JP2756809B2 - 水循環式スクロール圧縮機 - Google Patents
水循環式スクロール圧縮機Info
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- JP2756809B2 JP2756809B2 JP32942388A JP32942388A JP2756809B2 JP 2756809 B2 JP2756809 B2 JP 2756809B2 JP 32942388 A JP32942388 A JP 32942388A JP 32942388 A JP32942388 A JP 32942388A JP 2756809 B2 JP2756809 B2 JP 2756809B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は吸入媒体の流れを利用して除水および消音効
果を上げるようにした水循環式スクロール圧縮機に関す
る。
果を上げるようにした水循環式スクロール圧縮機に関す
る。
スクロール圧縮機はケーシング側に固定された固定ス
クロールと、これに噛合する旋回スクロール間で密閉圧
縮室を形成し、所定圧力の圧縮媒体(圧縮空気)を吐出
するように形成される。水循環式スクロール圧縮機にお
いては冷却剤として水が使用されるが、この冷却水が冷
却水の浸入を嫌う場所に入らないようにする工夫が必要
である。また旋回スクロールのボス部に緩挿されて圧縮
室とケーシング中間室とを画成すべく前記ケーシングに
固定されるアダプタを採用するスクロール圧縮機におい
ては、媒体吸入口が前記中間室側に有るものが多く、媒
体が前記吸入口からアダプタを介して圧縮室内に導入さ
れることになる。この場合、従来技術では前記媒体の流
れを利用して冷却水の不必要部への浸入を防止したり、
消音機能を発揮するような工夫はなされていない。
クロールと、これに噛合する旋回スクロール間で密閉圧
縮室を形成し、所定圧力の圧縮媒体(圧縮空気)を吐出
するように形成される。水循環式スクロール圧縮機にお
いては冷却剤として水が使用されるが、この冷却水が冷
却水の浸入を嫌う場所に入らないようにする工夫が必要
である。また旋回スクロールのボス部に緩挿されて圧縮
室とケーシング中間室とを画成すべく前記ケーシングに
固定されるアダプタを採用するスクロール圧縮機におい
ては、媒体吸入口が前記中間室側に有るものが多く、媒
体が前記吸入口からアダプタを介して圧縮室内に導入さ
れることになる。この場合、従来技術では前記媒体の流
れを利用して冷却水の不必要部への浸入を防止したり、
消音機能を発揮するような工夫はなされていない。
固定スクロールと旋回スクロールとが噛合し合う圧縮
室内には冷却水が適宜供給されるが、この冷却水が旋回
スクロール等を支持する軸受内に浸入する問題点があ
る。また旋回スクロールをスラスト支持するためにアダ
プタに嵌入されているスラスト部材の冷却に必要な冷却
水が軸受側に進入する問題点がある。更に媒体の吸入口
から圧縮室に入る媒体流れによって生ずる吸入音が騒音
となる問題点が生ずる。
室内には冷却水が適宜供給されるが、この冷却水が旋回
スクロール等を支持する軸受内に浸入する問題点があ
る。また旋回スクロールをスラスト支持するためにアダ
プタに嵌入されているスラスト部材の冷却に必要な冷却
水が軸受側に進入する問題点がある。更に媒体の吸入口
から圧縮室に入る媒体流れによって生ずる吸入音が騒音
となる問題点が生ずる。
本発明は以上の問題点を解決するもので、冷却水の不
必要部への浸入を防止し、かつ媒体流れによって生ずる
騒音を消音し得る水循環式スクロール圧縮機を提供する
ことを目的とする。
必要部への浸入を防止し、かつ媒体流れによって生ずる
騒音を消音し得る水循環式スクロール圧縮機を提供する
ことを目的とする。
本発明は以上の目的を達成するために、ケーシング側
に固定される固定スクロールと、これに噛合し旋回移動
しながら密閉圧縮室を形成し、所定圧力の圧縮媒体を吐
出する旋回スクロールと、前記ケーシング側に固定され
前記旋回スクロールのボス部に緩挿される中心孔を有す
るアダプタと、前記旋回スクロールに摺接係合し前記旋
回スクロールの移動を規制するオルダム継手とを有し、
かつ前記アダプタにより圧縮室側と画成された前記ケー
シングの中間室に媒体吸入口を有する水循環式スクロー
ル圧縮機において、前記旋回スクロールをスラスト支持
するスラスト部材の嵌入される環状溝を前記アダプタに
設けると共に、該アダプタの周縁に前記環状溝より更に
深く形成され、これを横切る複数個の凹溝を半径方向
に、かつ前記アダプタの中心孔側に連通して形成してな
る水循環式スクロール圧縮機を構成するものである。
