JPH06291506A - 積層型誘電体フィルタ - Google Patents
積層型誘電体フィルタInfo
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- JPH06291506A JPH06291506A JP5074167A JP7416793A JPH06291506A JP H06291506 A JPH06291506 A JP H06291506A JP 5074167 A JP5074167 A JP 5074167A JP 7416793 A JP7416793 A JP 7416793A JP H06291506 A JPH06291506 A JP H06291506A
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Abstract
時の半田付けを容易にし、実装基板上に実装するときに
遊び空間が少なく、より効率的な実装が可能であり、さ
らに、フィルタ特性に及ぼされる悪影響をできるだけ少
なくした積層型誘電体フィルタを提供する。 【構成】共振素子21の後方の短絡端側を90゜上方に
折り曲げて、積層体500の上面でアース電極70に接
続する。出力側の共振素子22の前方の短絡端側を90
゜上方に折り曲げて、積層体500の上面でアース電極
70に接続する。積層体500の、共振素子21、22
の長手方向に相対向する側面の内、一方の側面601の
ほぼ全面に、入力用電極41と接続される入力端子51
を形成し、他方の側面602のほぼ全面に、出力用電極
42と接続される出力端子52を形成する。
Description
関し、特に携帯用電話機等の高周波回路無線機器に利用
する高周波回路フィルタや、アンテナデュプレクサ等に
使用される積層型誘電体フィルタに関する。
した積層型誘電体フィルタの実装基板に対する占有面積
を小さくするために、本発明者達は、複数の共振素子を
一方向に積層し、さらにこれら複数の共振素子のそれぞ
れの主面がこの積層方向と略垂直な方向になるようにし
た積層型誘電体フィルタを案出している。
ン型の積層型誘電体フィルタの斜視図である。誘電体7
00内に共振素子21および22、入力用電極41、出
力用電極42が埋設され、共振素子21および共振素子
22が分布結合することを利用してバンドパスフィルタ
を構成している。共振素子21、22の前端が誘電体7
00内に開放され、共振素子21、22の後端が誘電体
700の後方の側面602の全面上に形成されたアース
電極70に接続されている。入力用電極41は共振素子
21の開放端側において共振素子21と容量結合し、入
力用電極41の前端が誘電体700の前方の側面601
内に設けられた入力端子51と接続されている。出力用
電極42は共振素子22の開放端側において共振素子2
2と容量結合し、出力用電極42の前端が、誘電体70
0の前方の側面601内に設けられた出力端子52と接
続されている。誘電体700の前方の側面601および
後方の側面602を除く誘電体700の4つ側面にはア
ース電極70が形成され、ストリップライン型誘電体フ
ィルタ構成としている。
電体フィルタにおいては、誘電体700の前方の側面6
01に入力端子51および出力端子52が共に設けられ
ているから、これらの入力端子51および出力端子52
の面積が小さくなってしまう。特に、最近においては、
フィルタの小型化が要求されているためにフィルタの外
形寸法が小さくなる傾向にあるから、このように入出力
端子の面積が小さくなると、実装時の半田付けが困難と
なるという問題があった。
ジタル型の積層型誘電体フィルタの斜視図である。誘電
体700内に共振素子21および22、入力用電極4
1、出力用電極42が埋設され、共振素子21および共
振素子22が分布結合することを利用してバンドパスフ
ィルタを構成している。共振素子21の前端が誘電体7
00内に開放され、共振素子21の後端が誘電体700
の後方の側面602内に形成されたアース電極70に接
続されている。共振素子22の後端が誘電体700内に
開放され、共振素子22の前端が誘電体700の前方の
側面601内に形成されたアース電極70に接続されて
いる。入力用電極41は共振素子21の短絡端側におい
