JPH0629333A - 樹脂封止パッケージの成形装置 - Google Patents

樹脂封止パッケージの成形装置

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JPH0629333A
JPH0629333A JP20455392A JP20455392A JPH0629333A JP H0629333 A JPH0629333 A JP H0629333A JP 20455392 A JP20455392 A JP 20455392A JP 20455392 A JP20455392 A JP 20455392A JP H0629333 A JPH0629333 A JP H0629333A
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JP
Japan
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rack
resin
sealed package
racks
molding
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Pending
Application number
JP20455392A
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English (en)
Inventor
Hisashi Imagawa
久司 今川
Takumi Soba
匠 曽場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0629333A publication Critical patent/JPH0629333A/ja
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  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂封止パッケージの成形工程を自動化す
る。 【構成】 成形型30の外方にラック20の向きを正逆
方向に変更して供給するラック供給装置50が設備され
ている。ラック供給装置50は、ローディング装置70
の近傍に敷設のコンベア62の一部に設定された供給側
ステーションの位置にラック20を搬送する台車52
と、台車52からステーション57、コンベア62から
ローディング装置70へラック20を移載させる移載装
置64と、台車52に搭載されてラック20を回転させ
る回転テーブル54と、ステーション57の送信器59
と台車52の受信器56とを介して正逆指令信号を回転
テーブルコントローラ55に伝えて回転テーブル54を
作動させるコントローラ61と備えている。 【効果】 ラック供給装置によりラックを方向転換しロ
ーディング装置に供給することにより、ローディング装
置にてラックからワークを正逆向きに払い出せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂封止パッケージの
成形装置、特に、ワークである多連リードフレームを成
形型に供給する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体装置の樹脂封止パッケー
ジはトランスファ成形装置によって成形される。このト
ランスファ成形装置として、複数個のキャビティーがポ
ットを中心にして両側に回転対称形に配列されており、
この両側のキャビティー群に対して多連リードフレーム
がそれぞれセットされるように構成されているものがあ
る。
【0003】このトランスファ成形装置の場合、ポット
の両側にセットされる多連リードフレームは互いに回転
対称に配置される状態になるため、両側の多連リードフ
レームは互いに向きが正逆方向にそれぞれ配置されるこ
とになる。
【0004】そこで、従来、両側の多連リードフレーム
が正逆向きになるように、多連リードフレームを成形型
に供給するために、多連リードフレームが収納されたラ
ックは作業者によって正逆向きに予め設置されている。
【0005】なお、トランスファ成形技術を述べてある
例としては、株式会社工業調査会発行「電子材料198
3年11月号別冊」昭和58年11月15日発行 P1
51〜P157、がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、ラック
が作業者によって正逆向きに設置される従来例の場合に
おいては、樹脂封止パッケージの成形工程に人間が介在
することになるため、生産性が低下するばかりでなく、
操作ミスや、操作し忘れ等の人為的事故が発生するとい
