JPH02503589A - 制御台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 制　　　　御　　　　台 〔技術分野〕 本発明は、請求の範囲第１項の上位概念部分に記載した変速段グループ様式に形 成された歯車切換変速装置を切換えるための少なくとも一つの切換レバーをもっ た制御台に関する。

〔背景技術〕

かかる制御台はヨーロッパ特許第００５２７９４号公報で公知である。この公知 の装置の場合、その公報の第３図に示されているように、手動選択レバー２０に よって、歯車切換変速装置内の基本伝動装置の四つの変速段が、Ｈ字形切換案内 図形に沿って手動で機械式に切換調整される。さらに第２の切換レバー４０を介 して、二つの前進走行段グループおよび一つの後進走行段グループの切換えが行 われる。

かかる装置あるいは前記公報の第１図および第２図に示されているような変速段 １〜４を高速走行あるいは低速走行に切換える負荷切換可能なスプリットをもっ た装置は、耕作用トラクターにおいて実用化されている。

しかし機械複式レバー形切換方式は運転室に大きな所要場所を必要とし、全般的 に最近の耕作用トラクターに課せられる条件にもはや対応できない。

〔発明の開示〕

本発明の目的は、請求の範囲第１項の上位概念部分に記載した制御１台を、僅か な場所しか必要とせず、簡単に操作でき、かつ、基本伝動装置に対する手動選択 レバーが中立位置にある時のみ変速段グループの切換えができるように改良する ことにある。

この目的は請求の範囲第１項の特徴事項に記載した手段によって達成される。

本発明に基づいてＨ字形切換案内図形に沿った基本伝動装置の切換えと三つの変 速段グループの切換えとを唯一の切換レバーによって一体にまとめることによっ て、運転手はたいていの運転状態において、ある切換レバーから別の切換レバー に切換える必要がないので、運転は著しく単純化される。運転室における制御台 の所要場所も同様に小さくなる。さらに変速段グループの補助力式切換は、二つ の前進段グループおよび一つの後進段グループをもったかかる伝動装置の切換え を容易にする。その場合、基本伝動装置におけるある一つの変速段が投入されて いるときの切換グリップの機械大連鎖錠は、即ち選択レバーの外側管に係止爪を 配置し切換案内板に案内突起を配置する方式は特に安い経費で済み、伝動装置に おける変更ないし処置を講する必要はない。二つの切換案内溝の一方の切換方向 において切換グリップの三つの位置を拘束するために唯二の係止爪を配置するこ とは、特に場所の節約を図れる。選択レバーの内側管および外側管に対し同心的 に配置され、かつ同一平面内に回動制限装置をもった係止装置は、良好な機能を 有し、僅かな空間で済み、簡単に製造および組立できる。

ハウジング内に配置された円筒状ピンおよび係止板における切欠きからなる回動 運動の制限装置は、係止爪および案内突起に関連して、基本伝動装置における一 つの変速段が投入されているとき、変速段グループ切換を簡単に拘束することが できる。切換グリップが左右いずれかの回動位置にあるとき、中間位置への回動 だけをそれぞれ一つの係止爪で拘束すればよい。それ以上の外側への回動は一般 に回動運動の制限装置を介して拘束される。

切換グリップの中間位置の拘束は両方の係止爪を介して行われる。即ち、切換案 内板に配置された案内突起が両方の係止爪の間に位置し、切換グリップの回動が これら両方の係止爪、外側管およびハウジングを介して阻止される。三つの変速 段グループの切換えはただ二つのマイクロスイッチおよび対応した二つのカム軌 道だけで行える。即ち、切換グリップの中間位置に対応した変速段グループは両 方のマイクロスイッチの不動作によって投入される。切換グリップの中間位置か ら左右に回動された各位置において、一つのマイクロスイッチが一つのカム軌道 に関連してその都度一つの変速段グループを投入する。

係止板および支持板をもった内側管ならびにマイクロスイッチも回動されず、マ イクロスイッチへの導線が内側管内を同様に静止して置かれていることが特に有 利であり、その内側管の揺動運動は、導線に全く荷重をかけない。

