JPH06288879A - 多種液体用連続処理具の自動洗浄装置 - Google Patents

多種液体用連続処理具の自動洗浄装置

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JPH06288879A
JPH06288879A JP5079505A JP7950593A JPH06288879A JP H06288879 A JPH06288879 A JP H06288879A JP 5079505 A JP5079505 A JP 5079505A JP 7950593 A JP7950593 A JP 7950593A JP H06288879 A JPH06288879 A JP H06288879A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異なる種類の検液または試薬を多数処理する
際に、処理効率を低下させることなく、再現性、検査精
度の高い洗浄を行う自動洗浄装置を提供すること。 【構成】 反応容器1と試薬容器4の間の移動途中に位
置する洗浄筒7内に、所定量の試薬分注を終えたプロ−
ブ5を所定深度侵入させ、この状態でオゾン発生器18
からのオゾンガスを供給するとともに、プロ−ブ5を吸
排動作させながら上昇させ洗浄筒7から抜き出すことに
より、プロ−ブ5の内外壁を迅速且つ充分に洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】臨床医学、生物学等の種々の検
査、研究を実施するための自動化装置において、多種の
生物学的材料と連続的に接触する連続処理具を自動的に
洗浄する自動洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床検査等においては、各種の検査装置
を用いることにより、例えば、尿、血清、血漿、血球等
の各種体液が連続的に多数検査されている。かかる検査
では、通常、異なる多数の患者から得た体液成分を検査
用液体(以下、検液と称す)として種々の検査項目に関
して検査される。一方、検査項目が異なると、各項目に
応じて多種多様な検査方法が採用されるので、検査過程
で用いられる試薬の種類も種々異なるのが普通である。
即ち、生化学的な検査方法に限らず、抗原抗体反応を用
いる免疫学的検査方法、DNAプローブを用いる検査方
法、または電気泳動による検査方法のような多種多様な
検査法が採用されている。近年、これらの検査は著しく
高感度化され、特に複数種類の検液を移送する分注プロ
ーブの洗浄は益々重要になっている。洗浄が不十分な場
合、検液間のコンタミネ−ションやキャリ−オ−バ−を
生じ、信頼性ある測定結果が得られないからである。
【0003】従来、上記種々の検査に用いられるプロー
ブや容器等の器具の洗浄には多くの一般技術が有り一般
化しているが、基本的には洗剤等の洗浄水によって、機
械的に洗浄するもの(特開昭62−242858号、特
公昭52−38754号)や、検液プローブや反応容器
のような検液と接する部分をディスポーザブル化するも
の(特開昭63−247362号、特開平1−1844
65号、実開平1−146162号、実開平1−141
466号、特開昭63−106567号)である。ま
た、特開平1−254871号のように、超音波振動を
利用して検液を振るい落とすものも種々提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】洗浄水や洗剤を用いた
機械的洗浄によれば、大量の産業廃液が生じ、ディスポ
ーザブル化するものでは、大量の産業廃棄物が生じてし
まう。また、振動や洗剤等を用いて振るい落とすもので
は、微量でも落とし残りがあると、コンタミネーション
やキャリーオーバーが発生してしまうので、充分な時間
をかけて洗浄を行う必要がある。
【0005】ここにおいて、従来の自動化された検査装
置は、連続する多数の検液および/または試薬を処理す
る際に、同一種類の検液または試薬を多数処理した後
に、充分な時間をかけてプローブや容器等を洗浄した
り、検液または試薬の種類が変わる毎にプローブや容器
等を交換するような洗浄装置を採用されており、洗浄工
程をなるべく検査中に行わないように構成されている。
一方、異なる種類の検液または試薬を多数処理する自動