う問題点がある。
【0007】本発明の目的は、樹脂封止パッケージの成
形工程の自動化を実現することができる樹脂封止パッケ
ージの成形装置を提供することにある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0010】すなわち、ペレットが搭載されてリード群
に電気的に接続されているリードフレームに、ペレット
および各リードの一部を樹脂封止するための樹脂封止パ
ッケージを成形する樹脂封止パッケージの成形装置にお
いて、前記リードフレームに樹脂封止パッケージを成形
する成形型と、この樹脂封止パッケージが成形されるリ
ードフレームが複数枚、向きを揃えられて複数段に整列
されて収納されているラックと、前記成形型の外方にお
いて前記ラックが少なくとも一対、両方のラックにそれ
ぞれ収納されたリードフレーム群の向きが互いに正逆方
向になるようにそれぞれ配置されており、これらのラッ
クに収納されたリードフレームを1枚宛払い出すように
構成されているローディング装置と、前記各ラックを前
記ローディング装置に順次供給するラック供給装置とを
備えており、前記ラック供給装置はその供給する各ラッ
クの向きを正逆方向に変更するように構成されているこ
とを特徴とする。
【0011】
【作用】前記した手段によれば、ラック供給装置によっ
てラックの向きが正逆方向に変更されるため、各ラック
はローディング装置に正逆向きにそれぞれ供給されるこ
とになる。そして、ローディング装置に正逆向きに供給
されたラックのそれぞれから、ワークとしての多連リー
ドフレームは所定の向きの状態で、成形型に払い出され
て行くことになる。したがって、人手によってラックの
向きを正逆方向に変更する必要はない。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例である樹脂封止パッ
ケージの成形装置を示す模式的な平面図、図2はそのラ
ック供給装置を示す一部省略斜視図、図3はそのローデ
ィング装置を示す一部省略斜視図、図4はその成形型を
示す一部省略平面図、図5はその一部省略正面断面図、
図6(a)、(b)はワークを示す一部省略平面図およ
び正面断面図、図7はラックを示す斜視図である。
【0013】本実施例において、本発明に係る樹脂封止
パッケージの成形装置は、多連リードフレーム1に樹脂
封止パッケージ(図示せず)を複数個、成形するものと
して構成されている。この樹脂封止パッケージの成形装
置10のワークである多連リードフレーム(以下、ワー
クということがある。)1は複数個の単位リードフレー
ム2が横1列に並べられて一連に連設されている。
【0014】各単位リードフレーム2は互いに平行に配
設された一対の外枠3と、両外枠3、3間に互いに平行
に架設された複数個のセクション枠4と、外枠3、3お
よび一対のセクション枠4、4が構成する枠内の中央に
配されてタブ吊りリード5によって吊持されたタブ6
と、外枠3、3およびセクション枠4、4に平行に配さ
れてそれぞれ架設されたダム部材7と、ダム部材7の外
側に直角に突設された複数本のアウタリード8と、ダム
部材7の内側に直角に突設されたインナリード9とによ
り構成されている。
【0015】また、各単位リードフレーム2におけるタ
ブ6上には集積回路(図示せず)が作り込まれたペレッ
ト12がボンディング層11によってボンディングされ
ており、このペレット12のボンディングパッドと各イ
ンナリード9との間にはボンディングワイヤ13がそれ
ぞれ橋絡されている。したがって、ペレット12に作り
込まれた集積回路はボンディングワイヤ13、インナリ
ード9およびアウタリード8によって電気的に外部へ引
き出されるようになっている。
【0016】本実施例において、このように構成された
ワーク1は複数枚が、キャリア治具の一例であるラック
20に収納されて、本実施例に係る樹脂封止パッケージ
の成形装置10に供給される。
【0017】ラック20はワーク1の平面形状に対して
大きい相似形の平面形状を有する直方体の箱形状に形成
された本体21を備えている。本体21における両方の
短辺側の側壁(以下、前後壁とする。)には一対の開口
22A、22Bがそれぞれ開設されている。また、本体
21における両方の長辺側の側壁(以下、左右壁とす
る。)の内面には長溝23が複数段、上下方向に等間隔
に配されて長さ方向(以下、前後方向とする。)に延在
するようにそれぞれ没設されている。
【0018】そして、ワーク1は左右壁内面で互いに対
向する一対の長溝23、23内にその外枠3、3の端辺
がそれぞれ挿入された状態で、両長溝23、23に支持
されることにより、ラック20に収納されている。ま
