JPH06286496A - 自動変速機の変速操作装置 - Google Patents

自動変速機の変速操作装置

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Publication number
JPH06286496A
JPH06286496A JP5073096A JP7309693A JPH06286496A JP H06286496 A JPH06286496 A JP H06286496A JP 5073096 A JP5073096 A JP 5073096A JP 7309693 A JP7309693 A JP 7309693A JP H06286496 A JPH06286496 A JP H06286496A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift lever
steering wheel
automatic transmission
shift
annular member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5073096A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshifumi Suzuki
俊史 鈴木
Naomune Moriyama
尚宗 森山
Takahito Yokouchi
敬人 横打
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP5073096A priority Critical patent/JPH06286496A/ja
Publication of JPH06286496A publication Critical patent/JPH06286496A/ja
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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ステアリングホイールの近傍に配されて、自動
変速機における変速レンジの切換選択を行うべく操作さ
れるシフトレバーを、その操作スペースが適切に、しか
も、容易に確保され、操作性に優れたものとなす。 【構成】ステアリングホイール(2)の近傍に配され、
自動変速機における複数の変速レンジを切換選択すべく
回動操作されるシフトレバー(10)の基部(13A)
を、ステアリングホイール(2)を支持する軸部材
(3)が貫通する環状部材(1)に、シフトレバー(1
0)のグリップ部(14)の操作時における移動軌跡を
ステアリングホイール(2)に略沿うものとすべく係合
させる連結機構(19,20,31,32)が備えられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載された自動
変速機における複数の変速レンジを切換選択すべく操作
されるシフトレバーを、ステアリングホイールの近傍に
備えた、自動変速機の変速操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載される自動変速機における複
数の変速レンジは、通常、例えば、特開平3-157230号公
報にも開示されている如くに、運転席と助手席との間に
おけるフロア構成部に配されたシフトレバー、あるい
は、ステアリングホイールを支持してステアリングホイ
ールに伴って回動する軸部材が貫通する環状部材に取り
付けられて、ステアリングホイールの近傍に配されたシ
フトレバーが操作されることにより、切換選択される。
このような自動変速機が搭載された車両において、例え
ば、運転席を含む前部座席が3人掛け用のものとされる
場合には、その前部座席に着座する乗員の着座スペース
を確保する観点から、ステアリングホイールの近傍に配
されたシフトレバーが備えられることが望ましい。
【0003】斯かるステアリングホイールの近傍に配さ
れたシフトレバーにあっては、ステアリングホイールを
操作する運転者が、そのステアリングホイールを操作す
べくステアリングホイールに添えた両手のうちの一方に
より操作し得る位置をとるものとされることが望まれ、
そのようにされた場合には、運転者は、その両手により
