JPH0628617Y2 - 電気錠 - Google Patents

電気錠

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JPH0628617Y2
JPH0628617Y2 JP16559388U JP16559388U JPH0628617Y2 JP H0628617 Y2 JPH0628617 Y2 JP H0628617Y2 JP 16559388 U JP16559388 U JP 16559388U JP 16559388 U JP16559388 U JP 16559388U JP H0628617 Y2 JPH0628617 Y2 JP H0628617Y2
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unlocking
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latch
drive rod
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健輔 本田
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美和ロック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、電気錠に係り、特に、電磁アクチュエータに
よる施解錠制御の他、鍵又はサムターン等による解錠
時、遠隔操作による施錠を可能にした電気錠に関する。
〔従来の技術〕
電気錠の錠止機構には種々のものがあるが、そのうち例
えば実開昭61−150965号または実開昭61−1
55567号公報に記載されている電気錠は、デッドボ
ルトを兼ねたラッチボルトを電磁アクチュエータによっ
て制御するもので、解錠して入室後扉を閉めれば自動的
に再施錠ができることからホテルの客室用に多用され、
また、構造が比較的簡単であることから一般家庭用の電
気錠として普及し始めている。
この電気錠は、錠箱内側面のラッチボルトの近傍に揺動
可能に支承され、ラッチボルトとほぼ平行に延在するロ
ッキングバーを有し、このロッキングバーをその外端が
ラッチボルトの先端に装着されたラッチヘッドと係合す
る方向に付勢し、このロッキングバーに外力が作用しな
い常態においては、ラッチヘッドが錠箱内に引っ込むこ
とをこのロッキングバーにより阻止し、もって電気錠を
施錠状態に保ち、例えばいわゆるテンキーなどの押釦操
作による暗証符号入力によって解錠信号が発生したとき
には、電磁アクチュエータにより上記ロッキングバーを
その付勢方向とは反対方向に回動させ、その外端をラッ
チヘッドの移動軌跡外に退避させることによりラッチボ
ルトを自由にし、もって電磁アクチュエータが通電され
ている間電気錠が解錠されるように構成されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかして、上記のように構成された電気錠は、停電時に
は解錠できなくなるし、また、例えば玄関先に新聞や郵
便物を取りに行く等の一寸した出入りの際にも暗証番号
の入力等をするのは繁雑であるから、通常かかる電気錠
にはロッキングバーの内端部と係合可能な作動アーム付
のデッドカムが装備されており、このデッドカムを外側
からは鍵および機械的なシリンダ錠により、また内側か
らはサムターン等の操作部材により制御して、作動アー
ムによりロッキングバーを解錠角度位置に係止し、もっ
て電気錠を機械的に解錠すると共に、次の鍵またはサム
ターン等による施錠操作までその解錠状態を保持できる
ようになっている。
しかしながら、上記した鍵またはサムターン等による施
解錠操作は扉口でしか行えないから、サムターンにより
解錠して新聞を郵便受にまで取りに行き、サムターンに
よる再施錠を忘れて室内に入った場合には、もう一度扉
口にまで戻らなければ施錠ができず、したがって室内か
ら施解錠を遠隔制御できる、という電気錠の利点を半減
させるという不都合がある。
この考案は、鍵又はサムターン等による解錠時、遠隔操
