JPH06286403A - 耐損傷性クレーンレール走行用車輪 - Google Patents

耐損傷性クレーンレール走行用車輪

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Publication number
JPH06286403A
JPH06286403A JP7236393A JP7236393A JPH06286403A JP H06286403 A JPH06286403 A JP H06286403A JP 7236393 A JP7236393 A JP 7236393A JP 7236393 A JP7236393 A JP 7236393A JP H06286403 A JPH06286403 A JP H06286403A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
wheel
width
crane
central part
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7236393A
Other languages
English (en)
Inventor
Chikayuki Urashima
親行 浦島
Kazuo Sugino
和男 杉野
Shinichiro Nagano
紳一郎 長野
Yoshiaki Sato
嘉明 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Publication of JPH06286403A publication Critical patent/JPH06286403A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はクレーンレールの耐損傷性を高める
車輪形状を提供する。 【構成】 クレーンレールと接触する車輪踏面の軸方向
形状を凸状にし、該凸状の曲率を、幅中央部でレール頭
部幅の1/3〜1/4の範囲をR500mm以上とし、残
り両幅端を適当な曲率でレール表面と接触しないように
車輪径を漸減的に小さくして、車輪が摩耗してもクレー
ンレールに偏荷重が負荷しない構造となっている。 【効果】 クレーンレールの損傷発生の主原因は偏荷重
負荷によるもので、偏荷重負荷を防止することでレール
寿命が延びることが示唆されていた。本発明の車輪は使
用期間中に車輪が摩耗しても、かつ蛇行などがあって
も、レールに偏荷重が負荷しにくい形状となっているた
め、レールの損傷発生までの寿命が従来車輪に比べて2
0倍以上延び、レールの耐損傷性を非常に高める車輪形
状である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐損傷性を高めたクレー
ンレール走行用車輪に関するものである。
【0002】
【従来の技術】港湾および重工業の荷役運搬機器として
各種のクレーンが活躍し、産業発展に多大な貢献をして
いる。そのクレーンの重荷重を支持しかつ走行を円滑に
する役目のクレーンレールは、年々クレーンの大型化・
高性能化によって、損傷が多発する傾向にある。この問
題について、例えば「日本鉄鋼協会講演会講演前刷集,
鉄と鋼,85’−S1330,86’−S1554,8
7’−S1291および87’−S1292」によっ
て、実態調査と解析実験と原因調査から明らかにされる
ように、レールに偏荷重が負荷することが主な原因であ
るとされている。
【0003】こうした解析結果に基づいて、例えば特公
平2−8081号公報の「車輪とレールが球面接触する
ように頭頂面の曲率半径を、また偏芯荷重が働いた場合
でも曲率止端部の応力集中を緩和するように腹部と底部
の曲率半径に設計したクレーンレール」、特開昭60−
50119号公報のように「レールの頭部、上首部、下
首部の表面部分に高硬質の圧縮応力を残留させたクレー
ンレール」など、耐損傷性に優れたクレーンレールが開
発されている。これらのクレーンレールの出現によって
耐損傷性がかなり改善されたものの、より過酷な環境で
使用した場合損傷発生が早めに起こる問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らはクレーン
レールに発生する問題について、クレーン実機で詳細に
調査、検討を行った。その結果、レールが損傷した場合
新品レールに取り替えられるが、車輪は踏面が摩耗した
まま継続して使用するため、新品レールと摩耗車輪の接
触が図2で示すように、摩耗車輪1は新品クレーンレー
ル2の側頭部分Aのみに接触するため、新品レールの時
点から偏荷重が負荷し、レールの損傷発生を早めていた
ことが分かった。
【0005】また、新品レールでなくても、車輪踏面が
摩耗した車輪ではクレーンの若干の蛇行により、摩耗の
少ない車輪のフランジ側踏面がレール頭側の頭部表面で
接触して偏荷重が負荷し、レール損傷を早めることも分
かった。したがって、クレーンレールの耐損傷性を一層
高めるためには、単にクレーンレール側の改善のみなら
ず、レールと接触する車輪の形状を、車輪踏面が摩耗し
てもレールに偏荷重が負荷しにくい形状にあらかじめし
ておくことが重要であることを明らかにした。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の主旨はクレーン
レール上を冠着走行する車輪の踏面幅中央部のレール頭
部幅1/3〜1/4幅範囲を、曲率半径が500mm以上
の膨出円周断面形状に成形した耐損傷性クレーンレール
走行用車輪である。
【0007】以下本発明ついて図面を用いながら詳細に
説明する。図3は従来の車輪断面の踏面形状とクレーン
レールの接触形状を示す。図において、1は車輪、aの
部分が車輪踏面、bがフランジを示す。一方、2はクレ
ーンレール、cの部分がレール頭部幅、dが頭側面を示
す。すなわち、車輪1は、クレーンレール2の側面より
フランジbで冠着するようにして走行する。
【0008】従来のクレーンレール用車輪のレールと接
触する踏面は、車輪軸方向の曲率が無限大(直線)であ
る。したがって、車輪1の踏面は使用期間中にレール頭
表面(踏面)とよく接触する車輪1の踏面中央部のみが
摩耗し、車輪踏面の軸方向形状が図2に示すように、踏
面中央部で軸直径方向に凹む形状に変化する。
【0009】その結果、新品レールとの接触あるいは新
品レールでなくとも車輪の蛇行によって、クレーンレー
ルの頭側面近傍の頭部表面で車輪フランジ近傍の踏面が
接触するために偏荷重が負荷し、レール損傷の発生を早
めていた。
【0010】図1は本発明の車輪1の円周断面の踏面形
状を示す。踏面は中央部の部分イと部分イから車輪フラ
ンジまでの部分ロからなり、部分イをレール頭部幅の1
/3〜1/4の幅とし、かつ部分イの軸方向形状をR5