て共振素子21と容量結合し、入力用電極41の後端が
誘電体700の後方の側面602内に設けられた入力端
子51と接続されている。出力用電極42は共振素子2
2の短絡端側において共振素子22と容量結合し、出力
用電極42の前端が、誘電体700の前方の側面601
内に設けられた出力端子52と接続されている。誘電体
700の前方の側面601および後方の側面602を除
く誘電体700の4つ側面にはアース電極70が形成さ
れ、ストリップライン型誘電体フィルタ構成としてい
る。
型誘電体フィルタにおいては、誘電体700の前方の側
面601内に出力端子52およびアース電極70が共に
設けられ、誘電体700の後方の側面602内に入力端
子51およびアース電極70が共に設けられているか
ら、これらの入力端子51および出力端子52の面積が
小さくなってしまい、実装時の半田付けが困難となると
いう問題があった。
デジタル型の積層型誘電体フィルタの斜視図である。こ
の積層型誘電体フィルタにおいては、誘電体700内に
共振素子21および22、入力用電極41、出力用電極
42が埋設され、共振素子21および共振素子22が分
布結合することを利用してバンドパスフィルタを構成し
ている。共振素子21の後端が誘電体700内に開放さ
れ、共振素子21の前端が誘電体700の前方の側面6
01の全面上に形成されたアース電極70に接続されて
いる。共振素子22の前端が誘電体700内に開放さ
れ、共振素子22の後端が誘電体700の後方の側面6
02の全面上に形成されたアース電極70に接続されて
いる。入力用電極41は共振素子21の中央部において
共振素子21と容量結合し、入力用電極41の中央部
が、誘電体700の側面であって共振素子21、22の
主面と平行な側面603内に設けられた入力端子51と
ビアホール53によって接続されている。出力用電極4
2は共振素子22の中央部において共振素子21と容量
結合し、出力用電極42の中央部が、誘電体700の側
面であって共振素子21、22の主面と平行な側面60
4内に設けられた出力端子52とビアホール54によっ
て接続されている。
力端子51および出力端子52が、誘電体700の側面
であって、共振素子21、22の主面と平行な方向の相
対向する2つの側面603、604に設けられているか
ら、入出力端子の面積を大きくすることはできるが、こ
の入出力端子の構造では、実装基板上に実装するときに
遊び空間が生じやすいという問題があった。さらに、こ
の構造では、入力端子51および出力端子52の距離が
近すぎ、フィルタ特性に悪影響を及ぼすという問題もあ
った。
端子の面積を大きくできて実装時の半田付けを容易に
し、実装基板上に実装するときに遊び空間が少なく、よ
り効率的な実装が可能であり、さらに、フィルタ特性に
及ぼされる悪影響をできるだけ少なくした積層型誘電体
フィルタを提供することにある。
体状の誘電体中に複数の片側短絡型共振素子が一方向に
積層された積層型誘電体フィルタにおいて、前記略直方
体状の誘電体の側面であって前記片側短絡型共振素子の
長手方向に相対向する2つの側面に、前記複数の片側短
絡型共振素子の内、入力側の片側短絡型共振素子および
出力側の片側短絡型共振素子とそれぞれ結合または接続
される入力端子および出力端子がそれぞれ設けられ、前
記略直方体状の誘電体の他の側面に前記複数の片側短絡
型共振素子が短絡されていることを特徴とする積層型誘
電体フィルタが得られる。
は、前記複数の片側短絡型共振素子のそれぞれの主面が
前記積層方向とは略垂直な方向に配設されていることが
好ましい。
層方向に積層されると共に前記入力端子と接続されて前
記誘電体中に設けられた入力用電極と、前記積層方向に
積層されると共に前記出力端子と接続されて前記誘電体
中に設けられた出力用電極とを有し、前記入力側の片側
短絡型共振素子が前記入力用電極と結合または接続され
ており、前記出力側の片側短絡型共振素子が前記出力用
電極と結合または接続されている構成とすることができ
る。
前記入力側の片側短絡型共振素子の主面と同一平面内に
設けられ前記入力側の片側短絡型共振素子と前記入力端
子とに共に接続された入力用タップ電極と、前記出力側
の片側短絡型共振素子の主面と同一平面内に設けられ前
記出力側の片側短絡型共振素子と前記出力端子とに共に
