JPH0629192B2 - リチウム濃度増強剤 - Google Patents

リチウム濃度増強剤

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JPH0629192B2
JPH0629192B2 JP59191222A JP19122284A JPH0629192B2 JP H0629192 B2 JPH0629192 B2 JP H0629192B2 JP 59191222 A JP59191222 A JP 59191222A JP 19122284 A JP19122284 A JP 19122284A JP H0629192 B2 JPH0629192 B2 JP H0629192B2
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JP
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lithium concentration
lithium
enhancer
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hot water
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幸雄 柴田
重雄 奥村
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NIPPON KURINITSUKU KK
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NIPPON KURINITSUKU KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、脳組織中のリチウム濃度増強剤に関する。さ
らに詳しくは、カキ肉を特定処理に付して得られる生成
物を有効成分とする脳組織中のリチウム濃度増強剤に関
する。
〔従来技術〕
リチウムはトリプトファン代謝(セロトニン代謝)に影
響を与える無機質であり、トリプトファンの脳内でのセ
ロトニン代謝回転、モノアミノオキシダーゼに対する影
響、セロトニンレセプター数に対する作用を有してい
る。従って、脳組織中でのリチウム濃度を高めることに
よって精神病の予防、治療が行われる。このようにリチ
ウムの精神病への有効性については、1949年のCa
deらの報告(Med.J.Aust.,36第349〜
352頁)を初めとして、現在まで多数の臨床結果が発
表されている〔リチウム−基礎と臨床−,医歯薬出版株
式会社〕。
而して、脳組織中でのリチウム濃度増強剤としは、従
来、炭酸リチウムが用いられているが、炭酸リチウムは
肝障害などをおこすという問題点を有する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、肝障害などの副作用を伴わない脳組織
中のリチウム濃度増強剤を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、カキ肉の温湯抽出物、好ましくは当該温湯抽
出物の水溶液をさらにアルコール分画に付して得られる
沈澱物を有効成分とする脳組織中のリチウム濃度増強剤
に関する。
本発明において、カキ肉の温湯抽出物を得るための温湯
の温度は、通常50〜90℃程度、好ましくは70〜8
0℃程度であり、2〜3時間加熱抽出することによって
得られる。温湯抽出物は、そのまま本発明の有効成分と
してもよく、また、温湯抽出物の水溶液(カキ肉の温湯
抽出液または固形温湯抽出物を水に溶解させたもの)を
アルコール分画に付して得られる沈澱物を本発明の有効
成分としてもよい。
温湯抽出物の水溶液は、アルコール分画に付す前に固形
分含量を20〜45(w/w)%に調整しておくことが
好ましい。当該調整は、濃縮等自体既知の方法にて実施
すればよい。
アルコール分画に用いられるアルコールとしては、エタ
ノールが好適に使用される。アルコール分画は、通常、
終濃度40〜80(w/w)%にて実施される。アルコ
ール分画処理時間は、通常5〜168時間、好ましくは
48〜96時間である。
かしくて得られた本発明活性成分は、たとえばスプレー
ドライヤー、ドラムドライヤー、凍結乾燥によって、乾
燥してから本発明に供することが好ましい。
〔作用・効果〕
実施例1 ウイスター系雄性ラット6週令を用い、参考例2で調製
されたリチウム濃度増強剤100mgを1回/日ゾンデに
て経口投与し、1ケ月間続けた後、血清、肝臓、大脳の
リチウム濃度を測定した。
コントロールとして、上記リチウム濃度増強剤のかわり
に蒸留水を1ケ月間ゾンデで投与したラットを用い、同
様に血清、肝臓、大脳のリチウム濃度を測定した。
尚、実験に供したラットは各群5匹であり、断頭処理
後、リチウム濃度の測定を行った。また、測定当日はい
ずれも試料を投与しなかった。
