JPH06292004A - 画像信号処理装置 - Google Patents

画像信号処理装置

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JPH06292004A
JPH06292004A JP4176462A JP17646292A JPH06292004A JP H06292004 A JPH06292004 A JP H06292004A JP 4176462 A JP4176462 A JP 4176462A JP 17646292 A JP17646292 A JP 17646292A JP H06292004 A JPH06292004 A JP H06292004A
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JP
Japan
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filter
pixel
filter coefficient
value
scanning direction
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Application number
JP4176462A
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English (en)
Inventor
Shinichi Sato
真一 佐藤
Kazuto Kobayashi
和人 小林
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Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Graphic Communication Systems Inc
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Publication date
Application filed by Matsushita Graphic Communication Systems Inc filed Critical Matsushita Graphic Communication Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鮮明な2値画像を得る。 【構成】 注目画素の上下、左右の隣接画素のフィルタ
係数を0、斜め隣接画素のフィルタ係数を負とし注目画
素のフィルタ係数を含めた係数の総和が1となるサドル
型エッジ強調フィルタを用い、このフィルタの出力を2
値化する。制御回路はこの2値化比較器のスライスレベ
ルとフィルタ係数の値を所定の関連をもたせて出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多階調画像データを2値
画像に変換する画像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来エッジ強調2値化装置は、ラプラシ
アン型フィルタを用いている。この型のフィルタは図18
に示すように注目画素の主走査・副走査方向に隣接する
画素のフィルタ係数を負の値とし、斜め方向に隣接する
画素のフィルタ係数を零もしくは負の係数に定めてい
る。
【0003】図19はこのラプラシアン型フィルタの回路
構成と、このフィルタの出力を2値化する回路図であ
る。nビットの多値画像よりなる画像信号は、多値画像
入力端100 より入力し、1ラインバッファメモリ101, 1
02と1画素シフトレジスタ103〜106 により主走査方
向、副走査方向にシフトしたa〜e信号を発生し、加算
器107 〜109 により注目画素eの主走査方向のa,d、
副走査方向のb,cを集積加算し、乗算器111 により−
Jを乗算し、注目画素Eには1+4Jを乗算器112で乗
算し、両乗算器111 , 112 の出力を加算器110 で加算す
る。この加算値が図18に示したラプラシアン型フィルタ
の出力値となる。
【0004】次にこの出力値を比較器113 で原稿濃度に
対応して入力された2 値化スライスレベルTと比較し、
2値画像データとして2値画像データ出力端114 より出
力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ラプラシアン型エッジ強調フィルタで強い強調を行い2
値化した場合、背景ノイズも強調され、文字、罫線にノ
ッチ(凹凸)が多く発生し、画質を大きく劣化させてい
る。このためエッジ強調フィルタの強度をある値以上大