化装置においては、コンタミネーションやキャリーオー
バーの可能性が非常に高いために、分注用プロ−ブや容
器等を使い捨てる構成を採用することで初めて迅速な洗
浄を達成している。しかしながら、ディスポーザブル化
する方法では、プロ−ブや容器等を大量に消費するばか
りでなく、製品のロットばらつきが発生し易くなって、
再現性や検査精度を低下させる原因になってしまう。
【0006】本発明は、異なる種類の検液および/また
は試薬を多数処理する際に、処理効率を低下させること
なく、再現性や検査精度の高い洗浄装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の自動
洗浄装置は、複数種類の検液および/または試薬溶液を
順次保持する連続処理具と、前記連続処理具を前記複数
種類の検液および/または試薬溶液に向けて連続的に移
送する移送手段と、前記移送手段による移送経路上に配
置するとともに前記連続処理具にオゾンガスを保持させ
るためのオゾンガス収納部とを備えたことを特徴とする
ものである。連続する多数の検液および/または試薬溶
液を処理するに当たっては、オゾンガス収納部内のオゾ
ンガスを所定の反応温度に恒温維持する恒温手段を設け
るのが好ましい。
【0008】また、本発明の自動洗浄装置は、複数種類
の検液および/または試薬溶液を順次保持する連続処理
具と、前記連続処理具に前記複数種類の検液および/ま
たは試薬溶液を連続的に供給する液体供給手段と、前記
連続処理具にオゾンガスを供給するオゾンガス供給手段
と、前記液体供給手段およびオゾンガス供給手段を制御
する制御手段とを備え、前記検液および/または試薬溶
液を、適宜の気体および液体によりオゾンガスと隔絶し
た状態で供給するように制御したことを特徴とするもの
である。
【0009】さらに、本発明の自動洗浄装置は、複数種
類の検液および/または試薬溶液を保持し得る中空部を
有する容器と、前記容器の中空部にオゾンガスを含む流
体を導入する導入手段と、導入された前記流体を吸引す
る吸引手段とを有し、前記導入手段および吸引手段を同
時に作動させるように構成したことを特徴とするもので
ある。
【0010】まず、本出願人は、既に特願平4−437
74号および特願平3−251903号において、オゾ
ンを含む流体を分注用プロ−ブや反応容器等の処理具に
非常に短時間だけ接触させるという新規な洗浄技術を提
案している。この新技術によると、検液および/または
試薬中の蛋白成分が持つ生物学的活性(例えば、抗原抗
体反応、酵素反応等)を数秒以内で不活化または失活さ
せるという作用を示す。即ち、検査に関わる反応そのも
のを不活性化して検液および/または試薬を分注用プロ
ーブ等の処理具から除去することなく、該器具の再使用
を可能としているので、コンタミナネーションやキャリ
ーオーバーを回避するための洗浄廃液を著しく少なくす
ることができる。また、処理具はノンディスポーザブル
であるため廃液物が生じない。さらに、オゾンガスの発
生量は電気的にコントロールすることが容易で、且つ不
安定な性質により使用後も不活化し易く残存量がゼロに
等しいという特質を持つ。このように、この洗浄技術
は、従来技術よりはるかに多数の異なる検液および/ま
たは試薬を共通の処理具で繰り返し高速処理できるとい
う優れた作用効果を有する。
【0011】本発明における連続処理具には、分注用プ
ロ−ブ、注入針、反応容器、検液カップ、試薬カップ、
測定容器、攪拌棒、液体移送用管路、フィルタ−等が挙
げられる。
【0012】本発明において、洗浄すべき検液とは、血
液、尿、等の体液や、腫瘍、臓器、皮膚等の細胞可溶化
溶液、糞便溶解液、培養細胞溶液等をいう。血液を検液
とする場合には、適宜分離された成分(例えば、血清ま
たは血漿、血球、血小板、リンパ液)や全血状態のもの
をいう。
【0013】これら検液とは、例えば、種々の血液型抗
原、病原菌またはウイルス、アレルゲン等の抗原やこれ
ら抗原に対する抗体、酵素等の生物学的活性を有する成
分を任意の状態で含んでいる検液や、各種抗原(または
抗体)と結合させた酵素、所定固相粒子と結合させた抗
原(または抗体)を含んでいる液状試薬をいう。また、
生物学的活性には、抗原抗体反応性、酵素反応性の他に
も、DNAやRNAの相補的結合ないし合成反応性も含
まれる。