ステアリングホイールを確実に操作しつつ、自動変速機
における複数の変速レンジの切換選択を行うことができ
る。また、このようなステアリングホイールの近傍に配
されたシフトレバーが用いられる場合には、ステアリン
グホイールを操作しつつ車両の周囲環境を常時目視によ
り確認することが要求される運転者にとって、その操作
位置等の目視確認を視線を大きく動かすことなく行える
という利点も得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くに自動変速
機に対して備えられたシフトレバーがステアリングホイ
ールの近傍に配された場合にあっても、例えば、フロア
構成部に配された場合と同様に、複数の変速レンジを夫
々選択する複数の操作位置をとるものとされるシフトレ
バーについて確保されるべき操作スペースの大きさが、
シフトレバーの操作端部を形成するグリップ部の移動軌
跡によって左右される。従って、ステアリングホイール
の近傍に配されたシフトレバーにあっては、車両の車室
内におけるステアリングホイールの近傍は、通常、そこ
に形成されるスペースが限られたものとされることにな
るので、操作端部を形成するグリップ部の移動軌跡によ
って左右される操作スペースの十分な確保に困難が伴わ
れるという問題がある。さらに、操作端部を形成するグ
リップ部の移動軌跡とステアリングホイールとの相互位
置関係によっては、良好な操作性が得られないことにな
るという問題もある。
【0005】斯かる点に鑑み、本発明は、車両に搭載さ
れた自動変速機における複数の変速レンジを切換選択す
べく操作されるシフトレバーが、ステアリングホイール
の近傍に配されるもとで、シフトレバーについての適切
な操作スペースを容易に確保することができるととも
に、シフトレバーの操作性を向上させることができるも
のとされた、自動変速機の変速操作装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る自動変速機の変速操作装置は、車両の
ステアリングホイールを支持する軸部材が貫通せしめら
れた環状部材に係合してステアリングホイールの近傍に
配され、車両に搭載された自動変速機における複数の変
速レンジを切換選択すべく回動操作されるシフトレバー
と、シフトレバーを環状部材に係合させる連結機構とが
備えられ、連結機構が、シフトレバーの基部を、環状部
材に、シフトレバーの操作端部の操作時における移動軌
跡をステアリングホイールに略沿うものとすべく係合さ
せるものとされて、構成される。
【0007】
【作用】上述の如くの構成とされる本発明に係る自動変
速機の変速操作装置においては、ステアリングホイール
を支持する軸部材が貫通せしめられた環状部材に連結機
構を介して係合し、ステアリングホイールの近傍に配さ
れるシフトレバーの操作が、そのシフトレバーの操作端
部がステアリングホイールに略沿う移動軌跡を描くもの
とされて行われて、複数の変速レンジが切換選択され
る。このようにされることにより、ステアリングホイー
ルの近傍に配されたシフトレバーは、その操作端部の移
動軌跡によって左右されることになる操作スペースが、
ステアリングホイール周囲における限られたスペースが
有効に利用されて適切に、しかも、容易に確保されたも
のとされるとともに、ステアリングホイールに両手を添
える運転者が、その一方の手により容易にかつ確実に操
作することのできる、操作性に優れたものとされること
になる。
【0008】
【実施例】図1は、本発明に係る自動変速機の変速操作
装置の一例をそれが配された環状部材と共に示す。
【0009】図1に示される環状部材1は、車両の車室
における運転席前方に配されたステアリングホイール2
を支持する軸部材3が貫通せしめられ、一点鎖線により
示される如くのブラケット4を介して、車体に取り付け
られている。環状部材1におけるステアリングホイール
2側の端部側部分には、コンビネーションスイッチ機構
を収容したスイッチユニット5が配されるとともに、シ
フトレバー10が係合せしめられている。コンビネーシ
ョンスイッチ機構は、左右方向指示ランプやヘッドラン
プ等を作動させるものとされる。また、シフトレバー1
0は、ステアリングホイール2が配された車両に搭載さ
れた自動変速機における複数の変速レンジ、例えば、パ