作による施錠を可能にした電気錠を提供し、もって上記
した不都合を解消することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本考案は、錠箱内において
扉の自由側端縁に垂直な前後方向に移動可能に案内さ
れ、外端に装着されたラッチヘッドが突出する方向の前
方に付勢されたラッチボルトと、扉に装着されたノブや
ハンドルなどの外部操作部材およびラッチボルトを相互
に連結し、外部操作部材に連動してラッチヘッドをその
付勢力に抗して錠箱内に引込ませるように駆動するラッ
チボルト操作機構と、ラッチボルトとほぼ平行に延在
し、ラッチボルトの近傍において揺動可能に支承される
と共に、その前端がラッチヘッドと係合してその錠箱内
方向への移動を阻止する方向に付勢されたロッキングバ
ーと、可動部がこのロッキングバーに連結され、通電時
ロッキングバーをその付勢方向とは反対方向に回動させ
る解錠用電磁アクチュエータと、錠箱内側面に回動可能
に支承され、鍵又はサムターンなどにより錠箱外部から
回動されるデッドカムと、このデッドカムに一体に結合
され、デッドカムの解錠方向の回動時ロッキングバーと
係合してこれを付勢方向とは反対方向に回動させ、デッ
ドカムの施錠方向の回動時ロッキングバーから離間して
これを自由にする作動アームとを有するものにおいて、
上記デッドカムに一体的に結合され、デッドカムと同軸
の円板の一部をなす従動板と、この従動板と重合するよ
うに配設され、従動板に係合可能に臨む係合部を一部に
形成し、この係合部と係合する従動板の部分の施、解錠
時の軌跡に沿って移動可能に案内されると共に、解錠方
向に付勢された駆動杆と、可動部がこの駆動杆に連結さ
れ、通電時駆動杆を施錠方向に移動させる施錠用電磁ア
クチュエータと、アクチュエータの先端を従動板の外周
縁および駆動杆の双方に臨ませた切換スイッチとを設
け、従動板の外周縁および駆動杆にそれぞれアクチュエ
ータの先端が落ち込む凹部を形成して、この凹部の形成
位置を、従動板においてはデッドカムが施錠角度位置に
あるときアクチュエータの先端と整合するように、駆動
杆においては施錠用電磁アクチュエータに駆動されない
自由状態にあるときアクチュエータの先端と整合するよ
うにそれぞれ設定し、デッドカムが施錠角度位置にあ
り、駆動杆が自由状態にある通常の状態において、切換
スイッチの常閉接点に解錠用電磁アクチュエータを、ま
た常開接点に施錠用電磁アクチュエータをそれぞれ接続
したことを特徴とする。
〔作用〕
上記のように構成された電気錠は、デッドカムが施錠角
度位置にあり、また駆動杆が施錠用電磁アクチュエータ
に駆動されずに自由状態にある通常の状態においては、
デッドカムと一体の作動アームはロッキングバーと干渉
せず、ロッキングバーは自由状態にある。したがって、
ロッキングバーは、付勢力により、その先端がラッチボ
ルトのラッチヘッドに錠箱内方から係合する角度位置に
ある。この状態では、ノブ等の外部操作部材によりラッ
チボルトを引込めようとしても、ロッキングバーの先端
がラッチヘッドの錠箱内方への移動を阻止するので、ラ
ッチボルトを動かすことはできない。すなわち、扉はデ
ッドボルトを兼ねるラッチボルトを介して扉枠に錠止さ
れる。換言すれば、電気錠は施錠状態にある(第1図参
照)。
一方、上記通常の状態においては、切換スイッチのアク
チュエータの先端が従動板および駆動杆双方の凹部に落
ち込んでいて、切換スイッチの可動接片は常閉接点に接
触しており、解錠用電磁アクチュエータのみが通電可能
な状態になっている。
この通常の状態において、例えば扉口におけるテンキー
を用いての暗証符号入力により解錠信号が発生したり、
あるいは帰宅を告げる信号に応じて室内側のコントロー
ラの制御スイッチを操作すると、解錠用電磁アクチュエ
ータが切換スイッチを介して電源に接続される。
その結果、解錠用電磁アクチュエータに駆動されて、ロ
ッキングバーがその付勢方向とは反対方向に回動され
(第2図参照)、その先端がラッチヘッド移動軌跡外に
退避する。このときにはラッチボルトの後方への移動が
自由であるから、外部操作部材の操作によりラッチボル
