JPS6412111B2 - - Google Patents
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- JPS6412111B2 JPS6412111B2 JP57141991A JP14199182A JPS6412111B2 JP S6412111 B2 JPS6412111 B2 JP S6412111B2 JP 57141991 A JP57141991 A JP 57141991A JP 14199182 A JP14199182 A JP 14199182A JP S6412111 B2 JPS6412111 B2 JP S6412111B2
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- bimorph piezoelectric
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N—ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N30/00—Piezoelectric or electrostrictive devices
- H10N30/20—Piezoelectric or electrostrictive devices with electrical input and mechanical output, e.g. functioning as actuators or vibrators
- H10N30/204—Piezoelectric or electrostrictive devices with electrical input and mechanical output, e.g. functioning as actuators or vibrators using bending displacement, e.g. unimorph, bimorph or multimorph cantilever or membrane benders
- H10N30/2041—Beam type
- H10N30/2042—Cantilevers, i.e. having one fixed end
Landscapes
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
利用産業分野
この発明は、バイモルフ圧電殺陣を構成する単
一圧電板の改良に係り、複数の圧電板薄片を積層
した構成の単一圧電板となし、弾性強度を向上さ
せ汎用性をもたせたバイモルフ用圧電素子に関す
る。 背景技術 一般に、圧電素子を用いたバイモルフ圧電体
は、例えば、印加圧電が一方の圧電素子を引伸ば
し、他方の圧電素子を圧縮するように、相互に貼
り合わせた構造からなり、構造体に微少な変位を
与えるアクチユエーターや、構造体に所定の共振
周波数で振動を与え、音響素子やモジユレーター
等として利用されている電気機械変換素子であ
る。 バイモルフ圧電体の代表的な構成には、 分極方向が反対方向となるよう2枚の単一圧電
素子1を貼り合わせた構成のもの(第1図a図)、 これと同構成で分極方向が同方向のもの(同図
b図)、 金属板3の片面に1枚の単一圧電素子1を貼り
合わせた構成のもの(同図c図)、 1枚のバネ性金属板3の両面に各々単一圧電素
子1を貼り合わせた構成のもの(第3図a図)が
ある。 なお、第1図において2は圧電素子に付設した
電極である。 また、バイモルフ圧電体は、用途に応じて圧電
素子あるいはバネ性金属板に、矩形状、円板状の
ものが使用され、例えば、所定の支持点で保持さ
れて音響振動子として使用されたり、また、片持
ち構成としたものがアクチユエーターとして使用
されている。 ここで、バイモルフ圧電体の印加圧電と変位量
及び共振周波数との関係を、一方端を固定した片
持ち構成としたバイモルフ圧電体の場合につい
て、第2図に基づいて説明すると、2枚の単一圧
電素子1,1を貼り合わせたバイモルフ圧電体4
の一方端を、支持具5に固定し、付設した電極に
電圧Vを印加したときの電圧Vとバイモルフ圧電
体4の変位量xとの関係は下記(1)式で表わされ
る。 x=A・V・L2/E・t2 ……(1) E:弾性定数 L:有効長さ t:2枚の単一圧電板の貼り合せ厚み A:定数 また、交流電圧を印加した場合のバイモルフ圧
電体4の共振周波数Frは下記(2)式により表され
る。 C:定数 従来技術の問題点 上記のバイモルフ圧電体4において、その変位
量xを増大させるためには、(1)式より明らかなよ
うに、有効長Lを大きくするか、貼り合せ厚みt
を小さくする必要がある。 ところが、上記のバイモルフ圧電体4を使用す
る各種の電子機器は、その寸法に制限があり、ま
た、バイモルフ圧電体の機械強度の点から、構成
