JPH0629237B2 - パラーメトキシ桂皮酸の硫化誘導体、その製造方法、並びにそれを含む日焼け止め組成物 - Google Patents

パラーメトキシ桂皮酸の硫化誘導体、その製造方法、並びにそれを含む日焼け止め組成物

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JPH0629237B2
JPH0629237B2 JP60502740A JP50274085A JPH0629237B2 JP H0629237 B2 JPH0629237 B2 JP H0629237B2 JP 60502740 A JP60502740 A JP 60502740A JP 50274085 A JP50274085 A JP 50274085A JP H0629237 B2 JPH0629237 B2 JP H0629237B2
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alkyl group
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、血液循環流(circulatory stream)内に透入し
ないパラ−メトキシ桂皮酸の硫黄誘導体に関するもので
あり、またそのような硫黄誘導体の製造に関するもので
ある。また、本発明は、美容術の分野において太陽光線
の照射に対する人間の皮膚の保護に関するものであり、
更にはそのような化合物を含む皮膚薬剤用(dermo-pharm
aceutical)並びに化粧用組成物、換言すれば日焼け止め
組成物に関するものである。
パラ−メトキシ桂皮酸の誘導体は、次式(I)に相当す
るものである。
(但し、Rは、硫化されていないアルキル基を示す)こ
れらの化合物は、太陽光線濾光剤(solar filter)として
広く用いられており、また美容術用(cosmeto-logical)
組成物においては、その活性成分として含有されてい
る。
2−エチルヘルキル・パラ−メトキシシンナメート(パ
ラ−メトキシ桂皮酸の2−エチルヘキシルエステル)
は、現在、最も優れた選択的濾光力を備えた分子の1つ
であり、それは、フランスばかりか、世界中で耐太陽光
線薬剤中に極めて広く用いられている。それは、また、
選択的太陽光濾光剤が満たすべき規準に対応するものと
してFDAによって認められている。しかしながら、
D.クラウス(D.Claus)(1982年ストラスプール大学にお
ける薬学関係の博士論文)は、この太陽光線濾光剤が兎
の皮膚に適用された時に血液中に透入することを示し
た。
本発明は、パラ−メトキシ桂皮酸の硫黄誘導体に関する
ものである。本発明の化合物は、以下の一般式(III)
に相当するものである。
但し、桂皮酸の二重結合はシス形若しくはトランス形の
何れでも存在し得るものであり、 nは、1〜6の整数であり、 mは、1〜6の整数であって、好ましくは1または2で
あり、 R1は、OR基(Rは水素原子またはアルキル基または
アリール基である)であり、またはアミノアルキル基若
しくはアミノアリール基、またはペプチド結合を与える
アミノ酸構造を有するものでもあり得、 R2は、水素原子またはアルキル基またはアリール基ま
たはR′−CO−基(R′はアルキル基またはアリール
基である)またはペプチド結合を与えるアミノ酸構造を
有するR′−CO−基を示す。
この本発明にかかる記述において、「アルキル」なる言
葉は、炭素数が1〜12の直鎖状若しくは分岐鎖状の脂
肪族炭化水素基を表示するものであり、なかでも低級ア
ルキル基、即ち炭素数が1〜4のアルキル基が好まれる
のである。
また、「アリール」なる言葉は、置換された若しくはさ
れていない、フェニル型、ベンジル及びそれらの高級同
族体の非複素環式の芳香族基を示すと共に、芳香族環中
に4〜7の炭素原子を有し且つ酸素や窒素や硫黄である
ヘテロ原子を1〜4個有するフラン型、ピリジン、オキ