ハウジングを設け、切換グリップと外側管との間に蓋を設け、内側管、係止板、 支持板およびマイクロスイッチを相互に固く接続することによって、切換グリッ プおよび蓋を取り外した場合も、回動運動がハウジングを介して行えるので、変 速段グループの切換作用は完全に維持される。

ハウジングに開口ないし窓を設け、支持板の胸部にマークを設けることによって 、変速段グループのその都度の位置を簡単に表示できる。

選択レバーの内側管が取り付けられているヒンジ継手を中心に所定の半径で切換 案内板を湾曲して形成することは、特に拘束装置を良好に構成することを可能に する。

ドイツ連邦共和国特許第１９４６４９６号公報および同第２０４０１９５号公報 において、変速段グループを補助力を介して切換えることが知られている。しか しこれらの公知の方式では、変速段選択レバーに配置された一つのパイロット弁 を介して二つの変速段グループしか切換えられず、基本伝動装置におけるある一 つの変速段が投入されているときの変速段グループの切換えの鎖錠は、ねじり軸 にある装置を介して補助力用媒体の主切換弁に関連して行われる。

本発明は請求の範囲に記載した特徴事項に限定されるものではない。当業者にお いて請求の範囲およびその実施態様項に記載されている特徴事項を目的に応じて 組み合わせることができる。

以下図面に示した実施例を参照して本発明の詳細な説明する。

〔図面の簡単な説明〕

第１図は選択レバーをもった制御台の側面図、第２図は歯車切換変速装置の概略 構成図、第３図は基本伝動装置の四つの変速段および三つの変速段グループに対 する切換案内図形の概略図、第４図は選択レバーをもった制御台の平面図、第５ 図は第１図における■−■線に沿った断面図、第６図は切換グリップが中間位置 にある状態の第１図における■／■−■／■線に沿った断面図、第７図は切換グ リップが回動された状態にある第１図における■／■−■／■線に沿った断面図 、第８図はマイクロスイッチと電磁弁との作動方式を示した結線図、 第９図は第８図おけるマイクロスイッチの作動状態を示した表である。

〔発明を実施するための最良の形態〕

第１図における選択レバー３をもった制御台２は、運転席の範囲に取付は装置２ ５を介して運転室（図示せず）に配置されている。切換案内板２１はヒンジ継手 ２３の中心Ｍを中心に所定の半径で湾曲されているので、選択レバー３における 係止爪３３は揺動運動の際に切換案内板２１に対してほぼ同じ距離を有する。切 換案内板２１には係止爪３３に対する案内突起２２も配置されている。

選択レバー３はヒンジ継手２３においてリンクレバー２４に固く接続された内側 管３１．これに軸受ブツシュ３５を介して回転可能に配置された外側管３２、こ れに固く接続されたハウジング６、蓋６６および切換グリップ４から構成されて いる。内側管にはナツト３４を介して係止装置７の係止板７１が固く接続されて いる。係止板７は複数の孔７３を有しており、これらの孔７３に球６２が入り込 み、係止作用をする。その球はハウジング６内に支持され、それぞれ圧縮ばね６ ３によって係止板７１の小さな孔７３に向けて押しつけられる。ハウジング内に は円筒状ピン６１も配置されており、これは切欠きと共働して、切換グリップ４ が中間位置から両側に回動することを制限する。二つのマイクロスイッチ５を収 容するための支持板５１もボルト５６を介して取り付けられている。それらのマ イクロスイッチ５は、切換グリップ４が回動する際にカム軌道６４および球５３ を介して投入される。電気機械式スイッチの代わりに電子式スイッチ、例えばホ ールセンサーも採用できる。その場合、カム軌道６４の代わりに永久磁石がハウ ジング内に配置される。マイクロスイッチ５からの配線５４は、内側管３１を通 して切換グリップから導き出され、第８図に示した電磁弁８．８１．８２に導か れる。蓋６６は円周に分布されたボルト６７により着脱可能に取り付けられ、切 換グリップ４は回り止め４２および取付はボルト４１によりその蓋に接続されて いる。