体の単一圧電板の寸法、形状を大幅に変更するこ
とができず、所望の変位量xあるいは共振周波数
Frが決定されると、バイモルフ圧電体を構成す
る単一圧電板、あるいは金属板の寸法、形状は特
定されてしまう。 一方、バイモルフ圧電体は構造が簡単であり、
駆動方法も容易でかつ低消費電力であることか
ら、例えば、アクチユエーターの場合には、従来
の磁気方式のものからこのバイモルフ圧電体に転
換されつつあり、さらには、直流電圧印加時の変
位量あるいは共振点で駆動したときの振幅を大き
く増大させることが、強く要望されている。 しかしながら、バイモルフ圧電体は、その単一
圧電板が金属に比較して一定加重に対する弾性変
形量が小さく、塑性変形がほとんどないため破壊
しやすく、上記用途において特定された寸法、形
状ではその適用に限界があり、汎用性に欠ける問
題があつた。 発明の目的 この発明は、上述したバイモルフ圧電体を構成
する単一圧電板の現状に鑑み、弾性強度が高く、
すぐれた汎用性の得られるバイモルフ用圧電素子
を提供することを目的としている。 発明の概要 この発明は、バイモルフ圧電体を構成する単一
圧電板が、その板厚方向に複数分割した圧電板薄
片を、その分極方向を同一方向に揃えて、前記薄
片間にエポキシ樹脂系接着剤を介在させ積層接着
して1枚の圧電板となした単一圧電板からなるこ
とを特徴とするバイモルフ用圧電素子である。 発明の構成 この発明は、上記した分極方向を揃えた複数の
圧電板薄片をエポキシ系接着剤を介在させて1枚
の単一圧電板となした積層構造の単一圧電板から
なる圧電素子を要旨とするため、前述した各種の
構成からなるバイモルフ圧電体に適用でき、ま
た、言及しない各種の形体に貼り合わせてバイモ
ルフ圧電体に構成することもできる。 具体的に説明すると、各種の電子機器に適用す
るに際して、これに用いられていた従来のバイモ
ルフ圧電体を構成する単一圧電板の印加電圧に対
する変位量あるいは共振周波数が同一となるよう
に、厚さあるいは長さを調整した複数枚の圧電素
子を、その分極方向を揃えて積層して1枚の単一
圧電板に構成し、これを所定の貼り合わせ形体に
組立ててバイモルフ圧電体に構成するものであ
る。 従つて、積層構造からなる単一圧電板を用い
て、従来の単一圧電板を用いた圧電素子に組立て
て、同等の性能を得るには、対応する単一圧電板
の弾性的性質を同等となるよう、積層を構成する
複数枚の圧電素子の厚みあるいは寸法を適宜選定
するもので、厚みは必ずしもすべて同一とする必
要はない。 また、接着剤にはエポキシ樹脂系接着剤が充分
な可撓性があり好ましく、さらには導電性を付与
することにより電気的接触を確実にすることもで
きる。 また、この発明による積層構造の単一圧電板へ
付設する電極は、圧電体の構成に応じて適宜選定
するとよいが、例えば、第2図のバイモルフ圧電
体4の場合は、安定動作のためには圧電体の両面
に設けた方が好ましい。 発明の図面に基づく開示 ここでは、1枚の金属板の両面に単一圧電板を
貼着する構成からなるバイモルフ圧電体の場合に
ついて説明する。第3図は上記構成のバイモルフ
圧電体の縦断面図であり、a図が従来の圧電体、
b図がこの発明による圧電体である。 従来のバイモルフ圧電体6は、厚さt0の単一圧
電板1を金属板3の両面に各々貼着してあり、外
表面に電極2を付設した構成である。 これに対して、この発明による圧電素子からな
るバイモルフ圧電体10は、厚さt0の単一圧電板
1に対応する圧電板として、厚さt0/2の圧電板
薄片11aの2枚を、その分極方向が一致するよ
うに揃えて、エポキシ樹脂系接着剤11bで積層
して接着した圧電素子11を用いて、金属板13
の両面に貼着してあり、同様に電極12をバイモ
ルフ圧電体10の両面に付設してある。 ここで、上記の接着剤11bは、一般に圧電板
より弾性定数が小さいため、厚みt0/2の圧電板
薄片11aを2枚積層したこの発明の圧電素子1
1は、その弾性定数が厚みt0の単一圧電板からな
る従来の単一圧電板1よりも小さくなるため、従
来のものと同等の変位量あるいは共振周波数とす
るには、圧電板薄片11aの厚みを、t0/2より
極くわずかだけ厚くするか、あるいは長さを調整
する必要がある。 実施例 次に、この発明による実施例を示し、その効果
を明らかにする。 適用するバイモルフ圧電板は上述した第3図の
金属板の両面に単一圧電板を貼着する構成のもの
である。 厚み0.1mm×幅5mm×長さ30mm寸法のチタン酸
ジルコン酸鉛よりなる圧電磁器薄板の2枚を、エ
ポキシ樹脂系接着剤で積層接着してこの発明の圧
電素子となし、これを厚み0.2mm×幅5mm×長さ
30mmのりん青銅板の両面に貼着し、さらに圧電素
子の外表面に銀電極を10μmで焼付けてバイモル
フ圧電体に仕上げた。 比較のため、同組成で厚み0.2mm×幅5mm×長
さ30mmの単一圧電板を同寸法のりん青銅板の両面