サゾールの如き複素環式芳香族基を示すものであり、更
にはそれらの飽和誘導体、即ちそれぞれシクロヘキサン
や、テトラヒドロフラン、ピペリジン、オキサゾリジン
を示すものである。
本発明は、また、上記式(III)を有するジスルフィド・
ブリッジ及びアミノ酸基を備えたパラ−メトキシ桂皮酸
の硫黄誘導体の合成方法に関するものであり、それは硫
化アミノ酸及び遊離のSH基を有するペプチド並びにそ
れらの誘導体からなる群から選ばれた化合物と、次式(I
I)を有するチオ−2−エタノール・パラ−メトキシシン
ナメートとを反応させることからなることを特徴として
いる。
CH3O−C64−CH=CH−COO−CH2−CH2
−SH・・・・・(II) かかる発明に従う方法を実施するに有利な手法に従え
ば、本発明に従う式(III)の化合物を調製するのに用い
られる式(II)のチオ−2−エタノール・パラ−メトキシ
シンナメートは、先ず、第一の工程において、パラ−メ
トキシ桂皮酸に塩化チオニルを反応せしめて、パラ−メ
トキシ桂皮酸の塩化物を得、これを、第二の工程におい
て、ジチオ−2,2′−ジエタノールと反応せしめて、
次式(IV): に相当するジチオ−2,2′−ジエタノール・ビス−
(パラ−メトキシシンナメート)を得、更に第三の工程
において、それを還元して、式(II)を有するチオ−2−
エタノール・パラ−メトキシシンナメートとするのであ
る。
また、本発明の目的は、式(III)の化合物を調製するた
めの中間体として、式(II)のチオ−2−エタノール・パ
ラ−メトキシシンナメートを提供することにある。
本発明に従って、式(III)の化合物を調製する方法を実
施する一つの手法に従えば、使用される前記硫化アミノ
酸は、システインまたは、ホモシステインの如きその高
級同族体、またはそれらのアミノ酸の誘導体である。
本発明に従う式(III)の化合物を調製する方法を実施す
る他の一つの手法に従えば、前記アミノ酸若しくは硫化
プロテインと、式(II)のチオ−2−エタノール・パラ−
メトキシシンナメートとの反応は、適当な水性媒体中に
おいてヨウ素の存在下において、行なわれることとな
る。
式(III)の化合物の調製のための中間体として用いられ
る式(II)のチオ−2−エタノール・パラ−メトキシシン
ナメートを調製するための方法を実施する一つの手法に
従えば、前記式(IV)にて示されるジチオ−2,2′−ジ
エタノール・ビス−(パラ−メトキシシナメート)の、
式(II)にて示されるチオ−2−エタノール・パラ−メト
キシシンナメートへの還元は、適当な水性媒体中におい
て、水素化ホウ素ナトリウムにて行なわれることとな
る。
本発明に従う式(III)化合物は、興味ある太陽光線濾光
特性を備えている。それらの化合物は、紫外線吸収量の
レベルにおいて、また皮膚への固着具合において、最高
の効率を有している。それら化合物を吸収スペクトル
は、310nmの近くで極大となる紅斑発生性のUVB
の領域内に位置しており、またそれらはUVA光線の通
過を許容する。
更に、式(III)にて示される化合物の調製のための中間
体として用いられる式(II)にて示される化合物が、ま
た、サン・スクリーン(太陽光遮蔽)特性を有している
ことが認められた。
角質層を用いた式(III)及び(II)の硫化濾光剤の固定に
ついての生体研究が、兎の皮膚で行なわれた。パラ−メ
トキシ桂皮酸、即ち式(III)若しくは(II)の太陽光線濾
光剤の代謝産物は、その如何なる痕跡量も、処置された
兎の血液中から検出されなかった。マス・スペクトロメ
トリと組み合わせたガス相でのクロマトグラフィ分析に
よる方法は、10pgのオーダーの濃度まで検出するこ
とが可能である。それ故、それらの化合物は、先に述べ
たエチル−2−ヘキシル・パラ−メトキシシンナメート
の場合とは異なり、血液循環流内に透入しないものと結
論付けられ得るのである。
理論的データ:太陽光線濾光剤におけるアミノ酸グルー
プの特性 前記式(III)に従う本発明化合物は、皮膚への適用後
