JPH06288427A - 機械器具及び機械要素の振動減衰構造及びその製造方法 - Google Patents
機械器具及び機械要素の振動減衰構造及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH06288427A JPH06288427A JP9848793A JP9848793A JPH06288427A JP H06288427 A JPH06288427 A JP H06288427A JP 9848793 A JP9848793 A JP 9848793A JP 9848793 A JP9848793 A JP 9848793A JP H06288427 A JPH06288427 A JP H06288427A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 機械器具及び機械要素の本体や部分に発生す
る振動を減衰させる構造及びその製造方法を得る。 【構成】 振動の生じる内部空間に、数種類の大きさの
異なる骨材3、4、5を、各骨材均一に充填して成るも
のであって、骨材はより大きい骨材3又は4間の空隙部
に、より小さい骨材4又は5が充填されている構成とし
てある。その製造方法は、分級した骨材3、4、5を構
造体1内部に、先ず一番大きい骨材3のみを構造体1を
加振しながら充填し、次に二番目に大きい骨材4のみを
加振すると共に上方から加圧し、充填してある骨材3間
の空隙部に充填し、更に小さい骨材5を骨材3又は/及
び4間の空隙部へ同様に充填する。発生した振動に対し
て、内部空間の大きさの異なる骨材がクローン摩擦によ
る減衰特性を示し、結果的に極めて大きな振動減衰効果
を発揮する。
る振動を減衰させる構造及びその製造方法を得る。 【構成】 振動の生じる内部空間に、数種類の大きさの
異なる骨材3、4、5を、各骨材均一に充填して成るも
のであって、骨材はより大きい骨材3又は4間の空隙部
に、より小さい骨材4又は5が充填されている構成とし
てある。その製造方法は、分級した骨材3、4、5を構
造体1内部に、先ず一番大きい骨材3のみを構造体1を
加振しながら充填し、次に二番目に大きい骨材4のみを
加振すると共に上方から加圧し、充填してある骨材3間
の空隙部に充填し、更に小さい骨材5を骨材3又は/及
び4間の空隙部へ同様に充填する。発生した振動に対し
て、内部空間の大きさの異なる骨材がクローン摩擦によ
る減衰特性を示し、結果的に極めて大きな振動減衰効果
を発揮する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械や織機などの
各種機械器具の本体や部分、或いはダンパーなどの機械
要素に於いて、発生する振動或いは受ける振動を減衰さ
せる構造、及びその製造方法に関するものである。
各種機械器具の本体や部分、或いはダンパーなどの機械
要素に於いて、発生する振動或いは受ける振動を減衰さ
せる構造、及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】機械器具又は機械要素に生じる振動、例
えば、工作機械自身の駆動部や切削部などの振動、ロボ
ットアームに発生する振動、或いは機械振動が床に伝わ
るのを防止、低減させるダンパーなどは、製品の高精度
化や高精密化に影響を与え、又作業者や建物への悪影響
も軽視できないのである。
えば、工作機械自身の駆動部や切削部などの振動、ロボ
ットアームに発生する振動、或いは機械振動が床に伝わ
るのを防止、低減させるダンパーなどは、製品の高精度
化や高精密化に影響を与え、又作業者や建物への悪影響
も軽視できないのである。
【0003】そこで、この振動に対する抑制手段とし
て、例えば、工作機械ではコンクリートベッドの適用、
鋳鉄製ベッドへのコンクリートの注入、更に鉄製ベッド
への砂の注入などによって振動を減衰せんとしているの
である。
て、例えば、工作機械ではコンクリートベッドの適用、
鋳鉄製ベッドへのコンクリートの注入、更に鉄製ベッド
への砂の注入などによって振動を減衰せんとしているの
である。
【0004】しかし、コンクリートベッドの適用では、
工作機械の熱変形が大きくなり、その補正の問題が生じ
たり、又、鋳鉄製ベッドへコンクリートを注入したもの
は、鋳鉄の接着部で剥離が生じて意図した効果が得られ
なかったり、更に鋳鉄製ベッドへ砂を注入したものは、
砂が流動的で減衰特性を得られなかったり、いずれも充
分な抑制効果となっていないのである。
工作機械の熱変形が大きくなり、その補正の問題が生じ
たり、又、鋳鉄製ベッドへコンクリートを注入したもの
は、鋳鉄の接着部で剥離が生じて意図した効果が得られ
なかったり、更に鋳鉄製ベッドへ砂を注入したものは、
砂が流動的で減衰特性を得られなかったり、いずれも充
分な抑制効果となっていないのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は新た
な振動減衰構造を提供し、各種機械器具及び機械要素の
振動による障害を防止すると共に、その製造方法をも提
供せんとするものである。
な振動減衰構造を提供し、各種機械器具及び機械要素の
振動による障害を防止すると共に、その製造方法をも提
供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の振動減衰構造