【0014】本発明で洗浄すべき試薬とは、EIA(酵
素免疫測定方法)、CLIA(化学発光免疫測定方
法)、FIA(蛍光免疫測定方法)等で使用される酵素
(例えば、ペルオキシダ−ゼ、アルカリフォスファタ−
ゼ、ルシフェラ−ゼ等)で標識結合された抗体(または
抗原)溶液や、粒子凝集反応、ラテックスイムノアッセ
イ、比濁検査法等で使用される所定抗体(または抗原)
を被覆した担体粒子(粒径0.1〜20μm)含有溶液
等が挙げられる。
【0015】本発明において、処理具と接触させるオゾ
ンガスは、種々の公知の方法によって得られ、このため
のオゾン発生装置は多数市販されている。また、オゾン
ガスの濃度、供給速度、供給量等は、実験的に容易に求
めることができ、例えば、特願平4−43774号に記
載されているような条件で接触させることができる。
【0016】本発明においては必須ではないが、塩素系
洗剤のような種々の残存性洗剤を含有しない洗浄水によ
って、処理具表面の検液や試薬溶液の殆どを予め洗い流
してもよい。例えば、使用するに適当な洗浄水として
は、純水、イオン交換水、生理食塩水、各種緩衝液等が
挙げられる。洗浄部に収容する洗浄水は、少なくとも検
液および/または試薬溶液よりも低比重液であるのが好
ましい。洗浄水が試薬溶液よりも低比重液であれば、検
液または試薬溶液中にタンパクその他の粘性成分を含ん
でいる場合にも、洗浄液の液面付近を比較的低粘性に維
持するよう構成できるので、分注用プロ−ブの吸排動作
を常時円滑に実施できる点で好ましい。必要ならば、洗
浄液中に吐出された検液または試薬溶液中の粘性成分を
沈殿後に回収・除去してもよい。さらに、洗浄水を圧力
伝達のために利用することによって、毛細管現象を生じ
るような幅の細い中空流路を有する処理具にも、円滑に
オゾンガスを供給することができるので、微量検査のた
めの自動化装置に有効な洗浄装置を提供する。
【0017】オゾンガスは自然分解するものの、連続す
る検液または試薬に対して検査結果に影響を与える可能
性が有る場合には、所定のオゾン作用後の処理具からオ
ゾンガスを除去することにより、オゾンの影響を防止す
ることもできる。オゾンガスを処理具から除去するに
は、オゾンガスを含まない空気(例えば、大気)を吹き
付けるか、処理具をオゾンガスの存在する領域から移動
させればよい。また、オゾンガスを接触させた処理具に
対して、オゾンガスを含まない液体(例えば、洗浄水、
希釈液、検液、試薬溶液)を供給することによっても達
成される。必要ならば、洗浄に使用した直後のオゾンガ
スを適宜のガスタンク内に回収して自然分解後ないし電
気化学的分解処理の後に大気に放出する手段を設けても
よい。
【0018】以下に、本発明を実施する装置を図面を用
いて説明するが、本発明を制限するものではない。
【0019】
【実施例】
第1実施例;分注用プロ−ブの洗浄装置 図1および図2には、プロ−ブ外壁と内壁を洗浄可能な
洗浄装置が示されている。
【0020】即ち、図1および図2において、1は反応
テ−ブル、2は反応容器、3は試薬テ−ブル、4は試薬
容器、5はプロ−ブ、5´はプロ−ブア−ム、6は洗浄
部、7は洗浄筒、8は調節筒、9は接続管、10は吸引
チュ−ブ、11は送液チュ−ブ、12は送気チュ−ブ、
13は液面検知電極、14は再生タンク、15は送気チ
ュ−ブ、16は二方弁、17は泡発生器、18はオゾン
発生器、19は送気ポンプ、20は弾性挿入部、21は
充満室、22はヒ−タ、23は温度センサである。個々
の試薬容器4には、数種の検査項目に対応する抗体(ま
たは抗原)を感作結合させたラテックス微粒子(粒径3
〜8μm)を所定濃度(例えば、0.4〜2.0重量
%)で含有するPBS溶液(pH6〜8)が、別個に収
容されているプロ−ブア−ム5´は図示せぬ駆動手段に
より、昇降および回動制御されている。プロ−ブ5の上
部は若干径が太めであり、弾性挿入部20の開口に所定
深度だけ侵入した際に、弾性挿入部20と密着して洗浄
筒7内の通気性を遮断する設計になっている。洗浄筒7
内の洗浄水の水位は、プロ−ブ5の先端が若干浸漬する
高さであって、接続管9を介して連通した調節筒8の水
位とは重力平衡により一致している。ここで、調節筒8
には、所定水位に配置した液面検知電極13と、吸引チ
ュ−ブ10および送液チュ−ブ11によって水位調節さ
れている。また、洗浄筒7側面に取り付けたヒ−タ22
