栓５のフランジ部10の下面には複数の凹部16が形成され
ており、この凹部16は溶着時の溶融プラスチックを埋め
込ませて溶着を強固にするためのものである。
装されており、ゴム栓６の下面は上栓５内に嵌合する下
栓７によって係合状態で押さえられている。すなわち、
ゴム栓５の下面には環状凹溝８が形成され、この環状凹
溝８に下栓７の環状突起部９が係合しており、上栓５に
形成されたフランジ部10を口部１のフランジ部３に溶着
することによって、下栓７が押し上げられ、上記緊密な
係合状態が得られるようになっている。また上記下栓７
の下部の環状部11は、前記フランジ部３の環状突起４の
外側に嵌合されるものであり、その下端は溶着代部12と
なっている。上記上栓５の上面には開口部13が形成され
ており、この開口部13は、上栓５の上面の周部に形成さ
れた環状突起14に貼付されたイージーピールフィルム15
で覆われている。口部１のフランジ部３の上面および上
栓５のフランジ部10の下面には複数の凹部16が形成され
ており、この凹部16は溶着時の溶融プラスチックを埋め
込ませて溶着を強固にするためのものである。
なお、輸液用プラスチック容器は、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等の熱可塑性プラスチック材料をブロー成形
等により製造されるのものである。口部１は、容器本体
と一体に成形されるが、口部１を別に成形して容器本体
に溶着した構成としてもよい。さらに、下栓７は、上記
実施例では別体としたが、ゴム栓６の下面を保持するよ
うに上栓５と一体に形成してもよい。
プロピレン等の熱可塑性プラスチック材料をブロー成形
等により製造されるのものである。口部１は、容器本体
と一体に成形されるが、口部１を別に成形して容器本体
に溶着した構成としてもよい。さらに、下栓７は、上記
実施例では別体としたが、ゴム栓６の下面を保持するよ
うに上栓５と一体に形成してもよい。
以上のように構成された各実施例の輸液用プラスチック
容器においては、上栓５内に密嵌装されたゴム栓６の下
面は、その環状凹溝８に下栓７の環状突起部９が係合し
た状態で確実に押さえられているので、ゴム栓６に注射
針を突き刺した際にそれが撓んでも、ゴム栓６の環状凹
溝８と下栓７の環状突起部９との係合状態が保持され
て、ゴム栓６が容器本体側に脱落することはない。ま
た、口部１のフランジ部３には環状突起４が形成されて
おり、その外側に下栓７の環状部11が嵌合するので、上
栓７のフランジ部10を口部１のフランジ部３に溶着する
際に発生する溶融プラスチックは環状突起４に遮られ、
口部１内に落ち込むのが防止される。このため、輸液は
衛生的に保たれる。
容器においては、上栓５内に密嵌装されたゴム栓６の下
面は、その環状凹溝８に下栓７の環状突起部９が係合し
た状態で確実に押さえられているので、ゴム栓６に注射
針を突き刺した際にそれが撓んでも、ゴム栓６の環状凹
溝８と下栓７の環状突起部９との係合状態が保持され
て、ゴム栓６が容器本体側に脱落することはない。ま
た、口部１のフランジ部３には環状突起４が形成されて
おり、その外側に下栓７の環状部11が嵌合するので、上
栓７のフランジ部10を口部１のフランジ部３に溶着する
際に発生する溶融プラスチックは環状突起４に遮られ、
口部１内に落ち込むのが防止される。このため、輸液は
衛生的に保たれる。
［考案の効果］ 本考案は、容器本体の口部にゴム栓を密嵌装した上栓を
溶着して、ゴム栓で口部を封止してなる輸液用プラスチ
ック容器において、容器本体の口部の開口端側にフラン
ジ部を形成するとともに、このフランジ部の上面に環状
突起を設け、ゴム栓を密嵌装した上栓内には、ゴム栓の
下面を保持し、かつ上記フランジ部の環状突起の外側に
嵌合する下栓を有し、上栓を上記口部のフランジ部に溶
着して口部を封止する構成としたものであるから、環状
突起を上栓の溶着部と口部の開口間の仕切りとして、溶
着時に発生する溶融プラスチックが輸液内に落ち込むの
を防止することができ、輸液を衛生的に保つことができ
る優れた輸液用プラスチック容器を得ることができる。
溶着して、ゴム栓で口部を封止してなる輸液用プラスチ
ック容器において、容器本体の口部の開口端側にフラン
ジ部を形成するとともに、このフランジ部の上面に環状
突起を設け、ゴム栓を密嵌装した上栓内には、ゴム栓の
下面を保持し、かつ上記フランジ部の環状突起の外側に
嵌合する下栓を有し、上栓を上記口部のフランジ部に溶
着して口部を封止する構成としたものであるから、環状
突起を上栓の溶着部と口部の開口間の仕切りとして、溶