た、ワーク1は一方の開口22Aから押されることによ
り、長溝23内を摺動して他方の開口22Bから押し出
されて、ラック20から1枚宛、払い出されるようにな
っている。
【0019】本実施例において、本発明に係る樹脂封止
パッケージの成形装置10は機台25を備えており、こ
の機台25の一端部上にはマルチポット式のトランスフ
ァ成形型30が据え付けられている。このトランスファ
成形型30は次のように構成されている。
【0020】本実施例に係るトランスファ成形型30
は、シリンダ装置等(図示せず)によって互いに型締め
される一対の上型31と下型32とを備えている。上型
31と下型32との合わせ面には上型キャビティー凹部
33aと下型キャビティー凹部33bとが複数組、一対
のものが互いに協働して1個のキャビティー33を形成
するように没設されている。
【0021】前記構成に係るワーク1としての被樹脂封
止物が用いられて、樹脂封止パッケージがトランスファ
成形される場合、上型31および下型32における各キ
ャビティー33はワークである多連リードフレーム1の
各単位リードフレーム2における一対のダム部材7、7
間の空間にそれぞれ対応するように配列されている。
【0022】上型31の合わせ面にはポット34が複数
個、2個のキャビティー33、33にそれぞれ対応する
ように配されて開設されており、各ポット34にはシリ
ンダ装置(図示せず)によって進退されるプランジャ3
5が成形材料としてのタブレット41(後述する。)を
押し潰し、このタブレットが溶融されて成る液状の樹脂
(以下、レジンという。)を送給し得るようにそれぞれ
挿入されている。
【0023】下型32の合わせ面にはカル36が複数
個、各ポット34との対向位置に配されて没設されてい
るとともに、各2条のランナ37が各カル36にそれぞ
れ接続するように放射状に配されてそれぞれ没設されて
いる。各ランナ37の他端部は2個の下側キャビティー
凹部33bにそれぞれ接続されており、そのランナ37
とキャビティー凹部33bとの接続部にはゲート38が
レジンをキャビティー33内に注入し得るようにそれぞ
れ形成されている。
【0024】ここで、図4に示されているように、1個
のカル36に対して接続された2本のランナ37、37
は各キャビティー33、33へのレジンの圧送条件を等
しくするため、カル36に対して回転対称形になるよう
にそれぞれ配置されている。
【0025】また、下型32の合わせ面には逃げ凹所3
9がリードフレームの厚みを逃げ得るように、多連リー
ドフレーム1の外形よりも若干大きめの長方形で、その
厚さと略等しい寸法の一定深さに没設されている。
【0026】図示しないが、上型31および下型32の
外側には上側ヒートブロックおよび下側ヒートブロック
がそれぞれ配設されており、上下のヒートブロックには
電気ヒータが上型31および下型32におけるポット、
カル、ランナおよびキャビティー内のタブレットおよび
レジンを加熱するように敷設されている。この加熱によ
り、タブレットは溶融され、タブレットが溶融されて成
るレジンは所定の粘度まで低下される。
【0027】このトランスファ成形型30が使用される
トランスファ成形方法には、成形材料としてのエポキシ
樹脂等(以下、樹脂という。)から構成されているタブ
レット41が使用される。このタブレット41は粉末状
の樹脂を円柱形状に突き固められて形成されており、前
記トランスファ成形型30のポット34の内径よりも若
干小径の外径に形成され、ポット34に投入されて加熱
溶融されるように構成されている。
【0028】他方、この樹脂封止パッケージの成形装置
10はラック供給装置50を備えており、このラック供
給装置50は機台25の片脇に敷設された搬送路51を
備えている。この搬送路51には台車52が走行するよ
うに設備されている。台車52はモータ等の駆動装置
(図示せず)によって駆動され、コンピュータ等によっ
て構築されたコントローラ53によって走行を制御され
るようになっている。
【0029】台車52上にはモータによって回転駆動さ
れる回転テーブル54が設備されており、この回転テー
ブル54はコンピュータ等によって構築されたコントロ
ーラ55によって回転駆動を制御されるようになってい
る。また、回転テーブル54はラック20を載置し得る
ように構成されており、ラック20が載置された状態
で、水平回転し得るように構成されている。
【0030】また、台車52上には受信器56が設備さ
れており、この受信器56は回転テーブル54のコント
ローラ55に接続されている。他方において、受信器5
6は後述する供給側送信器および排出側送信器にそれぞ
れ対向し得るように配設されており、送信器からの信号