きくすることができなかった。また、光学系による解像
度劣化の補正のみを考慮したラプラシアン型の1組のフ
ィルタ係数で強い強調をかけ2値化した場合、薄い原稿
ではスライスレベルを白レベルに近く設定するため、背
景ノイズもスライスレベルに入ってしまい背景ノイズが
画像信号に入ってくる。これを防止するため強調を弱く
すると、他の濃度(普通、濃い)で強度不足となる。
【0006】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、強調を強くしてもノイズの影響の少ない画像信
号処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1発明は、注目画素の主走査方向および副走査方
向に隣接する画素のフィルタ係数を0とし、注目画素の
斜め方向に隣接する画素のフィルタ係数を負の値とし、
注目画素のフィルタ係数を含めた係数の総和が1となる
フィルタ係数を有し、入力した多階調画像の注目画素と
その周辺画素に前記各フィルタ係数を乗算しその総和で
あるフィルタ出力値を出力するサドル型エッジ強調フィ
ルタと、このフィルタ出力値の2値画像を出力する2値
化比較器と、原稿濃度指定データを入力し前記フィルタ
係数および前記2値化比較器のしきい値を設定する制御
手段とを備えたものである。
【0008】また、第2発明は、注目画素の主走査方向
または副走査方向に隣接する画素のフィルタ係数を非負
とし、注目画素の斜め方向に隣接する画素のフィルタ係
数を負の値とし、注目画素のフィルタ係数を含めた係数
の総和が1となるフィルタ係数を有し、入力した多階調
画像の注目画素とその周辺画素に前記各フィルタ係数を
乗算しその総和であるフィルタ出力値を出力するサドル
型エッジ強調フィルタと、このフィルタ出力値の2値画
像を出力する2値化比較器と、原稿濃度指定データを入
力し前記フィルタ係数および前記2値化比較器のしきい
値を設定する制御手段と前記サドル型エッジ強調フィル
タの前記主走査方向に隣接する画素のフィルタ係数また
は前記副走査方向に隣接する画素のフィルタ係数を0と
非負に切替える主副走査方向フィルタ係数切替手段とを
備えたものである。
【0009】また、第3発明は、注目画素の主走査方向
および副走査方向に隣接する画素のフィルタ係数を0と
し、注目画素の斜め方向に隣接する画素のフィルタ係数
を負の値とし、注目画素のフィルタ係数を含めた係数の
総和が1となるフィルタ係数を有し、入力した多階調画
像の注目画素とその周辺画素に前記各フィルタ係数を乗
算しその総和であるフィルタ出力値を出力するサドル型
エッジ強調フィルタと、このフィルタ出力値の2値画像
を出力する2値化比較器と、前記サドル型エッジ強調フ
ィルタの注目画素の4倍の値から斜め隣接画素の和を引
いた差値を算出する差値算出手段と、原稿濃度指定デー
タを入力し、前記フィルタ係数と前記2値化比較器のし
きい値を出力すると共に前記差値が非負のときは注目画
素の斜め方向に隣接する画素のフィルタ係数の絶対値を
所定値とし、前記差値が負のときは注目画素の斜め方向
に隣接する画素のフィルタ係数の絶対値を前記所定値よ
り小さく設定する制御手段とを備えたものである。
【0010】また、第4発明は、注目画素の主走査方向
または副走査方向に隣接する画素のフィルタ係数を非負
とし、注目画素の斜め方向に隣接する画素のフィルタ係
数を負の値とし、注目画素のフィルタ係数を含めた係数
の総和が1となるフィルタ係数を有し、入力した多階調
画像の注目画素とその周辺画素に前記各フィルタ係数を
乗算しその総和であるフィルタ出力値を出力するサドル
型エッジ強調フィルタと、このフィルタ出力値の2値画
像を出力する2値化比較器と、前記サドル型エッジ強調
フィルタの注目画素の4倍の値から斜め隣接画素の和を
引いた差値を算出する差値算出手段と、原稿濃度指定デ
ータを入力し、前記フィルタ係数と前記2値化比較器の
しきい値を出力すると共に前記差値が非負のときは注目
画素の斜め方向に隣接する画素のフィルタ係数の絶対値
を所定値とし、前記差値が負のときは注目画素の斜め方
向に隣接する画素のフィルタ係数の絶対値を前記所定値
より小さく設定する制御手段と、前記サドル型エッジ強
調フィルタの前記主走査方向に隣接する画素のフィルタ
係数または前記副走査方向に隣接する画素のフィルタ係
数を0と非負に切替える主副走査方向フィルタ係数切替
手段とを備えたものである。
【0011】
【作用】第1発明のサドル型フィルタとラプラシアン型
フィルタとの主走査方向または副走査方向の最大空間周
波数の振幅の利得について比較すると、同一の振幅利得
を得るためには、サドル型フィルタの係数はラプラシア