トを動かして扉の錠止を解くことができる。すなわち、
電気錠は解錠状態にある。電気錠が解錠されているとき
には、ラッチボルトは通常のラッチボルトと同様に機能
する。
この解錠状態は解錠用電磁アクチュエータが通電されて
いる間は保持され、通電が停止されると、ロッキングバ
ーは自由になるので、ロッキングバーは、その付勢力に
より、先端がラッチヘッドと係合する方向に回動し(第
1図参照)、このようにして自動的に再施錠が行われ
る。
一方、鍵又はサムターン等によりデッドカムを解錠方向
に回動させると、作動アームの先端がロッキングバーと
干渉して、これをその付勢力とは反対方向、すなわちロ
ッキングバーの先端がラッチヘッドの移動軌跡外に退避
する方向に回動させる(第3図参照)。その結果電気錠
が解錠され、この解錠状態は次に鍵又はサムターン等に
より再施錠するまで機械的に保持される。
上記鍵又はサムターン等による解錠と同時に、従動板も
作動アームと一体に回動するので、切換スイッチのアク
チュエータの先端が凹部から脱出して従動板の外周縁に
乗り上がる。すなわち、アクチュエータが動いて切換ス
イッチが切換わり、可動接片が常開接点側に動いて、施
錠用電磁アクチュエータのみに通電可能となる。
この状態において鍵又はサムターン等により再施錠をす
れば、デッドカムは施錠角度位置に復帰し、切換スイッ
チも切換わって前記した通常の状態(第1図参照)に戻
る。
しかしながら、本考案による電気錠は、わざわざ扉口ま
で出向き、鍵又はサムターン等によって機械的に施錠を
しなくても、室内側から遠隔操作により電気的に施錠を
することができる。すなわち、室内側のコントローラの
制御スイッチを操作すると、切換スイッチを介して施錠
用電磁アクチュエータが通電され、その可動部に連結さ
れた駆動杆が施錠方向に移動する。すると、駆動杆に形
成された係合部が従動板と係合してこれを施錠位置にま
で回動させ、このようにして施錠用電磁アクチュエータ
の機械的な力により遠隔施錠が行われる。
この遠隔施錠により、従動板の外周縁に形成された凹部
は切換スイッチのアクチュエータの先端と整合する角度
位置に戻るが、駆動杆に形成された凹部はアクチュエー
タの先端と整合する位置から移動しているので、切換ス
イッチは施錠用電磁アクチュエータ側に切換わったまま
である。
遠隔施錠後、例えばコントローラの制御スイッチから手
を放すなどして施錠用電磁アクチュエータへの通電を断
てば、駆動杆はその付勢力により解錠位置に戻り、駆動
杆の凹部が切換スイッチのアクチュエータの先端と係合
すると、この先端が凹部に落ち込み切換スイッチが解錠
用電磁アクチュエータ側に切換わり、電気錠は前記した
通常の状態となる。
〔実施例〕
以下本考案を図面を参照して説明する。
第1図において符号1は錠箱を示し、この錠箱1は扉の
自由側端縁部に装着されている。
錠箱1の内側下方には、ラッチボルト2が扉の自由側端
縁に垂直な前後方向(第1図で左右方向)に移動可能に
案内されている。かかるラッチボルト案内機構は公知で
あるから簡単にその一例を説明する。
ラッチボルト2は、ラッチボルト操作機構3を構成する
ラッチボルトスライダ4の前端(第1図で左端)に開口
したボルト孔と摺動可能に嵌合しており、圧縮コイルば
ねとしてのラッチばね5の弾力により前方に付勢されて
いるが、後端に形成されたフランジを介してラッチボル
トスライダ4に係止されている。ラッチボルト2の前端
には、扉面とほぼ平行な衝止面と、この衝止面の前方に
おいてこれと斜交する斜面とを有するラッチヘッド6が
一体的に装着されている。
一方、上記ラッチボルトスライダ4は、錠箱1内におい
て前後方向に移動可能に案内されると共に、圧縮コイル
ばねとしてのスライダばね7,7の弾力により前方に付
勢されているが、通常の状態では略半円形の板状のラッ
チカム8に係止されて第1図示の位置を保つ。
上記ラッチカム8は、ラッチボルトスライダ4の後方に
形成された開脚部と摺接可能に配設され、錠箱1の内側
面に回動自在に支承されたラッチカム軸9に一体に結合
されている。そして、このラッチカム軸9には、その回