に貼着し、同様に銀電極を付設して従来のバイモ
ルフ圧電体に仕上げた。 上記2種のバイモルフ圧電体の一端を、固定具
に固着して各々の2次共振周波数で振動させたと
き、該圧電板が破壊するまでの印加電圧と自由端
における振幅を測定した結果を第1表に示す。 なお、第1表の共振周波数が両者において異な
るのは、同一寸法の圧電素子として比較するた
め、積層構造の圧電素子と従来の単一圧電板の弾
性定数が同一となるように、厚さあるいは長さを
調整していないためである。 第1表から明らかなように、同一寸法の圧電素
子で比較すると自由端での振幅が増大し、弾性的
強度が著しく向上していることがわかる。 従つて、各種の電子機器への適用に際して、要
求されるバイモルフ圧電体の変位量の増大に十分
に対処でき、しかも長寿命化が可能なため、圧電
ブザー、スピーカー、プリンター用アクチユエー
ター、圧電スイツチ等、その適用範囲が著しく広
がつた。 【表】
一圧電板の改良に係り、複数の圧電板薄片を積層
した構成の単一圧電板となし、弾性強度を向上さ
せ汎用性をもたせたバイモルフ用圧電素子に関す
る。 背景技術 一般に、圧電素子を用いたバイモルフ圧電体
は、例えば、印加圧電が一方の圧電素子を引伸ば
し、他方の圧電素子を圧縮するように、相互に貼
り合わせた構造からなり、構造体に微少な変位を
与えるアクチユエーターや、構造体に所定の共振
周波数で振動を与え、音響素子やモジユレーター
等として利用されている電気機械変換素子であ
る。 バイモルフ圧電体の代表的な構成には、 分極方向が反対方向となるよう2枚の単一圧電
素子1を貼り合わせた構成のもの(第1図a図)、 これと同構成で分極方向が同方向のもの(同図
b図)、 金属板3の片面に1枚の単一圧電素子1を貼り
合わせた構成のもの(同図c図)、 1枚のバネ性金属板3の両面に各々単一圧電素
子1を貼り合わせた構成のもの(第3図a図)が
ある。 なお、第1図において2は圧電素子に付設した
電極である。 また、バイモルフ圧電体は、用途に応じて圧電
素子あるいはバネ性金属板に、矩形状、円板状の
ものが使用され、例えば、所定の支持点で保持さ
れて音響振動子として使用されたり、また、片持
ち構成としたものがアクチユエーターとして使用
されている。 ここで、バイモルフ圧電体の印加圧電と変位量
及び共振周波数との関係を、一方端を固定した片
持ち構成としたバイモルフ圧電体の場合につい
て、第2図に基づいて説明すると、2枚の単一圧
電素子1,1を貼り合わせたバイモルフ圧電体4
の一方端を、支持具5に固定し、付設した電極に
電圧Vを印加したときの電圧Vとバイモルフ圧電
体4の変位量xとの関係は下記(1)式で表わされ
る。 x=A・V・L2/E・t2 ……(1) E:弾性定数 L:有効長さ t:2枚の単一圧電板の貼り合せ厚み A:定数 また、交流電圧を印加した場合のバイモルフ圧
電体4の共振周波数Frは下記(2)式により表され
る。 C:定数 従来技術の問題点 上記のバイモルフ圧電体4において、その変位
量xを増大させるためには、(1)式より明らかなよ
うに、有効長Lを大きくするか、貼り合せ厚みt
を小さくする必要がある。 ところが、上記のバイモルフ圧電体4を使用す
る各種の電子機器は、その寸法に制限があり、ま
た、バイモルフ圧電体の機械強度の点から、構成
体の単一圧電板の寸法、形状を大幅に変更するこ
とができず、所望の変位量xあるいは共振周波数
Frが決定されると、バイモルフ圧電体を構成す
る単一圧電板、あるいは金属板の寸法、形状は特
定されてしまう。 一方、バイモルフ圧電体は構造が簡単であり、
駆動方法も容易でかつ低消費電力であることか
ら、例えば、アクチユエーターの場合には、従来
の磁気方式のものからこのバイモルフ圧電体に転
換されつつあり、さらには、直流電圧印加時の変
位量あるいは共振点で駆動したときの振幅を大き
く増大させることが、強く要望されている。 しかしながら、バイモルフ圧電体は、その単一
圧電板が金属に比較して一定加重に対する弾性変
形量が小さく、塑性変形がほとんどないため破壊
しやすく、上記用途において特定された寸法、形
状ではその適用に限界があり、汎用性に欠ける問
題があつた。 発明の目的 この発明は、上述したバイモルフ圧電体を構成
する単一圧電板の現状に鑑み、弾性強度が高く、
すぐれた汎用性の得られるバイモルフ用圧電素子
を提供することを目的としている。 発明の概要 この発明は、バイモルフ圧電体を構成する単一
圧電板が、その板厚方向に複数分割した圧電板薄
片を、その分極方向を同一方向に揃えて、前記薄
片間にエポキシ樹脂系接着剤を介在させ積層接着
して1枚の圧電板となした単一圧電板からなるこ
とを特徴とするバイモルフ用圧電素子である。 発明の構成 この発明は、上記した分極方向を揃えた複数の
圧電板薄片をエポキシ系接着剤を介在させて1枚
の単一圧電板となした積層構造の単一圧電板から
なる圧電素子を要旨とするため、前述した各種の
