JPS5843385B2 - シジミの薬効成分及びその製造法 - Google Patents

シジミの薬効成分及びその製造法

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JPS5843385B2
JPS5843385B2 JP9468579A JP9468579A JPS5843385B2 JP S5843385 B2 JPS5843385 B2 JP S5843385B2 JP 9468579 A JP9468579 A JP 9468579A JP 9468579 A JP9468579 A JP 9468579A JP S5843385 B2 JPS5843385 B2 JP S5843385B2
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、脂質代謝改善作用を有する、従来未知のα
、β−不飽和脂肪酸のジグリセライド、シジミよりこの
化合物を含有する薬効成分を分離する方法、並びにこの
化合物を有効成分として含有する医薬組成物に関する。
古来よりシジミは肝臓病に効くとされ、シジミの薬効成
分について種々の研究がなされている。
たとえばシジミエキスに関して、その胸管淋巴催進作用
や、肝機能亢進作用、胆汁酸の分泌促進作用等が報告さ
れている。
更にこのような薬理作用を示す有効成分についても研究
が行なわれているが、シジミ中のメナオニン、システン
、シスナン酸等のアミノ酸が肝機能亢進作用を示す物質
であるとした報告もある。
しかしながら、シジミよりの抽出成分について脂質代謝
の改善作用といった面からのアプローチは全くなされ°
Cいなかった。
これは、貝類には一般的にコレステロールが多く、シジ
ミについても例外ではないと考えられていたためと思わ
れる。
この発明の発明者らは、上記のような情況の下において
、脂質代謝の改善に寄与し、ひいては肝臓への過剰な脂
肪蓄積を防止あるいは除去して肝機能の改善に寄与する
物質があるのではないかとの着想に基き、シジミを熱時
水で抽出処理し、次いで水浸液の濃縮物及び殻より分離
された肉質部から分離される物資の薬効を調べた。
その結果、前記水浸液の濃縮物及び水で熱時抽出処理さ
れた肉質部の乾燥物を非プロトン化溶媒で抽出し、抽出
液より溶媒を除去して得られる物質が脂質代謝改善作用
(高脂血症の予防・治療作用、抗脂肝作用並びに動脈硬
化症の予防作用)を有していることを見出した。
更に、研究を進めた結果、前記の物質より特定の二種の
α、β−不飽和脂肪酸のジグリセライドが単離され、こ
れが上記の薬理作用を発現する有効成分であることをつ
きとめ、この発明に到達したものである。
この発明で提供する上記薬理作用を示す化合物は、式(
■): この発明においては、上記式(1)の化合物をシジミよ
り抽出分離することからなる製造法も提供される。
まず、この発明のシジミとしては淡水産および海水産の
学名コルビキュラ・サンダイ(Corbi cu−1a
5andai )に属するものが用いられるが、その
うちセタシジミ〔学名コルビキュラ・サンダイ・ライン
ハルト(Corbicula 5andai Re1n
hardt)、lの使用が好ましい。
この発明の製造法においては、上記のシジミの全体もし
くは肉質部をそのまま又は細切し、1)中性付近で熱時
水で抽出処理し、その水浸液を濃縮し、次いでその濃縮
物及び/又は分離された肉質部を非プロトン化溶媒で抽
出処理するか、 11)非プロトン化溶媒で抽出するか、何れかの工程で
得られた抽出液から溶媒を除去し、必要に応じて精製し
て式(I): まず、(i)のルートで行う場合、水による熱時抽出処
理に当って、水は煮沸状態であるのが好ましい。
また、シジミは、肉質部と貝殻とは分離しないで抽出処
理するのが好ましい。
この抽出処理に轟り、水はシジミの2〜10倍量(重量
)、好ましくは4〜5倍量用いられる。
またこの抽出処理は3〜10時間、好ましくは4〜5時
間行なわれる。
水による熱時抽出処理後、水浸液は濃縮して濃縮物とし
、次いでこの濃縮物と抽出処理された肉質部とを非プロ
トン化溶媒で抽出する。
この抽出操作に使用できる非プロトン化溶媒としては、
