JPH06288372A - ベーン型圧縮機の吸入ポート - Google Patents
ベーン型圧縮機の吸入ポートInfo
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- JPH06288372A JPH06288372A JP4257356A JP25735692A JPH06288372A JP H06288372 A JPH06288372 A JP H06288372A JP 4257356 A JP4257356 A JP 4257356A JP 25735692 A JP25735692 A JP 25735692A JP H06288372 A JPH06288372 A JP H06288372A
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- cylinder
- rotor
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- suction hole
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/12—Arrangements for admission or discharge of the working fluid, e.g. constructional features of the inlet or outlet
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ベーン型圧縮機のサイドブロックのロータ側
端面のメッキの剥離を防ぐ。 【構成】 シリンダ１の内周縁１ａに沿う吸入孔１５
ａ，１５ａをリヤサイドブロック４に設け、前記吸入孔
１５ａと対向する切欠部１５ｂ，１５ｂをシリンダ１の
吸入孔側開口縁に設けたベーン型圧縮機の吸入ポートに
おいて、吸入孔１５ａ，１５ａをリヤサイドブロック４
のロータ側端面４ａのベーン摺動領域外に配置した。ベ
ーン溝からベーンが傾いて飛び出したとき、ベーンの先
端は吸入孔１５ａ，１５ａ内に入り込めず、ロータ側端
面４ａの吸入孔終端部付近を強くこすらない。
端面のメッキの剥離を防ぐ。 【構成】 シリンダ１の内周縁１ａに沿う吸入孔１５
ａ，１５ａをリヤサイドブロック４に設け、前記吸入孔
１５ａと対向する切欠部１５ｂ，１５ｂをシリンダ１の
吸入孔側開口縁に設けたベーン型圧縮機の吸入ポートに
おいて、吸入孔１５ａ，１５ａをリヤサイドブロック４
のロータ側端面４ａのベーン摺動領域外に配置した。ベ
ーン溝からベーンが傾いて飛び出したとき、ベーンの先
端は吸入孔１５ａ，１５ａ内に入り込めず、ロータ側端
面４ａの吸入孔終端部付近を強くこすらない。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ベーン型圧縮機の吸
入ポートに関し、特にサイドブロックのロータ側端面の
吸入孔終端部付近のメッキの剥離を防ぐためのベーン型
圧縮機の吸入ポートに関する。
入ポートに関し、特にサイドブロックのロータ側端面の
吸入孔終端部付近のメッキの剥離を防ぐためのベーン型
圧縮機の吸入ポートに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のベーン型圧縮機として、シリンダ
と、このシリンダの両端面に固定された２個のサイドブ
ロックと、シリンダ内に回転可能に収容されたロータ
と、このロータのほぼ半径方向に形成された複数のベー
ン溝のそれぞれに摺動自在に挿入されたベーンとを備
え、両サイドブロックのうちの一方のサイドブロックに
吸入孔を設け、この吸入孔と対向する切欠部をシリンダ
ブロックの開口縁に設け、吸入ポートを構成する前記吸
入孔及び切欠部を通じて吸入室からシリンダ内の圧縮室
へ冷媒ガスを送るようにしたものがある（実開昭５９−
１９０９８５号公報）。
と、このシリンダの両端面に固定された２個のサイドブ
ロックと、シリンダ内に回転可能に収容されたロータ
と、このロータのほぼ半径方向に形成された複数のベー
ン溝のそれぞれに摺動自在に挿入されたベーンとを備