転軸に沿って、異形(図示の実施例では方形)の軸孔が
貫通しており、扉及び錠箱を貫通してこの軸孔に挿通さ
れた図示しない方形断面の作動軸の一端は扉外面に、他
端は扉内面にそれぞれ突出し、この作動軸の一端には例
えばノブやハンドル、他端にはサムターン等の外部操作
部材が装着されている。
ラッチボルト操作機構3は例えば上記のように構成され
ているから、外部操作部材を回せばラッチカム8は第1
図で時計方向あるいは反時計方向に回動し、何れの回動
でもラッチカム8が、ラッチボルトスライダ4を後方に
押動して、これと一体のラッチヘッド6を錠箱1内に引
込ませ、扉の係止を解くことができる。扉を閉めるとき
には、第1図から明らかなように、ラッチヘッド6の斜
面と扉枠のストライカとの間に生じるくさび作用によ
り、ラッチヘッド6は、ラッチボルトスライダ4とは独
立に錠箱1内に押し込まれ、扉が完全に閉じると、ラッ
チばね5の弾力により自動的にボルト孔に投入される。
上記ラッチボルト2の近傍には、これとほぼ平行に前後
方向に延在するロッキングバー11が、そのほぼ中央部
を錠箱1の内側面に揺動可能に支承されている。そし
て、このロッキングバー11は、開脚ばね12の弾力に
より、その前端がラッチヘッド6に錠箱内方から係合す
る方向に付勢されている。また、ロッキングバー11の
前端部は解錠用ソレノイド13のプランジャに連結され
ている。
そのため、解錠用ソレノイドが通電されると、第2図に
示すように、ロッキングバー11の前端は、プランジャ
により、開脚ばね12の付勢力に抗して上方に持ち上げ
られ、ラッチヘッド6の移動軌跡外に退避し、電気錠は
解錠される。しかして、解錠用ソレノイド13への通電
が断たれると、ロッキングバー11は開脚ばね12の弾
力により第1図示の施錠角度位置に復帰する。
一方、ロッキングバー11の後端部上方にはデッドカム
14が回動可能に支承されており、このデッドカム14
には、第1図示の施錠状態において斜め下方に延伸し、
先端がロッキングバー11の後端部に係合可能に臨む作
動アーム15が一体に結合されている。
また、デッドカム14は、その中央部に開口した例えば
十字形の異形孔に挿通される部材を介して、扉に装着さ
れた機械的なシリンダ錠の内筒に、また、扉内面側のサ
ムターンにそれぞれ連結されている。したがって、室外
側からは鍵により、室内側からはサムターンによりデッ
ドカム14を解錠方向、すなわち第1図で反時計方向に
回動させれば、第3図に示すように、作動アーム15が
ロッキングバー11の後端部と干渉し、これを押動して
その前端をはね上げる。その結果電気錠が解錠され、そ
の解錠状態は機械的に保持される。
しかして、従来の電気錠においては、上記機械的な解錠
状態を解いて再施錠するには、扉口における鍵又はサム
ターン等による操作しかなかったが、本考案による電気
錠は遠隔再施錠が可能である。
そのため、第1図に示すように、デッドカム14に、作
動アーム15とは角度位置を違えて、扇形の従動板16
が一体に結合されており、この従動板16の第1図にお
ける上面で解錠方向側の側端縁部には係合ピン17が植
設されている。
一方、従動板16の上面側には、これと重合するよう
に、係合ピンの施、解錠時における移動軌跡に沿って上
下方向に移動可能に案内された駆動杆18が配設されて
いる。図示の実施例における駆動杆18は、その上端に
一体に結合されたプランジャを介して、施錠用ソレノイ
ド19のヨーク自体に支持、案内されている。
また、駆動杆18の下端には係合部18aが一体に突設
されており、この係合部18aは従動板の係合ピン17
に下方から係合可能に臨んでいる。
さらにまた、駆動杆18は、施錠用ソレノイド19のプ
ランジャに巻装された圧縮コイルばねとしての戻しばね
21の弾力により、施錠方向とは反対方向の解錠方向、
すなわち下方に付勢されている。
他方、駆動杆18の近傍には単極双投の切換スイッチ2
2が配設されており、そのアクチュエータの先端は従動
板16の外周縁および駆動杆18の双方に摺接または転
動可能に臨んでいる。
この切換スイッチ22を駆動するため、従動板16の外