蓋６６を取り外した場合も、その作用は完全に保証され、ハウジング６を回動す ることによって試験することができる。

第２図における歯車切換変速装置１の概略図から、その基本伝動装置１１の範囲 に変速段６１〜Ｇ４の切換クラッチがあることが分かる。これらの切換クラッチ は公知のように手動選択レバー３を介して切換えられる。図面においてＲ，Ｌ、 　Ｓは補助力を介して作動される変速段グループ切換用のクラッチであり、１５ は駆動軸、１６は出力軸である。

第３図は、切換案内板２１にも形成されている変速段Ｇｌ／Ｇ２用案内溝と変速 段Ｇ３／Ｇ４用案内溝とをもったＨ字形切換案内図形を示している。切換グリッ プを回動することによって中間位置から三つの変速段グループに、例えば中間の 低速段グループＬおよび両外側端の高速段グループＳおよび後進段グループＲに 切換えることができる。この複合切換案内図形の形状は、運転手が理解し易いよ うにするために第１図における切換グリップ４３の上側面にも設けることができ る。さらに第１図におけるハウジング６に、切換グリップを回動した際に支持板 ５１の胴部５５に形成された変速段グループＬ。

Ｓ、Ｈの記号を見えるようにする窓６５も設けられている。

第４図の制御台２の平面図において、手動選択レバー３（内側管３１、外側管３ ２）は中立位置にある。切換案内板２１において変速段Ｇｌ／Ｇ２用案内溝と変 速段Ｇ３／Ｇ４用案内溝とをもったＨ字形切換案内溝Ｈが理解できる。各変速段 には案内突起２２が配置され、外側管には係止爪３３が取り付けられている。

第５図は、円筒状ピン６１が内部に配置されカム軌道６４をもっているハウジン グ６と、ナツト３４を介して内側管３１に固く接続された孔７３付きの係止板７ １とを示している。係止板７１の切欠き７２は円筒状ピン６１と共働し、ハウジ ング６の回動運動を制限する。図面においてハウジングは中間位置にある。７４ はねじ孔であり、支持板５１はボルト５６によりこのねじ孔７４に取り付けられ ている。

第６図および第７図は、それぞれハウジング６を横断面図で示しているので、マ イクロスイッチ５が平面図で理解できる。そのマイクロスイッチ５は支持板に例 えばリベット５７で取り付けられている。支持板自体はボルト５６で係止板７１ に保持されている。二重遮断式切換器として形成された各マイクロスイッチは、 電線５４に接続するために四つのろう付は突起５８．５９を有している。

第６図においてハウジングは中間位置にあり、球５３は押し込まれておらず、両 方のマイクロスイッチ５は投入されていない状態であり、この状態において接続 端子（ろう付は突起５８）はつながり、接続端子（ろう付は突起５９）は遮断さ れている。

第７図は、ハウジング６が図示していない切換グリップ４を介して回動されてい る状態を示している。この状態においてハウジング６のカム軌道６４は球５３０ を介してマイクロスイッチ５０を作動して、接続端子（ろう付は突起５９）はつ ながっている。球５３，５３０は支持板５１に形成された球受け５２を介してマ イクロスイッチ５のブツシャ−５００の範囲に保持されている。

第８図の電気回路において、５はマイクロスイッチ、８．８１．８２は変速段グ ループに所属する電磁弁である。変速段グループＲ，Ｌ、Ｓに応じてどのブツシ ャ−５００Ａ、５００Ｂが押されるかは第９図から分かる。