は、振動の生じる内部空間に、数種類の大きさの異なる
骨材を、各骨材均一に充填して成るものであって、骨材
はより大きい骨材間の空隙部により小さい骨材が充填さ
れていることを特徴とするものである。又、その製造方
法に係る発明は、数種類に分級した骨材を、構造体内部
に、先ず一番大きい骨材のみを構造体を加振しながら充
填し、次に二番目に大きい骨材のみを加振すると共に上
方から加圧し、充填してある一番大きい骨材間の空隙部
に充填し、更に二番目と同様にしてより小さい骨材を順
次充填して行き、より大きい骨材間の空隙部により小さ
い骨材を充填し、各骨材を均一に構成することを特徴と
するものである。
は、振動の生じる内部空間に、数種類の大きさの異なる
骨材を、各骨材均一に充填して成るものであって、骨材
はより大きい骨材間の空隙部により小さい骨材が充填さ
れていることを特徴とするものである。又、その製造方
法に係る発明は、数種類に分級した骨材を、構造体内部
に、先ず一番大きい骨材のみを構造体を加振しながら充
填し、次に二番目に大きい骨材のみを加振すると共に上
方から加圧し、充填してある一番大きい骨材間の空隙部
に充填し、更に二番目と同様にしてより小さい骨材を順
次充填して行き、より大きい骨材間の空隙部により小さ
い骨材を充填し、各骨材を均一に構成することを特徴と
するものである。
【0007】
【作用】本発明の作用を述べると、振動の生ずる内部空
間に数種類の大きさの異なる骨材が、各骨材均一に充填
されているため、振動が生じた場合、内部空間の最小の
骨材は流動的な挙動を示すけれども、他の大きい骨材は
互いに位置が固定され、隣接する骨材間でクローン摩擦
を生じ、極めて大きなエネルギーが消費され、振動減衰
作用を奏するのである。
間に数種類の大きさの異なる骨材が、各骨材均一に充填
されているため、振動が生じた場合、内部空間の最小の
骨材は流動的な挙動を示すけれども、他の大きい骨材は
互いに位置が固定され、隣接する骨材間でクローン摩擦
を生じ、極めて大きなエネルギーが消費され、振動減衰
作用を奏するのである。
【0008】次に本発明方法の作用を述べると、構造体
を加振しながら骨材を充填し、かつ上方から加圧するた
め各骨材が分離せず、より小さい骨材は大きい骨材間の
空隙に充填されるのである。
を加振しながら骨材を充填し、かつ上方から加圧するた
め各骨材が分離せず、より小さい骨材は大きい骨材間の
空隙に充填されるのである。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図面は、工作機械のベッドに三種類の骨材を充填し
た本発明構造を示すものであり、図1は工作機械のベッ
ド1の上面を下にして加振台2に固定し、一番大きい粗
骨材3を加振充填したものである。
る。図面は、工作機械のベッドに三種類の骨材を充填し
た本発明構造を示すものであり、図1は工作機械のベッ
ド1の上面を下にして加振台2に固定し、一番大きい粗
骨材3を加振充填したものである。
【0010】図2は、粗骨材3間の空隙部に中骨材4を
充填した状態を示すものであり、ベッド1を加振しなが
らかつ上方から加圧し、粗骨材3及び中骨材4が分離し
ないようにしている。又、中骨材4は粗骨材3の10分
の1程度の大きさとしてある。
充填した状態を示すものであり、ベッド1を加振しなが
らかつ上方から加圧し、粗骨材3及び中骨材4が分離し
ないようにしている。又、中骨材4は粗骨材3の10分
の1程度の大きさとしてある。
【0011】図3は、更に中骨材4間及び粗骨材3と中
骨材4間の空隙部に細骨材5を充填した状態を示すもの
であり、ベッド1を加振かつ上方から加圧して充填する
ことは前記の通りである。そして、細骨材5は粗骨材3
の100分の1程度の大きさとしてある。
骨材4間の空隙部に細骨材5を充填した状態を示すもの
であり、ベッド1を加振かつ上方から加圧して充填する
ことは前記の通りである。そして、細骨材5は粗骨材3
の100分の1程度の大きさとしてある。
【0012】図4は、充填した各骨材が飛散しないよう
にベッドに底板6を取り付け、上面を上にし主軸台7や
刃物台8などの工作機械の構成要素を設けたものであ
る。
にベッドに底板6を取り付け、上面を上にし主軸台7や
刃物台8などの工作機械の構成要素を設けたものであ
る。
【0013】図面の実施例では、大きさの異なる骨材を
三種類としているが、二種類又は四種類以上であっても
よい。又、骨材の材質も特に限定されるものでなく、し
かも、同種の骨材が厳格に同一である必要もなく、略同
一性があればよい。
三種類としているが、二種類又は四種類以上であっても
よい。又、骨材の材質も特に限定されるものでなく、し
かも、同種の骨材が厳格に同一である必要もなく、略同
一性があればよい。
【0014】更に、大きさの異なる骨材相互も同一の材
質である必要はない。そして、空隙部に充填される小さ
い骨材は、空隙部を形成する骨材の7分の1以下の大き
さが最も好ましい。
質である必要はない。そして、空隙部に充填される小さ
い骨材は、空隙部を形成する骨材の7分の1以下の大き
さが最も好ましい。
【0015】
【発明の効果】以上のように、本発明は振動の発生する
各種機械器具や機械要素の本体や部分を本発明構造とす
ることによって、発生した振動に対して内部空間の大き
さの異なる骨材がクローン摩擦による減衰特性を示し、