直鎖または分枝した飽和鎖式炭化水素、脂環式炭化水素
、芳香族炭化水素等の炭化水素類;ジクロロメタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素等のようなハロゲン化炭化水素
類の他、ジメナルスルホキシド、ジメナルホルムアミド
、アセトニトリル、アセトン、メチルエチルケトン、ジ
エチルエーテル等が用いられる。
好ましいのは飽和鎖式炭化水素であり、最も好ましいの
はn−ヘキサンである。
抽出に当り、上記水浸液の濃縮物は粉末状であるのが好
ましく、抽出処理された肉質部は、乾燥され、できるだ
け細切されているのが好ましい。
また、抽出に当り、これらの被抽出物質は、溶媒に良好
に分散され、溶媒との接触効率の高いことが好ましく、
例えば、超音波浴中で抽出するのが好ましい。
(11)のルートで行う場合は、非プロトン化溶媒とし
ては(1)の場合と同様のものが用いられる。
抽出に当り被抽出物は乾燥され、細切されているのが好
ましい。
上記非プロトン化溶媒抽出液より溶媒を除去して得られ
る物質は、式(1)で示される化合物の含量が高められ
た混合物であり、この混合物は、このような粗製物の段
階で前記したような脂質代謝改善作用を有している。
上記のような粗製物は、必要&Sじて更に精製される。
このような精製に当ってはカラムクロマトグラフィーが
有用である。
カラムクロマトグラフィーのカラムに充填する担体とし
てはシリカゲルが好ましい。
また、溶離溶媒としては、ヘキサン、ベンゼン、エチル
エーテル、メタノール、ベンゼン−メタノール混合溶媒
が好適に使用される。
好ましい精製方法は、上記非プロトン化溶媒抽出液を濃
縮して得られる濃縮物をカラムに注入し、ヘキサン、ベ
ンゼン、エチルエーテル、メタノールで順次溶離する方
法である。
式(1)の化合物はエチルエーテル溶離液に精製されて
溶出してくる。
従って、このようなカラムクロマトグラフィーを繰り返
せば式(I)の化合物の含有率を高めることができる。
上記のようなカラムクロマトグラフィーによりある程度
分離が進んでくるとエチルエーテル分画に不純物として
含有されているステロール類が結晶化しやすくなるので
、これを結晶化させて分離することにより、脱ステロー
ル油分が得られる。
この脱ステロール油分は、更にベンセン−メタノール混
合溶媒を用いたカラムクロマトグラフィーを行えば更に
式(1)の含有率が上昇する。
式(1)の化合物の純品を単離するには、更にヘキサン
、ベンゼン、エチルエーテル、メタノールで順次溶離す
るクロマトグラフィーを行うのが望ましい。
式(1)の化合物は最終的には上記のエチルエーテル分
画に溶出する。
更に、エチルエーテルの前半から式(1)におけるR1
が水素原子で、R2が上記非プロトン化溶媒抽出物を更
に精製する工程で得られる物質は、いずれも脂質代謝改
善作用を示すものであり、従っていずれの精製段階のも
のもこの発明の医薬組成物中に含めることができる。
この発明におけるシジミの薬効成分〔式(I)の化合物
と、これらを含有する混合物である非プロトン化溶媒抽
出物との両方の場合を意味する。
〕の投与量は、症状の軽重あるいは投与されるヒトの体
重等に応じて異なるが、成人に対する内服の場合、1回
当り式(I)の化合物の量で50〜500■、好ましく
は100〜300■が1日2〜3回投与材柘。
この発明における医薬組成物は、この発明のシジミ薬効
成分学体、またはシジミ薬効成分と液体もしくは固体の
賦形剤とからなるものである。
そして投与法並びに投与の剤型としては、錠剤、カプセ
ル剤(顆粒状の薬剤を充てんした通常のカプセル剤およ
び液状物を充てんして密封した軟カプセル剤を含む)、
液剤などの内服の形がある。
また、注射剤や点滴剤のごとく体内注入する形であって
もよい。
式(I)の化合物は加水分解や酸化を受けやすいので、
いずれの剤形にするにしても外界とこれらの化合物とが
接触しないようにするのが好ましい。
また水やアルコールは加水分解を促進するので使用に適
さない。
このようなことから、液体の賦形剤としては無水で油性
のものが好ましく、オレイン酸、リノール酸、リルン酸
等が好適に用いられる。