00mm以上とする。残りの部分ロはレール表面と接触し
ないように適当な曲率で漸減的に車輪径を小さくしてい
る。踏面の部分イの幅をレール頭部幅の1/3〜1/4
の範囲に限定する理由は、レールの転がり損傷に影響す
る接触応力を極力小さくしながら、なおかつ車輪が蛇行
した時レール頭部中央近傍のみに偏荷重が負荷するのを
防ぐためである。
【0011】すなわち、部分イをレール頭部幅の1/4
幅より小さくすると、車輪およびレール表面の接触応力
が大きくなり、車輪およびレールの耐転がり疲労損傷性
を損なうことになる。逆に部分イをレール頭部幅の1/
3幅より大きくすると、レールの接触応力は小さくなる
が、車輪が摩耗した時、および蛇行時にレール頭部側面
に近い頭部表面で接触するようになり、レールに偏荷重
が負荷してレールの耐損傷性を損なう。
【0012】また、部分イの車輪軸方向曲率を車輪径が
膨らむ方向にR500mm以上と限定する理由も、レール
の転がり疲労損傷に影響する接触応力を極力小さくしな
がら、なおかつ車輪が摩耗した時および蛇行した時にレ
ール頭部中央近傍のみに荷重が負荷するのを防ぐためで
ある。すなわち、車輪軸方向曲率をR500mmより小さ
な曲率とすると、車輪とレールは点接触するようになり
接触応力が大きくなって車輪とレールの転がり疲労損傷
が発生し易くなる。
【0013】一方部分ロについては、部分イから車輪フ
ランジまで適当な曲率でレール表面と接触しないように
車輪径を漸減的に小さくしている。この理由は、車輪中
央部が長期間の使用で摩耗してもクレーンレールの頭側
部に偏荷重が負荷しにくいようにするためである。車輪
の摩耗はクレーンの種類にもよるが、耐用寿命中に最大
30mm程度摩耗により車輪径が減少することが経験的に
知られており、輪重が600kNを超えるような場合には
好ましくは車輪中央部とフランジ部の直径差が30mm程
度あることが望ましいが、特に直径差を限定するもので
はない。
【0014】
【実施例】本発明による車輪形状の有効性を確認するた
め、実機の重荷重溶鋼台車線を用いて従来車輪と本発明
車輪によるクレーンレールの損傷発生までの繰返し数を
比較した。結果を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】本発明の車輪の場合、車輪踏面中央部の直
径は従来車輪と同じ1200mmで、踏面中央部35mmの
範囲の車輪軸方向曲率を無限大(直線)とし、該踏面中
央部から車輪フランジ端より5mmまでをR100mmの曲
率で車輪直径が小さくなるようにし、車輪フランジ端近
傍をR5mmでフランジに直結する形状としている。重荷
重溶鋼台車線の輪重(車輪1個当たりの荷重)は70
5.6kNで、非常に大きな輪重である。
【0017】従来車輪を使用した場合、表1から明らか
なようにクレーンレールは4.5万回の繰返し数で破損
に至った。これに対し、本発明車輪の場合、103万回
の繰返し数でレールを交換することになったが、これは
レールに破損が発生したためではなく、レールのメタル
フローが大きくなって車輪フランジに接触するようにな
ったため、交換するに至ったものである。
【0018】
【発明の効果】本発明車輪はクレーンレールに偏荷重を
負荷させないような形状となっているために、レールの
耐損傷性を著しく高める。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車輪の部分断面図である。
【図2】従来例の説明図である。
【図3】従来例の作用の説明図である。
【図4】実施例の本発明の説明図である。
【図5】実施例の従来例の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 嘉明 君津市君津1番地 新日本製鐵株式会社君 津製鐵所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーンレール上を冠着走行する車輪の
    踏面幅中央部のレール頭部幅1/3〜1/4幅範囲を、
    曲率半径が500mm以上の膨出円周断面形状に成形した
    ことを特徴とする耐損傷性クレーンレール走行用車輪。
JP7236393A 1993-03-30 1993-03-30 耐損傷性クレーンレール走行用車輪 Withdrawn JPH06286403A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7236393A JPH06286403A (ja) 1993-03-30 1993-03-30 耐損傷性クレーンレール走行用車輪

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JP7236393A JPH06286403A (ja) 1993-03-30 1993-03-30 耐損傷性クレーンレール走行用車輪

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06286403A true JPH06286403A (ja) 1994-10-11

Family

ID=13487162

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7236393A Withdrawn JPH06286403A (ja) 1993-03-30 1993-03-30 耐損傷性クレーンレール走行用車輪

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JP (1) JPH06286403A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102582356A (zh) * 2011-01-10 2012-07-18 海洋王照明科技股份有限公司 一种轨道行走轮以及轨道行走装置
CN102673580A (zh) * 2011-03-17 2012-09-19 海洋王照明科技股份有限公司 一种多功能移动车架以及移动照明装置
CN106458460A (zh) * 2014-04-29 2017-02-22 利拉伐控股有限公司 用于旋转挤奶平台的支撑设备的辊

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102582356A (zh) * 2011-01-10 2012-07-18 海洋王照明科技股份有限公司 一种轨道行走轮以及轨道行走装置
CN102673580A (zh) * 2011-03-17 2012-09-19 海洋王照明科技股份有限公司 一种多功能移动车架以及移动照明装置
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