JPH06290953A - 積層インダクタおよびそのインダクタンス調整方法 - Google Patents

積層インダクタおよびそのインダクタンス調整方法

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JPH06290953A
JPH06290953A JP7654693A JP7654693A JPH06290953A JP H06290953 A JPH06290953 A JP H06290953A JP 7654693 A JP7654693 A JP 7654693A JP 7654693 A JP7654693 A JP 7654693A JP H06290953 A JPH06290953 A JP H06290953A
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JP
Japan
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hole
laminated
conductor pattern
conductor
inductor
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Application number
JP7654693A
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English (en)
Inventor
Koichiro Kurihara
光一郎 栗原
Shigeru Takeda
茂 武田
Kyozo Ogawa
共三 小川
Muneyuki Tanaka
宗幸 田中
Teruo Uchikawa
晃夫 内川
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Hitachi Ferrite Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インダクタンス調整が容易な積層インダクタ
および調整方法を提案する。 【構成】 磁性体印刷層または磁性体グリーンシートと
印刷導体パターンを積層し、一体焼成した積層インダク
タであって、積層方向に重畳するコイル状の導体パター
ンと、前記導体パターンの中央に積層方向に貫通孔を有
し、前記の導体パターンの両端部が、積層方向に実質的
に垂直な2側面に延長し、前記2側面に、外部電極端子
が形成され、前記貫通孔に導体が挿入され、さらに、積
層方向に実質的に垂直な表面の近傍に磁石を配置した積
層インダクタ、および前記貫通孔に挿入された導体に直
流電流を流すことにより、インダクタンスを減少させる
インダクタンス調整方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層型インダクタの構
造およびインダクタンスの調整方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のインダクタは絶縁被覆を有する導
電線を磁芯の回りに巻装してコイルを形成したものであ
る。しかし、この方法では小型化に限界があり、また、
巻線作業により量産性にも問題があった。上記の解決策
として、特開昭48−81057号公報、米国特許第3
765082号に示されるように、ドクターブレード法
によってグリーンシートを形成し、スルーホールを打ち
抜き、U字状の導電パターンを印刷し、スルーホールを
介して、隣接するシートの導電パターンの端部同士が電
気的に接続し、かつ積層方向にコイルが重畳するように
積層し、熱圧着することにより一体化し、焼成すること
により製造するインダクタが提案されている。また、特
公昭57−39521号公報には、複数個の約半ターン
分の印刷導体パターン間に印刷フェライト磁性体層を介
在し、かつ縁端部を介して接続して導電パターンが積層
方向に重畳するコイルを形成することにより一体化し、
焼成するインダクタが提案されている。(以下、印刷法
と記述する。)前記一体焼成によるインダクタは、内部
導電パターンの位置ずれや焼成炉内の温度ばらつきがあ
るため、得られるインダクタンスは一定の値にならな
い。フィルタの構成部品として使用する場合、前記イン
ダクタンスのばらつきはそのまま共振周波数のずれとし
て現れる。従って、目的とするインダクタンスを得るた
めには、調整する手段が必要となる。機械的な手段とし
て、実開昭60−50016号公報には、磁性体層の一
部をサンドブラストやレーザーによるトリミング等の加
工により、磁気回路の断面積を減少する方法が示されて
いる。また、電気的な手段として、特開平2−8141
0号公報には、内部に直流バイアスを印加するための第
2の導体パターンを備えた積層インダクタが提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記、
機械的な手段では、レーザー等による加工時に熱が発生
するため、インダクタンスを実測しながら調整すること
は不可能であり、現実的には、加工量の設定は経験的に