周縁、および駆動杆18の切換スイッチ22に対向する
側には、切換スイッチ4のアクチュエータの頭部が落ち
込む凹部23が形成されている。各凹部23の形成位置
は、従動板16側においても、また駆動杆18において
も、第1図に示す通常の状態、すなわち、デッドカム1
4が施錠角度位置にあり、かつ施錠用ソレノイド19が
通電されていないとき、それぞれアクチュエータの頭部
と係合してこれを受け入れるように設定されている。そ
して、第4図に示すように、切換スイッチ22の常閉接
点は解錠用ソレノイド13に、常開接点は施錠用ソレノ
イド19にそれぞれ接続されている。なお、第1図にお
いて符号24は従動板16のストッパを示す。
本考案電気錠の遠隔再施錠機構は上記のように構成され
ているから、鍵又はサムターンによりデッドカム14を
回して第3図に示すように電気錠を機械的に解錠する
と、従動板の係合ピン17が解錠方向に移動して、駆動
杆の係合部18aに当接するかあるいは極く近接する。
同時に、従動板16の凹部23が解錠方向に移動して、
切換スイッチ22のアクチュエータの頭部が従動板16
の外周縁に乗り上がり、切換スイッチ22が切換わって
施錠用ソレノイド19のみが通電可能となる。したがっ
て、室内側のコントローラの制御スイッチを操作する
と、施錠用ソレノイド19が通電されて駆動杆18が施
錠方向に移動し(図示せず)、このとき係合部18aが
係合ピン17を施錠方向に押動するので、デッドカム1
4も施錠角度位置に移行し、このようにして遠隔再施錠
が行われる。コントローラの制御スイッチから手を放せ
ば、戻しばね21の弾力によって駆動杆18は解錠位置
にまで下降し、第1図示の通常の状態に復帰する。
第5図は本考案の他の実施例を示し、この実施例は解錠
用および施錠用の電磁アクチュエータとして、出力軸が
一定角度回動するいわゆるロータリソレノイドを採用し
たものである。
すなわち、ロッキングバー11の中央部を解錠用ロータ
リソレノイド13の出力軸に結合し、ロータリソレノイ
ドに内蔵された図示しないばねによる復帰トルクを利用
して、ロッキングバー11を反時計方向に付勢する。解
錠用ロータリソレノイド13は通電されれば復帰トルク
に抗して時計方向に回動し、ロッキングバー11の前端
がラッチヘッドの移動軌跡外に退避して電気錠が解錠さ
れる。
また、第5図示の実施例においては、駆動杆18の上部
の一方の側端縁にラック歯25が刻設され、このラック
歯25は施錠用ロータリソレノイド19の出力軸に装着
されたピニオン26と噛み合っている。その結果、駆動
杆18は、施錠用ロータリソレノイド19に内蔵された
図示しないばねによる復帰トルクにより、解錠方向すな
わち下方に付勢されるので、戻しばね21(第1図参
照)は不要となる。
施錠用ロータリソレノイド19が通電されるとピニオン
26は時計方向に回動し、駆動杆18が上昇して、前述
のとおり遠隔再施錠が行われる。
〔考案の効果〕
本考案は、上述のように構成されているので、施錠時給
電すれば給電している間だけ解錠され、鍵又はサムター
ン等により機械的に解錠した場合には、次の機械的な再
施錠まで解錠状態を保つ、という従来のこの種の電気錠
の機能に加え、鍵又はサムターン等による機械的な解錠
時に給電すれば、施錠用電磁アクチュエータが作動して
遠隔施錠ができる、という新たな機能を付加することが
できる。
また、機械的に解錠されているか否かの電気錠の作動状
態に応じて切換スイッチが切換わり、解錠用電磁アクチ
ュエータ又は施錠用電磁アクチュエータを自動的に選択
するので、コントローラの制御スイッチが1個で済み、
操作部および操作を簡略化することができる。
さらにまた、同様の理由により、従来のコントローラを
使用する場合でも、この電気錠のために特別な機能を加
えることなくそのまま使用することができる。コントロ
ーラに施錠、解錠などの複数の制御スイッチがある場合
にはこれらを並列に接続すればよい。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の一実施例による電気錠の主
要部を示す線図的側面図で、第1図は施錠状態を、第2