制御台２は手動選択レバー３に関連して次のように作用する。

選択レバーの第１図に示した中立位置Ｎにおいて、係止爪３３は妨害されないの で、切換グリップ４はハウジング６および外側管３２と共に中間位置から左右に 回動できる。その場合の回動角度は球６２およびこれが係合する大抵は二重に設 けられた孔７３ならびに切欠き７２（第５図参照）とこれと共働する円筒状ピン ６１を介して制限される。ある変速段が投入されているとき、即ち選択レバー３ が切換案内板２１の一方のストッパ２６ないし２７に突き当たるまで揺動されて いるとき、係止爪３３が案内突起２２によって回りとめされているので、選択レ バーはもはや回動できない。切換グリップの中間位置において（低速段グループ Ｌが投入されているとき）、変速段０１〜Ｇ４が投入されている場合、それぞれ 二つの係止爪３３０を介してそれに対応した案内突起２２０に関連して、選択レ バー３の回動が阻止され、従ってグループ切換は阻止される。基本伝動装置の変 速段６１〜Ｇ４のいずれも投入されていない中立位置Ｎにおいて選択レバー３が 左あるいは右に回動されたとき、変速段の投入後にそれぞれ一方の係止爪３３だ けが案内突起と共働して中心に向かう回転運動を阻止し、逆向きの回動は、ハウ ジング６における円筒状ピン６１と係止板の切欠き７２との共働作用によって阻 止される。第８図および第９図から容易に分かるように、切換グリップ４の中間 位置においてマイクロスイッチ５が投入されていないときに低速段グループの電 磁弁８が付勢され、左右に回動された位置において、押、圧されたブツシャ−５ ０ＯＡを介して後進走行段グループの電磁弁８２が、あるいはブツシャ−５００ Ｂを介して高速段グループの電磁弁８１が給電される。

符号の説明 １　　　歯車切換変速装置 １１　　基本伝動装置 １５　　駆動軸 １６　　出力軸 ０１〜Ｇ４　基本伝動装置における変速段の切換クラッチ Ｒ後進走行段グループの切換クラッチ Ｓ　　　　高速段グループの切換クラッチＬ　　　　低速段グループの切換クラ ッチＮ　　　　中立位置 ２　　　制御台 ２１　　切換案内板 ２２．２２０　　案内突起 ２３　　ヒンジ継手 ２４　　リンクレバー ２５　　取付は装置 ２６．２７　　ストッパ ＨＨ形切換案内溝 Ｍ　　　　ヒンジ継手の中心 ３　　　選択レバー ３１　　内側管 ３２　　外側管 ３３．３３０　　係止爪 ３４　　ナツト ３５　　軸受ブツシュ ４　　　切換グリップ ４１　　取付はボルト ４２　　回り止め ４３　　切換グリップの上側面 ５　　　電気切換要素／マイクロスイッチ５１　　支持板 ５２　　球受け ５３、５３０球 ５４　　電線 ５５　　胴部 ５８．５９　　接続端子／ろう付は突起６１　　円筒状ビン ６２球 ６３　　圧縮ばね ６４　　カム軌道 ６７　　ボルト ７　　　係止装置 ７１　　係止板 ７２　　切欠き ８　　　電磁弁（低速段） ８１　　電磁弁（高速段） ８２　　電磁弁（後進段） 国際調査報告 国際調査報告