行わざるおえない。また、電気的な方法では、インダク
タンスを実測しながら調整が可能であるが、実際には、
第2の導電パターンへの給電が困難である。すなわち、
部品の形状は、表面実装部品として、縦×横×高さは、
3.2mm×1.6mm×0.9mm(いわゆる321
6タイプ)や2.0mm×1.25mm×0.85mm
(同、2012タイプ)であり、非常に小さく、通常の
外部電極端子に加えて、さらに、第2の導電パターンの
外部電極端子を形成することは非常に困難である。本発
明は、上記問題点を解決し、実測しながらインダクタン
ス調整が容易に行える積層インダクタおよびそのインダ
クタンス調整方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決する方
法として、本発明では磁性体印刷層または磁性体グリー
ンシートと印刷導体パターンを積層し、一体焼成した積
層インダクタであって、積層方向に重畳するコイル状の
導体パターンと、前記導体パターンの中央に積層方向に
貫通孔を有し、前記の導体パターンの両端部が、積層方
向に実質的に垂直な2側面に延長し、前記2側面に、外
部電極端子が形成され、前記貫通孔に導体が挿入され、
さらに、積層方向に実質的に垂直な表面の近傍に磁石を
配置したものである。
【0005】また、磁性体印刷層または磁性体グリーン
シートと印刷導体パターンを積層し、一体焼成した積層
インダクタであって、積層方向に重畳するコイル状の導
体パターンと、前記導体パターンの中央に積層方向に貫
通孔を有し、前記の導体パターンの両端部が、積層方向
に実質的に垂直な2側面に延長し、前記2側面に、外部
電極端子が形成され、前記貫通孔に導体が挿入され、さ
らに、積層方向に実質的に垂直な表面の近傍に磁石を配
置した積層インダクタにおいて、前記貫通孔に挿入され
た導体に直流電流を流すことにより、インダクタンスを
減少させるものである。
【0006】
【作用】本発明によれば、貫通孔に挿入された導体に流
す直流電流量を制御することにより、容易にインダクタ
ンスを調整することが可能となる。
【0007】
【実施例】以下、実施例に従い本発明を詳細に説明す
る。 (実施例1)Fe23、NiO、ZnO、CuOを主成
分とするNi−Zn−Cuフェライト粉末(透磁率μ=
120)に、有機バインダーとしてPVB(ポリビニル
ブチラール)、可塑剤としてBPBG(ブチルフタリル
ブチルグリコレート)、有機溶剤としてエタノールおよ
びブタノールを各々添加して混合し、スラリーを作成し
た。このスラリーをドクターブレード法によりシリコン
処理を行ったポリエステル製のキャリアフィルム上に厚
さ100μmのシート状に形成した。これをフィルムか
ら剥離し、約50mm角のシートに切断し、図3に示す
ように、位置合わせ用のガイド穴6が設けられているス
テンレス製の枠5にグリーンシート1を貼り付けた。上
記グリーンシート1が貼り付けられた枠5を、位置合わ
せ用のガイドピンが設けられている穴明け金型に、前記
枠5のガイド穴6を合わせてセットし、所定の位置にス
ルーホール3を多数形成した。次に、スルーホール3が
形成されたグリーンシート1に、前記と同様にガイドピ
ンとガイド穴による位置合わせ方法により、図4に示す
ように、スルーホール3の位置に対して所定の導電パタ
ーン2の位置が合うように、銀ペーストにより導電パタ
ーン2を印刷した。図5の(A)、(B)、(C)、
(D)、(E)、(F)に作製に用いた、グリーンシー
ト1に形成した導電パターン2とスルーホール3の位置
を示す。次に、前記印刷されたグリーンシート1を、前
記と同様にガイドピン、ガイド穴を用いた位置合わせ方
法により、所定の大きさに切断し、積層金型内に、一つ
のコイルがパターン(A)、(B)、(C)、(D)、
(E)、(B)、(C)、(D)、(F)の順に形成さ
れているものを積み重ねた。この時、上下に導電パター
ンおよびスルーホールが形成されていないグリーンシー
ト1を、それぞれ3枚同時に積層した。次に、これら積
み重ねたグリーンシートを、温度120℃、圧力200
kg/cm2の条件で熱圧着し、積層体を作製した。積
層体の所定の位置に、NC制御により直径0.37mm
のドリルを用いて貫通孔を形成した。次に、積層体を切
断機でチップ形状に切り離した。図1にチップ形状の積
層体の内部構造を示す。これを、大気中、500℃で脱
バインダーを行い、続いて、900℃で1時間焼成し
た。さらに、銀を主成分とする外部電極を塗布し、60
0℃で焼き付けた。前記外部電極上に電解バレルめっき
により、Niめっきおよび半田めっきを施した。最後
に、図2に示すように、積層方向に実質的に垂直な表面
の近傍に永久磁石9(磁束密度5mT)を配置し、前記
形成した貫通孔7(焼成により直径は0.3mm)に直
径0.25mmのウレタンで被膜された銅製の導体8を
挿入し、さらに両端部には直流電源を接続した。得られ
た素子の一対の外部電極4にインピーダンスアナライザ
ーの測定端子を接続し、インダクタンスを測定しなが
ら、導体8に直流電流を流すと、電流値に応じて、イン
ダクタンスは単調に減少する。図6に直流電流量とイン