接続された出力用タップ電極と、を有する構成とするこ
とができる。
ルタを、前記片側短絡型共振素子の短絡端側の部分を前
記片側短絡型共振素子の主面と同一面内において前記他
の側面に向かって折り曲げ、前記折り曲げ部において前
記片側短絡型共振素子が前記他の側面に短絡されている
構成とすることができる。
前記片側短絡型共振素子が、前記誘電体中に設けられた
ビアホールを介して前記他の側面に短絡されている構成
とすることができる。
であって片側短絡型共振素子の長手方向に相対向する2
つの側面に入力端子および出力端子がそれぞれ設けられ
ているから、入力端子および出力端子が異なる側面に設
けられることになり、さらにこの略直方体状の誘電体の
他の側面に複数の片側短絡型共振素子が短絡されている
から、入力端子や出力端子が設けられる側面には共振素
子を短絡するためのアース電極を設ける必要がなくな
る。従って、それぞれの側面には入力端子のみおよび出
力端子のみを設けることができ、これらの面積を大きく
することができる。この結果、誘電体フィルタを小型化
しても、入力端子、出力端子の面積が小さくなりすぎて
実装時に半田付けが困難になるということが防止でき
る。
電体の側面であって片側短絡型共振素子の長手方向に相
対向する2つの側面に入力端子および出力端子がそれぞ
れ設けられているから、実装基板上に実装するときに遊
び空間が少ない効率的な実装ができると共に、入力端子
および出力端子間の距離が大きくなるから、入出力端子
が近すぎてフィルタ特性に悪影響を及ぼすということも
抑制される。
型共振素子のそれぞれの主面が複数の片側短絡型共振素
子の積層方向とは略垂直な方向に配設することにより、
積層型誘電体フィルタをより小型化することができる。
て説明する。
であり、図2は本実施例の斜視図である。
誘電体層12を挟んで重なる入力用電極41を誘電体層
11の右側面上に形成する。なお、誘電体層11の左側
面上にもアース電極70が後に形成される。
成する入力側の共振素子21を誘電体層12の右側面上
に形成する。共振素子21の前方が開放端側であり、後
方の短絡端側は90゜上方に折り曲げられて、積層体5
00の上面においてアース電極70に接続される。
成する出力側の共振素子22を誘電体層13の右側面上
に形成する。共振素子22の前方の短絡端側が90゜上
方に折り曲げられて、積層体500の上面においてアー
ス電極70に接続される。なお、共振素子22の後方が
開放端側である。
端側が共振素子22の短絡端側と対向し、共振素子21
の短絡端側が共振素子22の開放端側と対向するように
構成されており、インタデジタル型の誘電体フィルタを
構成している。
誘電体層14を挟んで重なる出力用電極42を誘電体層
14の右側面上に形成する。
電極70が形成される誘電体層15を積層して、誘電体
層11〜15を一体に構成して積層体500を形成す
る。
1、22の主面と平行な側面603、604に、図2に
示すように、アース電極70を形成する。さらに、積層
体500の、共振素子21、22の長手方向に相対向す
る側面の内、一方の側面601のほぼ全面に、アース電
極70と絶縁され、かつ入力用電極41と接続される入
力端子51を形成し、さらに同様に、積層体500の、
共振素子21、22の長手方向に相対向する側面の内、
他方の側面602のほぼ全面に、アース電極70と絶縁
され、かつ出力用電極42と接続される出力端子52を
形成する。
層型誘電体フィルタの等価回路は、図3に示すようにな
り、バンドパス特性を示す。
入力用電極41との間の重なり部分に形成される静電結
合を表わしたものであり、静電容量112は、共振素子
22と出力用電極42との間の重なり部分に形成される
静電結合を表わしたものであり、インダクタンス131
は、共振素子21および共振素子22間に形成される誘
導性の分布結合を表わしたものである。
ス212はそれぞれ共振素子21を等価変換したときの
静電容量およびインダクタンスであり、静電容量221
およびインダクタンス222はそれぞれ共振素子22を
等価変換したときの静電容量およびインダクタンスであ
る。
うに、共振素子21、22の短絡端側は90゜上方に折
り曲げられて、積層体500の上面においてアース電極