ーキングレンジ(Pレンジ),リバースレンジ(Rレン
ジ),ニュートラルレンジ(Nレンジ)、及び、フォワ
ードレンジを構成するドライブレンジ(Dレンジ),セ
カンドレンジ(Sレンジ)及びローレンジ(Lレンジ)
の切換選択を行うべく操作される。
【0010】スイッチユニット5には、ステアリングホ
イール2を操作する運転者の右手により操作される位置
をとって配されたコンビネーションスイッチ用レバー7
が取り付けられている。コンビネーションスイッチ用レ
バー7は、スイッチユニット5内に収容されたコンビネ
ーションスイッチ機構の動作制御を行うべく操作され
る。
【0011】シフトレバー10は、連結板部12により
一端部が形成された基部13Aと、全体的に“く”字状
の形状にされるとともにグリップ部14により一端部が
形成された本体部13Bとを有し、全体が、ステアリン
グホイール2の近傍に配されたものとされている。シフ
トレバー10の基部13Aは、その中間部分に球状嵌合
部材16が配されており、また、シフトレバー10の本
体部13Bは、その他端部に嵌合する連結ブラケット1
7と、連結ブラケット17及び基部13Aにおける他端
部を貫通するピン部材18とによって、基部13Aに揺
動可能とされて連結されている。基部13Aと連結ブラ
ケット17との間には、図示が省略されているが、本体
部13Bをステアリングホイール2から離隔させる方向
に付勢するリターンスプリングが配されている。斯かる
シフトレバー10は、図2及び図3にも示される如く
に、環状部材1に嵌合し、ブラケット19を介して環状
部材1にボルト締結されたベース部材20により支持さ
れている。
【0012】ベース部材20における、車両の前方側か
ら見て、ステアリングホイール2に対して右側部となる
部分には、環状部材1の伸びる方向に略直交する方向に
伸びるピン部材22が配された突出部23が設けられて
いる。ピン部材22には、それを支軸として回動せしめ
られる可動板部材25が取り付けられている。可動板部
材25は、先端部が二股状に分岐して形成された、アー
ム状部分25A及び25Bを有しており、アーム状部分
25Aには長孔26が設けられるとともに、アーム状部
分25Bには、ブラケット19に設けられた突出板部1
9aを挿通して、自動変速機に連結されたケーブル30
が取り付けられている。
【0013】さらに、ベース部材20は、図3に示され
る如く、可動板部材25に対向する部分の内部に、環状
部材1の外周に沿って湾曲する断面を有した案内路31
が設けられ、また、その表面部における案内路31に対
向する部分に、環状部材1の外周に沿って伸びる長孔3
2が設けられたものとされている。そして、シフトレバ
ー10の基部13Aは、それに設けられた連結板部12
が、環状部材1の外周に対向する位置におかれた案内路
31に係合せしめられてベース部材20により保持され
たもとで、環状部材1の中心軸線に略直交する方向をも
って長孔32からベース部材20の外部に伸び、その中
間部分に配された球状嵌合部材16を可動板部材25に
設けられた長孔26内に位置させている。また、基部1
3Aにおける連結板部12は、その上下方向の長さが、
ベース部材20における案内路31の上下方向の長さよ
り小とされ、環状部材1の外周に沿う摺動が可能なもの
とされている。斯かる案内路31及び長孔32が設けら
れたベース部材20及びベース部材20を環状部材1に
より支持させるブラケット19等により、シフトレバー
10の基部13Aを環状部材1に係合させる連結機構が
形成されている。そして、連結機構を介して基部13A
が環状部材1に係合せしめられたシフトレバー10は、
実質的に環状部材1を支軸とする回動操作が行われるも
のとされる。従って、シフトレバー10は、軸部材3の
軸中心に一致する回動中心を有していることになり、そ
のグリップ部14の移動軌跡がステアリングホイール2
に略沿うものとされる。そして、シフトレバー10は、
環状部材1を実質的に支軸とする回動操作が行われるこ
とによって、Pレンジを選択するPレンジ位置,Rレン
ジを選択するRレンジ位置,Nレンジを選択するNレン
ジ位置,Dレンジを選択するDレンジ位置,Sレンジを
選択するSレンジ位置、及び、Lレンジを選択するLレ
ンジ位置のいずれかにおかれる。
【0014】斯かるシフトレバー10の基部13A,ベ