構成からなるバイモルフ圧電体に適用でき、ま
た、言及しない各種の形体に貼り合わせてバイモ
ルフ圧電体に構成することもできる。 具体的に説明すると、各種の電子機器に適用す
るに際して、これに用いられていた従来のバイモ
ルフ圧電体を構成する単一圧電板の印加電圧に対
する変位量あるいは共振周波数が同一となるよう
に、厚さあるいは長さを調整した複数枚の圧電素
子を、その分極方向を揃えて積層して1枚の単一
圧電板に構成し、これを所定の貼り合わせ形体に
組立ててバイモルフ圧電体に構成するものであ
る。 従つて、積層構造からなる単一圧電板を用い
て、従来の単一圧電板を用いた圧電素子に組立て
て、同等の性能を得るには、対応する単一圧電板
の弾性的性質を同等となるよう、積層を構成する
複数枚の圧電素子の厚みあるいは寸法を適宜選定
するもので、厚みは必ずしもすべて同一とする必
要はない。 また、接着剤にはエポキシ樹脂系接着剤が充分
な可撓性があり好ましく、さらには導電性を付与
することにより電気的接触を確実にすることもで
きる。 また、この発明による積層構造の単一圧電板へ
付設する電極は、圧電体の構成に応じて適宜選定
するとよいが、例えば、第2図のバイモルフ圧電
体4の場合は、安定動作のためには圧電体の両面
に設けた方が好ましい。 発明の図面に基づく開示 ここでは、1枚の金属板の両面に単一圧電板を
貼着する構成からなるバイモルフ圧電体の場合に
ついて説明する。第3図は上記構成のバイモルフ
圧電体の縦断面図であり、a図が従来の圧電体、
b図がこの発明による圧電体である。 従来のバイモルフ圧電体6は、厚さt0の単一圧
電板1を金属板3の両面に各々貼着してあり、外
表面に電極2を付設した構成である。 これに対して、この発明による圧電素子からな
るバイモルフ圧電体10は、厚さt0の単一圧電板
1に対応する圧電板として、厚さt0/2の圧電板
薄片11aの2枚を、その分極方向が一致するよ
うに揃えて、エポキシ樹脂系接着剤11bで積層
して接着した圧電素子11を用いて、金属板13
の両面に貼着してあり、同様に電極12をバイモ
ルフ圧電体10の両面に付設してある。 ここで、上記の接着剤11bは、一般に圧電板
より弾性定数が小さいため、厚みt0/2の圧電板
薄片11aを2枚積層したこの発明の圧電素子1
1は、その弾性定数が厚みt0の単一圧電板からな
る従来の単一圧電板1よりも小さくなるため、従
来のものと同等の変位量あるいは共振周波数とす
るには、圧電板薄片11aの厚みを、t0/2より
極くわずかだけ厚くするか、あるいは長さを調整
する必要がある。 実施例 次に、この発明による実施例を示し、その効果
を明らかにする。 適用するバイモルフ圧電板は上述した第3図の
金属板の両面に単一圧電板を貼着する構成のもの
である。 厚み0.1mm×幅5mm×長さ30mm寸法のチタン酸
ジルコン酸鉛よりなる圧電磁器薄板の2枚を、エ
ポキシ樹脂系接着剤で積層接着してこの発明の圧
電素子となし、これを厚み0.2mm×幅5mm×長さ
30mmのりん青銅板の両面に貼着し、さらに圧電素
子の外表面に銀電極を10μmで焼付けてバイモル
フ圧電体に仕上げた。 比較のため、同組成で厚み0.2mm×幅5mm×長
さ30mmの単一圧電板を同寸法のりん青銅板の両面
に貼着し、同様に銀電極を付設して従来のバイモ
ルフ圧電体に仕上げた。 上記2種のバイモルフ圧電体の一端を、固定具
に固着して各々の2次共振周波数で振動させたと
き、該圧電板が破壊するまでの印加電圧と自由端
における振幅を測定した結果を第1表に示す。 なお、第1表の共振周波数が両者において異な
るのは、同一寸法の圧電素子として比較するた
め、積層構造の圧電素子と従来の単一圧電板の弾
性定数が同一となるように、厚さあるいは長さを
調整していないためである。 第1表から明らかなように、同一寸法の圧電素
子で比較すると自由端での振幅が増大し、弾性的
強度が著しく向上していることがわかる。 従つて、各種の電子機器への適用に際して、要
求されるバイモルフ圧電体の変位量の増大に十分
に対処でき、しかも長寿命化が可能なため、圧電
ブザー、スピーカー、プリンター用アクチユエー
ター、圧電スイツチ等、その適用範囲が著しく広
がつた。 【表】
第1図はバイモルフ圧電体の代表的な構造を示
す縦断説明図、第2図はバイモルフ圧電体の作動
を示す説明図、第3図はバイモルフ圧電体の縦断
説明図であり、a図は従来例、b図はこの発明に
よる圧電素子の場合である。 1…単一圧電板、2,12…電極、3,13…
金属板、4,6,10…バイモルフ圧電体、5…
支持具、11…圧電素子、11a…圧電板薄片、
11b…接着剤。
す縦断説明図、第2図はバイモルフ圧電体の作動
を示す説明図、第3図はバイモルフ圧電体の縦断
説明図であり、a図は従来例、b図はこの発明に
よる圧電素子の場合である。 1…単一圧電板、2,12…電極、3,13…