70に接続されている。そして、積層体500の、共振
素子21、22の長手方向に相対向する側面の内、一方
の側面601には入力端子51のみが形成され、積層体
500の、共振素子21、22の長手方向に相対向する
側面の内、他方の側面602には出力端子52のみが設
けられている。従って入力端子51、出力端子52の面
積を大きくできる。
層体500の、共振素子21、22の長手方向に相対向
する2つ側面601、602のそれぞれに設けられてい
るから、実装基板上に実装するときに遊び空間が少ない
効率的な実装ができると共に、入力端子51と出力端子
52との距離が大きくなり、入力端子51および出力端
子52が近すぎてフィルタ特性に悪影響を及ぼすことが
抑制される。
素子21、22の積層方向とは略垂直な方向に配設し、
さらに、共振素子21、22の主面が実装基板に対して
略垂直となるように形成しているから、実装時の占有面
積を小さくできる。
1、出力用電極42を共振素子21、22の短絡端側に
対向して設けたが、入力用電極41、出力用電極42を
共振素子21、22の開放端側に対向して設けてもよ
い。
タの製造方法について説明する。
よび22、入力用電極41並びに出力用電極42を完全
に誘電体中に内蔵することから、共振素子21および2
2、入力用電極41並びに出力用電極42には損失の少
ない比抵抗の低いものを用いることが望ましく、低抵抗
のAg系、若しくはCu系の導体を用いることが好まし
い。
誘電率εr が大きいために小型化が可能となるセラミッ
クス誘電体が好ましい。
末の成形体に導体ペーストを塗布して電極パターンを形
成した後、各々の成形体を積層しさらに焼成して緻密化
し、導体がその内部に積層された状態でセラミックス誘
電体と一体化することが望ましい。
は、それらの導体の融点が低く、通常の誘電体材料と同
時焼成することは困難であるところから、それらの融点
(1100℃以下)よりも低い温度で焼成され得る誘電
体材料を用いる必要がある。また、マイクロ波フィルタ
としてのデバイスの性格上、形成される並列共振回路の
共振周波数の温度特性(温度係数)が±50ppm/℃
以下になるような誘電体材料が好ましい。このような誘
電体材料としては、例えば、コージェライト系ガラス粉
末とTiO2 粉末およびNd2 Ti2 O7 粉末との混合
物等のガラス系のものや、BaO−TiO2 −Re2 O
3 −Bi2 O3 系組成(Re:レアアース成分)に若干
のガラス形成成分やガラス粉末を添加したもの、酸化バ
リウム−酸化チタン−酸化ネオジウム系誘電体磁気組成
物粉末に若干のガラス粉末を添加したものがある。
O3 :37wt%−SiO2 :37wt%−B2 O3 :
5wt%−TiO2 :3wt%なる組成のガラス粉末の
73wt%と、市販のTiO2 粉末の17wt%と、N
d2 Ti2 O7 粉末の10wt%を充分に混合し、混合
粉末を得た。なお、Nd2 Ti2 O7 粉末は、Nd2O
3 粉末とTiO2 粉末を1200℃で仮焼した後、粉砕
して得たものを使用した。次いで、この混合粉末に、ア
クリル系有機バインダー、可塑剤、トルエンおよびアル
コール系の溶剤を加え、アルミナ玉石で充分に混合して
スラリーとした。そして、このスラリーを用いて、ドク
ターブレード法により、0.2mm〜0.5mmの厚み
のグリーンシートを作成した。
ストを導体ペーストとして図1に示した導体パターンを
それぞれ印刷し、次いで、これら導体パターンが印刷さ
れたグリーンシートの厚みを調整するために必要なグリ
ーンシートを重ねて図1の構造となるように重ね、積層
した後、900℃で焼成して、積層体500を製造し
た。
面、および共振素子21、22の主面と平行な側面60
3、604に、図2に示すように銀電極からなるアース
電極70を印刷し、さらに、積層体500の、共振素子
21、22の長手方向に相対向する側面の内、一方の側
面601のほぼ全面に、アース電極70と絶縁され、か
つ入力用電極41と接続される銀電極を入力端子51と
して印刷し、さらに同様に、積層体500の、共振素子
21、22の長手方向に相対向する側面の内、他方の側
面602のほぼ全面に、アース電極70と絶縁され、か
つ出力用電極42と接続される銀電極を出力端子52と
して印刷し、印刷した銀電極を850℃で焼きつけて、