え、両サイドブロックのうちの一方のサイドブロックに
吸入孔を設け、この吸入孔と対向する切欠部をシリンダ
ブロックの開口縁に設け、吸入ポートを構成する前記吸
入孔及び切欠部を通じて吸入室からシリンダ内の圧縮室
へ冷媒ガスを送るようにしたものがある（実開昭５９−
１９０９８５号公報）。
【０００３】ロータが回転すると、ベーンがベーン溝か
ら飛び出し、ベーンの先端はシリンダの内周面に、ベー
ンの側面は両サイドブロックのロータ側端面に、それぞ
れ接しながら回転する。
ら飛び出し、ベーンの先端はシリンダの内周面に、ベー
ンの側面は両サイドブロックのロータ側端面に、それぞ
れ接しながら回転する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ベーンはシ
リンダとの熱膨張の違い等により飛び出しにくくなるの
を防ぐために、ベーンの横幅はシリンダ幅よりもわずか
に小さくしてあり、また、図１０に示すように、吸入孔
１１５ａの大部分はサイドブロックのロータ側端面のベ
ーン摺動領域（図１０の斜線部分）内に位置し、吸入孔
１１５ａの一部がベーン摺動領域外に位置しているの
で、起動時、ベーンが傾いて飛び出した場合、ベーンの
先端が吸入孔１１５ａ内に入り込み、サイドブロックの
ロータ側端面の吸入孔終端部１２１付近を強くこすり、
ロータ側端面に塗布されたメッキを剥離するという問題
があった。ベーンの先端によるメッキの剥離が進むと、
その磨耗粉が摺動部に入り込んで損傷を招き、圧縮不良
を起こすおそれもある。
リンダとの熱膨張の違い等により飛び出しにくくなるの
を防ぐために、ベーンの横幅はシリンダ幅よりもわずか
に小さくしてあり、また、図１０に示すように、吸入孔
１１５ａの大部分はサイドブロックのロータ側端面のベ
ーン摺動領域（図１０の斜線部分）内に位置し、吸入孔
１１５ａの一部がベーン摺動領域外に位置しているの
で、起動時、ベーンが傾いて飛び出した場合、ベーンの
先端が吸入孔１１５ａ内に入り込み、サイドブロックの
ロータ側端面の吸入孔終端部１２１付近を強くこすり、
ロータ側端面に塗布されたメッキを剥離するという問題
があった。ベーンの先端によるメッキの剥離が進むと、
その磨耗粉が摺動部に入り込んで損傷を招き、圧縮不良
を起こすおそれもある。
【０００５】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題はベーンの側面によるサイドブロッ
クのロータ側端面のメッキの剥離を防ぐことができるベ
ーン型圧縮機の吸入ポートを提供することである。
たもので、その課題はベーンの側面によるサイドブロッ
クのロータ側端面のメッキの剥離を防ぐことができるベ
ーン型圧縮機の吸入ポートを提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項１記載のベーン型圧縮機の吸入ポートは、シリ
ンダと、このシリンダの両端面に固定された２個のサイ
ドブロックと、前記シリンダ内に回転可能に収容された
ロータと、このロータのほぼ半径方向に形成された複数
のベーン溝に摺動自在に挿入された複数のベーンとを備
え、前記シリンダの内周縁に沿う吸入孔を前記サイドブ
ロックの少なくとも一方に設け、前記吸入孔と対向する
切欠部を前記シリンダの開口縁に設けたベーン型圧縮機
の吸入ポートにおいて、前記吸入孔を前記一方のサイド
ブロックのロータ側端面のベーン摺動領域外に配置し
た。
め請求項１記載のベーン型圧縮機の吸入ポートは、シリ
ンダと、このシリンダの両端面に固定された２個のサイ
ドブロックと、前記シリンダ内に回転可能に収容された
ロータと、このロータのほぼ半径方向に形成された複数
のベーン溝に摺動自在に挿入された複数のベーンとを備
え、前記シリンダの内周縁に沿う吸入孔を前記サイドブ
ロックの少なくとも一方に設け、前記吸入孔と対向する
切欠部を前記シリンダの開口縁に設けたベーン型圧縮機
の吸入ポートにおいて、前記吸入孔を前記一方のサイド
ブロックのロータ側端面のベーン摺動領域外に配置し
た。
【０００７】また、請求項２記載のベーン型圧縮機の吸