に固定される固定スクロールと、これに噛合し旋回移動
しながら密閉圧縮室を形成し、所定圧力の圧縮媒体を吐
出する旋回スクロールと、前記ケーシング側に固定され
前記旋回スクロールのボス部に緩挿される中心孔を有す
るアダプタと、前記旋回スクロールに摺接係合し前記旋
回スクロールの移動を規制するオルダム継手とを有し、
かつ前記アダプタにより圧縮室側と画成された前記ケー
シングの中間室に媒体吸入口を有する水循環式スクロー
ル圧縮機において、前記旋回スクロールをスラスト支持
するスラスト部材の嵌入される環状溝を前記アダプタに
設けると共に、該アダプタの周縁に前記環状溝より更に
深く形成され、これを横切る複数個の凹溝を半径方向
に、かつ前記アダプタの中心孔側に連通して形成してな
る水循環式スクロール圧縮機を構成するものである。
吸入媒体はアダプタの中心孔から圧縮室側に進入し、
前記凹溝を通り抜ける際に絞られて加速され5乃至10m/
secの流れとなる。この媒体流れにより冷却水が一定方
向に運ばれ、その不必要部への浸入が防止される。また
凹溝による絞り効果により消音が行われる。
前記凹溝を通り抜ける際に絞られて加速され5乃至10m/
secの流れとなる。この媒体流れにより冷却水が一定方
向に運ばれ、その不必要部への浸入が防止される。また
凹溝による絞り効果により消音が行われる。
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
まず第1図により本実施例の適用されている水循環式
スクロール圧縮機の概要構造を説明する。
スクロール圧縮機の概要構造を説明する。
螺旋状のラップ16を立設形成する固定スクロール15は
ケーシング14に固定される。同じく螺旋状のラップ10を
有する旋回スクロール8は固定スクロール15に噛合し密
閉圧縮室17を形成し、所定圧力の圧縮媒体を吐出口18よ
り吐出する。旋回スクロール8のボス部9はラップ10と
反対方向に突出し、軸受11を介し、クランク軸12に支持
される。クランク軸12は、軸受21,22を介しケーシング1
4に枢支される回転軸12の先端部に偏心した状態で形成
される。
ケーシング14に固定される。同じく螺旋状のラップ10を
有する旋回スクロール8は固定スクロール15に噛合し密
閉圧縮室17を形成し、所定圧力の圧縮媒体を吐出口18よ
り吐出する。旋回スクロール8のボス部9はラップ10と
反対方向に突出し、軸受11を介し、クランク軸12に支持
される。クランク軸12は、軸受21,22を介しケーシング1
4に枢支される回転軸12の先端部に偏心した状態で形成
される。
ケーシング14にはアダプタ1が固定される。アダプタ
1によりケーシング14は図の下方の圧縮室25と中間室24
とに画成され、圧縮室25内には旋回スクロール8および
固定スクロール15等が収納され、中間室24側にはボス部
9が一部突出していると共に、回転軸13に固定するバラ
ンシングウエイト26等が収納されている。また中間室24
には媒体を外部より吸入するための吸入口23が連結され
る。旋回スクロール8の周縁部にはスラスト部材7が設
けられると共に、アダプタ1側にはスラスト部材7と当
接するスラスト部材6が設けられている。またボス部9
を囲繞して配設されるオルダム継手19は旋回スクロール
8の凹溝20および図示しないアダプタ1の凹溝にその突
起部を係止し、旋回スクロール8の旋回運動を規制して
いる。
1によりケーシング14は図の下方の圧縮室25と中間室24
とに画成され、圧縮室25内には旋回スクロール8および
固定スクロール15等が収納され、中間室24側にはボス部
9が一部突出していると共に、回転軸13に固定するバラ
ンシングウエイト26等が収納されている。また中間室24
には媒体を外部より吸入するための吸入口23が連結され
る。旋回スクロール8の周縁部にはスラスト部材7が設
けられると共に、アダプタ1側にはスラスト部材7と当
接するスラスト部材6が設けられている。またボス部9
を囲繞して配設されるオルダム継手19は旋回スクロール
8の凹溝20および図示しないアダプタ1の凹溝にその突
起部を係止し、旋回スクロール8の旋回運動を規制して
いる。
第2図および第3図に示す如く、アダプタ1は中心孔
5を有する平円板状部材からなり、前記した如くケーシ
ング14にその周縁部で固定される。中心孔5は旋回スク
ロール8のボス部9に緩挿され、旋回スクロール8の旋
回運動によってボス部9に干渉しないようにされてい
る。アダプタ1には環状のスラスト部材6が嵌入される
環状溝3が凹溝されると共に、その周縁には複数個(図
では6個)の凹溝2a,2bが半径方向に沿って形成され
る。この凹溝2a,2bは環状溝3よりも深く凹設されると