は、センサ23と共同して充満室21内を10〜45
℃、好ましくは20〜37℃のうち所望のの気温に一定
に維持するものである。
【0021】所望の試薬を収容した試薬容器4が、試薬
テ−ブル3上の所定の吸引ポジションに停止し、プロ−
ブ5が所要量の試薬を吸引して反応テ−ブル1上の反応
容器2上方に回動して停止する。反応容器1に所定量の
試薬を吐出したプロ−ブ5は、試薬テ−ブル3に向かっ
て回動する途中で、洗浄筒7の弾性挿入部20上方にて
停止する。一方、洗浄筒7内では、送気チュ−ブ12か
らのオゾンガスが洗浄水中にバブリングした後、充満室
21内に充満した状態になっている。ここで、プロ−ブ
5が、弾性挿入部20から所定深度だけ侵入して停止す
ると共に、洗浄筒7内の通気性を遮断する。この状態
で、プロ−ブ5が洗浄水を少なくとも1回吸引して吐出
し、更に吸排動作を繰り返しながら、3〜5秒かけて洗
浄筒7の上方に上昇した後、試薬テ−ブル3の吸引ポジ
ションに回動して停止する。以下、同様にして複数の試
薬容器4から複数の反応容器1へ順次試薬分注が行われ
る。
【0022】この実施例によれば、プロ−ブ5の回動途
中に、通常の吸排動作を利用して、短時間の洗浄を達成
できるので、自動検査における連続処理に最適な洗浄装
置を提供する。なお、複数の反応容器に対する試薬の種
類が変更されない間は、洗浄動作を実行させないような
制御を行ってもよい。
【0023】第2実施例;ビ−ズドロッパ−の洗浄装置 図3には、収納筒31の夫々に、異なる検査項目に対応
する固相ビ−ズ32を多数収容したビ−ズドロッパ−3
0が記載されている。これら収納筒31の下方は、図示
せぬ開閉制御手段により制御されるシャッタ−33(通
常は閉じている)を経て共通路34に連通している。共
通路34は、オゾン発生器18からのオゾンガスが通気
し得るように、通気路35および送気チュ−ブ36と接
続している。ここで、通気路35は、共通路34と各収
納筒31とが接続する分岐点に開口している。共通路3
4の先端口下方には、適量の緩衝液を予め収容した反応
容器37が位置決めされている。反応容器37の複数個
は、図示せぬ搬送手段により間欠的に所定のビ−ズ投入
ポジションに順次停止される。シャッタ−33の開閉制
御手段は、検査すべき測定物質に対応する固相ビ−ズ3
2を収容する収納筒31のシャッタ−33を選択的に開
放して、1個の固相ビ−ズ32のみを共通路34に送る
機構になっている。オゾン発生器18および送気ポンプ
19は、固相ビ−ズ32投入直後にシャッタ−33が閉
じると略同時に、一定時間オゾンガスを送るように作動
するとともに、シャッタ−33が次に開放するより若干
前に、オゾン発生器18のみを作動停止することによ
り、送気ポンプ19から若干量の大気を送って、共通路
34内を大気で満たすように、開閉制御手段と連動した
制御がなされているものとする。
【0024】かかるビ−ズドロッパ−30においては、
固相ビ−ズ32が反応容器37に投入される毎に、送気
チュ−ブ36からオゾンガスが送られて、共通路34内
を常にノン・コンタミネ−ションの状態に維持する。ま
た、オゾンガスに続いて送られる空気により共通路34
内のオゾンガスを除去したので、連続する固相ビ−ズ3
2の投入に際しても、何ら固相ビ−ズ32の反応性を低
下させる恐れがない。また、試薬の種類が変更されない
ときは、洗浄動作を実行しないように制御してもよい。
【0025】第3実施例;連続フロ−測定装置の洗浄装
置 図4には、検査すべき検液51を収容する検液タンク5
2は、流速制御のための検液ポンプ53に接続した検液
流路54と連通している。送気ポンプ55と接続したオ
ゾン発生器56は、送気流路57と連通している。これ
ら検液流路54および送気流路57は、切換え部58に
より選択的に共通導入路59と連通するとともに、これ
ら各連通の間に、必ず一定時間、連通を遮断する切換え
を行う設定になっている。共通導入路59は、フロ−チ
ュ−ブ60の上流部の途中に連通している。フロ−チュ
−ブ60の上流端は、希釈液61を一定流量で供給する
ための希釈液供給部62と接続している。フロ−チュ−
ブ60の下流側には、所定の抗体(または抗原)を含む
検査用の試薬溶液62を導入するための試薬供給部63
が試薬導入路64を介して連通し、さらに下流側にて測