ン型フィルタのほぼ1/2の係数となる。
【0012】一般に画像信号に含まれるノイズは不規則
なインパルス状であり、そのノイズ信号をフィルタ処理
した場合、フィルタの空間周波数特性よりもインパルス
応答によりノイズ出力の大小が決まる。フィルタのイン
パルス応答はフィルタ係数に比例し、フィルタ配列と同
じ配置で出力される。つまり、フィルタ係数が小さい空
間フィルタ程インパルス状ノイズに対してS/Nが高く
なる。故に同一のフィルタ係数値を用いると、サドル型
フィルタはラプラシアン型フィルタに対してノイズを約
半分の大きさにすることができる。
【0013】薄い原稿に対して2値化のスライスレベル
を高くして2値化した場合、背景ノイズとスライスレベ
ルの差が小さくなり、その結果、強い強調をかけると、
背景ノイズまで2値化し、2値画像データにノイズを生
じる。このためスライスレベルの設定とサドル型フィル
タ係数の設定を関連させて行い、原稿が薄く2値化のス
ライスレベルを高く(白に近く)設定する場合は、フィ
ルタ係数を小さくしてノイズを低く押えて2値画像デー
タにノイズが入るのを排除する。また原稿の濃度が普通
か、濃い場合は、スライスレベルとノイズは離れている
のでフィルタ係数を大きくして強調をかけても2値画像
にノイズが混入する可能性はあまりない。
【0014】第2発明のサドル型フィルタは第1発明の
フィルタの注目画素の副走査方向に隣接する画素に正の
係数を設定した場合と、注目画素の主走査方向に隣接す
る画素に正の係数を設定した場合である。このように副
走査方向に正の係数を設定すると、主走査方向を副走査
方向に対して強調することができる。また、主走査方向
に正の係数を設定すると、副走査方向を主走査方向に対
して強調することができる。
【0015】次に第3発明について説明する。本発明は
第1発明のサドル型フィルタの場合で、注目画素の4倍
の値から斜め隣接画素の和を引いた差値が負のときは、
負のエッジ、つまり、黒方向のノイズがある場合であ
り、この場合は原稿が薄い場合、ノイズとスライスレベ
ルが近接することがある。そこでこの場合はフィルタ係
数を小さくしてエッジ強調を弱くし、ノイズまで強調さ
れないようにする。また、この差値が非負のときは、白
方向のノイズであり、背影ノイズとはならないのでフィ
ルタ係数を大きくしエッジ強調を大きくする。
【0016】次に第4発明について説明する。本発明は
第2発明のサドル型フィルタの場合で、かつ第3発明で
説明したように注目画素の4倍の値から斜め隣接画素の
和を引いた差値が負の場合で、原稿が薄いとき、黒ノイ
ズの影響を除くため、フィルタ係数を小さくしエッジ強
調を少くするよにし、かつ主走査方向または副走査方向
の強調を行うようにしている。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0018】図1は本発明の第1実施例の構成を表わす
ブロック図である。同図において1は多値画像入力端、
15は図2に示すサドル型エッジ強調フィルタ、16は2値
化比較器で2値画像データ出力端17より出力する。18は
原稿濃度指定データ入力端で、19はこの入力データによ
り2値化比較器16のスライスレベルとサドル型エッジ強
調フィルタ15のフィルタ係数を出力する制御回路であ
る。サドル型エッジ強調フィルタ15は、1ライン画像メ
モリ2,3、1画素シフトレジスタ4〜8、加算器9〜
12、乗算器13,14より構成される。
【0019】次に図2に示したサドル型エッジ強調フィ
ルタ15および図18に示したラプラシアン型の空間周波数
特性について説明する。サドル型エッジ強調フィルタ15
について、係数「−K」に対し、周波数応答は空間フィ
ルタの係数h(k1,k2)の2次元フーリェ変換とし
て与えられ、この場合、以下の式で示される。
【0020】
【数1】
【0021】従って最大空間周波数(ω1=π,ω2=
0またはω1=0,ω2=π)では、振幅利得は、 F=8・K+1 となる。
【0022】図18に示すラプラシアン型フィルタの空間
周波数特性について、係数−Jに対し、周波数応答は空
間フィルタの係数h(k1,k2)の2次元フーリェ変
換として与えられ、以下の式で示される。
【0023】
【数2】
【0024】従って最大空間周波数(ω1=π,ω2=
0またはω1=0,ω2=π)では、振幅利得は、 F=4・J+1 となる。
【0025】図3は上記振幅利得計算式を用いて、フィ
ルタ係数に具体的値を代入した場合を示す。この結果、
サドル型フィルタは従来のラプラシアン型フィルタに比
べ、同じ値のフィルタ係数を用いても振幅利得はほぼ2
倍あり、これは振幅利得を同じとすればノイズはほぼ半
分になることを意味する。