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． グループ様式で形成された歯車切換変速装置（１）を切換えるための少な くとも一つの変速段選択レバー（３）を有し、基本伝動装置（１１）に形成され ている変速段（Ｇ１〜Ｇ４）がＨ字形切換案内図形（Ｈ）に沿って手動で機械式 に切換えられ、二つの前進走行段グループ（Ｌ，Ｓ）および一つの後進走行段グ ループ（Ｒ）への補助的な切換えが行われるような特に耕作トラクター用の制御 台（２）において、 変速段選択レバー（３）が三つの切換位置に回動できる切換グリップ（４）を有 し、電気切換要素（５）を介して歯車切換変速装置（１）の三つの変速段グルー プ（Ｌ，Ｓ，Ｒ）が補助力によって切換えられ、基本伝動装置（１１）の一つの 変速段が投入されているとき切換グリップ（４）が鎖錠されていることを特徴と する制御台。 ２．　変速段選択レバー（３）が、四つの変速段位置（Ｇ１〜Ｇ４）に揺動可能 あるいは不動の内側管（３１）と、切換グリップ（４）に接続されこれと共に回 動可能で、かつ内側管（３３）と共に揺動可能な外側管（３２）とからなり、基 本伝動装置（１１）が投入された状態にあるとき切換案内板（２１）に形成され た案内突起（２２）と共働する係止爪（３３）が、前記外側管（２２）に設けら れていることを特徴とする請求の範囲第１項記載の制御台。 ３．　内側管（３１）と外側管（３２）との間に係止装置（７）が配置され、こ の係止装置（７）が、内側管（３１）と同心的に配置されこれに固く接続された 係止板（７１）と、外側管（３２）に固く接続されたハウジング（６）内に支持 された少なくとも一つの球（６２）および圧縮ばね（６３）とからなり、切換グ リップ（４）の中間位置から左右両側の位置（Ｒ，Ｓ）への回動が、ハウジング （６）に配置された円筒状ピン（６１）および係止板（７１）に形成された切欠 き（７２）を介して制限されることを特徴とする請求の範囲第２項記載の制御台 。 ４．　各切換方向（Ｇ１＋Ｇ３；Ｇ２＋Ｇ４）にそれぞれ二つの係止爪（３３） および案内突起（２２０）が配置され、ある一つの変速段が投入されているとき 、切換グリップ（４）が中間位置にある場合、係止爪（３３０）は両側が一つの 切換方向および切換案内溝に所属する案内突起（２２０）に接して、切換グリッ プ（４）が中間位置から回動できず、切換グリップ（４）が回動された両方の位 置（Ｒ，Ｓ）にある場合、それぞれ一つの係止爪（３３）が案内突起（２２）に 接して、中間位置への回動が阻止され、他方向への回動の阻止は、円筒状ピン（ ６１）および切欠き（７２）による回動範囲の制限により行われ、切換グリップ （４）の回動によって行わせるグループの切換えは手動選択レバー（３）が中立 位置（Ｎ）にあるときのみできることを特徴とする請求の範囲第３項記載の制御 台。 ５．　係止板（７１）に支持板（５１）が取り付けられ、この支持板（５１）に 二つのマイクロスイッチ（５）および二つの球受け（５２）に球（５３）が配置 され、それらのマイクロスイッチ（５）の動作が前記球（５３）およびハウジン グ（６）に形成されたカム軌道（６４）を介して行われ、配線（５４）が内側管 （３１）を通して案内されていることを特徴とする請求の範囲第４項記載の制御 台。 ６．　中間位置において両方のマイクロスイッチ（５）を介して一つの変速段グ ループ、例えば低速段グループ（Ｌ）の電磁弁（８）が作動され、ハウジング（ ６）における回動の各終端位置においてハウジング内側に形成されたカム軌道（ ６４）を介して、他の二つの変速段グループに対する電磁弁（８１，８２）がそ れぞれ一つのマイクロスイッチ（５）によって作動されることを特徴とする請求 の範囲第５項記載の制御台。 ７．　支持板（５１）の胴部（５５）に、グループ切換の三つの切換位置に対応 した記号（Ｒ，Ｌ，Ｓ）が設けられ、これらの記号が、ハウジング（６）の切換 グリップ（４）による回動に相応してハウジング（６）に設けられた窓（６５） を通して見えることを特徴とする請求の範囲第６項記載の制御台。 ８．　切換グリップ（４）とハウジング（６）との間に蓋（６６）が設けられ、 この蓋（６６）は切換グリップ（４）に接続されハウジング（６）に円周に分布 したボルト（６７）を介して取り付けられ、試験作業および調整作業に影響を与 えることなしに取り外せることを特徴とする請求の範囲第７項記載の制御台。 ９．　内側管（３１）だけが揺動運動を伝達するためにヒンジ継手（２３）を介 してリンクレバー（２４）に接続され、外側管（３２）が軸受ブッシュ（３５） を介して内側管（３１）に支持されていることを特徴とする請求の範囲第８項記 載の制御台。 １０．　切換案内板（２１）がヒンジ継手（２３）の中心（Ｍ）を中心に湾曲さ れていることを特徴とする請求の範囲第９項記載の制御台。