を受けて、その情報をコントローラ55に入力するよう
に構成されている。
【0031】機台25上における一端部には供給側ステ
ーション57が片隅に、また、排出側ステーション58
が反対側の片隅にそれぞれ設定されている。そして、供
給側ステーション57には供給側送信器59が、排出側
ステーション58には排出側送信器60がそれぞれ設備
されている。両送信器59、60は正逆向きを指令する
ためのコントローラ61に接続されている。
【0032】供給側ステーション57と排出側ステーシ
ョン58との間にはコンベア62が敷設されており、こ
のコンベア62はラック20を搬送し得るように構成さ
れている。
【0033】また、前記搬送路51および機台25の真
上には天井搬送路(図示せず)が敷設されており、この
搬送路には天井台車63が走行するように設備されてい
る。この天井台車63には天井クレーン64が吊持され
ており、このクレーン64はラック20の持ち上げ(ピ
ックアップ)作業および載せ下ろし(プットダウン)作
業を実行し得るように構成されている。
【0034】機台25上におけるコンベア62の中間位
置後方にはローディング装置70が設備されている。ロ
ーディング装置70は2台のラック20を昇降させるエ
レベータ71と、エレベータ71に載せられた2台のラ
ック20からワーク1を1枚宛、後記する準備ステーシ
ョンへそれぞれ押し出すプッシャ72とを備えており、
後述する作業を実行し得るように構成されている。
【0035】機台25上におけるローディング装置70
の真後ろには準備ステーション80が設定されている。
このステーション80にはローディング装置70から2
枚のワーク1が押し出されることにより、2枚のワーク
1、1が互いに平行で前後端が揃えられた状態で並べて
載置されるようになっている。
【0036】この準備ステーション80に載置された状
態において、2枚のワーク1、1は成形型30にセット
される状態になっている。すなわち、準備ステーション
80の片側に載置されたワーク1Aは正方向の向きに、
反対側に載置されたワーク1Bは逆方向の向きにセット
されている。
【0037】また、準備ステーション80にはタブレッ
ト41が複数個(図示例では、4個)、両ワーク1A、
1Bの間に並べられて載置されている。各タブレット4
1は成形型30におけるカル36の各位置にそれぞれ対
応するように配置されている。
【0038】このように準備ステーション80にセット
されたワーク1およびタブレット41はハンドラ(図示
せず)によって一括して保持され、準備された状態のま
ま成形型30の下型32に一括して供給されるようにな
っている。
【0039】次に作用を説明する。ワイヤボンディング
工程を経たワーク1はラック20に一定の向きで収納さ
れている。すなわち、ワーク1はラック20の一方の開
口22Aからラック20の各棚段23に1枚宛挿入され
て収納される。以下、このワーク1の挿入方向の向きが
正方向とする。
【0040】このようにして一定の向きでワーク1群が
収納されたラック20は、台車52の回転テーブル54
上に載せられる。ラック20が台車52の回転テーブル
54上に載せられる際、ラック20の向きは正方向にな
っている。
【0041】ラック20が載せられた台車52は供給側
ステーション57に対向すると、コントローラ53の制
御によって自動的に停止される。この停車に伴って、受
信器56は供給側送信器59に正対した状態になる
【0042】そして、受信器56が供給側送信器59に
正対したことが確認されると、向き指定コントローラ6
1により向き指定信号が供給側送信器59から送信され
る。例えば、この向き指定信号は、この樹脂封止パッケ
ージの成形装置10の作業全体を制御するシーケンサ
(図示せず)のシーケンス信号に基づいて簡単に作成す
ることができる。
【0043】今、向き指定信号が正方向であったと仮定
すると、供給側送信器59から正方向指定信号が送信さ
れ、これが受信器56によって受信されることになる。
受信器56は正方向指定信号を回転テーブル54のコン
トローラ55に送信する。
【0044】コントローラ55は送信されて来た信号が
正方向指定信号であるので、回転テーブル54を回転作
動させないことにより、回転テーブル54上のラック2
0の正方向状態を維持させる。
【0045】ちなみに、向き指定信号は、正逆の2通り
のみであるため、信号の形態としては、「0」と「1」
との2値信号を使用することができる。したがって、例
えば、送信器および受信器に発光器および受光器を使用
し、その点灯および消灯によって正逆向きの指定を実行
させることができる。つまり、信号の作成系統および送
受信系統はきわめて簡単に構成することができる。