に血液中に透入しないという予期しない特性を有する太
陽光線濾光剤である。このような性質は、アミノ酸グル
ープの一つとして考えられ得るものであり、そしてその
ようなアミノ酸グループを存在によってもたらされ得る
ものである。
そして、かかる事実は、以下の幾つかのステップにおい
て説明され得るものである: −最も選択的な濾過力を有する2−エチルヘキシル−パ
ラ−メトキシシンナメートは、皮膚に適用された後、血
液中に透入する、 −この血流中への透入の現象は、太陽光線濾光剤の保護
効果を低減せしめる;事実、太陽光線濾光剤が皮膚によ
って保持されず、或いは吸収されずに、血液中に透入す
ると、その太陽光線濾光活性を維持するために、新たな
量の濾光剤がしばしば皮膚に適用されなければならない
のである;更に、血液中に透入する化合物は、必然的に
皮膚を貫通し、それ故に、表皮内において保持され得な
いのである。
一方、皮膚上に止まる化合物は、水によって流し落とさ
れ、特に海水浴の後では、何等の保護も与えられないの
である。
しかるに、本発明に従う太陽光線濾光剤は、皮膚によっ
て吸収され、且つ保持されるものであり、先に述べた式
(I)で示される化合物、更には、仏国特許第2504
5305号明細書に開示の如き化合物に内在する上述の
如き問題は、何等存在してはしないのである。このよう
な有利な特性は、アミノ酸グループに依存しているので
ある。
−更に、硫化アミノ酸グループは、皮膚によって生産さ
れるものでは決してなく、皮膚に吸収され、且つ保持さ
れるものである。そして、それらアミノ酸は、本発明に
おいて担色分子に結合せしめられるように選択されてい
る。
−かかるアミノ酸の皮膚の透過が、皮膚上において、ア
ミノ酸を有しないエマルジョンの効果と高濃度でアミノ
酸を含むエマルジョンの効果とを比較することによっ
て、検討された。
その結果、アミノ酸を有しないエマルジョンの皮膚への
適用を行なうと、エマルジョン中に幾らかの皮膚アミノ
酸(skin aminoacid)を見出すことが出来る。一方、ア
ミノ酸を含むエマルジョンを皮膚に適用すると、幾つか
の皮膚アミノ酸がエマルジョン中に見出され、また幾ら
かのエマルジョンアミノ酸が皮膚中に見出されるのであ
る。このエマルジョン中でのアミノ酸の移動乃至は透過
は、W/Oエマルジョンに対してよりもO/Wエマルジ
ョンに対して、より重要である。
硫化アミノ酸(システイン、シスチン、メチオン・・
・)にとって、皮膚からエマルジョンへの移動はない。
それで、太陽光線濾光剤と組み合わせて、硫化アミノ酸
移送剤を選択することは、極めて興味深いことである。
けだし、それらが皮膚によって生産されはしないからで
ある。それらアミノ酸の適当な濃度を用いることによっ
て、皮膚によって通常生産される他のアミノ酸が、それ
によって吸収される可能性がある。
また、それら化合物の生物学的有効性は、アミノ酸グル
ープに依存し、また薬物組成に依存する。何れのアミノ
酸も、保持特性或いは吸収及び保持特性の何れかを有し
ている。それで、各々のアミノ酸は、移送化合物として
異なる挙動を有しているのである。
本発明に従う硫化アミノ酸は、常に、皮膚によって吸収
され、且つ保持される特性を有しているのである。
本発明が、以下の実施例において、より詳細に記述され
るであろうが、そのような実施例は、本発明を何等限定
する性格のものではない。
実施例1 A式(IV)のジチオ−2,2′−ジエタノール・ビス−
(パラ−メトキシシンナメート)の合成 −第一工程:塩化チオニルの存在下におけるパラ−メト
キシ桂皮酸クロライドの合成 操作方法: 冷却管を備えたフラスコ中において、20gのパラ−メ
トキシ桂皮酸、30gの塩化チオニル及び200mの
ベンゼンを沸騰処理した。8時間の還流の後に、溶媒が
ロータリ蒸発器によって蒸発せしめられ、引き続き塩化
チオニルの残量が同様な方法で蒸発、除去され、そして
再びベンゼンに溶解された。
