JPH0629322B2 - ポリアリ−レンスルフイドの製造方法 - Google Patents

ポリアリ−レンスルフイドの製造方法

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JPH0629322B2
JPH0629322B2 JP61298083A JP29808386A JPH0629322B2 JP H0629322 B2 JPH0629322 B2 JP H0629322B2 JP 61298083 A JP61298083 A JP 61298083A JP 29808386 A JP29808386 A JP 29808386A JP H0629322 B2 JPH0629322 B2 JP H0629322B2
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ポリアリーレンスルフィドの製造方法に関
し、さらに詳しく言うと、高純度で高分子量のポリアリ
ーレンスルフィドを安定に製造することができるポリア
リーレンスルフィドの製造方法に関する。
[従来の技術およびその問題点] ポリフェニレンスルフィド等のポリアリーレンスルフィ
ドは、その分子中の一部において熱硬化性を有する熱可
塑性樹脂であり、優れた耐薬品性、広い温度範囲におけ
る良好な機械的性質、耐熱剛性などの、エンジニアリン
グプラスチックとしての優れた特性を有している。
ポリフェニレンスルフィド等のポリアリーレンスルフィ
ドは、通常、極性溶媒中でジハロゲン芳香族化合物とア
ルカリ金属硫化物とを重合反応させることによって得ら
れることが知られており、たとえば、ポリフェニレンス
ルフィドの製造は、通常、p−ジクロロベンゼンと硫化
ナトリウムとを極性溶媒中で重合反応させることにより
行なわれている(特公昭52-12240号など)。
しかしながら、通常のポリアリーレンスルフィドは、分
子量が小さいので、高分子量の最終製品とするために
は、熱処理により低分子量のポリアリーレンスルフィド
を硬化させる必要があって、操作が煩雑である。
従来、溶融流れが小さい高分子量の分岐ポリフェニレン
スルフィドの製造法としては、分子中に3個以上のハロ
ゲンを有する化合物を反応系中に存在させる方法(特公
昭54-8719号公報、特開昭59-197430号公報参照)が知ら
れていたが、生成ポリマーがゲル化し易く、製造上およ
び品質上に問題があった。
[発明の目的] この発明は前記事情に基いてなされたものである。
すなわち、この発明の目的は、前記問題点を解消し、溶
融流れが小さく高分子量のポリアリーレンスルフィドを
安定に製造することができる新規な製造方法を提供する
ことである。
前記目的を達成するために、この発明者が鋭意検討を重
ねた結果、極性溶媒中で、ジハロゲン芳香族化合物とア
ルカリ金属硫化物とを接触させてポリアリーレンスルフ
ィドを製造する方法において、反応系にモノハロゲン芳
香族ニトロ化合物および/またはジハロゲン芳香族ニト
ロ化合物を存在させることにより、前記目的を容易に達
成することができることを見出してこの発明に到達し
た。
[前記問題点を解決するための手段] 前記問題点を解決し、前記目的を達成するためのこの発
明の概要は、極性溶媒中で、モノハロゲン芳香族ニトロ
化合物および/またはジハロゲン芳香族ニトロ化合物の
存在下に、ジハロゲン芳香族化合物とアルカリ金属硫化
物とを接触させることを特徴とするポリアリーレンスル
フィドの製造方法である。
この発明の方法に使用することができる前記極性溶媒と
しては、アミド化合物、ラクタム化合物、尿素化合物、
環式有機リン化合物等がある。
これらのうち、適当な溶媒の例を具体的に例示すると、
たとえば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、