好ましい剤形の具体例としては、上記リノール酸と薬効
成分との液状混合を充填し、密封したカプセル剤(軟カ
プセル剤)がある。
錠剤もまた好ましい剤形の一つである。
錠剤とするには、薬効成分単体または薬効成分とリノー
ル酸との混合物を適当な固体状の賦形剤に吸着させ、圧
縮成形する。
必要であれば、他の適当なコーティング剤でコートした
錠剤とすることができる。
上記固体の賦形剤としては、例えば乳糖、澱粉、カルボ
キシメチルセルロース、デキストリン、リン酸カルシウ
ム、炭酸カルシウム、合成および天然のケイ酸カルシウ
ム、酸化マグネシウム、乾燥水酸化アルミニウム、ステ
アリン酸マグネシウム、重炭酸ナトリウム、乾燥酵母な
どが挙げられる。
その他、酸化防止剤を配合することもできるし、また、
当該分野で用いられる崩壊剤、嬌味剤、甘味剤、着色剤
等を、この発明の有効成分の加水分解や酸化を促進する
ことがなければ宜便添加してもよい。
次に実施例、動物実験、臨床例を挙げてこの発明を説明
する。
実施例 1 シジミ800kgを熱煮処理し、水溶液部はスプレード
ライで乾燥し、水性エキス粉末6.4 kgを得た。
一方、処理後のシジミの肉質部は貝殻と分離し、熱風乾
燥して11.7kgを得た。
これらを超音波浴でn−ヘキサン抽出し、粘稠な黒褐色
油分A1、4 kgを得た。
動物実験 I SD系雄性体重約20(Bi’のラットを用いコレステ
ロール負荷群とコレステロールを負荷しない群との二つ
の群について、上記(4)の効果を調べた。
コレステロール負荷群については、粉末飼料(オリエン
タル酵母)に2%コレステロール+0.3%コール酸ナ
トリウムを混合した飼料を1日15g与え、コレステロ
ールを負荷しない群には例も加えない粉末飼料のみを1
日15g与えた。
コレステロール負荷群と無負荷群をさらに上記抽出物(
4)投与群と投与しない対照群に分け、投与群には、上
記粉末飼料中に(4)を混合しラット−匹当り一日29
.8■を投与した。
投与開始2週間目にラットは断頭採血し、血清総コレス
テロールを測定した。
コレステロール無負荷群では、対照群(68,7■/1
rLl)に対し、(4)投与群(61,4■/mA)で
は10.6%の血中総コレステロール低下がみられ、コ
レステロール負荷群においては対照群(264rn9/
縦)ニ対し、(4)投与群(2087FIIP/yd)
では21.2%の低下が認められ、血中総コレステロー
ルの高い群に対してより強いコレステロール低下作用を
認めた。
なお、上記試験ラットの肝臓の組織を検討したところ、
肉眼による観察では、コレステロール負荷群における対
照群では明白な白色状の脂肪肝所見に対し、(4)投与
群では全く異常が認められず、肝臓における脂肪沈着が
防止できた。
これにより、この発明で提供するシジミ薬効成分が抗脂
肝性物質であることがわかる。
さらに胆汁酸の分泌に関する影響について下記の結果を
得た。
胆汁分析値(コレステロール負荷群) コレステロール負荷ラットでは対照群に比ベヘキサン抽
出物(4)投与群では胆汁量及び胆汁酸の分泌量が増加
し、コール酸系胆汁酸の減少を認め、脂質代謝改善の一
因と考えられる。
実施例 2 SlおよびS2の単離 シジ100kgを熱煮処理し、水溶液部はスプレードラ
イで水性エキス粉末6.4kgを得、肉質部は貝殻と分
離し、熱風乾燥して11.7kgを得た。
これらを超音波浴でn−ヘキサン抽出し、粘稠な黒褐色
油分1.4kgを得た。
この油分をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60
〜80メツシユの7009を直径5(1771゜長さ1
00crrLのガラス管に充填したカラムを使用)に付
した。
溶離溶媒としては各IAのヘキサン、ベンゼン、エチル
エーテル、メタノール’jtコノ順で用いた。
エチルエーテル溶離液を濃縮し、900gの油分を得、
これを上記と同様に同じ量と種類の溶離溶媒を用いてカ
ラムクロマトグラフィーに付し、エチルエーテル溶離液
から500gの油分を得た。
この油分からステロール類を結晶としてできるだけ除去
した。
更にこの油分を再びヘキサン、ベンゼン、エチルエーテ
ル、メタノールの順でカラムクロマトグラフィーを行な