−第二工程:上記の酸クロライドとジチオ−2,2′−
ジエタノールとの反応 操作方法: 冷却管を備えたフラスコ中において、20gのパラ−メ
トキシ桂皮酸、8gのジチオ−2,2′−ジエタノー
ル、及び200mのベンゼンが沸騰処理され、1時間
の還流の後に、溶媒がロータリ蒸発器によって蒸発せし
められた。得られたエステルが100°のエタノール中
における2回の連続的な再結晶によって精製された。
−第三工程:式(II)のチオ−2−エタノール・パラ−メ
トキシシンナメートの合成 エルレンマイヤフラスコ中において、式(III)の化合物
の1gが、水−アセトニトリル混合物(10:50)に
溶解された。1gのNaBH4が少量ずつ加えられた。
30分間の攪拌の後に、0.1モルのNH4Cl溶液の50
mが加えられた。濾過の後に、得られた生成物が乾燥
された。化合物(IV)の収率は50%のオーダであった。
式(II)の化合物の特性 −粉末の融点98℃ ・UV極大吸収は310nmに位置している。
・IRスペクトル(CHCl3):1635cm-1(νc=
c);1600cm-1(C64);1700cm-1(ν−CO-O-) ・NMRスペクトル(CDCl3):ppm 1.55(t,2H,CH2-S);2.45(t,1H-SH); 3.72(S,3H,OCH3);4.40(t,2H,-CH2-CO-);6.25(d,1H,-C
H-CO)及び7.65(d,1H,-CH-Ar): カップリング16Hz(トランス誘導体); 6.82(d、2H)及び7.45(d,2H):カップリングAA′BB′ ・クロマトグラフィ定数:Merckシリカゲル60F254の薄
膜上にてRf=0.95、移行溶媒:クロロホルム−エチル
アセテート(50;50) B式(III)におけるn=2、m=1、R2=H、R1=O
Hの化合物の合成 エルレンマイヤーフラスコ中において、式(IV)の化合物
の2.7gが、50mのアセトニトリルと10mの蒸
溜水の存在下において、2.3gのシステインと共に攪拌
された。2.3gの粉末ヨウ素がまだ攪拌されている間に
漸次添加され、それが2〜3時間の間維持された。化合
物(II)(n=2、m=1、R2=H、及びR1=OH)の
分離がシリカカラムを用いて行なわれた。溶出溶媒は、
例えばクロロホルム−メタノール−ベンゼン(10:
5:20)の混合物であった。
式(IV)(n=2、m=1、R2=H、及びR1=OH)の
化合物の特性 ・黄色味を帯びた粉末で、分解により融点を決定するこ
とは困難である。
・UV極大吸収は310nmに位置している。
・ニンヒドリンベースの試薬を用いて、アミノ酸の特性
反応が得られた。
・IR及びNMRのスペクトルは、既に化合物(IV)につ
いて記述したパラ−メトキシ桂皮酸グループの特性バン
ドを示した。
・クロマトグラフィ定数:Merckシリカゲル60F254の薄
層にてRf=0.35,移行溶媒:クロロホルム−メタノー
ル−ベンゼン(10:5:20) C.式(III)におけるn=2、m=1、R2=H、R1
=OCH3の化合物の合成 上記のステップBにおいて、システインに代えて、シス
テイン・メチルエステルを用いることにより、下式にて
示される本発明に従う化合物:PMMCyを得ることが
出来た。
実施例2 実施例1において得られた式(III)のアミノ酸部位が
システインである化合物(PMMCy)と2−エチルヘ
キシルパラメトキシ桂皮酸(PMCEH)との皮膚透過
の比較検討 1)テストされるべき化合物を含有する化粧品組成物の
調製 前記実施例1において得た、本発明に従うところの前記
式(III)のアミノ酸部分がシステインである化合物
(PMMCy)、または2−エチルヘキシルパラメトキ
シ桂皮酸[PMCEH;CH3O−C64−CH=CH
−COO−CH2−CH(C25)−CH3]が、5%の
濃度において、エマルジョン中に導入された。なお、エ