N,N−ジプロピルアセトアミド、N,N−ジメチル安
息香酸アミド、カプロラクタム、N−メチルカプロラク
タム、N−エチルカプロラクタム、N−イソプロピルカ
プロラクタム、N−イソブチルカプロラクタム、N−プ
ロピルカプロラクタム、N−ブチルカプロラクタム、N
−シクロヘキシルカプロラクタム、N−メチル−2−ピ
ロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−イソプロ
ピル−2−ピロリドン、N−イソブチル−2−ピロリド
ン、N−プロピル−2−ピロリドン、N−ブチル−2−
ピロリドン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン、N
−メチル−3−メチル−2−ピロリドン、N−シクロヘ
キシル−2−ピロリドン、N−メチル−3−メチル−2
−ピロリドン、N−メチル−3,4,5−トリメチル−2−
ピロリドン、N−メチル−2−ピペリドン、N−エチル
−2−ピペリドン、N−イソプロピル−2−ピペリド
ン、N−メチル−6−メチル−2−ピペリドン、N−メ
チル−3−エチル−2ピペリドン、N−メチル−2−オ
キソ−ヘキサメチレンイミン、N−エチル−2−オキソ
−ヘキサメチレンイミン、ヘキサメチルリン酸トリアミ
ド、ヘキサエチルリン酸トリアミド、テトラメチル尿
素、1,3−ジメチルエチレン尿素、1,3−ジメチルプロピ
レン尿素、1−メチル−1−オキソスルホラン、1−エ
チル−1−オキソスルホラン、1−フェニル−1−オキ
ソスルホラン、1−メチル−1−オキソホスファン、1
−プロプル−1−オキソホスファン、1−フェニル−1
−オキソホスファン等が挙げられる。これらの溶媒は、
1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
さらに前記各種の極性溶媒のなかでもN−アルキルラク
タム、N−アルキルピロリドン、ヘキサアルキルリン酸
トリアミドが好適であり、N−メチルピロリドンは特に
好適である。
この発明において、重要な点の一つは反応系にモノハロ
ゲン芳香族ニトロ化合物および/またはジハロゲン芳香
族ニトロ化合物を存在させることである。
前記モノ又はジハロゲン芳香族ニトロ化合物は、次に一
般式(1)、(2)および(3)で表わすことができる。
(ただし、Xはハロゲン原子、nは1または2、mは1
〜5の整数であり、2≦m+n≦6の関係を満足す
る。) [ただし、Yは単結合、−O−、−S−、 (なお、uは1以上の整数である。) のいずれかで表わされ、oおよびpはそれぞれ0〜2の
整数であり、かつ0+p=1または2の関係を満足し、
qおよびrは0〜5の整数であり、かつ1<q+r≦10
−(o+p)の関係を満足する。] (ただし、sは1または2の整数であり、tは1〜4の
整数であり、2≦s+t≦5の関係を満足する。) 前記一般式(1)で表わされる化合物としては、たとえ
ば、2,4−ジニトロクロルベンゼン、2,5−ジクロロニト
ロベンゼンが挙げられる。
前記一般式(2)で表わされる化合物としては、たとえば
2−ニトロ−4,4′−ジクロロジフェニルエーテル、3,
3′−ジニトロ−4,4′−ジクロロジフェニルスルホン等
が挙げられる。
前記一般式(3)で表わされる化合物としては、たとえば
2,5−ジクロロ−3−ニトロピリジン、2−クロロ−3,5
−ジニトロピリジン等が挙げられる。
これらのジまたはモノハロゲン芳香族ニトロ化合物は、
一種単独で用いることができるが、二種以上を併用して
もよい。
この発明では、前記一般式で表わされる化合物のほかに
前記一般式で表わされる化合物のアルキル誘導体もモノ
またはジハロゲン芳香族ニトロ化合物として使用するこ
とができる。
前記各種のモノまたはジハロゲン芳香族ニトロ化合物の
中でも、特に好適なものは2,5−ジクロロニトロベンゼ