い、エチルエーテル分画の前半と後半の溶出分画に紫外
線で発色する(TLCでの観察)化合物を含む油分をそ
れぞれ、18.0gと58.’lを得た。
前半に溶出し、紫外線で発色する化合物を81.後半に
溶出したそれを82とする。
Sl は先と同様なカラムを用い、ベンゼンで溶出させ
て精製品〔式(I)におけるR1が水素原子で、なお、
Sl及びS2は室温(26℃)では粘性の高い淡黄色の
液体であるが、低温では両者とも固溶体となる。
また、両者とも加水分解や酸化を受けやすく、不安定な
化合物である。
動物実験 2 動物:SD系雄性ラット 体重aoog(1群8匹) 実験方法 低コレステロール食(レギュラーダイエツト)及び高コ
レステロール食投与下におけるSl、S2画分の効果を
検討した。
高コレステロール負群はあらかじめ2週間前より2%コ
レステロール+0.3%コール酸ナトリウムを含有する
粉末飼料(オリエンタル酵母)を投与し、採血の上血清
脂質を測定し、1群の平均血清コレステロール値がほぼ
等しくなるように3群に分類した。
S1画分は100■、82両分は150■をリノール酸
でITrLlとし、ラットの体重100gあたり0.1
1rll(Slは体重IJあたり100■、S2は15
01rI9)を金属性胃ゾンデで連日6日間、早朝に経
口投与した。
対照群には体重1kgあたり1−のリノール酸を経口投
与した。
投与開始7日目にラットは断頭採血し、血清総コレステ
ロール、リン脂質、トリグリセライド、HDLコレステ
ロール、クリセロールを測定した。
結果 (1)体重増加 表2に食餌摂取量と体重増加量についての結果果を示す
レギュラーダイエツト(低コレステロール食)S2投与
群で体重の増加が少なかった。
しかし、体重減少を来たした1例を除くと括弧内に示し
たように10.2gとなる。
また高コレステロール群では、対照のリノール酸投与例
で体重増加が少ないが、これも体重減少を来たした1例
を除くと13.9gの増加となる。
低コレステロールの対照群のみ体重増加が著しいのは1
ケージ中の四散が少なかったため(死亡して)と考えら
れる。
(2)血清コレステロール値 表3に試料投与前後の血清コレステロール値とその差を
示す。
死亡例があったため、高コレステロール−82群、低コ
レステロール一対照群が投与前高値を示す結果となった
高コレステロール食一対照群(リノール酸投与)では処
置により309.3■/dlから235.2mt;)/
dlに減少した(74.1 m9/d、l、 16.1
%の減少)。
S1投与群では、コレステロールの減少が102.1■
/di(−25,0%)、S2投与群では98.611
19/dlの低下(−26,5%)と、かなりの落差で
あった。
投与後における血清コレステロールは対照235.2■
/dl、 S1投与群201.3■/diであり、S1
投与群で33.91119/dl (14,4% )低
値であった。
血清コレステロール値の高い群では、リノール酸などの
投与による血清値の変化が大きいと思われるので、各群
を投与前の血清コレステロ−ル値300Tn9/d1以
上の群(良応答群)と300rr1g以下の群(貧応答
群)に便宜上分類した。
その結果も表3に併せて示す。良応答群ではリノール酸
投与により血清コレステロールは106.5■/dl低
下し、S1投与群では229.3 m97dl減少し、
S2投与群テハ149、5 m97dl減少した。
また、投与後の血清を比較すると対照の 291.5■/diに対し、S1投与群では228.3
゜ゅ ■/dlと低値を示した。
貧応答群では試料の投与による血清コレステロールの減
少は少なかった。
また、低コレステロール負群では顕著な変化はみられな
かった。
(3)血清リン脂質 血清リン脂質の値を表4に示す。
いずれの群でも血清リン脂質は投与後に低下または低下
傾向を示した。
(4)血清トリグリセライド 表5に血清トリグリセライドの成績を示す。
いずれの群でも血清トリグリセライドは投与後に低下し
た。
Sl、S2投与群で対照群よりも低下が大きい。
また、コレステロールに対する良応答群、貧応答群でも
金側の場合と同様の傾向がみられ、血清トリグリセライ
ド値は血清コレステロール値のいかんには関係がないよ