ース部材20,ベース部材20に取り付けられた可動板
部材25及びスイッチユニット5等は、図1及び図3に
おいて一点鎖線により示される如くの、環状部材1が貫
通するものとされて配されたステアリングコラム35内
に収容されている。ステアリングコラム35における側
面部は、ゲート形成部35Gとされ、シフトレバー10
の本体部13Bが貫通するものとされた、切抜部として
形成されるシフトゲート36が形成されている。シフト
ゲート36は、図4に示される如く、その上方側から下
方側に向けて係合凹部36P,36R,36N,36
D,36S及び36Lが設けられたものとされており、
それら係合凹部36P,36R,36N,36D,36
S及び36Lには、図4において一点鎖線により示され
る如くに、シフトレバー10の本体部13Bが選択的に
係合せしめられる。また、シフトゲート36を貫通する
本体部13Bに設けられたグリップ部14は、ステアリ
ングホイール2に両手を添える運転者の左手により操作
される位置をとるものとされる。
【0015】このように、グリップ部14がステアリン
グホイール2に両手を添える運転者の左手により操作さ
れる位置におかれたシフトレバー10は、実質的に環状
部材1を支軸とする回動操作が行われるとき、グリップ
部14の移動軌跡がステアリングホイール2に略沿うも
のとされていることにより、グリップ部14の移動軌跡
によって左右される操作スペースが、ステアリングホイ
ール2の周囲における限られたスペースを有効に利用し
て適切に、しかも、容易に確保されたものとされるとと
もに、ステアリングホイール2に両手を添える運転者
が、その左手によって容易にかつ確実に操作することの
できる、操作性に優れたものとされることになる。
【0016】斯かるシフトレバー10が、実質的に環状
部材1を支軸とする回動操作が行われるにあたっては、
本体部13Bが、ピン部材18を支軸とする揺動操作が
行われて、シフトゲート36における係合凹部36P,
36R,36N,36D,36S及び36Lのいずれか
との係合が解除される。そして、シフトレバー10が、
ケーブル30が取り付けられた可動板部材25のピン部
材22を支軸とする回動を伴って、Pレンジ位置,Rレ
ンジ位置,Nレンジ位置,Dレンジ位置,Sレンジ位
置、もしくは、Lレンジ位置におかれる際、シフトレバ
ー10における本体部13Bのピン部材18を支軸とす
る揺動操作が停止され、本体部13Bが、シフトゲート
36における係合凹部36P,36R,36N,36
D,36S、もしくは、36Lとの係合状態におかれる
ことにより、シフトレバー10が、それがおかれた操作
位置に維持される。また、斯かる際におけるケーブル3
0が取り付けられた可動板部材25の回動により、自動
変速機に付設された油圧制御系がケーブル30により駆
動される状態がとられ、それにより、自動変速機におい
て、シフトレバー10のとる操作位置に応じた変速レン
ジの切換えが行われる。
【0017】図5は、本発明に係る自動変速機の変速操
作装置の他の例を、それが配された環状部材と共に示
す。図5において、図1に示される例における各部及び
各部材に夫々対応する部分は、図1と共通な符号が付さ
れて示されており、それらについての重複説明は省略さ
れる。
【0018】図5に示される例にあっては、環状部材1
におけるステアリングホイール2側の端部側部分には、
コンビネーションスイッチ機構を収容したスイッチユニ
ット5が配されるとともに、シフトレバー40が係合せ
しめられている。シフトレバー40は、ステアリングホ
イール2が配された車両に搭載された自動変速機におけ
る複数の変速レンジ、例えば、Pレンジ,Rレンジ,N
レンジ、及び、フォワードレンジを構成するDレンジ,
Sレンジ及びLレンジの切換選択をすべく操作される。
【0019】シフトレバー40は、連結部42により一
端部が形成された基部43Aと、全体的にくの字形状に
された本体部43Bとを有し、全体がステアリングホイ
ール2の近傍に配されたものとされている。斯かるシフ
トレバー40は、図6にも示される如く、車両の前方側
から見て、環状部材1におけるステアリングホイール2
に対して右側部となる部分に取り付けられて、環状部材
1に沿って伸びる切換ロッド45により支持されてい
る。切換ロッド45は、それが挿通せしめられたブラケ
ット46を介して、環状部材1に回動可能に支持されて