図は電気的に解錠された状態を、第3図は機械的に解錠
された状態をそれぞれ示し、第4図は電磁アクチュエー
タと切換スイッチとの接続を説明するためのブロック
図、第5図は本考案の他の実施例を示す第1図と同様の
線図的側面図である。 1……錠箱、2……ラッチボルト、3……ラッチボルト
操作機構、6……ラッチヘッド、11……ロッキングバ
ー、13……解錠用電磁アクチュエータ、14……デッ
ドカム、15……作動アーム、16……従動板、18…
…駆動杆、18a……係合部、19……施錠用電磁アク
チュエータ、22……切換スイッチ、23……凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】錠箱内において扉の自由側端縁に垂直な前
    後方向に移動可能に案内され、外端に装着されたラッチ
    ヘッドが突出する方向の前方に付勢されたラッチボルト
    と、扉に装着されたノブやハンドルなどの外部操作部材
    およびラッチボルトを相互に連結し、外部操作部材に連
    動してラッチヘッドをその付勢力に抗して錠箱内に引込
    ませるように駆動するラッチボルト操作機構と、ラッチ
    ボルトとほぼ平行に延在し、ラッチボルトの近傍におい
    て揺動可能に支承されると共に、その前端がラッチヘッ
    ドと係合してその錠箱内方向への移動を阻止する方向に
    付勢されたロッキングバーと、可動部がこのロッキング
    バーに連結され、通電時ロッキングバーをその付勢方向
    とは反対方向に回動させる解錠用電磁アクチュエータ
    と、錠箱内側面に回動可能に支承され、鍵又はサムター
    ンなどにより錠箱外部から回動されるデッドカムと、こ
    のデッドカムに一体に結合され、デッドカムの解錠方向
    の回動時ロッキングバーと係合してこれを付勢方向とは
    反対方向に回動させ、デッドカムの施錠方向の回動時ロ
    ッキングバーから離間してこれを自由にする作動アーム
    とを有するものにおいて、上記デッドカムに一体的に結
    合され、デッドカムと同軸の円板の一部をなす従動板
    と、この従動板と重合するように配設され、従動板に係
    合可能に臨む係合部を一部に形成し、この係合部と係合
    する従動板の部分の施、解錠時の軌跡に沿って移動可能
    に案内されると共に、解錠方向に付勢された駆動杆と、
    可動部がこの駆動杆に連結され、通電時駆動杆を施錠方
    向に移動させる施錠用電磁アクチュエータと、アクチュ
    エータの先端を従動板の外周縁および駆動杆の双方に臨
    ませた切換スイッチとを設け、従動板の外周縁および駆
    動杆にそれぞれアクチュエータの先端が落ち込む凹部を
    形成して、この凹部の形成位置を、従動板においてはデ
    ッドカムが施錠角度位置にあるときアクチュエータの先
    端と整合するように、駆動杆においては施錠用電磁アク
    チュエータに駆動されない自由状態にあるときアクチュ
    エータの先端と整合するようにそれぞれ設定し、デッド
    カムが施錠角度位置にあり、駆動杆が自由状態にある通
    常の状態において、切換スイッチの常閉接点に解錠用電
    磁アクチュエータを、また常開接点に施錠用電磁アクチ
    ュエータをそれぞれ接続したことを特徴とする電気錠。
JP16559388U 1988-12-20 1988-12-20 電気錠 Expired - Lifetime JPH0628617Y2 (ja)

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JP16559388U JPH0628617Y2 (ja) 1988-12-20 1988-12-20 電気錠

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JPH0285766U JPH0285766U (ja) 1990-07-05
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