定部65へ通じている。制御部66は、検液ポンプ5
3、送気ポンプ55およびオゾン発生器56の作動切換
えのタイミングや作動時間等を制御するものである。検
液ポンプ53の流速は、検液流路54が共通導入路59
と連通する毎に、所定比率で増加または減少するように
制御されている。送気流路57が共通導入路59と連通
しているとき、オゾン発生器56から供給されるオゾン
ガス67の流量は、3〜5秒以上の間、共通導入路59
およびフロ−チュ−ブ60内を断続的ないし連続的に流
通するよう設定されている。また、オゾン発生器56が
停止しているとき、送気ポンプ55から大気のみが送ら
れる。
【0026】かかる構成を有するフロ−サイトメトリ−
においては、フロ−チュ−ブ60には、制御部66の指
令信号によって大気68a、検液51、大気68b、オ
ゾンガス67の順番で、共通導入路59から導入され
る。このうち、検液51は、フロ−チュ−ブ60内で希
釈液61と混合して所望の希釈濃度の検液51となる。
希釈された検液51は、試薬導入路64から導入された
試薬溶液62と混合して反応液69となり、所定時間
後、測定部65に到達して所定の測定が行われる。以
下、同様にして、段階的に異なる濃度に希釈された検液
が、順次測定される。得られた測定デ−タは、図示せぬ
演算処理部を経た後、プリンタ等の表示手段によって表
示されることにより、検液中の所定物質に関する免疫学
的力価が判明する。一方、オゾンガス67は3〜5秒以
上の間、共通導入路59およびフロ−チュ−ブ60なら
びに測定部65内に接触することにより、検液中の抗原
(または抗体)活性が有効に不活化されるので、連続す
る段階的濃度の希釈検液が互いに影響されない。従っ
て、希釈検液間のコンタミネ−ションを生じずに、常に
高精度な測定結果が得られる。
【0027】なお、この連続フロー測定は、同一検液を
複数の段階的希釈濃度として測定する検査方法である
が、検液流路54、検液タンク52および、切換え部5
8をそれぞれ複数接続すれば、複数の患者に関する高精
度な検査を実行するように設計変更できることはいうま
でもない。
【0028】第4実施例;毛管現象を利用する反応容器
の洗浄装置 図5には、検液および/または試薬溶液を毛管現象によ
って保持し得る中空部を有するマイクロスライド71を
用いた検査装置が示されている。マイクロスライド71
の中空部は、検液および/または試薬溶液を導入するた
めの導入開口72と排出のための排出口73からな中空
部を水平方向に向けて載置されている。ここで、試薬溶
液の構成は、所定の抗体(例えば、抗HIV抗体)を被
覆処理したゼラチン性微粒子(粒径3〜15μm)を所
定粒子濃度だけ含むPBS溶液(pH7〜7.5)であ
る。また、マイクロピペッタ74は、第1実施例で示し
たような回動、昇降および吸排機構を有しており、図示
せぬ検液容器または試薬容器から所定量の検液または試
薬溶液をマイクロスライド71の導入開口72に点着す
るものである。マイクロピペッタ74は、検液用と試薬
用とで別個のものを使用してもよく、場合によっては、
上述したプロ−ブ洗浄装置をフルに活用して1本を共有
させてもよい。また、検液と試薬を混合させた反応液の
状態で導入する場合にも、マイクロピペッタ74は1本
でよい。マイクロスライド71の排出口73近傍には、
吸引チュ−ブ78と接続した吸引ノズル75が配置する
とともに、導入開口72近傍には供給チュ−ブ79と接
続した供給ノズル77が配置している。吸引ノズル75
および供給ノズル77は、それぞれ吸引ポンプ76およ
び供給ポンプ81を経て洗浄水タンク80の底部より若
干上方に開放している。洗浄水タンク80は、耐圧構造
を有するとともに、適宜のキャップにより密封された状
態で充分量の洗浄水を収容している。供給チュ−ブ79
の途中には、供給ポンプ81が連結しており、供給ポン
プ81と洗浄水タンク80の間には、三方弁82および
送気チュ−ブ83を介してオゾン発生器84が接続して
いる。吸引ポンプ76、供給ポンプ81および三方弁8
2は、図示せぬ制御手段により、マイクロピペッタ74
による点着が終了した所定時間経過後に作動を開始する
とともに、供給ノズル77に対してオゾン発生器84と
洗浄水タンク80とを交互に連通させるように制御され
ている。さらに、洗浄水タンク80には、沈殿物回収ビ