ンである。
前記ジハロゲン芳香族化合物としては、たとえば、o−
ジクロロベンゼン、m−ジクロロベンゼン、p−ジクロ
ロベンゼン、o−ジブロモベンゼン、m−ジブロモベン
ゼン、p−ジブロモベンゼン、p−ジヨードベンゼン、
1−クロロ−4−ブロモベンゼン、1−クロロ−4−ヨ
ードベンゼンなどのジハロゲン置換ベンゼン;2,5−ジ
クロロトルエン、2,5−ジクロロキシレン、1−エチル
−2,5−ジクロロベンゼン、1−エチル−2,5−ジブロモ
ベンゼン、1−エチル−2−ブロモ−5−クロロベンゼ
ン、1,2,4,5−テトラメチル−3,6−ジクロロベンゼン、
1−シクロヘキシル−2,5−ジクロロベンゼン、1−フ
ェニル−2,5−ジクロロベンゼン、1−ベンジル−2,5−
ジクロロベンゼン、1−フェニル−2,5−ジブロモベン
ゼン、1−p−トルイル−2,5−ジクロロベンゼン、1
−p−トルイル−2,5−ジブロモベンゼン、1−ヘキシ
ル−2,5−ジクロロベンゼンなどのハロゲン置換ベンゼ
ン類;4,4′−ジクロビフェニルなどのジハロゲン置換
ビフェニル;2,2−ジ(パラクロロフェニル)プロパン
等のジハロゲンビフェニルアルカン類;1,4−ジクロロ
ナフタレン、1,6−ジクロロナフタレン、2,6−ジクロロ
ナフタレンなどのジハロゲン置換ナフタレンなどが挙げ
られる。これらの中でも好適なものは、ジハロゲン置換
ベンゼンであり、特にp−ジクロロベンゼンが好適であ
る。
前記アルカリ金属硫化物としては、たとえば、硫化リチ
ウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫化ルビジウ
ム、硫化セシウム等が挙げられる。このアルカリ金属硫
化物として、好適なものは、硫化リチウム、硫化ナトリ
ウムであり、硫化ナトリウムは特に好適である。なお、
これらは1種単独で用いても、2種以上を組み合せて用
いてもよい。
なお、この発明の方法では、前記アルカリ金属硫化物
は、通常、水和物又は水性混合物として使用することが
できる。
この発明の方法では、前記極性溶媒中で、前記モノまた
はジハロゲン芳香族ニトロ化合物の存在下に前記ジハロ
ゲン芳香族化合物と前記アルカリ金属硫化物とを接触さ
せるにあたって、前記モノまたはジハロゲン芳香族ニト
ロ化合物と共にリチウム化合物を存在させることができ
る。
このリチウム化合物としては、たとえば、フッ化リチウ
ム、塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化リチウム、炭
酸リチウム、炭酸水素リチウム、硫酸リチウム、硫酸水
素リチウム、リン酸リチウム、リン酸水素リチウム、リ
ン酸二水素リチウム、硫酸リチウム、亜硝酸リチウム、
亜硫酸リチウム等のリチウム鉱酸塩;塩素酸リチウム、
クロム酸リチウム、モリブデン酸リチウム等のリチウム
酸素酸塩;ギ酸リチウム、酢酸リチウム、シュウ酸リチ
ウム、マロン酸リチウム、プロピオン酸リチウム、酪酸
リチウム、イソ酪酸リチウム、マレイン酸リチウム、フ
マル酸リチウム、ブタン二酸リチウム、吉草酸リチウ
ム、ヘキサン酸リチウム、オクタン酸リチウム、酒石酸
リチウム、ステアリン酸リチウム、オレイン酸リチウ
ム、酒石酸リチウム、安息香酸リチウム、フタル酸リチ
ウム等のリチウムカルボン酸塩;ベンゼンスルホン酸リ
チウム、p−トルエンスルホン酸リチウム等のリチウム
スルホン酸塩、リチウムメトキシド、リチウムエトキシ
ド、リチウムイソプロポキシド、リチウム−n−プロポ
キシド、リチウムブトキシド、リチウムフェノキシド等
のリチウムアルコキシド;リチウムアセチルアセトナト
等のリチウム酢酸もしくは有機リチウム化合物、硫化リ
チウム、酸化リチウム、水酸化リチウム等の様々のリチ
ウム化合物を挙げることができる。これらの中でも、塩
化リチウム等のハロゲン化リチウム、酢酸リチウム等の