おり、連結ブラケット48が設けられた一端部と、図示
が省略されているが、リンク機構を介して自動変速機に
連結された他端部とを有している。さらに、切換ロッド
45におけるブラケット46と連結ブラケット48との
間となる部分には、筒状部材49が嵌合せしめられてい
る。切換ロッド45に設けられた連結ブラケット48に
は、環状部材1の伸びる方向に略直交する方向に伸びる
ピン部材50が配されている。
【0020】ピン部材50には、シフトレバー40の基
部43Aにおける連結部42が係合固着されている。シ
フトレバー40の基部43Aは、ピン部材50から環状
部材1の伸びる方向に略直交する方向に伸びるものとさ
れ、その中心軸線に沿う方向に伸びる長孔51が中間部
に設けられており、切換ロッド45,連結ブラケット4
8及びピン部材50等により構成される連結機構を介し
て、環状部材1に係合せしめられたものとされている。
また、シフトレバー40の本体部43Bは、図6に示さ
れる如く、基部43A内に挿入されて係合ピン52が設
けられた一端部を有し、基部43A内に収容されたコイ
ルスプリング53によって環状部材1に近接する方向に
付勢された第1の部分B1と、一端部に嵌合する連結ブ
ラケット54と、連結ブラケット54及び第1の部分B
1の他端部を貫通するピン部材55とによって、第1の
部分B1に揺動可能に連結され、他端部がグリップ部5
6により形成された第2の部分B2とを有している。本
体部43Bの第1の部分B1と連結ブラケット54との
間には、第2の部分B2をステアリングホイール2から
離隔させる方向に付勢する、図示が省略されたリターン
スプリングが配されている。
【0021】切換ロッド45等により構成される連結機
構を介して、基部43Aが環状部材1に係合せしめられ
たシフトレバー40は、切換ロッド45を支軸とする回
動操作が行われるものとされている。従って、シフトレ
バー40は、環状部材1を貫通する軸部材3の、図7に
おいて点aにより示される軸中心から離隔した、切換ロ
ッド45の、図7において点bにより示される回動中心
と同一の回動中心を有している。そして、シフトレバー
40は、切換ロッド45を支軸とする回動操作が行われ
ることによって、Pレンジを選択するPレンジ位置,R
レンジを選択するRレンジ位置,Nレンジを選択するN
レンジ位置,Dレンジを選択するDレンジ位置,Sレン
ジを選択するSレンジ位置、及び、Lレンジを選択する
Lレンジ位置のいずれかにおかれる。
【0022】一方、シフトレバー40の本体部43Bに
おける第1の部分B1の一端部に設けられた係合ピン5
2は、基部43Aに設けられた長孔51から基部43A
の外部に突出して、筒状部材49に取り付けられた板状
部材59の先端部に設けられた長孔60に係合してい
る。長孔60は、上下方向に伸び、その上端部が下端部
より環状部材1に近接するものとなる湾曲形状を有した
ものとされている。
【0023】シフトレバー40の基部43A及び本体部
43Bにおける第1の部分B1,連結ブラケット48、
及び、板状部材59等は、図5において一点鎖線により
示される如くの、環状部材1が貫通するものとされて配
されたステアリングコラム35内に収容されている。ス
テアリングコラム35におけるゲート形成部35Gに
は、シフトレバー40の本体部43Bにおける第2の部
分B2が貫通せしめられるものとされた、切抜部として
形成されるシフトゲート36が設けられている。シフト
ゲート36に設けられた係合凹部36P,36R,36
N,36D,36S及び36Lには、図4において一点
鎖線より示される如くに、シフトレバー40の本体部4
3Bにおける第2の部分B2が選択的に係合せしめられ
る。また、シフトゲート36を貫通する本体部43Bに
おける第2の部分B2に設けられたグリップ部56は、
ステアリングホイール2に両手を添える運転者の左手に
より操作される位置をとるものとされる。
【0024】このように、グリップ部56がステアリン
グホイール2に両手を添える運転者の左手により操作さ
れる位置におかれたシフトレバー40は、切換ロッド4
5を支軸とする回動操作が行われるとき、グリップ部5
6の移動軌跡がステアリングホイール2に大略沿うもの
となって、それにより、図1に示される例におけるシフ
トレバー10と同様に、グリップ部56の移動軌跡によ