着時に発生する溶融プラスチックが輸液内に落ち込むの
を防止することができ、輸液を衛生的に保つことができ
る優れた輸液用プラスチック容器を得ることができる。
図面は本考案の一実施例を示し、第１図は輸液用プラス
チック容器の一部の縦断正面図、第２図は同上分解縦断
正面図、第３図は輸液用プラスチック容器の全体斜視図
である。 １…口部、２…容器本体、３…フランジ部、４…環状突
起、５…上栓、６…ゴム栓、７…下栓、８…環状凹溝、
９…環状突起部、10…フランジ部、11…環状部、13…開
口部、15…イージーピールフィルム
チック容器の一部の縦断正面図、第２図は同上分解縦断
正面図、第３図は輸液用プラスチック容器の全体斜視図
である。 １…口部、２…容器本体、３…フランジ部、４…環状突
起、５…上栓、６…ゴム栓、７…下栓、８…環状凹溝、
９…環状突起部、10…フランジ部、11…環状部、13…開
口部、15…イージーピールフィルム
Claims (1)
- 【請求項１】容器本体の口部にゴム栓を密嵌装した上栓
を溶着して、ゴム栓で口部を封止してなる輸液用プラス
チック容器において、容器本体の口部の開口端側にフラ
ンジ部を形成するとともに、このフランジ部の上面に環
状突起を設け、ゴム栓を密嵌装した上栓内には、ゴム栓
の下面を保持し、かつ上記フランジ部の環状突起の外側
に嵌合する下栓を有し、上栓を上記口部のフランジ部に
溶着して口部を封止する構成としたことを特徴とする輸
液用プラスチック容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8885889U JPH06108Y2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 輸液用プラスチック容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8885889U JPH06108Y2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 輸液用プラスチック容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0329139U JPH0329139U (ja) | 1991-03-22 |
| JPH06108Y2 true JPH06108Y2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=31638451
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8885889U Expired - Lifetime JPH06108Y2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 輸液用プラスチック容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06108Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4754429B2 (ja) * | 2006-07-27 | 2011-08-24 | 東芝テック株式会社 | 作業支援具 |
| WO2013084792A1 (ja) * | 2011-12-05 | 2013-06-13 | テルモ株式会社 | シリンジ収納容器及びシリンジ梱包体 |
| EP3004319B1 (en) | 2013-06-05 | 2018-12-19 | GE Healthcare Bio-Sciences AB | Disposable container and mixing system comprising the container |
| JP6438825B2 (ja) * | 2015-03-31 | 2018-12-19 | 内外化成株式会社 | 輸液容器用栓体の製造方法及び輸液容器用栓体 |
| CN107539535A (zh) * | 2016-06-23 | 2018-01-05 | 上海东富龙科技股份有限公司 | 一种软袋超声波焊接封口装置 |
-
1989
- 1989-07-28 JP JP8885889U patent/JPH06108Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0329139U (ja) | 1991-03-22 |
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