【0046】前記のようにして向きが正方向に維持され
たラック20は、天井クレーン64によって台車52上
からコンベア62に設定された供給側ステーション57
に移載される。供給側ステーション57に移載された状
態において、ラック20の向きは正方向のままになって
いる。
【0047】供給側ステーション57に移載されたラッ
ク20は、コンベア62によってローディング装置70
に対向する位置に搬送される。
【0048】この位置で、ラック20は天井クレーン6
4によってコンベア62上からローディング装置70の
エレベータ71上に移載される。この際、向きが正方向
であるラック20Aはエレベータ71の指定された片側
位置に移載される。
【0049】一方、供給側ステーション57には次のラ
ック20が台車52によって搬送されて来る。次のラッ
ク20も搬送されて来た時点の状態は、その向きは正方
向になっている。
【0050】ここで、向き指定コントローラ61により
逆方向の向き指定信号が供給側送信器59および受信器
56を通じて、回転テーブル54のコントローラ55に
送信されると、コントローラ55は回転テーブル54を
180度回転させる。
【0051】このようにして向きが逆方向に変更された
ラック20は、天井クレーン64によって台車52上か
らコンベア62上に設定された供給側ステーション57
に移載される。供給側ステーション57に移載された状
態において、ラック20の向きは逆方向になっている。
【0052】供給側ステーション57に移載されたラッ
ク20は、コンベア62によってローディング装置70
に対向する位置に搬送される。
【0053】この位置で、ラック20は天井クレーン6
4によってコンベア62上からローディング装置70の
エレベータ71に移載される。この際、向きが逆方向で
あるラック20Bはエレベータ71の指定された反対側
の位置に移載される。
【0054】以降、前記作動が繰り返されることによっ
て、台車52上のラック20がローディング装置70に
向きが正逆向きに交互に変更されて順次供給されて行
く。したがって、台車52、回転テーブル54、送受信
器59、56、コンベア62、天井クレーン64等によ
って、ラック供給装置50が実質的に構成されているこ
とになる。
【0055】ローディング装置70において、後述する
ローディング作業によってラック20から全てのワーク
1が払い出されると、ラック20は天井クレーン64に
よってローディング装置70からコンベア62へ移載さ
れる。コンベア62は移載されたラック20を、供給側
ステーション57とは反対側に設定された排出側ステー
ション58へ搬送する。
【0056】空のラック20が排出側ステーション58
へ搬送されると、台車52が搬送路51における排出側
ステーション58の対向位置に停車される。そして、排
出側ステーション58の空ラック20は天井クレーン6
4によって排出側ステーション58から台車52の回転
テーブル54上に移載される。
【0057】回転テーブル54に移載された空ラック2
0の向きが逆向きである場合には、向き指定コントロー
ラ61によって回転テーブル54のコントローラ55に
送受信器59、56を介して回転指令が与えられる。こ
の指令に基づいて、回転テーブル54が180度回転さ
れると、台車52上のラック20の向きは正方向に戻さ
れる。
【0058】一方、正逆向きに2台のラック20A、2
0Bが供給されたローディング装置70は、ラック20
A、20B内のワーク1を1枚宛、準備ステーション8
0へ払い出す。この際、ローディング装置70に供給さ
れた2台のラック20A、20Bが互いに正逆向きにな
っているので、準備ステーション80へ払い出された2
枚のワーク1A、1Bは互いに正逆向きの状態になって
いる。
【0059】すなわち、プッシャ72が各棚段24に挿
入されたワーク1を正逆向きの状態のまま準備ステーシ
ョン80へ押し出す。次いで、プッシャ72が元の位置
に戻った後、エレベータ71が1ピッチ分だけ上昇また
は下降することにより、次段のワーク1が準備ステーシ
ョン80に対する供給位置へ送給される。
【0060】そして、エレベータ71の停止によって待
機されたワーク1は次のプッシャ72の押し出し作動に
よって、前のワーク1が排出された後の準備ステーショ
ン80へ払い出される。以降、前記作動が繰り返される
ことにより、ワーク1が1枚宛、準備ステーション80
へ払い出されて行く。
【0061】準備ステーション80において、向きが互
いに正逆方向に並べられた2枚のワーク1A、1Bは、
タブレット供給装置(図示せず)によって供給されて並
べられたタブレット41と共に、ハンドラ(図示せず)
によってその状態を維持したままトランスファ成形型3