カルボン酸リチウム等が好ましい。これらのリチウム化
合物は、1種単独で用いても、2種以上を組み合せて使
用してもよい。
なお、この発明の方法では、前記リチウム化合物は、無
水物、水和物もしくは水性混合物であるものを使用する
ことができるが、水和物、水性混合物を使用する場合に
は、後述のように、反応前に脱水操作を行なうことを必
要とする場合がある。
この発明の方法では、前記ジハロゲン芳香族化合物(A)
と、前記アルカリ金属硫化物(B)とを、前記モノまたは
ジハロゲン芳香族ニトロ化合物(C)の存在下に、前記極
性溶媒(D)中で、接触させることによりポリアリーレン
スルフィドを製造することができる。
反応に際し、前記各成分の配合比は、通常、次のとおり
にするのが望ましい。
すなわち、(A)成分/(B)成分のモル比は0.75〜2.0、好
ましくは0.90〜1.2である。このジハロゲン芳香族化合
物とアルカリ金属硫化物との反応は等モル反応であるか
ら、通常、前記範囲とするのである。
(C)成分は、通常、前記(B)成分の0.05〜2モル%であ
り、好ましくは0.1〜1モル%である。この(C)成分の添
加量が前記0.05モル%より小さいと得られるポリマーの
溶融流れ比が小さくならないことあり、、また、2モル
%よりも多いとポリマーがゲル化することがある。
(D)成分/(B)成分のモル比は、1〜15、好ましくは2〜
10である。このモル比が1よりも小さいと反応が不均一
となることがあり、また、モル比が15よりも大きいと生
産性が低下することがある。
反応に際し、前記モノまたはジハロゲン芳香族ニトロ化
合物と共に、前記リチウム化合物(E)を存在させる場合
には、(E)成分/(B)成分のモル比は、通常、0.001〜2.0
であり、好ましくは0.01〜1.5である。このモル比が0.0
01より小さいと、生成するポリアリーレンスルフィドの
分子量が低かったり、該ポリマー中に残存する食塩等の
塩、すなわち夾雑塩の含量を十分に低くすることができ
ないことがあり、一方、2.0より大きいと、生成ポリマ
ー中に触媒として用いた塩が高い濃度で残存することが
ある。
前記(A)〜(D)成分、場合によっては前記(A)〜(E)成分
は、反応に際し、全部を同時に接触させてもよいし、別
々に接触させてもよい。
前記反応は、通常、180〜320℃、好ましくは220〜300℃
の温度範囲で行われる。
反応時間は、通常、20時間以内、特に0.1〜8時間以内
である。
反応終了後、ポリアリーレンスルフィドは、たとえばろ
過または遠心分離による標準的な方法により直接に反応
溶液から分別し、あるいは、たとえば水および/または
稀釈した酸を添加した後、反応溶液から分別して、得る
ことができる。
ろ過工程に続いて一般に重合体に付着し得る無機成分、
たとえばアルカリ金属硫化物を除去するために水で洗浄
する。またこの洗浄工程に加えて、またはその後に行い
得る他の洗浄液を用いる洗浄または抽出が可能である。
反応容器から溶媒を留去し、続いて上記のように洗浄す
ることにより重合体を回収することができる。
この発明の方法により得られるポリアリーレンスルフィ
ドを各種の製品に成型する場合は、他の重合体、顔料お
よび充填剤、たとえばグラファイト、金属粉、ガラス
粉、石英粉もしくはガラス繊維、またはポリアリーレン
スルフィドに対して通常用いる添加剤、たとえば通常の
安定剤もしくは離型剤と混合することができる。
この発明の方法により得られるポリアリーレンスルフィ
ドは、溶融流れが小さくて高分子量であるので、成型品
や複合材のマトリックス樹脂として使用でき、機械部品
や電子部品等に好適に利用することのできる優れたエン
ジニアリングプラスチックである。
[発明の効果] この発明によると、溶融流れの小さな高分子量のポリア
リーレンスルフィドを製造することができる。また、こ