結果的に極めて大きな振動減衰効果を発揮するものであ
る。
各種機械器具や機械要素の本体や部分を本発明構造とす
ることによって、発生した振動に対して内部空間の大き
さの異なる骨材がクローン摩擦による減衰特性を示し、
結果的に極めて大きな振動減衰効果を発揮するものであ
る。
【0016】又、本発明方法によって、各骨材を均一
に、そして、同一大の骨材間の空隙部により小さい骨材
を充填できるのである。
に、そして、同一大の骨材間の空隙部により小さい骨材
を充填できるのである。
【図1】本発明の一実施例を示す一番大きな骨材を充填
した状態の縦断正面図である。
した状態の縦断正面図である。
【図2】図1の骨材間の空隙部により小さい骨材を充填
した状態の縦断面図である。
した状態の縦断面図である。
【図3】図2の骨材間の空隙部により小さい骨材を充填
した状態の縦断面図である。
した状態の縦断面図である。
【図4】工作機械と成った状態を示す縦断面図である。
1 ベッド 2 加振台 3 (粗)骨材 4 (中)骨材 5 (細)骨材 6 底板 7 主軸台 8 刃物台
Claims (2)
- 【請求項1】 振動の生じる内部空間に、数種類の大き
さの異なる骨材を、各骨材均一に充填して成るものであ
って、骨材はより大きい骨材間の空隙部により小さい骨
材が充填されていることを特徴とする機械器具及び機械
要素の振動減衰構造。 - 【請求項2】 数種類に分級した骨材を、構造体内部
に、先ず一番大きい骨材のみを構造体を加振しながら充
填し、次に二番目に大きい骨材のみを加振すると共に上
方から加圧し、充填してある一番大きい骨材間の空隙部
に充填し、更に二番目と同様にしてより小さい骨材を順
次充填して行き、より大きい骨材間の空隙部により小さ
い骨材を充填し、各骨材を均一に構成することを特徴と
する機械器具及び機械要素の振動減衰構造の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9848793A JPH06288427A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 機械器具及び機械要素の振動減衰構造及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9848793A JPH06288427A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 機械器具及び機械要素の振動減衰構造及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06288427A true JPH06288427A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=14221017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9848793A Pending JPH06288427A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 機械器具及び機械要素の振動減衰構造及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06288427A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08187807A (ja) * | 1995-01-11 | 1996-07-23 | Takamatsu Kikai Kogyo Kk | 一次元傾斜機能構造材料及びその製造方法並びに三次元傾斜機能構造材料及びその製造方法。 |
DE10138250B4 (de) * | 2001-02-23 | 2008-11-20 | Oliver Dr. Romberg | Tragendes Bauteil in Sandwichbauweise |
JP4542224B2 (ja) * | 1999-04-15 | 2010-09-08 | システム・3アル・インテルナショナール・アクチボラグ | 工作機械の加工域にワークを正確に位置決めするホルダ |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP9848793A patent/JPH06288427A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08187807A (ja) * | 1995-01-11 | 1996-07-23 | Takamatsu Kikai Kogyo Kk | 一次元傾斜機能構造材料及びその製造方法並びに三次元傾斜機能構造材料及びその製造方法。 |
JP4542224B2 (ja) * | 1999-04-15 | 2010-09-08 | システム・3アル・インテルナショナール・アクチボラグ | 工作機械の加工域にワークを正確に位置決めするホルダ |
DE10138250B4 (de) * | 2001-02-23 | 2008-11-20 | Oliver Dr. Romberg | Tragendes Bauteil in Sandwichbauweise |
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