【0026】図4は原稿濃度(濃い、普通、薄い)に対
応した多値画像入力信号波形(a)と、サドル型フィル
タの出力(b)と、(b)の値を2値化した値(c)と
を示す。薄い原稿の場合、スライスレベルを白レベルに
近づける必要があるが、このようにすると、ノイズの影
響を受けやすい。このためフィルタ係数を小さくしてエ
ッジ強調を弱くする。
【0027】図5は制御回路19の構成図である。(a)
はROMで構成した場合で原稿濃度の薄い、普通、濃い
に対応した、スライスレベルT、フィルタ係数K,1+
4Kを読み出し出力する。また(b)はCPUが入力を
判断して対応したT,K,1+4Kを出力するようにし
たものである。
【0028】次に動作について説明する。制御回路19は
原稿濃度指定データ入力端18より入力した原稿濃度指定
(濃い、普通、薄い)に対応して薄い場合は高い(白レ
ベルに近い)2値化スライスレベル(T)と小さい(弱
い)強調係数(−K)を出力し、また普通と濃い場合は
低い(黒レベルに近い)2値化スライスレベル(T)と
大きい(強い)フィルタ係数(−K)を出力する。
【0029】nビットの多値画像入力端1より入力した
画像信号は、1ラインバッファメモリ2、3と1画素シ
フトレジスタ4〜8により主走査・副走査方向にシフト
したa〜e信号を発生し、加算器9〜11により注目画素
eの斜め方向に隣接するa、b、c、dを集積加算し、
斜め方向の集積加算結果には乗算器14により−Kを乗算
し、注目画素には乗算器13により1+4Kを乗算し、各
乗算結果を加算器12により加算し、比較器16で2値化ス
ライスレベル(T)と比較し2値画像データを出力す
る。
【0030】図6は第1実施例で制御回路19より出力す
るT,K,1+4Kの具体例を示したものである。原稿
が薄い場合は、スライスレベルTが白レベルに近づき、
図4で説明したようにノイズがスライスレベルに達する
恐れがあるので、フィルタ係数Kの絶対値を小さくし、
振幅利得1+4Kを少くして、ノイズを小さくしてい
る。原稿濃度が、「普通、濃い」場合はノイズの影響は
殆んどないのでKの絶対値を大きくする。
【0031】次に第2実施例を説明する。図7は第2実
施例の構成を示すブロック図である。本実施例は第1実
施例の回路構成を簡易化したもので、図1と同一符号は
同一機能を有する部材を示す。本実施例は図1で制御回
路19より与えていたフィルタ係数1+4Kを廃止し、係
数Kよりサドル型エッジ強調フィルタ回路22で算出する
ようにしたもので、このため、4乗算回路(2ビット左
シフトすることにより実現する)20と、減算器21を設
け、制御回路23は出力をTとKとしている。
【0032】図8は第2実施例の制御回路23の出力値を
示す。図6と比べ1+4Kの項がなく、係数Kを正の値
としている。
【0033】次に第3実施例を説明する。図9は本実施
例の構成を示すブロック図であり、図1と同一符号は同
一機能を有する部材を示す。本実施例は第1実施例に加
えて、図10に示すように、図2に示すフィルタ係数に、
副走査方向の係数を加え(a)、又は主走査方向の係数
を加え(b)、主走査方向又は副走査方向を強調するも
のである。
【0034】図9において、1画素シフトレジスタ24は
注目画素eの右隣画素iを出力するものであり、セレク
タ25,26は、主副特性切替信号入力端34よりの主副特性
切替信号により、それぞれfとh,gとiを切り替え
る。乗算器28〜30、加算器31が設けられ、制御回路33よ
り乗算器28には1+4K−2Aが、乗算器29にはAが、
乗算器30には−Kが入力され乗算される。制御回路33の
構成は図5で示した構成と同様にしてROMまたはレジ
スタを4個にすればよい。
【0035】図11は、図10(a)に示すサドル型フィル
タを用いた場合の空間周波数特性を示す。このように副
走査方向に正の係数を設定すると、主走査方向を副走査
方向に対して強調することができる。
【0036】図12は、図10(b)に示すサドル型フィル
タを用いた場合の空間周波数特性を示す。主走査方向に
正の係数を設定すると、副走査方向を主走査方向に対し
て強調することができる。
【0037】次に動作について説明する。本実施例は図
1の実施例1と同様に、サドル型フィルタにおいてノイ
ズを低く抑えると共に2値化スライスレベルを高く設定
した場合はサドル型フィルタの係数を低くするようにし
て、2値化のスライスレベルとサドル型フィルタの係数
を最適化し、どのような原稿濃度に対しても、ノイズが
少なく、尖鋭の高い2値画像を得る事が出来る。さらに
加えて読取光学系の解像度特性において主走査方向の解
像度と副走査方向の解像度に違いが生じている場合、サ