って左右される操作スペースが、ステアリングホイール
2の周囲における限られたスペースが有効に利用して適
切に、しかも、容易に確保されるとともに、ステアリン
グホイール2に両手を添える運転者が、その左手によっ
て容易にかつ確実に操作することのできる、操作性に優
れたものとされることになる。
【0025】斯かるシフトレバー40が、切換ロッド4
5を支軸とする回動操作が行われるにあたっては、本体
部43Bにおける第2の部分B2が、ピン部材55を支
軸とする揺動操作が行われて、シフトゲート36におけ
る係合凹部36P,36R,36N,36D,36S及
び36Lのいずれかとの係合が解除される。そして、シ
フトレバー40が、切換ロッド45の回動を伴ってPレ
ンジ位置,Rレンジ位置,Nレンジ位置,Dレンジ位
置,Sレンジ位置、もしくは、Lレンジ位置におかれる
際、本体部43Bにおける第2の部分B2のピン部材5
5を支軸とする揺動操作が停止されて、本体部43Bに
おける第2の部分B2が、シフトゲート36における係
合凹部36P,36R,36N,36D,36S、もし
くは、36Lとの係合状態におかれることにより、シフ
トレバー40が、それがおかれた操作位置に維持され
る。また、斯かる際における切換ロッド45の回動によ
り、自動変速機に付設された油圧制御系が駆動され、そ
れにより、自動変速機がシフトレバー40のとる操作位
置に応じた変速レンジに切り換えられる。
【0026】さらに、シフトレバー40の切換ロッド4
5を支軸とする回動操作が行われると、本体部43Bに
おける第1の部分B1に設けられた係合ピン52が、シ
フトレバー40の基部43A内に収容されたコイルスプ
リング53の付勢力により、シフトレバー40の基部4
3Aに設けられた長孔51、及び、板状部材59に湾曲
形状を有して設けられた長孔60に沿って移動せしめら
れる。斯かる係合ピン52,シフトレバー40の基部4
3Aに設けられた長孔51,シフトレバー40の基部4
3A内に収容されたコイルスプリング53、及び、板状
部材59に湾曲形状を有して設けられた長孔60等は、
シフトレバー40の基部43Aに対して本体部43Bを
摺動させて、本体部43Bにおける第1の部分B1の基
部43Aからの突出長を調整することにより、シフトレ
バー40に伸長状態もしくは縮小状態をとらせる伸縮機
構を構成するものとされている。
【0027】伸縮機構は、シフトレバー40が、本体部
43Bにおける第2の部分B2がシフトゲート36の最
上端部に設けられた係合凹部36Pに係合せしめられる
Pレンジ位置にあるもとでは、本体部43Bにおける第
1の部分B1の基部43Aからの突出長を最大となし
て、シフトレバー40に、その長さが基準とされる長さ
より大となる伸長状態をとらせる。そして、シフトレバ
ー40がPレンジ位置から、本体部43Bにおける第2
の部分B2がシフトゲート36の最下端部に設けられた
係合凹部36Lに係合せしめられるLレンジ位置に向か
う程、本体部43Bにおける第1の部分B1の基部43
Aからの突出長を小となし、シフトレバー40がLレン
ジ位置にあるもとでは、本体部43Bおける第1の部分
B1の基部43Aからの突出長を最小となして、シフト
レバー40に、その長さが基準とされる長さに戻される
縮小状態をとらせる。
【0028】斯かる伸縮機構がシフトレバー40に備え
られていることにより、図7に示される如く、シフトレ
バー40がPレンジ位置,Rレンジ位置,Nレンジ位
置,Dレンジ位置,Sレンジ位置及びLレンジ位置の夫
々におかれたとき、一点鎖線により示されるステアリン
グホイール2に対して、シフトレバー40におけるグリ
ップ部56が設けられた先端部の位置が、点P’,
R’,N’,D’,S’及びL’をとるものとなり、従
って、グリップ部56の先端部における移動軌跡が実線
Xにより示される如くとなる。それゆえ、仮にシフトレ
バー40が基準となる長さQAを有し、それを変化させ
ることなく、Pレンジ位置からLレンジ位置までの範囲
を回動せしめられるものとされるとすると、グリップ部
56の先端部の移動軌跡は二点鎖線Yにより示される如
くとなるが、斯かる移動軌跡Yに比較して、実線Xによ
り示される移動軌跡は、ステアリングホイール2に、よ
り一層沿うものとなり、シフトレバー40の操作性がよ