ン85が最底部に取り外し可能に取り付けられていると
ともに、タンク内の気圧を略一定に保つための気圧調整
手段86が接続している。一方、マイクロスライド71
の上方位置には、適宜の画像処理手段(例えば、CC
D、光電素子等)87が配置しており、画像処理手段8
7は判定手段88および表示手段89と接続している。
【0029】かかる構成を有する検査装置によれば、マ
イクロスライド71の導入開口72より所定量の検液お
よび試薬溶液がマイクロピペッタ74によって点着され
て、毛管現象によって自然に導入保持される。このと
き、必要に応じて、マイクロスライド71を微妙に振動
させて攪拌操作してもよい。但し、マイクロピペッタ7
4が、検液と試薬溶液とを混合した反応液として点着す
る場合には、攪拌操作は不要である。次に、図示せぬ恒
温手段により一定時間反応させた後に、マイクロスライ
ド71内における凝集塊の有無を、画像処理手段87が
測定し、この画像上方を判定回路88が判定して、判定
結果が表示手段89により表示される。
【0030】一方、凝集塊の有無の測定を終了すると、
供給ノズル77から洗浄液およびオゾンガスが交互にマ
イクロスライド71内に導入され、これと同時に吸引ノ
ズル75から測定後の反応液、洗浄液およびオゾンガス
が吸引されて洗浄水タンク80内に回収される。このよ
うにして、マイクロスライド71の中空部内壁は、所定
時間(例えば、5〜20秒)の間、交互に供給・排出さ
れる洗浄水およびオゾンガスにより有効に洗浄され、し
かも次検液との反応性が全くない状態に再生される。ま
た、回収後に沈殿した微粒子は、沈殿物回収ビン85を
取り外すことにより容易に収集・除去できる。さらに、
洗浄水タンク80内の洗浄水は、吸引チュ−ブ78から
噴出するオゾンガスによって、常時、反応性が全くない
状態にいじされる。洗浄水タンク80内の気圧は、気圧
調整手段86により保たれているので、洗浄水の吸引お
よび回収操作が支障を受けることがない。
【0031】この実施例によれば、毛管現象を利用して
反応液を保持し得る反応容器に対しても、有効にオゾン
ガスによる洗浄を迅速に実施できるので、種々の微量検
査を行う自動化装置に最適な洗浄装置を提供する。な
お、マイクロスライド71の構成は、特開平4−145
947号のように凝集パタ−ン形成用の窪みを有してい
たり、特願平4−329483号に記載の如く縦型に配
置したものでもよい。
【0032】第6実施例;反応容器の自動洗浄装置 図6には、特開昭56−147067号、特開昭59−
135367号に記載されているような酵素免疫測定に
使用される反応容器であるU字管90が示されている。
U字管90は諸反応を行うための大口部91および液体
供給・排出のための小口部92を有している。今、大口
部91には、所定の反応を終了した担体粒子94が洗浄
水(例えば、緩衝液)93中に収容されている。このと
き、小口部92には連結部材97を介してオゾン発生器
96および送気ポンプ95が連結している。
【0033】ここにおいて、送気ポンプ95およびオゾ
ン発生器96が、図示せぬ制御手段の指令によって作動
して、小口部92内にオゾンガスが充満した後、さらに
大口部91内に放出することにより、洗浄水から泡98
が連続的に放出してバブリングが行われる。従って、U
字管90内壁および担体粒子94表面に付着した抗体
(または抗原)は、短時間で充分に不活化される。最後
に、図示せぬ吸液手段および担体取出し手段によって洗
浄水および担体粒子94を除去されたU字管90は、次
の検液または担体の分注ポジションに移送される。
【0034】この実施例によれば、洗浄水93、担体粒
子94およびU字管90の両方をオゾン処理したので、
産業廃棄物として安全な状態で洗浄水93および担体粒
子94を廃棄できると同時に、U字管90を再使用可能
な状態に洗浄できる。なお、図6において、洗浄水93
および担体粒子94を適宜の吸液手段および担体取出し
手段によりU字管90から除去した後で、送気ポンプ9
5およびオゾン発生器96が作動するように制御するこ
とによって、U字管90の内壁全面を優先的に迅速に洗
浄することもできる。この場合、連結部材97をU字管
90の大口部91側に連結して、大口部91を充分に洗
浄する構成としてもよい。
【0035】以上、本発明を好適に実施する実施例を詳
細に説明したが、本発明は上述した実施例に限定され