の発明の方法では、従来法に比較して、従来法における
トリクロロベンゼンの使用量の約半分の使用量で、モノ
またはジハロゲン芳香族ニトロ可能を添加することによ
り、ポリアリーレンスルフィドを製造することができ
る。
[実施例] 次に、この発明の実施例および比較例を示し、この発明
についてさらに詳しく説明する。
(実施例1) 2オートクレーブに、硫化ナトリウム9水塩130.4g
(0.54mo),酢酸リチウム35.8g(0.54mol)およ
びN−メチル−2−ピロリドン470mを入れ、減圧共
沸蒸留により水とNMP混合物88mを除去した。
その後、p−ジクロロベンゼン81.5g(0.56mo)、2,
5−ジクロロ−1−ニトロベンゼン0.103g(0.0005mo
)およびN−メチル−ピロリドン101mを加え、255
℃の温度下に3時間、反応を行った。
反応終了後、攪拌下に170℃まで冷却してから、一昼
夜、放置した。
反応混合物を1の水中に注ぎ、ろ別、水洗、メタノー
ル洗浄をこの順に行った。
得られたポリフェニレンスルフィドの収率は92%(収量
54g)であり、また溶融流れ値は0.0018m/secであ
った。
結果を第1表に示す。
(実施例2) 前記実施例1において、硫化ナトリウム9水塩130.4g
(0.54mo)に代えて硫化ナトリウム5水塩91.8g(0.
54mo)を用いると共に、触媒として塩化リチウム2
3.0g(0.54mol)を用いてN−メチル−2−ピロリドンの
使用量を400mとして減圧共沸蒸留により水とNMP混合
物49mlを除去したほかは、前記実施例1と同様にして実
施した。
得られたポリフェニレンスルフィドの収率は93%(収量
55g)であり、また溶融流れ値は0.0015m/secであ
った。
結果を第1表に示す。
(実施例3) 前記実施例1において、2,5−ジクロロ−1−ニトロベ
ンゼン0.103g(0.0005mo)に代えてp−クロロニ
トロベンゼン0.084g(0.0005mo)を用いたほか
は、前記実施例1と同様にして実施した。
得られたポリフェニレンスルフィドの収率は86%(収量
50g)であり、また溶融流れ値は0.02m/secであっ
た。
結果を第1表に示す。
(比較例1) 前記実施例1において、2,5−ジクロロ−1−ニトロベ
ンゼンを用いなかったこと以外は、前記実施例1と同様
にしてポリフェニレンスルフィドを得た。
得られたポリフェニレンスルフィドの収率は92%(収量
54g)であり、また溶融流れ値は0.04m/secであっ
た。
すなわち、この比較例1では、前記実施例1〜3で得ら
れたポリフェニレンスルフィドのいずれに比較しても分
子量の小さいポリフェニレンスルフィドしか得られなか
った。
結果を第1表に示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】極性溶媒中で、モノハロゲン芳香族ニトロ
    化合物および/またはジハロゲン芳香族ニトロ化合物の
    存在下に、ジハロゲン芳香族化合物とアルカリ金属硫化
    物とを接触させることを特徴とするポリアリーレンスル
    フィドの製造方法。
  2. 【請求項2】前記ジハロゲン芳香族化合物がp−ジクロ
    ロベンゼンである前記特許請求の範囲第1項に記載のポ
    リアリーレンスルフィドの製造方法。
  3. 【請求項3】前記アルカリ金属硫化物が硫化ナトリウム
    および/または硫化リチウムである前記特許請求の範囲
    第1項または第2項に記載のポリアリーレンスルフィド
    の製造方法。
  4. 【請求項4】前記極性溶媒が、N−メチルピロリドンで
    ある前記特許請求の範囲第1項〜第3項までのいずれか
    に記載のポリアリーレンスルフィドの製造方法。
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