マルジョンは、次のような組成を有するものである: パラフィン・・・・・・・・12g PEGモノ及びジステアレート(Tefose 1500)・・・・・・・・・7g ステアリン酸・・・・・・・・1g セチルアルコール・・・・・0.5g ポリオキシエチレン・パルミトステアリ ック・グリセライド(Labrafil M 2130) ・・・・・・・3g 水(q・s・p)・・・・100g 2)適用条件及び血漿採取条件 麻酔処理に先立って、カテーテルを兎の頸動脈に取り付
けた。そして、その兎の背中に25cm2の脱毛皮膚表面
を形成した。そして、かかる兎を24時間固定し、テス
トされるべきエマルジョンの2gをその脱毛処理した皮
膚に適用した。
測定装置として、CPG−SM NERMAG R10
−10の使用により、太陽光線濾光剤をng単位までの
定量が可能である。それ故、人体に使用する通常の条件
に近い0.4mmの薄さまで、兎に適用することが出来
る。
上記エマルジョンの適用にて、兎の脱毛処理皮膚の表面
に形成された堆積物が手袋をはめた手による3分間のマ
ッサッジによって均一となるようにした。6mの血液
試料がエマルジョン適用後の3分、8分、13分、18
分、30分、60分、120分、240分及び360分
の異なる時間において採取された。測定は、約3mの
血漿成分について行なった。
3)化合物の抽出 上記で検討した2つの太陽光線濾光剤は、血中のエステ
ラーゼによって加水分解され得るエステル部位を有して
いる。それ故、代謝産物であるパラメトキシ桂皮酸(A
PMC)が、血漿成分中において存在するか、どうかを
探した。即ち、先ず2mの血漿に10N塩酸を20μ
加え、血漿中のPMCEH、PMCCy、APMCの
血漿濃度に応じて標準液I及びIIを、それぞれ、xμ
及びyμ加えた。次いで、5mのアセトン−塩化メ
チレン混合溶液(1:3)で2回抽出し、その抽出の度
に、遠心分離し、得られた有機相の溶媒を蒸発させた。
PIERCEのBSTFA 1%TMSの100μが
添加され、それから、40℃で1時間の条件において加
熱し、更に濃度に応じて400μ〜3mのクロロホ
ルム−塩化メチレン混合溶液で希釈した。
かくして得られた試料の2mを、測定装置に注入し、
PMCEH、PMCCy、APMCの濃度を標準面積に
従って決定した; −PMCH:内部標準はトランスベンジル桂皮酸であ
る。
−PMCCy−TMS:内部標準はトランスベンジル桂
皮酸である。
−APMC−TMS:内部標準は桂皮酸である。
I−ベンジル桂皮酸:2μg/m II−桂皮酸:20μg/m 4)装置及び操作 分析装置は、スペクトログラフ:NERMAG R=1
0−10と組み合わされたクロマトグラフ:GIRDE
L31を有している。各装置のパラメーターは、以下の
通りである。
−NERMAG: 磁場=6200G フィルター=200Hz コンスタント・パイロット・コレクター 電子電流=70eV 電子加速電圧=70V 加速電圧=8000V 熱源=200℃ −GIRDEL: ガラスカラムタイプOV17(3%) カラム長さ=210cm カラム内径=2mm カラム外径=2mm 等温温度=240℃ 注入温度=260℃ 界面温度=270℃ 担体ガス=He−200m/min 5)結果 PMCEH、PMCCy及びそれらの代謝物であるAP
MCの血液への透過性の対比、解析より、次の結論を導
くことが出来る: −PMCEHは、適用量の2.5〜5%の最大限の割合
において、血流中に浸透した。それは、部分的にAPM
Cに加水分解されている。血流中への浸透は速く、適用
後30分で、最大血中濃度となった。
−同じ条件下において、PMCCyは、そのままの形態
でも、代謝されたAPMCの形態でも、機械の検出限界
において検出されなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 31/12 C07B 61/00 300

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の一般式(III)に相当することを特