本実施例の積層型誘電体フィルタを製造する。
である。
共振素子22が形成された誘電体層13との間に、内層
アース電極81がその右側面上に形成された誘電体層1
6をさらに設けている点が第1の実施例と異なるが、他
の構成や等価回路は同一であり、製造方法も同様であ
る。
振素子22との間に設けることにより、共振素子21と
共振素子22との間の誘導結合度を調整することができ
る。従って、内層アース電極81の面積を変えることに
より、バンドパスフィルタの帯域幅を調整することがで
きる。
である。
前方の短絡端側が90゜上方に折り曲げられて、積層体
500の上面においてアース電極70に接続されていた
のに対して、本実施例においては、共振素子22の前方
の短絡端側が90゜下方に折り曲げられて、積層体50
0の下面においてアース電極70に接続されている点が
第1の実施例と異なるが、他の構成や等価回路は同一で
あり、製造方法も同様である。
である。
誘電体層11の右側面上に形成した入力用電極41と容
量結合することによって入力端子51と結合させ、共振
素子22を誘電体層14の右側面上に形成した出力用電
極42と容量結合することによって出力端子52と結合
させていたのに対して、本実施例においては、共振素子
21は、共振素子21が形成されている誘電体層12の
右側面上に設けられ共振素子21の短絡端側の一部に接
続された入力用タップ電極43によって入力端子51と
接続され、共振素子22は、共振素子22が形成されて
いる誘電体層13の右側面上に設けられ共振素子22の
短絡端側の一部に接続された出力用タップ電極44によ
って出力端子52と接続されている点が第1の実施例と
異なるが他の構成は同一であり、製造方法も同様であ
る。
層型誘電体フィルタの等価回路は、図7に示すようにな
り、バンドパス特性を示す。
極43、出力用タップ電極44を共振素子21、22の
短絡端側に接続して設けたが、入力用タップ電極43、
出力用タップ電極44を共振素子21、22の開放端側
に接続して設けてもよい。
である。
後方の短絡端側が90゜上方に折り曲げられて、積層体
500の上面においてアース電極70に接続され、共振
素子22の前方の短絡端側が90゜上方に折り曲げられ
て、積層体500の上面においてアース電極70に接続
されていたのに対して、本実施例においては、共振素子
21の後方の短絡端側がビアホール91によって誘電体
層12の左側面上に設けられるアース電極70に接続さ
れ、共振素子22の前方の短絡端側がビアホール92に
よって誘電体層15の右側面上に設けられるアース電極
70に接続されている点が第4の実施例と異なるが、他
の構成や等価回路は同一であり、製造方法も同様であ
る。
である。
デジタル型の誘電体フィルタを例にして本発明を説明し
たが、本実施例はコムライン型誘電体フィルタに関す
る。
後方を短絡端側とし、その短絡端側が90゜上方に折り
曲げられて、積層体500の上面においてアース電極7
0に接続されていたのに対して、本実施例においては、
共振素子21の前方を短絡端側とし、その短絡端側が9
0゜上方に折り曲げられて、積層体500の上面におい
てアース電極70に接続されており、コムライン型の構
成となっている点、および、共振素子21が形成された
誘電体層12と共振素子22が形成された誘電体層13
との間に、内層アース電極82がその右側面上に形成さ
れた誘電体層16をさらに設けている点が第1の実施例
と異なるが、他の構成や等価回路は同様であり、製造方
法も同様である。
振素子22との間に設けることにより、共振素子21と
共振素子22との間の誘導結合度を調整することができ
る。従って、内層アース電極82の面積を変えることに
より、バンドパスフィルタの帯域幅を調整することがで
きる。
1を共振素子21の開放端側と対向させ、出力用電極4
2を共振素子22の短絡端側と対向させているが、入力
用電極41を共振素子21の短絡端側と対向させ、出力
用電極42を共振素子22の開放端側と対向させてもよ
い。但し、短絡端側に入出力用電極を設ける場合、開放
端側に入出力用電極を設ける場合よりも大きな容量を必
要とするため、開放端側の入出力用電極を小さくし、短
絡端側の入出力用電極を大きくすることが好ましい。
図であり、図11は本実施例の斜視図である。