0の下型32上へ移載される。
【0062】この際、2枚のワーク1A、1Bは向きが
互いに正逆方向の状態になっているので、下型32のカ
ル36に対して互いに回転対称の関係で配置されること
になる。したがって、2枚のワーク1A、1Bは下型3
2のカル36に対してはいずれも同一の関係において配
置されたことになる。
【0063】このようにして、2枚のワーク1A、1B
が下型32上にセットされた後、トランスファ成形型3
0によってワーク1A、1Bに対して樹脂封止パッケー
ジ(図示せず)が成形される。この際、2本のランナ3
7、37がカル36に対して回転対称形に配置されてい
るので、このカル36に接続された2個のキャビティー
33によって成形された樹脂封止パッケージは均質にな
る。
【0064】そして、樹脂封止パッケージが成形された
ワーク1はハンドラによってアンローディング装置(図
示せず)に移送され、アンローディング装置によってラ
ックに収納される。
【0065】前記実施例によれば次の効果が得られる。 ラック供給装置によってラックを所定の向きに方向
転換してローディング装置に自動的に供給することによ
り、ローディング装置においてラックからワークを1枚
宛払い出すに際して、各ワークの方向転換作業を実施せ
ずに、正逆向きの各ワークを払い出すことができるた
め、樹脂封止パッケージの成形作業全体としての自動化
を実現することができる。
【0066】 ラックの向きの転換作業ならびに樹脂
封止パッケージの成形作業全体を自動化することによ
り、当該転換作業並びに樹脂封止パッケージの成形作業
に人間が介在することにより、作業ミスや作業し忘れを
防止することができるとともに、生産性を高めることが
できる。
【0067】 ラック供給装置において、ラックを搬
送する台車に回転テーブルを設備することにより、供給
側ステーションや排出側ステーション等の各場所への回
転テーブルの設置を省略することができるため、その
分、設備費用等を節約することができる。
【0068】 ラックのローディング装置の前段階に
ラックの向きを転換するためのラック供給装置を介設す
ることにより、成形型の成形作業を休止することなく、
予備的に、ラックの方向転換作業を済ませることがで
き、逆に、ラックの搬送途中における人的ミスによるラ
ックの向きの誤りを成形型への供給以前に解決させてお
くことができる。
【0069】 ラック供給装置に正逆向き指定のため
のコントローラおよび送受信器を専用的に設備しておく
ことにより、ホストコンピュータおよびそれに付帯する
通信系統の負荷を軽減することができる。
【0070】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0071】例えば、ラック供給装置は前記実施例に示
された構造に構成するに限らず、コンベア62上のラッ
ク20を天井クレーン64によって方向転換させてロー
ディング装置70へ移載するように構成してもよい。
【0072】さらに、天井搬送台車63が前工程の払出
しラックを保持搬送し、前述と同様の手続きによりラッ
ク回転を実行し、ローディング装置70へ直接移載する
ように構成してもよい。
【0073】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるマルチ
ポット式のトランスファ成形技術に適用した場合につい
て説明したが、それに限定されるものではなく、メイン
ランナおよびサブランナを有する一般的なトランスファ
成形型等の樹脂封止パッケージの成形装置全般に適用す
ることができる。
【0074】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0075】ラック供給装置によってラックを所定の向
きに方向転換してローディング装置に自動的に供給する
ことにより、ローディング装置においてラックからワー
クを1枚宛払い出すに際して、各ワークの方向転換作業
を実施せずに、正逆向きの各ワークを払い出すことがで
きるため、樹脂封止パッケージの成形装置全体としての
自動化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である樹脂封止パッケージの
成形装置を示す模式的な平面図である。
【図2】ラック供給装置を示す一部省略斜視図である。
【図3】ローディング装置を示す一部省略斜視図であ
る。
【図4】成形型を示す一部省略平面図である。
【図5】成形型を示す一部省略正面断面図である。
【図6】(a)はワークを示す一部省略平面図、(b)
は正面断面図である。
【図7】ラックを示す斜視図である。
【符号の説明】
1、1A、1B…ワーク(多連リードフレーム)、2…