〔測定方法〕
参考例2のリチウム濃度増強剤のリチウム量および実験
ラットの各臓器中のリチウム濃度を各サンプルを70%過
塩素酸(5:1)液で湿式分解し、原子吸光分析により
測定した。
〔結果〕
リチウム濃度増強剤中のリチウム量は、0.8ppmであっ
た。
実験に供したラットの1ケ月後の各臓器中のリチウム濃
度を、下表に示す。
コントロールラットの血清中および大脳中のリチウム濃
度をそれぞれ100%とした場合、本発明リチウム濃度
増強剤投与ラットの血清中のリチウム濃度は約130%
であり、また大脳中のリチウム濃度は約800%であ
り、特に大脳において著しい増加が認められた。
本発明リチウム濃度増強剤の活性成分はカキ肉中に含ま
れる物質であるから、毒性の極めて低いものであり、従
って炭酸リチウムに認められる肝障害などの副作用が皆
無であり、極めて安全なものである。
本発明のリチウム濃度増強剤は、ラットなどの混血動物
に対して、脳組織中のリチウム濃度を増加せしめる作用
を有するので、リチウムを治療剤として用いる精神病
(例えば、躁うつ病等)の予防、治療剤として有用であ
る。
本発明に関するリチウム濃度増強剤は、その活性成分
を、常套の医薬添加物と混合することによって調製され
る。その投与方法としては、その分野での一般的な方
法、すなわち、経口(錠剤、カプセル剤、顆粒、シロッ
プ剤などの形態で)投与などが一般に適用される。投与
量は、精神病を有効に阻止しうる量であればよく、例え
ば対象動物、精神病の種類、投与経路、剤型などにより
変動しうるが、一般に躁うつ病の治療には、経口投与と
して0.02〜20mg/kg体重が好ましい。投与回数は
1日1〜4回の範囲で適宜選択しうる。1日あたりの投
与量および投与スケジュールは患者、症状に応じて適宜
選択できる。
医薬製剤用のキャリアとしては、例えば、シェラック、
ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニールアルコール、ポ
リビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム、メチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、タルク、マン
ニット、ソルビット、でんぷん、蔗糖エステル、デキス
トリン、シュークロース、ラクトース、ブドウ糖、炭酸
カルシウム、リン酸カルシウムなどの固体希釈剤、ま
た、水、生理食塩水、エタノールなどの液体希釈剤をあ
げることができる。
製剤例1 参考例1又は2によって得られた活性粉末1kgに、乳糖
200gを加えて混合し、水15〜20%加えて湿り気
を与え、練合する。この練合物を造粒機にかけて顆粒状
とした後、乾燥、打錠する。この際、一錠中のタブレッ
トに活性粉末が200〜250mg含まれるように調製す
る。打錠の後、活性粉末に湿気及び酸化から防ぐため常
套通りシロップコーティングして糖衣錠とする。
参考例1 凍結生牡蠣に当量の蒸留水を加え、60〜70℃で2〜
3時間加熱抽出し、固液分離を行う。固液分離後の上澄
液を固形分含量が30(w/w)%となるまで濃縮した
後、スプレードライして粉末状の本発明活性成分を得
る。
参考例2 凍結生牡蠣に当量の蒸留水を加え、60〜70℃で2〜
3時間加熱抽出し、固液分離を行う。固液分離後の上澄
液を5〜6倍に濃縮し、得られた濃縮液にエタノールを
最終濃度が75%になるように添加する。エタノール添
加液を2〜4日間静置し、得られた液を沈澱部と上澄液
に分離する。沈澱部をドラムドライヤーによって140
℃で乾燥し、常法にて粉末化して本発明活性成分を得
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カキ肉の温湯抽出物を有効成分とする脳組
    織中のリチウム濃度増強剤。
  2. 【請求項2】カキ肉の温湯抽出物をさらにアルコール分
    画に付して得られる沈澱物を有効成分とする特許請求の
    範囲第(1)項記載の脳組織中のリチウム濃度増強剤。
JP59191222A 1984-09-11 1984-09-11 リチウム濃度増強剤 Expired - Lifetime JPH0629192B2 (ja)

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JP4943710B2 (ja) * 2006-01-25 2012-05-30 株式会社キューヘン 配電機器ブッシングの製造方法及び配電機器ブッシング製造装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59191223A (ja) * 1983-04-13 1984-10-30 三菱電機株式会社 リモ−トコントロ−ルリレ−装置

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