誘電体層12を挟んで重なる入力用電極41を誘電体層
11上に形成する。なお、誘電体層11の下面にもアー
ス電極70が後に形成される。
成する入力側の共振素子21を誘電体層12上に形成す
る。共振素子21の前方が開放端側であり、後方の短絡
端側は90゜左方に折り曲げられて、積層体500の左
側面603においてアース電極70に接続される。
0に接続される内層アース電極83を形成する。
成する出力側の共振素子22を誘電体層13上に形成す
る。共振素子22の前方の短絡端側が90゜左方に折り
曲げられて、積層体500の左側面においてアース電極
70に接続される。なお、共振素子22の後方が開放端
側である。
端側が共振素子22の短絡端側と対向し、共振素子21
の短絡端側が共振素子22の開放端側と対向するように
構成されており、インタデジタル型の誘電体フィルタを
構成している。
誘電体層14を挟んで重なる出力用電極42を誘電体層
14上に形成する。
0が形成される誘電体層15を積層して、誘電体層1
1、12、16、13〜15を一体に構成して積層体5
00を形成する。
1、22の主面と平行な側面603、604に、図11
に示すように、アース電極70を形成する。さらに、積
層体500の、共振素子21、22の長手方向に相対向
する側面の内、一方の側面601のほぼ全面に、アース
電極70と絶縁され、かつ入力用電極41と接続される
入力端子51を形成し、さらに同様に、積層体500
の、共振素子21、22の長手方向に相対向する側面の
内、他方の側面602のほぼ全面に、アース電極70と
絶縁され、かつ出力用電極42と接続される出力端子5
2を形成する。
層型誘電体フィルタの等価回路は、第1の実施例と同様
に、図3に示すようになり、バンドパス特性を示す。
すように、共振素子21、22の短絡端側は90゜左方
に折り曲げられて、積層体500の左側面603におい
てアース電極70に接続されている。そして、積層体5
00の、共振素子21、22の長手方向に相対向する側
面の内、一方の側面601には入力端子51のみが形成
され、積層体500の、共振素子21、22の長手方向
に相対向する側面の内、他方の側面602には出力端子
52のみが設けられている。従って入力端子51、出力
端子52の面積を大きくできる。
層体500の、共振素子21、22の長手方向に相対向
する2つ側面601、602のそれぞれに設けられてい
るから、実装基板上に実装するときに遊び空間が少ない
効率的な実装ができると共に、入力端子51と出力端子
52との距離が大きくなり、入力端子51および出力端
子52が近すぎてフィルタ特性に悪影響を及ぼすことが
抑制される。
1、22の主面が実装基板に対して水平となるように構
成されているが、共振素子21、22の主面が共振素子
21、22の積層方向とは略垂直な方向になるように、
共振素子21、22を配設しているから、本実施例にお
いても、実装時の占有面積を小さくできる。
1、出力用電極42を共振素子21、22の短絡端側に
対向して設けたが、入力用電極41、出力用電極42を
共振素子21、22の開放端側に対向して設けてもよ
い。
タの製造方法について説明する。本実施例においても、
第1の実施例において使用したグリーンシートを用い、
銀ペーストを導体ペーストとして、図10に示した導体
パターンをそれぞれ印刷し、次いで、これらの導体パタ
ーンが印刷されたグリーンシートの厚さを調整するため
に必要なグリーンシートを重ねて図10の構造となるよ
うに積層した後、900℃で焼成して、積層体500を
形成した。
面、および共振素子21、22の主面と平行な側面60
3、604に、図11に示すように銀電極からなるアー
ス電極70を印刷し、さらに、積層体500の、共振素
子21、22の長手方向に相対向する側面の内、一方の
側面601のほぼ全面に、アース電極70と絶縁され、
かつ入力用電極41と接続される銀電極を入力端子51
として印刷し、さらに同様に、積層体500の、共振素
子21、22の長手方向に相対向する側面の内、他方の
側面602のほぼ全面に、アース電極70と絶縁され、
かつ出力用電極42と接続される銀電極を出力端子52
として印刷し、印刷した銀電極を850℃で焼きつけ
て、本実施例の積層型誘電体フィルタを製造する。