うである。
(5) コレステロール/リン脂質比 表6にコレステロール/リン脂質比の値を示す。
血清コレステロール/リン脂質比については各群で投与
前後で低下がみられ、リン脂質よりコレステロールの変
動が大きいことを示唆する。
(6)HDLコレステロール、LDL−VLDLコレス
テロール、グリセロールについての結果を表7に示す。
表7かられかるように、HDLコレステロールは各群間
でとくに顕著な差はみられなかった。
しかし、良応答群ではHDL−コレステロールが低い値
であった。
また、良応答群ではLDL−VLDLコレステロールの
増加が顕著であった。
このLDL−VLDLコレステロールは良応答群ではS
1投与群で低値であり、血清コレステロールの変動はこ
れらの画分の変化を反映することが示された。
実施例1で得られた粘稠な黒褐色油分Aおよび実施例2
で得られた本願発明の化合物S1と82について、dd
Y−N系雄および雌のマウスを用いて急性毒性テストを
行い、プロビット法でLD、oを算出した結果、いずれ
もLD、oは>12,000rIIIl/kgであった
実施例 3 上記S1もしくはS・2を用いて下記のような製剤を常
法で作製した。
錠剤1 この発明の化合物81 10gリノール酸
10g水酸化アルミニウム
509ステアリン酸マグネシウム
40gこの発明の化合物8110gにリノニル酸
10gとデンプンの一部を加えてよく練合し、これに残
りの成分を加え、混合して粉砕する。
約15メツシユの粒状として、これを圧縮して100錠
の錠剤とした。
この発明の化合物8210gにリルン酸2gとデンプン
の一部を加えよく練合し、これに残りの組成成分を加え
、混合して粉砕する。
約15メツシユの粒状とし、これを圧縮して100錠の
錠剤とした。
顆粒 この発明の化合物81 50g乳糖
60g ゼラチン21を精製水20(lに加え加熱溶解し、冷却
後かき混ぜながらエタノール20CBi/を加えてゼラ
チン液とする。
この発明の化合物S1に乳糖デンプンを加えて混合し、
粉砕する。
これに予め作製しておいたゼラチン液を加え、練合し、
乾燥して整粒し顆粒とした。
この発明の化合物825gとリノール酸5gタルク40
gを加えて充分に混合し、充填機を使用してカプセルに
500■ずつ充填した。
この発明の化合物S□とリノール酸を充分に混合し軟カ
プセルに充填し、カプセル剤10個を作製した。
なお、これらの製剤には保存剤、抗酸化剤、矯味矯臭剤
等を適宜加えてもよい。
臨床試験 血中総コレステロールの高い健康人(年令43才、男)
でリノール酸と81の脂質代謝に与える効果と肝機能に
与える影響を検討した。
投与薬剤:Lカプセル(1カプセル中リノール酸300
7rLl含有) S1カプセル(S1100Tn9をリノール酸に加え3
00−と じた) 初めにLカプセルを1日2回、1回1カプセルを20日
間投与し、その後S1カプセルを1日2回、1回1カプ
セルを10日間投与した。
Lカプセル 211日目び311日目各検査を行なった。
結果を表8に示す。
S1カプセル投与により総コレステロールの低下が認め
られ、肝機能等に対しても悪影響は認められず、むしろ
好影響があると考えられる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式(I): 3 シジミの全体もしくは肉質部をそのまま又は細切し
    、 1)中性付近において水で熱時抽出処理し、その水浸液
    を濃縮し、次いでその濃縮物及び/又は分離された肉質
    部を非プロトン化溶媒で抽出処理するか、 i[)非プロトン化溶媒で抽出処理するか、倒れかの工
    程で得られた抽出液から溶媒を除去し、精製して式(I
    ): 4 非プロトン化溶媒抽出液の溶媒を除去した後の精製
    をカラムクロマトグラフィーで行う特許請求の範囲第3
    項記載の方法。 5 カラムクロマトグラフィーが、ヘキサン、ベンゼン
    、エチルエーテルおよびメタノールの順に溶離して行な
    われる特許請求の範囲第4項記載の方法。
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