ドル型フィルタの特性を残しながら主走査方向と副走査
方向に異なった強調の設定を可能としている。
【0038】図13は第3実施例において、制御回路33よ
り出力した値の具体例を示す。
【0039】次に第4実施例の説明をする。図14は第4
実施例の構成を示すブロック図であり、図1,図7と同
一符号は同一の機能を有する部材を表わす。本実施例は
黒ノイズが発生しているときはフィルタの強調を押えて
ノズルが2値画像に現われないようにするものである。
【0040】図14において、符号判別回路35は、注目画
素の4倍と注目画素の左右上下の隣接画素の和との差4
e−(a+b+c+d)の符号を判別する。この差が負
の場合、黒方向のノイズがある場合である。また正の場
合は白方向のノイズであり、背影ノイズとはならない。
このため、黒ノイズの場合、フィルタ係数を大きくする
とノイズも共に強調してしまうので小さく押えるように
する。このため符号判別回路35では減算器21の出力の符
号を調べて、制御回路38から入力されるK,L(K<
L)を負の場合はKに、非負の場合はLにセレクタ36で
切り替える。
【0041】図15は注目画素の4倍より注目画素の左右
上下に隣接する画素の和を引いた差が負の場合(a)と
正の場合(b)のフィルタ係数を示す。この場合K<L
とする。
【0042】図16は多値画像入力信号レベル(a)と、
減算器21の出力信号レベル(b)と、サドル型フィルタ
出力信号レベル(c)を示す。ここで、減算器21の出力
が正であるとき、つまり白方向のノイズの場合は、影響
がないので、フィルタ係数は小さくする必要はない。そ
こで正のときは原稿の濃さに関係なくL=0.75と大き
な係数の値を採用できる。減算器21の出力が負の場合は
黒方向のノズルになる。しかし黒ノイズの影響が表われ
るのは、原稿が薄いときであり、このときのみフィルタ
係数を小さくすればよい。そこでKの値は薄いときのみ
0.25とし、他は0.75を採用している。このようにし
て、黒ノイズの影響を排除することができる。図17はこ
のように設定した係数を示す。
【0043】なお、図9に示す第3実施例と図14に示す
第4実施例を組み合せることにより、黒ノイズの影響を
排除すると共に主走査方向または副走査方向を強調する
ことも容易に実現することができる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、サドル型エッジ強調フィルタを用い同一のフィルタ
係数の値を用いても従来のラプラシアン型エッジ強調フ
ィルタより振幅利得を大きくすることができる。また原
稿が薄い場合でもフィルタ係数を小さくすることにより
黒ノイズの影響を排除することができる。また主走査方
向または副走査方向を必要に応じ強調することもでき
る。また、黒ノイズが発生する場合を調べ、フィルタ係
数の値を変更して黒ノイズの影響を排除することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構成を示すブロック図
【図2】第1実施例のサドル型エッジ強調フィルタを示
す図
【図3】サドル型フィルタとラプラシアン型フィルタと
の振幅利得を示す図
【図4】実施例の装置への入力、サドル型フィルタの出
力、2値画データの出力を示す図
【図5】制御回路の構成図
【図6】第1実施例の制御回路の出力値例を示す図
【図7】第2実施例の構成を示すブロック図
【図8】第2実施例の制御回路の出力値例を示す図
【図9】第3実施例の構成を示すブロック図
【図10】主走査方向または副走査方向を強調するサド
ル型フィルタを示す図
【図11】主走査方向を強調した場合の空間周波数特性
【図12】副走査方向を強調した場合の空間周波数特性
【図13】第3実施例の制御回路の出力値例を示す図
【図14】第4実施例の構成を示すブロック図
【図15】第4実施例のフィルタ係数切り替え例を示す
【図16】第4実施例の入力、減算器出力、サドル型フ
ィルタ出力を示す図
【図17】第4実施例の制御回路の出力値例を示す図
【図18】従来のラプラシアン型エッジ強調フィルタ係
数を示す図
【図19】従来のラプラシアン型エッジ強調フィルタを
用いた画像信号処理装置の構成図
【符号の説明】
1 多階調画像入力端 15,22,32,37 サドル型エッジ強調フィルタ 16 2値化比較器 17 2値画像データ出力端 18 原稿濃度指定データ入力端 19,23,33,38 制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注目画素の主走査方向および副走査方向
    に隣接する画素のフィルタ係数を0とし、注目画素の斜
    め方向に隣接する画素のフィルタ係数を負の値とし、注