入ポートは、シリンダと、このシリンダの両端面に固定
された２個のサイドブロックと、前記シリンダ内に回転
可能に収容されたロータと、このロータのほぼ半径方向
に形成された複数のベーン溝に摺動自在に挿入された複
数のベーンとを備え、前記シリンダの内周縁に沿う吸入
孔を前記サイドブロックの少なくとも一方に設け、前記
吸入孔と対向する切欠部を前記シリンダの開口縁に設け
たベーン型圧縮機の吸入ポートにおいて、前記吸入孔を
前記一方のサイドブロックのロータ側端面のベーン摺動
領域内に配置し、しかもそのロータ側端面のベーン摺動
領域の外周縁から中心方向へ所定距離だけ前記吸入孔を
離してベーン先端案内部を形成した。
入ポートは、シリンダと、このシリンダの両端面に固定
された２個のサイドブロックと、前記シリンダ内に回転
可能に収容されたロータと、このロータのほぼ半径方向
に形成された複数のベーン溝に摺動自在に挿入された複
数のベーンとを備え、前記シリンダの内周縁に沿う吸入
孔を前記サイドブロックの少なくとも一方に設け、前記
吸入孔と対向する切欠部を前記シリンダの開口縁に設け
たベーン型圧縮機の吸入ポートにおいて、前記吸入孔を
前記一方のサイドブロックのロータ側端面のベーン摺動
領域内に配置し、しかもそのロータ側端面のベーン摺動
領域の外周縁から中心方向へ所定距離だけ前記吸入孔を
離してベーン先端案内部を形成した。
【０００８】
【作用】前述のように吸入孔を少なくとも一方のサイド
ブロックのロータ側端面のベーン摺動領域外に配置した
ので、ベーン溝からベーンが傾いて飛び出したとして
も、ベーンの先端は吸入孔内に入り込めず、ロータ側端
面の吸入孔終端部付近を強くこすることがない。
ブロックのロータ側端面のベーン摺動領域外に配置した
ので、ベーン溝からベーンが傾いて飛び出したとして
も、ベーンの先端は吸入孔内に入り込めず、ロータ側端
面の吸入孔終端部付近を強くこすることがない。
【０００９】また、吸入孔を少なくとも一方のサイドブ
ロックのロータ側端面のベーン摺動領域内に配置し、し
かもそのロータ側端面のベーン摺動領域の外周縁から中
心方向へ所定距離だけ前記吸入孔を離してベーン先端案
内部を形成したときには、ベーン溝から飛び出したベー
ンの先端はベーン摺動領域内のベーン先端案内部に支持
されて摺動するので、ベーン先端が吸入孔内へ入り込ま
ず、ロータ側端面の吸入孔の終端部付近を強くこするこ
とはない。
ロックのロータ側端面のベーン摺動領域内に配置し、し
かもそのロータ側端面のベーン摺動領域の外周縁から中
心方向へ所定距離だけ前記吸入孔を離してベーン先端案
内部を形成したときには、ベーン溝から飛び出したベー
ンの先端はベーン摺動領域内のベーン先端案内部に支持
されて摺動するので、ベーン先端が吸入孔内へ入り込ま
ず、ロータ側端面の吸入孔の終端部付近を強くこするこ
とはない。
【００１０】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基いて説明
する。
する。
【００１１】図２はこの発明の一実施例に係る吸入ポー
トを有するベーン型圧縮機を示す断面図である。このベ
ーン型圧縮機は、シリンダ１と、シリンダ１の両端面を
閉塞するようにそれぞれ固定されたフロントサイドブロ
ック３及びリヤサイドブロック４と、シリンダ１内に回
転自在に収容されたロータ２と、両サイドブロック３，
４の端面にそれぞれ固定されたフロントヘッド５及びリ
ヤヘッド６と、ロータ２の回転軸７とを備えている。回
転軸７は、両サイドブロック３，４にそれぞれ設けた軸
受８，９に回転可能に支持されている。
トを有するベーン型圧縮機を示す断面図である。このベ
ーン型圧縮機は、シリンダ１と、シリンダ１の両端面を
閉塞するようにそれぞれ固定されたフロントサイドブロ
ック３及びリヤサイドブロック４と、シリンダ１内に回
転自在に収容されたロータ２と、両サイドブロック３，
４の端面にそれぞれ固定されたフロントヘッド５及びリ
ヤヘッド６と、ロータ２の回転軸７とを備えている。回
転軸７は、両サイドブロック３，４にそれぞれ設けた軸
受８，９に回転可能に支持されている。
【００１２】前記フロントヘッド５には冷媒ガスの吐出