共に中心孔5側と連通し得る状態で形成されている。凹
溝2a,2bの断面積(深さ×横幅)は吸入媒体がここを連
通する際にその流速が10m/sec以下、例えば5m/sec位に
なるような寸法に形成される。
5を有する平円板状部材からなり、前記した如くケーシ
ング14にその周縁部で固定される。中心孔5は旋回スク
ロール8のボス部9に緩挿され、旋回スクロール8の旋
回運動によってボス部9に干渉しないようにされてい
る。アダプタ1には環状のスラスト部材6が嵌入される
環状溝3が凹溝されると共に、その周縁には複数個(図
では6個)の凹溝2a,2bが半径方向に沿って形成され
る。この凹溝2a,2bは環状溝3よりも深く凹設されると
共に中心孔5側と連通し得る状態で形成されている。凹
溝2a,2bの断面積(深さ×横幅)は吸入媒体がここを連
通する際にその流速が10m/sec以下、例えば5m/sec位に
なるような寸法に形成される。
アダプタ1の環状溝3には冷却水導入用の貫通孔14が
設けられ、ここから入れた冷却水はスラスト部材6の図
示しない貫通孔を介し、そのスラスト面に導入される。
設けられ、ここから入れた冷却水はスラスト部材6の図
示しない貫通孔を介し、そのスラスト面に導入される。
次に、本実施例の作用を第4図により更に詳細に説明
する。
する。
水循環式スクロール圧縮機の場合には前記した如く、
スラスト部材6,7の周辺、圧縮室25内,オルダム継手19
の周辺等に冷却水が存在している。従来技術ではこれ等
の冷却水が旋回スクロール8のボス部9を上縁を乗り越
えてその内部に浸入し、軸受11内に浸入する場合が生ず
る。本実施例の場合には吸入口23から中間室24内に入っ
た媒体、例えば空気は矢視Aの如くアダプタ1の中心孔
5を介して圧縮室25側に入り、アダプタ1と旋回スクロ
ール8間の隙間を通り、次に矢視Bの如く凹溝2a,2bを
通って圧縮室25内に入ることになる。凹溝2a,2bにより
吸入された空気は絞られると共に、ここで早い流速の空
気流れが生ずる。この流速は前記した如く、約5m/secに
設置される。この早い空気流れによりボス部9の周辺に
ある冷却水や、スラスト部材6,7の周辺にある冷却水は
流れに沿って強制的に運ばれることになる。従って結果
としてボス部9内に入り込む冷却水は皆無となる。一
方、凹溝2a,2bにより嵌入空気は絞られるため、マフラ
的作用が生じ消音効果が生ずる。すなわち吸入流れが減
速され吸入騒音が低減されることになる。なお凹溝2a,2
bを流れる流速が5m/sec位の場合には吸入流れをここで
絞り込んでも吸入効率には影響を与えないことが実証さ
れている。また凹溝2a,2bが環状溝3よりも深く形成さ
れているためスラスト部材6の背面に空気流れが接触
し、これによりスラスト部材6が冷却されるため、その
耐久性を向上し得る効果も生ずる。
スラスト部材6,7の周辺、圧縮室25内,オルダム継手19
の周辺等に冷却水が存在している。従来技術ではこれ等
の冷却水が旋回スクロール8のボス部9を上縁を乗り越
えてその内部に浸入し、軸受11内に浸入する場合が生ず
る。本実施例の場合には吸入口23から中間室24内に入っ
た媒体、例えば空気は矢視Aの如くアダプタ1の中心孔
5を介して圧縮室25側に入り、アダプタ1と旋回スクロ
ール8間の隙間を通り、次に矢視Bの如く凹溝2a,2bを
通って圧縮室25内に入ることになる。凹溝2a,2bにより
吸入された空気は絞られると共に、ここで早い流速の空
気流れが生ずる。この流速は前記した如く、約5m/secに
設置される。この早い空気流れによりボス部9の周辺に
ある冷却水や、スラスト部材6,7の周辺にある冷却水は
流れに沿って強制的に運ばれることになる。従って結果
としてボス部9内に入り込む冷却水は皆無となる。一
方、凹溝2a,2bにより嵌入空気は絞られるため、マフラ
的作用が生じ消音効果が生ずる。すなわち吸入流れが減
速され吸入騒音が低減されることになる。なお凹溝2a,2
bを流れる流速が5m/sec位の場合には吸入流れをここで
絞り込んでも吸入効率には影響を与えないことが実証さ
れている。また凹溝2a,2bが環状溝3よりも深く形成さ
れているためスラスト部材6の背面に空気流れが接触
し、これによりスラスト部材6が冷却されるため、その
耐久性を向上し得る効果も生ずる。
本実施例において凹溝2a,2bを図示の如き形状とした
が、これに限定されずテーパ状のものであっても構わな
い。
が、これに限定されずテーパ状のものであっても構わな
い。
〔発明の効果」 以上の説明によって明らかな如く、本発明によれば軸
受等への冷却水の浸入を防止すると共に、消音効果を上
げることが出来る。
受等への冷却水の浸入を防止すると共に、消音効果を上
げることが出来る。