図である。
後方の短絡端側が90゜左方に折り曲げられて、積層体
500の左側面603においてアース電極70に接続さ
れていたのに対して、本実施例においては、共振素子2
1の後方の短絡端側が90゜右方に折り曲げられて、積
層体500の右側面604においてアース電極70に接
続されている点が第1の実施例と異なるが、他の構成や
等価回路は同一であり、製造方法も同様である。
は、図13に示すように短絡端側が90゜折れ曲がった
共振素子20を誘電体層10上に形成したが、共振素子
20を、図14、15に示すように、90゜複数回折れ
曲がった形状としてもよく、このような形状とすること
により、誘電体フィルタをより小型化できる。
の側面であって片側短絡型共振素子の長手方向に相対向
する2つの側面に入力端子および出力端子がそれぞれ設
けられているから、入力端子および出力端子が異なる側
面に設けられることになり、さらにこの略直方体状の誘
電体の他の側面に複数の片側短絡型共振素子が短絡され
ているから、入力端子や出力端子が設けられる側面には
共振素子を短絡するためのアース電極を設ける必要がな
くなる。従って、それぞれの側面には入力端子のみおよ
び出力端子のみを設けることができ、これらの面積を大
きくすることができる。この結果、誘電体フィルタを小
型化しても、入力端子、出力端子の面積が小さくなりす
ぎて実装時に半田付けが困難になるということが防止で
きる。
電体の側面であって片側短絡型共振素子の長手方向に相
対向する2つの側面に入力端子および出力端子がそれぞ
れ設けられているから、実装基板上に実装するときに遊
び空間が少ない効率的な実装ができると共に、入力端子
および出力端子間の距離が大きくなるから、入出力端子
が近すぎてフィルタ特性に悪影響を及ぼすということも
抑制される。
型共振素子のそれぞれの主面が複数の片側短絡型共振素
子の積層方向とは略垂直な方向に配設することにより、
積層型誘電体フィルタをより小型化することができる。
の模式展開図である。
の斜視図である。
の等価回路図である。
の模式展開図である。
の模式展開図である。
の模式展開図である。
の等価回路図である。
の模式展開図である。
の模式展開図である。
タの模式展開図である。
タの斜視図である。
タの模式展開図である。
いられる共振素子を説明するための図である。
いられる共振素子を説明するための図である。
いられる共振素子を説明するための図である。
ィルタの斜視図である。
ィルタの斜視図である。
ィルタの斜視図である。
Claims (6)
- 【請求項1】略直方体状の誘電体中に複数の片側短絡型
共振素子が一方向に積層された積層型誘電体フィルタに
おいて、 前記略直方体状の誘電体の側面であって前記片側短絡型
共振素子の長手方向に相対向する2つの側面に、前記複
数の片側短絡型共振素子の内、入力側の片側短絡型共振
素子および出力側の片側短絡型共振素子とそれぞれ結合
または接続される入力端子および出力端子がそれぞれ設
けられ、 前記略直方体状の誘電体の他の側面に前記複数の片側短
絡型共振素子が短絡されていることを特徴とする積層型
誘電体フィルタ。 - 【請求項2】請求項1記載の積層型誘電体フィルタにお
いて、前記複数の片側短絡型共振素子のそれぞれの主面
が前記積層方向とは略垂直な方向に配設されていること
を特徴とする積層型誘電体フィルタ。 - 【請求項3】請求項1または2記載の積層型誘電体フィ
ルタにおいて、前記積層型誘電体フィルタが、前記積層
方向に積層されると共に前記入力端子と接続されて前記
誘電体中に設けられた入力用電極と、前記積層方向に積
層されると共に前記出力端子と接続されて前記誘電体中
に設けられた出力用電極とをさらに有し、前記入力側の
片側短絡型共振素子が前記入力用電極と結合または接続
されており、前記出力側の片側短絡型共振素子が前記出
力用電極と結合または接続されていることを特徴とする
積層型誘電体フィルタ。 - 【請求項4】請求項1または2記載の積層型誘電体フィ
ルタにおいて、前記積層型誘電体フィルタが、前記入力
側の片側短絡型共振素子の主面と同一平面内に設けられ
前記入力側の片側短絡型共振素子と前記入力端子とに共
に接続された入力用タップ電極と、前記出力側の片側短
絡型共振素子の主面と同一平面内に設けられ前記出力側
