JPH06292374A - 圧電アクチュエータ - Google Patents

圧電アクチュエータ

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JPH06292374A
JPH06292374A JP5112010A JP11201093A JPH06292374A JP H06292374 A JPH06292374 A JP H06292374A JP 5112010 A JP5112010 A JP 5112010A JP 11201093 A JP11201093 A JP 11201093A JP H06292374 A JPH06292374 A JP H06292374A
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JP
Japan
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slider
piezoelectric actuator
driver
magnetic material
piezoelectric
Prior art date
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Pending
Application number
JP5112010A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Miyashita
淑 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RION DENSHI KK
Original Assignee
RION DENSHI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スライダ加圧のための加圧機構を必要としない
圧電アクチュエータを提供すること。 【構成】駆動体,駆動子のいずれ又は双方を磁石材でな
らしめる構成とスライダを磁性材でならしめる構成から
なる圧電アクチュエータ。 【効果】圧電アクチュエータの小型化が可能となりかつ
製造原価の低減が可能になったこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧電効果を利用した圧電
アクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を図2を用いて以下説明す
る。従来圧電効果を利用した圧電アクチュエータは圧電
素子1を貼着した駆動体2と前記駆動体2から突出する
一又は二以上の駆動子3と前記駆動子3に加圧接触する
スライダ4と前記スライダ4に加圧を付与する加圧機構
5と前記駆動体2、スライダ4及び加圧機構5を所定位
置に配設せしめるための枠体6から構成される。
【0003】前記構成でなる圧電アクチュエータにおい
て駆動体2に貼着された圧電素子1の両面に形成された
電極に交番電圧が印加されれば圧電横効果によって圧電
素子1から電界と直角方向に伸縮する歪がもたらされ、
その結果圧電素子1を貼着した駆動体2には屈曲振動が
生じる。
【0004】前記屈曲振動を受けて駆動体2から一体化
して突出している駆動子3は円孤状に左右方向に振動す
る。前記駆動子3の振動を受けてスライダ4は左右いず
れか一方向の駆動力を与える。
【0005】スライダ4に駆動力を与える必須条件は駆
動子3とスライダ4とが加圧接触していることである。
前記加圧接触がないか又は不十分である場合には駆動子
3の振動はスライダ4に十分に付与されないことから要
求される条件である。
【0006】スライダ4の駆動子3への加圧接触は加圧
機構5によるスライダ4への加圧によってなされる。こ
のことから従来の圧電アクチュエータにおいては加圧機
構5は不可欠の構成要素である。
【0007】
【従来技術の問題点】前記した従来の圧電アクチュエー
タにおいてはスライダ4を加圧する加圧機構5が不可欠
であることから圧電アクチュエータの小型化が求められ
る場合、加圧機構5の存在はきわめて大きな障害とな
る。特に電子機器、光学機器等の小型化が強く求められ
る機器、装置においてはなおさらである。
【0008】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は圧電アクチ
ュエータの小型化を妨げ、かつ構成の複雑化をもたらし
ていた加圧機構5を削除して圧電アクチュエータをより
一層小型化し、構成をより簡素化して圧電アクチュエー
タの利用拡大を図らんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するための手段として駆動体、駆動子の一方又は双方を
磁石材で構成しスライダを磁性材を含むもので構成する
ものである。以下、本発明の構成を図1を用いて詳説す
る。
【0010】本発明の磁石材で構成される駆動体21又
は駆動子31は駆動子31の円孤状の左右方向の振動を
受けてスライダ41に滑りなく駆動力を付与するに十分
なる磁力を有するものであれば適宜の磁石材でよい。磁
石材の一実施例としてFe−Al−Ni−Co系、Cu
−Ni−Fe系がある。
【0011】前記磁力が必要以上に大であってスライダ
41をきわめて強力に吸引する場合駆動子31とスライ
ダとの間には大なる接触摩擦が働きそのためスライダ4
1に滑りを生じさせないものの駆動体21の振動は阻害
される。即ちスライダ41が駆動体21又は駆動子31
からきわめて強力に吸引されるときはスライダ41の駆
動力を低下させることになる。従ってスライダ41の吸
引力はスライダ41の駆動力を低下させないよう駆動力
とバランスをとる必要がある。
【0012】駆動体21,駆動子31は双方が磁石材又
はいずれか一方が磁石材でもよい。スライダ41にスラ
イダ41の駆動力を低下させない程度の吸引力を与えれ
ばよいからである。
【0013】本発明では駆動子31の先端部を駆動子3
1とは別異材で構成してもよい。前記別異材はスライダ
41との加圧接触において十分な摩擦と耐摩耗性を確保
する目的で貼着されるものである。前記別異材は駆動子
31がスライダ41との加圧接触において摩擦係数が小
さいか又は耐摩耗性が低いときに特に有効である。
【0014】磁性材で構成されるスライダ41はその全
体をNi,Fe等の適宜の磁性材で構成してもよく、ま
た磁性材と非磁性材との積層体としてもよい。この場