口５ａが、リヤヘッド６には冷媒ガスの吸入口６ａがそ
れぞれ形成されている。吐出口５ａはフロントヘッド５
とフロントサイドブロック３とにより画成される吐出室
１０に、吸入口６ａはリヤヘッド６とリヤサイドブロッ
ク４とにより画成される吸入室１１に、それぞれ連通し
ている。
口５ａが、リヤヘッド６には冷媒ガスの吸入口６ａがそ
れぞれ形成されている。吐出口５ａはフロントヘッド５
とフロントサイドブロック３とにより画成される吐出室
１０に、吸入口６ａはリヤヘッド６とリヤサイドブロッ
ク４とにより画成される吸入室１１に、それぞれ連通し
ている。
【００１３】前記シリンダの内周面とロータ２の外周面
との間には、２つの圧縮室１２が画成されている（図２
中には一方の圧縮室１２だけが見えている）。ロータ２
には図３に示すように複数のベーン溝１３が設けられ、
これらのベーン溝１３内にはベーン１４が摺動自在に挿
入されている。
との間には、２つの圧縮室１２が画成されている（図２
中には一方の圧縮室１２だけが見えている）。ロータ２
には図３に示すように複数のベーン溝１３が設けられ、
これらのベーン溝１３内にはベーン１４が摺動自在に挿
入されている。
【００１４】前記リヤサイドブロック４には図４に示す
ように２つの吸入孔１５ａ，１５ａが設けられ、吸入孔
１５ａ，１５ａはロータ側端面４ａの図５の斜線で示す
ベーン摺動領域（ベーン１４の側面が摺動する領域）外
に位置している。また、リヤサイドブロック４のロータ
側端面４ａには背圧溝２２が設けられている。シリンダ
１のリヤ側開口縁には、図１，図６及び図７に示すよう
に吸入孔１５ａ，１５ａと対向する切欠部１５ｂ，１５
ｂが設けられている。吸入孔１５ａと切欠部１５ｂとで
吸入ポートが構成され、吸入孔１５ａと切欠部１５ｂと
を通じて冷媒ガスが吸入室１１から圧縮機１２内に吸入
される。なお、シリンダ１及びリヤサイドブロック４は
共に鋳抜きで製作できる。
ように２つの吸入孔１５ａ，１５ａが設けられ、吸入孔
１５ａ，１５ａはロータ側端面４ａの図５の斜線で示す
ベーン摺動領域（ベーン１４の側面が摺動する領域）外
に位置している。また、リヤサイドブロック４のロータ
側端面４ａには背圧溝２２が設けられている。シリンダ
１のリヤ側開口縁には、図１，図６及び図７に示すよう
に吸入孔１５ａ，１５ａと対向する切欠部１５ｂ，１５
ｂが設けられている。吸入孔１５ａと切欠部１５ｂとで
吸入ポートが構成され、吸入孔１５ａと切欠部１５ｂと
を通じて冷媒ガスが吸入室１１から圧縮機１２内に吸入
される。なお、シリンダ１及びリヤサイドブロック４は
共に鋳抜きで製作できる。
【００１５】前記シリンダ１の外周壁には、２つの圧縮
室１２に対応する２つの吐出ポート１６が設けられてい
る（図２には一方の吐出ポート１６だけが見えてい
る）。また、シリンダ１の外周壁には、弁止め部１７ａ
を有する吐出弁カバー１７がボルト１８により固定され
ている。シリンダ１の外周壁と弁止め部１７ａとの間に
は、吐出弁カバー１７側に保持された吐出弁１９が介装
されている。
室１２に対応する２つの吐出ポート１６が設けられてい
る（図２には一方の吐出ポート１６だけが見えてい
る）。また、シリンダ１の外周壁には、弁止め部１７ａ
を有する吐出弁カバー１７がボルト１８により固定され
ている。シリンダ１の外周壁と弁止め部１７ａとの間に
は、吐出弁カバー１７側に保持された吐出弁１９が介装
されている。
【００１６】次に、このベーン型圧縮機の作動を説明す
る。
る。
【００１７】図示しないエンジンの回転動力が駆動軸７
に伝わるとロータ２が回転する。図示しないエバポレー
タの出口から流出した冷媒ガスは、吸入口６ａから吸入
室１１に入り、この吸入室１１から吸入孔１５ａ及び切
欠部１５ｂを通じて圧縮室１２に吸入される。圧縮室１
２内はベーン１４で複数の空間に仕切られており、各空
間の容積はロータ２の回転にともなって変化するので、
ベーン１４間にとじ込められた冷媒ガスは圧縮され、圧
縮された冷媒ガスは吐出弁１９を開き、吐出ポート１６
から吐出室１０に流出し、更に吐出口５ａから吐出され
る。
に伝わるとロータ２が回転する。図示しないエバポレー