ず、例えば特開平4−43774号に記載の如く、上部
に開口した反応容器(例えば、マイクロタイタ−プレ−
ト、試験管等)にも同様に適用できる。また、第6実施
例において、反応容器がU字管90である以外にも、多
孔性フィルタ−を底部に配置した管状容器に対しても同
様に適用し得る。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
オゾンによる洗浄を有効に利用して、迅速性、再現性と
もに優れた洗浄を達成するので、自動化装置に最適な洗
浄装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例の洗浄装置を示す
平面図、
【図2】図2は、本発明の第1実施例の洗浄装置を示す
垂直断面図、
【図3】図3は、本発明の第2実施例の洗浄装置の構成
を示す図、
【図4】図4は、本発明の第3実施例の構成を示す図、
【図5】図5は、本発明の第4実施例の構成を示す図、
【図6】図6は、本発明の第5実施例の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
2 反応容器 4 試薬容器 5 プロ−ブ 7 洗浄筒 8 調節筒 12 送気チュ−ブ 13 液面検知電極 14 再生タンク 18 オゾン発生器 19 送気ポンプ 20 弾性挿入部 22 ヒ−タ 23 温度センサ 30 ビ−ズドロッパ− 31 収納筒 32 固相ビ−ズ 33 シャッタ− 34 共通路 35 通気路 51 検液 53 検液ポンプ 55 送気ポンプ 56 オゾン発生器 58 切換え部 59 共通導入路 60 フロ−チュ−ブ 61 希釈液 62 希釈液供給部 63 試薬供給部 65 測定部 66 制御部 67 オゾンガス 68a、68b 大気、 69 反応液 71 マイクロスライド 74 マイクロピペッタ 75 吸引ノズル 77 供給ノズル 80 洗浄水タンク 84 オゾン発生器 85 沈殿物回収ビン 86 気圧調整手段 87 画像処理手段 90 U字管 97 連結部材 96 オゾン発生器 95 送気ポンプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の検液および/または試薬溶液
    を順次保持する連続処理具と、前記連続処理具を前記複
    数種類の検液および/または試薬溶液に向けて連続的に
    移送する移送手段と、前記移送手段による移送経路上に
    配置するとともに前記連続処理具にオゾンガスを保持さ
    せるためのオゾンガス収納部とを備えたことを特徴とす
    る多種液体用連続処理具の自動洗浄装置。
  2. 【請求項2】 オゾンガス収納部内のオゾンガスを所定
    の反応温度に恒温維持する恒温手段を有する請求項1記
    載の多種液体用連続処理具の自動洗浄装置。
  3. 【請求項3】 複数種類の検液および/または試薬溶液
    を順次保持する連続処理具と、前記連続処理具に前記複
    数種類の検液および/または試薬溶液を連続的に供給す
    る液体供給手段と、前記連続処理具にオゾンガスを供給
    するオゾンガス供給手段と、前記液体供給手段およびオ
    ゾンガス供給手段を制御する制御手段とを備え、前記検
    液および/または試薬溶液を、適宜の気体および液体に
    よりオゾンガスと隔絶した状態で供給するように制御し
    たことを特徴とする多種液体用連続処理具の自動洗浄装
    置。
  4. 【請求項4】 液体供給手段が複数の送液流路を有する
    とともに、前記送液流路およびオゾンガス供給手段のう
    ち1つを選択して反応容器に連通させる切換え手段を備
    えたことを特徴とする請求項3記載の多種液体用連続処
    理具の自動洗浄装置。
  5. 【請求項5】 複数種類の検液および/または試薬溶液
    を保持し得る中空部を有する容器と、前記容器の中空部
    にオゾンガスを含む流体を導入する導入手段と、導入さ
    れた前記流体を吸引する吸引手段とを有し、前記導入手
    段および吸引手段を同時に作動させるように構成したこ
    とを特徴とする多種液体用連続処理具の自動洗浄装置。
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