単位リードフレーム、3…外枠、4…セクション枠、5
…タブ吊りリード、6…タブ、7…ダム部材、8…アウ
タリード、9…インナリード、10…樹脂封止パッケー
ジの成形装置、11…ボンディング層、12…ペレッ
ト、13…ボンディングワイヤ、20、20A、20B
…ラック、21…本体、22A、22B…開口、23…
長溝、25…機台、30…トランスファ成形型、31…
上型、32…下型、33a…上型キャビティー凹部、3
3b…下型キャビティー凹部、34…ポット、35…プ
ランジャ、36…カル、37…ランナ、38…ゲート、
39…逃げ凹所、41…タブレット、50…ラック供給
装置、51…搬送路、52…台車、53…コントロー
ラ、54…回転テーブル、55…コントローラ、56…
受信器、57…供給側ステーション、58…排出側ステ
ーション、59…供給側送信器、60…排出側送信器、
61…コントローラ、62…コンベア、63…天井台
車、64…天井クレーン、70…ローディング装置、7
1…エレベータ、72…プッシャ、80…準備ステーシ
ョン。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペレットが搭載されてリード群に電気的
    に接続されているリードフレームに、ペレットおよび各
    リードの一部を樹脂封止するための樹脂封止パッケージ
    を成形する樹脂封止パッケージの成形装置において、 前記リードフレームに樹脂封止パッケージを成形する成
    形型と、 この樹脂封止パッケージが成形されるリードフレームが
    複数枚、向きを揃えられて複数段に整列されて収納され
    ているラックと、 前記成形型の外方において前記ラックが少なくとも一
    対、両方のラックにそれぞれ収納されたリードフレーム
    群の向きが互いに正逆方向になるようにそれぞれ配置さ
    れており、これらのラックに収納されたリードフレーム
    を1枚宛払い出すように構成されているローディング装
    置と、 前記各ラックを前記ローディング装置に順次供給するラ
    ック供給装置とを備えており、 前記ラック供給装置はその供給する各ラックの向きを正
    逆方向に変更するように構成されていることを特徴とす
    る樹脂封止パッケージの成形装置。
  2. 【請求項2】 前記ラック供給装置は、前記ローディン
    グ装置の近傍に敷設されているコンベアと、コンベアの
    一部に設定されている供給側ステーションと、供給側ス
    テーションの位置にラックを搬送する台車と、台車から
    供給側ステーションへ、および、コンベアからローディ
    ング装置へラックを移載させる移載装置と、台車に搭載
    されてラックを回転させる回転テーブルと、供給側ステ
    ーションに設備されている送信器と、台車に設備されて
    いる受信器と、送受信器を介して正逆指令信号を回転テ
    ーブルのコントローラに伝えて回転テーブルを作動させ
    る正逆信号指令コントローラと備えていることを特徴と
    する請求項1に記載の樹脂封止パッケージの成形装置。
  3. 【請求項3】 前記ラック供給装置は、前記ローディン
    グ装置の近傍に敷設されているコンベアと、コンベアの
    一部に設定されている供給側ステーションと、コンベア
    からローディング装置へラックを移載させるとともに、
    移載に際してラックの方向を転換させる移載装置と、移
    載装置に正逆信号を指令するコントローラとを備えてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の樹脂封止パッケー
    ジの成形装置。
JP20455392A 1992-07-08 1992-07-08 樹脂封止パッケージの成形装置 Pending JPH0629333A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5891483A (en) * 1995-08-23 1999-04-06 Apic Yamada Corp. Automatic molding machine using release film

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5891483A (en) * 1995-08-23 1999-04-06 Apic Yamada Corp. Automatic molding machine using release film

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