タの出口から流出した冷媒ガスは、吸入口６ａから吸入
室１１に入り、この吸入室１１から吸入孔１５ａ及び切
欠部１５ｂを通じて圧縮室１２に吸入される。圧縮室１
２内はベーン１４で複数の空間に仕切られており、各空
間の容積はロータ２の回転にともなって変化するので、
ベーン１４間にとじ込められた冷媒ガスは圧縮され、圧
縮された冷媒ガスは吐出弁１９を開き、吐出ポート１６
から吐出室１０に流出し、更に吐出口５ａから吐出され
る。
【００１８】ロータ２の回転時、ベーン１４はベーン溝
１３から飛び出し、ベーン１４の先端はシリンダ１の内
周面１ａに接しながら動くとともに、ベーン１４の側面
はフロントサイドブロック３及びリヤサイドブロック４
のロータ側端面３ａ，４ａに接しながら動く。
１３から飛び出し、ベーン１４の先端はシリンダ１の内
周面１ａに接しながら動くとともに、ベーン１４の側面
はフロントサイドブロック３及びリヤサイドブロック４
のロータ側端面３ａ，４ａに接しながら動く。
【００１９】前述のように吸入孔１５ａをベーン摺動領
域外に配置したので、例えば起動時にベーン１４が傾い
て飛び出したとしても、ベーン１４の先端は吸入孔１５
ａ内に入り込めず、吸入孔終端部２１付近のベーン摺動
領域を強くこすることがない。その結果、リヤサイドブ
ロック４のロータ側端面４ａのメッキの剥離を防ぐこと
ができ、磨耗粉による摺動部の損傷を防ぎ、圧縮不良が
起きるのを防ぐことができる。
域外に配置したので、例えば起動時にベーン１４が傾い
て飛び出したとしても、ベーン１４の先端は吸入孔１５
ａ内に入り込めず、吸入孔終端部２１付近のベーン摺動
領域を強くこすることがない。その結果、リヤサイドブ
ロック４のロータ側端面４ａのメッキの剥離を防ぐこと
ができ、磨耗粉による摺動部の損傷を防ぎ、圧縮不良が
起きるのを防ぐことができる。
【００２０】図８は他の発明の一実施例に係るベーン型
圧縮機の吸入ポートを説明するためのリヤサイドブロッ
クのロータ側端面を示す正面図である。前述の実施例と
共通する部分には同一符号を付して説明を省略する。
圧縮機の吸入ポートを説明するためのリヤサイドブロッ
クのロータ側端面を示す正面図である。前述の実施例と
共通する部分には同一符号を付して説明を省略する。
【００２１】前述の実施例では吸入孔１５ａをリヤサイ
ドブロック４のロータ側端面４ａのベーン摺動領域外に
配置した場合について述べたが、これに代え、図８及び
図９に示すように、吸入孔２５ａをベーン摺動領域（図
９の斜線部分）内に配置し、しかもそのベーン摺動領域
の外周縁１ａから中心方向へ所定距離（例えば１ｍｍ）
だけ吸入孔２５ａを離してベーン先端案内部２０を設
け、更にシリンダ１の切欠部１５ｂと対向する補助吸入
孔２５ｃをリヤサイドブロック２４の吸入孔２５ａの近
傍に設けるようにしてもよい。
ドブロック４のロータ側端面４ａのベーン摺動領域外に
配置した場合について述べたが、これに代え、図８及び
図９に示すように、吸入孔２５ａをベーン摺動領域（図
９の斜線部分）内に配置し、しかもそのベーン摺動領域
の外周縁１ａから中心方向へ所定距離（例えば１ｍｍ）
だけ吸入孔２５ａを離してベーン先端案内部２０を設
け、更にシリンダ１の切欠部１５ｂと対向する補助吸入
孔２５ｃをリヤサイドブロック２４の吸入孔２５ａの近
傍に設けるようにしてもよい。
【００２２】この実施例の場合、吸入室１１の冷媒ガス
は吸入孔２５ａを通じて圧縮室１２へ直接吸入されると
ともに、補助吸入孔２５ｃからシリンダ１の切欠部１５
ｂを経由して圧縮室１２へ吸入され、吸入孔２５ａをベ
ーン摺動領域の外周縁１ａの内側に配置したために生じ
る吸入効率の低下を、補助吸入孔２５ｃを設けることに
より防ぐようにした。
は吸入孔２５ａを通じて圧縮室１２へ直接吸入されると
ともに、補助吸入孔２５ｃからシリンダ１の切欠部１５
ｂを経由して圧縮室１２へ吸入され、吸入孔２５ａをベ
ーン摺動領域の外周縁１ａの内側に配置したために生じ
る吸入効率の低下を、補助吸入孔２５ｃを設けることに
より防ぐようにした。
【００２３】ベーン溝１３から飛び出したベーン１４の
側面の先端部分はベーン先端案内部２０に支持されて摺