ダクタンスの関係を示す。電流を増加することで、初期
値L0に比べて、最大10%まで減少した。
【0008】(実施例2)積層体の製造方法として、特
公昭57−39521号公報に記載されている印刷法を
採用し、貫通孔を形成以降の工程を実施例1と同様の方
法により作製した。本実施例でも、実施例1と同様に、
電流を増加することで、初期値に比べて、最大10%ま
で減少した。
【0009】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、貫通孔に挿入された導体に流す直流電流量を制御す
ることにより、容易に、かつ、経験に頼ることなく、イ
ンダクタンス調整が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるチップ状に切断した積層体の内
部構造を示す図である。
【図2】本発明における作製した積層インダクタの斜視
図である。
【図3】本発明におけるスルーホール形成後の説明図で
ある。
【図4】本発明における導電パターン印刷後の説明図で
ある。
【図5】本発明における積層インダクタの導電パターン
を示す図である。
【図6】本発明における積層インダクタの直流電流量と
インダクタンスの関係を示す図である。
【符号の説明】
1 グリーンシート 2 導電パターン 3 スルーホール 4 外部電極 5 ステンレス製枠 6 位置合わせ用ガイド穴 7 貫通孔 8 導体 9 永久磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 共三 東京都文京区西片一丁目17番8号日立フェ ライト株式会社内 (72)発明者 田中 宗幸 東京都文京区西片一丁目17番8号日立フェ ライト株式会社内 (72)発明者 内川 晃夫 東京都文京区西片一丁目17番8号日立フェ ライト株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体印刷層または磁性体グリーンシー
    トと印刷導体パターンを積層し、一体焼成した積層イン
    ダクタであって、積層方向に重畳するコイル状の導体パ
    ターンと、前記導体パターンの中央に積層方向に貫通孔
    を有し、前記の導体パターンの両端部が、積層方向に実
    質的に垂直な2側面に延長し、前記2側面に、外部電極
    端子が形成され、前記貫通孔に導体が挿入され、さら
    に、積層方向に実質的に垂直な表面の近傍に磁石を配置
    したことを特徴とする積層インダクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、磁性体がNi−Zn
    フェライトまたはNi−Zn−CuフェライトまたはC
    u−Znフェライトであることを特徴とする積層インダ
    クタ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、磁石が永久磁石であ
    ることを特徴とする積層インダクタ。
  4. 【請求項4】 磁性体印刷層または磁性体グリーンシー
    トと印刷導体パターンを積層し、一体焼成した積層イン
    ダクタであって、積層方向に重畳するコイル状の導体パ
    ターンと、前記導体パターンの中央に積層方向に貫通孔
    を有し、前記の導体パターンの両端部が、積層方向に実
    質的に垂直な2側面に延長し、前記2側面に、外部電極
    端子が形成され、前記貫通孔に導体が挿入され、さら
    に、積層方向に実質的に垂直な表面の近傍に磁石を配置
    した積層インダクタにおいて、前記貫通孔に挿入された
    導体に直流電流を流すことにより、インダクタンスを減
    少させることを特徴とする積層インダクタのインダクタ
    ンス調整方法。
JP7654693A 1993-04-02 1993-04-02 積層インダクタおよびそのインダクタンス調整方法 Pending JPH06290953A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100317116B1 (ko) * 1998-12-17 2002-04-24 김춘호 적층형칩인덕터
JP2008235707A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Tdk Corp インダクタ装置及びこのインダクタ装置のインダクタンス調整方法
CN110379611A (zh) * 2019-06-26 2019-10-25 东南大学 一种具有永磁偏置的直流电流控制电感调谐装置

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JP2008235707A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Tdk Corp インダクタ装置及びこのインダクタ装置のインダクタンス調整方法
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