    徴とするパラ−メトキシ桂皮酸の硫化誘導体: 但し、桂皮酸の二重結合は、シス形若しくはトランス形
    の何れでも存在し得るものであり、 nは、1〜6の整数であり、 mは、1〜6の整数であって、好ましくは1または2で
    あり、 R1は、OR基(Rは水素原子またはアルキル基または
    アリール基である)であり、またアミノアルキル基若し
    くはアミノアリール基またはペプチド結合を与えるアミ
    ノ酸構造を有するものでもあり得、 R2は、水素原子またはアルキル基またはアリール基ま
    たはR′−CO−基(R′はアルキル基またはアリール
    基である)またはペプチド結合を与えるアミノ酸構造を
    有するR′−CO−基を示す。
  2. 【請求項2】前記一般式(III)にて示されるものが、
    2−アミノ−3[−2(p−メトキシシンナモイロキシ
    エチル)ジスルフィニル]プロピオン酸である特許請求
    の範囲第1項に従うパラ−メトキシ桂皮酸の硫化誘導
    体。
  3. 【請求項3】硫化アミノ酸及び遊離のSH基を有するペ
    プチド並びにそれらの誘導体からなる群から選ばれた化
    合物と、下式(II): を有するチオ−2−エタノール・パラ−メトキシシンナ
    メートとを反応させることから成ることを特徴とする、
    下記一般式(III)にて示される、ジスルフィド・ブリ
    ッジとアミノ酸基を有するパラ−メトキシ桂皮酸の硫化
    誘導体を得る方法。 但し、桂皮酸の二重結合は、シス形若しくはトランス形
    の何れでも存在し得るものであり、 nは、1〜6の整数であり、 mは、1〜6の整数であって、好ましくは1または2で
    あり、 R1は、OR基(Rは水素原子またはアルキル基または
    アリール基である)であり、またアミノアルキル基若し
    くはアミノアリール基またはペプチド結合を与えるアミ
    ノ酸構造を有するものでもあり得、 R2は、水素原子またはアルキル基またはアリール基ま
    たはR′−CO−基(R′はアルキル基またはアリール
    基である)またはペプチド結合を与えるアミノ酸構造を
    有するR′−CO−基を示す。
  4. 【請求項4】前記使用される硫化アミノ酸が、システイ
    ン、若しくはホモシステインの如きその高級同族体の一
    つであり、またはそれらのアミノ酸の誘導体である特許
    請求の範囲第3項に従う方法。
  5. 【請求項5】前記アミノ酸若しくは硫化プロテインと式
    (II)のチオ−2−エタノール・パラ−メトキシシンナ
    メートとの反応が、適当な水性媒体中、ヨウ素の存在下
    において行なわれる特許請求の範囲第3項または第4項
    に従う方法。
  6. 【請求項6】局所的活性をもって太陽光線濾光特性を有
    し、実際上、血液循環流内に透入しない活性成分とし
    て、下記一般式(III)にて示される化合物を、人間の
    皮膚面への適用に適したビヒクルとの組合せにおいて、
    含有していることを特徴とする日焼け止め組成物。 但し、桂皮酸の二重結合は、シス形若しくはトランス形
    の何れでも存在し得るものであり、 nは、1〜6の整数であり、 mは、1〜6の整数であって、好ましくは1または2で
    あり、 R1は、OR基(Rは水素原子またはアルキル基または
    アリール基である)であり、またアミノアルキル基若し
    くはアミノアリール基またはペプチド結合を与えるアミ
    ノ酸構造を有するものでもあり得、 R2は、水素原子またはアルキル基またはアリール基ま
    たはR′−CO−基(R′はアルキル基またはアリール
    基である)またはペプチド結合を与えるアミノ酸構造を
    有するR′−CO−基を示す。
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