金属板、4,6,10…バイモルフ圧電体、5…
支持具、11…圧電素子、11a…圧電板薄片、
11b…接着剤。
Claims (1)
- 1 バイモルフ圧電体を構成する単一圧電板が、
その板厚方向に複数分割した圧電板薄片を、その
分極方向を同一方向に揃えて、前記薄片間にエポ
キシ樹脂系接着剤を介在させ積層接着して1枚の
圧電板となした単一圧電板からなることを特徴と
するバイモルフ用圧電素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57141991A JPS5932182A (ja) | 1982-08-16 | 1982-08-16 | バイモルフ用圧電素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57141991A JPS5932182A (ja) | 1982-08-16 | 1982-08-16 | バイモルフ用圧電素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5932182A JPS5932182A (ja) | 1984-02-21 |
JPS6412111B2 true JPS6412111B2 (ja) | 1989-02-28 |
Family
ID=15304848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57141991A Granted JPS5932182A (ja) | 1982-08-16 | 1982-08-16 | バイモルフ用圧電素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5932182A (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5210455A (en) * | 1990-07-26 | 1993-05-11 | Ngk Insulators, Ltd. | Piezoelectric/electrostrictive actuator having ceramic substrate having recess defining thin-walled portion |
EP0526048B1 (en) * | 1991-07-18 | 1997-11-12 | Ngk Insulators, Ltd. | Piezoelectric/electrostrictive element having ceramic substrate formed essentially of stabilized zirconia |
JP2665106B2 (ja) * | 1992-03-17 | 1997-10-22 | 日本碍子株式会社 | 圧電/電歪膜型素子 |
JP3106044B2 (ja) * | 1992-12-04 | 2000-11-06 | 日本碍子株式会社 | アクチュエータ及びそれを用いたインクジェットプリントヘッド |
DE69634797T2 (de) * | 1996-01-11 | 2006-04-27 | Wac Data Services Co. Ltd., Fujimi | Laminierter piezoelektrischer Antrieb und Verfahren |
JP3866258B2 (ja) * | 2004-08-24 | 2007-01-10 | 太平洋セメント株式会社 | 圧電デバイスおよびこれを備える圧電スイッチ |
JP2006203304A (ja) * | 2005-01-18 | 2006-08-03 | Hitachi Media Electoronics Co Ltd | 圧電薄膜共振器及びそれを用いた発振器並びにそれを内蔵した半導体集積回路 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2453423A1 (fr) * | 1979-04-04 | 1980-10-31 | Quantel Sa | Element optique epais a courbure variable |
JPS55139629A (en) * | 1979-04-16 | 1980-10-31 | Sony Corp | Supporting structure of magnetic head |
-
1982
- 1982-08-16 JP JP57141991A patent/JPS5932182A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5932182A (ja) | 1984-02-21 |
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