り向上せしめられる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る自動変速機の変速操作装置によれば、ステアリング
ホイールを支持する軸部材が貫通せしめられた環状部材
に連結機構を介して係合し、ステアリングホイールの近
傍に配されるものとされるシフトレバーの操作が、その
シフトレバーの操作端部がステアリングホイールに略沿
う移動軌跡を描くものとされて行われることになり、そ
れによって、シフトレバーが、ステアリングホイールの
近傍に配されるにもかかわらず、その操作端部の移動軌
跡によって左右される操作スペースが、ステアリングホ
イール周囲における限られたスペースが有効に利用され
て適切に、しかも、容易に確保されるものとされ、さら
に、それに加えて、ステアリングホイールに両手を添え
る運転者が、その一方の手により容易にかつ確実に操作
することができる、操作性に優れたものとされることに
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動変速機の変速操作装置の一例
をそれが係合する環状部材と共に示す斜視図である。
【図2】図1に示される例におけるシフトレバー及びそ
の周囲の構成の説明に供される斜視図である。
【図3】図1に示される例におけるシフトレバー及びそ
の周囲の構成の説明に供される断面図である。
【図4】図1に示される例におけるシフトレバーの動作
説明に供される概念図である。
【図5】本発明に係る自動変速機の変速装置の他の例を
それが係合する環状部材と共に示す斜視図である。
【図6】図5に示される例におけるシフトレバー及びそ
の周囲の構成の説明に供される断面図である。
【図7】図5に示される例におけるシフトレバーの動作
説明に供される概念図である。
【符号の説明】
1 環状部材 2 ステアリングホイール 3 軸部材 10,40 シフトレバー 12 連結板部 13A,43A 基部 13B,43B 本体部 14,56 グリップ部 18,50,55 ピン部材 20 ベース部材 31 案内路 32,51,60 長孔 42 連結部 45 切換ロッド 48 連結ブラケット 49 筒状部材 52 係合ピン 53 コイルスプリング B1 第1の部分 B2 第2の部分

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のステアリングホイールを支持する軸
    部材が貫通せしめられた環状部材に係合して上記ステア
    リングホイールの近傍に配され、上記車両に搭載された
    自動変速機における複数の変速レンジを切換選択すべく
    回動操作されるシフトレバーと、 該シフトレバーの基部を、上記環状部材に、上記シフト
    レバーの操作端部の操作時における移動軌跡を上記ステ
    アリングホイールに略沿うものとすべく係合させる連結
    機構と、を備えて構成される自動変速機の変速操作装
    置。
  2. 【請求項2】シフトレバーが、環状部材を貫通する軸部
    材の軸中心に一致する回動中心を有するものとされたこ
    とを特徴とする請求項1記載の自動変速機の変速操作装
    置。
  3. 【請求項3】シフトレバーが、環状部材を貫通する軸部
    材の軸中心から離隔した回動中心を有するとともに、伸
    縮機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の自動変
    速機の変速操作装置。
  4. 【請求項4】連結機構が、シフトレバーの基部に設けら
    れた連結板部を、環状部材の外周に対向して位置させる
    とともに、該環状部材の外周に沿う摺動を行い得る状態
    をもって保持するものとされたことを特徴とする請求項
    2記載の自動変速機の変速操作装置。
  5. 【請求項5】連結機構が、シフトレバーの基部を、環状
    部材に回動可能に取り付けられたロッド部材によって支
    持するものとされたことを特徴とする請求項3記載の自
    動変速機の変速操作装置。
JP5073096A 1993-03-31 1993-03-31 自動変速機の変速操作装置 Pending JPH06286496A (ja)

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