    目画素のフィルタ係数を含めた係数の総和が1となるフ
    ィルタ係数を有し、入力した多階調画像の注目画素とそ
    の周辺画素に前記各フィルタ係数を乗算しその総和であ
    るフィルタ出力値を出力するサドル型エッジ強調フィル
    タと、このフィルタ出力値の2値画像を出力する2値化
    比較器と、原稿濃度指定データを入力し前記フィルタ係
    数および前記2値化比較器のしきい値を設定する制御手
    段とを備えたことを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 注目画素の主走査方向または副走査方向
    に隣接する画素のフィルタ係数を非負とし、注目画素の
    斜め方向に隣接する画素のフィルタ係数を負の値とし、
    注目画素のフィルタ係数を含めた係数の総和が1となる
    フィルタ係数を有し、入力した多階調画像の注目画素と
    その周辺画素に前記各フィルタ係数を乗算しその総和で
    あるフィルタ出力値を出力するサドル型エッジ強調フィ
    ルタと、このフィルタ出力値の2値画像を出力する2値
    化比較器と、原稿濃度指定データを入力し前記フィルタ
    係数および前記2値化比較器のしきい値を設定する制御
    手段と、前記サドル型エッジ強調フィルタの前記主走査
    方向に隣接する画素のフィルタ係数または前記副走査方
    向に隣接する画素のフィルタ係数を0と非負に切替える
    主副走査方向フィルタ係数切替手段とを備えたことを特
    徴とする画像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 注目画素の主走査方向および副走査方向
    に隣接する画素のフィルタ係数を0とし、注目画素の斜
    め方向に隣接する画素のフィルタ係数を負の値とし、注
    目画素のフィルタ係数を含めた係数の総和が1となるフ
    ィルタ係数を有し、入力した多階調画像の注目画素とそ
    の周辺画素に前記各フィルタ係数を乗算しその総和であ
    るフィルタ出力値を出力するサドル型エッジ強調フィル
    タと、このフィルタ出力値の2値画像を出力する2値化
    比較器と、前記サドル型エッジ強調フィルタの注目画素
    の4倍の値から斜め隣接画素の和を引いた差値を算出す
    る差値算出手段と、原稿濃度指定データを入力し、前記
    フィルタ係数と前記2値化比較器のしきい値を出力する
    と共に前記差値が非負のときは注目画素の斜め方向に隣
    接する画素のフィルタ係数の絶対値を所定値とし、前記
    差値が負のときは注目画素の斜め方向に隣接する画素の
    フィルタ係数の絶対値を前記所定値より小さく設定する
    制御手段とを備えたことを特徴とする画像信号処理装
    置。
  4. 【請求項4】 注目画素の主走査方向または副走査方向
    に隣接する画素のフィルタ係数を非負とし、注目画素の
    斜め方向に隣接する画素のフィルタ係数を負の値とし、
    注目画素のフィルタ係数を含めた係数の総和が1となる
    フィルタ係数を有し、入力した多階調画像の注目画素と
    その周辺画素に前記各フィルタ係数を乗算しその総和で
    あるフィルタ出力値を出力するサドル型エッジ強調フィ
    ルタと、このフィルタ出力値の2値画像を出力する2値
    化比較器と、前記サドル型エッジ強調フィルタの注目画
    素の4倍の値から斜め隣接画素の和を引いた差値を算出
    する差値算出手段と、原稿濃度指定データを入力し、前
    記フィルタ係数と前記2値化比較器のしきい値を出力す
    ると共に前記差値が非負のときは注目画素の斜め方向に
    隣接する画素のフィルタ係数の絶対値を所定値とし、前
    記差値が負のときは注目画素の斜め方向に隣接する画素
    のフィルタ係数の絶対値を前記所定値より小さく設定す
    る制御手段と、前記サドル型エッジ強調フィルタの前記
    主走査方向に隣接する画素のフィルタ係数または前記副
    走査方向に隣接する画素のフィルタ係数を0と非負に切
    替える主副走査方向フィルタ係数切替手段とを備えたこ
    とを特徴とする画像信号処理装置。
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JPS621654A (ja) * 1985-06-26 1987-01-07 Tonen Sekiyukagaku Kk 自動車用バンパ−
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