の片側短絡型共振素子と前記出力端子とに共に接続され
た出力用タップ電極と、をさらに有することを特徴とす
る積層型誘電体フィルタ。 - 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載の積層型
誘電体フィルタにおいて、前記片側短絡型共振素子の短
絡端側の部分を前記片側短絡型共振素子の主面と同一面
内において前記他の側面に向かって折り曲げ、前記折り
曲げ部において前記片側短絡型共振素子が前記他の側面
に短絡されていることを特徴とする積層型誘電体フィル
タ。 - 【請求項6】請求項1乃至4のいずれかに記載の積層型
誘電体フィルタにおいて、前記片側短絡型共振素子が、
前記誘電体中に設けられたビアホールを介して前記他の
側面に短絡されていることを特徴とする積層型誘電体フ
ィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07416793A JP3454535B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 積層型誘電体フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07416793A JP3454535B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 積層型誘電体フィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06291506A true JPH06291506A (ja) | 1994-10-18 |
JP3454535B2 JP3454535B2 (ja) | 2003-10-06 |
Family
ID=13539332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07416793A Expired - Lifetime JP3454535B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 積層型誘電体フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3454535B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000022480A (ja) * | 1998-06-29 | 2000-01-21 | Taiyo Yuden Co Ltd | 積層型フィルタ |
JP2007235857A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-13 | Tdk Corp | 積層型共振器およびフィルタ |
JP2007274119A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Tdk Corp | 電子部品およびその製造方法 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP07416793A patent/JP3454535B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000022480A (ja) * | 1998-06-29 | 2000-01-21 | Taiyo Yuden Co Ltd | 積層型フィルタ |
JP2007235857A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-13 | Tdk Corp | 積層型共振器およびフィルタ |
JP2007274119A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Tdk Corp | 電子部品およびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3454535B2 (ja) | 2003-10-06 |
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