動するので、ベーン１４が傾いたとしてもベーン１４の
先端は吸入孔２５ａ内へ入り込めず、ベーン摺動領域を
強くこすることはなく、前述の実施例と同様の効果を得
ることができる。
側面の先端部分はベーン先端案内部２０に支持されて摺
動するので、ベーン１４が傾いたとしてもベーン１４の
先端は吸入孔２５ａ内へ入り込めず、ベーン摺動領域を
強くこすることはなく、前述の実施例と同様の効果を得
ることができる。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように請求項１記載の発明
のベーン型圧縮機の吸入ポートによれば、ロータ回転時
ベーンの先端が吸入孔内へ入り込めず、サイドブロック
のロータ側端面の吸入ポート終端部付近はベーンによっ
て強くこすられないので、メッキが剥離せず、磨耗粉に
よる損傷や圧縮不良を防ぐことができる。
のベーン型圧縮機の吸入ポートによれば、ロータ回転時
ベーンの先端が吸入孔内へ入り込めず、サイドブロック
のロータ側端面の吸入ポート終端部付近はベーンによっ
て強くこすられないので、メッキが剥離せず、磨耗粉に
よる損傷や圧縮不良を防ぐことができる。
【００２５】また、請求項２記載の発明のベーン型圧縮
機の吸入ポートによれば、ロータ回転時ベーンの先端が
ベーン先端案内部に支持されて摺動し、ベーンの先端が
吸入孔内へ入り込めず、サイドブロックのロータ側端面
の吸入ポート終端部付近はベーンによってこすられない
ので、メッキが剥離せず、磨耗粉による損傷や圧縮不良
を防ぐことができる。
機の吸入ポートによれば、ロータ回転時ベーンの先端が
ベーン先端案内部に支持されて摺動し、ベーンの先端が
吸入孔内へ入り込めず、サイドブロックのロータ側端面
の吸入ポート終端部付近はベーンによってこすられない
ので、メッキが剥離せず、磨耗粉による損傷や圧縮不良
を防ぐことができる。
【図１】図１はこの発明の一実施例に係る吸入ポートを
説明するためのシリンダとリヤサイドブロックとの分解
斜視図である。
説明するためのシリンダとリヤサイドブロックとの分解
斜視図である。
【図２】図２は図１の吸入ポートを有するベーン型圧縮
機の断面図である。
機の断面図である。
【図３】図３は図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿う断面図で
ある。
ある。
【図４】図４はリヤサイドブロックのロータ側端面を示
す正面図である。
す正面図である。
【図５】図５は図４の一部拡大図である。
【図６】図６はシリンダのリヤ側端面を示す正面図であ
る。
る。
【図７】図７はシリンダ及びリヤサイドブロックの破断
面図である。
面図である。
【図８】図８は他の実施例に係る吸入ポートを説明する
ためのリヤサイドブロックの正面図である。
ためのリヤサイドブロックの正面図である。
【図９】図９は図８の一部拡大図である。
【図１０】図１０は従来のベーン型圧縮機の吸入ポート
を説明するためのリヤサイドブロックの一部拡大図であ
る。
を説明するためのリヤサイドブロックの一部拡大図であ
る。
１ シリンダ ２ ロータ ３ フロントサイドブロック（サイドブロック） ４ リヤサイドブロック（サイドブロック） ４ａ リヤサイドブロックのロータ側端面 １３ ベーン溝 １４ ベーン １５ａ 吸入孔 １５ｂ 切欠部
Claims (2)
- 【請求項１】 シリンダと、このシリンダの両端面に固
定された２個のサイドブロックと、前記シリンダ内に回
転可能に収容されたロータと、このロータのほぼ半径方
向に形成された複数のベーン溝に摺動自在に挿入された
複数のベーンとを備え、前記シリンダの内周縁に沿う吸
入孔を前記サイドブロックの少なくとも一方に設け、前
記吸入孔と対向する切欠部を前記シリンダの開口縁に設
けたベーン型圧縮機の吸入ポートにおいて、前記吸入孔
を前記一方のサイドブロックのロータ側端面のベーン摺
動領域外に配置したことを特徴とするベーン型圧縮機の
吸入ポート。 - 【請求項２】 シリンダと、このシリンダの両端面に固
定された２個のサイドブロックと、前記シリンダ内に回
転可能に収容されたロータと、このロータのほぼ半径方