合、非磁性体は駆動子31との加圧接触において摩擦係
数が高くかつ耐摩擦性の高いものを選定せべきでナイロ
ン樹脂等は好適なものの一つである。
【0015】本発明に係る圧電アクチュエータにおいて
はスライダ41の駆動力をより高めかつ圧電アクチュエ
ータのより長寿命化を図る見地から駆動子31は別異材
を貼着したもの、スライダ41は非磁性材を積層したも
のをそれぞれ単独で、又はこれら双方を同時に用いるこ
とはきわめて有効である。
【0016】本発明の圧電アクチュエータは角柱状又は
角板状の磁石材でありかつ導電性を有する弾性体である
駆動体21に板状圧電素子11を貼着し屈曲モードの超
音波振動を生じさせてスライダ41に駆動力を付与する
ものである。
【0017】図1において圧電素子11はチタン酸ジル
コン酸鉛等の材質でなり、適宜の大きさの板状体のもの
である。その圧電素子11の表裏両面には焼付け銀等に
よって電極が形成され双極子分極を揃えるべく分極処理
が施される。
【0018】圧電素子11は駆動体21の駆動子31が
突出している反対面に二以上適宜の間隔をおいて分極極
性を交互に異ならしめて貼着される。その貼着部所は圧
電素子11に電圧を印加して駆動体21を屈曲させたと
きのいわゆるノードを中心としてその両側に等間隔とな
る部所である。
【0019】駆動体21への圧電素子貼着はスライダ4
1の駆動力を高める必要性があるときは更に駆動子31
突出側の面に行うことは有効である。
【0020】図1において駆動子31は駆動体21に一
体的に一以上突出させてなるものであり、スライダ41
との加圧接触によりスライダ41に駆動力を付与するも
のである。駆動子31の突出位置はスライダ41の駆動
速度を大きく左右することから突出位置の割出しはきわ
めて重要である。
【0021】圧電素子11のそれぞれの表面電極を一本
の導電線で接続し当該導電線と駆動体21との間に5〜
50V,数10KHzの電圧を印加すると圧電素子11
は横方向に伸縮し駆動体21に屈曲振動を生じさせる。
当該屈曲振動を受けて駆動子31は円弧状に左右方向に
振動する。
【0022】
【作用】スライダ41は前記駆動子31の振動を受けて
スライダ41側に凸状となって加圧接触している駆動子
31から一方向のみの駆動力を付与される。その時、ス
ライダ41側に凹状となって加圧接触されていない駆動
子31は凸状となってスライダ41と加圧接触している
駆動子31とは逆方向の動きをしていることからスライ
ダ41には逆戻りさせる駆動力は付与されない。
【0023】次の瞬間スライダ41側に凸状となって加
圧接触していた駆動子31は凹状に変わり、それに伴っ
てスライダ41との加圧接触は解除される。その結果ス
ライダ41には何の駆動力も付与しない。
【0024】前記次の瞬間、スライダ41側に凹状とな
って加圧接触のなかった駆動子31は凸状に変わりその
動きが逆になってスライダ41と加圧接触してスライダ
41に一方向のみの駆動力を付与する。
【0025】スライダ41への駆動力は駆動子31のス
ライダ41への加圧接触の繰り返しにより一方向のみに
けり出させる推力によってもたらされるものである。前
記作用を受けて本発明の圧電アクチュエータは駆動体2
1を固定しスライダ41を駆動させること及びその逆も
可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明は駆動子31とスライダ41との
加圧接触を磁石の吸引力によって確保しているためスラ
イダ41を加圧する加圧機構は不要である。このことか
ら圧電アクチュエータの小型化がより一層促進され、従
来小型化が困難であったために用いられなかった分野に
も圧電アクチュエータの利用拡大が可能になったことで
ある。
【0027】更にもう一つの効果は加圧機構が不要にな
ったことにより部品点数の削減及び組立工数の削減に伴
なう製造原価の低減が可能になったことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明の圧電アクチュエータの正面図であ
る。
【図2】は従来の圧電アクチュエータの正面図である。
【符号の説明】
11.圧電素子 21.駆動体 31.駆動子 41.スライダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】角柱状又は角板状の弾性体に板状圧電素子
    を貼着し屈曲モードの超音波振動を生じさせて駆動力を
    取出す圧電アクチュエータにおいて駆動体、駆動子のい
    ずれか又は双方を磁石材でならしめる構成とスライダを
    磁性材でならしめる構成からなる圧電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】請求項1の圧電アクチュエータにおいてス
    ライダを磁性材と非磁材との積層でならしめる構成から
    なる圧電アクチュエータ。
  3. 【請求項3】請求項1の圧電アクチュエータにおいて駆
    動子の先端部に駆動子とは別異材を貼着する構成からな
    る圧電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】請求項1の圧電アクチュエータにおいてス
    ライダを磁性材と非磁材との積層でならしめる構成と駆
    動子の先端部に駆動子とは別異材を貼着する構成からな
    る圧電アクチュエータ。
JP5112010A 1993-04-05 1993-04-05 圧電アクチュエータ Pending JPH06292374A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5640063A (en) * 1994-11-10 1997-06-17 Nanomotion Ltd. Window raising device
JP2008148438A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Canon Inc 振動波駆動装置
US7425770B2 (en) 2005-05-31 2008-09-16 Canon Kabushiki Kaisha Vibration wave motor
JP2013021779A (ja) * 2011-07-08 2013-01-31 Olympus Corp 慣性駆動アクチュエータ

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