第1図は本発明の一実施例の適用される水循環式スクロ
ール圧縮機の概要構造を示す軸断面図、第2図は実施例
のアダプタの平面図、第3図は第2図のIII-III線断面
図、第4図は実施例の作用を説明するための一部拡大断
面図である。 1……アダプタ、2a,2b……凹溝、3……環状溝、4…
…貫通孔、5……中心孔、6,7……スラスト部材、8…
…旋回スクロール、9……ボス部、10,16……ラップ、1
1,21,22……軸受、12……クランク軸、13……回転軸、1
4……ケーシング、15……固定スクロール、17……密閉
圧縮室、18……吐出孔、19……オルダム継手、20……凹
溝、23……吸入口、24……中間室、25……圧縮室、26…
…バランシングウエイト。
ール圧縮機の概要構造を示す軸断面図、第2図は実施例
のアダプタの平面図、第3図は第2図のIII-III線断面
図、第4図は実施例の作用を説明するための一部拡大断
面図である。 1……アダプタ、2a,2b……凹溝、3……環状溝、4…
…貫通孔、5……中心孔、6,7……スラスト部材、8…
…旋回スクロール、9……ボス部、10,16……ラップ、1
1,21,22……軸受、12……クランク軸、13……回転軸、1
4……ケーシング、15……固定スクロール、17……密閉
圧縮室、18……吐出孔、19……オルダム継手、20……凹
溝、23……吸入口、24……中間室、25……圧縮室、26…
…バランシングウエイト。
Claims (1)
- 【請求項1】ケーシング側に固定される固定スクロール
と、これに噛合し旋回移動しながら密閉圧縮室を形成
し、所定圧力の圧縮媒体を吐出する旋回スクロールと、
前記ケーシング側に固定され前記旋回スクロールのボス
部に緩挿される中心孔を有するアダプタと、前記旋回ス
クロールに摺接係合し前記旋回スクロールの移動を規制
するオルダム継手とを有し、かつ前記アダプタにより圧
縮室側と画成された前記ケーシングの中間室に媒体吸入
口を有する水循環式スクロール圧縮機において、前記旋
回スクロールをスラスト支持するスラスト部材の嵌入さ
れる環状溝を前記アダプタに設けると共に、該アダプタ
の周縁に前記環状溝より更に深く形成され、これを横切
る複数個の凹溝を半径方向に、かつ前記アダプタの中心
孔側に連通して形成することを特徴とする水循環式スク
ロール圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32942388A JP2756809B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 水循環式スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32942388A JP2756809B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 水循環式スクロール圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02176180A JPH02176180A (ja) | 1990-07-09 |
JP2756809B2 true JP2756809B2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=18221228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32942388A Expired - Lifetime JP2756809B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 水循環式スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2756809B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109268270B (zh) * | 2018-11-19 | 2020-03-17 | 西安交通大学 | 一种涡盘动静接头及水冷无油涡旋压缩机 |
CN118391265B (zh) * | 2024-06-27 | 2024-09-13 | 珠海凌达压缩机有限公司 | 涡旋压缩机、空调器 |
-
1988
- 1988-12-28 JP JP32942388A patent/JP2756809B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02176180A (ja) | 1990-07-09 |
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