向に形成された複数のベーン溝に摺動自在に挿入された
複数のベーンとを備え、前記シリンダの内周縁に沿う吸
入孔を前記サイドブロックの少なくとも一方に設け、前
記吸入孔と対向する切欠部を前記シリンダの開口縁に設
けたベーン型圧縮機の吸入ポートにおいて、前記吸入孔
を前記一方のサイドブロックのロータ側端面のベーン摺
動領域内に配置し、しかもそのロータ側端面のベーン摺
動領域の外周縁から中心方向へ所定距離だけ前記吸入孔
を離してベーン先端案内部を形成したことを特徴とする
ベーン型圧縮機の吸入ポート。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4257356A JPH06288372A (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | ベーン型圧縮機の吸入ポート |
| US08/108,888 US5348457A (en) | 1992-09-01 | 1993-08-18 | Vane-type compressor with at least one suction hole |
| DE4327994A DE4327994C2 (de) | 1992-09-01 | 1993-08-20 | Flügelzellenverdichter |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4257356A JPH06288372A (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | ベーン型圧縮機の吸入ポート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06288372A true JPH06288372A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=17305248
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4257356A Pending JPH06288372A (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | ベーン型圧縮機の吸入ポート |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5348457A (ja) |
| JP (1) | JPH06288372A (ja) |
| DE (1) | DE4327994C2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| WO2010058691A1 (ja) | 2008-11-19 | 2010-05-27 | カルソニックカンセイ株式会社 | 気体圧縮機 |
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1992
- 1992-09-01 JP JP4257356A patent/JPH06288372A/ja active Pending
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1993
- 1993-08-18 US US08/108,888 patent/US5348457A/en not_active Expired - Fee Related
- 1993-08-20 DE DE4327994A patent/DE4327994C2/de not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE4327994A1 (de) | 1994-03-03 |
| DE4327994C2 (de) | 1999-03-04 |
| US5348457A (en) | 1994-09-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19950725 |